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CFOの平均年収はいくら?相場を詳しく解説!

近年、日本でも欧米型の「CxO」経営体制を敷く企業が増えてきており、その中でCFOはCEO(最高経営責任者)やCOO(最高執行責任者)と並んで、優先的に設置されることの多い管理系経営ポジションになります。

今回は、CFOに就任した際にどれくらいの年収がもらえるのか、その本来の定義や求められる役割・仕事内容について、徹底的に解説していきたいと思います!

CFOの役割とは?

CFOは「Chief Financial Officer(チーフ・ファイナンシャル・オフィサー)」の頭文字をとった略称で、日本語で「最高財務責任者」と訳されます。

具体的には、企業の財務・経理の戦略立案および執行面での責任者として、企業の”お金”に関わる全てを統括し、CEOを支える経営陣の一人です。

CFOは「(CEOの右腕として)経営戦略・事業戦略の立案」「財務戦略の立案及び実行」「管理部門の統括」が主なミッションであり、またベンチャー企業など規模が小さい組織の場合は組織開発まで職務領域が広がることもあります。

経営企画を基点として、バックオフィスの全部門を管掌する成長戦略のナビゲーターと定義すると分かりやすいかと存じます。

そもそもCFOという役割について、まずは網羅的に知りたい方は以下の記事を参照ください。

参照:CFO(最高財務責任者)とは?定義・意味から役割・仕事内容・なり方・キャリアパスまで徹底解説!

CFOのキャリア

CFOになるために必要な経験やスキルは、大まかに言えば経理財務の分野の実務経験とマネジメント経験になります。

もう少し具体的に話すと、会計、税務、財務の三分野のスキルが求められます。

なお、CFOのキャリアや転職方法についてより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

参照:CFO転職の方法とは?CFO転職のメリットやキャリアパスも徹底解説!【2020年下半期上場した企業のCFOデータ付】

ここでは、どのようなキャリアパスを経てCFOになる方が多いのかを解説します。

結論を先にお伝えすると、以下出身者がCFOにキャリアアップすることが多いです。

・公認会計士出身
・証券会社の投資銀行部門出身
・財務コンサル出身

公認会計士からのキャリアアップ

公認会計士から転職して、CFOキャリアを歩む方も多くいます。

内部統制を行うにあたり、監査法人に監査を任せることになります。

上場を目指す企業は、上場企業の基準に合わせた会計制度にする必要があるので、ベンチャー企業から上場企業への移管期は会計方法を変更するなど労力がかかります。

そのため、CFOが監査内容などを詳しく具体的に理解できていると、スムーズに対応しやすいため、公認会計士出身のCFOは重宝されます

一方で、資金調達の知識やマネジメントの経験が不足する場合があります。

証券会社の投資銀行部門からのキャリアアップ

CFOには財務担当者として資金調達やM&Aの実務経験があると有利です。

資金調達でどのように銀行やベンチャーキャピタルなどと交渉するのか、M&Aの手順などをわかっていなければ、財務計画の立案も執行もできないからです。

そのため、証券会社の投資銀行部門出身者が出世したり、転職したりしてCFOになることは非常に多いです。

財務コンサルタントからのキャリアアップ

財務コンサル経験者もCFOにキャリアアップすることも多いです。

企業の財務に対するコンサルティングの知識を有し、客観的に見ることができるので、効率的な財務戦略が立てやすくなるからです。

CFOの報酬の種類

CFOの報酬額は

・基本的な給与報酬
・ストックオプションなどの株式報酬

の2つに分類されます。

一般的な従業員に比べ、CFOは株式報酬の比重は高くなります。

給与報酬(現金報酬)

給与報酬(現金報酬)は

・支給金額が明確かつ一定(毎月もらえる)

・現金はすぐに使えるので安心感を得られる

・価値が目減りするリスクを防げる

といったメリットがあります。

株式報酬

株式報酬は、

・キャッシュアウトを防ぎながら支給可能

・株価と連動するため、成果に対する支給となる

・従業員の業績意識が高まる

といったメリットがあります。

CFOの年収相場

CFOの年収は企業の種類ごとに大きく異なってきます。

今回は、

・上場企業
・ベンチャー企業(非上場)
・外資系企業
・中小企業

の4つに分けて、年収相場を見ていきたいと思います。

上場企業

近年、上場企業でも、特にグローバル展開をしている会社を中心に、CFOのポジションが設けられることも多くなっています。

この場合の年収の水準としては、2,000万円半ば〜3,000万弱程度です。

ただし、留意事項として、「既にかなり前から上場している」かつ「歴史の長い企業」の場合、基本的には新卒時から長く勤めている人間が、内部昇格(出世)でCFOになる場合が多いです。そのため、既に同規模の会社でCFOとしての経験がないと、なかなか転職でキャリアアップして上場企業のCFOに就任するといったことは、現実問題として難しいです。

しかし、徐々に転職してキャリアアップする動きも浸透してきており、「新卒第一主義」が減っていくでしょう

そのため、外部から転職組が大企業のCFOになるキャリアも、今後は増えてくる可能性も大いにあるでしょう。

ベンチャー企業(非上場)

ベンチャー企業の中でも、

・一定の規模に成長かつ黒字経営
・IPOを控えている

などの企業で、CFOとして入社する場合の年収水準は、およそ1,200万円〜1,800万円程度が多いです。

利益が大幅に出ており、かつ取締役に多めに役員報酬を出している企業では、2,000万円半ばぐらいまでの報酬を出しているケースもあります。

 

この水準感を超えて報酬が出されることは、ベンチャーだとかなり稀と言えるでしょう。さらなる報酬を求める場合、ベースの給与報酬に加えて、ストック・オプションなどの「株式報酬」になることが多いです。

>>株式報酬制度についての参照記事:株式報酬制度の仕組み・メリットを総まとめ!

勤めている企業をIPOに導き、上場後にストックオプションを行使し株式売却することでキャピタルゲインを得る、という方法になるでしょう。

ストック・オプションによる収入は、IPO後にも株価が上がっている場合はリターンが大きく、例えば1%の持分に相当するストック・オプションを付与され、上場時に時価総額が200億円程度となった場合、約2億円といった収入を得られます。

一方で、ベンチャー企業がIPOを成功させるのはかなりハードルが高く、上手くいかないケースも非常に多いのも実情です。

年収が低い代わりに、ストック・オプションを多くもらうといった条件で転職する場合、結果としてストック・オプションが行使出来ずにそのままになってしまう可能性も十分高いことを念頭に入れておくのが望ましいと言えます。

外資系企業

人材紹介・派遣会社のロバート・ウォルターズの調査によると、外資系企業のCFOの年収の平均は、2500万〜5000万になります。 

日本と比較して、成果主義が浸透する欧米では、このようにCFOの給与も高くなるケースが多くなります。

外資系企業のCFOとは、CEOのパートナーとしてファイナンス面から会社を支える会社のNo.2です。

CEOとCFOは、本国やリージョン(アジアパシフィックなど)から毎年、カントリーレベルの重たい業績ノルマを課されています。

このノルマ、つまり業績目標を達成すれば、ボーナスは跳ね上がり、達成ができないと減額され、何年も続けて達成できないと解雇される場合もあり得ます。

また転職の際は、高度な語学力が求められる場合がほとんどであり、ビジネス英語の技能を持つ方は外資系企業のCFOのポジションを狙うのも良いでしょう。

中小企業

中小企業のCFOは

年収600万〜1000万:前職から低下する場合
年収1500万〜2000万:多額の役員報酬がもらえる場合

があり、年収のレンジは幅広くなっています。

また、日本には多数の中小企業が存在しており、会社の数だけポストがありますので、優良なポジションも多く存在します。

こうしたポジションを紹介される条件としては、決まった要件はありません。

なぜなら中小企業ごとに求められる人材としてのイメージや条件も幅広くなるからです。

中には、監査法人の経験だけても、歓迎されるケースもあります。

加えて、CFOとして会計財務の責任を負う一方、大企業などのCFOと比較してワークライフバランスも自然と確保されます。

中小企業はオーナー企業である場合も多く、こうした内部の実態が掴みにくいのが実情です。

有名CFOの年収はどれくらい?

最後に、日本・海外で活躍する代表的なCFOを紹介します。

ソニー 吉田憲一郎氏

いわずと知れた現ソニーのCEOですが、CEOに昇格する前は代表執行役副社長兼CFOとして活躍していました。

東京大学経済学部を卒業後、1983年に入社。以降、ソニーグループで財務畑を歩んで来ました。

CFOへ就任後はCEOの平井一夫氏の元、陰の立役者として大胆且つ大幅な構造改革でソニーの赤字改善に努めました。

2018年3月期には、20年ぶりに営業最高益を見込むまで業績を回復させ、そのCFOとしての手腕は市場で高い評価を受けています。

CFO当時から、年収は3億円とも言われています。

Facebook 元CFO エデュアルド・ザベリン氏

マーク・ザッカーバーグとのFacebook共同設立者であり、1年ほどCFOを務めていました。

数学の天才と言われ、大学生の頃から先物投資で大金を稼ぐなど商才がありました。

Facebook社を離れてからも、同社の株式を保有していた為、2010年までにその価値は10億ドル(1ドル120円で換算すると、日本円で1200億円)を超え、巨額な資産を持つことでも有名です。

現在も投資家として自身の資産を更に増やし続け、2017年には彼が住んでいるシンガポールの中で一番の富豪に選ばれています。

あおぞら銀行 芥川知美氏

国内の大手銀行初の女性CFOです。2019年5月時点はあおぞら銀行で常務執行役員を務めていますが、2019年の7月1日付でCFOに就任しました。

早稲田大学商学部を卒業後、1985年に入行した生え抜きのCFOです。

入行後、財務担当部長、執行役員と順調に昇進していることから、とても優秀な方であるのが分かります。

CFOへの就任後の年収は約1億円とも言われています。

まとめ

今回は、CFOの企業ごと年収の相場を詳しく解説しました。

元来は欧米型の経営体制の中で重要視されていた役職ですが、近年の市況の変化(資金調達の難化など)に伴って、国内でもCFOの需要が増加しているところと言えます。

こうした時流から、様々な規模の企業がCFOの人材を求めていることから、会計財務のスキルをお持ちの方は、CFOへの転職を考えてみてはいかがでしょうか?

また、CFOとして働きたい方にとっては、兼業・副業を通してCFOとしてのキャリアを磨いていく、ということもまた、一つの選択肢となることが考えられます。

その際にはぜひシェアリングCFO®︎を活用してみてください。