fbpx

COLUMN

コラム

経理職の転職理由について|志望動機の書き方と事例も紹介

執筆者:茅原淳一(Junichi Kayahara)

CFOになるには?キャリアパスも解説

経理/会計/財務/経営企画などの管理部門としてのキャリア

詳しくはこちら

経理のプロフェッショナルとして、あなたは転職の機会に直面することがあるかもしれません。この記事では、経理職の転職傾向から退職理由、転職志望動機の作成、求人選びのノウハウ、成功した転職事例まで、多角的に経理の転職について解説します。

さらに、最適な転職タイミングを見極めるための情報も提供します。あなたのキャリアパスを次のステージへ進める一助となることを期待します。経理の転職に関する全体像を掴み、自身の転職を成功に導くためにお役に立てば幸いです。

経理の転職について

経理職の転職は、一見単純に見えますが、その背後には多くの要素が複雑に絡み合っています。企業の財務状況を管理し、会社の経済的な健康状態を維持する経理職の役割は重要ですが、その反面、仕事のストレスや労働環境の問題、キャリアアップの道筋が見えないなど、職場での不満も少なくありません。

経理職の転職傾向とその背景

経理職の転職傾向とは、業界全体の動向や経済状況、そして個々のスキルや経験によって大きく左右されます。

近年では、経理の役割が単に数字を追うだけでなく、ビジネス全体の視点から経営をサポートする存在として期待されており、それに伴い、専門性と経験を活かした転職を希望する経理職が増えています

一方で、経理職は決算期の過酷な労働環境や、技術の進化による業務の変化などに対応しなければならないため、キャリアパスを見直し、新たなチャレンジを求める動きも見受けられます。

これらの背景から、経理職の転職傾向は、「スキルアップやキャリアアップを図るため」や「より良い労働環境を求めるため」に転職を考える人が多いと言えるでしょう。

この傾向を理解し、自身のキャリア計画に役立てることが重要です。

経理の主な退職理由

経理職の主な退職理由は以下のようなものがあります。
・キャリアアップのため
・仕事量と労働時間のバランス
・待遇
・職場環境

専門性が高い経理職では、自己のスキルをより評価してくれる企業や新たな経験ができる場を求めて転職を考えることもあります。

また、特に決算期の長時間労働や待遇に不満を感じる場合、または職場の人間関係や組織文化に馴染めない場合も退職の一因となります。

これらの理由は個々によるため、全ての経理職がこれらの理由で退職するわけではないことを理解することが重要です。

経理の転職志望動機の作成

転職の道程で欠かせない1つが、志望動機の作成です。あなたが目指す経理のポジションは、一体どのような会社で、何故その場所で働きたいと思うのか。これを明確に表現することは、成功への第一歩となります。

なぜこの会社で経理を目指すのか:明確な志望理由の例

「この会社で経理を目指す理由」を明確に述べるためには、自身のキャリア目標と会社のビジョンや文化が合致していることを示すのが重要です。

例えば、「私は経理としてのスキルを深めるとともに、全体的なビジネス視点を持つことが目標です。御社の成長志向と革新的な取り組みに魅力を感じ、そこで働くことで、経理の枠を超えた広い視野を持つことができると確信しています。」という理由が考えられます。

また、「御社の堅実な経営と人材への投資により、社員1人ひとりが長期的なキャリアを積むことが可能だと感じました。私は経理のキャリアを深め、経験を活かして組織全体を支える存在になりたいと思っており、そのためには御社が最適な場だと考えています。」という理由も有効です。

自分の経験やスキル、目標が会社の方向性とどう結びつくかを明確にすることで、説得力のある志望理由を作り上げることができます。

経験者向け:経理の志望動機の作成テクニック

経験者の場合、志望動機の作成では、これまでの経験とスキルを活かす意欲と、新たな挑戦への意欲のバランスが求められます。

まず、自身の経理経験を具体的に挙げ、その経験がどのように新しい会社で役に立つかを明確に述べることが重要です。例えば、「御社で私が経験してきたシステムの導入や管理会計の知識を活用できると考えています」といった具体的な記述が望ましいです。

次に、新たな挑戦に対する意欲を示すことが求められます。ある程度の経験を持つ経理職としては、単に過去の経験を引き続き活用するだけではなく、新しい知識やスキルを習得し、成長し続ける意欲を見せることが大切です。例えば、「今までの経験を活かしつつ、御社の業績管理やリスク管理の一端を担いたいと思っています」という具体的な記述が良いでしょう。

最後に、自分が目指すキャリアビジョンと、その会社がどのように自分のビジョンにフィットしているかを示すことで、企業への理解とマッチングを伝えることができます。

志望動機が見つからない時の対策

志望動機が見つからない場合、まず自己分析を行い、何を求めているのか、どのような環境や役割で自分自身が輝けるのかを理解することが重要です

また、特定の会社を選ぶ理由を明確にするためには、その会社のビジョン、文化、プロダクト、サービス、さらにはチームやリーダーシップについての深い理解が必要です。

その上で、自分が追求したいキャリアパスと会社のビジョンや成長戦略がどのように連携しているかを考えます。自分のスキルや経験が会社の目標達成にどのように貢献できるか、またその会社で働くことで自分がどのような成長を遂げられるかを考慮することで、具体的な志望動機を見つけることができます。

具体的な会社研究をすること、自身の価値観や目標を明確にすることが、具体的な志望動機を見つけるための重要なステップとなります。

「コツコツ」が重要な経理の志望動機

経理職は「コツコツ」という特性が大切とされます。これは日々の細部に至るまでの業務に精度と一貫性を求められる職種であり、その中でコツコツと地道に仕事をこなす能力が必要とされるからです。

例えば、「経理という職種は、一見地味な作業が多いと思われがちですが、その一方で、全社の財務状況を把握し、正確な情報を提供することで企業全体の経営判断をサポートするという重要な役割を果たしています。私は、このコツコツとした作業を通じて、企業の経営に貢献することに魅力を感じています」と述べるとよいでしょう。

このような表現を使うことで、経理職が果たす重要な役割と、それを支える「コツコツとした努力」を尊重し、自分自身がその作業によって企業全体に貢献したいという志望動機を伝えることができます。

適切な経理の求人の選び方

経理の転職を成功させるには、適切な求人情報を見つけ、その中から自身のスキルや経験、そしてキャリアの方向性に合った仕事を選ぶことが重要です。

経理職は広範で、職務内容や必要なスキルも企業やポジションにより様々です。その中で自分に最適なものを見つけ出すことが求められます。

経理職の求人情報と選び方

経理職の求人を探す際、まず職務内容、企業の規模、経験のある業界、スキル要件などを基に情報を絞り込むことが重要です。また、その企業の文化、経済状況、成長潜在力も考慮する必要があります。

なお、求人情報は、企業の公式ウェブサイト、求人情報サイト、転職エージェントから得られます。各情報源が持つ長所を理解し、複数の源から情報を得ることで、より適切な選択を行うことができます。

また、経理職においては、各業界の経済状況を把握し、自分がこれまでに積み上げてきたスキルと経験が活かせる環境を選ぶことも重要です。自身のキャリアビジョンとマッチする企業を選ぶことで、転職後の満足度やパフォーマンスを高めることが可能になります。

財務職の求人情報と選び方

財務職の求人を探す際には、自分の専門性や経験を活かせる求人を見つけることが大切です。特に、財務分析や資金管理、予算策定など、特定のスキルや経験が求められることが多い職種です。

求人情報の探し方は経理職と同じく、企業の公式ウェブサイト、求人情報サイト、転職エージェントから情報を得ることが可能です。それぞれの情報源の長所を活用し、複数の情報源から情報を得ることが重要です。

また、自分のキャリアビジョンに合わせた企業文化や成長潜在力を持つ企業を選ぶことも大切です。そのためには、企業の財務状況や業界内での地位など、広範な視点から情報収集を行い、自身が活躍できる環境を見つけ出す必要があります。その結果、転職後の職場で満足度が高まり、自己成長を実現できます。

管理会計職の求人情報と選び方

管理会計職の求人を選ぶ際には、業務内容、自身のスキルと経験、企業の規模や業界、そして企業の成長潜在力などを考慮することが大切です。管理会計職では、コスト分析、予算策定、業績評価など、特定のスキルが求められるため、自身の能力と求人の要件がマッチしているかを確認しましょう。

求人情報は企業の公式ウェブサイト、求人情報サイト、転職エージェントなどから得られます。各情報源が持つ長所を活用し、可能な限り多角的に情報を集めることで、適切な選択が可能になります。

また、企業文化やその業界での立ち位置も重視しましょう。自分が活躍できる環境、そして自身のキャリアビジョンと合致する企業を選ぶことで、転職後の職場での満足度や成果を高めることが可能となります。

経理の転職成功事例

転職の成功は、具体的な事例から学ぶことで、よりリアルなイメージを持つことができます。ここでは、経理職での転職に成功した人々の事例をいくつか紹介します。

上場企業グループの経理への転職と年収アップの事例

まず1つ目の事例は、中小企業の経理から上場企業グループの経理へとステップアップした方です。彼は自身のスキルをより広範囲で活かしたいとの思いから転職を決意しました。厳しい選考を経て見事に採用され、前職と比較して年収も大幅にアップしました。

彼の持っている資格は簿記3級だったので資格で評価された訳ではありません。評価された点は前職の中小企業で経理に加えて幅広い業務へ対応していたことやキャリアに対する前向きな姿勢などが考えられます。

大手商社グループ企業の経理から幹部候補へのキャリアアップ事例

次に、大手商社グループ企業の経理から幹部候補へと昇進した方の事例です。彼は元々経理のスキルと業務知識を持ちつつも、より広範な経営の視野を身につけたいと考え、積極的に他部署とのコミュニケーションを図り、広い視野を獲得しました。その結果、経営層からの評価を得て幹部候補へと昇格しました。

IPOを見据えたベンチャー企業への転職と年収アップの事例

最後に、成長著しいベンチャー企業へ転職し、IPOに向けた財務戦略を立てる役職に就いた方の事例です。彼は自身の経験とスキルを活かし、企業の成長に寄与してきました。その結果、IPO成功後の評価として年収が大きく上がるという結果を得ました。

特に、IPOを経験したことがある経理人材は、他の経理人材よりも絶対数が少なく、これからIPOを目指すベンチャー企業・スタートアップ企業では必ず求められます。
これらの事例からわかるように、自身のスキルや経験、そして望むキャリアパスによって適切な転職先を選ぶことで、理想の結果を得ることが可能です。

経理の転職に最適な時期とは?

経理の転職に最適な時期は、個々の状況や市場の動向に大きく左右されますが、一般的には会計年度の終わりや、新しい会計年度の開始前が良いとされています。これは、多くの企業が新たな予算や計画を立て、新しい人材を募るためです。

また、経理職は年間を通じて比較的安定した求人数がありますが、求人数が増える傾向にあるのは、一般的に年度末や年度始まり、そして半期末です。

しかしながら、「最適な時期」はあくまで目安であり、最も重要なのは自身のキャリア目標やライフステージ、現職での満足度などを総合的に考慮することです。自分自身が新たな挑戦を始める準備が整ったとき、それが最適な転職の時期と言えるでしょう。

まとめ

今回は経理の転職について幅広く掘り下げてきました。その背後にある傾向、退職理由から、転職の志望動機の形成、適切な求人の選び方、そして実際の成功事例まで、幅広い観点からこのテーマを考察してきました。

転職を成功させるためには、まず自分自身が何を求め、どのようなキャリアを歩みたいのかを明確に理解することが重要であると理解できたでしょう。その上で、自身のスキルや経験を最大限に活かすことができる企業を見つけることが求められます。

経理職は専門的な知識と経験が求められる職種であるため、転職市場でも高い評価を受けています。しかし同時に、求人情報を選ぶ際や面接での志望動機の表現等において、自身の価値を適切にアピールする必要があります。

実際の転職成功事例を見てみると、上場企業や成長ベンチャーへの転職、更なるキャリアアップのための転職など、それぞれの転職者が自分自身のキャリアを深く理解し、それに基づいて適切な転職先を選んだことがわかります。

経理の転職は、専門性の高さとキャリアパスの多様性が魅力となっています。一方で、自分自身のキャリアを理解し、それを基に転職活動を進めることが重要となるのです。

この記事が、あなたの経理としての転職活動、そしてキャリア形成にとって有益な情報となることを心から願っています。

また、IPO準備の具体的進め方を相談するには、プロの専門家に聞くのが一番です。

そこでSOICOでは、IPO準備のプロによる個別の無料相談会を実施しております。

・経理、会計、財務、経営企画、CFOなど、管理部門に詳しい転職のプロへキャリアを相談したい
・CFOとして自分が活躍できる具体的な企業/業種業界/役割/企業フェーズはどういったものか知りたい
・市場には出回っていないハイクラス求人を紹介してほしい

そんなお悩みを抱える方に、要望をしっかりヒアリングさせていただき、
適切な情報をお伝えさせていただきます。

ぜひ下のカレンダーから相談会の予約をしてみてくださいね!

この記事を書いた人

慶應義塾大学卒業後、新日本有限責任監査法人にて監査業務に従事。 その後クレディスイス証券株式会社を経て2012年KLab株式会社入社。 KLabでは海外子会社の取締役等を歴任。2016年上場会社として初の信託を活用したストックオプションプランを実施。 2015年医療系ベンチャーの取締役財務責任者に就任。 2018年よりSOICO株式会社の代表取締役CEOに就任。公認会計士。