住信SBIネット銀行の住宅ローン|金利と団信の特徴を解説

住信SBIネット銀行の住宅ローン|金利と団信の特徴を解説

住宅ローンを選ぶ際、金利の低さと団信の充実度は最も重要な判断基準の一つです。

住信SBIネット銀行の住宅ローンは、低水準の金利と無料の全疾病保障「スゴ団信」で注目を集めています。

しかし、事務手数料が借入額の2.2%と高めであることや、全疾病保障の適用条件が厳しいといった注意点もあります。

本記事では、住信SBIネット銀行の住宅ローンの金利プラン、スゴ団信の詳細、手数料体系、メリット・デメリットを詳しく解説します。

auじぶん銀行やソニー銀行との比較も行い、あなたに最適な住宅ローン選びをサポートします。

最後までお読みいただければ、住信SBIネット銀行が自分に合っているかどうかが明確に判断できるでしょう。

この記事の要約
  • 住信SBIネット銀行は低水準の変動金利と無料の全疾病保障が魅力
  • 50歳以下なら3大疾病50%保障も無料で付帯するスゴ団信が利用可能
  • 事務手数料は借入額の2.2%と高めだが保証料は無料で繰上返済手数料も0円
SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

目次

住信SBIネット銀行の住宅ローンとは?|基本情報と特徴

住信SBIネット銀行の住宅ローンは、ネット銀行ならではの低金利と充実した団信保障で、多くの利用者から支持されています。

ここでは、住信SBIネット銀行の基本情報と住宅ローンの主な特徴を解説します。

住信SBIネット銀行とは

住信SBIネット銀行は、三井住友信託銀行とSBIホールディングスが共同出資して設立されたネット専業銀行です。

2007年に営業を開始し、インターネットを通じた金融サービスを提供しています。

実店舗を持たないネット銀行のため、店舗運営コストを抑えることで低金利の住宅ローンを実現しています。

2025年にはNTTドコモが過半数の株式を取得し、連結子会社となりました。

これにより、今後はドコモとの連携サービスの拡充も期待されています。預金保険制度の対象金融機関であり、万が一の際も1,000万円までの預金とその利息が保護される安心感があります。

住宅ローンの取扱実績

住信SBIネット銀行は2024年度の国内行住宅ローン新規実行額でトップクラスの実績を持っています。

メガバンクを含む国内主要銀行の中で高い実績を持ち、多くの利用者に選ばれている住宅ローンです。

残高ベースでも6兆円を超える規模となっており、変動金利型の利用者が全体の93%を占めています。

これは、住信SBIネット銀行の変動金利が低水準であることが大きな理由です。豊富な実績は、審査ノウハウの蓄積やサービス品質の向上にもつながっており、初めて住宅ローンを組む方でも安心して利用できる環境が整っています。

主な3つの特徴

住信SBIネット銀行の住宅ローンには、大きく分けて3つの特徴があります。

住信SBIネット銀行の3つの特徴

1. 低水準の金利

2. 充実した団信保障「スゴ団信」

3. WEB完結と対面相談の両方に対応

1つ目は低水準の金利です。ネット銀行ならではのコスト削減により、変動金利は0.3%台前半という低水準を実現しています。

固定金利も他行と比較して低めに設定されており、総返済額を抑えたい方に最適です。

2つ目は充実した団信保障「スゴ団信」です。50歳以下であれば、3大疾病50%保障と全疾病保障が金利上乗せなしで付帯します。

がん・急性心筋梗塞・脳卒中だけでなく、すべての病気やケガによる就業不能状態もカバーする手厚い保障内容です。

3つ目はWEB完結と対面相談の両方に対応していることです。WEB申込コースなら自宅で手続きが完結し、忙しい方でも自分のペースで進められます。

一方、対面相談コースでは全国50店舗以上のSBIマネープラザで専門スタッフに相談しながら手続きを進めることができます。自分に合った申込方法を選べる柔軟性が魅力です。

金利タイプと2つのプラン|どちらを選ぶべき?

住信SBIネット銀行の住宅ローンには、変動金利と固定金利の2つの金利タイプがあり、さらに「通期引下げプラン」と「当初引下げプラン」の2つのプランから選択できます。

それぞれの特徴を理解して、自分に合ったプランを選びましょう。

変動金利の特徴

変動金利は年2回(4月1日と10月1日)を基準日として金利が見直されます。

金利が低い時期には返済額を抑えられるメリットがありますが、将来的に金利が上昇するリスクもあります。

住信SBIネット銀行の変動金利は低水準で、物件価格の80%以下で借り入れる場合、さらに金利が優遇されます。

ただし、金利上昇時は10月に決定された変動金利が翌年1月から実際の引き落としに反映されるため、タイムラグがあります。

短期的な金利変動に一喜一憂する必要はありませんが、長期的な金利動向には注意が必要です。

変動金利は、金利上昇リスクを理解した上で、当面の返済額を抑えたい方や、繰上返済で早期完済を目指す方に適しています。

固定金利の特徴

固定金利は、一定期間(2年・3年・5年・7年・10年・15年・20年・30年・35年)金利が変わらないため、返済計画が立てやすいメリットがあります。

金利上昇局面でも返済額が変わらない安心感が得られます。

ただし、変動金利と比較すると金利水準は高めに設定されています。固定期間終了後は、その時点の金利で再度変動金利か固定金利を選択することになります。

金利の安定性を重視する方や、将来の金利上昇が不安な方には固定金利が向いています。

住信SBIネット銀行の固定金利も他行と比較して低水準ですが、変動金利との金利差を考慮して、総返済額をシミュレーションすることが重要です。

通期引下げプランの特徴

通期引下げプランは、借入期間中ずっと同じ幅の金利引下げが適用されるプランです。

基準金利から一定の引下げ幅が適用され続けるため、金利の変動はあっても引下げ幅は変わりません。

このプランは、長期的に安定した金利優遇を受けたい方に適しています。当初引下げプランと比較すると、当初の金利はやや高めですが、長期的に見ると総返済額が抑えられるケースが多いです。

特に、35年など長期間の借入を予定している方には、通期引下げプランがおすすめです。

変動金利で通期引下げプランを選択すれば、低水準の金利を長期間享受できます。

当初引下げプランの特徴

当初引下げプランは、借入当初の一定期間(固定金利特約期間)に大きな金利引下げが適用されるプランです。

固定期間終了後は引下げ幅が小さくなり、金利が上昇します。

当初の返済額を抑えたい方や、固定期間中に繰上返済を積極的に行う予定の方に向いています。ただし、固定期間終了後に金利が大幅に上がる可能性があるため、注意が必要です。

例えば、当初10年固定で借りた場合、11年目以降の金利が0.5%以上上昇することもあります。

固定期間終了後の返済額増加を想定して、余裕を持った返済計画を立てることが重要です。子どもの教育費がかかる前に返済額を抑えたい、といった明確な理由がある場合に適したプランです。

スゴ団信の保障内容|全疾病保障と3大疾病保障の詳細

住信SBIネット銀行の「スゴ団信」は、通常の団体信用生命保険、全疾病保障に加え、借入時の年齢に応じてがん診断時給付を含む3大疾病保障特約(50%)を基本付帯します。

ここでは、スゴ団信の詳細な保障内容を解説します。

全疾病保障の内容

全疾病保障は、すべての年齢の方に無料で付帯される保障です。

がん・急性心筋梗塞・脳卒中の3大疾病に加え、高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎の5つの重度慢性疾患、さらにそれ以外のすべての病気やケガ(精神障害を除く)による就業不能状態をカバーします。

就業不能状態とは、入院だけでなく医師の指示により自宅等で療養している場合も含まれます。就業不能状態と判断されればローンの支払いは免除され、その状態が12カ月以上継続した場合にはローン残高全額が支払い免除となります。

ただし、この「12カ月以上継続」という条件がハードルとなり、実際に保障を受けられるケースは限定的という指摘もあります。

8疾病(3大疾病+5つの重度慢性疾患)で就業不能状態が30日以上継続した場合、最長12カ月まで月々の返済が保障されます。

それ以外の病気やケガの場合は、入院による就業不能状態が2カ月目から保障対象となります。幅広い病気やケガをカバーする点は魅力的ですが、適用条件をしっかり理解しておくことが重要です。

3大疾病50%保障の内容(50歳以下限定)

2024年8月から、借入時年齢が満50歳以下の人は、金利上乗せなしで3大疾病50%保障が付帯されるようになりました。

以前は40歳未満が対象でしたが、対象年齢が拡大されたことで、より多くの方が無料で手厚い保障を受けられるようになっています。

3大疾病50%保障の内容

がん診断確定時:住宅ローン残高の50%が保険金として支払われる

急性心筋梗塞・脳卒中:60日以上所定の状態が継続または所定の手術を受けた場合、ローン残高の50%が保障

50歳以下であれば無料で利用できるため、非常にお得な保障内容です。

ただし、残高の50%のみの保障であるため、残りの50%は引き続き返済が必要です。100%保障を希望する場合は、金利を0.2%~0.4%上乗せすることで「3大疾病100プラン」に加入できます。

保障の適用条件と注意点

スゴ団信の保障を受けるには、いくつかの条件があります。

まず、団信に加入するには健康状態の告知が必要です。告知内容によっては、保険会社が加入を断る場合があります。

持病がある方や健康上の理由で通常の団信に加入できない場合は、金利を0.3%上乗せする「ワイド団信」であれば加入できる可能性があります。

全疾病保障の最大の注意点は、就業不能状態が12カ月以上継続しないとローン残高全額の保障を受けられないことです。11カ月で職場復帰した場合、ローン残高の免除は受けられません。この条件は他行の団信と比較してもハードルが高いという評価があります。

また、3大疾病50%保障は50歳以下限定のため、51歳以上で借り入れる場合は金利上乗せが必要です。

保障内容は充実していますが、適用条件をしっかり確認し、自分の年齢や健康状態に合った保障を選ぶことが大切です。既に生命保険や医療保険に加入している場合は、保障内容が重複しないかも確認しましょう。

住信SBIネット銀行:団体信用生命保険(スゴ団信)

手数料と諸費用|いくらかかる?

住宅ローンを借りる際には、金利以外にも様々な手数料や諸費用がかかります。

住信SBIネット銀行の公式サイトによると、諸費用の目安は物件購入費用の10%程度となっています。

ここでは、実際にかかる費用を詳しく解説します。

事務手数料

住信SBIネット銀行の事務取扱手数料は、借入金額×2.2%(税込)です。

例えば、3,000万円を借り入れる場合、事務手数料は66万円となります。5,000万円なら110万円と、借入額が大きいほど手数料も高額になります。

この事務手数料は、融資実行時に借入金額から直接差し引かれるため、別途用意する必要はありません。ただし、初期費用として大きな金額となるため、資金計画に組み込んでおくことが重要です。

メガバンクでは事務手数料が3万円~5万円程度と安い代わりに保証料が高い傾向がありますが、住信SBIネット銀行は保証料無料で事務手数料が高い仕組みです。

保証料

住信SBIネット銀行の住宅ローンは、保証料が無料です。一般的に、メガバンクや地方銀行では借入金額の2%程度の保証料がかかることが多いため、これは大きなメリットです。

保証料とは、万が一返済が滞った場合に保証会社が銀行に代わって返済を行うための費用です。

住信SBIネット銀行では保証会社を利用しない仕組みのため、保証料が不要となっています。ただし、その分事務手数料が高めに設定されているため、トータルの初期費用で比較することが重要です。

繰上返済手数料

住信SBIネット銀行では、一部繰上返済・全額繰上返済ともに手数料が無料です。これは大きなメリットで、余裕資金ができた時にいつでも無料で繰上返済ができます。

他行では、繰上返済手数料が数千円~数万円かかることも多いため、積極的に繰上返済を行いたい方には住信SBIネット銀行が向いています。

WEB申込コースでは、インターネットから24時間いつでも繰上返済の手続きが可能です。繰上返済は元金を直接減らせるため、総返済額を大きく削減できる効果があります。

その他の費用

事務手数料以外にも、住宅ローン契約時には様々な諸費用がかかります。主なものは以下の通りです。

印紙税
  • 金銭消費貸借契約書に貼付する収入印紙代(借入金額に応じて2万円~6万円程度)
  • WEBで契約手続きを行う場合は電子契約となり、印紙税は不要
登記費用
  • 抵当権設定登記の登録免許税と司法書士報酬
  • 借入金額の0.4%程度の登録免許税と、司法書士報酬5万円~10万円程度が目安
火災保険料
  • 住宅ローンを借りる際には火災保険への加入が必須
  • 保険料は物件の構造や補償内容によって異なり、10年一括払いで15万円~30万円程度が目安

住信SBIネット銀行:手数料・諸費用

5つのメリット|住信SBIネット銀行を選ぶ理由

住信SBIネット銀行の住宅ローンには、他行と比較して優れたメリットが多数あります。

ここでは、特に注目すべき5つのメリットを詳しく解説します。

低水準の金利

住信SBIネット銀行の最大のメリットは、低水準の金利です。

変動金利は0.3%台前半と、メガバンクの変動金利(0.5%~0.7%程度)と比較して大幅に低い水準を実現しています。

例えば、3,000万円を35年返済で借りた場合、金利が0.1%違うだけで総返済額は約60万円も変わります。金利0.3%と0.5%を比較すると、総返済額の差は約120万円にもなります。

長期間の借入では、わずかな金利差が大きな差となるため、低金利は住宅ローン選びで最も重視すべきポイントです。

物件価格の80%以下で借り入れる場合は、さらに金利が優遇されるため、頭金を多めに用意できる方にとっては特にメリットが大きいです。

無料の全疾病保障

住信SBIネット銀行のスゴ団信は、金利上乗せなしで全疾病保障が付帯します。他行では、全疾病保障を付けるために金利を0.1%~0.3%上乗せする必要があることが多いため、これは大きなメリットです。

さらに、50歳以下であれば3大疾病50%保障も無料で付帯します。

がん・急性心筋梗塞・脳卒中という重大疾病に対する保障が無料で受けられるのは、住信SBIネット銀行ならではの強みです。低金利と充実した団信保障の両方を実現している点が、多くの利用者に選ばれている理由です。

ただし、全疾病保障の適用条件(12カ月以上の就業不能状態)は厳しいため、保障内容を過信せず、他の保険との組み合わせも検討することをおすすめします。

WEB完結で手続きが簡単

WEB申込コースを選択すれば、申込から契約まですべての手続きがオンラインで完結します。

店舗に行く必要がないため、仕事が忙しい方や小さなお子さんがいる方でも、自宅で自分のペースで手続きを進められます。

仮審査は最短即日、本審査は1週間~10日程度で結果が出るため、スピーディーに手続きが進みます。必要書類もスマートフォンで撮影してアップロードするだけなので、郵送の手間もかかりません。

WEB契約であれば印紙税も不要となり、数万円の節約にもなります。

オンライン手続きに不安がある方は、対面相談コースでSBIマネープラザの店舗で相談しながら手続きを進めることもできます。自分に合った申込方法を選べる柔軟性が魅力です。

繰上返済手数料が無料

一部繰上返済・全額繰上返済ともに手数料が無料で、インターネットから24時間いつでも手続きができます。

ボーナスや臨時収入があった時に、気軽に繰上返済ができるため、総返済額を効率的に減らせます。

繰上返済には「返済期間短縮型」と「返済額軽減型」の2種類があります。返済期間短縮型は、毎月の返済額は変えずに返済期間を短くする方法で、利息削減効果が大きいです。返済額軽減型は、返済期間は変えずに毎月の返済額を減らす方法で、家計の負担を軽減できます。

他行では繰上返済手数料が1回あたり数千円~数万円かかることも多いため、無料で何度でも繰上返済できるのは大きなメリットです。

積極的に繰上返済を活用することで、数百万円単位で総返済額を削減できる可能性があります。

最長50年の返済期間

住信SBIネット銀行では、最長50年の返済期間を選択できます。

一般的な住宅ローンは最長35年ですが、50年返済にすることで毎月の返済額を大幅に抑えることができます。

例えば、3,000万円を金利0.5%で借りた場合、35年返済なら毎月約7.8万円、50年返済なら毎月約5.8万円となり、月々2万円も返済額が減ります。20代で住宅を購入したい方や、当面の返済額を抑えたい方にとっては魅力的な選択肢です。

ただし、返済期間が長くなるほど総返済額は増えます。上記の例では、35年返済の総返済額は約3,260万円、50年返済では約3,490万円となり、約230万円多く支払うことになります。また、借入期間が35年を超える場合は金利に年0.07%、40年を超える場合は年0.15%が上乗せされる点にも注意が必要です。

将来的に繰上返済を積極的に行う計画があれば、50年返済も有効な選択肢となります。

気をつけたい4つのデメリット|申込前に確認すべきこと

住信SBIネット銀行の住宅ローンには多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットや注意点もあります。

申込前に必ず確認しておきましょう。

全疾病保障の適用条件が厳しい

スゴ団信の全疾病保障は魅力的ですが、ローン残高全額が免除されるには就業不能状態が12カ月以上継続する必要があります。これは非常に厳しい条件で、実際に保障を受けられるケースは限定的です。

例えば、がんで手術を受けて3カ月入院し、その後自宅療養を8カ月続けた場合、合計11カ月の就業不能状態となります。

しかし、12カ月に1カ月足りないため、ローン残高全額の免除は受けられません。この場合、月々の返済保障は受けられますが、11カ月目で職場復帰すればローンは残り続けます。

他行では、がん診断確定で即座にローン残高が50%または100%保障される商品もあります。住信SBIネット銀行の全疾病保障は「幅広い病気をカバーするが適用条件が厳しい」という特徴を理解した上で、自分に合った保障かどうかを判断することが重要です。

当初引下げプランは固定期間終了後に金利が上がる

当初引下げプランを選択した場合、固定期間終了後に金利引下げ幅が小さくなり、適用金利が大幅に上昇する可能性があります。例えば、当初10年固定で金利0.5%で借りた場合、11年目以降の金利が1.0%以上になることもあります。

金利が上がると毎月の返済額も増加します。3,000万円を35年返済で借りた場合、金利が0.5%から1.0%に上がると、毎月の返済額が約8,000円増えます。

年間で約10万円、残り25年間で約250万円も多く支払うことになります。

当初引下げプランを選ぶ際は、固定期間終了後の金利上昇を想定して、余裕を持った返済計画を立てることが必須です。固定期間中に積極的に繰上返済を行い、元金を減らしておくことも有効な対策です。

事務手数料が高い(借入額の2.2%)

住信SBIネット銀行の事務手数料は借入金額×2.2%と、初期費用としては高額です。

3,000万円なら66万円、5,000万円なら110万円もかかります。

メガバンクでは事務手数料が3万円~5万円程度のため、比較すると大きな差があります。

ただし、メガバンクでは保証料が借入金額の2%程度かかることが多いため、トータルの初期費用で見ればそれほど大きな差はありません。住信SBIネット銀行は「保証料無料・事務手数料高め」、メガバンクは「保証料高め・事務手数料安め」という違いです。

初期費用を抑えたい場合は、事務手数料や諸費用も住宅ローンに組み込んで借りることができます。

ただし、借入額が増えるため、金利負担も増える点には注意が必要です。総返済額で比較すると、低金利のメリットが事務手数料のデメリットを上回るケースが多いです。

対面相談の窓口が少ない

住信SBIネット銀行はネット銀行のため、対面相談ができる窓口はSBIマネープラザの店舗のみです。

全国に50店舗以上ありますが、メガバンクや地方銀行と比較すると店舗数は少なく、地方在住の方は近くに店舗がない可能性があります。

WEB申込コースを選択した場合、基本的にすべての手続きがオンラインで完結するため、対面でのサポートは受けられません。電話やメールでの問い合わせは可能ですが、複雑な相談や書類の確認などは対面の方がスムーズです。

住宅ローンが初めての方や、オンライン手続きに不安がある方にとっては、対面サポートの少なさはデメリットとなります。

他社と比較|auじぶん銀行・ソニー銀行との違い

住信SBIネット銀行の住宅ローンを検討する際は、他のネット銀行との比較も重要です。

ここでは、主要なネット銀行との違いを解説します。

auじぶん銀行との比較

auじぶん銀行も住信SBIネット銀行と同様に、低水準の変動金利と充実した団信保障で人気の住宅ローンです。

変動金利はほぼ同水準で、どちらも0.3%台前半を実現しています。

団信保障の違い

auじぶん銀行:がん50%保障団信が金利上乗せなしで付帯(がん診断確定時点で即座にローン残高の50%が保障)

住信SBIネット銀行:3大疾病50%保障+全疾病保障が付帯(全疾病保障の適用条件は12カ月以上の就業不能状態)

auじぶん銀行は、auモバイル優遇割やじぶんでんき優遇割など、au系列のサービスを利用している方への金利優遇があります。最大年0.15%の金利引下げが受けられるため、auユーザーにとっては非常にお得です。

どちらを選ぶかは、団信保障の内容とauサービスの利用状況で判断するとよいでしょう。

がん保障を重視する方やauユーザーにはauじぶん銀行、幅広い疾病保障を求める方には住信SBIネット銀行が向いています。

ソニー銀行との比較

ソニー銀行は、変動セレクト住宅ローンと固定セレクト住宅ローンという2つの商品を提供しています。

変動金利は住信SBIネット銀行とほぼ同水準ですが、固定金利はソニー銀行の方がやや低い傾向があります。

ソニー銀行の基本の団信は、死亡・高度障害のみの保障です。がん団信や3大疾病団信を付ける場合は、金利を0.1%~0.3%上乗せする必要があります。住信SBIネット銀行のスゴ団信(50歳以下なら3大疾病50%保障+全疾病保障が無料)と比較すると、団信保障では住信SBIネット銀行の方が充実しています。

ソニー銀行は、固定金利の選択肢が豊富で、2年・3年・5年・7年・10年・15年・20年と細かく設定されています。また、変動金利から固定金利への切り替えがいつでも可能で、金利上昇リスクに柔軟に対応できます。

固定金利を検討している方や、金利タイプの切り替えを柔軟に行いたい方にはソニー銀行が向いています。

変動金利で充実した団信保障を求める方には住信SBIネット銀行が適しています。

メガバンクとの比較

メガバンク(三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行)と住信SBIネット銀行を比較すると、金利面ではネット銀行である住信SBIネット銀行が圧倒的に有利です。

メガバンクの変動金利は0.5%~0.7%程度で、住信SBIネット銀行の0.3%台前半と比較すると0.2%~0.4%程度高くなります。

3,000万円を35年返済で借りた場合、金利0.3%と0.6%の差は総返済額で約240万円にもなります。金利面では住信SBIネット銀行の方が圧倒的にお得です。

メガバンクのメリットは、全国に多数の店舗があり、対面での相談やサポートが受けやすい点です。また、給与振込口座やクレジットカード、投資信託など、総合的な取引がある場合に金利優遇が受けられることもあります。

金利の低さを最優先する方や、オンライン手続きに抵抗がない方には住信SBIネット銀行がおすすめです。

対面サポートを重視する方や、既にメガバンクとの取引が多い方にはメガバンクが向いています。

審査の流れと通過のポイント|必要書類と審査期間

住信SBIネット銀行の住宅ローンを申し込む際の審査の流れと、審査に通るためのポイントを解説します。

仮審査の流れ

仮審査(事前審査)は、本格的な審査の前に行われる簡易的な審査です。

WEB申込コースの場合、インターネットから必要事項を入力して申し込みます。入力項目は、氏名・生年月日・年収・勤務先・借入希望額・物件情報などです。

必要書類は、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)と収入証明書類(源泉徴収票や確定申告書)です。スマートフォンで撮影してアップロードするだけなので、郵送の手間はかかりません。仮審査の結果は、最短即日~3営業日程度で通知されます。

仮審査では、年収・勤続年数・他の借入状況・信用情報などが確認されます。

仮審査に通過すれば、本審査に進むことができます。仮審査の段階では物件が確定していなくても申し込めるため、物件探しと並行して進めることが可能です。

本審査の流れ

本審査は、仮審査通過後に行われる正式な審査です。

仮審査よりも詳細な書類提出が求められ、物件の担保価値や健康状態(団信加入のための告知)なども審査されます。

本審査で必要な書類は、住民票・印鑑証明書・課税証明書・物件関連書類(売買契約書・重要事項説明書・建築確認済証など)・団信の告知書などです。書類に不備があると審査が遅れるため、事前にしっかり準備しておくことが重要です。

本審査の結果は、1週間~10日程度で通知されます。

審査に通過すれば、金銭消費貸借契約を締結し、融資実行となります。WEB申込コースの場合、契約手続きもオンラインで完結するため、印紙税が不要です。

必要書類

住信SBIネット銀行の住宅ローン審査で必要な主な書類は以下の通りです。

本人確認書類
  • 運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証など
収入証明書類
  • 給与所得者:源泉徴収票
  • 個人事業主:確定申告書(3期分)と納税証明書
物件関連書類
  • 売買契約書、重要事項説明書、建築確認済証、登記事項証明書、物件のパンフレットや図面など
その他の書類
  • 住民票、印鑑証明書、課税証明書、他の借入がある場合は返済予定表など

書類の準備には時間がかかることもあるため、早めに取り寄せておくことをおすすめします。特に、物件関連書類は不動産会社や売主から入手する必要があるため、余裕を持って依頼しましょう。

審査に通るためのポイント

住信SBIネット銀行の住宅ローン審査は厳格だと言われています。審査に通るためのポイントを押さえておきましょう。

1. 安定した収入と勤続年数
年収が安定していること、勤続年数が3年以上あることが望ましいです。転職直後や自営業者の場合は、審査が厳しくなる傾向があります。
2. 返済負担率を抑える
年収に対する年間返済額の割合(返済負担率)は、30%~35%以内に抑えることが理想です。他のローンやクレジットカードのキャッシング枠も返済負担率に含まれるため、不要なカードは解約しておきましょう。
3. 信用情報をクリーンに保つ
過去にクレジットカードやローンの返済遅延がある場合、審査に悪影響を及ぼします。信用情報機関に記録が残るため、申込前に信用情報を確認しておくことをおすすめします。
4. 頭金を用意する
物件価格の20%以上の頭金を用意できれば、審査に通りやすくなります。また、借入額が物件価格の80%以下であれば、金利優遇も受けられます。
5. 書類を正確に準備する
書類に不備や虚偽があると、審査に落ちる可能性があります。特に収入証明書類は正確に準備し、代筆などは絶対に避けましょう。

WEB申込コースと対面相談コースの違い|どちらを選ぶ?

住信SBIネット銀行の住宅ローンには、WEB申込コースと対面相談コースの2つのコースがあります。

それぞれの特徴と選び方を解説します。

WEB申込コースの特徴

WEB申込コースは、申込から契約まですべての手続きがインターネットで完結するコースです。

店舗に行く必要がないため、24時間いつでも自分のペースで手続きを進められます。

WEB申込コースのメリット

仮審査は最短即日、本審査も1週間~10日程度とスピーディー

WEB契約なら印紙税が不要(数万円の節約)

金利や手数料も対面相談コースより有利な条件が提示されることが多い

デメリットは、対面でのサポートが受けられないため、住宅ローンが初めての方や、オンライン手続きに不安がある方には向きません。質問がある場合は電話やメールで問い合わせる必要があります。

WEB申込コースは、オンライン手続きに慣れている方、仕事が忙しくて店舗に行く時間がない方、少しでも金利や手数料を抑えたい方におすすめです。

対面相談コース(SBIマネープラザ)の特徴

対面相談コースは、SBIマネープラザの店舗で専門スタッフに相談しながら手続きを進めるコースです。

全国50店舗以上で対応しており、予約制で相談できます。

メリットは、住宅ローンの仕組みや返済計画について、専門スタッフに直接相談できることです。書類の記入方法や必要書類の確認なども、対面でサポートしてもらえるため安心です。

デメリットは、店舗に行く必要があるため、時間と手間がかかることです。また、WEB申込コースと比較すると、金利や手数料がやや高めに設定されることがあります。店舗によっては予約が取りにくい場合もあります。

対面相談コースは、住宅ローンが初めての方、オンライン手続きに不安がある方、専門家に相談しながら慎重に進めたい方におすすめです。

どちらを選ぶべきか

WEB申込コースと対面相談コースのどちらを選ぶかは、自分の状況や優先事項によって判断しましょう。

WEB申込コースを選ぶべき人 対面相談コースを選ぶべき人
オンライン手続きに慣れている
住宅ローンの基本知識がある
仕事が忙しくて店舗に行く時間がない
少しでも金利や手数料を抑えたい
スピーディーに手続きを進めたい
住宅ローンが初めてで不安が大きい
オンライン手続きに抵抗がある
専門家に相談しながら慎重に進めたい
複雑な相談事項がある(ペアローン・収入合算など)
近くにSBIマネープラザの店舗がある

どちらのコースも住信SBIネット銀行の住宅ローンであることに変わりはなく、基本的な商品内容は同じです。ただし、金利や手数料に若干の違いがある場合があるため、両方の条件を確認して比較検討することをおすすめします。

よくある質問(Q&A)

住信SBIネット銀行の住宅ローンに関して、よくある質問とその回答をまとめました。

審査に落ちた場合はどうすればいい?

住信SBIネット銀行の審査に落ちた場合、まず落ちた理由を分析することが重要です。

年収に対して借入希望額が多すぎる、他の借入が多い、信用情報に問題があるなどの理由が考えられます。審査基準は銀行によって異なるため、他の金融機関に申し込むことも選択肢です。フラット35は民間ローンより審査基準が緩やかなため、検討してみましょう。

借り換えのメリットはいくら?

借り換えのメリットは、現在の金利と借り換え後の金利差、残債額、残りの返済期間によって異なります。

一般的に、金利差が0.5%以上、残債が1,000万円以上、残りの返済期間が10年以上ある場合にメリットが大きいとされています。例えば、残債2,000万円・残り20年・現在の金利1.0%の場合、金利0.4%に借り換えると総返済額で約130万円削減できます。ただし、事務手数料などの諸費用も考慮する必要があります。

ペアローンや収入合算はできる?

住信SBIネット銀行では、ペアローン(夫婦それぞれが別々にローンを組む)と連帯保証型(一方が主債務者、もう一方が連帯保証人)の両方に対応しています。

ただし、連帯債務型(夫婦が共同で一つのローンを組む)には対応していません。ペアローンを利用すれば、夫婦それぞれの年収を合算した金額で借入できるため、借入可能額を増やせます。ただし、それぞれに事務手数料がかかる点に注意が必要です。

変動金利が上がったらどうなる?

変動金利は年2回(4月1日と10月1日)見直されます。金利が上がった場合、返済額も増加します。

多くの銀行では「5年ルール」(返済額は5年間変わらない)と「125%ルール」(返済額の増加は前回の125%まで)が適用されますが、住信SBIネット銀行では125%ルールは適用されないため、金利上昇時には返済額が大きく増える可能性があります。

金利上昇リスクに備えて、余裕を持った返済計画を立てることが重要です。

団信に加入できない場合は?

健康上の理由で通常の団信に加入できない場合、金利を0.3%上乗せする「ワイド団信」であれば加入できる可能性があります。

ワイド団信は、高血圧症・糖尿病・肝炎などの持病がある方でも加入できる場合があります。それでも加入できない場合は、フラット35など団信加入が任意の住宅ローンを検討しましょう。

繰上返済はいつでもできる?

住信SBIネット銀行では、一部繰上返済・全額繰上返済ともに手数料無料で、インターネットから24時間いつでも手続きができます。一部繰上返済の最低金額は1円からとなっており、少額からでも繰上返済が可能です。

ボーナスや臨時収入があった時に気軽に繰上返済できるため、総返済額を効率的に減らせます。

最長50年返済を選ぶべき人は?

最長50年返済は、毎月の返済額を大幅に抑えられるため、20代で住宅を購入したい方や、当面の返済負担を軽減したい方に適しています。

ただし、返済期間が長くなるほど総返済額は増え、35年を超える場合は金利も上乗せされます。将来的に繰上返済を積極的に行う計画があれば、50年返済も有効な選択肢です。

まとめ

住信SBIネット銀行の住宅ローンは、低水準の変動金利と充実した団信保障「スゴ団信」が大きな魅力です。

特に50歳以下であれば、3大疾病50%保障と全疾病保障が金利上乗せなしで付帯するため、低金利と手厚い保障を両立したい方に最適です。

一方で、事務手数料が借入額の2.2%と高めであることや、全疾病保障の適用条件(12カ月以上の就業不能状態)が厳しいことなど、注意すべき点もあります。当初引下げプランを選択した場合は、固定期間終了後の金利上昇リスクも考慮する必要があります。

WEB申込コースを利用すれば、自宅で手続きが完結し、印紙税も不要となるため、忙しい方やオンライン手続きに慣れている方におすすめです。

対面相談を希望する場合は、SBIマネープラザで専門スタッフのサポートを受けながら手続きを進めることもできます。

auじぶん銀行やソニー銀行など他のネット銀行と比較検討し、金利・団信保障・手数料・サポート体制など、自分が重視するポイントを明確にして選びましょう。

複数の金融機関で仮審査を受けて、条件を比較することも有効です。

なお、住宅ローンは長期的な返済計画が必要です。変動金利を選ぶ場合は金利上昇リスクがあります。詳しくは住信SBIネット銀行にご確認ください。最終的な借入判断はご自身の責任で行ってください。

住信SBIネット銀行:住宅ローンTOP

SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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