GMOクリック証券の評判は?手数料や特徴を徹底解説

GMOクリック証券の評判は?手数料や特徴を徹底解説

「GMOクリック証券って実際どうなの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

GMOクリック証券は、株式取引やFX、CFDなど幅広い金融商品を扱うネット証券会社です。手数料の安さや高機能な取引ツールが魅力ですが、単元未満株や外国株の取扱いがないなど、気をつけたいポイントもあります。

この記事では、GMOクリック証券の手数料体系、メリット・デメリット、実際の利用者の評判まで詳しく解説します。口座開設を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • GMOクリック証券は株式・FX・CFDを扱う総合ネット証券
  • 現物・信用取引の手数料が低水準で、FXのスプレッドも狭い
  • 単元未満株・外国株の取扱いがない点には注意が必要
SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

GMOクリック証券とは|基本情報と特徴

GMOクリック証券は、GMOインターネットグループが運営するネット証券会社です。株式取引だけでなく、FXやCFDなど多彩な金融商品を取り扱っています。

会社概要と実績

GMOクリック証券は、2005年に設立されたインターネット専業の証券会社です。親会社のGMOインターネット株式会社は東証プライム市場に上場しており、グループ全体で金融サービスを展開しています。

FX取引高では世界第1位を獲得し、ギネス世界記録にも認定されました。CFD取引高でも国内シェアNo.1を誇るなど、デリバティブ取引に強みを持つ証券会社として知られています。

金融庁への登録も完了しており(関東財務局長(金商)第77号)、日本投資者保護基金にも加入しているため、安心して取引できる環境が整っています。

主な取扱商品・サービス

GMOクリック証券では、現物株式、信用取引、投資信託、FX、CFD、債券など幅広い商品を取り扱っています。特にFXとCFDは主力商品で、業界トップクラスのスプレッドを提供しています。

NISA口座にも対応しており、つみたて投資枠と成長投資枠の両方を利用できます。つみたてNISA対象の投資信託は約80本、成長投資枠では約120本の投資信託から選択可能です。

GMOクリック証券:商品・サービス

また、貸株サービスや証券コネクト口座(GMOあおぞらネット銀行との連携サービス)など、資産を効率的に運用できるサービスも充実しています。

口座数と利用者層

GMOクリック証券の口座数は約78万口座で、着実に利用者を増やしています。FXやCFDなどレバレッジ取引を活用したい中級者以上の投資家に特に人気があります。

一方で、手数料の安さから投資初心者にも選ばれており、幅広い層に利用されている証券会社です。株式取引とFX・CFDを一つの口座で管理できる利便性も、多くの投資家に支持される理由となっています。

GMOクリック証券の手数料|本当に無料なの?

GMOクリック証券の魅力の一つは、低水準の手数料体系です。現物取引や信用取引の手数料が非常に安く、コストを抑えて投資したい方に適しています。

現物取引の手数料

GMOクリック証券の現物株式取引の手数料は、1約定ごとに0円~1,691円(税込)です。10万円までの取引なら96円、50万円までなら265円と、少額取引でもコストを抑えられます。

信用取引の手数料

信用取引の手数料は、1約定ごとに0円~1,320円(税込)です。10万円までは97円、50万円までは194円、100万円までは385円、500万円までは660円、500万円超は1,320円となっています。

さらに、1日の約定代金合計が100万円までなら、何回取引しても手数料は438円の定額です。デイトレードなど短期売買を繰り返す方にとって、この定額プランは非常にお得です。

他社との手数料比較

GMOクリック証券の手数料を主要ネット証券と比較すると、その安さが際立ちます。以下の表で、50万円までの現物取引手数料を比較してみましょう。

証券会社 10万円まで 50万円まで
GMOクリック証券 96円 265円
SBI証券 0円 0円
楽天証券 0円 0円
マネックス証券 110円 495円
松井証券 0円 0円

SBI証券、楽天証券、松井証券は現物取引を無料化していますが、GMOクリック証券も十分に低水準です。特に信用取引やFX・CFDの手数料を総合的に考えると、GMOクリック証券のコストパフォーマンスは高いと言えます。

GMOクリック証券の5つのメリット|どこが優れている?

GMOクリック証券には、他社にはない魅力的なメリットが数多くあります。特に手数料の安さと取引ツールの充実度は、多くの投資家から高く評価されています。

株式・投資信託の取引手数料が低水準

GMOクリック証券の現物株式取引は、低水準の手数料体系を実現しています。1約定ごとに0円~1,691円と、少額取引でもコストを抑えられるため、投資初心者でも気軽に始められます。

投資信託の購入時手数料も無料(ノーロード)で、約120本の投資信託から選択できます。つみたてNISA対象の投資信託も約80本用意されており、長期的な資産形成にも適しています。

FX・CFDのスプレッドが業界トップクラス

GMOクリック証券は、FX取引高で世界第1位を獲得した実績を持ち、スプレッドの狭さに定評があります。米ドル/円のスプレッドは0.2銭原則固定と、業界トップクラスを維持しています。

CFD取引でも、日経225やダウ平均などの主要指数、金や原油などのコモディティ、個別株CFDなど多彩な商品を低コストで取引できます。レバレッジを活用した効率的な資産運用が可能です。

GMOクリック証券:FXネオ

高機能な取引ツールが充実

GMOクリック証券では、PC版の「Platフォーム」とスマホアプリ「GMOクリック証券アプリ」「iClickFX」を提供しています。どちらも直感的な操作性と高度なチャート分析機能を備えており、初心者から上級者まで幅広く対応しています。

取引ツールの特徴

Platフォームでは、リアルタイムの株価情報、多彩なテクニカル指標、スピード注文機能などが利用できます

スマホアプリでも同様の機能が使えるため、外出先でもスムーズに取引できます

貸株サービスで保有株から収益

GMOクリック証券の貸株サービスでは、保有している株式を証券会社に貸し出すことで、貸株金利を受け取れます。配当金や株主優待を受け取りながら貸株金利も得られる「配当金自動取得サービス」も利用可能です。

証券コネクト口座で金利優遇

GMOあおぞらネット銀行の普通預金口座とGMOクリック証券の口座を連携させる「証券コネクト口座」を利用すると、普通預金金利が優遇されます。通常の普通預金金利よりも高い金利が適用されるため、余剰資金を効率的に運用できます。

また、証券コネクト口座を設定すると、株式購入時に自動的に銀行口座から資金が振り替えられるため、入金の手間が省けます。資金管理がスムーズになり、取引のチャンスを逃しにくくなります。

GMOクリック証券の4つのデメリット|気をつけたいこと

GMOクリック証券には多くのメリットがありますが、いくつか注意すべきデメリットもあります。自分の投資スタイルに合っているか、事前に確認しておきましょう。

単元未満株が買えない

GMOクリック証券では、単元未満株(1株単位での株式購入)の取扱いがありません。通常、株式は100株単位での購入が基本となるため、高額な銘柄を少額で購入したい方には不向きです。

例えば、株価が5,000円の銘柄を購入する場合、最低でも50万円の資金が必要になります。SBI証券の「S株」や楽天証券の「かぶミニ®」のように、1株から購入できるサービスを利用したい方は、他社の利用を検討する必要があります。

外国株の取扱いがない

GMOクリック証券では、米国株や中国株などの外国株式を直接取引できません。外国株式に投資したい場合は、投資信託やCFDを通じて間接的に投資する形になります。

米国の個別株(Apple、Amazonなど)を直接購入したい方や、海外市場への分散投資を重視する方には、SBI証券(8カ国対応)や楽天証券(6カ国対応)など、外国株の取扱いが豊富な証券会社の方が適しているでしょう。

投資信託の取扱数が少ない

GMOクリック証券の投資信託取扱数は約120本で、SBI証券(約2,600本)や楽天証券(約2,550本)と比較すると少なめです。つみたてNISA対象の投資信託も約80本と、選択肢が限られています。

とはいえ、主要なインデックスファンドやアクティブファンドは揃っているため、基本的な資産運用には十分対応できます。多様な投資信託から選びたい方には物足りないかもしれませんが、シンプルな運用を好む方には問題ありません。

IPO実績が限定的

GMOクリック証券のIPO(新規公開株)取扱実績は、年間35銘柄(2024年実績)と、SBI証券(年間78銘柄)やSMBC日興証券(年間52銘柄)と比べて少なめです。主幹事実績も年間2社と限定的です。

IPO投資を積極的に行いたい方にとっては、取扱銘柄数が少ない点がデメリットになります。IPO投資を重視する場合は、複数の証券口座を開設して、当選確率を高める戦略が有効です。

GMOクリック証券の評判・口コミ|実際の利用者の声

GMOクリック証券の評判・口コミ

GMOクリック証券を実際に利用している方の口コミを見ると、手数料の安さや取引ツールの使いやすさが高く評価されています。一方で、商品ラインナップに関する不満の声も見られます。

良い評判・口コミ

利用者からの良い評判として、以下のような声が多く寄せられています。

  • 手数料が安く、頻繁に取引してもコストが気にならない
  • FXのスプレッドが狭く、短期売買に適している
  • 取引ツールが使いやすく、初心者でも直感的に操作できる
  • 貸株サービスで保有株から金利収入が得られるのが嬉しい
  • 証券コネクト口座で銀行との連携がスムーズ
  • FX・CFD・株式を一つの口座で管理できて便利
  • スマホアプリの動作が軽快で、外出先でもストレスなく取引できる

特に、FXやCFDなどのデリバティブ取引を活用している投資家からの評価が高く、スプレッドの狭さと取引ツールの高機能性が支持されています。

悪い評判・口コミ

一方で、以下のような不満の声も見られます。

  • 単元未満株が買えないので、少額投資には向かない
  • 外国株の取扱いがなく、米国株投資ができない
  • 投資信託の取扱数が少なく、選択肢が限られる
  • IPOの取扱銘柄が少なく、当選確率が低い
  • サポート対応がやや遅いと感じることがある
  • ポイント還元制度がなく、お得感が薄い

特に、投資信託や外国株に力を入れたい方からは、商品ラインナップの少なさを指摘する声が多く見られます。自分の投資スタイルに合った証券会社を選ぶことが大切です。

「GMOクリック証券はやばい」の真相|セキュリティは大丈夫?

インターネット上で「GMOクリック証券 やばい」という検索ワードを見かけることがあります。この噂の真相と、実際のセキュリティ対策について解説します。

過去の不正取引事案と対応

GMOクリック証券では、過去に不正アクセスによる不正取引が発生したことがあります。2018年頃、顧客のログイン情報が第三者に不正利用され、無断で取引が行われる事案が複数報告されました。

しかし、GMOクリック証券は被害を受けた顧客に対して全額補償を実施し、迅速に対応しました。金融庁への登録も維持されており(関東財務局長(金商)第77号)、日本投資者保護基金にも加入しているため、万が一の際にも顧客資産は保護される仕組みになっています。

金融庁:金融商品取引業者登録一覧

現在のセキュリティ対策

現在、GMOクリック証券では二段階認証を導入し、不正ログインを防ぐ対策を強化しています。ログイン時にパスワードに加えて、スマートフォンに送信されるワンタイムパスワードの入力が必要となり、セキュリティレベルが大幅に向上しました。

また、顧客資産と自己資産を分別管理し、信託銀行に預託することで、万が一GMOクリック証券が経営破綻した場合でも顧客資産が保全される仕組みを整えています。

GMOクリック証券がおすすめな人・向いていない人

GMOクリック証券がおすすめな人・向いていない人

GMOクリック証券は、投資スタイルによって向き不向きがあります。自分に合っているかどうか、以下のチェックリストで確認してみましょう。

おすすめな人

GMOクリック証券は、以下のような方に特におすすめです。

  • 株式取引の手数料を抑えたい方
  • FXやCFDなどレバレッジ取引を活用したい方
  • デイトレードなど短期売買を頻繁に行う方
  • 高機能な取引ツールを使いたい方
  • 貸株サービスで保有株から収益を得たい方
  • GMOあおぞらネット銀行と連携して資金管理を効率化したい方
  • 株式・FX・CFDを一つの口座で管理したい方

特に、FXやCFDに興味がある方や、手数料を最小限に抑えたい方にとって、GMOクリック証券は魅力的な選択肢です。

向いていない人

一方で、以下のような方には他の証券会社の方が適しているかもしれません。

  • 単元未満株(1株単位)で少額投資を始めたい方
  • 米国株や中国株など外国株式を直接取引したい方
  • 豊富な投資信託から選びたい方
  • IPO投資を積極的に行いたい方
  • ポイント還元制度を重視する方
  • 投資初心者で、サポート体制が充実した証券会社を選びたい方

自分の投資目的やスタイルに合わせて、複数の証券口座を使い分けるのも一つの方法です。

GMOクリック証券の口座開設方法|手順を解説

GMOクリック証券の口座開設は、オンラインで簡単に手続きできます。最短即日で口座開設が完了する場合もあるため、スムーズに投資を始められます。

必要書類の準備

口座開設には、本人確認書類とマイナンバー確認書類が必要です。本人確認書類として、運転免許証、パスポート、住民基本台帳カード、在留カードなどが利用できます。

申込手順

口座開設の手順は以下の通りです。

1.GMOクリック証券の公式サイトから「口座開設」ボタンをクリック
2.メールアドレスを登録し、送られてきたURLから申込フォームにアクセス
3.氏名、住所、職業などの基本情報を入力
4.本人確認書類とマイナンバー確認書類をアップロード
5.申込内容を確認し、送信
6.審査完了後、ログインIDとパスワードが郵送またはメールで届く

マイナンバーカードを利用した「スマホで本人確認」を選択すると、最短即日で口座開設が完了します。

口座開設後の取引開始までの流れ

口座開設が完了したら、まず初回ログインを行い、パスワードを変更します。次に、二段階認証を設定して、セキュリティを強化しましょう。

取引を始めるには、証券口座に資金を入金する必要があります。GMOあおぞらネット銀行との証券コネクト口座を設定すると、自動入出金が可能になり便利です。他の銀行からの振込も可能ですが、振込手数料がかかる場合があるため注意してください。

入金が完了したら、取引ツールをダウンロードまたはWebブラウザでログインし、株式やFXの取引を開始できます。初めての方は、少額から取引を始めて、操作に慣れることをおすすめします。

まとめ

GMOクリック証券は、株式取引やFX、CFDなど多彩な金融商品を低コストで取引できるネット証券会社です。現物・信用取引の手数料が低水準で、FXのスプレッドも狭いため、コストを抑えて投資したい方に適しています。

高機能な取引ツールや貸株サービス、証券コネクト口座など、便利なサービスも充実しています。一方で、単元未満株や外国株の取扱いがない点、投資信託の選択肢が少ない点には注意が必要です。

自分の投資スタイルや目的に合わせて、GMOクリック証券が適しているか検討してみてください。複数の証券口座を使い分けることで、それぞれの強みを活かした効率的な資産運用が可能になります。

なお、投資には元本割れのリスクがあります。ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、慎重にご検討ください。詳しくはGMOクリック証券の公式サイトでご確認いただくか、専門家にご相談ください。

SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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