銀行口座開設でおすすめは?選び方と比較ポイント

PayPay銀行の口座開設を検討しているけれど、「ネット銀行は初めてで不安」「手続きで失敗したくない」と感じていませんか。
PayPay銀行は、振込手数料やATM手数料が安く、PayPayとの連携で便利に使えるネット銀行です。
この記事では、PayPay銀行の口座開設の手順を、失敗しないコツとともに詳しく解説します。本人確認書類の撮影で注意すべきポイントや、開設できない場合の対処法も紹介するので、スムーズに口座を開設できます。
口座開設後にやるべき初期設定もまとめているため、開設後すぐに便利に使い始められます。
目次
PayPay銀行とは
PayPay銀行は、スマホで完結するネット銀行として注目を集めています。
ネット銀行が初めての方にとっては、「本当に安全なのか」「信頼できる銀行なのか」という不安があるかもしれません。ここでは、PayPay銀行の基本情報と安全性について解説します。
PayPay銀行は、Zホールディングス(旧ヤフー株式会社)グループが運営するネット銀行です。
2000年に日本初のネット銀行「ジャパンネット銀行」として設立され、2021年にPayPay銀行に商号変更しました。20年以上の運営実績があり、ネット銀行の先駆けとして多くの利用者に支持されています。Zホールディングスグループという大手企業が運営しているため、経営基盤も安定しています。
PayPay銀行は預金保険制度の対象となっています。
預金保険制度とは、万が一銀行が破綻した場合でも、1人あたり元本1,000万円とその利息が保護される制度です。これは都市銀行や地方銀行と同じ保護を受けられることを意味します。ネット銀行だからといって保護が弱いということはありません。
PayPay銀行は金融庁に登録された正規の銀行です。
銀行業を営むには金融庁の厳しい審査を通過し、登録を受ける必要があります。PayPay銀行は銀行法に基づいて運営されており、金融庁の監督下にあります。そのため、法令遵守やセキュリティ対策も徹底されています。ネット銀行という新しい形態ではありますが、法的には従来の銀行と同じ基準で運営されている安心できる金融機関です。
PayPay銀行のメリット7つ
PayPay銀行を選ぶべき理由は、手数料の安さとPayPayとの連携にあります。
ここでは、他のネット銀行と比較したPayPay銀行の具体的なメリットを7つ紹介します。自分に合った銀行を選ぶ参考にしてください。
PayPay銀行からPayPayマネーへのチャージは、手数料無料で即時反映されます。
さらに、PayPayマネーをPayPay銀行に出金する際も手数料が無料です。他の銀行からPayPayに出金する場合、100円程度の手数料がかかることが多いため、PayPayを頻繁に使う方にとって大きなメリットです。
PayPay銀行の振込手数料は、PayPay銀行宛なら無料、他行宛でも145円(3万円以上は145円)と低水準です。
さらに、給与振込口座に設定すると、他行宛振込手数料が月3回まで無料になります。都市銀行では他行宛振込に200円~800円程度かかることが多いため、振込が多い方にとってコスト削減につながります。
PayPay銀行は、セブン銀行ATM・ローソン銀行ATM・イーネットATM・ゆうちょ銀行ATMで利用できます。
3万円以上の入出金なら何回でも無料、3万円未満でも月1回は無料です。給与振込口座に設定すると、無料回数がさらに増えます。コンビニATMが使えるため、24時間いつでもお金を引き出せる利便性も魅力です。
PayPay銀行はネット銀行のため、24時間365日いつでも振込や残高照会ができます。
都市銀行のように営業時間を気にする必要がありません。深夜や早朝でも振込が可能で、相手がPayPay銀行口座なら即時入金されます。忙しい方や、時間を気にせず取引したい方に便利です。
PayPay銀行は、スマホで本人確認を行えば最短即日で口座開設が完了します。
従来の銀行では郵送でのやり取りが必要で、1週間以上かかることもありました。急いで口座を作りたい方や、すぐに銀行取引を始めたい方にとって大きなメリットです。本人確認方法については後ほど詳しく解説します。
PayPay銀行のキャッシュカードには、Visaデビット機能が標準で付いています。
デビットカードは口座残高の範囲内で支払いができ、使いすぎを防げます。クレジットカードのような審査もなく、15歳以上なら誰でも利用できます。Visa加盟店なら世界中で使えるため、ネットショッピングや海外旅行でも便利です。
PayPay銀行は、個人事業主向けの「ビジネスアカウント」も提供しています。
屋号付きの口座を開設でき、事業用の資金管理がしやすくなります。個人口座と同様に手数料が安く、ネットで完結するため、フリーランスや副業をしている方にもおすすめです。ビジネスローンなどの事業者向けサービスも利用できます。
PayPay銀行のデメリット3つ
メリットが多いPayPay銀行ですが、デメリットもあります。
公平な情報提供のため、気をつけたいポイントを3つ紹介します。自分のライフスタイルに合うか確認してください。
PayPay銀行はネット銀行のため、店舗がありません。
対面での相談や手続きができないため、「窓口で相談しながら手続きしたい」という方には不向きです。ただし、電話サポート(平日9時~17時)やチャットサポートは利用できます。ネット操作に不安がある方は、サポート体制を事前に確認しておくと安心です。
PayPay銀行の普通預金金利は年0.001%(2025年12月時点)と、他のネット銀行と比べて低めです。
例えば、楽天銀行は楽天証券との連携で年0.1%、住信SBIネット銀行はSBI証券との連携で年0.01%の金利を提供しています。預金で利息を増やしたい方にとっては、他行の方が有利な場合があります。ただし、PayPay銀行は手数料の安さが魅力なので、金利よりも手数料重視の方に向いています。
PayPay銀行の他行宛振込手数料は、条件なしでは145円かかります。
給与振込口座に設定すれば月3回まで無料になりますが、条件を満たさない場合は毎回手数料が発生します。住信SBIネット銀行は条件なしで月1回無料、ランクに応じて最大20回無料になるため、振込が多い方は他行も検討する価値があります。
他のネット銀行と比較
PayPay銀行と他の主要ネット銀行を比較して、自分に合った銀行を選びましょう。
ここでは、楽天銀行・住信SBIネット銀行・GMOあおぞらネット銀行との違いを解説します。
楽天銀行は、楽天経済圏を活用している方に向いています。
楽天証券と連携すると普通預金金利が年0.1%になり、楽天ポイントも貯まります。ATM手数料は月0~7回無料、振込手数料は月0~3回無料で、ランクに応じて変わります。PayPay銀行はPayPay利用者向け、楽天銀行は楽天サービス利用者向けという違いがあります。どちらの経済圏を使っているかで選ぶとよいでしょう。
住信SBIネット銀行は、振込手数料の無料回数が多いのが特徴です。
ランクに応じて月1~20回まで無料になり、ATM手数料も月2~20回無料です。SBI証券と連携すると普通預金金利が年0.01%になります。PayPay銀行は給与振込で月3回無料ですが、住信SBIネット銀行は条件なしで月1回無料です。振込が多い方や、SBI証券を使っている方には住信SBIネット銀行が向いています。
GMOあおぞらネット銀行は、普通預金金利が年0.001%~0.11%と高めです。
証券コネクト口座(GMOクリック証券と連携)を利用すると、年0.11%の金利が適用されます。ATM手数料は月2~20回無料、振込手数料は月1~20回無料で、ランクに応じて変わります。PayPay銀行よりも金利重視の方に向いています。ただし、PayPay銀行ほどの知名度や利用者数はないため、安心感を重視する方はPayPay銀行を選ぶとよいでしょう。
口座開設の手順
PayPay銀行の口座開設は、スマホがあれば自宅で完結します。
ここでは、最短即日で開設する方法を含めた具体的な手順を解説します。初めての方でも迷わず進められるよう、ステップごとに説明します。
まず、PayPay銀行の公式サイトにアクセスし、「口座開設」ボタンをクリックします。
メールアドレスを入力すると、確認メールが届きます。メール内のURLをクリックして、口座開設の申し込み画面に進みます。メールアドレスは、今後のログインや連絡に使うため、普段使っているアドレスを登録しましょう。
本人確認方法は、「スマホで本人確認」と「郵送で本人確認」の2種類から選べます。
最短即日で口座開設したい場合は、「スマホで本人確認」を選んでください。この方法では、スマホで本人確認書類と自分の顔を撮影します。審査が完了すれば、最短即日で口座が開設され、すぐにログインして取引を始められます。郵送の場合は、本人確認書類を郵送し、後日キャッシュカードが届くまで1週間程度かかります。急いでいる方は必ず「スマホで本人確認」を選びましょう。
スマホで本人確認なら最短即日で開設可能
氏名・生年月日・住所・電話番号・職業などの基本情報を入力します。
入力内容は本人確認書類と完全に一致している必要があります。住所の番地や建物名など、細かい部分まで正確に入力してください。入力ミスがあると審査に時間がかかったり、開設できなかったりする可能性があります。入力後は、必ず内容を確認してから次に進みましょう。
入力情報は本人確認書類と完全に一致させる必要があります
「スマホで本人確認」を選んだ場合、運転免許証やマイナンバーカードをスマホのカメラで撮影します。
書類の表面・裏面・厚みを撮影し、最後に自分の顔を撮影します。撮影時は、光の反射やピンボケに注意してください。書類の文字がはっきり読める状態で撮影することが重要です。撮影のコツについては、次のセクションで詳しく解説します。
本人確認書類の提出が完了すると、審査が始まります。
「スマホで本人確認」の場合、最短即日で審査が完了します。審査状況は、申し込み時に登録したメールアドレスに通知されます。また、PayPay銀行のウェブサイトにログインして、進捗状況を確認することもできます。審査が完了すると、口座番号やログイン情報がメールで届き、すぐに取引を始められます。キャッシュカードは後日郵送されますが、カードが届く前でもスマホで取引可能です。
本人確認書類の撮影で失敗しないコツ
本人確認書類の撮影でつまずく方は少なくありません。
撮影ミスがあると、審査が遅れたり再提出を求められたりします。ここでは、失敗しないための撮影のコツを解説します。
PayPay銀行で使える本人確認書類は、運転免許証・マイナンバーカード・在留カードです。
健康保険証やパスポートは「スマホで本人確認」では使えないため注意してください。郵送での本人確認なら、健康保険証やパスポートも使えます。最短即日で開設したい場合は、運転免許証かマイナンバーカードを用意しましょう。
健康保険証やパスポートはスマホ本人確認では使えません
撮影時は、光の反射とピンボケに注意してください。
光が反射すると、書類の文字が読めなくなります。撮影する場所は、自然光が入る明るい室内がおすすめです。直射日光やフラッシュは避けましょう。また、ピンボケにも注意が必要です。スマホのカメラを書類にしっかり合わせて、文字がはっきり見える状態で撮影してください。書類全体がフレームに収まるように撮影し、切れている部分がないか確認しましょう。
撮影のポイント
明るい室内で撮影する
書類全体をフレームに収める
文字がはっきり読める状態で撮影
よくあるNG例と対処法を紹介します。
まず、書類の一部が切れている場合は、再撮影が必要です。書類全体がフレームに収まるように撮影しましょう。次に、光が反射して文字が読めない場合は、撮影する角度を変えてください。また、ピンボケで文字がぼやけている場合は、カメラを書類にしっかり合わせて再撮影します。最後に、背景に余計なものが映り込んでいる場合は、無地の背景で撮影し直しましょう。撮影後は、画像を拡大して文字が読めるか確認してから提出してください。
口座開設できない理由と対処法
口座開設の申請をしても、審査に通らない場合があります。
ここでは、開設できない主な理由と対処法を解説します。事前に確認しておけば、トラブルを避けられます。
PayPay銀行の口座開設は、15歳以上から可能です。
15歳未満の方は、親権者の同意があれば開設できますが、手続きが異なります。親権者が代理で申し込み、本人確認書類と親権者の同意書を提出する必要があります。詳しい手続きは、PayPay銀行の公式サイトで確認してください。
外国籍の方も口座開設できますが、在留カードが必要です。
在留カードの有効期限が切れていると開設できないため、事前に確認しましょう。また、在留資格によっては開設できない場合があります。短期滞在や観光ビザでは開設できません。在留資格が「永住者」「定住者」「日本人の配偶者等」などの長期滞在者であれば開設できます。
本人確認書類に不備があると、審査に通りません。
よくある不備は、書類の有効期限切れ・住所の不一致・撮影ミスです。運転免許証やマイナンバーカードの有効期限を確認し、期限内のものを使いましょう。また、入力した住所と書類の住所が一致しているか確認してください。引っ越し後に住所変更をしていない場合は、先に住所変更を済ませましょう。撮影ミスについては、前のセクションで解説したコツを参考にしてください。
申し込み時の入力情報にミスがあると、審査に時間がかかったり開設できなかったりします。
氏名・生年月日・住所・電話番号など、すべての情報が本人確認書類と一致しているか確認しましょう。特に住所は、番地や建物名まで正確に入力してください。「1-2-3」と「1丁目2番3号」のような表記の違いでも、審査に影響する場合があります。入力後は、必ず内容を見直してから提出しましょう。
口座開設後にやるべき初期設定5つ
口座開設が完了したら、すぐに初期設定を行いましょう。
設定を済ませておけば、安全かつ便利に使い始められます。ここでは、開設後にやるべき5つの初期設定を紹介します。
トークンアプリは、振込などの重要な取引を行う際に必要なワンタイムパスワードを生成するアプリです。
セキュリティを強化するため、必ず設定しましょう。スマホに「PayPay銀行トークンアプリ」をダウンロードし、初期設定を行います。設定後は、振込のたびにアプリでワンタイムパスワードを確認して入力します。少し手間はかかりますが、不正利用を防ぐために重要な設定です。
トークンアプリの設定でセキュリティが大幅に向上します
PayPay銀行の最大のメリットは、PayPayとの連携です。
連携設定を行えば、PayPayマネーへのチャージや出金が手数料無料で即時反映されます。PayPayアプリを開き、「銀行口座を登録」からPayPay銀行を選択します。口座番号と暗証番号を入力すれば、連携完了です。連携後は、PayPayアプリから直接チャージできるようになります。
給与振込口座に設定すると、他行宛振込手数料が月3回まで無料になります。
勤務先の経理部門に、給与振込口座の変更を依頼しましょう。変更には、PayPay銀行の口座番号と支店名が必要です。変更手続きには1~2ヶ月かかる場合があるため、早めに申請してください。給与振込が反映されると、自動的に優遇サービスが適用されます。
既存の銀行口座からPayPay銀行に資金を移動しましょう。
他行からの振込には手数料がかかる場合があるため、振込手数料無料の時間帯やサービスを活用してください。また、定期的な入金が必要な場合は、自動振込サービスを設定すると便利です。資金移動が完了したら、PayPay銀行をメインバンクとして使い始められます。
PayPay銀行のキャッシュカードには、Visaデビット機能が付いています。
カードが届いたら、有効化の手続きを行いましょう。PayPay銀行のウェブサイトまたはアプリにログインし、「デビットカード有効化」を選択します。有効化後は、Visa加盟店でカード決済ができるようになります。デビットカードは口座残高の範囲内で使えるため、使いすぎを防げます。ネットショッピングや海外旅行でも便利に使えます。
よくあるトラブルと解決方法(Q&A)
口座開設や利用中に起こりやすいトラブルと、その解決方法を紹介します。
困ったときの参考にしてください。
キャッシュカードは、口座開設後1週間程度で簡易書留で届きます。
1週間以上経っても届かない場合は、配送状況を確認しましょう。PayPay銀行のカスタマーセンター(0120-921-925)に電話して、配送状況を問い合わせてください。不在で受け取れなかった場合は、郵便局に保管されている可能性があります。不在票を確認し、再配達を依頼しましょう。
ログインできない原因は、ログインIDやパスワードの入力ミスが多いです。
入力内容を再確認してください。パスワードを忘れた場合は、「パスワードを忘れた方」から再設定できます。また、一定回数以上ログインに失敗すると、アカウントがロックされます。ロックされた場合は、カスタマーセンターに連絡して解除してもらいましょう。
トークンアプリが使えない場合、アプリの再インストールや初期設定のやり直しが必要です。
まず、アプリを削除して再インストールしてください。それでも使えない場合は、PayPay銀行のウェブサイトにログインし、トークンの再設定を行います。スマホを機種変更した場合も、トークンの再設定が必要です。事前に機種変更の手続きを行っておくと、スムーズに移行できます。
口座開設の進捗は、申し込み時に登録したメールアドレスに通知されます。
メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダを確認してください。また、PayPay銀行のウェブサイトにログインして、申し込み状況を確認することもできます。それでも確認できない場合は、カスタマーセンターに問い合わせましょう。
エラーメッセージが表示された場合、メッセージの内容をよく読んで対処してください。
よくあるエラーは、「入力内容に誤りがあります」「本人確認書類が不鮮明です」などです。指示に従って修正し、再度提出してください。それでも解決しない場合は、エラーメッセージをメモして、カスタマーセンターに問い合わせましょう。
PayPay銀行のカスタマーセンターは、電話(0120-921-925)で平日9時~17時に対応しています。
土日祝日は休業です。電話以外にも、ウェブサイトのチャットサポートやメールでの問い合わせも可能です。チャットサポートは24時間対応(自動応答)で、営業時間内はオペレーターが対応します。急ぎの場合は電話、時間外の場合はチャットやメールを活用しましょう。
PayPay銀行は、振込・ATM手数料が安く、PayPayとの連携で便利に使えるネット銀行です。預金保険制度の対象で、金融庁登録の正規の銀行のため、安心して利用できます。
口座開設は、スマホで本人確認を行えば最短即日で完了します。本人確認書類の撮影では、光の反射やピンボケに注意し、書類全体がはっきり写るように撮影しましょう。入力情報は本人確認書類と完全に一致させることが重要です。
開設後は、トークンアプリの設定やPayPayとの連携、給与振込口座への変更を行うと、より便利に使えます。メリットは手数料の安さとPayPay連携ですが、対面相談ができない点や普通預金金利が低い点には注意が必要です。
自分のライフスタイルに合った銀行を選び、賢く資産管理を行いましょう。なお、ネット銀行にはシステム障害時のリスクなどがあります。最終的な口座開設の判断はご自身の責任で行ってください。
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