ETFとは?初心者向けに仕組みと始め方を解説

「老後の資金が心配」「将来のために投資を始めたいけど、何から手をつければいいか分からない」そんな悩みを抱えていませんか。
積立NISAは、投資初心者でも少額から始められる国の制度です。
運用で得た利益が非課税になるため、効率的に資産を増やせる可能性があります。
この記事では、積立NISAの基本的な仕組みから、おすすめの証券会社、具体的な始め方まで分かりやすく解説します。
記事を読めば、自分に合った証券会社を選び、今日から積立NISAを始められるようになります。
目次
積立NISAとは
積立NISAは、少額からの長期・積立・分散投資を支援するために作られた国の制度です。正式には「少額投資非課税制度」と呼ばれ、投資で得た利益に税金がかからない点が最大の特徴となっています。
通常、株式や投資信託で得た利益には約20%の税金がかかりますが、積立NISAを利用すればこの税金が非課税になります。たとえば10万円の利益が出た場合、通常なら約2万円が税金として引かれますが、積立NISAなら10万円がそのまま手元に残るのです。
積立NISAは、毎月決まった金額を自動的に投資信託に積み立てる仕組みです。投資できる商品は金融庁が定めた基準をクリアした投資信託に限られており、初心者でも安心して選べるようになっています。
2024年からは新NISA制度がスタートし、従来の積立NISAは「つみたて投資枠」として生まれ変わりました。年間120万円まで投資でき、非課税で保有できる期間は無期限となっています。
投資できる金融機関は1つに限られるため、証券会社選びは慎重に行う必要があります。一度開設した口座は年に1回しか変更できないため、自分に合った証券会社を最初に選ぶことが大切です。
非課税のメリットは、長期投資になればなるほど大きくなります。通常の課税口座では、利益が出るたびに約20%の税金が引かれるため、複利効果が減少してしまいます。
一方、積立NISAでは利益に税金がかからないため、得た利益をそのまま再投資に回せます。20年間積み立てを続けた場合、この差は数十万円から数百万円にもなる可能性があります。
たとえば月3万円を20年間、年利5%で運用した場合、通常の課税口座では税引き後の利益が約450万円ですが、積立NISAなら約550万円になります。この約100万円の差が非課税メリットです。
積立NISAで購入できるのは、金融庁が定めた基準を満たした投資信託のみです。販売手数料が無料(ノーロード)で、信託報酬が一定以下に抑えられた商品が選ばれています。
具体的には、国内株式・先進国株式・新興国株式・バランス型など、約200本程度の投資信託が対象となっています。これらはすべて長期の積立・分散投資に適した商品として金融庁が認めたものです。
個別株やETF、REITなどは積立NISA(つみたて投資枠)では購入できません。これらの商品を購入したい場合は、新NISA制度の「成長投資枠」を利用する必要があります。
2024年新NISA制度で何が変わった?
2024年1月から新しいNISA制度が始まり、従来の積立NISAは大きく進化しました。非課税保有期間が無期限になり、投資枠も大幅に拡大されたことで、より使いやすい制度へと生まれ変わっています。
旧制度では積立NISAと一般NISAのどちらか一方しか選べませんでしたが、新制度では両方を併用できるようになりました。これにより、投資の自由度が大きく向上しています。
従来の積立NISAは、新NISA制度では「つみたて投資枠」という名称に変わりました。年間の投資上限額は40万円から120万円へと3倍に拡大されています。
最も大きな変更点は、非課税保有期間が従来の20年から無期限になったことです。これにより、いつまでも非課税で運用を続けられるようになりました。売却して枠が空けば、翌年以降に再び投資できる点も新しい特徴です。
対象商品は従来の積立NISAとほぼ同じで、金融庁が認めた投資信託約200本から選べます。長期・積立・分散投資に適した商品に限定されている点は変わりません。
新NISA制度では、生涯で投資できる非課税保有限度額が1,800万円に設定されました。従来の積立NISAでは最大800万円(年間40万円×20年)だったため、2倍以上に拡大されています。
この1,800万円は「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を合わせた金額です。ただし、成長投資枠で使えるのは1,200万円までとなっており、残りの600万円はつみたて投資枠でのみ使えます。
投資した商品を売却すると、その分の枠が翌年以降に復活します。たとえば100万円分の投資信託を売却すれば、翌年以降に再び100万円分の投資が可能になるのです。
新NISA制度では、つみたて投資枠と成長投資枠を同時に利用できるようになりました。つみたて投資枠で投資信託を積み立てながら、成長投資枠で個別株やETFを購入することも可能です。
成長投資枠の年間投資上限額は240万円で、つみたて投資枠と合わせると年間最大360万円まで投資できます。ただし、生涯の非課税保有限度額は1,800万円なので、この範囲内で自由に配分できる仕組みです。
成長投資枠では個別株やETF、REITなども購入できますが、高レバレッジ商品や毎月分配型の投資信託など一部の商品は対象外となっています。
積立NISAのメリット5つ
積立NISAが多くの投資初心者に選ばれている理由は、税制優遇と初心者向けの安全設計が両立している点にあります。ここでは、積立NISAの5つの主なメリットを詳しく解説します。
積立NISAの最大のメリットは、投資で得た利益に税金がかからないことです。通常、株式や投資信託の売却益や配当金には20.315%の税金がかかりますが、積立NISAではこれが完全に非課税となります。
たとえば投資信託を売却して10万円の利益が出た場合、通常の口座では約2万円が税金として引かれ、手元に残るのは約8万円です。しかし積立NISAなら10万円がそのまま受け取れます。長期間運用すれば、この差は数十万円から数百万円にもなります。
積立NISAは月100円から始められる証券会社もあり、投資初心者でも気軽にスタートできます。「まとまった資金がないと投資できない」という心配は不要です。
多くの証券会社では月1,000円や月10,000円から積立設定が可能で、自分の収入や生活スタイルに合わせて無理のない金額を選べます。ボーナス月だけ増額するといった柔軟な設定もできるため、家計を圧迫せずに資産形成を続けられます。
積立NISAで購入できる投資信託は、金融庁が定めた厳しい基準をクリアした商品のみです。販売手数料が無料(ノーロード)で、信託報酬が低く抑えられた長期投資に適した商品が選ばれています。
約6,000本ある投資信託の中から、金融庁が約200本に厳選しているため、初心者でも安心して選べます。高い手数料を取る商品や複雑な仕組みの商品は対象外となっており、悪質な商品を選んでしまうリスクが低くなっています。
積立NISAは、金融庁が推奨する「長期・積立・分散投資」の原則に沿って設計されています。毎月決まった金額を自動的に積み立てることで、価格が高い時には少なく、安い時には多く買える「ドルコスト平均法」の効果が得られます。
短期的な価格変動に一喜一憂せず、長期間コツコツと積み立てることで、リスクを抑えながら資産を増やせる可能性が高まります。過去のデータでは、20年以上の長期投資では元本割れのリスクが大幅に減少することが示されています。
積立NISAは、iDeCoと違っていつでも自由に引き出せます。急な出費が必要になった時や、まとまった資金が必要になった時でも、すぐに売却して現金化できるため安心です。
ただし、短期的な売買を繰り返すと長期投資のメリットが失われてしまいます。基本的には長期保有を前提に、本当に必要な時だけ引き出すことをおすすめします。売却しても非課税枠は復活するため、再び投資を始めることも可能です。
積立NISAで気をつけたい4つのこと
積立NISAには多くのメリットがある一方で、理解しておくべきデメリットや注意点もあります。投資を始める前に、これらのポイントをしっかり確認しておきましょう。
積立NISAは投資であるため、預金と違って元本が保証されていません。市場の状況によっては、投資した金額を下回る可能性があります。特に短期間で売却すると、元本割れのリスクが高くなります。
ただし、長期・積立・分散投資を続けることで、このリスクは大きく軽減できます。金融庁のデータによると、20年以上の長期投資では元本割れの確率が大幅に低下することが示されています。
価格が下がった時に慌てて売却せず、長期的な視点で積み立てを続けることが大切です。市場の一時的な下落は、むしろ安く買えるチャンスと捉えることもできます。
積立NISA(つみたて投資枠)で購入できるのは、金融庁が認めた約200本の投資信託のみです。個別株やETF、REIT、外国株などは購入できません。
これは初心者保護の観点から意図的に制限されているもので、デメリットというよりは安全装置と考えるべきです。個別株などに投資したい場合は、新NISA制度の成長投資枠を併用することで対応できます。
積立NISAで損失が出た場合、他の課税口座の利益と相殺する「損益通算」ができません。また、損失を翌年以降に繰り越す「繰越控除」も利用できません。
たとえば課税口座で50万円の利益が出て、積立NISAで30万円の損失が出た場合でも、課税口座の50万円全額に税金がかかります。ただし、積立NISAは長期投資を前提としているため、短期的な損失を気にする必要は少ないでしょう。
NISA口座は、1人につき1つの金融機関でしか開設できません。複数の証券会社に口座を作って使い分けることはできないため、最初の証券会社選びが重要になります。
金融機関の変更は年に1回可能ですが、その年に既に投資していると変更できません。また、変更手続きには時間がかかるため、できるだけ最初に自分に合った証券会社を選ぶことをおすすめします。
積立NISAにおすすめの証券会社5社
積立NISAを始めるには証券会社で口座を開設する必要があります。取扱銘柄数、ポイント還元率、最低積立金額などが証券会社によって異なるため、自分に合った会社を選ぶことが大切です。ここでは、特におすすめの5社を詳しく紹介します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は、積立NISAの取扱銘柄数が約271本と業界トップクラスです。口座開設数は約1,500万口座を超え、ネット証券では最大規模を誇ります。
SBI証券の特徴
5種類のポイントから選べる
クレカ積立で最大5.0%還元
最短翌営業日で口座開設可能
最大の特徴は、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALポイント、PayPayポイントの5種類から選べるポイントプログラムです。投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まり、そのポイントで投資信託を購入することもできます。
クレジットカード積立では、三井住友カードを使うことで最大5.0%のポイント還元が受けられます。月5万円の積立なら年間最大30,000ポイントが貯まる計算です。
投資信託だけでなく、国内株式、外国株式、債券、FXなど幅広い商品を取り扱っているため、将来的に投資の幅を広げたい人にも適しています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券は、楽天経済圏を利用している人に特におすすめの証券会社です。積立NISAの取扱銘柄数は約200本で、主要な投資信託はほぼ網羅しています。
楽天証券の特徴
楽天カード積立で最大1.0%還元
楽天ポイントで投資信託購入可能
取引ツール「MARKET SPEED Ⅱ」が使いやすい
楽天カードでクレジットカード積立をすると、最大1.0%の楽天ポイントが貯まります。貯まったポイントは投資信託の購入にも使えるため、ポイント投資で投資額を増やすことも可能です。
取引ツール「MARKET SPEED Ⅱ」は、初心者から上級者まで使いやすいと評判です。スマホアプリ「iSPEED」も直感的な操作ができ、外出先でも簡単に取引できます。
楽天銀行と連携する「マネーブリッジ」を設定すると、普通預金金利が優遇されるメリットもあります。楽天市場での買い物が多い人なら、ポイントを効率的に貯めて投資に回せるでしょう。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券は、積立NISAの取扱銘柄数が約217本と充実しています。特に米国株の取扱銘柄数が約5,000銘柄と豊富で、将来的に米国株投資も考えている人に適しています。
マネックス証券の特徴
クレカ積立で1.1%還元(業界高水準)
米国株約5,000銘柄取扱
保有残高に応じて年率最大0.08%ポイント付与
マネックスカードでのクレジットカード積立では、1.1%のマネックスポイントが貯まります。これは主要ネット証券の中でも高い還元率です。月5万円の積立なら年間6,600ポイントが貯まる計算になります。
投資信託の保有残高に応じても、年率最大0.08%のポイントが付与されます。長期保有すればするほどポイントが貯まるため、積立NISAとの相性が良い仕組みです。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,670,000口座 ※2025年3月時点 |
| 取引手数料 | 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料 |
| NISA対応 | 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上) |
| 投資信託 | 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点) |
| 取引ツール(PC) | ネットストック・ハイスピード(無料) |
| スマホアプリ | 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料) |
| 提携銀行口座 | MATSUI Bank(松井証券専用銀行) |
| ポイント投資・付与 | 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込) |
松井証券は、1918年創業の老舗証券会社で、サポート体制の手厚さに定評があります。積立NISAの取扱銘柄数は約250本と主要な商品を網羅しています。
松井証券の特徴
25歳以下は株式取引手数料完全無料
電話・チャットサポートが充実
HDI-Japanで最高評価三つ星獲得
最大の特徴は、25歳以下なら株式取引手数料が完全無料になることです。若い世代から投資を始めたい人には特におすすめの証券会社と言えます。
電話やチャットでのサポートが充実しており、投資初心者でも安心して始められます。問い合わせ窓口の対応品質は業界トップクラスで、HDI-Japan(ヘルプデスク協会)の格付けで最高評価の三つ星を獲得しています。
投資信託の保有残高に応じて、最大1.0%の松井証券ポイントが貯まります。ポイントは投資信託の購入やAmazonギフトカードなどに交換できます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,800,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【ワンショット手数料コース】 約定代金5万円以下:55円(税込) 約定代金50万円超:1,070円(税込)【一日定額手数料コース】 1日100万円まで:0円 1日300万円まで:2,750円(税込) 以降300万円ごとに:2,750円(税込)加算 |
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 251銘柄(2025年4月時点) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(1,155銘柄) |
| 投資信託 | 約1,853本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約1,050銘柄(2025年4月時点) |
| 取引ツール(PC) | kabuステーション / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | 三菱UFJ eスマート証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | 三菱UFJ銀行 / auじぶん銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短翌営業日(スマートフォンによるオンライン申込) |
三菱UFJeスマート証券(旧auカブコム証券)は、三菱UFJフィナンシャル・グループの一員で、信頼性の高い証券会社です。積立NISAの取扱銘柄数は約250本と充実しています。
三菱UFJeスマート証券の特徴
Pontaポイントで投資信託購入可能
クレカ積立で最大1.0%還元
プチ株®で1株から投資可能
最大の特徴は、Pontaポイントで投資信託を購入できることです。日常の買い物で貯めたPontaポイントを投資に回せるため、現金を使わずに投資を始めることもできます。
auカブコムカードでのクレジットカード積立では、最大1.0%のPontaポイントが貯まります。さらに、投資信託の保有残高に応じても年率最大0.24%のポイントが付与されます。
「プチ株®」というサービスでは、1株から株式を購入できるため、少額から個別株投資も始められます。積立NISAと並行して、成長投資枠で個別株を購入したい人にも適しています。
証券会社の選び方
証券会社選びで失敗しないためには、自分の投資スタイルや重視するポイントを明確にすることが大切です。ここでは、証券会社を選ぶ際の4つの重要なポイントを解説します。
積立NISAで投資できる投資信託の本数は、証券会社によって異なります。多くの選択肢から選びたい人は、取扱銘柄数が多い証券会社を選ぶと良いでしょう。
SBI証券は約271本、楽天証券は約200本、マネックス証券は約217本と、主要ネット証券は豊富な品揃えです。一方、銀行や対面証券では10本程度しか扱っていない場合もあります。
ただし、実際に投資する銘柄は1〜3本程度に絞る人が多いため、数百本の選択肢が必ずしも必要とは限りません。人気の高い「eMAXIS Slim」シリーズや「楽天・バンガード」シリーズなどが揃っていれば、初心者には十分でしょう。
クレジットカードで積立投資をすると、ポイントが貯まる証券会社が増えています。ポイント還元率は証券会社とカードの組み合わせによって異なるため、比較して選ぶことが重要です。
SBI証券×三井住友カードなら最大5.0%、マネックス証券×マネックスカードなら1.1%、楽天証券×楽天カードなら最大1.0%の還元率です。月5万円を積み立てた場合、年間で数千円から数万円の差が出ることもあります。
ただし、高い還元率を受けるには特定のゴールドカードなどが必要な場合もあります。年会費とポイント還元のバランスを考えて、自分に合ったカードを選びましょう。
積立NISAの最低積立金額は証券会社によって異なります。SBI証券や楽天証券は月100円から、松井証券やマネックス証券は月100円から積立可能です。
少額から始めたい投資初心者や、複数の投資信託に分散投資したい人は、最低積立金額が低い証券会社を選ぶと柔軟に運用できます。たとえば月3,000円の予算で3つの投資信託に月1,000円ずつ積み立てるといった使い方も可能です。
スマホアプリの使いやすさも重要な選択基準です。積立設定や銘柄の変更、運用状況の確認などをスマホで手軽に行えると、投資を続けやすくなります。
楽天証券の「iSPEED」、SBI証券の「SBI証券アプリ」、マネックス証券の「マネックス証券アプリ」など、各社が専用アプリを提供しています。アプリストアのレビューを確認したり、実際にダウンロードして操作感を試してみるのも良いでしょう。
画面の見やすさ、操作のしやすさ、情報の充実度などを比較して、自分に合ったアプリを提供している証券会社を選ぶことをおすすめします。
積立NISAを始めるのは難しくありません。証券会社の選定から積立設定まで、わずか4つのステップで完了します。ここでは、具体的な手順を分かりやすく解説します。
まずは自分に合った証券会社を選びましょう。前述の選び方のポイントを参考に、取扱銘柄数、ポイント還元率、最低積立金額、アプリの使いやすさなどを比較します。
迷ったら、SBI証券か楽天証券を選んでおけば間違いありません。どちらも取扱銘柄数が豊富で、ポイント還元率も高く、初心者向けのサポートも充実しています。
証券会社を決めたら、公式サイトにアクセスして口座開設の申し込みを始めます。スマホから申し込めば、最短で翌営業日には口座開設が完了する証券会社もあります。
証券会社の口座開設と同時に、NISA口座の開設も申し込みます。本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)とマイナンバーが分かる書類を用意しましょう。
スマホで本人確認書類を撮影してアップロードするだけで、郵送不要で手続きが完了する証券会社が増えています。マイナンバーカードがあれば、さらにスムーズに手続きできます。
NISA口座の開設には税務署の審査が必要なため、通常の証券口座より1〜2週間程度時間がかかります。ただし、審査完了前でも仮の口座で取引を始められる証券会社もあります。
NISA口座が開設できたら、投資する投資信託を選びます。初心者には、全世界の株式に分散投資できる「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」や、米国株式に投資する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が人気です。
どの投資信託を選べばいいか分からない場合は、証券会社のランキングや人気銘柄を参考にするのも良いでしょう。信託報酬(運用コスト)が低く、純資産総額が大きい投資信託を選ぶのが基本です。
複数の投資信託に分散投資することもできますが、初心者は1〜2本に絞って始めるのがおすすめです。慣れてきたら、後から追加や変更もできます。
最後に、毎月の積立金額を設定します。無理のない金額から始めることが大切です。月1万円、月3万円、月5万円など、自分の収入や生活費を考えて決めましょう。
積立日は、給料日の直後に設定すると忘れずに続けられます。クレジットカード積立を利用する場合は、カードの引き落とし日も考慮して設定しましょう。
設定が完了すれば、あとは自動的に毎月積立が実行されます。相場の上下に一喜一憂せず、長期的な視点で積立を続けることが成功のカギです。途中で積立金額を変更したり、一時停止することもできるので安心してください。
おすすめ投資信託5選
積立NISAで投資できる投資信託は約200本ありますが、初心者には信託報酬が低く、分散投資ができるインデックスファンドがおすすめです。ここでは、特に人気の高い5つの投資信託を紹介します。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、1本で世界中の株式に分散投資できる投資信託です。日本を含む先進国と新興国、約3,000銘柄に投資するため、地域や国を選ぶ必要がありません。
信託報酬は年率0.05775%と非常に低く、長期保有に適しています。「どれを選べばいいか分からない」という初心者に最もおすすめの1本です。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスという指数に連動するため、世界経済の成長をそのまま享受できます。過去の実績では、長期的に年率5〜7%程度のリターンが期待できるとされています。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国の代表的な500社に投資する投資信託です。AppleやMicrosoft、Amazonなど、世界を代表する企業に分散投資できます。
信託報酬は年率0.09372%と低く、米国株式市場の成長を取り込みたい人に適しています。過去数十年間、米国株式市場は世界で最も高いリターンを上げてきた実績があります。
S&P500指数は、米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしており、米国経済全体の動きを反映します。長期的には年率7〜10%程度のリターンが期待できるとされています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天・全米株式インデックス・ファンドは、米国株式市場全体に投資する投資信託です。S&P500よりも幅広く、約4,000銘柄に投資するため、より分散効果が高くなっています。
信託報酬は年率0.162%で、大型株だけでなく中小型株にも投資できる点が特徴です。米国株式市場全体の成長を取り込みたい人に適しています。
楽天証券で特に人気が高く、楽天ポイントでも購入できます。米国の小型株の成長も取り込みたい人は、S&P500よりもこちらを選ぶと良いでしょう。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは、SBI証券が提供するS&P500連動型の投資信託です。信託報酬は年率0.0938%と業界最低水準で、コストを抑えて米国株式に投資できます。
バンガード社のETFを通じて投資するため、運用コストが非常に低く抑えられています。eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とほぼ同じ内容ですが、わずかに信託報酬が高い分、運用実績で差が出る可能性があります。
SBI証券で積立NISAを始める人には、特におすすめの投資信託です。Vポイントやdポイントなどで購入することもできます。
ニッセイ外国株式インデックスファンドは、日本を除く先進国の株式に投資する投資信託です。米国を中心に、欧州やオーストラリアなど約1,300銘柄に分散投資できます。
信託報酬は年率0.09889%と低く、日本以外の先進国に幅広く投資したい人に適しています。米国株式の比重が約70%と高いため、実質的にはS&P500に近い値動きをします。
MSCI コクサイ・インデックスという指数に連動し、長期的に安定したリターンが期待できます。日本経済とは異なる動きをするため、分散投資の効果が得られます。
金額別シミュレーション
積立NISAで実際にどのくらい資産が増えるのか、具体的な金額でシミュレーションしてみましょう。ここでは、月1万円、月3万円、月5万円の3パターンで、20年間積み立てた場合の試算を紹介します。
月1万円を20年間積み立てると、元本は240万円になります。年率5%で運用できた場合、20年後の資産は約411万円に増える計算です。運用益は約171万円となります。
通常の課税口座なら、この運用益171万円に対して約20%の税金(約34万円)がかかりますが、積立NISAなら非課税です。つまり、約34万円分お得になる計算です。
| 項目 | 金額 |
| 月々の積立額 | 10,000円 |
| 積立期間 | 20年 |
| 元本合計 | 2,400,000円 |
| 運用益(年率5%) | 約1,710,000円 |
| 最終資産額 | 約4,110,000円 |
| 非課税メリット | 約340,000円 |
月1万円なら家計への負担も少なく、無理なく続けられます。少額でも長期間続けることで、大きな資産を築ける可能性があります。
月3万円を20年間積み立てると、元本は720万円になります。年率5%で運用できた場合、20年後の資産は約1,233万円に増える計算です。運用益は約513万円となります。
通常の課税口座なら、この運用益513万円に対して約20%の税金(約103万円)がかかりますが、積立NISAなら非課税です。つまり、約103万円分お得になる計算です。
| 項目 | 金額 |
| 月々の積立額 | 30,000円 |
| 積立期間 | 20年 |
| 元本合計 | 7,200,000円 |
| 運用益(年率5%) | 約5,130,000円 |
| 最終資産額 | 約12,330,000円 |
| 非課税メリット | 約1,030,000円 |
月3万円は、会社員の平均的な積立額です。老後資金の準備としても十分な金額を目指せます。
月5万円を20年間積み立てると、元本は1,200万円になります。年率5%で運用できた場合、20年後の資産は約2,055万円に増える計算です。運用益は約855万円となります。
通常の課税口座なら、この運用益855万円に対して約20%の税金(約171万円)がかかりますが、積立NISAなら非課税です。つまり、約171万円分お得になる計算です。
| 項目 | 金額 |
| 月々の積立額 | 50,000円 |
| 積立期間 | 20年 |
| 元本合計 | 12,000,000円 |
| 運用益(年率5%) | 約8,550,000円 |
| 最終資産額 | 約20,550,000円 |
| 非課税メリット | 約1,710,000円 |
月5万円は積立NISAの上限に近い金額です。余裕がある人は、この金額で積み立てることで、より大きな資産形成が期待できます。ただし、これらはあくまでシミュレーションであり、実際の運用成績は市場環境によって変動します。
2024年から新NISA制度が始まり、従来の一般NISAは「成長投資枠」、つみたてNISAは「つみたて投資枠」に名称が変わりました。新制度では両方を併用できるため、どちらか一方を選ぶ必要はありません。
つみたて投資枠は年間120万円まで、成長投資枠は年間240万円まで投資できます。つみたて投資枠は投資信託のみ、成長投資枠は個別株やETFも購入可能です。
積立NISAとiDeCoは併用可能です。両方とも税制優遇がある制度ですが、特徴が異なるため、目的に応じて使い分けることができます。
iDeCoは掛金が全額所得控除の対象となり、所得税・住民税が軽減されるメリットがあります。ただし、60歳まで引き出せない制約があります。一方、積立NISAはいつでも引き出せますが、所得控除はありません。
積立金額はいつでも変更できます。証券会社のウェブサイトやアプリから、簡単に変更手続きができます。増額も減額も可能で、一時的に積立を停止することもできます。
収入が増えたら積立額を増やし、出費が増えたら減額するなど、ライフスタイルに合わせて柔軟に調整しましょう。ボーナス月だけ増額設定することも可能です。
積立NISAは長期投資を前提とした制度なので、短期的な損失で慌てて売却する必要はありません。市場は短期的に上下を繰り返しますが、長期的には右肩上がりの傾向があります。
損失が出ている時こそ、安く買えるチャンスと考えて積立を続けることが大切です。過去のデータでは、20年以上の長期投資では元本割れのリスクが大幅に減少することが示されています。
積立NISAで得た利益は非課税なので、確定申告は不要です。年末調整や確定申告で特別な手続きをする必要はありません。
ただし、NISA口座以外の課税口座で取引している場合は、そちらについては確定申告が必要になる場合があります。特定口座(源泉徴収あり)を選んでいれば、課税口座でも確定申告は不要です。
積立NISAはいつでも自由に引き出せます。iDeCoのように60歳まで引き出せないという制約はありません。急な出費が必要になった時でも、すぐに売却して現金化できます。
ただし、売却すると長期投資のメリットが失われてしまうため、基本的には長期保有を前提に考えましょう。売却した分の非課税枠は翌年以降に復活するため、再び投資を始めることも可能です。
積立NISAは、投資初心者でも少額から始められる国の制度です。運用益が非課税になるため、長期的に見れば数十万円から数百万円の税制メリットを享受できます。
2024年からの新NISA制度では、年間120万円まで投資でき、非課税保有期間が無期限になりました。成長投資枠との併用も可能になり、より柔軟な資産形成ができるようになっています。
証券会社を選ぶ際は、取扱銘柄数、ポイント還元率、最低積立金額、アプリの使いやすさなどを比較しましょう。SBI証券や楽天証券なら、初心者でも安心して始められます。
口座開設から積立設定まで、わずか4ステップで完了します。投資信託は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」や「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」など、信託報酬が低いインデックスファンドがおすすめです。
月1万円から始められるため、家計への負担も少なく続けられます。短期的な価格変動に一喜一憂せず、長期的な視点で積立を続けることが成功のカギです。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくは各証券会社にご確認ください。
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