証券会社の中堅7社とは?|特徴と大手との違いを解説

SBI証券で株式や投資信託を売却した後、「銀行口座にお金を移したいけど、どうやって出金すればいいの?」と悩んでいませんか。
出金手続きは難しくありませんが、受渡日の仕組みや出金可能額の確認方法を理解していないと、思わぬタイミングで出金できずに困ることがあります。
この記事では、SBI証券からの出金方法をPC・スマホ別に詳しく解説します。
通常出金とリアルタイム出金の違い、出金にかかる日数、出金できない場合の対処法まで、実際の操作画面に沿って説明していきます。
記事を読めば、スムーズに出金手続きができるようになり、必要なタイミングで確実に資金を引き出せるようになります。
目次
SBI証券の出金とは?基本を押さえよう
SBI証券の出金とは、証券口座にある資金を登録した銀行口座へ移動させる手続きのことです。株式や投資信託を売却した後、その代金を銀行口座に引き出す際に利用します。
出金手続きは無料で、通常は翌営業日に銀行口座へ入金されます。ただし、出金できるのは「出金可能額」に表示されている金額のみで、売却代金がすぐに出金できるわけではない点に注意が必要です。
SBI証券で出金できるのは、買付余力のうち「出金可能額」として表示されている金額です。買付余力には、入金した現金や売却代金の受渡が完了したお金が含まれます。
一方、株式や投資信託を売却した直後の代金は、受渡日(約定日の2営業日後)まで出金可能額に反映されません。また、評価益(含み益)や保有中の株式・投資信託の評価額は出金できません。
出金可能額は、SBI証券のWebサイトやアプリのトップページに表示されています。出金手続きの前に必ず確認しましょう。
SBI証券では、出金手数料は一切かかりません。何回出金しても無料です。
ただし、出金先の銀行によっては、入金時に銀行側の手数料が発生する場合があります。多くの銀行では他行からの振込入金は無料ですが、念のため出金先銀行の手数料体系を確認しておくと安心です。
住信SBIネット銀行やSBI新生銀行など、SBIグループの銀行口座を出金先に指定すると、よりスムーズな資金移動が可能になります。
通常出金の場合、出金指示をした翌営業日に銀行口座へ入金されます。たとえば月曜日に出金指示をすれば、火曜日には銀行口座に反映されます。
ただし、土日祝日や年末年始は営業日に含まれないため、金曜日に出金指示をした場合は翌週月曜日の入金となります。出金指示の受付時間は平日15時30分までで、それ以降の指示は翌営業日扱いになります。
より早く出金したい場合は、住信SBIネット銀行のSBIハイブリッド預金を利用すると、即日で資金移動が可能です。詳しくは後述します。
SBI証券から出金する方法
SBI証券からの出金手続きは、PCとスマホアプリのどちらからでも簡単に行えます。ここでは、それぞれのデバイスでの具体的な操作手順を、画面の流れに沿って詳しく解説します。
出金方法には「通常出金」と「リアルタイム出金」の2種類があり、利用できる銀行口座によって選択できる方法が異なります。まずは基本となる通常出金の手順から見ていきましょう。
PCからの出金は、SBI証券のWebサイトにログインして行います。通常出金とリアルタイム出金の2つの方法があり、どちらも操作は簡単です。
出金指示は平日15時30分まで受け付けており、それ以降の指示は翌営業日扱いとなります。
リアルタイム出金は、平日8時から15時30分まで利用できます。一度指示すると取り消しができないため、金額を慎重に確認してください。
スマホアプリでも、PCと同様に通常出金とリアルタイム出金の両方が利用できます。外出先でも手軽に出金手続きができるため、急な資金需要にも対応できます。
出金可能額は、SBI証券のWebサイトやアプリのトップページに常に表示されています。PCの場合は画面右上の「口座管理」セクション、スマホアプリの場合はホーム画面の「資産状況」に表示されます。
出金可能額は、買付余力から「出金制限額」を差し引いた金額です。出金制限額には、受渡日未到来の売却代金や、信用取引の保証金として拘束されている金額などが含まれます。
詳細な内訳を確認したい場合は、「口座管理」→「口座情報」→「買付余力・出金可能額」から確認できます。売却代金がいつ出金可能になるかも、この画面で確認できます。
通常の出金は翌営業日の入金となりますが、急な出費で今日中に現金が必要な場合もあります。そんなときに便利なのが、住信SBIネット銀行の「SBIハイブリッド預金」を活用した即日出金です。
SBIハイブリッド預金を設定すると、SBI証券の買付余力と住信SBIネット銀行の預金残高が自動的に連動し、リアルタイムで資金移動ができるようになります。出金手続きをすれば、数分で銀行口座に反映されます。
SBIハイブリッド預金は、住信SBIネット銀行が提供する特別な預金サービスです。SBI証券の口座と連動させることで、証券口座の買付余力と銀行口座の残高を一体的に管理できます。
最大のメリットは、資金移動がリアルタイムで行われる点です。通常の出金のように翌営業日まで待つ必要がなく、平日8時から15時30分の間であれば、即座に銀行口座へ出金できます。
さらに、SBIハイブリッド預金の金利は通常の普通預金より高く設定されており、資産を効率的に運用できます。SBI証券で投資をするなら、ぜひ設定しておきたいサービスです。
設定後は、出金手続きの際に「リアルタイム出金」を選択できるようになります。住信SBIネット銀行の口座開設からSBIハイブリッド預金の設定まで、すべてオンラインで完結します。
SBI新生銀行を出金先に登録している場合も、リアルタイム出金が利用できます。SBI新生銀行は、旧新生銀行がSBIグループに加わったことで、SBI証券との連携が強化されました。
SBI新生銀行へのリアルタイム出金は、平日8時から15時30分まで利用可能で、出金指示後すぐに銀行口座へ反映されます。SBIハイブリッド預金のような事前設定は不要で、SBI新生銀行の口座を出金先に登録するだけで利用できます。
ただし、SBI新生銀行へのリアルタイム出金も、一度指示すると取り消しができない点は注意が必要です。金額を慎重に確認してから手続きを行いましょう。
出金の取り消し方
出金指示を出した後に「やっぱり出金をやめたい」と思うこともあるでしょう。通常出金の場合は一定の期限内であれば取り消しが可能ですが、リアルタイム出金は取り消しができません。
ここでは、出金の取り消し方法と、取り消しができる期限について詳しく説明します。誤って出金指示を出してしまった場合の対処法も確認しておきましょう。
通常出金の場合、出金指示を出した当日の15時30分までであれば取り消しが可能です。取り消し手続きは、SBI証券のWebサイトまたはスマホアプリから行えます。
15時30分を過ぎると、出金処理が開始されるため取り消しができなくなります。出金指示を出す際は、金額と出金先を慎重に確認しましょう。
リアルタイム出金は、指示を出した瞬間に銀行口座へ入金されるため、取り消しができません。一度リアルタイム出金を実行すると、即座に処理が完了してしまいます。
誤ってリアルタイム出金をしてしまった場合は、再度SBI証券の口座に入金する必要があります。住信SBIネット銀行やSBI新生銀行からの入金であれば、即時入金サービスを利用してすぐに資金を戻すことができます。
リアルタイム出金を利用する際は、出金金額を特に慎重に確認してください。確認画面でも金額をしっかりチェックしてから、最終的な指示を出すようにしましょう。
出金できないときの原因と対処法
出金手続きをしようとしたときに「出金可能額が0円になっている」「出金ボタンが押せない」といったトラブルに遭遇することがあります。出金できない原因はいくつかあり、それぞれ対処法が異なります。
ここでは、出金できない主な原因と、それぞれの具体的な解決方法を詳しく解説します。多くの場合、原因を理解すれば自分で解決できるので、落ち着いて確認していきましょう。
出金可能額が0円と表示されている場合、買付余力のすべてが何らかの理由で出金制限されている状態です。最も多い原因は、保有株式の評価額や信用取引の保証金として資金が拘束されていることです。
対処法としては、まず「口座管理」→「口座情報」→「買付余力・出金可能額」で詳細を確認します。保有株式を売却するか、信用取引のポジションを決済すれば、その代金が受渡日後に出金可能になります。
また、株式の購入代金が未決済の場合も、その金額分が出金制限されます。取引履歴を確認し、未決済の取引がないかチェックしましょう。
株式や投資信託を売却した直後は、その代金はまだ出金できません。日本の証券取引では、売却した日(約定日)から2営業日後が受渡日となり、この日にならないと代金が出金可能額に反映されません。
たとえば月曜日に株式を売却した場合、受渡日は水曜日です。水曜日になれば出金可能額に反映され、出金手続きができるようになります。土日祝日は営業日に含まれないため、金曜日に売却した場合は翌週火曜日が受渡日です。
受渡日の確認は、「口座管理」→「取引履歴」→「受渡金額照会」から行えます。いつ出金可能になるかを事前に把握しておくと、計画的な資金管理ができます。
日計り取引(同じ日に同じ銘柄を買って売ること)を繰り返すと、「即金規制」という制限がかかる場合があります。即金規制がかかると、買付代金が受渡日まで拘束され、その金額分が出金できなくなります。
即金規制は、信用取引口座を開設していない現物取引のみの投資家に適用されます。買付代金が未受渡の状態で同じ銘柄を売却すると、その売却代金も受渡日まで出金できません。
対処法は、受渡日まで待つことです。また、今後同様の制限を避けたい場合は、信用取引口座を開設するか、日計り取引を控えるようにしましょう。
出金先の銀行口座情報に誤りがあると、出金手続きができなかったり、出金が失敗して資金が戻ってきたりすることがあります。特に銀行口座を変更した直後や、初めて出金する際に起こりやすいトラブルです。
銀行口座情報は、「口座管理」→「お客様情報 設定・変更」→「金融機関口座情報」で確認できます。銀行名、支店名、口座番号、口座名義が正しく登録されているか確認しましょう。特に口座名義は、全角カタカナで正確に入力する必要があります。
銀行口座情報を変更する場合は、変更手続き後、反映までに数日かかることがあります。変更が完了してから出金手続きを行うようにしてください。
大口出金のときに気をつけたいこと
100万円を超える大口の出金を行う場合、セキュリティ強化のため「二要素認証」が必要になります。二要素認証は不正出金を防ぐための重要な仕組みですが、設定していないと出金手続きができません。
ここでは、大口出金時の二要素認証の仕組みと、事前に設定しておくべき手順を詳しく解説します。まとまった金額を出金する予定がある方は、必ず確認しておきましょう。
SBI証券では、1回の出金指示で100万円を超える金額を出金する場合、二要素認証が必須となります。二要素認証とは、ログインパスワードと取引パスワードに加えて、スマートフォンに送信される認証コードを入力する仕組みです。
この仕組みにより、万が一パスワードが漏洩した場合でも、第三者による不正な出金を防ぐことができます。大口の出金は特に不正利用のリスクが高いため、セキュリティを強化しているのです。
二要素認証の設定をしていない状態で100万円超の出金を試みると、エラーメッセージが表示され、出金手続きができません。大口出金の予定がある場合は、事前に二要素認証サービスの設定を完了させておく必要があります。
二要素認証の設定は、大口出金だけでなく、口座全体のセキュリティ向上にもつながります。設定しておいて損はないので、早めに手続きを済ませておくことをおすすめします。
売却から出金までの流れ
株式や投資信託を売却してから実際に出金できるまでには、いくつかのステップがあります。特に重要なのが「受渡日」の概念です。受渡日を理解していないと、「売却したのに出金できない」と混乱してしまいます。
ここでは、売却から出金までの全体的な流れを、日数計算も含めて詳しく説明します。計画的に資金を引き出すために、ぜひ押さえておきましょう。
受渡日とは、証券取引において代金と証券の受け渡しが実際に行われる日のことです。日本の株式市場では、取引が成立した日(約定日)から2営業日後が受渡日と定められています。
たとえば月曜日に株式を売却した場合、約定日は月曜日ですが、受渡日は水曜日です。この水曜日にならないと、売却代金が出金可能額に反映されません。土日祝日は営業日に含まれないため、金曜日に売却した場合は翌週火曜日が受渡日となります。
受渡日の仕組みは、証券取引の決済システムに基づいています。この期間に証券会社間で代金の清算や株式の移管が行われるため、約定日から2営業日の猶予が必要なのです。
たとえば、月曜日に株式を売却し、水曜日(受渡日)に出金指示を出した場合、木曜日に銀行口座へ入金されます。つまり、売却から銀行口座への入金まで、最短で3営業日かかることになります。
SBIハイブリッド預金を利用すれば、受渡日当日にリアルタイム出金ができるため、売却から2営業日で現金化できます。
計画的に出金するためには、受渡日を意識したスケジュール管理が重要です。たとえば、月末に現金が必要な場合は、遅くとも2営業日前までに株式を売却しておく必要があります。
また、連休前に出金したい場合は、連休中の営業日数を考慮して早めに売却・出金手続きを行いましょう。年末年始やゴールデンウィークなどの長期休暇前は、特に注意が必要です。
出金可能額は常にSBI証券の画面で確認できるため、定期的にチェックする習慣をつけると良いでしょう。受渡予定日も取引履歴から確認できるので、いつ出金できるかを事前に把握しておけば、資金繰りに困ることはありません。
出金先の銀行口座を変更する方法
引っ越しや銀行の変更などで、SBI証券に登録している出金先の銀行口座を変更したい場合があります。銀行口座の変更手続きは、SBI証券のWebサイトから簡単に行えます。
ここでは、銀行口座の登録・変更手順と、複数の銀行口座を登録できるかどうかについて説明します。スムーズに出金するために、正確な口座情報を登録しておきましょう。
銀行口座の変更中は、旧口座への出金も新口座への出金もできない期間が発生する場合があります。変更のタイミングには注意しましょう。
SBI証券では、出金先として登録できる銀行口座は1つのみです。複数の銀行口座を同時に登録して、出金のたびに使い分けることはできません。
異なる銀行口座に出金したい場合は、その都度銀行口座の変更手続きを行う必要があります。ただし、前述の通り変更には2~3営業日かかるため、頻繁に変更するのは現実的ではありません。
複数の銀行口座を使い分けたい場合は、まずSBI証券から主要な銀行口座に出金し、その後インターネットバンキングで他の口座に振り替える方法が便利です。住信SBIネット銀行は他行への振込手数料が一定回数無料なので、出金先として登録しておくと便利です。
出金指示は24時間365日いつでも受け付けていますが、処理される時間帯は決まっています。通常出金の場合、平日15時30分までの指示は当日受付となり、翌営業日に入金されます。15時30分以降の指示は翌営業日受付となります。リアルタイム出金は平日8時から15時30分までの時間帯のみ利用可能です。
土日祝日でも出金指示自体は可能ですが、処理は翌営業日となります。たとえば土曜日に出金指示を出した場合、月曜日に処理され、火曜日に銀行口座へ入金されます。リアルタイム出金は営業日のみの対応となるため、土日祝日は利用できません。
米国株などの外貨建て資産を売却した場合、売却代金は外貨(米ドルなど)で証券口座に入ります。この外貨を日本円に両替(円転)してから出金する必要があります。円転は、SBI証券の外貨取引画面から行えます。円転後、受渡日を待ってから日本円として出金できます。外貨のまま出金することはできません。
NISA口座で保有している株式や投資信託を売却した場合も、通常の口座と同じように出金できます。NISA口座と特定口座・一般口座の資金は統合されて管理されており、出金可能額には両方の口座の資金が含まれます。NISA口座から出金するための特別な手続きは不要です。
出金履歴は、「口座管理」→「取引履歴」→「入出金明細」から確認できます。過去の出金日、出金金額、出金先銀行口座などの詳細が表示されます。確定申告などで出金記録が必要な場合は、この画面から確認・印刷が可能です。
通常、出金は予定通り翌営業日に銀行口座へ入金されますが、まれにシステムメンテナンスや銀行側の処理遅延により遅れることがあります。また、銀行口座情報に誤りがあると、出金が失敗して資金が証券口座に戻ることがあります。出金予定日を過ぎても入金されない場合は、SBI証券のカスタマーサポートに問い合わせましょう。
相続によりSBI証券の口座を引き継いだ場合、相続手続きが完了してから出金が可能になります。相続手続きには、戸籍謄本や遺産分割協議書などの書類提出が必要です。手続きが完了すると、相続人名義の銀行口座を出金先として登録し、通常通り出金できるようになります。詳しくはSBI証券の相続手続き窓口にお問い合わせください。
SBI証券からの出金は、手数料無料で簡単に行えます。通常出金なら翌営業日、SBIハイブリッド預金を活用すれば即日で銀行口座に資金を移動できます。
出金手続きで最も重要なのは、受渡日の仕組みを理解することです。株式を売却してから出金可能になるまで2営業日かかるため、必要な時期から逆算して売却・出金の計画を立てましょう。
出金できない場合の多くは、受渡日未到来や即金規制、銀行口座情報の誤りが原因です。出金可能額を確認し、原因を特定すれば解決できます。大口出金の際は二要素認証の設定を忘れずに行ってください。
SBI証券の出金機能を正しく理解し、計画的に資金管理を行うことで、投資と日常生活の資金繰りをスムーズに両立できます。なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。
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