仮想通貨詐欺の手口8種類と見分け方|安全な取引所の選び方【2026年最新】

イーサリアムでNFTを購入しようとしたら、作品代よりもガス代の方が高くて驚いた経験はありませんか。
ガス代とは、イーサリアムのブロックチェーン上で取引や操作を行う際に支払う手数料のことです。
ネットワークの混雑状況によって変動し、タイミングによっては数千円から数万円に達することもあります。
しかし、仕組みを理解して適切な方法を選べば、ガス代を大幅に節約することが可能です。
この記事では、ガス代の基本的な仕組みから計算方法、リアルタイム確認ツール、そして実践的な節約テクニックまで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
目次
イーサリアムのガス代とは
イーサリアムのガス代とは、ブロックチェーン上でトランザクション(取引)やスマートコントラクトを実行する際に支払う手数料のことです。ETH(イーサ)で支払われ、取引の複雑さやネットワークの混雑状況によって金額が変わります。
2026年1月時点では、EIP-4844(2024年3月実装)の効果により、ガス代は過去最低水準まで低下しています。平均的な送金では約0.04〜0.15ドル程度で取引が可能となっており、以前と比べて大幅に改善されました。
ガス代が必要な理由は大きく3つあります。第一に、トランザクションを承認するバリデーター(旧マイナー)への報酬です。イーサリアムは2022年9月にProof of Stake(PoS)へ移行しましたが、ブロックチェーンを維持する作業者への報酬としてガス代が支払われる仕組みは変わりません。
第二に、ネットワークの過度な負荷を防ぐ役割があります。もしガス代が無料であれば、悪意のあるユーザーが大量のトランザクションを送信してネットワークをパンクさせる可能性があります。ガス代を設定することで、ユーザーは必要な取引のみを実行するようになり、ネットワークの安定性が保たれます。
第三に、セキュリティ対策としての機能です。イーサリアムは過去にDoS攻撃(Denial of Service attack)を受けた経験があります。ガス代が存在することで、攻撃者もすべてのトランザクションに手数料を支払う必要があり、攻撃コストが増加するため、サイバー攻撃への抑止力となっています。
ガス代は、トランザクションを承認するバリデーター(検証者)に支払われます。イーサリアムは2022年9月のThe Merge(マージ)アップデートでProof of Work(PoW)からProof of Stake(PoS)に移行しました。
PoS移行後は、32ETH以上をステーキングしたバリデーターがトランザクションの承認を行います。ガス代のうち、基本手数料(Base Fee)は焼却(バーン)され、優先手数料(Priority Fee)がバリデーターの報酬となります。この焼却の仕組みにより、ETHの供給量が減少し、希少性が高まる効果があります。
バリデーターは、優先手数料が高いトランザクションを優先的に処理する傾向があります。そのため、急いで取引を完了させたい場合は、優先手数料を高く設定することで、より早く承認される可能性が高まります。
国内取引所の送金手数料とガス代は、まったく別の手数料です。取引所の送金手数料は取引所が提供するサービスに対する手数料で、ガス代はブロックチェーン上でトランザクションを処理するための手数料です。
例えば、コインチェックからMetaMaskにETHを送金する場合、コインチェックの送金手数料(0.005ETH、約2,500円)を支払います。その後、MetaMaskから別のウォレットやDeFiプロトコルに送金する際に、別途ガス代(変動制)が発生します。
国内取引所の中には、L2(レイヤー2)ネットワークへの直接送金に対応している取引所もあります
L2対応取引所を利用すれば、イーサリアムメインネット(L1)を経由せずに低コストで送金できるため、総コストを大幅に削減できます。詳細は後述の「国内取引所のL2対応を利用する」セクションで解説します。
イーサリアムのガス代は、2021年8月のEIP-1559実装以降、以下の計算式で決まります。
ガス代 = (基本手数料 + 優先手数料)× ガスリミット
この3つの要素を理解すれば、取引前にガス代を予測できるようになります。それぞれの要素について詳しく見ていきましょう。
基本手数料(Base Fee)は、ネットワークの混雑状況に応じて自動的に調整される手数料です。EIP-1559で導入されたこの仕組みにより、ガス代の予測可能性が向上しました。
基本手数料は、直前のブロックの使用率に基づいて増減します。ブロックが50%以上埋まっている場合は最大12.5%増加し、50%未満の場合は最大12.5%減少します。この調整メカニズムにより、ネットワークの混雑が自動的に価格に反映される仕組みです。
基本手数料は焼却(バーン)され、ETHの総供給量が減少します
つまり、バリデーターの報酬にはならず、永久に消滅します。この焼却メカニズムにより、ETHの総供給量が減少し、デフレ効果が生まれます。実際、ネットワークが活発に利用される時期には、新規発行量よりも焼却量が多くなり、ETHの供給量が減少することもあります。
優先手数料(Priority Fee)は、バリデーターへのチップのようなものです。ユーザーが任意で設定でき、この金額が高いほど取引が優先的に処理されます。
優先手数料は基本手数料と異なり、焼却されずにバリデーターの報酬となります。バリデーターは収益を最大化するため、優先手数料が高いトランザクションを優先的にブロックに含める傾向があります。
通常の取引では、優先手数料は1〜3Gwei程度で十分です。しかし、人気NFTのミント開始直後やDeFiの大型イベント時など、ネットワークが極度に混雑する場合は、優先手数料を高く設定しないと取引が承認されないこともあります。逆に、急がない取引であれば、優先手数料を低く設定してコストを抑えることも可能です。
ガスリミット(Gas Limit)は、トランザクションに使用する最大ガス量の上限です。取引の複雑さによって必要なガス量が異なり、ユーザーが設定します。
単純なETH送金の場合、ガスリミットは通常21,000 Gasです。一方、スマートコントラクトを実行するDeFiのスワップやNFTのミントは、より複雑な処理が必要なため、50,000〜200,000 Gas以上のガスリミットが必要になることもあります。
ガスリミットを低く設定しすぎると、トランザクションが途中で失敗し、それでもガス代は消費されます
逆に高く設定しすぎても、実際に使用した分だけが消費され、余った分は返金されるため、損をすることはありません。MetaMaskなどのウォレットは、トランザクションの種類に応じて適切なガスリミットを自動で提案してくれるため、基本的にはその推奨値を使用すれば問題ありません。
具体的な計算例を見てみましょう。以下の条件でETHを送金する場合を想定します。
計算手順は以下の通りです。
2026年1月時点では、ガス代が過去最低水準まで低下しており、基本手数料が1〜3 Gwei程度で推移することも珍しくありません。その場合、単純な送金のガス代は数十円から100円程度で済むこともあります。
ネットワークが混雑すると基本手数料が50 Gwei以上に跳ね上がることもあります
取引前に必ず最新のガス代を確認することが重要です。
Gweiとは
ガス代の話をする際に必ず登場するのが「Gwei(ギガウェイ)」という単位です。Gweiはイーサリアムの通貨単位の一つで、ガス価格を表す際に使用されます。
イーサリアムには複数の単位があり、最小単位は「Wei(ウェイ)」です。Gweiは「Giga Wei」の略で、10億Wei(1,000,000,000 Wei)に相当します。
イーサリアムの単位換算は以下の通りです。
なぜGweiという単位を使うのでしょうか。ガス価格をETHで表すと、0.00000002 ETHのような非常に小さな数値になり、人間にとって理解しにくくなります。一方、Gweiで表せば「20 Gwei」のように、わかりやすい数値で表現できます。このため、イーサリアムコミュニティではガス価格をGweiで表記することが標準となっています。
Gweiで表示されたガス代を日本円に換算する手順は以下の通りです。
リアルタイムのETH/JPYレートは、国内取引所やCoinMarketCap、CoinGeckoなどの価格情報サイトで確認できます。
ETH価格は常に変動しているため、取引前に最新のレートを確認することが重要です
また、オンラインのガス代計算ツールを利用すれば、これらの計算を自動で行ってくれます。Etherscanのガストラッカーやbitlending.jpのガス代計算機など、無料で使えるツールが多数公開されています。
リアルタイムでガス代を確認する方法3選
ガス代は常に変動しているため、取引前にリアルタイムの価格を確認することが重要です。ここでは、初心者でも使いやすい3つのガス代確認ツールを紹介します。
Etherscan Gas Trackerは、イーサリアムコミュニティで最も広く使われているガス代確認ツールです。Etherscanはイーサリアムのブロックチェーンエクスプローラーとして有名で、そのガストラッカー機能は信頼性が高く、リアルタイムで正確な情報を提供します。
Etherscan Gas Trackerの主な機能は以下の通りです。
使い方は非常にシンプルです。Etherscan公式サイトのトップページから「Gas Tracker」にアクセスするだけで、現在のガス価格がGwei単位で表示されます。2026年1月時点では、平均的なガス価格が1〜3 Gwei程度で推移しており、単純な送金であれば数十円から100円程度で取引できる状況です。
Etherscan Gas Trackerは、取引タイプごとの推定ガス代も表示してくれるため、「NFTをミントする場合はいくらかかるか」「Uniswapでスワップする場合はいくらか」といった具体的なコストを事前に把握できます。
beaconcha.inは、イーサリアムのビーコンチェーン(Proof of Stakeのコンセンサス層)に特化したブロックエクスプローラーです。The Merge以降、イーサリアムはビーコンチェーンで動作しているため、beaconcha.inは最新のネットワーク状況を把握するのに適しています。
beaconcha.inの特徴は以下の通りです。
beaconcha.inは、Etherscanよりも技術的な情報が多く表示されるため、やや上級者向けのツールと言えます。しかし、ガス価格の確認だけであれば初心者でも簡単に使えます。トップページの「Gas Price」セクションを見れば、現在のガス価格が一目でわかります。
また、beaconcha.inはバリデーターの情報も確認できるため、イーサリアムのステーキングに興味がある方にとっても有用なツールです。
MetaMaskは、イーサリアムで最も人気のあるウォレットアプリです。MetaMaskには、トランザクションを実行する際に自動でガス代を見積もってくれる機能が組み込まれています。
MetaMaskのガス代見積もり機能の特徴は以下の通りです。
MetaMaskでトランザクションを実行しようとすると、自動的にガス代の見積もりが表示されます。デフォルトでは「平均」が選択されていますが、急がない取引であれば「低速」を選択することでコストを抑えられます。逆に、人気NFTのミントなど競争が激しい場面では「高速」または「カスタム」で優先手数料を高く設定する必要があります。
MetaMaskの見積もりは、ネットワークの最新状況に基づいて自動計算されます
基本的にはその推奨値に従えば問題ありません。ただし、ネットワークが急激に混雑した場合、見積もりと実際のガス代にズレが生じることもあります。重要な取引の前には、EtherscanやMetaMaskの見積もりを比較して、適切なガス価格を設定することをおすすめします。
ガス代が高騰・変動する5つの理由
イーサリアムのガス代は、数秒単位で変動します。ここでは、ガス代が高騰・変動する主な理由を5つ解説します。これらを理解すれば、ガス代が高いタイミングを避け、コストを抑えることができます。
ガス代が変動する最大の要因は、ネットワークの混雑状況です。イーサリアムのブロックには容量制限があり、1つのブロックに含められるトランザクション数には上限があります。
トランザクションの需要がブロック容量を超えると、バリデーターは優先手数料が高いトランザクションを優先的に処理します。その結果、多くのユーザーが「早く取引を完了させたい」と優先手数料を引き上げ、ガス代全体が高騰します。
ネットワークが混雑する典型的なタイミングは以下の通りです。
EIP-1559の導入により、基本手数料が自動調整される仕組みが整いましたが、需要が急増すれば依然としてガス代は高騰します。ネットワークの混雑状況は、EtherscanのGas Trackerで確認できます。
NFT市場やDeFi(分散型金融)の活況は、ガス代高騰の大きな要因となります。NFTのミントやDeFiのスワップ、流動性提供などは、単純なETH送金よりも複雑な処理が必要で、多くのガスを消費します。
特に人気NFTプロジェクトのミント開始時は、数千人が同時にトランザクションを送信するため、ネットワークが極度に混雑します。2021年のNFTブーム時には、ガス代が数万円に達することも珍しくありませんでした。
DeFiも同様で、Uniswapのような分散型取引所でのスワップや、AaveやCompoundでの貸借取引は、スマートコントラクトの実行に多くのガスを必要とします。DeFiの取引量が増えると、それに比例してガス代も上昇します。
2024年3月に実装されたEIP-4844により、L2ネットワークのガス代が大幅に削減されました
現在では、ArbitrumやOptimismなどのL2上でNFTやDeFiを利用すれば、L1の数十分の一のコストで取引できます。
ガス代はETHで支払われるため、ETH自体の価格変動も日本円換算のガス代に影響します。ガス価格(Gwei)が同じでも、ETH/JPYレートが上昇すれば、日本円でのガス代は高くなります。
例えば、ガス代が0.0001 ETHの場合、ETH価格が300,000円なら30円ですが、ETH価格が600,000円に上昇すれば60円になります。Gwei単位のガス価格は変わっていなくても、日本円での負担は2倍になるわけです。
逆に、ETH価格が下落すれば、日本円でのガス代負担は軽減されます。ただし、ETH価格の変動を予測してガス代を節約するのは現実的ではありません。ETH価格は市場全体の動向に左右されるため、ガス代節約の観点からは、Gwei単位でのガス価格を重視する方が実践的です。
イーサリアムのブロックには、1ブロックあたりの最大ガス量(ブロックガスリミット)が設定されています。このブロックガスリミットは固定ではなく、バリデーターの投票によって調整されます。
ブロックガスリミットが小さいと、1ブロックに含められるトランザクション数が少なくなり、混雑しやすくなります。逆に、ブロックガスリミットが大きくなれば、より多くのトランザクションを処理でき、ガス代の高騰が抑えられます。
2026年1月時点では、イーサリアムのブロックガスリミットは約3,000万Gas程度です。単純なETH送金(21,000 Gas)であれば、1ブロックに約1,400件のトランザクションを含められる計算になります。ただし、実際にはDeFiやNFTなど複雑なトランザクションも含まれるため、1ブロックあたりの実際のトランザクション数はこれより少なくなります。
リミットを大きくしすぎると、ノードの負荷が増大し、ネットワークの分散性が損なわれる可能性があります
ガス代は時間帯や曜日によっても変動します。イーサリアムは世界中で利用されているため、特定の地域でユーザーが活発になる時間帯にガス代が上昇する傾向があります。
一般的に、ガス代が安い時間帯は以下の通りです(日本時間)。
逆に、ガス代が高くなりやすい時間帯は以下の通りです。
大型NFTのミントやエアドロップなど、特定のイベントがあれば、時間帯に関係なくガス代は高騰します
急がない取引であれば、ネットワークが空いている時間帯を狙うことで、コストを抑えられます。
ガス代を節約する7つの方法
ガス代は工夫次第で大幅に節約できます。ここでは、初心者でも実践できる7つの節約方法を紹介します。
最も簡単なガス代節約方法は、ネットワークが混雑していない時間帯に取引することです。前述の通り、日本時間の深夜から早朝、週末はガス代が安い傾向にあります。
取引前にEtherscan Gas Trackerで現在のガス価格を確認し、高い場合は数時間待つだけで、ガス代が半分以下になることもあります。急がない取引であれば、ガス価格が低下するのを待つのが最も確実な節約方法です。
人気NFTのミント開始時や大型エアドロップの請求開始直後は、必ずガス代が高騰します
こうしたイベントに参加する場合は、開始直後を避けて数時間後に取引するだけで、ガス代を大幅に削減できることがあります。ただし、数量限定のNFTなど、早い者勝ちの場合は高いガス代を支払ってでも早く取引する必要があるため、状況に応じて判断しましょう。
レイヤー2(L2)ソリューションを活用することで、ガス代を劇的に削減できます。L2とは、イーサリアムのメインネット(L1)の上に構築された別のネットワークで、取引を高速かつ低コストで処理できます。
主要なL2ネットワークには以下があります。
2024年3月に実装されたEIP-4844により、L2のガス代は大幅に削減されました
これはL1の数十分の一から数百分の一のコストです。
L1からL2への資金移動(ブリッジ)にコストと時間がかかることに注意
ブリッジには通常、数分から数十分かかり、ブリッジ自体にもガス代が発生します。ただし、頻繁にDeFiやNFTを利用するのであれば、最初にまとまった金額をL2に移動させておくことで、長期的には大幅なコスト削減になります。
ガスリミットを適切に設定することで、無駄なコストを避けられます。ガスリミットは、トランザクションに使用する最大ガス量の上限ですが、実際に使用した分だけが消費され、余った分は返金されます。
ガスリミットを低く設定しすぎると、トランザクションが途中で失敗します
これは「Out of Gas」エラーと呼ばれ、ガス代を無駄にする典型的な失敗パターンです。
MetaMaskなどのウォレットは、トランザクションの種類に応じて適切なガスリミットを自動で提案してくれます。基本的にはその推奨値を使用すれば問題ありません。ただし、複雑なスマートコントラクトを実行する場合や、初めて使うDeFiプロトコルの場合は、推奨値よりも10〜20%多めに設定しておくと安全です。
逆に、単純なETH送金の場合は、ガスリミットを21,000 Gasに固定すれば、無駄なガスを消費することはありません。
複数回に分けて送金するよりも、1回にまとめて送金する方がガス代を節約できます。ガス代は送金額ではなく処理量で決まるため、10万円を10回送るよりも、100万円を1回送る方が総コストは安くなります。
例えば、1回の送金にガス代が100円かかる場合、10回送金すると1,000円のコストがかかります。しかし、1回にまとめれば100円で済みます。少額をこまめに送金するのは、ガス代の観点からは非効率です。
送金先のアドレスを間違えないよう十分に注意してください
イーサリアムのトランザクションは不可逆的で、間違ったアドレスに送金すると取り戻すことができません。大きな金額を送金する前に、少額でテスト送金を行い、正しく届くことを確認してから本送金を行うのが安全です。
急がない取引であれば、優先手数料を低く設定して低優先度トランザクションを選択することで、ガス代を節約できます。MetaMaskでは、ガス代の見積もり時に「低速」「平均」「高速」の3段階から選択できます。
「低速」を選択すると、優先手数料が最小限に抑えられ、処理に時間がかかる代わりにコストを削減できます。ネットワークが空いている時間帯であれば、低速でも数分以内に承認されることが多いです。
逆に、人気NFTのミントや市場の急変動時など、競争が激しい場面では「高速」または「カスタム」で優先手数料を高く設定する必要があります。状況に応じて優先度を使い分けることが、賢いガス代節約のコツです。
一部の国内取引所は、レイヤー2(L2)ネットワークへの直接送金に対応しています。L2対応取引所を利用すれば、低コストで直接L2に資金を移動できます。
L1のガス代とブリッジコストを節約できるのが最大のメリット
通常、L1からL2にブリッジする際には、数百円から数千円のガス代がかかります。しかし、L2対応取引所から直接送金すれば、取引所の送金手数料のみで済むため、総コストを大幅に削減できます。
DeFiやNFTを頻繁に利用する予定があるなら、L2対応の国内取引所を利用することを強くおすすめします。
取引を実行する前に、ガス代見積もりツールで事前にコストを確認することで、予想外の高額ガス代を避けられます。以下のツールが便利です。
特に、複雑なDeFi操作やNFTのミントを行う前には、必ず見積もりツールでコストを確認しましょう。予想以上にガス代が高い場合は、時間を置いてネットワークが空くのを待つか、L2での代替手段を検討するのが賢明です。
イーサリアムL1とL2の手数料比較
レイヤー2(L2)ソリューションを利用すると、ガス代はどれくらい安くなるのでしょうか。ここでは、L1とL2の手数料を具体的に比較し、実際のコスト削減効果を見ていきます。
2026年1月時点での、イーサリアムL1と主要L2の手数料比較は以下の通りです(単純なETH送金の場合)。
| ネットワーク | 平均ガス代(USD) | 平均ガス代(日本円) | 処理速度 |
| イーサリアムL1 | $0.04〜$0.15 | 約6〜22円 | 12秒 |
| Arbitrum | $0.01〜$0.02 | 約1.5〜3円 | 数秒 |
| Optimism | $0.009〜$0.02 | 約1.3〜3円 | 数秒 |
| Base | $0.01〜$0.02 | 約1.5〜3円 | 数秒 |
| Polygon | $0.01〜$0.05 | 約1.5〜7.5円 | 2秒 |
| zkSync Era | $0.02〜$0.05 | 約3〜7.5円 | 数秒 |
EIP-4844の実装により、L2のガス代は最大10分の1まで削減されました
現在では、L2上での単純な送金は1〜3円程度で可能です。
ただし、DeFiのスワップやNFTのミントなど、複雑な操作を行う場合は、これよりも高いガス代がかかります。それでも、L1と比較すれば数分の1から数十分の1のコストで済みます。
各L2の特徴は以下の通りです。
L2を利用するには、まずL1からL2に資金を移動(ブリッジ)する必要があります。ブリッジにもコストがかかるため、L2のメリットを享受するには、ブリッジコストを考慮する必要があります。
L1からL2へのブリッジコストは、ネットワークの混雑状況によって変動しますが、2026年1月時点では以下の範囲です。
L2からL1に戻す際、7日間の待機期間が必要な場合があります
Optimistic RollupベースのL2(ArbitrumやOptimism)では7日間の待機期間(チャレンジ期間)が必要です。zkRollupベースのL2(zkSync Era)では、この待機期間はありませんが、ブリッジコストは同程度かかります。
ブリッジコストを考慮すると、L2を利用するメリットが大きいのは、以下のようなケースです。
逆に、1回だけの取引であれば、ブリッジコストを考慮するとL1で直接取引した方が安い場合もあります。利用頻度に応じて、L1とL2を使い分けることが重要です。
実際のユースケースごとに、L1とL2のコストを比較してみましょう。
| ユースケース | L1コスト | L2コスト(Arbitrum) | 削減率 |
| ETH送金(1回) | 約10〜20円 | 約2〜3円 | 約80〜85%削減 |
| Uniswapでスワップ | 約200〜500円 | 約20〜50円 | 約90%削減 |
| NFTミント(1枚) | 約300〜1,000円 | 約30〜100円 | 約90%削減 |
| 流動性提供(DeFi) | 約500〜1,500円 | 約50〜150円 | 約90%削減 |
L2を利用することで、80〜90%以上のコスト削減が可能です
特に、DeFiやNFTを頻繁に利用する場合、L2の利用は必須と言えるでしょう。
L2への初回ブリッジコスト(約50〜200円)を考慮する必要があります
例えば、NFTを1枚だけミントする場合、L1で直接ミント(約300〜1,000円)するよりも、L2にブリッジしてからミント(ブリッジ100円 + ミント50円 = 150円)する方が安くなります。
ガス代で気をつけたい5つのこと
ガス代に関しては、知らないと損をする落とし穴がいくつかあります。ここでは、よくある失敗とその対策を5つ紹介します。
トランザクションが失敗しても、使用したガス代は返金されません
イーサリアムで最も注意すべき点は、トランザクションが失敗しても、使用したガス代は返金されないということです。これは初心者が最も驚く仕様の一つです。
トランザクションが失敗する主な原因は以下の通りです。
トランザクションが失敗しても、バリデーターは実際に計算処理を行っているため、その分のガス代は消費されます。これは、レストランで料理を注文したものの、途中で席を立っても料金を支払わなければならないのと似ています。
対策としては、以下の点に注意しましょう。
ガスリミットを低く設定しすぎると、トランザクションが途中で停止し、「Out of Gas」エラーが発生します。この場合、それまでに使用したガス代は消費され、取引は完了しません。
特に、複雑なスマートコントラクトを実行する場合(DeFiのスワップ、流動性提供、NFTのミント等)は、単純な送金よりも多くのガスが必要です。MetaMaskなどのウォレットは適切なガスリミットを自動提案してくれますが、初めて使うプロトコルの場合は、推奨値よりも多めに設定しておく方が安全です。
逆に、ガスリミットを高く設定しすぎても、実際に使用した分だけが消費され、余った分は返金されるため、損をすることはありません。ただし、極端に高く設定すると、ウォレットの残高が不足してトランザクションが実行できない場合があります。
MetaMaskやEtherscanで表示されるガス代の見積もりは、あくまで現時点のネットワーク状況に基づいた推定値です。トランザクションが実際に承認されるまでの間にネットワーク状況が変化すると、見積もりと実際のガス代にズレが生じることがあります。
特に、以下のような状況では見積もりと実際の金額が大きく異なる可能性があります。
対策としては、重要な取引を行う前に、複数のツール(Etherscan、MetaMask、beaconcha.in等)でガス価格を確認し、急激な変動がないかチェックしましょう。また、ネットワークが極度に混雑している時は、落ち着くまで待つのも一つの方法です。
悪意のあるDAppsは、通常より遥かに高いガス代を請求してきます
悪意のあるDApps(分散型アプリケーション)は、通常よりも遥かに高いガス代を請求してくることがあります。これは詐欺の一種で、ユーザーの資産を不正に奪う手口です。
詐欺DAppsの典型的な手口は以下の通りです。
対策としては、以下の点に注意しましょう。
もし詐欺DAppsに接続してしまった場合は、速やかにトークン承認を取り消す(Revoke)必要があります。Etherscanの「Token Approvals」機能や、Revoke.cashなどのツールを使用して、不要な承認を取り消しましょう。
日本の税制では、暗号資産取引で発生したガス代は、取引の必要経費として扱われます。ただし、正確な記録と適切な申告が必要です。
出典:国税庁「暗号資産の税制」
ガス代の税務上の扱いは以下の通りです。
確定申告の際には、すべてのトランザクションのガス代を記録しておく必要があります。Etherscanでは、自分のアドレスの全トランザクション履歴をCSV形式でダウンロードできます。また、Gtax、Cryptact、Koinlyなどの暗号資産損益計算ツールを使えば、ガス代を含めた損益計算を自動で行えます。
年間20万円以上の雑所得がある場合は確定申告が必要です
ガス代の記録を正確に残し、適切に申告することで、無駄な税金を支払わずに済みます。税務処理に不安がある場合は、暗号資産に詳しい税理士に相談することをおすすめします。
いいえ、ガス代は必ずETH(イーサ)で支払われます。ウォレットにETHが入っていないと、日本円を持っていても送金や取引はできません。そのため、DeFiやNFTを利用する際は、取引に必要な金額に加えて、ガス代分のETHを常に残しておく必要があります。
一般的に、日本時間の深夜から早朝(午前2時〜午前8時)、週末(土曜日・日曜日)がガス代の安い時間帯です。欧米の深夜時間帯(日本の昼間)も比較的安い傾向にあります。ただし、これらはあくまで傾向であり、大型イベントがあれば時間帯に関係なくガス代は高騰します。取引前にEtherscan Gas Trackerで最新のガス価格を確認することをおすすめします。
イーサリアムのメインネット(L1)では、ガス代を完全に無料にすることはできません。ただし、一部のレイヤー2(L2)や、運営側がガス代を負担する「ガスレス(Gasless)」設計のサービスでは、ユーザー負担が実質ゼロに近いケースもあります。また、国内取引所内での売買は、オンチェーン処理ではないため通常ガス代は発生しません。
いいえ、トランザクションが失敗しても、使用したガス代は返金されません。バリデーターは実際に計算処理を行っているため、その分のガス代は消費されます。トランザクション失敗を避けるには、ガスリミットを適切に設定し、スマートコントラクトの実行条件を満たしているか事前に確認することが重要です。
暗号資産の売却・交換時に発生したガス代は、取得原価に含めるか、必要経費として差し引くことができます。ただし、単なる送金のガス代は、基本的に経費として認められません(事業として行う場合を除く)。確定申告の際には、すべてのトランザクションのガス代を記録し、適切に申告する必要があります。詳細は税理士に相談することをおすすめします。
L2上での取引自体は、L1と比べて大幅に安くなります(80〜90%削減)。ただし、L1からL2への資金移動(ブリッジ)にもコストがかかるため、1回だけの取引であれば、ブリッジコストを考慮するとL1で直接取引した方が安い場合もあります。頻繁に取引を行う場合は、L2を利用することで長期的に大きなコスト削減効果が得られます。
イーサリアムの公式サイト(ethereum.org)で、最新のアップデート情報を確認できます。また、Etherscan、beaconcha.inなどのブロックエクスプローラーでも、ネットワークの状況やアップデート情報が公開されています。2024年3月のEIP-4844実装、2025年5月のPectraアップグレード、2025年12月のFusakaアップグレードなど、継続的な改善が行われています。
国内取引所の送金手数料は、取引所が提供するサービスに対する手数料で、取引所が受け取ります(通常は固定額)。一方、ガス代はブロックチェーン上でトランザクションを処理するための手数料で、バリデーターに支払われます(変動制)。取引所からウォレットに送金する際は取引所の送金手数料を、ウォレットから別のアドレスに送金する際はガス代を、それぞれ別途支払う必要があります。
イーサリアムのガス代は、ブロックチェーン上で取引を行う際に避けて通れないコストですが、仕組みを理解し適切な方法を選べば、大幅に節約することが可能です。
ガス代は、基本手数料、優先手数料、ガスリミットの3つの要素で決まります。ネットワークの混雑状況によって変動し、タイミングによっては数十円から数千円まで大きく異なります。2024年3月のEIP-4844実装以降、ガス代は過去最低水準まで低下しており、2026年1月時点では単純な送金で数十円から100円程度で取引できる状況です。
ガス代を節約する最も効果的な方法は、レイヤー2(L2)ソリューションを活用することです。Arbitrum、Optimism、Baseなどの主要L2では、L1と比べて80〜90%以上のコスト削減が可能です。また、ネットワークが空いている時間帯を選ぶ、優先手数料を適切に設定する、国内取引所のL2対応を利用するなど、複数の節約テクニックを組み合わせることで、さらにコストを抑えられます。
トランザクションが失敗してもガス代は返金されません
詐欺DAppsに注意する、税務上の記録を正確に残すなど、気をつけるべき点もあります。これらの注意点を理解し、適切に対処することで、安全かつ効率的にイーサリアムを利用できます。
イーサリアムは継続的にアップグレードが行われており、今後もガス代の削減やネットワークの効率化が進むと期待されています。最新情報を定期的にチェックし、新しい技術やサービスを積極的に活用することで、より快適な暗号資産ライフを送ることができるでしょう。
暗号資産取引にはリスクが伴います。価格変動リスク、ハッキングリスク、トランザクション失敗によるガス代の損失など、さまざまなリスクを理解したうえで、ご自身の判断と責任で取引を行ってください
不明な点がある場合は、公式情報を確認するか、専門家に相談することをおすすめします。
| 順位 | 取引所 | 手数料 | 通貨数 | 特徴 | 口座開設 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | GMOコイン | 無料 | 26種類 |
|
口座開設 |
| 2 | コインチェック | 無料 | 29種類 |
|
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| 3 | SBI VCトレード | 無料 | 23種類 |
|
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PR | 情報は2026年2月時点
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