ステーキングとは|仕組みと始め方を初心者向けに解説【2026年最新】

ステーキングとは|仕組みと始め方を初心者向けに解説【2026年最新】
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この記事の要約
  • ステーキングは仮想通貨を預けて報酬を得る仕組みで、初心者でも始めやすい
  • 保有するだけで報酬がもらえる一方、価格変動やロック期間のリスクがある
  • 国内取引所なら金融庁登録業者で分別管理されており、安全性が高い

    出典:金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」

仮想通貨を保有しているだけで報酬がもらえる仕組みがあるのをご存じですか?

それが「ステーキング」です。

ステーキングは、仮想通貨を預けてブロックチェーンの維持に貢献することで、報酬を受け取れる仕組みです。

売買のタイミングを気にせず、保有するだけで資産を増やせる可能性があるため、初心者から経験者まで注目されています。

この記事では、ステーキングの仕組みからメリット・デメリット、おすすめの取引所、始め方まで初心者向けにわかりやすく解説します。

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SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

目次

ステーキングとは|仮想通貨を預けて報酬をもらう仕組み

ステーキングとは、仮想通貨を一定期間預けることで、ブロックチェーンネットワークの維持に貢献し、その対価として報酬を受け取る仕組みです。銀行預金の利息に似ていますが、仕組みはまったく異なります。

ステーキングは、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)という仕組みを採用している仮想通貨で利用できます。イーサリアム(ETH)、ポルカドット(DOT)、ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)などが代表的な銘柄です。

ステーキングとは何か?

ステーキングとは、仮想通貨を取引所やブロックチェーンネットワークに預け入れ、取引の承認作業(バリデーション)に参加することで報酬を得る仕組みです。預けた仮想通貨は「担保」として機能し、ネットワークのセキュリティ維持に貢献します。

国内の取引所では、対象の仮想通貨を口座に保有しているだけで自動的にステーキングが開始されるサービスが一般的です。

複雑な手続きは不要で、初心者でも簡単に始められます。

報酬は仮想通貨で支払われ、年率数%から10%以上の利回りが期待できる銘柄もあります。ただし、利率は市場状況やネットワークの参加者数によって変動するため、固定ではありません。

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PoS(プルーフ・オブ・ステーク)の仕組み

PoS(プルーフ・オブ・ステーク)とは、仮想通貨の保有量や保有期間に応じて、取引の承認権が与えられる仕組みです。ビットコインが採用するPoW(プルーフ・オブ・ワーク)とは異なり、膨大な計算作業を必要としません。

PoSでは、仮想通貨を多く保有し、長く保有している参加者ほど、ブロック生成の権利を得やすくなります。この権利を持つ参加者を「バリデーター」と呼び、バリデーターは取引データの検証と新しいブロックの生成を担当します。

バリデーターは正しく作業を行うことで報酬を受け取りますが、不正行為やネットワークの維持を怠ると、預けた資産の一部が没収される「スラッシング」というペナルティが科されます。

これにより、ネットワークの安全性が保たれています。

PoSはPoWに比べて電力消費が少なく、環境負荷が低い点も特徴です。

イーサリアムは2022年9月にPoWからPoSへ移行し、エネルギー消費を大幅に削減しました。

出典:イーサリアム財団

報酬がもらえる理由

ステーキング報酬がもらえる理由は、ブロックチェーンネットワークの維持に貢献しているためです。バリデーターは取引データの検証やブロックの生成を行い、ネットワークのセキュリティと安定性を支えています。

報酬の原資は、主に新規発行される仮想通貨とネットワーク手数料です。新しいブロックが生成されるたびに、一定量の仮想通貨が新たに発行され、バリデーターに分配されます。また、取引時に発生する手数料の一部も報酬として支払われます。

報酬の年率は、ネットワークの参加者数や仮想通貨の発行スケジュールによって変動します。

参加者が多いほど報酬は分散され、利率は低下する傾向にあります。逆に、参加者が少ない時期は高い利率が期待できることもあります。

ステーキングのメリット5つ|保有するだけで報酬が得られる

ステーキングには、仮想通貨を売買せずに資産を増やせる魅力があります。ここでは、ステーキングの主なメリットを5つ紹介します。

保有するだけで報酬を得られる

ステーキングの最大のメリットは、仮想通貨を保有しているだけで報酬を受け取れることです。売買のタイミングを考える必要がなく、長期保有を前提とした資産運用に適しています。

国内の取引所では、対象銘柄を口座に保有するだけで自動的にステーキングが開始されるサービスが一般的です。

複雑な設定や専門知識は不要で、初心者でも簡単に始められます。

報酬は毎月または定期的に付与され、保有する仮想通貨の枚数が自動的に増えていきます。価格変動に左右されず、安定したインカムゲインを得られる点が魅力です。

複利効果で資産が増える

ステーキングで得た報酬を再びステーキングすることで、複利効果が期待できます。報酬として受け取った仮想通貨も自動的にステーキング対象となり、元本が増えることでさらに多くの報酬を得られる仕組みです。

例えば、年率5%のステーキングで100万円相当の仮想通貨を運用した場合、1年後には105万円になります。この105万円を再びステーキングすれば、2年目は105万円に対して5%の報酬が発生し、雪だるま式に資産が増えていきます。

長期間保有するほど複利効果は大きくなるため、将来的な資産形成を目指す投資家にとって魅力的な運用方法です。

レンディングより安全性が高い(分別管理の対象)

ステーキングは、レンディング(貸仮想通貨サービス)と比較して安全性が高いとされています。その理由は、ステーキングが分別管理の対象となっているためです。

出典:金融庁「暗号資産関連」

分別管理とは、顧客の資産と取引所の自己資産を分けて管理する仕組みです。万が一取引所が破綻した場合でも、顧客の資産は保護される可能性が高くなります。

一方、レンディングでは仮想通貨を取引所に貸し出すため、分別管理の対象外となる場合があります。

取引所が破綻すると、貸し出した資産が返却されないリスクがあります。

ステーキングは分別管理の枠組み内で行われるため、レンディングよりも安全性が高いと言えます。

マイニングのような設備投資が不要

ステーキングは、マイニングのように高額な設備投資を必要としません。マイニングでは高性能なコンピューターや大量の電力が必要ですが、ステーキングは仮想通貨を保有するだけで参加できます。

マイニングは初期費用として数十万円から数百万円の投資が必要になる場合がありますが、ステーキングは少額から始められます。国内の取引所では、数百円から数千円程度の少額でもステーキングに参加できるサービスが提供されています。

また、マイニングは電力消費が大きく、環境負荷が高い点が課題とされていますが、ステーキングはエネルギー効率が高く、環境に優しい仕組みです。

初心者でも始めやすい

ステーキングは、専門的な知識や技術がなくても始められる点が魅力です。国内の取引所では、口座を開設して対象銘柄を購入するだけで、自動的にステーキングが開始されるサービスが一般的です。

複雑な設定やプログラミングの知識は不要で、スマートフォンアプリから簡単に操作できます。初心者でも直感的に利用でき、手間をかけずに資産運用を始められます。

また、少額から始められるため、リスクを抑えながら仮想通貨投資を体験できます。

まずは少額でステーキングを試してみて、仕組みを理解してから投資額を増やすことも可能です。

ステーキングのデメリット5つ|始める前に知っておきたいこと

ステーキングには魅力的なメリットがある一方で、リスクやデメリットも存在します。ここでは、始める前に知っておくべき5つのデメリットを解説します。

価格変動リスク|値下がりで損失の可能性

ステーキングの最大のリスクは、仮想通貨の価格変動です。ステーキング報酬を受け取っても、保有する仮想通貨の価格が大きく下落すれば、結果的に損失が発生する可能性があります。

例えば、年率5%のステーキングで100万円相当の仮想通貨を運用し、1年後に5万円の報酬を得たとします。しかし、その間に仮想通貨の価格が30%下落した場合、資産価値は70万円まで減少し、報酬を含めても75万円となり、25万円の損失が発生します。

仮想通貨市場は株式市場よりも価格変動が激しいため、ステーキング報酬以上に価格が下落するリスクを理解しておく必要があります。

ロック期間中は売買できない

ステーキングでは、仮想通貨を一定期間ロックする必要がある場合があります。ロック期間中は売買や送金ができないため、価格が急落しても対応できません。

国内の取引所では、ロック期間なしでいつでも引き出せるサービスもありますが、一部のサービスではロック期間が設定されています。

ロック期間は銘柄やサービスによって異なり、数日から数週間、場合によっては数ヶ月に及ぶこともあります。

ロック期間中に急に資金が必要になった場合や、価格が大きく変動した場合でも、すぐに売却できない点はデメリットです。

ステーキングを始める前に、ロック期間の有無と期間を必ず確認しましょう。

利率が変動する可能性

ステーキングの利率は固定ではなく、ネットワークの状況や参加者数によって変動します。当初は高い利率でも、参加者が増えると利率が低下する可能性があります。

利率は、ネットワークの新規発行量や手数料収入、ステーキング参加者数によって決まります。参加者が増えれば報酬が分散され、一人あたりの受取額は減少します。

また、取引所が提示する利率は「見込み」であり、実際の受取額は変動する可能性があります。

過去の実績を参考にしつつ、利率が変動することを前提に計画を立てることが重要です。

対応銘柄が限られている

ステーキングはすべての仮想通貨で利用できるわけではありません。PoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用している銘柄のみが対象となります。

例えば、ビットコイン(BTC)はPoW(プルーフ・オブ・ワーク)を採用しているため、ステーキングはできません。国内の取引所でステーキングに対応している銘柄は、イーサリアム(ETH)、ポルカドット(DOT)、ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)などに限られています。

運用したい銘柄がステーキングに対応していない場合は、別の運用方法を検討する必要があります。

取引所によって対応銘柄が異なるため、事前に確認しましょう。

報酬を受け取れない可能性

ステーキングでは、ネットワークのトラブルやバリデーターの不正行為により、報酬を受け取れない場合があります。また、バリデーターが「スラッシング」と呼ばれるペナルティを受けた場合、預けた資産の一部が没収される可能性もあります。

スラッシングは、バリデーターが不正行為を行ったり、長時間オフラインになったりした場合に発生します。

国内の取引所を利用する場合、取引所が信頼できるバリデーターを選定しているため、スラッシングのリスクは比較的低いとされています。

しかし、ネットワーク障害やシステムトラブルにより、報酬の付与が遅れたり、減少したりする可能性があることは理解しておく必要があります。

ステーキングとレンディング・マイニングの違い

仮想通貨で報酬を得る方法には、ステーキング以外にもレンディングやマイニングがあります。ここでは、それぞれの違いを比較し、どれを選ぶべきかを解説します。

レンディングとの違い|安全性と仕組み

レンディング(貸仮想通貨サービス)は、仮想通貨を取引所やプラットフォームに貸し出し、その利息を受け取る仕組みです。ステーキングと似ていますが、仕組みとリスクが異なります。

レンディングでは、貸し出した仮想通貨は借り手に渡され、取引や運用に利用されます。

借り手が返済できない場合や、プラットフォームが破綻した場合、資産が返却されないリスクがあります。

一方、ステーキングは仮想通貨をブロックチェーンネットワークに預け、取引の承認作業に貢献することで報酬を得ます。分別管理の対象となるため、レンディングよりも安全性が高いとされています。

利率はレンディングの方が高い場合もありますが、リスクも高くなります。

安全性を重視するならステーキング、高い利回りを求めるならレンディングが選択肢となります。

マイニングとの違い|コストと環境負荷

マイニングは、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)を採用する仮想通貨で、膨大な計算作業を行うことで報酬を得る仕組みです。ビットコインが代表的な例です。

マイニングには高性能なコンピューターや大量の電力が必要で、初期費用や運用コストが高額になります。

また、電力消費が大きく、環境負荷が高い点も課題とされています。

一方、ステーキングは仮想通貨を保有するだけで参加でき、設備投資や電力消費はほとんど必要ありません。

エネルギー効率が高く、環境に優しい仕組みです。

マイニングは専門知識と設備が必要ですが、ステーキングは初心者でも簡単に始められます。コストと手間を抑えたい場合は、ステーキングが適しています。

どれを選ぶべき?|目的別の選び方

ステーキング、レンディング、マイニングのどれを選ぶべきかは、目的やリスク許容度によって異なります。以下の表を参考に、自分に合った方法を選びましょう。

方法仕組み利率の目安リスク向いている人
ステーキング仮想通貨を預けて報酬を得る年率3〜10%程度価格変動、ロック期間安全性重視、初心者
レンディング仮想通貨を貸し出して利息を得る年率5〜15%程度返済リスク、破綻リスク高利回り重視、中級者
マイニング計算作業で報酬を得る変動(コスト次第)設備投資、電力コスト技術知識あり、上級者

安全性を重視し、初心者でも始めやすい方法を選ぶなら、ステーキングがおすすめです。高い利回りを求める場合はレンディングも選択肢ですが、リスクが高い点に注意が必要です。

マイニングは専門知識と設備が必要なため、上級者向けの方法です。自分の目的とリスク許容度に合わせて、最適な方法を選びましょう。

ステーキング対応銘柄と利率一覧|主要取引所の比較

国内の主要取引所では、さまざまな銘柄でステーキングサービスが提供されています。ここでは、代表的な銘柄と利率を紹介します。

イーサリアム(ETH)のステーキング

イーサリアム(ETH)は、時価総額でビットコインに次ぐ2位の仮想通貨です。2022年9月にPoWからPoSへ移行し、ステーキングが可能になりました。

出典:イーサリアム財団

国内取引所でのイーサリアムのステーキング利率は、年率2〜4%程度が一般的です。

イーサリアムは流動性が高く、価格も比較的安定しているため、初心者でも始めやすい銘柄です。ステーキング報酬を得ながら、長期的な価格上昇も期待できます。

ポルカドット(DOT)のステーキング

ポルカドット(DOT)は、異なるブロックチェーン同士を接続するプラットフォームで用いられる仮想通貨です。イーサリアムの共同創設者であるギャビン・ウッド氏が中心となって開発されました。

ポルカドットのステーキング利率は、国内取引所で年率10〜15%程度と高水準です。

高い利率が魅力ですが、価格変動も大きいため、リスクを理解した上で投資することが重要です。

長期保有を前提とした運用に適しています。

ソラナ(SOL)のステーキング

ソラナ(SOL)は、高速で低コストな取引を特徴とするブロックチェーンプラットフォームです。DApps(分散型アプリ)の開発に特化しており、近年注目を集めています。

ソラナのステーキング利率は、国内取引所で年率5〜8%程度です。

ソラナは取引速度が速く、手数料が安いため、将来性が期待されています。ステーキングで報酬を得ながら、プロジェクトの成長を見守ることができます。

カルダノ(ADA)のステーキング

カルダノ(ADA)は、学術研究に基づいて開発されたブロックチェーンプラットフォームです。DPoS(デリゲーテッド・プルーフ・オブ・ステーク)を採用しており、ステーキングに対応しています。

カルダノのステーキング利率は、国内取引所で年率2〜3%程度です。他の銘柄と比較すると利率は低めですが、プロジェクトの安定性と将来性が評価されています。

カルダノは環境負荷が低く、持続可能性を重視したプロジェクトとして知られています。

長期的な視点で投資したい方に適した銘柄です。

その他の対応銘柄

国内の取引所では、上記以外にもさまざまな銘柄でステーキングサービスが提供されています。主な銘柄と利率の目安は以下の通りです。

銘柄利率の目安対応取引所
テゾス(XTZ)年率5〜9%GMOコイン、SBI VCトレード
コスモス(ATOM)年率14〜19%GMOコイン、SBI VCトレード
アバランチ(AVAX)年率7〜8%SBI VCトレード
アスター(ASTR)年率5〜10%GMOコイン

利率は取引所や時期によって変動するため、最新情報は各取引所の公式サイトで確認してください。

複数の銘柄に分散投資することで、リスクを抑えながら安定した報酬を得ることも可能です。

ステーキングの始め方|口座開設から設定まで3ステップ

ステーキングを始めるには、取引所の口座開設から対象銘柄の購入、ステーキング設定まで3つのステップが必要です。ここでは、具体的な手順を解説します。

STEP1: 取引所の口座を開設する

まずは、ステーキングに対応している国内取引所の口座を開設します。口座開設には、メールアドレス、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)が必要です。

口座開設の流れは以下の通りです。

1.取引所の公式サイトにアクセスし、メールアドレスを登録
2.基本情報(氏名、住所、生年月日など)を入力
3.本人確認書類をアップロードまたはスマートフォンで撮影
4.審査完了後、口座開設完了のメールが届く

多くの取引所では、最短10分から即日で口座開設が完了します。マイナンバーカードと公的個人認証サービス(JPKI)を利用すると、より迅速に審査が完了します。

口座開設後は二段階認証の設定を必ず行いましょう

二段階認証は、不正アクセスを防ぐための重要な対策です。

STEP2: 対象銘柄を購入する

口座開設が完了したら、ステーキング対象銘柄を購入します。まずは日本円を入金し、その後仮想通貨を購入します。

入金方法は、銀行振込やインターネットバンキング、コンビニ入金などがあります。多くの取引所では、銀行振込の入金手数料が無料です。

仮想通貨の購入方法は、販売所と取引所の2種類があります。販売所は簡単に購入できますが、スプレッド(売値と買値の差)が発生します。取引所は手数料が安く、コストを抑えた購入が可能です。

初心者は販売所での購入が簡単です

慣れてきたら取引所での購入をおすすめします。少額から購入できるため、まずは少額で試してみましょう。

STEP3: ステーキング設定を行う

対象銘柄を購入したら、ステーキング設定を行います。多くの国内取引所では、対象銘柄を保有するだけで自動的にステーキングが開始されます。

一部の取引所では、ステーキング報酬の受取設定をONにする必要があります。設定方法は以下の通りです。

1.取引所のアプリまたはウェブサイトにログイン
2.アカウント設定またはステーキング設定画面を開く
3.ステーキング報酬の受取設定を「有効」にする

設定完了後、毎月または定期的に報酬が付与されます。報酬は保有している仮想通貨で支払われ、自動的に口座に反映されます。

報酬の付与状況は取引所の履歴から確認できます

定期的に確認し、報酬が正しく付与されているかをチェックしましょう。

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ステーキングの税金|確定申告と計算方法

ステーキングで得た報酬は、税金の対象となります。ここでは、税金の取扱いと確定申告の方法を解説します。

ステーキング報酬は雑所得として課税される

ステーキングで受け取った報酬は、原則として雑所得に分類されます。雑所得は総合課税の対象となり、給与所得など他の所得と合算して税率が決まります。

出典:国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱い」

所得税の税率は、所得金額に応じて5%から45%まで段階的に上がります。これに住民税10%が加わるため、最大で55%の税率となります。

年間20万円を超える雑所得は確定申告が必要です

給与所得者の場合、年間20万円を超える雑所得がある場合は確定申告が必要です。20万円以下の場合は確定申告不要ですが、住民税の申告は必要となる場合があります。

確定申告の手順と必要書類

ステーキング報酬の確定申告は、以下の手順で行います。

1.取引所から年間取引報告書をダウンロード
2.ステーキング報酬の受取履歴を確認
3.報酬受取時の時価(円換算額)を計算
4.確定申告書に雑所得として記載
5.税務署に提出(e-Taxまたは郵送)

確定申告に必要な書類は、取引所から提供される年間取引報告書や入出金履歴です。報酬受取時の時価は、取引所の価格を参考に計算します。

確定申告の期限は毎年2月16日から3月15日までです

期限を過ぎると、無申告加算税や延滞税が課される可能性があるため、早めに準備しましょう。

報酬受取拒否設定による税金対策

一部の取引所では、ステーキング報酬の受取設定を無効にすることで、報酬を受け取らない選択ができます。報酬を受け取らなければ、その年の課税対象にはなりません。

年末に報酬を受け取ると、翌年の確定申告が必要になります。受取タイミングを調整することで、税金の支払いを翌年以降に繰り延べることが可能です。

報酬を受け取らないと複利効果が得られません

税金対策と運用効率のバランスを考えて、最適な方法を選びましょう。

リキッドステーキングとは|流動性を保ちながら報酬獲得

リキッドステーキングは、通常のステーキングとは異なり、流動性を保ちながら報酬を得られる仕組みです。ここでは、リキッドステーキングの特徴と仕組みを解説します。

リキッドステーキングの仕組み

リキッドステーキングとは、仮想通貨をステーキングする際に、預けた資産の代わりに「債権トークン」を受け取る仕組みです。このトークンは市場で自由に取引でき、ステーキング中でも流動性を確保できます。

例えば、イーサリアム(ETH)をリキッドステーキングプロトコル「Lido Finance」に預けると、stETHという債権トークンを受け取ります。stETHはETHと同等の価値を持ち、他のプラットフォームで取引や運用が可能です。

ステーキング報酬を得ながらDeFiで追加収益も可能

リキッドステーキングでは、報酬の二重取りが可能になります。

通常のステーキングとの違い

通常のステーキングでは、仮想通貨を一定期間ロックする必要があり、その間は売買や送金ができません。一方、リキッドステーキングでは、債権トークンを受け取ることで、ステーキング中でも資産を動かせます。

通常のステーキングは、ロック期間中に価格が急落しても対応できませんが、リキッドステーキングでは債権トークンを売却することで、リスクを回避できます。

スマートコントラクトのリスクや価格乖離に注意

これらのリスクを理解した上で利用することが重要です。

対応している取引所とサービス

リキッドステーキングは、主にDeFiプラットフォームで提供されています。代表的なサービスは「Lido Finance」で、イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)などに対応しています。

国内の取引所では、リキッドステーキングに直接対応しているサービスは少ないですが、DeFiプラットフォームを利用することで、国内取引所で購入した仮想通貨をリキッドステーキングに活用できます。

利用にはウォレット(MetaMaskなど)が必要です

ウォレットに仮想通貨を送金し、DeFiプラットフォームに接続してステーキングを開始します。

ステーキングで気をつけたい5つのこと|失敗しないためのポイント

ステーキングを始める前に、失敗しないためのポイントを押さえておきましょう。ここでは、気をつけたい5つのことを解説します。

ロック期間中の価格暴落に備える

ステーキングでは、ロック期間中に仮想通貨の価格が暴落しても、すぐに売却できません。価格変動リスクに備えるため、ロック期間なしのサービスを選ぶか、投資額を分散することが重要です。

全資産をステーキングに回すのは避けましょう

一部は流動性を保つために現金や他の資産で保有しましょう。また、複数の銘柄に分散投資することで、リスクを抑えることができます。

高利率を謳う詐欺プロジェクトに注意

ステーキングでは、異常に高い利率を謳う詐欺プロジェクトが存在します。年率50%や100%を超える利率を提示するサービスは、詐欺の可能性が高いため注意が必要です。

国内の金融庁登録業者が提供するステーキングサービスは、年率数%から15%程度が一般的です。異常に高い利率を提示するサービスは避け、信頼できる取引所を選びましょう。

出典:金融庁「暗号資産関連」

スラッシングリスクを理解する

スラッシングとは、バリデーターが不正行為を行ったり、長時間オフラインになったりした場合に、預けた資産の一部が没収される仕組みです。国内の取引所を利用する場合、取引所が信頼できるバリデーターを選定しているため、リスクは比較的低いとされています。

ネットワーク障害でスラッシングが発生する可能性も

スラッシングのリスクを理解し、信頼できる取引所を選ぶことが重要です。

取引所の破綻リスクを考慮する

取引所が破綻した場合、預けた資産が返却されないリスクがあります。国内の取引所は分別管理が義務付けられていますが、完全にリスクがゼロとは言えません。

出典:金融庁「暗号資産関連」

複数の取引所に資産を分散することでリスク軽減

金融庁登録業者であることを確認し、信頼性の高い取引所を選びましょう。

利率変動の要因を把握する

ステーキングの利率は、ネットワークの参加者数や新規発行量、手数料収入によって変動します。参加者が増えれば利率は低下し、減少すれば利率は上昇します。

利率が高い時期に始めても将来的に低下する可能性も

過去の実績を参考にしつつ、利率変動を前提に計画を立てることが重要です。

よくある質問(Q&A)

ビットコインでステーキングできないのはなぜ?

ビットコイン(BTC)は、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)という仕組みを採用しているため、ステーキングはできません。ステーキングは、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用している仮想通貨のみが対象です。

ビットコインでは、マイニングによって報酬を得る仕組みが採用されています。マイニングは高性能なコンピューターと大量の電力が必要で、ステーキングとは仕組みが異なります。

ステーキング中に価格が暴落したらどうする?

ステーキング中に価格が暴落した場合、ロック期間があるサービスではすぐに売却できません。ロック期間なしのサービスを選ぶか、投資額を分散してリスクを抑えることが重要です。

長期的な視点で投資する場合は、価格の一時的な下落を気にせず、報酬を受け取り続けることも選択肢です。自分のリスク許容度に合わせて判断しましょう。

少額からでもステーキングできる?

国内の取引所では、数百円から数千円程度の少額でもステーキングに参加できます。GMOコインでは100円から、SBI VCトレードでは500円から始められます。

少額から始めることで、リスクを抑えながらステーキングの仕組みを学ぶことができます。まずは少額で試してみて、慣れてきたら投資額を増やすことをおすすめします。

ステーキング報酬はいつもらえる?

ステーキング報酬の付与タイミングは、取引所や銘柄によって異なります。多くの国内取引所では、毎月1回、月末または翌月15日までに報酬が付与されます。

報酬の付与状況は、取引所の入出金履歴やステーキング報酬履歴から確認できます。定期的にチェックし、報酬が正しく付与されているかを確認しましょう。

複数の取引所でステーキングできる?

複数の取引所でステーキングを行うことは可能です。異なる取引所で異なる銘柄をステーキングすることで、リスクを分散できます。

ただし、複数の取引所を利用する場合は、それぞれの取引所で口座開設が必要です。また、税金の計算が複雑になるため、取引履歴をしっかり管理しましょう。

ステーキングを途中で解除できる?

ステーキングを途中で解除できるかは、取引所やサービスによって異なります。ロック期間なしのサービスでは、いつでも解除できますが、ロック期間ありのサービスでは、期間終了まで解除できません。

解除方法は、取引所のアプリまたはウェブサイトから設定を変更するだけです。解除後、一定期間(アンボンディング期間)を経て、資産が引き出せるようになります。

ステーキングに関するよくある質問とその回答をまとめました。

まとめ

ステーキングは、仮想通貨を預けて報酬を得る仕組みで、初心者でも始めやすい資産運用方法です。保有するだけで報酬がもらえる一方、価格変動やロック期間などのリスクもあります。

国内の金融庁登録業者が提供するステーキングサービスは、分別管理されており、安全性が高いとされています。GMOコイン、SBI VCトレード、BITPOINTなどの信頼できる取引所を選び、少額から始めてみましょう。

出典:金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」

ステーキングを始める際は、リスクを理解し、自分のリスク許容度に合った銘柄と取引所を選ぶことが重要です。税金の取扱いも忘れずに確認し、適切に申告しましょう。

出典:国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱い」

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