NFTとイーサリアムの関係|初心者向け購入手順と取引所5選【2026年】

NFTとイーサリアムの関係|初心者向け購入手順と取引所5選【2026年】

NFTを購入しようとして「イーサリアムが必要」と聞いたものの、なぜ必要なのか分からず戸惑っていませんか。

NFTとイーサリアムは切っても切れない関係にあり、NFTのほとんどがイーサリアムのブロックチェーン上で発行されています。

この記事では、NFTとイーサリアムの関係性から具体的な購入手順、おすすめの国内取引所まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。

ガス代の節約方法や税金の扱いについても触れているので、NFT購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • NFTの大半はイーサリアムのスマートコントラクト技術を使って発行されている
  • NFT購入には国内取引所でイーサリアムを購入し、MetaMaskなどのウォレットに送金する必要がある
  • ガス代を抑えるにはPolygonなどの代替チェーンを活用する方法がある
結論

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SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

目次

NFTとイーサリアムの関係|なぜセットで語られる?

NFTとイーサリアムは、技術的に深く結びついています。NFT市場で取引されるデジタルアートやゲームアイテムの多くは、イーサリアムのブロックチェーン上で発行されているのです。

この関係性を理解するには、イーサリアムが持つ「スマートコントラクト」という仕組みと、NFTの技術規格である「ERC-721」を知る必要があります。ここでは、NFTとイーサリアムがなぜセットで語られるのか、その技術的背景を解説します。

スマートコントラクトがNFTを支える仕組み

スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上で自動的に実行されるプログラムのことです。イーサリアムは2015年のローンチ以降、このスマートコントラクト機能を実装した最初の主要ブロックチェーンとして、多くの開発者やプロジェクトに利用されてきました。

NFTの発行や取引は、このスマートコントラクトによって管理されています。例えば、あるデジタルアートをNFTとして発行する際、スマートコントラクトが所有者情報や取引履歴をブロックチェーン上に記録します。売買が成立すると、自動的に所有権が移転し、その記録も更新される仕組みです。

スマートコントラクトは仲介者を必要とせず透明性の高い取引を実現

スマートコントラクトは「条件を満たしたら自動で処理を実行する」という特徴を持ちます。これにより、NFTの取引では仲介者を必要とせず、透明性の高い取引が可能になりました。イーサリアムのスマートコントラクトがあるからこそ、NFTは唯一無二のデジタル資産として機能しているのです。

ERC-721規格|NFTの共通ルール

ERC-721とは、イーサリアムのブロックチェーン上でNFTを発行するための技術規格です。2017年9月に登場したこの規格は、NFTの標準的な仕様として世界中で採用されています。

ERC-721規格では、スマートコントラクトで実装すべき関数やその引数、戻り値などが定義されています。この共通ルールに従ってNFTを開発することで、異なるプロジェクトのNFTでも、MetaMaskなどのウォレットやOpenSeaなどのマーケットプレイスで統一的に扱えるようになります。

規格統一により開発コストを抑えつつグローバルに流通可能

規格が統一されていることで、開発者は独自の仕様を一から作る必要がなくなり、開発コストを抑えつつグローバルに流通可能なNFTを作成できます。イーサリアムやイーサリアムと互換性のあるブロックチェーンで流通しているNFTは、そのほとんどがERC-721の規格に準拠しているのです。

なぜイーサリアムがNFT市場を独占しているのか

イーサリアムがNFT市場で圧倒的なシェアを持つ理由は、先行者利益とエコシステムの充実度にあります。スマートコントラクトを実装した最初の主要ブロックチェーンとして、多くのNFTプロジェクトやマーケットプレイスがイーサリアム上で構築されてきました。

2017年に大流行したCryptoKitties(クリプトキティ)をはじめ、初期の代表的なNFTプロジェクトの多くがイーサリアム上で展開されました。この実績により、開発者やクリエイターの間でイーサリアムが標準的なプラットフォームとして認識されるようになったのです。

ガス代の高騰という課題もあり代替チェーンも注目されている

また、OpenSeaなどの主要なNFTマーケットプレイスもイーサリアムを中心に展開しており、取引量や流動性の面でも優位性があります。ただし、ガス代の高騰という課題もあり、近年ではPolygonやSolanaなどの代替チェーンも注目されています。それでも、ブランド力と実績の面で、イーサリアムは依然としてNFT市場の中心的存在です。

NFTとは?デジタル資産の新しい形

NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)とは、ブロックチェーン技術を用いてデジタルコンテンツに唯一無二の価値を証明する仕組みです。従来は不可能だった、デジタル画像や動画などの所有権を明確にできる点が画期的です。

ここでは、NFTの基本的な特徴と、仮想通貨(暗号資産)との違いについて解説します。

NFTの4つの特徴

NFTには、デジタル資産として以下の4つの重要な特徴があります。

  • 唯一性(非代替性)各NFTは固有のトークンIDを持ち、世界に1つしか存在しません。例えば、あるデジタルアートのNFTと別のNFTは、たとえ見た目が同じでも異なる資産として扱われます。
  • 所有権の証明:ブロックチェーン上に記録されるため、誰が所有者なのかを透明に証明できます。取引履歴もすべて記録されるため、偽造や改ざんが極めて困難です。
  • プログラマビリティ:スマートコントラクトにより、2次販売時にクリエイターへロイヤリティ(収益の一部)が自動的に還元される仕組みを組み込めます。これにより、クリエイターは作品が転売されるたびに収益を得られます。
  • 相互運用性:ERC-721などの標準規格に準拠していれば、異なるマーケットプレイスやウォレット間で自由に移動・取引できます。

これらの特徴により、NFTはデジタルアートやゲームアイテム、会員証、チケットなど、さまざまな用途で活用されています。

仮想通貨(FT)との違い|代替可能性がポイント

NFTと仮想通貨(FT)の最大の違いは「代替可能性」の有無です。ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨は、1BTCと別の1BTCは同じ価値を持ち、交換しても意味のない代替可能なトークンです。

一方、NFTは各トークンが一意であり、世界に1つしか存在しない1点モノです。例えば、Aさんが持っているモナリザの絵(原画)とBさんが持っているゴッホの絵(原画)は、どちらも世界に1点しか存在しないため、代わりが効きません。これが非代替性です。

仮想通貨はERC-20、NFTはERC-721規格で発行される

技術的には、仮想通貨の多くはERC-20という規格で発行されるのに対し、NFTはERC-721やERC-1155といった規格で発行されます。この規格の違いにより、仮想通貨は通貨として、NFTはデジタル資産としての役割を果たしているのです。

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イーサリアムでNFTを購入する流れ|5つのステップ

NFTを購入するには、いくつかのステップを踏む必要があります。ここでは、国内取引所でイーサリアムを購入してからNFTマーケットプレイスで実際に購入するまでの全体的な流れを、5つのステップに分けて解説します。

STEP1:国内取引所で口座開設する

まずは、金融庁に登録された国内の仮想通貨取引所で口座を開設します。2026年1月時点で、金融庁に登録されている暗号資産交換業者は28業者あります。

出典:金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」

口座開設には、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)が必要です。最近では、スマートフォンで本人確認を完了できるサービスも多く、最短即日で取引を開始できる取引所もあります。審査には数日かかる場合もあるため、NFTを購入したいと思ったら早めに口座開設を済ませておくとよいでしょう。

STEP2:日本円を入金してイーサリアムを購入

口座開設が完了したら、日本円を入金してイーサリアム(ETH)を購入します。入金方法は、銀行振込やクイック入金(インターネットバンキング)などが一般的です。

イーサリアムの購入方法には「販売所」と「取引所」の2種類があります。販売所は業者から直接購入する方式で、操作が簡単ですがスプレッド(売値と買値の差)が数%発生します。取引所はユーザー同士で売買する方式で、手数料が安い傾向にあります。コストを抑えたい場合は、取引所形式での購入がおすすめです。

STEP3:MetaMaskなどのウォレットを設定

購入したイーサリアムをNFTマーケットプレイスで使用するには、専用のウォレット(電子財布)が必要です。最も広く使われているのがMetaMask(メタマスク)です。

MetaMaskは、PCの場合はWebブラウザの拡張機能として、スマートフォンの場合はアプリとしてインストールします。初期設定では、パスワードと「シークレットリカバリーフレーズ」(12個の英単語)を設定します。

シークレットリカバリーフレーズは紙にメモして厳重に保管

このシークレットリカバリーフレーズは、ウォレットを復元する際に必要な非常に重要な情報なので、紙にメモするなどして厳重に保管してください。

STEP4:イーサリアムをウォレットに送金

MetaMaskの設定が完了したら、取引所で購入したイーサリアムをMetaMaskのウォレットアドレス宛に送金します。ウォレットアドレスは、MetaMaskの画面上部に表示されている「0x」で始まる文字列です。

アドレスを間違えると資産を失う可能性があります

送金する際は、アドレスを間違えると資産を失う可能性があるため、必ずコピー&ペーストで正確に入力しましょう。また、初めて送金する場合は、少額でテスト送金を行い、問題なく着金することを確認してから本送金を行うと安心です。送金には数分から数十分かかる場合があります。

STEP5:NFTマーケットプレイスで購入

MetaMaskにイーサリアムが着金したら、いよいよNFTマーケットプレイスで購入できます。OpenSeaなどのマーケットプレイスにアクセスし、MetaMaskを接続します。接続は、サイト上の「ウォレットを接続」ボタンをクリックするだけで完了します。

購入したいNFTを選び、「Buy Now」や「Make Offer」などのボタンをクリックします。MetaMaskのポップアップが表示されるので、ガス代(手数料)を含めた金額を確認して承認すれば、購入手続きは完了です。トランザクションが承認されると、NFTがあなたのウォレットに送られます。

NFT購入におすすめの仮想通貨取引所5社

NFTを購入するには、まず国内の仮想通貨取引所でイーサリアムを購入する必要があります。ここでは、金融庁に登録された信頼性の高い取引所の中から、NFT購入に適した5社を紹介します。

各取引所の特徴や手数料体系を比較して、自分に合った取引所を選びましょう。

取引所 銘柄数 手数料 最低額 特徴
GMOコイン 22種類 無料 100円 各種手数料が無料
SBI VCトレード 34種類 無料 500円 入出金手数料完全無料
bitbank 44種類 -0.02%〜 銘柄による 取引所の銘柄数が多い

GMOコイン|各種手数料が無料でコスト重視

GMOコイン 公式サイト

出典: GMOコイン公式サイト

GMOコインの基本情報
取扱銘柄数 22種類
取引所(板取引)
販売所
レバレッジ 2倍
取引手数料(Maker) -0.01%〜-0.03%(Maker報酬)
取引手数料(Taker) 0.05%〜0.09%
日本円入金手数料 無料
日本円出金手数料 無料(大口400円)
最小注文金額 100円
口座開設 最短10分
登録番号 関東財務局長 第00006号

📌 GMOコインの特徴

各種手数料が無料

GMOインターネットグループ運営

ステーキング対応

GMOコインは、GMOインターネットグループが運営する仮想通貨取引所です。最大の特徴は、入出金手数料や送金手数料が無料である点です。NFT購入のためにMetaMaskへイーサリアムを送金する際、送金手数料がかからないのは大きなメリットです。

取引所形式でMaker手数料がマイナス(報酬がもらえる)

取扱銘柄数は22種類で、イーサリアムをはじめ主要な仮想通貨を取引できます。取引所形式での売買では、Maker手数料がマイナス(報酬がもらえる)となっており、コストを抑えた取引が可能です。最低取引額は100円からと少額から始められるため、初心者の方にもおすすめです。

ステーキングサービスにも対応しており、保有している仮想通貨を預けることで報酬を得ることもできます。金融庁登録番号は関東財務局長 第00006号です。

SBI VCトレード|入出金手数料完全無料

SBI VCトレード 公式サイト

出典: SBI VCトレード公式サイト

SBI VCトレードの基本情報
取扱銘柄数 34種類
取引所(板取引)
販売所
レバレッジ 2倍
取引手数料(Maker) -0.01%(Maker報酬)
取引手数料(Taker) 0.05%
日本円入金手数料 無料
日本円出金手数料 無料
最小注文金額 500円
口座開設 最短翌営業日
登録番号 関東財務局長 第00011号

📌 SBI VCトレードの特徴

SBIグループ運営の安心感

入出金手数料が完全無料

ステーキング14銘柄対応

レンディングサービス対応

SBI VCトレードは、SBIグループが運営する仮想通貨取引所です。最大の特徴は、日本円の入出金手数料が完全無料である点です。銀行振込による入金はもちろん、出金時の手数料も一切かかりません。

取扱銘柄数34種類と国内でも多い

取扱銘柄数は34種類と国内でも多く、イーサリアムをはじめ幅広い銘柄を取引できます。取引所形式での売買では、Maker手数料がマイナス(-0.01%)となっており、取引するほど報酬がもらえる仕組みです。最低取引額は500円からと手軽に始められます。

ステーキングは14銘柄に対応しており、レンディングサービスも利用できます。SBIグループという大手金融グループの運営という安心感も魅力です。金融庁登録番号は関東財務局長 第00011号です。

bitbank|取引所形式で低コスト売買

bitbank 公式サイト

出典: bitbank公式サイト

bitbankの基本情報
取扱銘柄数 44種類
取引所(板取引)
販売所
レバレッジ なし
取引手数料(Maker) -0.02%(Maker報酬)
取引手数料(Taker) 0.12%
日本円入金手数料 無料
日本円出金手数料 550円/770円(3万円以上)
最小注文金額 銘柄による
口座開設 最短即日
登録番号 関東財務局長 第00004号

📌 bitbankの特徴

取引所の取扱銘柄数が国内最多級

Maker手数料がマイナス(報酬)

高いセキュリティ評価

板取引に強い

bitbankは、取引所形式での取引に強みを持つ仮想通貨取引所です。取扱銘柄数は44種類と国内最多級で、イーサリアムをはじめさまざまな銘柄を取引できます。

Maker手数料がマイナス(-0.02%)で報酬がもらえる

最大の特徴は、Maker手数料がマイナス(-0.02%)となっており、指値注文で取引するほど報酬がもらえる点です。Taker手数料は0.12%と標準的ですが、取引所形式での売買に慣れている方にとっては非常にコストパフォーマンスの高い取引所です。

セキュリティ面でも高い評価を受けており、コールドウォレットやマルチシグなどの対策が充実しています。板取引に強く、流動性も高いため、スムーズな取引が期待できます。金融庁登録番号は関東財務局長 第00004号です。

ガス代(手数料)の仕組みと節約方法

NFTを購入する際、イーサリアムのブロックチェーン上で取引を行うため「ガス代」と呼ばれる手数料が発生します。ガス代は取引のたびに変動し、時には高額になることもあります。ここでは、ガス代の仕組みと節約方法について解説します。

ガス代とは?取引の手数料の仕組み

ガス代とは、イーサリアムなどのブロックチェーン上で取引を行う際に発生するネットワーク手数料のことです。この手数料は、取引情報をブロックチェーンに記録する作業を行うバリデーターへの報酬として支払われます。

イーサリアムは2022年9月に大型アップデート「The Merge(ザ・マージ)」を実施し、従来のPoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(プルーフ・オブ・ステーク)に移行しました。これにより、エネルギー消費量は99%以上削減されましたが、ガス代の高騰という課題は依然として残っています。

出典:イーサリアム財団

ガス代は「Gwei(ギガウェイ)」という単位で計算されており、1ETH = 1,000,000,000 Gweiです。取引の複雑さやネットワークの混雑状況によって、必要なガス代は大きく変動します。

ガス代が高額になる理由|ネットワーク混雑

ガス代が高額になる主な理由は、ネットワークの混雑です。イーサリアムのブロックチェーンは、1秒間に約15件のトランザクションしか処理できないため、需要が高まると常にネットワークが混雑した状態になります。

人気NFT販売時やDeFi取引活発時はガス代が数十倍に

特に、人気NFTプロジェクトの販売開始時や、DeFi(分散型金融)での取引が活発な時間帯には、多くのユーザーが同時に取引を行おうとするため、ガス代が数倍から数十倍に跳ね上がることがあります。取引を優先的に処理してもらうために、ユーザーは高い手数料を提示する必要があるのです。

また、NFTの発行やスマートコントラクトの実行など、複雑な処理を行う場合は、単純な送金よりも多くのガス代が必要になります。

ガス代を安く抑える3つの方法

ガス代を節約するには、以下の3つの方法が有効です。

  • 混雑していない時間帯に取引する:ガス代はネットワークの混雑状況によって変動するため、空いている時間帯を狙うことで大幅に節約できます。Etherscan Gas Trackerなどのサイトでリアルタイムのガス代を確認し、安い時間帯に取引しましょう。一般的に、日本時間の深夜から早朝(UTC基準での週末・深夜)はガス代が安い傾向にあります。
  • 処理速度を「低速」に設定する:MetaMaskなどのウォレットでは、取引の処理速度を「低速・中速・高速」から選べます。急ぎでない取引であれば「低速」を選ぶことでガス代を節約できます。低速に設定しても、数分から数十分で処理されることがほとんどです。
  • Polygonなどの代替チェーンを利用する:イーサリアムのレイヤー2ソリューションであるPolygonを利用すると、ガス代をほぼゼロに抑えられます。OpenSeaなどの主要マーケットプレイスもPolygonに対応しており、ガス代を気にせずNFT取引ができます。

イーサリアム以外の選択肢|代替チェーン比較

イーサリアムはNFT市場で圧倒的なシェアを持ちますが、ガス代の高さが課題となっています。そこで注目されているのが、Polygonやsolanaなどの代替ブロックチェーンです。ここでは、主要な代替チェーンの特徴を比較します。

Polygon(Matic)|ガス代ほぼゼロ

Polygonは、イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するために2019年にローンチされたレイヤー2ソリューションです。独自トークンは「MATIC」で、イーサリアムと互換性のあるブロックチェーンとして開発されました。

ガス代がほぼゼロ(数円程度)で取引できる

最大の特徴は、ガス代がほぼゼロ(数円程度)で取引できる点です。イーサリアムメインネットでは数千円から1万円以上かかることもあるガス代が、Polygonでは数円から数十円程度に抑えられます。処理速度も速く、イーサリアムの約15件/秒に対し、Polygonは数千件/秒の処理が可能です。

OpenSeaやRaribleなどの主要NFTマーケットプレイスもPolygonに対応しており、イーサリアムと同じように使えます。初心者の方や、ガス代を気にせずNFT取引を楽しみたい方におすすめのチェーンです。

Solana|高速処理が強み

Solanaは、イーサリアムに対抗すべく2020年にローンチされたブロックチェーンで、独自トークンは「SOL」です。「イーサリアムキラー」とも呼ばれ、高速処理と低コストを実現しています。

秒間約5万トランザクションの圧倒的な処理速度

Solanaの最大の特徴は、秒間約5万トランザクションという圧倒的な処理速度です。これはイーサリアムの約4,000倍に相当します。独自のコンセンサスアルゴリズム「PoH(プルーフ・オブ・ヒストリー)」により、この高速処理を実現しています。

過去にネットワーク停止トラブルが発生したこともある

ガス代も非常に安く、1回の取引で数セント程度です。Magic EdenなどのSolana専用NFTマーケットプレイスも成長しており、取引量も増加傾向にあります。ただし、過去にネットワークが停止するトラブルが発生したこともあり、安定性の面ではイーサリアムに劣る部分があります。

Flow|NBA Top Shot採用

Flowは、NBA Top Shotなどの大型NFTプロジェクトで採用されているブロックチェーンです。CryptoKittiesを開発したDapper Labsが設計したチェーンで、NFTに特化した設計が特徴です。

Flowは、開発者にとって使いやすい環境を提供しており、独自のプログラミング言語「Cadence」を採用しています。NBA Top Shotの成功により、スポーツ関連のNFTプロジェクトで多く採用されています。ガス代も比較的安く、処理速度も速いため、大量のNFT取引に適しています。

どのチェーンを選ぶべき?比較表

チェーン ガス代 処理速度 主要マーケット 特徴
イーサリアム 高い(数千円〜) 約15件/秒 OpenSea、Rarible 最大のエコシステム
Polygon ほぼゼロ(数円) 数千件/秒 OpenSea、Rarible イーサリアム互換
Solana 非常に安い(数セント) 約5万件/秒 Magic Eden 高速処理
Flow 比較的安い 速い NBA Top Shot スポーツNFTに強い

MetaMaskの設定方法|ウォレットの使い方

MetaMask(メタマスク)は、イーサリアムやERC-20トークンを管理できる仮想通貨ウォレットです。NFT購入には必須のツールなので、ここでは設定方法と基本的な使い方を解説します。

MetaMaskのインストール手順

MetaMaskは、PCの場合はWebブラウザの拡張機能として、スマートフォンの場合はアプリとしてインストールします。ここでは、Google Chromeへのインストール方法を解説します。

まず、MetaMaskの公式サイトにアクセスし、「Install MetaMask for Chrome」をクリックします。Chromeウェブストアに移動するので、「Chromeに追加」をクリックし、「拡張機能を追加」を選択します。インストールが完了すると、ブラウザの右上にキツネのアイコンが表示されます。

次に、キツネのアイコンをクリックしてMetaMaskを起動します。利用規約に同意のチェックを入れ、「新規ウォレットを作成」をクリックします。パスワード作成画面が表示されるので、8文字以上のパスワードを設定しましょう。このパスワードは、MetaMaskを使用する際に日常的に入力するものです。

シードフレーズの管理|絶対に失くさない方法

パスワードを設定すると、「シークレットリカバリーフレーズ」(シードフレーズ)の確認画面に進みます。これは、ウォレットを復元するための12個の英単語からなる暗号フレーズです。

シークレットリカバリーフレーズを失くすと資産に永久にアクセスできなくなります

シークレットリカバリーフレーズは、ウォレットにアクセスするための最も重要な情報です。この情報を失くすと、ウォレット内の資産に永久にアクセスできなくなります。また、他人に知られると資産を盗まれる可能性があるため、厳重な管理が必要です。

必ず紙にメモを取り、金庫など安全な場所に保管してください。スクリーンショットやクラウドへの保存は、ハッキングのリスクがあるため避けましょう。複数の場所にバックアップを取っておくと、さらに安心です。

取引所からMetaMaskへの送金方法

MetaMaskの設定が完了したら、取引所で購入したイーサリアムを送金します。まず、MetaMaskの画面上部に表示されているアカウント名の部分をクリックすると、ウォレットアドレスがクリップボードにコピーされます。

次に、取引所のサイトにログインし、「出金」または「送金」のメニューを選択します。送金先アドレスの入力欄に、先ほどコピーしたMetaMaskのウォレットアドレスを貼り付けます。送金額を入力し、内容を確認して送金を実行します。

初回は少額でテスト送金を行うことをおすすめします

送金には数分から数十分かかる場合があります。MetaMaskの画面でイーサリアムの残高が増えていることを確認できれば、送金は完了です。初めて送金する場合は、少額でテスト送金を行い、問題なく着金することを確認してから本送金を行うことをおすすめします。

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NFTマーケットプレイス3選|OpenSeaだけじゃない

NFTを購入・販売するには、NFTマーケットプレイスを利用します。ここでは、世界最大のOpenSeaをはじめ、主要なNFTマーケットプレイス3選を紹介します。

OpenSea|世界最大のNFTマーケット

OpenSeaは、2017年に設立された世界最大級のNFTマーケットプレイスです。2023年7月時点で月間取引高は1.67億ドル、月間ユーザー数は33万人を超えており、取扱アイテム数は8,000万点以上にのぼります。

出典:Coincheck「OpenSeaとは?特徴や始め方、NFTの購入・販売方法を解説!」

誰でも無料でNFTを作成・出品できる点が最大の特徴

OpenSeaの最大の特徴は、誰でも無料でNFTを作成・出品できる点です。また、イーサリアムだけでなく、Polygon、Solana、Arbitrumなど10種類以上のブロックチェーンに対応しているため、ガス代を抑えた取引も可能です。販売手数料は2.5%で、他のマーケットプレイスと比べても比較的安価です。

日本語にも対応しており、初心者の方でも使いやすいインターフェースが魅力です。デジタルアート、ゲームアイテム、メンバーシップ、写真、スポーツなど、幅広いジャンルのNFTを取り扱っています。

Coincheck NFT|ガス代無料のオフチェーン取引

Coincheck NFTは、国内大手取引所のCoincheckが運営するNFTマーケットプレイスです。最大の特徴は、オフチェーン取引を採用しているため、ガス代が完全無料である点です。

日本円で直接NFTを購入できるため初心者でも安心

Coincheckの口座を持っていれば、日本円で直接NFTを購入できるため、MetaMaskなどのウォレットを用意する必要がありません。初心者の方にとって、最もハードルの低いNFTマーケットプレイスと言えるでしょう。

取扱ジャンルは、ゲームアイテムやトレーディングカードが中心です。海外のマーケットプレイスに比べると取扱数は少ないですが、日本語対応で安心して利用できる点が魅力です。

Blur|プロトレーダー向け高速取引

Blurは、2022年10月にローンチされた比較的新しいNFTマーケットプレイスです。プロのNFTトレーダー向けに設計されており、高速な取引が特徴です。

取引手数料がゼロである点が最大のメリット

最大の特徴は、取引手数料がゼロである点です。OpenSeaの2.5%と比較すると、大きなコストメリットがあります。また、独自トークンであるBLURを保有することで、さまざまな特典を受けられます。

インターフェースは上級者向けで初心者には難しい場合があります

ただし、インターフェースは上級者向けで、初心者の方には少し難しく感じるかもしれません。大量のNFTを取引するプロトレーダーや、コストを最小限に抑えたい方におすすめのマーケットプレイスです。

NFT投資で気をつけたい5つのリスク

NFT投資には、大きなリターンの可能性がある一方で、さまざまなリスクも存在します。ここでは、NFT投資を行う前に知っておくべき5つの主要なリスクについて解説します。

価格変動リスク|値下がりの可能性

NFTの価格は、需要と供給によって大きく変動します。人気のあるNFTプロジェクトは高値で取引されますが、人気が下がると価格が暴落する可能性があります。購入価格を大きく下回る価格でしか売れないこともあり、投資元本を割り込むリスクがあります。

仮想通貨自体の価格変動もNFTの価値に影響します

また、NFTの価格はイーサリアムなどの仮想通貨建てで表示されることが多いため、仮想通貨自体の価格変動も影響します。仮想通貨の価格が下落すれば、NFTの価値も連動して下がる可能性があります。

詐欺・フィッシング被害|偽サイトに注意

NFT市場では詐欺やフィッシング攻撃が多発しています

NFT市場では、詐欺やフィッシング攻撃が多発しています。偽のNFTマーケットプレイスやウォレットサイトに誘導され、シークレットリカバリーフレーズを入力してしまうと、ウォレット内の資産がすべて盗まれてしまいます

また、SNSを通じた投資勧誘や、「必ず儲かる」などの甘い言葉で勧誘する詐欺も増加しています。公式サイトのURLを必ず確認し、シークレットリカバリーフレーズは絶対に他人に教えないようにしましょう。

ハッキング・秘密鍵流出のリスク

MetaMaskなどのホットウォレット(インターネットに接続されたウォレット)は、ハッキングのリスクがあります。パスワードやシークレットリカバリーフレーズが流出すると、ウォレット内の資産が盗まれる可能性があります。

高額NFTはハードウェアウォレットでの保管がおすすめです

高額なNFTを保有する場合は、ハードウェアウォレット(Ledger、Trezorなど)を使用するなど、セキュリティ対策を強化することをおすすめします。また、複数のウォレットに資産を分散して保管することで、リスクを軽減できます。

流動性リスク|売りたいときに売れない

NFTは株式や仮想通貨と比べて流動性が低い資産です

NFTは、株式や仮想通貨と比べて流動性が低い資産です。購入したNFTを売却しようとしても、買い手が見つからず売れないことがあります。特に、人気のないプロジェクトのNFTや、高額なNFTは売却が難しい傾向にあります。

また、マーケットプレイスによっては取引量が少なく、希望する価格で売却できないこともあります。NFTを購入する際は、将来的に売却できない可能性も考慮しておく必要があります。

税金・確定申告の複雑さ

NFTの売買で得た利益は、原則として雑所得に分類され、確定申告が必要です。雑所得は総合課税の対象となり、最高税率は所得税45%+住民税10%=最大55%にもなります。

確定申告を怠ると追徴課税やペナルティのリスクがあります

また、NFTの取引履歴を正確に記録し、取得価額や売却価額を計算する必要があります。複数のマーケットプレイスで取引している場合や、仮想通貨の価格変動も考慮する必要があり、税金計算が非常に複雑になります。確定申告を怠ると、追徴課税やペナルティのリスクがあるため注意が必要です。

NFT取引の税金と確定申告|雑所得の計算方法

NFTの売買で利益を得た場合、税金の申告が必要になります。ここでは、NFT取引にかかる税金の仕組みと、確定申告の方法について解説します。

NFT取引は雑所得|最大55%の税率

NFTの売買で得た利益は、原則として「雑所得」に分類されます。雑所得は総合課税の対象となり、給与所得などと合算して税率が決まります。所得税の税率は累進課税で、所得が増えるほど税率も上がります。

最高税率は所得税45%+住民税10%=最大55%

最高税率は所得税45%+住民税10%=最大55%にもなります。例えば、NFTの売買で年間500万円の利益を得た場合、他の所得と合算した結果によっては、200万円以上の税金が課される可能性があります。

また、雑所得には損失の繰越控除が認められていません。NFTの売買で損失が出ても、翌年以降に繰り越して利益と相殺することはできないため、注意が必要です。

出典:国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱い」

確定申告が必要なケース

NFT取引で確定申告が必要になるのは、以下のようなケースです。

  • 給与所得者の場合:NFT取引を含む雑所得が年間20万円を超える場合、確定申告が必要です。給与所得以外の所得が20万円以下であれば、確定申告は不要です。
  • 個人事業主の場合:NFT取引の利益が少額でも、事業所得と合算して確定申告が必要です。
  • 専業トレーダーの場合:NFT取引を事業として行っている場合、事業所得として申告する必要があります。

NFTの購入だけでは課税されませんが、売却して利益を得た時点で課税対象となります。また、NFT同士の交換も課税対象となるため、注意が必要です。

取引記録の管理方法|計算ツール活用

確定申告を正確に行うには、NFT取引の記録を詳細に管理する必要があります。取引日時、購入価格、売却価格、ガス代などを記録しておきましょう。

Cryptactなどの損益計算ツールを活用すると便利です

手作業での計算は非常に複雑なため、仮想通貨の損益計算ツールを活用することをおすすめします。Cryptact(クリプタクト)などのツールは、OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスの取引履歴を自動で読み込み、損益を計算してくれます。

また、年間取引報告書を提供している取引所もあります。確定申告の際に必要な情報をまとめてくれるため、積極的に活用しましょう。税務処理に不安がある場合は、仮想通貨に詳しい税理士に相談することも検討してください。

よくある質問(Q&A)

NFT購入に最低いくら必要?

NFT購入に必要な最低資金額は、購入するNFTの価格とガス代によって異なります。安価なNFTであれば数千円から購入できますが、ガス代が数千円から1万円以上かかることもあるため、最低でも1〜2万円程度の資金を用意しておくとよいでしょう。Polygonチェーンを利用すれば、ガス代をほぼゼロに抑えられます。

イーサリアム以外でもNFTは買える?

はい、イーサリアム以外のブロックチェーンでもNFTを購入できます。Polygon、Solana、Flowなど、さまざまなチェーンでNFTが発行されています。それぞれのチェーンには独自のマーケットプレイスがあり、ガス代や処理速度などの特徴が異なります。目的に応じて適切なチェーンを選びましょう。

ガス代はいつ払うの?

ガス代は、ブロックチェーン上でトランザクション(取引)を実行する際に支払います。NFTの購入時、売却時、送付時など、ブロックチェーンに情報を記録する操作を行うたびに発生します。ガス代はリアルタイムで変動するため、取引前にEtherscan Gas Trackerなどで現在の相場を確認することをおすすめします。

MetaMaskは安全?

MetaMaskは、世界中で広く使われている信頼性の高いウォレットです。秘密鍵はオフラインで管理されており、セキュリティは高いと言えます。ただし、シークレットリカバリーフレーズが流出すると資産を失うリスクがあるため、厳重な管理が必要です。公式サイトからのみダウンロードし、偽サイトに注意しましょう。

NFTは転売できる?

はい、NFTは自由に転売できます。OpenSeaなどのマーケットプレイスで、固定価格やオークション形式で出品できます。ただし、転売時には販売手数料(2.5%程度)とクリエイターへのロイヤリティ(0.5〜10%程度)が差し引かれます。また、転売で得た利益は雑所得として課税対象となるため、確定申告が必要です。

OpenSeaの手数料は?

OpenSeaの販売手数料は2.5%です。例えば、1ETHでNFTが売れた場合、0.025ETHが手数料として差し引かれます。また、NFTのクリエイターが設定したロイヤリティ(0.5〜10%程度)も別途差し引かれます。購入時の手数料は基本的に無料ですが、ガス代は別途必要です。

NFTで稼げる?

NFTで利益を得られる可能性はありますが、必ず稼げるわけではありません。人気のあるNFTプロジェクトは高値で転売できることもありますが、価格が下落するリスクもあります。NFT投資には価格変動リスク、流動性リスク、詐欺リスクなどが伴うため、余裕資金で行い、リスクを十分に理解したうえで投資することが重要です。

未成年でもNFTは買える?

未成年者がNFTを購入するには、保護者の同意が必要です。国内の仮想通貨取引所の多くは、18歳未満の口座開設を認めていません。一部の取引所では、保護者の同意があれば未成年でも口座開設できる場合がありますが、各取引所の規約を確認する必要があります。

まとめ

NFTとイーサリアムは、スマートコントラクトとERC-721規格によって技術的に深く結びついています。NFTを購入するには、国内取引所でイーサリアムを購入し、MetaMaskなどのウォレットを経由してNFTマーケットプレイスで取引を行います

ガス代の高騰が課題となっていますが、Polygonなどの代替チェーンを活用することで、コストを大幅に抑えることができます。また、NFT投資にはさまざまなリスクが伴うため、価格変動リスクや詐欺リスク、税金の扱いについて十分に理解しておくことが重要です。

NFT市場は急速に成長しており、デジタルアートやゲームアイテム、会員証など、さまざまな用途で活用されています。まずは国内の金融庁登録業者で口座を開設し、少額から始めてみることをおすすめします。この記事で紹介した取引所やマーケットプレイスを参考に、自分に合った方法でNFTの世界を楽しんでください。

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SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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