
Visaのクレジットカードは発行会社で選ぶ|おすすめ10選と比較表

海外旅行にクレジットカードを持っていくかどうかは、単なる支払い手段の話ではありません。ホテルのチェックイン時の預り金やレンタカーの契約など、カードの提示が事実上の条件になる場面が旅程のなかに組み込まれているためです。
この記事では、現金だけでは足りない場面から、持っていく枚数と国際ブランドの組み合わせ、暗証番号・サイン・タッチ決済の使い分け、紛失時の連絡と再発行の手順までを順に整理しました。
そのうえで、海外事務手数料や旅行傷害保険の付帯条件をどう見るか、具体的にどのカードが候補になるかまで解説します。


目次
海外旅行にクレジットカードは本当に必要?現金だけでは足りない場面
結論から言えば、現金だけでも買い物はできますが、旅程のなかにカードがないと手続きが止まる場面がいくつか存在します。
それは「便利かどうか」ではなく「その手続きを進められるかどうか」の問題。代表例がホテルのチェックインとレンタカーの契約です。

まずは、どこでカードが求められるのかを具体的に押さえておきましょう。
海外のホテルでは、チェックイン時に預り金(デポジット)としてクレジットカードの提示を求められることが一般的です。
これは宿泊料金の決済とは別に、ミニバーの利用や備品の破損など、滞在中に発生しうる追加費用の担保として枠を確保する仕組みになります。
カードを提示すると、実際には請求されない金額が「与信枠のブロック」として押さえられます。数十ドル程度のこともあれば、高級ホテルでは1泊あたり100ドル以上を確保されるケースも。
厄介なのは、この与信枠が帰国後すぐには解除されない点です。
ホテル側の処理と国際ブランドの精算タイミング次第で、数週間残ることもあります。
カードを持たずに現金でのデポジットを申し出た場合、対応してもらえるホテルもありますが、金額が高めに設定されたり、そもそも受け付けてもらえなかったりします。
予約サイトで事前決済を済ませていても、デポジットは別途求められると考えておくのが安全でしょう。
レンタカーの契約は、クレジットカードがないと手続きが進まない典型例です。
多くのレンタカー会社は、車両の損害や交通違反の反則金に備えて、運転者本人名義のクレジットカードでデポジットを確保することを契約条件にしています。
デビットカードやプリペイドカードは、与信枠を押さえる仕組みが異なるため受け付けられないことも少なくありません。現地で断られると代替手段がなく、予定そのものが崩れます。
同様の場面は、レンタカー以外にもあります。現地ツアーの予約保証、クルーズの乗船手続き、一部の高級レストランの予約保証などです。
いずれも「支払いをカードでする」のではなく「本人名義のカードを持っていることを示す」ことが求められる点が共通しています。
現金のみで渡航した場合、最も現実的なリスクは盗難と紛失です。奪われた現金は戻ってきませんが、カードの不正利用は補償の対象になりえます。
また、多額の現金を持ち歩くこと自体が、スリや置き引きの標的になりやすい行動でもあります。
加えて、キャッシュレス化が進んだ地域では、小規模な店舗やタクシーで現金を受け付けないケースも出てきました。屋台や市場ではその逆もあるため、どちらか一方に寄せる発想がリスクになります。
両替の手数料も見逃せません。
空港の両替所はレートが不利になりやすく、必要以上に現金を換えると、そのぶん目減りします。
つまり、現金とカードは「どちらを持つか」ではなく「どう組み合わせるか」で考える対象です。次の章で、その比率の考え方を整理します。
現金とカードはどう使い分ける?持っていく比率の考え方
カードで払える場面が増えたとはいえ、現金がゼロで困らない渡航先はまだ限られます。
目安として、旅程中に現金でしか払えない場面を洗い出し、その分だけを持つのが合理的でしょう。多くの短期旅行では、支払いの大半をカードに寄せ、現金は補助的な位置づけになります。

ここでは、現金が必要になる具体的な場面と、現地での調達方法を見ていきます。
現金が要るのは、少額決済とチップ、そして交通機関の一部です。市場の屋台や個人商店、小規模なカフェではカード非対応の店が残っています。
チップの慣習がある国では、ホテルのベルスタッフやハウスキーピングへ渡す小額紙幣が必要になります。カード決済のレシートにチップ欄がある場合もありますが、現金で渡す場面はなくなりません。
公共交通機関も要注意です。
地方のバスやローカル鉄道の券売機がカード非対応というケースは各国で見られます。
入国直後の空港からホテルまでの移動費、初日の食事代、緊急時の予備。この3つを賄える程度を目安に、到着時点の現金を用意しておくと動きやすくなります。
逆に、旅程全体の費用を現金で持つ必要はありません。足りなくなれば現地で調達する方法があるためです。
現地通貨を手に入れる方法のひとつが、クレジットカードの海外キャッシングです。空港や街中のATMでカードを使い、現地通貨を引き出します。
操作自体は日本のATMと大きく変わりませんが、これは両替ではなく借入である点を必ず理解しておく必要があります。
キャッシングは貸金業法の規制対象となる借入で、利息は利用日から日割りで発生します。返済までの日数が長いほど利息は積み上がる仕組みです。
出典: 貸金業法(e-Gov法令検索)
返済方法も総コストを左右します。リボ払いは手数料(実質年率)が発生し、返済期間が延びるほど支払総額が増えます。実質年率と支払総額は各カード会社の会員サイトで確認できるため、自分のカードの初期設定とあわせて出発前に確認しておきましょう。
繰り上げ返済に対応しているカードなら、帰国後すぐに返済することで利息を圧縮できます。対応の有無と手続き方法は、カード会社の会員サイトで事前に調べておくと安心です。
加えて、現地ATMの設置事業者が独自に課すATM利用手数料が発生することもあります。金利・ATM手数料・返済方法の3点は、利用前にセットで確認してください。
なお、キャッシングの利用枠は総量規制の対象で、カードごとに設定された枠の範囲内でしか引き出せません。海外キャッシング枠がゼロに設定されているカードもあるため、出発前の確認が欠かせません。
出典: 貸金業法(e-Gov法令検索)
どちらが得かは、条件次第で変わります。断定できないというのが正確な答えです。
両替は手数料が為替レートに含まれる形で一度に確定します。一方キャッシングは、適用レートに加えて日割りの利息とATM手数料がかかる構造です。
短期間で返済でき、ATM手数料が小さければキャッシングが有利になる場面はあります。逆に返済が翌々月にずれ込めば、利息が膨らんで逆転することも。
判断材料は、両替所の実効レート、キャッシングの実質年率、返済までの日数、ATM手数料の4つ。
この4点を自分の条件に当てはめて比べるのが確実です。
いずれの方法を選ぶにせよ、空港の両替所で全額を換えてしまう前に、選択肢が複数あることを知っておくだけで判断の幅が広がります。
クレジットカードは何枚持っていく?ブランドの組み合わせ方
海外旅行では、カードは1枚では心もとないというのが実務上の共通認識です。
理由は単純で、1枚が使えなくなった瞬間に決済手段が消えるから。使えなくなる原因は紛失・盗難だけでなく、加盟店の非対応や不正検知による一時停止もあります。

ここでは、枚数の目安とブランドの組み合わせ方を具体化します。
まず、国際ブランドによって使える店が異なります。1つのブランドしか持っていないと、その店で払う手段がなくなります。
次に、不正利用検知による一時利用停止。普段と異なる国での決済は、カード会社のシステムが不審な取引と判断して止めることがあります。
この場合、カード会社へ連絡すれば解除できますが、時差のある海外から手続きするまでのあいだ、そのカードは使えません。
さらに、ホテルのデポジットで与信枠が押さえられると、残りの利用可能額が減ります。1枚に集約していると、旅程後半で枠が足りなくなるリスクも。
これらの理由から、最低2枚、可能であれば3枚を目安に携帯するのが実務的です。
2枚持つなら、異なる国際ブランドで揃えるのが基本です。同じブランドを2枚持っても、加盟店の非対応リスクは分散されません。
加盟店網の広さを重視するなら、VisaかMastercardのいずれかを軸に据えるのが定石。世界的に加盟店が多く、海外で使えない場面が比較的少ないためです。
そのうえで、2枚目には用途に応じたブランドを選びます。JCBは国内の加盟店が多く、特定地域での特典やサポートが厚い一方、海外では非対応の店もあるため、単独より組み合わせに向きます。
アメリカン・エキスプレスやダイナースクラブは、ステータスや優待に強みがある反面、加盟店数ではVisa・Mastercardに及ばない場面があります。
3枚目を加えるなら、日常使いとは別に「バックアップ専用」として、限度額に余裕のある1枚をスーツケースに保管しておく形が実用的でしょう。
「迷ったらVisaかMastercard」という一般論は正しいものの、渡航先が決まっているなら、もう一段踏み込んだ選び方ができます。
JCBはホノルル・グアム・ソウル・台北などに日本語対応の海外サービス窓口「JCBプラザ ラウンジ」を設置しています。加盟店の予約や紛失・盗難時のサポートを現地で日本語で受けられる点が強みです。
出典: JCB PLAZA(海外サービス窓口)
ハワイやアジア圏が渡航先なら、JCBを組み合わせに入れる実利は明確にあります。ただし窓口の設置都市は変動するため、渡航前に公式情報で現行の設置状況を確認してください。
一方、欧米や複数国を回る周遊型の旅行では、加盟店網の広さが効きます。Visaは200以上の国と地域で事業を展開しており、こちらを軸にするほうが安心でしょう。
出典: Visa公式 当社について
つまり、渡航先で分岐させるのが実務的な答えです。ハワイ・アジア圏ならJCB+Visa、欧米・周遊ならVisa+Mastercardといった組み合わせが目安になります。
複数枚持っていても、同じ財布に入れていては意味がありません。財布ごと盗まれれば全滅します。
メインの1枚は財布へ、予備はホテルのセーフティボックスかスーツケースの奥へ。この分散が、複数枚携帯の効果を成立させる前提条件です。
あわせて、カード番号と緊急連絡先を紙にメモして別の場所に保管しておくと、紛失時の連絡がスムーズになります。スマートフォンだけに頼ると、端末を一緒に失ったときに詰みます。
カードを持っていても、現地の決済方法に戸惑って手間取ることは珍しくありません。
日本ではサインレスで通る場面でも、海外ではICチップ+暗証番号(PIN)入力が主流という違いがあります。

ここでは、決済方式ごとの実務を整理します。
海外では、ICチップ付きカードの決済にPIN入力を求められるのが標準です。サインでの決済に対応していない端末も存在します。
そのため、出発前に自分のカードのPINを確実に思い出せる状態にしておく必要があります。日本国内でサインレス決済ばかり使っていると、忘れていることに現地で気づくパターンが典型的です。
PINを忘れた場合、カード会社に照会すれば郵送で通知してもらえますが、届くまでに日数がかかります。出発直前では間に合いません。
照会も再設定も、多くのカード会社では本人確認のうえ書面で対応するため、オンラインで即座に確認できるものではないと考えておきましょう。
また、PINを規定回数連続で間違えるとカードがロックされます。
ロック解除にはカード会社への連絡が必要になり、現地での手間が増えます。
不安がある場合は、遅くとも出発の2週間前には確認手続きを始めてください。手続き方法と所要日数はカード会社ごとに異なるため、会員サイトの案内に従うのが確実です。
違いを生むのは、店舗の決済端末とカードの設定です。ICチップを読み取る端末はPINを要求し、磁気ストライプ方式の端末はサインで処理する傾向があります。
欧州を中心に、ICチップ+PIN決済が事実上の標準になっている地域では、サインで通そうとしても店員が対応できないことも。
逆に、米国の一部店舗ではサインでの処理が残っており、PIN入力を求められないケースもあります。地域差が大きいのが実情です。
実務的な備えはシンプルで、どちらでも対応できるようPINを覚えたうえで渡航すること。これで大半の場面をカバーできます。
なお、レシートへのサインを求められた際は、カード裏面の署名と同じ筆跡で記入します。裏面が未署名だと、そもそも決済を断られる可能性があります。
タッチ決済は、端末にカードやスマートフォンをかざすだけで完了する方式です。少額決済を中心に、海外でも普及が進んでいます。
公共交通機関の改札やコンビニ、カフェなど、回転の速い店舗で使える場面が多く、PIN入力もサインも不要なのが利点でしょう。
ただし、一定金額を超えるとPIN入力が求められます。
この上限額は国やカード会社によって異なるため、高額決済ではタッチだけで完結しないと考えておくのが無難です。
また、タッチ決済非対応の端末も残っています。かざして反応しない場合は、素直に差し込み(IC)決済へ切り替えましょう。
手持ちのカードがタッチ決済に対応しているかは、カード券面の電波マークで判別できます。出発前に確認しておいてください。
海外の店舗やATMで、「現地通貨で払うか、日本円で払うか」を選ぶ画面が出ることがあります。これは動的通貨換算(DCC)と呼ばれる仕組みです。
日本円建てを選ぶと、その場で円換算された金額が確定するため、いくら払うのかが分かりやすいという利点があります。
一方で、この換算レートは店舗側の決済事業者が設定するもので、国際ブランドの基準レートより不利になる場合があります。
現地通貨建てを選べば、国際ブランドの基準レートに、カード会社の海外事務手数料が加算される形で請求されます。計算構造が明確なぶん、比較もしやすいでしょう。
どちらが安くなるかは実際のレート次第ですが、レートの内訳が確認できるという点では現地通貨建てのほうが判断しやすくなります。表示された条件を確認したうえで選んでください。
紛失・盗難に遭ったときの連絡と再発行の手順
海外でカードを失った場合、動く順番が決まっています。事前に手順を知っているかどうかで、被害額も所要時間も変わります。
最優先はカードの利用停止。警察への届出はそのあとです。

最初に連絡するのは、カード発行会社の紛失・盗難受付窓口です。多くのカード会社が24時間365日の受付体制を用意しています。
海外からの連絡用に、コレクトコール番号や現地の国際フリーダイヤルが用意されているケースもあります。出発前に控えておくべき情報の筆頭がこれです。
伝える内容は、カード番号、氏名、生年月日、紛失または盗難に気づいた日時と場所。カード番号が分からなくても、本人確認ができれば手続きは進められます。
連絡した時点でカードは利用停止となり、それ以降の不正利用は止まります。逆に言えば、連絡が遅れるほど被害が拡大する構造です。
利用停止のあと、現地の警察へ届け出て、盗難証明書(ポリスレポート)を受け取ってください。この書類が、後述する補償手続きで必要になる場合があります。
カード会社によっては、海外滞在中に緊急用のカードを発行して現地へ届けるサービスを用意しています。
発行までの日数は、滞在国や手続きのタイミングによって変わります。短期間で受け取れる場合もあれば、残りの旅程では間に合わない場合も。過度に期待せず、複数枚携帯でリスクを分散するほうが確実です。
あわせて、緊急時に現地通貨を受け取れるサービスを提供しているカード会社もあります。
カードが使えない状態での当座資金として機能します。
いずれのサービスも、対応の可否・所要日数・手数料はカードによって異なります。渡航前に自分のカードで何が使えるのかを確認しておきましょう。
また、こうしたサポートを日本語で受けられる窓口が現地にあるかどうかは、カード選びの判断軸にもなります。JCBの海外サービス窓口のように、日本語で対応する拠点を持つブランドは、トラブル時の心理的負担が小さくなります。
出典: JCB PLAZA(海外サービス窓口)
多くのクレジットカードには、紛失・盗難による不正利用を補償する仕組みがあります。ただし無条件ではありません。
一般的に、カード会社への届出日から遡って一定期間内の不正利用が補償対象となります。エポスカードの場合、紛失・盗難時は61日前まで遡って全額補償される仕組みです。
補償を受けるには、速やかな届出、警察への届出、カード会社が求める書類の提出という流れを踏む必要があります。
一方、補償対象外となる典型例もあります。
暗証番号を他人に教えていた場合、カード裏面が未署名だった場合、家族による利用の場合などです。
会員規約に違反した状態での利用は補償されないことがあるため、基本的な管理を怠らないことが前提になります。
補償の範囲・期間・免責事項はカードごとに異なります。自分のカードの規約を、出発前に一度は目を通しておいてください。
ここまでの内容を、出発前の具体的な確認作業に落とし込みます。所要時間は30分程度。急な出張でも間に合う範囲です。

まず、カードの有効期限が旅行期間中に切れないかを確認します。滞在中に期限を迎えると、その時点で使えなくなります。
次に利用限度額の空き。すでに国内での利用が積み上がっていると、旅行費用を賄えないことがあります。
特に注意したいのが、ホテルのデポジットによる与信枠のブロックです。
実際には請求されない金額でも、枠は押さえられます。
複数泊・複数ホテルの旅程では、このブロックが積み重なって利用可能額を圧迫します。滞在後半で決済できなくなる事態は、ここから発生します。
旅行費用の総額に対して、余裕をもった枠を確保しておきましょう。足りない場合は、カード会社に一時的な増枠を相談する方法があります。
増枠の可否と所要日数はカード会社の審査によります。申し込めば通るものではないため、早めの相談が前提です。
カードによっては、海外での利用を会員サイトから制限・解除できる設定があります。制限をかけたままだと現地で決済できません。
また、ネットショッピングでの本人認証サービス(3Dセキュア)の登録状況も確認しておきましょう。海外の予約サイトで求められることがあります。
認証にはSMSやアプリ通知が使われるのが一般的です。海外で日本の携帯番号にSMSが届くか、ローミング設定を含めて確認しておくと安心でしょう。
カード会社のアプリをスマートフォンに入れておくと、利用明細の即時確認や、不審な利用の早期発見に役立ちます。
手持ちのカードに旅行傷害保険が付いているかを確認し、付帯条件(自動付帯か利用付帯か)を把握します。
利用付帯の場合、条件を満たす支払いを出発前に済ませておく必要があります。
ここを見落とすと保険が効きません。
あわせて、保険の事故受付窓口、カードの紛失・盗難受付窓口の電話番号を紙に控えておきましょう。スマートフォンとは別の場所に保管するのが要点です。
控えておく情報は、カード番号の下4桁、窓口の電話番号(海外からかける形式)、保険証券番号または会員番号の3点で足ります。
海外旅行保険はどう見る?自動付帯と利用付帯の違い
クレジットカードに付く旅行傷害保険は、補償額の大きさばかりが注目されがちです。しかし実際に効くかどうかを決めるのは、付帯条件と補償の中身のほう。
この章では、判断軸としての見方を整理します。なお、補償額・補償対象・適用条件はカードおよび引受保険会社により異なるため、契約前に必ず最新の公式情報を確認してください。

自動付帯は、カードを持っているだけで補償が有効になる方式です。何も手続きをしなくても、渡航すれば保険が効きます。
対して利用付帯は、その旅行の交通費などをそのカードで支払って初めて補償が有効になります。持っているだけでは効きません。
この違いは決定的です。利用付帯のカードを持っていても、航空券を別のカードで買っていれば、いざというときに補償を受けられません。
利用付帯の条件は、募集型企画旅行の代金、公共交通乗用具(航空券・鉄道・バス・タクシー等)の運賃など、カードごとに定められています。
ここで挙げるカードのうち、JCB CARD W・三井住友カード(NL)・楽天カード・エポスカード・JCBゴールドの海外旅行傷害保険は、いずれも利用付帯です。
つまり、出発前に該当する支払いをそのカードで済ませておく一手間が必要になります。これを習慣にしておけば、付帯保険は実用的な備えになります。
保険の補償額として大きく表示されるのは、多くの場合「傷害死亡・後遺障害」の金額です。
たとえばJCB CARD Wの海外旅行傷害保険は最高2,000万円ですが、これは死亡・後遺障害の場合の金額。日常的なトラブルで使う項目ではありません。
実際の旅行で使う頻度が高いのは、病気やケガの治療費用、携行品の損害、賠償責任の3項目です。
特に治療費用は重要度が高く、海外の医療費は日本の感覚を大きく上回ります。
数日の入院で数百万円という請求も現実に起こりえます。
携行品損害は、カメラやスマートフォンの破損・盗難に対応する項目。旅行中の実損として発生しやすい部分です。
ショッピング保険も確認しておきたいところ。JCB CARD Wは海外で最高100万円(国内は付帯なし)、JCBゴールドは国内外で年間最高500万円(1事故につき自己負担額3,000円)が付帯します。
カードを選ぶ際は、大きく表示された金額ではなく、これらの項目に十分な額が設定されているかを見てください。
キャッシュレス診療とは、提携医療機関で自己負担なく治療を受けられ、治療費は保険会社が医療機関へ直接精算する仕組みです。
これに対応していない場合、いったん現地で全額を立て替え、帰国後に請求する流れになります。数十万円単位の現金やカード利用枠が必要になる場面も。
海外の医療費は高額になりやすいため、この差は保険の実用価値を大きく左右します。補償額の比較だけで終わらせず、必ず確認したいポイントです。
対応の可否、提携病院の範囲、事前連絡の要否は、カードおよび引受保険会社ごとに異なり、変更されることもあります。
そのため、個別カードの対応状況は、契約前に公式サイトや保険約款で現行の情報を確認してください。付帯条件(利用付帯か自動付帯か)と緊急時の連絡先もあわせて控えておくと、現地で迷いません。
複数のカードに旅行傷害保険が付いている場合、項目によって扱いが異なります。
傷害死亡・後遺障害は、原則として合算されず、最も高い金額が適用されます。複数枚持っても補償額が積み上がるわけではありません。
一方、治療費用や携行品損害などの実費補償は、各カードの補償額を合算できるのが一般的です。
複数枚携帯の実利がここに現れます。
ただし、合算の可否や上限は保険約款によります。各カードの引受保険会社が異なる場合の取り扱いを含め、事前に確認しておきましょう。
家族の補償については、家族特約の有無で変わります。特約がなければ、補償対象は本人のみ。家族カードの会員が対象になるかも、カードごとに規定が異なります。
家族で渡航する場合は、カード付帯保険だけで足りるのかを人数分で検証し、不足があれば別途旅行保険への加入を検討してください。
海外事務手数料のしくみ
海外でカードを使うと、決済額に海外事務手数料が上乗せされます。これはカードごとに率が異なり、旅行中の総支出に直接効いてきます。
還元率が1%高くても、手数料が2%高ければ差し引きでマイナス。この構造を理解しておくと、カードの選び分けが正確になります。

海外でのカード決済は、次の流れで日本円に換算されます。まず現地通貨での決済額が国際ブランドに送られ、ブランドが定める基準レートで円換算されます。
そこにカード会社の海外事務手数料が加算され、最終的な請求額が確定します。
重要なのは、適用されるレートが「決済した日」ではなく、国際ブランドが売上データを処理した日のレートになる点です。決済日と数日ずれることがあります。
そのため、レートの変動が大きい時期は、決済時の想定額と請求額に差が出ることも。帰国後の明細で確認する習慣をつけておきましょう。
手数料率はカードごとに差があります。JCB CARD WとJCBゴールドは1.6%(JCB基準レートに1.6%を加算)、三井住友カード(NL)と楽天カードは3.63%、エポスカードは3.85%です。
10万円分を海外で使った場合、1.6%なら1,600円、3.85%なら3,850円の上乗せ。この差は決して小さくありません。
同じカード会社でも国際ブランドによって手数料率が異なる場合があります。楽天カードのようにVisa・Mastercard・JCB・American Expressから選べるカードでは、申込時のブランド選択が手数料に関わる可能性がある点も押さえておきましょう。
なお、手数料率および適用為替レートは各カード会社の定めにより変動します。渡航前に公式サイトで現行の条件を確認してください。
海外利用でかかるのは、事務手数料だけではありません。場面ごとに追加費用が発生します。
ATMでキャッシングをする場合、ATM設置事業者が課す利用手数料と、カード会社のATM手数料がかかることがあります。少額を何度も引き出すと、この固定費が効いてきます。
前述の動的通貨換算(DCC)を選んだ場合は、店舗側の決済事業者が設定するレートが適用されます。ここに実質的なマージンが含まれる構造です。
キャッシングを利用した場合の利息も、実質的なコストのひとつ。
利用日から日割りで発生するため、返済までの日数がそのまま金額に反映されます。
これらを総合すると、「どの支払い方法を選ぶか」で総コストが変わることが分かります。手数料率だけを見て判断せず、支払い方法ごとの合計で比べるのが実務的です。
ここまでの実務を踏まえると、海外旅行で使うカードの選び方は5つの軸に整理できます。
自分の渡航先・頻度・出発までの日数を当てはめて、優先順位をつけてください。

まず見るのは、旅行傷害保険が自動付帯か利用付帯か。利用付帯なら、条件を満たす支払いを出発前に済ませる前提で運用します。
次に補償の中身。傷害死亡・後遺障害の金額ではなく、治療費用・携行品損害・賠償責任の額を確認してください。
キャッシュレス診療への対応可否も、実用性を左右する判断材料になります。
滞在が長い、決済額が大きいという条件なら、手数料率の差が効いてきます。
たとえばJCB CARD Wの1.6%と、エポスカードの3.85%では2.25ポイントの開き。20万円使えば4,500円の差になります。
還元率と合わせて、実質的な負担で比較するのが正確です。手数料率は改定されることがあるため、最新情報の確認を忘れずに。
ハワイ・グアム・ソウル・台北などJCBのサポートが厚い渡航先なら、JCBを組み合わせに入れる価値があります。
欧米や複数国を回る旅行では、加盟店網の広いVisa・Mastercardを軸に。楽天カードのように申込時に4ブランドから選べるカードなら、渡航先に合わせた選択も可能です。
現地に日本語で相談できる窓口があるかは、トラブル時の負担を大きく変えます。
JCBは海外サービス窓口としてJCBプラザ ラウンジを主要都市に設置しており、加盟店の予約や紛失時のサポートを日本語で受けられます。
出典: JCB PLAZA(海外サービス窓口)
楽天カードは世界38拠点にサポートデスクを構えています。緊急再発行や現金受取サービスの対応可否は、カードごとに公式サイトで確認してください。
年会費無料のカードでも、旅行傷害保険や海外サポートが付くものは複数あります。まずは無料のカードで足りるかを検証するのが合理的でしょう。
空港ラウンジや手厚い保険を実際に使い、年会費以上の価値を得られる場合に限って有料カードを選ぶ。この順序で考えると失敗しにくくなります。
出発まで日がない場合は発行スピードが軸に。ただし、申込条件や発行スピードは審査結果や受付時間により異なり、記載どおりに発行されない場合があります。
海外旅行に持っていきたいクレジットカード5選
ここからは、前章の5つの軸に沿って、海外旅行で候補になるカードを紹介します。
いずれも申込条件・発行スピードは審査結果や受付時間により変わるため、公式サイトの現行条件を確認したうえで検討してください。
| JCB CARD Wの基本情報 | |
| 年会費 | 永年無料。39歳までの入会で40歳以降も年会費無料 ※39歳までの入会(18歳以上39歳以下)・40歳以降も年会費無料のまま継続可能 |
| ポイント還元率 | 最大1%(獲得 200円=2P) |
| 貯まるポイント | J-POINT |
| 国際ブランド | JCB |
| 海外事務手数料 | JCB: 1.6% ※公式FAQ 基準レート+1.6% |
| 発行スピード | ナンバーレスなら最短5分でカード番号発行。最短3営業日で発行、申し込みから約1週間でカードお届け ※ナンバーレスの場合・即時判定の受付時間は9:00AM〜8:00PM。受付時間を過ぎた場合は翌日受付扱い |
| 申込条件 | 18歳以上39歳以下で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方。または高校生を除く18歳以上39歳以下で学生の方。一部、申し込みできない学校があります。40歳以降も年会費無料のまま継続できます |
| 電子マネー・スマホ決済 | QUICPay/Apple Pay/Google Pay/Samsung Wallet/MyJCB Pay/タッチ決済 |
| 付帯保険 | 海外旅行: 最高2,000万円(死亡・後遺障害の場合)(利用付帯) 国内旅行: 付帯なし ショッピング: 海外:最高100万円(国内:―) |
| 追加カード | 家族カード: 無料 |
📌 JCB CARD Wの特徴
✓ J-POINTが通常の2倍(還元率1.0%)
✓ Amazon・スターバックス等でポイント最大21倍(還元率最大10.5%)
✓ 39歳以下限定の申込だが、40歳以降も年会費無料で継続利用可能
👤 こんな人におすすめ: Amazonやスタバをよく使い、年会費をかけずに高還元を狙いたい39歳以下の人
JCB CARD Wは年会費永年無料(39歳までの入会が条件、40歳以降も継続可)のカードです。国際ブランドはJCB。
海外旅行の観点で注目したいのが、海外事務手数料1.6%(JCB基準レート+1.6%)という水準です。この記事で紹介する5枚のなかでは低い部類に入ります。
JCBブランドのため、ハワイ・グアム・ソウル・台北といったJCBプラザ ラウンジのある渡航先では、日本語での現地サポートを受けられる点も強みでしょう。
ハワイではJCBプラザラウンジとワイキキトロリーの無料利用といった海外特典も用意されています。
海外旅行傷害保険は最高2,000万円(傷害死亡・後遺障害の場合、利用付帯)。前述のとおり利用付帯のため、旅行代金の支払いをこのカードで済ませておく必要があります。
ショッピング保険は海外で最高100万円が付帯し、国内は付帯なしという構成です。海外での買い物に備える構成といえます。
ポイント面では、J-POINTが常時2倍の最大1%(200円につき2ポイント)。Amazonでポイント3倍など、国内での日常使いでも貯まりやすい設計です。
発行は最短5分で番号発行(ナンバーレスの場合。カード到着は約1週間)。急ぎの渡航でも、ネット決済であれば間に合う可能性があります。
申込条件は18歳以上39歳以下(本人・配偶者に安定収入、または学生(高校生除く))。家族カードは無料で、QUICPay・Apple Pay・Google Pay・タッチ決済に対応します。
なお、JCBのクレカ積立で最大0.5%還元という特典もありますが、投資には元本損失のリスクがある点に留意してください。
| 三井住友カード(NL)の基本情報 | |
| 年会費 | 永年無料 |
| ポイント還元率 | 最大0.5%(獲得 200円=1P)、優待: 対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済またはモバイルオーダー7%、条件達成でセブン‐イレブン最大10%還元10%、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでのタッチ決済で7%還元7%、マネーフォワード ME のプレミアムサービスで10%還元10% |
| 貯まるポイント | Vポイント |
| 国際ブランド | Visa/Mastercard |
| 海外事務手数料 | Visa/Mastercard: 3.63% ※2024年11月1日到着売上分より2.20%→3.63%に改定 |
| 発行スピード | 最短10秒でカード番号を表示、即時発行可能。夜間帯(19:31~翌8:59)申込の場合は一時的な仮のショッピング利用枠(買物枠5万円・1回払いのみ)で発行 ※即時発行とならない場合がある・毎週月曜1:00~7:45の申込等は即時発行とならない |
| 申込条件 | 満18歳以上の方(高校生は除く) |
| 電子マネー・スマホ決済 | iD/Apple Pay/Google Pay/Google ウォレット/Samsung Wallet/タッチ決済 |
| 付帯保険 | 海外旅行: 最高2,000万円(利用付帯) 国内旅行: 公式に記載なし(確認済み) ショッピング: 付帯なし |
| 追加カード | 家族カード: 永年無料 |
📌 三井住友カード(NL)の特徴
✓ ナンバーレスデザインでカード番号盗み見を防止、高いセキュリティ性
✓ 対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済で最大7%ポイント還元
✓ 最短10秒でカード番号発行、届く前からネットショッピングに利用可能
👤 こんな人におすすめ: コンビニ・飲食店でのスマホのタッチ決済が日常で、番号レスの安心感と発行スピードも重視する人
三井住友カード(NL)は年会費永年無料。国際ブランドはVisaとMastercardから選べます。
海外旅行で効いてくるのは、加盟店網の広い2ブランドを選択できる点です。欧米や周遊型の旅行では、この汎用性が安心材料になります。
券面にカード番号を記載しないナンバーレスデザインを採用しており、番号の盗み見を防げる構造。海外で人前にカードを出す場面が多いことを考えると、実用的な設計でしょう。
発行は最短10秒で番号表示(即時発行。夜間帯申込は仮利用枠の場合あり)。急に出張が決まったケースでも、対応できる可能性があります。
海外旅行傷害保険は最高2,000万円(利用付帯)。旅行代金の支払いをこのカードで行う前提で運用してください。
海外事務手数料は3.63%(2024年11月改定、旧2.20%)。
JCB系のカードと比べると高めのため、決済額が大きい場合は他のカードとの使い分けが有効です。
ポイント還元率は基本0.5%で、対象のコンビニ・飲食店でのスマホのタッチ決済で最大7%還元という優待があります。国内での日常使いに強みを持つカードです。
年間100万円の利用でゴールド(NL)へのアップグレード案内があるほか、家族ポイントで最大+5%といった仕組みも用意されています。
申込条件は満18歳以上(高校生を除く)。家族カードは永年無料で、iD・Apple Pay・Google Pay・タッチ決済に対応します。
| 楽天カードの基本情報 | |
| 年会費 | 永年無料。「年間○○円以上ご利用いただいた場合に限る。」などの条件は一切ありません。 |
| ポイント還元率 | 1%(獲得 100円=1P)、優待: 楽天市場でのお買い物(SPU 楽天カード通常分+特典分)3%、公共料金(電気・ガス・水道等)・税金・国民年金等0.2% |
| 貯まるポイント | 楽天ポイント |
| 国際ブランド | Visa/Mastercard/JCB/American Express |
| 海外事務手数料 | Visa/Mastercard/JCB: 3.63%/American Express: 3.63% ※公式FAQ 3.63%(税込)。2025年3月改定 |
| 発行スピード | 約1週間でお届け |
| 申込条件 | 18歳未満、海外在住の方は申し込み不可。カード発行には所定の審査あり。 |
| 電子マネー・スマホ決済 | 楽天Edy/Apple Pay/Google Pay/タッチ決済 |
| 付帯保険 | 海外旅行: 最高2,000万円(傷害死亡・後遺障害)(利用付帯) 国内旅行: 付帯なし ショッピング: 付帯なし |
| 追加カード | ETCカード: 550円(税込み)。楽天会員の会員ランクがダイヤモンド会員・プラチナ会員は無料。 |
📌 楽天カードの特徴
✓ ポイント還元率1.0%で日常の買い物でも効率よくポイントが貯まる
✓ 楽天市場でポイント最大3倍、楽天経済圏でメリット大
✓ 新規入会キャンペーン実施中(条件・進呈ポイント数は時期により変動)
👤 こんな人におすすめ: 楽天市場や楽天のサービスを日常的に使い、ポイントを楽天経済圏に集約したい人
楽天カードは年会費永年無料(利用金額等の条件なし)。Visa・Mastercard・JCB・American Expressの4ブランドから選べる点が、海外利用では大きな意味を持ちます。
渡航先に応じてブランドを選べるため、ハワイ・アジア圏中心ならJCB、欧米や周遊ならVisa・Mastercardという選び方が可能です。
すでに他社カードを持っている場合、あえて別ブランドで作ることでブランドの分散にもなります。複数枚携帯の観点では扱いやすい1枚でしょう。
サポート面では、世界38拠点のサポートデスクを備えています。
現地でのトラブル時に相談できる窓口があるのは、初めての渡航では心強い部分です。
海外旅行傷害保険は最高2,000万円(傷害死亡・後遺障害、利用付帯)。ハワイではラウンジの無料利用も用意されています。
海外事務手数料は3.63%(2025年3月改定、税込)で、全ブランド共通です。
ポイント還元率は1%で、楽天市場では3%、公共料金等は0.2%と利用先で変動します。毎月5と0のつく日は楽天市場でポイント4倍、楽天トラベルの事前決済は2.5倍(要エントリー)といった特典も。
ETCカードは550円(税込)ですが、楽天会員のランクがダイヤモンド会員・プラチナ会員なら無料になります。
申込条件は18歳以上(国内在住、海外在住不可、審査あり)。カードは約1週間でお届けとなるため、出発が迫っている場合は日程に余裕を見てください。
新規入会キャンペーンが実施されることがありますが、条件・進呈ポイント数は時期により変動します。
申込時点の公式情報を確認しましょう。
| エポスカードの基本情報 | |
| 年会費 | 入会金・年会費永年無料 |
| ポイント還元率 | 0.5%(獲得 200円=1P) |
| 貯まるポイント | エポスポイント |
| 国際ブランド | Visa |
| 海外事務手数料 | Visa: 3.85% ※2025年7月1日以降 2.20%→3.85% |
| 発行スピード | 即日発行できる数少ないクレジットカード。ネット申込で店舗・施設受取を選ぶと最短即日、エポスカードセンターで最短当日に受け取り可能(営業時間内に限る)。自宅配送の場合は約1週間後にお届け ※店舗・施設でお受け取りできるカードに限る・審査により当日受け取れない場合がある |
| 電子マネー・スマホ決済 | Apple Pay |
| 付帯保険 | 海外旅行: 傷害死亡・後遺傷害 最高3,000万円/傷害治療費用 200万円(1事故の限度額)/疾病治療費用 270万円(1疾病の限度額)/賠償責任(免責なし)3,000万円(1事故の限度額)/救援者費用 100万円(1旅行・保険期間中の限度額)/携行品損害(免責3,000円)20万円(1旅行・保険期間中の限度額、携行品1個・1組・1対あたり10万円限度、乗車券等は合計5万円程度)(利用付帯) 国内旅行: 公式に記載なし(確認済み) ショッピング: 公式に記載なし(確認済み) |
| 追加カード | ETCカード: 年会費・入会金無料 |
📌 エポスカードの特徴
✓ 年会費永年無料で維持コストゼロ、学生や新社会人にも人気
✓ 全国1万以上の優待店舗で飲食・レジャーの割引が受けられる
✓ マルイ・モディでの買い物が年4回10%オフになる特典付き
👤 こんな人におすすめ: 年会費無料で海外旅行保険と全国の店舗優待を使いたい人・初めての1枚を探す人
エポスカードは年会費永年無料。国際ブランドはVisaで、加盟店網の広さを重視する場面に向きます。
海外旅行傷害保険は最高3,000万円(傷害死亡・後遺障害の場合、利用付帯)。この記事で紹介する年会費無料の4枚のなかでは高い設定です。
ただし利用付帯のため、旅行代金をこのカードで支払う必要があります。
持っているだけでは補償が始まらない点に注意してください。
紛失・盗難時は61日前まで遡って全額補償される仕組みがあり、万一の際の備えとして機能します。
海外事務手数料は3.85%(2025年7月改定、旧2.20%)。5枚のなかでは高めの水準のため、高額決済は手数料の低いカードに寄せる使い分けが有効でしょう。
ポイント還元率は0.5%(200円につき1ポイント)。全国1万店以上の優待店舗で割引が受けられるほか、マルイ・モディでの買い物が年4回10%オフになる特典があります。
スターバックスのオンライン入金でポイント2倍、イオンシネマ優待でチケット1,400円といった、国内での日常使いに効く優待も揃っています。
発行は最短即日発行(店舗・施設受取の場合。自宅配送は約1週間)。ETCカードは年会費・入会金無料です。決済手段はApple Payに対応します。
JCBゴールドは年会費初年度無料、2年目以降11,000円(税込)(オンライン入会のみ無料。切替は対象外)。国際ブランドはJCBです。
年会費が発生するカードですが、旅行保険の水準は明確に上がります。海外旅行傷害保険は最高1億円(傷害死亡・後遺障害、利用付帯)、国内旅行傷害保険は最高5,000万円(傷害死亡・後遺障害、利用付帯)。
ショッピング保険は国内外で年間最高500万円(1事故につき自己負担額3,000円)。海外での買い物にも国内での買い物にも対応します。
海外事務手数料は1.6%(基準レート+1.6%)で、JCB CARD Wと同水準。決済額が大きい旅行では、この差がそのまま総コストに反映されます。
空港ラウンジは、国内主要空港とホノルル空港のラウンジを無料で利用可能。
さらに世界1,800ヵ所以上のラウンジを1回US35ドルで利用できる仕組みも用意されています。
なお、プライオリティ・パスはJCBゴールド自体には付帯せず、上位のザ・プレミア特典という位置づけです。
この点は誤解しやすいため確認しておきましょう。
ポイント還元率は0.5%(200円=1ポイント)で、ポイントプログラムはJ-POINT。日常の還元率よりも、旅行時の保険とラウンジに価値を見出す方に向く構成です。
発行はナンバーレスで最短5分発行(カード本体は約1週間で到着)。申込条件は20歳以上で本人に安定収入(学生本業は不可)。
家族カードは1名無料、2人目より1名につき1,100円(税込)で、本会員の年会費が無料の場合は家族会員も無料になります。
年会費11,000円(税込)を負担する価値があるかは、渡航頻度とラウンジの利用回数次第。年に複数回海外へ行くなら検討の余地がありますが、年1回程度なら年会費無料のカードで足りることも多いでしょう。
ここまで紹介した5枚以外にも、海外利用に適したカードは数多くあります。全体像を確認したうえで絞り込みたい場合のために、一覧を用意しました。
掲載しているのは、海外利用に関わる条件が確認できたカードです。
比較の軸は、年会費・国際ブランド・海外事務手数料・海外旅行傷害保険の4項目です。前章までの選び方に対応させています。
| カード名 | 年会費 | 国際ブランド | 海外事務手数料 | 海外旅行傷害保険 |
| JCB CARD W | 永年無料(39歳までの入会が条件、40歳以降も継続可) | JCB | 1.60%(JCB) | 最高2,000万円(死亡・後遺障害の場合、利用付帯) |
| 三井住友カード(NL) | 永年無料 | Visa/Mastercard | 3.63%(Visa/Mastercard) | 最高2,000万円(利用付帯) |
| 楽天カード | 永年無料(利用金額等の条件なし) | Visa/Mastercard/JCB/American Express | 3.63%(Visa/Mastercard/JCB/Amex) | 最高2,000万円(利用付帯)(傷害死亡・後遺障害) |
| エポスカード | 永年無料 | Visa | 3.85%(Visa) | 最高3,000万円(傷害死亡・後遺障害の場合、利用付帯) |
| JCBゴールド | 初年度無料、2年目以降11,000円(オンライン入会のみ無料。切替は対象外) | JCB | 1.6%(基準レート+1.6%) | 最高1億円(傷害死亡・後遺障害、利用付帯) |
表を見るときは、まず海外事務手数料の列で候補を絞り、次に国際ブランドで渡航先との相性を確認する順序が効率的でしょう。
海外旅行傷害保険の金額は、多くの場合「傷害死亡・後遺障害」の補償額です。前述のとおり付帯条件(自動付帯・利用付帯)と治療費用の額まで見る必要があるため、候補を絞ったあとに公式情報で確認してください。
年会費が有料のカードは、保険やラウンジの内容が充実する傾向にあります。渡航頻度と照らして、年会費に見合うかを判断しましょう。
| カード名 | 年会費 | 国際ブランド | 海外事務手数料 | 海外旅行保険 |
| JCB CARD W | 永年無料 ※39歳までの入会が条件、40歳以降も継続可 | JCB | 1.6% ※JCB基準レート+1.6% | 最高2,000万円 ※死亡・後遺障害の場合、利用付帯 |
| 三井住友カード(NL) | 永年無料 | Visa/Mastercard | 3.63% ※2024年11月改定、旧2.20% | 最高2,000万円 ※利用付帯 |
| 楽天カード | 永年無料 ※利用金額等の条件なし | Visa/Mastercard/JCB/American Express | 3.63% ※2025年3月改定(税込) | 最高2,000万円(利用付帯) ※傷害死亡・後遺障害 |
| dカード | 永年無料 | Visa/Mastercard | 3.85% ※2025年12月1日到着分より統一 | 記載なし |
| JCBカードS | 永年無料 | JCB | 1.6% ※基準レート+1.6% | 最高2,000万円 ※利用付帯 |
| JCBゴールド | 初年度無料、2年目以降11,000円 ※オンライン入会のみ無料。切替は対象外 | JCB | 1.6% ※基準レート+1.6%(公式FAQ) | 最高1億円 ※傷害死亡・後遺障害、利用付帯 |
| JCB GOLD EXTAGE | 初年度年会費無料!(本会員の年会費額は本文に金額の明記なし)(初年度年会費無料) | JCB | 1.6% ※基準レート+1.6%(公式FAQ) | 最高5,000万円 ※死亡・後遺障害、利用付帯 |
| JCBプラチナ | 27,500円(税込) | JCB | 1.6% ※基準レート+1.6%(公式FAQ) | 最高1億円 ※死亡・後遺障害の場合 |
| エポスカード | 永年無料 | Visa | 3.85% ※2025年7月改定、旧2.20% | 最高3,000万円 ※傷害死亡・後遺障害の場合、利用付帯 |
| 三井住友カード ゴールド(NL) | 5,500円(税込) ※年間100万円利用で翌年以降永年無料 | Visa/Mastercard | 3.63% ※2024年11月1日到着分より改定 | 最高2,000万円 ※利用付帯 |
| 三井住友カード プラチナ | 55,000円(税込) | VISA/Mastercard | 3.63% ※2024年11月1日到着売上分より2.20%から改定 | 傷害死亡・後遺障害 最高1億円(自動付帯) ※治療費用各500万円・賠償責任1億円・携行品100万円等 |
| JCB カード W plus L | 永年無料 ※18~39歳入会限定、40歳以降も継続可 | JCB | 1.6% ※基準レート+1.6% | 最高2,000万円 ※利用付帯 |
| Oliveフレキシブルペイ ゴールド | 5,500円(税込) ※年間100万円利用で翌年以降永年無料 | Visa | 3.63% ※2024年11月1日到着分より改定(旧2.20%) | 最高2,000万円(利用付帯) ※選べる無料保険で補償プラン変更可 |
| dカード GOLD | 11,000円(税込) | Visa/Mastercard | 3.85% ※2025年12月1日到着分より統一 | 最大1億円 |
| リクルートカード | 永年無料 | Mastercard/Visa/JCB | V/M3.85%・JCB2.04%・Amex2.0% | 最高2,000万円(利用付帯) ※JCB/M/Visaともに対象 |
| 楽天PINKカード | 永年無料 | Visa/JCB/Mastercard/American Express | 3.63% ※全ブランド共通(2025年3月改定) | — |
| セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード | 初年度無料(通常1,100円) ※前年に1円以上の利用で翌年度も無料 | AMEX | 3.85% ※全ブランド共通(2024年12月4日以降) | 記載なし |
| エポスゴールドカード | 通常年会費5,000円(税込) ※招待・家族紹介・年50万円利用等で永年無料 | Visa | Visa 3.85% ※2025年7月1日に2.20%から改定 | 傷害死亡・後遺障害最高5,000万円 ※利用付帯、治療費用等各種補償あり |
| エポスプラチナカード | 招待20,000円、通常30,000円(税込) ※年間100万円利用で翌年以降20,000円 | Visa | Visa 3.85% ※2025年7月1日に2.20%から改定 | 傷害死亡・後遺障害最高1億円 ※自動付帯、家族は2,000万円 |
| 楽天ゴールドカード | 2,200円(税込) | Visa/JCB/Mastercard/American Express | 3.63% ※全ブランド共通(2025年3月改定) | 最高2,000万円(利用付帯) |
| 三井住友カード プラチナプリファード | 33,000円(税込) | Visa | 3.63% ※2024年11月改定 | 最高5,000万円 ※利用付帯 |
| dカード GOLD U | 3,300円(税込) ※満22歳以下または年間30万円以上利用で実質無料 | Visa/Mastercard | 3.85% ※2025年12月1日到着分より統一 | 最高2,000万円 |
| 三菱UFJカード | 永年無料 ※本人会員・家族会員とも | Mastercard/Visa/JCB/American Express | 3.85%(Visa/Mastercard) ※JCB2.04%/Amex2.0% | 死亡・後遺障害最高2,000万円 ※利用付帯。治療費用100万円等限度あり |
| 三菱UFJカード ゴールド | 11,000円(税込) ※WEB入会で初年度無料 | Mastercard/Visa/JCB/American Express | 3.85%(Visa/Mastercard) ※JCB2.04%/Amex2.0% | 最高5,000万円 ※自動付帯1,000万円+利用付帯4,000万円 |
| 三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード | 22,000円(税込) ※家族会員1名無料、2人目以降3,300円 | American Express | V/M 3.85%/JCB 2.04%/Amex 2.0% | 最高1億円(自動付帯) ※自動付帯5,000万円+利用付帯5,000万円の合計 |
| 楽天プレミアムカード | 11,000円(税込) ※一括払いのみ | Visa/Mastercard/JCB/American Express | 3.63% ※全ブランド共通、2025年3月改定 | 最高5,000万円 ※自動付帯 |
| セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード | 初年度無料/2年目以降11,000円 | AMEX | 3.85% ※全ブランド共通(2024年12月改定) | 最高5,000万円 |
| セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード | 33,000円(税込) | AMEX | 3.85% ※2024年12月4日以降、全ブランド共通 | 最高1億円 |
| アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード | 月会費1,100円(税込) ※年額換算13,200円、月会費制 | American Express | 3.5% ※2025年8月1日改定 | 死亡・後遺障害 最高5,000万円 ※利用付帯、配偶者等は最高1,000万円 |
| アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード | 39,600円(税込) | American Express | 3.5% ※2025年8月1日改定 | 死亡・後遺障害 最高1億円 ※利用付帯、旅行代金カード決済が条件 |
| プラチナ・カード(アメリカン・エキスプレス) | 165,000円(税込) | American Express | 3.5% ※2025-08-01改定 | 最高1億円(自動付帯5,000万円) ※カード決済で最高1億円に増額 |
| Olive フレキシブルペイ(一般) | 永年無料 | Visa | 3.63% ※2024年11月改定 | 最高2,000万円 ※選べる無料保険 |
| TRUST CLUB プラチナマスターカード | 本会員3,300円(税込) | Mastercard | Diners 2.0%/Visa・MC 3.63% ※2025年12月1日処理分から改定 | 最高3,000万円(利用付帯) |
| TRUST CLUB ワールドカード | 本会員13,200円(税込) | Mastercard | Diners 2.0%/Visa・MC 3.63% ※2025年12月1日処理分から改定 | 最高7,000万円 |
| ダイナースクラブカード | 29,700円(税込) | Diners Club | 2.0% ※Diners Club、TRUST CLUB(Visa/MC)は3.63% | 最高1億円 ※利用条件付き |
| ライフカード<旅行傷害保険付き> | 1,375円(税込) ※初年度無料 | VISA/Mastercard/JCB | 3.85% ※2024年12月1日改定、Visa/Mastercard/JCB全ブランド共通 | — |
| ライフカードゴールド | 本会員11,000円(税込) | Visa/Mastercard/JCB | Visa/Mastercard/JCB 3.85% ※2024年12月1日改定 | 傷害死亡・後遺障害最高1億円 ※本人会員対象 |
| 学生専用ライフカード | 年会費無料 ※卒業後も無料(年会費無料タイプへ自動切替) | Visa/Mastercard/JCB | 3.85% ※全ブランド共通(2024年12月改定) | 記載なし |
| Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD | 1,986円(税込) | Mastercard/Visa/JCB | 3.85% ※V/M2024年12月〜、JCB2025年10-11月に改定 | 死亡・後遺障害 最高2,000万円 ※治療費用200万・携行品20万(免責3,000円)・賠償責任2,000万等 |
| Orico Card THE GOLD PRIME | 11,000円(税込) ※初年度無料(Web申込限定) | Mastercard/Visa/JCB | 3.85% ※2024年12月〜順次改定 | 死亡・後遺障害最高5,000万円 ※自動付帯、治療費用200万円等限度 |
| au PAY ゴールドカード | 11,000円(税込) | Visa/Mastercard/American Express | 3.85% ※2024年6月20日以降適用 | 最大1億円(自動付帯) |
| PayPayカード ゴールド | 11,000円(税込) ※年間100万円利用で実質無料(年間利用特典) | Visa/Mastercard/JCB | 3.85% ※Visa/Mastercard/JCB共通 | 最大1億円 |
| JALカード 普通カード(Visa/Mastercard) | 本会員2,200円 ※入会後1年間無料。家族会員1,100円 | Visa/Mastercard/JCB/AMEX | 3.63%(Visa/Mastercard) ※JCB1.6%/Amex2.0% | 傷害死亡1,000万円 ※JALアメックスは最高3,000万円 |
| JALカード navi(学生専用) | 在学期間中無料 ※卒業後は普通カードへ切替、年会費2,200円(初年度無料) | JCB/Mastercard/Visa | V/M 3.63%/JCB 1.6%/Amex 2.0% | 傷害死亡最高1,000万円(自動付帯) ※補償期間90日、24時間日本語救急サービスあり |
| ANA VISA/マスター 一般カード | 初年度無料/2年目以降2,200円 | Visa/Mastercard | 3.63% ※2024年11月1日到着売上分より改定(旧2.20%) | 最高1,000万円 |
| ANA JCB一般カード | 本会員2,200円(税込) ※初年度年会費無料 | JCB | 1.6% ※JCB基準レート+1.6% | 最高1,000万円 ※海外旅行傷害保険、死亡・後遺障害 |
| Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード | 34,100円(税込) ※2025年8月21日に年会費を改定 | American Express | 3.5% ※2025-08-01改定 | 死亡・後遺障害 最高3,000万円 ※家族最高1,000万円、利用付帯 |
| ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード | 年会費16,500円(税込) | AMEX | Amex 3.5% ※2025年8月1日改定 | 傷害死亡・後遺障害最高3,000万円 ※利用付帯、配偶者等は最高1,000万円 |
| SAISON GOLD Premium | 11,000円(税込) ※年間100万円利用で翌年以降無料 | Visa/JCB/American Express | 3.85% ※全ブランド共通(2024年12月改定) | 最高1,000万円 ※利用付帯 |
| ラグジュアリーカード(Mastercard Titanium Card) | 55,000円(税込) | Mastercard | 2.85% ※2025-07-30以降処理分より改定 | 死亡・後遺障害 最高1億2千万円 ※家族特約1,000万円、自動付帯 |
※編集部調査時点の要約です。条件・詳細は本文の各紹介と公式サイトをご確認ください。
海外でカードを使うときに気をつけたいこと
最後に、現地での注意点と、カード情報の読み方について整理します。
いずれも知っていれば避けられるトラブルばかりです。

スキミングとは、カードの磁気情報を不正に読み取って複製する手口です。ATMや決済端末に読み取り装置が仕込まれるケースがあります。
対策として、人通りの少ない場所に設置されたATMは避け、銀行の店舗内や空港など管理されたATMを使うのが基本です。
暗証番号を入力する際は、手やもう一方の手で覆って周囲から見えないようにします。背後からの盗撮は今も有効な手口として残っています。
また、決済時にカードを店員に渡して見えない場所へ持って行かれる状況は避けたいところ。可能な限り、自分の目の前で処理してもらいましょう。
カード会社のアプリで利用通知を受け取る設定にしておくと、不審な利用に早く気づけます。
旅行中も明細をこまめに確認する習慣が有効です。
海外の一部店舗では、高額決済時に本人確認としてパスポートの提示を求められることがあります。免税店やブランド店で見られる対応です。
カード名義と本人が一致することを確認する目的のため、提示できないと決済を断られる可能性も。
買い物の予定がある日は、パスポートを携帯するか、ホテルに預けている場合はコピーを持ち歩くといった備えが役立ちます。
ただし、パスポートの携帯義務は国によって異なります。
渡航先の規定を確認したうえで、盗難リスクとのバランスで判断してください。
カードの紹介で目にする還元率や年会費の表記には、条件が付いていることがほとんどです。
ポイント還元率は、利用条件・利用先・上限によって変動します。三井住友カード(NL)の基本還元率は0.5%で、対象のコンビニ・飲食店でのスマホのタッチ決済という条件を満たしたときに最大7%になる構造です。
楽天カードも同様で、基本1%に対して楽天市場では3%、公共料金等は0.2%と利用先で変わります。「最大」の数字だけを見ると実態を読み違えます。
年会費も同じです。JCB CARD Wの永年無料には39歳までの入会という条件があり、JCBゴールドの初年度無料はオンライン入会のみが対象(切替は対象外)となっています。
本記事の年会費・手数料はすべて税込表記です。無料条件が付く場合は条件を併記していますが、申込前には必ず公式サイトで現行の条件を確認してください。
キャンペーンや入会特典についても、条件・内容・進呈ポイント数は時期により変動します。記載を恒常的なものと受け取らないようにしましょう。
出典: 景品表示法(消費者庁)
帰国後にも確認しておきたいことが2つあります。ひとつが与信枠の解除状況です。
ホテルのデポジットで押さえられた枠は、帰国後すぐには解除されないことがあります。数週間残るケースもあるため、利用可能額が減ったままになっていないか確認してください。
長期間解除されない場合は、カード会社へ問い合わせることで状況を確認できます。次の大きな決済に影響するため、放置しないほうが賢明です。
もうひとつが請求レート。前述のとおり、適用される為替レートは決済日ではなく売上処理日のものになります。想定と異なる金額になっていないか、明細で照合しましょう。
身に覚えのない請求が混ざっていた場合は、速やかにカード会社へ連絡してください。
不正利用の補償には届出期限があるためです。
券面の国際ブランドのロゴを確認し、ICチップが付いているかを見てください。ICチップ付きのVisa・Mastercard・JCB等であれば、対応店舗では基本的に使えます。
あわせて、有効期限が旅行期間中に切れないか、会員サイトで海外利用の制限がかかっていないかも確認しましょう。
不安があれば、カード会社の会員窓口へ渡航先を伝えて確認するのが確実です。
ICチップ+PIN入力が求められる店舗では決済できません。PINを規定回数間違えるとカードがロックされます。
照会は郵送での通知になるのが一般的で、渡航中に受け取ることはできません。出発の2週間前までに手続きを始めてください。
間に合わない場合は、タッチ決済で通る少額決済に頼るか、PINを把握している別のカードを持参する形になります。
カードによっては、学生を対象に含む申込条件が設定されています。JCB CARD Wは18歳以上39歳以下で、本人・配偶者に安定収入がある方、または学生(高校生を除く)が対象です。
三井住友カード(NL)は満18歳以上(高校生を除く)、楽天カードは18歳以上(国内在住)が申込条件になっています。
ただし、いずれも審査があり、結果は個別に判断されます。申込条件を満たすことと発行されることは別である点は理解しておいてください。
カード番号のみであれば、短時間で発行できるカードがあります。三井住友カード(NL)は最短10秒で番号表示(即時発行。夜間帯申込は仮利用枠の場合あり)です。
JCB CARD WとJCBゴールドは最短5分で番号発行(ナンバーレスの場合)ですが、カード本体の到着は約1週間かかります。
現地の実店舗で使うにはカード本体が必要なため、日程に余裕がない場合は、既存カードの限度額確認を優先するほうが現実的でしょう。発行スピードは審査結果や受付時間により異なります。
カード付帯の旅行傷害保険は、原則として本人が対象です。家族を補償対象に含めるには、家族特約の有無を確認する必要があります。
家族カード会員が対象になるかもカードごとに規定が異なります。家族での渡航では、人数分の補償が足りるかを検証してください。
買い物の決済には使えますが、ホテルのデポジットやレンタカーの契約では受け付けられないことがあります。与信枠を確保する仕組みが異なるためです。
これらの場面に備えるなら、クレジットカードを1枚は持参するのが確実。デビット・プリペイドは補助的な手段として組み合わせるのが実用的でしょう。
海外旅行でクレジットカードが必要になるのは、ホテルの預り金やレンタカーの契約など、提示そのものが手続きの条件になる場面があるためです。
持っていく枚数は最低2枚。国際ブランドを分け、財布とセーフティボックスに分散して保管します。渡航先がハワイ・アジア圏ならJCBを、欧米や周遊ならVisa・Mastercardを軸に組み合わせてください。
現地での決済は、ICチップ+暗証番号(PIN)が主流。出発前にPINを確認し、思い出せなければ2週間前までに手続きを始めましょう。
出発前のチェックは、有効期限・利用限度額の空き・海外利用設定・保険の付帯条件・緊急連絡先の5点。ホテルのデポジットで枠が押さえられることも見込んで、余裕を持たせておきます。
カードを選ぶ際は、旅行傷害保険の付帯条件と補償の中身、海外事務手数料の低さ、渡航先とブランドの相性、サポート体制、年会費と発行スピードの5軸で。まずは年会費無料のカードで足りるかを検証し、ラウンジや手厚い保険を使い切れる場合に有料カードを検討する順序が合理的です。
紛失・盗難に遭ったら、最初にカード会社へ連絡して利用を停止し、その後で現地警察に届け出る。この順番だけは、出発前に頭へ入れておいてください。

※本記事に記載の料金は2026年8月1日時点のものです(特記なき限り税込)。最新の料金・条件は各カード会社公式サイトをご確認ください。
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