少額投資におすすめの証券会社|選び方と始め方を解説

「ミニ株は少額から始められるって聞いたけど、おすすめしないという意見も多い…」そんな疑問を持っていませんか。
ミニ株(単元未満株)は、通常100株単位で購入する株式を1株から買える便利なサービスですが、手数料の高さや取引制限などのデメリットがあるのも事実です。
この記事では、ミニ株をおすすめしないと言われる7つの理由を詳しく解説し、それでもミニ株が向いている人の特徴や賢い活用法をご紹介します。
デメリットを正しく理解した上で、あなたに合った投資方法を見つけましょう。
目次
ミニ株(単元未満株)とは、通常100株単位で取引する株式を、1株から購入できるサービスのことです。日本では2001年10月施行の商法改正により単元株制度が導入され、2018年10月1日からは売買単位が100株に統一されました。
例えば、1株5,000円の銘柄を通常の方法で購入する場合、100株×5,000円=50万円の資金が必要です。しかし、ミニ株なら1株5,000円から購入できるため、少額で株式投資を始められます。
ミニ株は証券会社によって呼び名が異なり、SBI証券では「S株」、楽天証券では「かぶミニ®」、マネックス証券では「ワン株」という名称でサービスを提供しています。
取扱銘柄数や手数料、約定タイミングは証券会社ごとに異なるため、自分に合った証券会社を選ぶことが大切です。
なお、「ミニ株」という言葉は、厳密には10株単位で取引する「株式ミニ投資」を指すこともありますが、本記事では1株から取引できる単元未満株をミニ株として解説します。
ミニ株でも通常の株式投資と同様に、保有株数に応じた配当金を受け取ることができます。ただし、多くの銘柄では株主優待の対象が1単元(100株)以上となっているため、ミニ株では株主優待を受けられない場合が多い点には注意が必要です。
ミニ株をおすすめしないと言われる7つの理由
ミニ株には少額から始められるメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。ここでは、ミニ株をおすすめしないと言われる主な理由を7つ解説します。
ミニ株の最大のデメリットは、通常の単元株取引に比べて手数料が割高になることです。証券会社によって異なりますが、約定代金に対して0.5~0.55%程度の手数料がかかる場合、少額取引では手数料の負担が大きくなります。
例えば、1株10,000円の銘柄を購入して10,100円で売却した場合を考えてみましょう。売買損益は100円ですが、購入時手数料55円(10,000円×0.55%)と売却時手数料55円(10,100円×0.55%)がかかると、トータルでは10円のマイナスになってしまいます。このように、値上がりしても手数料で利益が消えてしまう「手数料負け」が起こりやすいのです。
最近ではSBI証券や楽天証券(寄付取引)のように、ミニ株の売買手数料を完全無料にしている証券会社も増えています。手数料負けを避けたい場合は、手数料無料の証券会社を選ぶことが重要です。
ミニ株は、通常の株式取引のようにリアルタイムで約定しません。多くの証券会社では、1日に1~3回の決まったタイミングでしか約定されないため、注文してから実際に売買が成立するまでにタイムラグが発生します。
例えば、SBI証券のS株では1日3回(9時・12時30分・15時)、マネックス証券のワン株では1日1回(後場の始値)の約定タイミングとなっています。前場に注文を出しても後場まで約定されなかったり、翌営業日の約定になったりするため、「好材料が出たから今すぐ買いたい」「保有株の決算が悪かったからすぐに売りたい」といった場合でも、約定タイミングまで待つ必要があります。
その間に株価が大きく変動すると、想定していた価格とは異なる価格で約定してしまい、投資機会を逃したり、損切りが遅れてしまったりする可能性があります。
ただし、楽天証券の「かぶミニ®」では、主要ネット証券で初めてリアルタイム取引に対応しており、立会時間中ならいつでも取引できる銘柄もあります。
ミニ株では、ほとんどの証券会社で指値注文ができず、成行注文のみとなっています。指値注文とは、「1株5,000円以下なら買う」「1株5,500円以上なら売る」といった価格を指定して注文する方法ですが、ミニ株ではこの注文方法が使えません。
成行注文では、約定タイミングの市場価格で自動的に売買が成立するため、想定外の価格で約定してしまうリスクがあります。特に値動きの激しい銘柄では、注文時の株価と約定時の株価が大きく異なることもあります。
通常の単元株取引では指値注文を使って価格をコントロールできますが、ミニ株ではそれができないため、短期的な売買には不向きです。長期保有を前提とした投資であれば、多少の価格変動は気にする必要がありませんが、タイミングを重視する投資スタイルの人には大きなデメリットとなります。
楽天証券の「かぶミニ®」のリアルタイム取引では、主要ネット証券で初めて指値注文にも対応しています。注文タイミングや注文方法にこだわりたい場合は、楽天証券を検討するとよいでしょう。
株式投資の楽しみの一つが株主優待ですが、ミニ株では株主優待を受けられない場合がほとんどです。多くの企業が株主優待の対象を1単元(100株)以上の保有者に限定しているためです。
例えば、飲食店の優待券や商品券、自社製品の詰め合わせなど、魅力的な株主優待を実施している企業は多数ありますが、これらの優待を受けるには最低でも100株の保有が必要です。1株や10株といった単元未満の保有では、配当金は受け取れても株主優待は受けられません。
株主優待を目的に投資したい場合は、ミニ株で少しずつ買い増して100株に到達させるか、最初から単元株で購入する必要があります。ただし、一部の企業では1株以上の保有で優待を実施しているケースもあるため、事前に各企業のホームページ等で株主優待の条件を確認することをおすすめします。
ミニ株は少額から投資できる反面、投資金額が小さいため大きな利益を狙いにくいというデメリットがあります。株価が10%上昇しても、1株5,000円の銘柄を1株保有しているだけでは利益は500円にすぎません。
例えば、100株(50万円分)を保有していれば5万円の利益になりますが、1株(5,000円分)では500円の利益にしかなりません。さらに、手数料がかかる証券会社では、この利益から手数料が差し引かれるため、実質的な利益はさらに少なくなります。
短期間で大きな資産を築きたい人や、まとまった金額を運用したい人にとっては、ミニ株の利益規模では物足りないと感じるでしょう。
ただし、長期的にコツコツと買い増していけば、いずれは単元株に到達し、より大きな利益を狙えるようになります。少額から始めて徐々に投資額を増やしていくという戦略であれば、ミニ株は有効な手段となります。
ミニ株は、すべての証券会社で取り扱っているわけではありません。主要なネット証券では対応していますが、一部の証券会社ではミニ株サービスを提供していないため、口座を持っていても取引できない場合があります。
また、ミニ株に対応している証券会社でも、取扱銘柄が限られていることがあります。例えば、楽天証券の「かぶミニ®」では、2025年9月時点でリアルタイム取引で約1,015銘柄、全体で約2,160銘柄が対象となっており、順次拡大しています。一方、SBI証券のS株では約4,000銘柄を取り扱っており、証券会社によって取扱銘柄数に大きな差があります。
投資したい銘柄がミニ株の取扱対象外だった場合、通常の単元株で購入するか、その銘柄を取り扱っている別の証券会社で口座を開設する必要があります。売買高が多い人気銘柄は取り扱っている可能性が高いですが、マイナーな銘柄や地方市場に上場している銘柄は対象外になっていることもあるため、事前に確認が必要です。
ミニ株(単元未満株)を保有している場合、議決権が付与されないため株主総会に参加することができません。議決権とは、企業の経営方針や役員選任などの重要事項について投票する権利のことで、通常は1単元(100株)以上の保有で1つの議決権が与えられます。
株主総会では、企業の経営陣と直接対話したり、経営方針について意見を述べたりすることができますが、ミニ株保有者にはこの機会がありません。配当金は保有株数に応じて受け取れますが、企業経営に関与する権利は持てないのです。
投資先企業の経営に興味があり、株主総会に参加したいと考えている人にとっては、これは大きなデメリットとなります。議決権を得て株主総会に参加したい場合は、最低でも1単元(100株)以上を保有する必要があります。
ただし、多くの個人投資家にとって、議決権の有無はそれほど重要ではないかもしれません。配当金や値上がり益を目的とした投資であれば、議決権がなくても特に問題はないでしょう。
手数料で損しないために
ミニ株で最も注意すべきは手数料です。ここでは、実際の投資金額別に手数料負担がどの程度になるかをシミュレーションし、手数料負けしない投資金額の目安を解説します。
1万円分のミニ株を購入した場合の手数料負担を見てみましょう。手数料が約定代金の0.55%の証券会社を想定します。
購入時:10,000円×0.55%=55円の手数料がかかります。その後、株価が5%上昇して10,500円になったタイミングで売却すると、売却時手数料は10,500円×0.55%=58円(小数点以下切り上げ)となります。
この場合、売買損益は500円(10,500円-10,000円)ですが、購入時手数料55円と売却時手数料58円の合計113円を差し引くと、実質的な利益は387円となります。手数料負担率は約1.1%(113円÷10,000円)で、利益の約22.6%が手数料で消えてしまう計算です。
さらに、株価が1%しか上昇しなかった場合(10,100円で売却)を考えてみましょう。売買損益は100円ですが、購入時手数料55円と売却時手数料56円の合計111円を差し引くと、11円のマイナスとなってしまいます。これが「手数料負け」の典型例です。
1万円程度の少額投資では、手数料の影響が非常に大きいことがわかります。手数料無料の証券会社を選ぶか、ある程度まとまった金額で投資することが重要です。
次に、5万円分のミニ株を購入した場合を見てみましょう。同じく手数料が約定代金の0.55%の証券会社を想定します。
購入時:50,000円×0.55%=275円の手数料がかかります。株価が5%上昇して52,500円になったタイミングで売却すると、売却時手数料は52,500円×0.55%=289円(小数点以下切り上げ)となります。
この場合、売買損益は2,500円(52,500円-50,000円)ですが、購入時手数料275円と売却時手数料289円の合計564円を差し引くと、実質的な利益は1,936円となります。手数料負担率は約1.1%(564円÷50,000円)で、利益の約22.6%が手数料で消えてしまいます。
投資金額が増えても手数料負担率は変わりませんが、絶対額としての利益は増えます。5万円投資であれば、株価が2%以上上昇すれば手数料を差し引いても利益が残る計算になります(2%上昇で1,000円の利益、手数料約564円を差し引いても約436円の利益)。
ただし、手数料が約定代金の0.55%かかる証券会社では、短期的な売買を繰り返すと手数料負担が大きくなります。長期保有を前提とするか、手数料無料の証券会社を選ぶことが賢明です。
手数料負けを避けるためには、どの程度の投資金額が必要なのでしょうか。手数料が約定代金の0.55%の証券会社を前提に考えてみましょう。
往復の手数料負担率は約1.1%(購入時0.55%+売却時0.55%)となるため、株価が1.1%以上上昇すれば手数料を差し引いても利益が残る計算になります。つまり、最低でも1.1%以上の値上がりが見込める銘柄に投資する必要があります。
一般的に、株価の変動率は銘柄によって異なりますが、短期間で1.1%以上の値上がりを確実に見込むのは難しいため、ミニ株での短期売買は推奨できません。長期保有を前提とし、年間で5~10%以上の値上がりや配当金を狙う戦略が現実的です。
最も確実なのは、SBI証券や楽天証券(寄付取引)のように売買手数料が完全無料の証券会社を選ぶことです。手数料無料の証券会社であれば、投資金額に関係なく手数料負けの心配がなくなります。
少額から投資を始めたい人は、まず手数料無料の証券会社で口座を開設することをおすすめします。
ここまでミニ株のデメリットを解説してきましたが、ミニ株にはメリットも多くあります。デメリットだけに注目せず、メリットも理解した上で判断することが大切です。
ミニ株の最大のメリットは、少額から株式投資を始められることです。通常の単元株取引では数十万円から数百万円の資金が必要な銘柄でも、ミニ株なら数百円から数千円で購入できます。
例えば、株価が5,000円の銘柄なら、通常は50万円(5,000円×100株)の資金が必要ですが、ミニ株なら5,000円で1株から購入できます。高額な銘柄でも気軽に投資できるため、投資の選択肢が大きく広がります。
投資初心者にとって、いきなり数十万円を投資するのは心理的なハードルが高いものです。ミニ株なら、少額から始めて徐々に投資に慣れていくことができるため、初心者でも安心して株式投資を始められます。
また、余裕資金が少ない人でも、毎月数千円ずつ積み立てていくことで、無理なく資産形成を進めることができます。少額から始められるという点は、ミニ株の大きな魅力です。
ミニ株を活用すれば、少額で複数の銘柄に分散投資することができます。分散投資とは、投資先を複数に分けることでリスクを軽減する投資手法のことです。
例えば、10万円の資金がある場合、通常の単元株取引では1銘柄しか買えないことが多いですが、ミニ株なら10銘柄以上に分散投資することも可能です。異なる業種や特性を持つ銘柄に分散することで、1つの銘柄が値下がりしても他の銘柄でカバーできる可能性が高まります。
また、購入タイミングを分散することもできます。一度に全額を投資するのではなく、毎月一定額ずつ購入していけば、購入価格が平均化され、価格変動リスクを抑えることができます。これをドルコスト平均法といい、長期的な資産形成に有効な手法です。
分散投資はリスク管理の基本ですが、ミニ株ならこれを少額で実践できるのが大きなメリットです。
ミニ株でも、保有株数に応じて配当金を受け取ることができます。配当金とは、企業が得た利益の一部を株主に分配するもので、株式投資の重要な収益源の一つです。
例えば、1株あたりの配当金が50円の銘柄を10株保有していれば、年間500円(税引前)の配当金を受け取れます。少額に見えるかもしれませんが、複数の高配当銘柄に分散投資すれば、定期的な配当収入を得ることができます。
特に、高配当利回りの銘柄にミニ株で投資すれば、少額でも配当金による収益を狙うことができます。配当利回り4%の銘柄に5万円分投資すれば、年間約2,000円(税引前)の配当金が期待できます。
配当金は株価の値動きに関係なく受け取れるため、安定した収益源となります。長期保有を前提とした投資であれば、配当金の積み重ねによって着実に資産を増やすことができます。なお、NISA口座で保有すれば、配当金も非課税で受け取れるため、さらに有利です。
ミニ株は、少額で実際の株式投資を体験できるため、投資の練習に最適です。本やネットで投資の知識を学んでも、実際に自分のお金を投資してみないと、株価の値動きや投資判断の難しさは実感できません。
ミニ株なら、数千円から実際の株式を購入できるため、大きな損失リスクを負うことなく投資経験を積むことができます。株価チャートの見方、企業情報の調べ方、売買タイミングの判断など、実践を通じて学べることは多くあります。
また、少額投資であれば、仮に損失が出ても精神的なダメージは小さく済みます。投資初心者がいきなり大金を投資して大きな損失を出してしまうと、投資自体が怖くなってしまうこともありますが、ミニ株なら失敗から学びながら徐々にスキルアップしていくことができます。
投資の実践経験を積み、自信がついてきたら徐々に投資金額を増やしていくという段階的なアプローチは、初心者にとって非常に有効です。
ミニ株は、2024年から始まった新NISA制度の成長投資枠でも活用できます。新NISAでは、年間240万円までの成長投資枠で個別株投資が可能で、売却益や配当金が非課税となります。
通常の課税口座では、株式投資で得た利益に対して20.315%の税金がかかります。例えば、20万円の利益が出た場合、約4万円が税金として差し引かれてしまいます。しかし、NISA口座で保有していれば、この税金がかからず、20万円全額を受け取ることができます。
ミニ株を活用すれば、成長投資枠の上限を細かく調整しながら、効率的に非課税枠を使い切ることができます。例えば、通常の単元株で購入すると投資枠を超えてしまう高額銘柄でも、ミニ株なら投資枠に収まるように調整して購入できます。
また、SBI証券や楽天証券では、NISA口座でのミニ株取引も手数料無料で利用できるため、コストを抑えながら非課税のメリットを最大限に活用できます。長期的な資産形成を目指すなら、ミニ株とNISAを組み合わせることは非常に有効な戦略です。
ミニ株が向いている人・向いていない人
ミニ株にはメリットとデメリットの両方があるため、すべての人に適しているわけではありません。ここでは、ミニ株が向いている人と向いていない人の特徴を解説します。
以下のような特徴に当てはまる人は、ミニ株での投資が向いています。
特に、投資初心者や少額から始めたい人にとって、ミニ株は非常に有効な選択肢となります。
一方、以下のような特徴に当てはまる人には、ミニ株はあまり向いていません。
これらに当てはまる場合は、通常の単元株取引や他の投資方法を検討した方がよいでしょう。自分の投資スタイルや目的に合わせて、最適な投資方法を選ぶことが大切です。
ミニ株が有効な3つの活用シーン
ミニ株は、特定の状況や目的において非常に有効な投資手段となります。ここでは、ミニ株が特に役立つ3つの活用シーンを紹介します。
投資初心者が実践経験を積むために、ミニ株は最適なツールです。投資の本やセミナーで知識を学んでも、実際に自分のお金を投資してみないと、本当の意味での投資スキルは身につきません。
ミニ株なら、1銘柄あたり数千円から投資できるため、大きな損失リスクを負うことなく実践経験を積むことができます。株価チャートの見方、企業の業績分析、売買タイミングの判断など、実際に投資してみることで初めて理解できることは多くあります。
また、少額投資であれば、仮に損失が出ても精神的なダメージは小さく済みます。失敗から学び、徐々に投資スキルを向上させていくことができます。投資に慣れてきたら、徐々に投資金額を増やしていくという段階的なアプローチが可能です。
特に、複数の銘柄に少額ずつ投資してみることで、どのような銘柄が自分の投資スタイルに合っているかを見極めることができます。投資の練習台として、ミニ株は非常に有効です。
すでに株式投資をしている人にとって、ミニ株はポートフォリオ調整の便利なツールとなります。株式分割や保有株の一部売却などで、意図せず単元未満の端株が発生することがあります。
例えば、150株保有している銘柄の一部を売却したい場合、通常の単元株取引では100株単位でしか売却できないため、50株だけ売却することができません。しかし、ミニ株を使えば、50株だけを売却してポートフォリオを調整することができます。
また、リバランス(資産配分の見直し)を行う際にも、ミニ株は便利です。「A銘柄を少し減らしてB銘柄を増やしたい」といった細かい調整を、単元未満の株数で行うことができます。
さらに、証券会社を乗り換える際に、旧口座に残った端株をミニ株で売却して整理することもできます。ポートフォリオ管理の柔軟性を高める手段として、ミニ株は中級者以上の投資家にも有用です。
株価が高い銘柄(値がさ株)に投資したい場合、ミニ株を使って少しずつ積み立てていく戦略が有効です。例えば、1株10,000円の銘柄なら、通常は100万円の資金が必要ですが、ミニ株なら毎月1株ずつ(10,000円ずつ)購入していくことができます。
この方法には2つのメリットがあります。1つ目は、まとまった資金がなくても高額銘柄に投資できることです。一度に100万円を用意するのは難しくても、毎月1~2万円なら無理なく投資できる人は多いでしょう。
2つ目は、購入タイミングを分散できることです。毎月一定額ずつ購入していくことで、株価が高い時は少なく、安い時は多く購入することになり、平均購入単価を抑えることができます(ドルコスト平均法)。
特に、優良企業の高額銘柄を長期保有したい場合、ミニ株での積立投資は非常に有効な戦略です。SBI証券の「日株積立」など、ミニ株の自動積立サービスを提供している証券会社もあるため、手間をかけずに積立投資を続けることができます。
ミニ株におすすめの証券会社3社
ミニ株を始めるなら、手数料が安く取扱銘柄が多い証券会社を選ぶことが重要です。ここでは、特におすすめの3社を紹介します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇※現物取引のみ |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点※現物取引のみ |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点)※現物取引のみ |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄)※現物取引のみ |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立)※現物取引のみ |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は、SBIグループ全体で1,500万口座を突破した国内最大級のネット証券です。ミニ株サービス「S株」は、取扱銘柄数が約4,000銘柄と業界トップクラスで、東証上場のほぼすべての銘柄に投資できます。
SBI証券S株の特徴
2023年の「ゼロ革命」により、S株の買付・売却ともに手数料が無料になりました。手数料負けの心配がないため、少額投資でも安心して取引できます。
約定タイミングは1日3回(9時・12時30分・15時)で、24時間いつでも注文を出すことができます。NISA口座でも利用でき、配当金も非課税で受け取れます。また、Vポイント・Pontaポイント・dポイント・JALマイル・PayPayポイントなど、複数のポイントサービスに対応しており、ポイント投資も可能です。
「日株積立」サービスを使えば、毎月自動でS株を積み立てることもできます。取扱銘柄数・手数料・機能性のすべてにおいて優れているため、ミニ株を始めるなら最有力候補となる証券会社です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約13,000,000口座 ※2025年11月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応)※現物取引のみ |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 251銘柄 ※2025年2月28日時点 ※現物取引のみ |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄)※現物取引のみ |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄)※現物取引のみ |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>)※現物取引のみ |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券は、約1,300万口座を持つ人気のネット証券です。ミニ株サービス「かぶミニ®」は、2023年4月に開始された比較的新しいサービスですが、主要ネット証券で初めてリアルタイム取引と指値注文に対応した画期的なサービスとなっています。
楽天証券かぶミニ®の特徴
かぶミニ®には2つの取引方法があります。1つ目は「寄付取引」で、取扱銘柄は約2,100銘柄、売買手数料は完全無料です。2つ目は「リアルタイム取引」で、取扱銘柄は約800銘柄、立会時間中ならいつでもリアルタイムで取引できます。リアルタイム取引では0.22%のスプレッド(買付時は上乗せ、売却時は差し引き)がかかりますが、タイミングを逃さず取引できる点は大きなメリットです。
楽天証券の最大の魅力は、楽天ポイントで投資できることです。楽天市場や楽天カードで貯めたポイントを使ってミニ株を購入できるため、実質的に元手なしで投資を始めることもできます。楽天経済圏を利用している人には特におすすめです。
NISA口座にも対応しており、スマホアプリ「iSPEED」から簡単に取引できます。リアルタイム取引ができる点は他社にない強みなので、約定タイミングにこだわりたい人には最適な証券会社です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料)※現物取引のみ |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認)※現物取引のみ |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上)※現物取引のみ |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点)※現物取引のみ |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能)※現物取引のみ |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券は、約270万口座を持つネット証券で、特に米国株投資に強みがあります。ミニ株サービス「ワン株」は、買付手数料が無料、売却時のみ約定代金の0.55%(最低52円)の手数料がかかります。
マネックス証券ワン株の特徴
ワン株の特徴は、主要ネット証券で唯一、ミニ株の貸株サービスに対応していることです。保有しているミニ株を証券会社に貸し出すことで、毎日金利を受け取ることができます。長期保有を前提とした投資であれば、配当金に加えて貸株金利も受け取れるため、より効率的に資産を増やすことができます。
約定タイミングは1日1回(後場の始値)で、当日11:30までに注文すれば当日の後場始値で約定します。取扱銘柄は約1,500銘柄で、東証と名証の上場銘柄が対象です。
マネックスポイントやdポイントを使ったポイント投資にも対応しており、NISA口座での取引も可能です。米国株投資も充実しているため、国内株と米国株の両方に投資したい人にもおすすめです。貸株サービスを活用して効率的に資産を増やしたい人には、マネックス証券が向いています。
ミニ株以外のおすすめ投資方法4選
ミニ株が自分に合わないと感じた場合、他の投資方法も検討してみましょう。ここでは、ミニ株以外のおすすめ投資方法を4つ紹介します。
投資信託は、多数の投資家から集めた資金を専門家が運用する金融商品です。特にインデックスファンドは、日経平均株価やS&P500などの株価指数に連動するように運用されるため、低コストで分散投資ができます。
投資信託のメリットは、100円から購入でき、自動的に複数の銘柄に分散投資できることです。個別株のように銘柄選びに悩む必要がなく、プロが運用してくれるため初心者でも始めやすい投資方法です。
特に、新NISAのつみたて投資枠では、金融庁が選定した優良な投資信託のみが対象となっており、年間120万円まで非課税で投資できます。長期的な資産形成を目指すなら、つみたてNISAでインデックスファンドを積み立てる方法が最もおすすめです。
ETF(Exchange Traded Fund)は、証券取引所に上場している投資信託のことです。株式と同じように市場でリアルタイムに売買でき、投資信託のように複数の銘柄に分散投資できるという、両方のメリットを持っています。
ETFのメリットは、低コストで分散投資ができることと、リアルタイムで売買できることです。投資信託は1日1回しか基準価額が決まりませんが、ETFは市場が開いている時間帯ならいつでも取引できます。
日本株に投資するETF(日経平均連動型など)や、米国株に投資するETF(S&P500連動型など)など、さまざまな種類があります。新NISAの成長投資枠でも購入でき、配当金や売却益が非課税となります。投資信託とETFを組み合わせることで、より柔軟なポートフォリオを構築できます。
米国株は、日本株と異なり1株から購入できるため、ミニ株のような少額投資が可能です。アップル、マイクロソフト、アマゾンなど、世界的に有名な企業に少額から投資できます。
米国株のメリットは、世界最大の経済大国である米国の成長企業に投資できることです。過去数十年間、米国株式市場は長期的に右肩上がりで成長してきた実績があり、長期投資に適しています。
SBI証券、楽天証券、マネックス証券などの主要ネット証券では、米国株を1株から購入でき、NISA口座でも取引できます。為替リスクはありますが、分散投資の一環として米国株を組み入れることで、ポートフォリオの安定性を高めることができます。
新NISAのつみたて投資枠を活用した積立投資は、長期的な資産形成に最も適した方法の一つです。年間120万円まで非課税で投資でき、運用益や配当金が非課税となります。
つみたて投資枠では、金融庁が選定した優良な投資信託のみが対象となっており、低コストで長期運用に適したファンドが厳選されています。毎月一定額を自動で積み立てることで、ドルコスト平均法の効果により、価格変動リスクを抑えながら資産を増やすことができます。
投資初心者にとって、つみたてNISAは最もおすすめできる投資方法です。一度設定すれば自動で積み立てが続くため、手間もかかりません。ミニ株で個別株投資を学びながら、つみたてNISAで投資信託を積み立てるという組み合わせも有効です。
ミニ株で失敗しないための注意点
ミニ株で投資を始める際には、いくつかの注意点を押さえておくことが重要です。ここでは、失敗を避けるための3つのポイントを解説します。
ミニ株は、約定タイミングが限られており、リアルタイムで売買できない証券会社が多いため、短期売買には向いていません。デイトレードやスイングトレードのような短期的な売買で利益を狙うのではなく、長期保有を前提とした投資を心がけましょう。
長期保有のメリットは、短期的な株価変動に一喜一憂する必要がなく、配当金を受け取りながら着実に資産を増やせることです。また、売買回数が少なければ、手数料の負担も抑えられます。
優良企業の株を長期保有し、配当金を再投資していくことで、複利効果により資産を効率的に増やすことができます。短期的な値動きに惑わされず、長期的な視点で投資を続けることが成功の鍵です。
手数料がかかる証券会社でミニ株を取引する場合、手数料負けしない投資金額を設定することが重要です。前述のとおり、手数料が約定代金の0.55%の場合、往復で約1.1%の手数料がかかります。
少額すぎる投資では、わずかな値上がりでも手数料で利益が消えてしまいます。最低でも数万円以上の投資を心がけるか、SBI証券や楽天証券(寄付取引)のように手数料無料の証券会社を選ぶことをおすすめします。
また、頻繁に売買を繰り返すと手数料がかさむため、長期保有を前提とした投資計画を立てましょう。手数料を意識した投資戦略を立てることが、ミニ株で成功するためのポイントです。
ミニ株でも配当金を受け取ることができますが、税金の処理方法を理解しておくことが大切です。配当金には通常20.315%の税金がかかりますが、特定口座(源泉徴収あり)で保有していれば、自動的に税金が差し引かれて入金されるため、確定申告は不要です。
一方、NISA口座で保有している場合は、配当金も非課税で受け取ることができます。ただし、配当金を非課税で受け取るには、配当金受取方法を「株式数比例配分方式」に設定しておく必要があります。この設定をしていないと、NISA口座で保有していても配当金に課税されてしまうため注意が必要です。
また、複数の証券会社で取引している場合、損益通算(利益と損失を相殺すること)を活用することで、税負担を軽減できる場合があります。税金の仕組みを理解し、適切な口座管理を行うことで、手取り額を最大化しましょう。
ミニ株は、投資スタイルや目的によって向き不向きがあります。短期売買で大きな利益を狙いたい人や株主優待目的の人には向いていませんが、少額から投資を始めたい初心者や分散投資をしたい人には非常に有効な投資方法です。デメリットを理解した上で、自分に合っているかを判断することが大切です。
証券会社によって異なります。SBI証券や楽天証券(寄付取引)では売買手数料が完全無料です。マネックス証券は買付無料・売却時0.55%、その他の証券会社では買付・売却ともに0.5~0.55%程度の手数料がかかる場合があります。手数料無料の証券会社を選ぶことをおすすめします。
はい、ミニ株でも保有株数に応じて配当金を受け取ることができます。1株あたりの配当金が50円の銘柄を10株保有していれば、年間500円(税引前)の配当金を受け取れます。NISA口座で保有していれば、配当金も非課税となります。
はい、ミニ株は新NISAの成長投資枠で取引できます。SBI証券、楽天証券、マネックス証券などの主要ネット証券では、NISA口座でのミニ株取引に対応しており、売却益や配当金が非課税となります。手数料も無料の証券会社が多いため、NISAとミニ株の組み合わせは非常に有効です。
はい、ミニ株を買い増して100株に到達すれば、自動的に単元株となります。例えば、すでに80株保有している状態で20株を追加購入すれば、合計100株となり単元株として扱われます。単元株になれば、株主優待の対象となったり、議決権が付与されたりします。
ミニ株は1株から購入できるため、株価によって異なりますが、数百円から数千円程度で始められます。例えば、1株500円の銘柄なら500円から投資可能です。SBI証券では1,000円からの金額指定積立もできるため、非常に少額から株式投資を始めることができます。
ミニ株(単元未満株)は、少額から株式投資を始められる便利なサービスですが、手数料が割高になりやすい、約定タイミングが限られる、株主優待がもらえないなどのデメリットがあります。短期売買や大きな利益を狙う投資には向いていませんが、投資初心者が少額から始める、複数銘柄に分散投資する、高額銘柄を少しずつ積み立てるといった目的には非常に有効です。
ミニ株を始めるなら、SBI証券、楽天証券、マネックス証券のように手数料無料の証券会社を選ぶことをおすすめします。特にSBI証券は取扱銘柄数が約4,000銘柄と最も多く、売買手数料も完全無料のため、初心者から上級者まで幅広く利用できます。
ミニ株のデメリットを正しく理解し、長期保有を前提とした投資を心がければ、少額から着実に資産を増やすことができます。新NISAと組み合わせることで、配当金や売却益を非課税で受け取れるため、さらに効率的な資産形成が可能です。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の責任で行ってください。ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、慎重にご検討ください。
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