香川証券とは?特徴や評判、地場証券の活用方法を解説

香川証券とは?特徴や評判、地場証券の活用方法を解説

香川証券について調べているあなたは、地元の証券会社で資産運用を始めたい、または就職先として検討しているのではないでしょうか。

香川証券は、香川県高松市に本店を置く独立系の地場証券会社です。

1944年の設立以来、四国を中心に対面営業にこだわり、地域密着型のサービスを提供しています。

本記事では、香川証券の特徴や強み、取扱商品、評判、そして大手・ネット証券との違いを詳しく解説します。

地場証券を選ぶべき人の判断基準や、口座開設の方法もご紹介しますので、あなたに合った証券会社選びの参考にしてください。

この記事の要約
  • 香川証券は1944年設立の独立系地場証券で、四国四県・岡山・東京に営業拠点を展開
  • 対面営業にこだわり、地域経済に精通した情報提供とM&A・相続対策などの専門サービスが強み
  • 手数料は大手証券と同水準だが、ネット証券と比較すると高め。対面サポートの価値を重視する方に向いている
SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

香川証券とは?|地域密着型の独立系証券会社

香川証券は、香川県を中心に四国地域で長年にわたり資産運用サービスを提供している証券会社です。大手証券やネット証券とは異なる、地場証券ならではの特徴があります。

ここでは、香川証券の基本情報と独立系証券としての特徴を詳しく見ていきましょう。

会社概要と沿革

香川証券は1919年(大正8年)に創業し、1944年(昭和19年)に法人として設立されました

本社は香川県高松市磨屋町4-8に位置し、資本金は5億5,500万円、四国財務局長(金商)第3号の登録を受けた正規の金融機関です。

2023年3月期の営業収益は16億360万円、2024年3月現在の役職員数は151名(女性62名、男性89名)となっています。

100年以上の歴史を持つ香川証券は、大正期から現在まで好景気も不景気も経験してきた老舗企業です。地域に根差した経営を続けながら、時代の変化に対応したサービスを提供し続けています。

独立系証券としての特徴

香川証券は、香川県を中心に四国四県・岡山・東京に営業ネットワークを持つ独立系地場証券であり、創立以来、一貫して対面営業にこだわってきました。

独立系証券とは、大手金融グループに属さず、独自の経営判断で事業を展開する証券会社のことです。

独立系証券会社としての強み

オリジナル商品の組成・販売

法人向けM&A・TOB支援

IPOやIR等の企業支援業務

地域ニーズに合わせた柔軟な対応

大手金融グループの方針に縛られることなく、地域の顧客ニーズに柔軟に対応できる点が独立系証券の強みです。

香川証券の使命の一つは、地方と都市との情報や投資収益機会の地域格差をなくすことです。

グローバルな視野を持ちながら、地域に密着したサービスを提供する「Think Globally, Act Locally(地球規模の視野で考え、地域視点で行動する)」を企業理念としています。

営業エリアと拠点

香川証券は、香川県内に本社・本店営業部、坂出支店、丸亀支店、観音寺支店、こんぴら善通寺支店、三本松支店を展開しています。

四国地域では、徳島県に鳴門支店、愛媛県に伊予三島支店・西条支店、高知県に高知支店を設置しています。

さらに、岡山県に児島支店、東京都に銀座支店・IBコンサルティング部を配置し、四国四県・岡山・東京の広域ネットワークを構築しています。

本社の所在地は〒760-8607 香川県高松市磨屋町4-8、電話番号は087-851-8181です。

地域に密着した営業拠点を持つことで、顧客との対面でのコミュニケーションを重視し、きめ細やかなサービスを提供しています。

香川証券の3つの強み|地場証券ならではの価値

香川証券には、大手証券やネット証券にはない、地場証券ならではの強みがあります。対面営業を重視する姿勢、地域経済への深い理解、そして法人向けの専門サービスが、香川証券を選ぶ大きな理由となっています。

ここでは、香川証券の3つの強みを具体的に見ていきましょう。

対面サポートで安心の資産運用

香川証券は創立以来、一貫して対面営業にこだわってきました。生活スタイルが変わり、どんなに便利な世の中になっても、お客さまと面と向かって対話することから得られる情報に勝るものはありません。

ネット証券が主流になる中でも、香川証券は対面営業の価値を信じ続けています。

対面営業の具体的なメリット

投資初心者でも安心して相談できる環境

顧客一人ひとりの状況に合わせたアドバイス

相続や贈与など複雑な相談にも対応

長期的な関係構築によるライフプラン全体のサポート

画面操作が苦手な方や、投資の基礎知識がない方でも、担当者が丁寧に説明してくれるため、理解を深めながら投資を始められます。

年齢、資産状況、リスク許容度、投資目的などを総合的に考慮した提案が可能です。

実際に世界最大の資産運用市場であるアメリカでは、アドバイザーとしての対面営業の価値が高まっています。

長期的な関係構築を通じて、人生の節目節目で適切なアドバイスを受けられることが、対面営業の最大の価値と言えるでしょう。

地域経済に精通した情報提供

香川証券の強みの一つは、地域経済への深い理解です。

香川証券に求められる役割は「地方と都会の情報格差を埋めること」であり、情報・商品・人財の全てを駆使して、お客さま一人ひとりのニーズにお応えすべく挑戦を続けています。

地域密着型の証券会社として、四国の企業動向や地域経済の特性を熟知し、地元企業のIPO情報や地域に根差した投資機会の提供が可能です。

企業トップの方が自ら投資家さまの前で成長ビジョンを語っていただく「企業IRセミナー」や、著名講師を招いての「資産運用セミナー」を開催しています。

弊社で取扱いのある運用会社のマーケットレポートや株式のウィークリーレポートを掲載しており、さらに西日本放送(RNC)「さわやかラジオ ラ・フレッシュ」1449kHz 月~金 時間帯10:45~10:50に「香川証券”奥様情報”コーナー」を放送するなど、地域に密着した情報発信を行っています。

地域の経済動向を理解した担当者から、都市部と同等の質の高い情報を得られることは、地方在住の投資家にとって大きなメリットです。

法人向け専門サービスの充実

香川証券は、個人向けサービスだけでなく、法人向けの専門サービスにも力を入れています。

法人のお客様へM&A・TOBといった提言など、問題解決型のビジネスに加え、IPOやIR等、企業ニーズに応えるための業務も推し進めています。

法人向けサービスの内容

M&A(企業の合併・買収)支援

IPO(新規株式公開)支援

IR(投資家向け広報)活動サポート

法人資金の運用相談・企業年金の運用アドバイス

事業承継を検討する中小企業経営者に対して、適切な相手企業の紹介や交渉のサポートを提供しています。地域経済に精通しているからこそ、地元企業のニーズに合ったマッチングが可能です。

上場を目指す企業に対して、準備段階から上場後のIR(投資家向け広報)活動まで、一貫したサポートを行っています。

地域の企業と長期的な関係を築き、成長をサポートする姿勢が、香川証券の法人向けサービスの特徴です。

香川証券の取扱商品とサービス内容

香川証券では、個人投資家から法人まで幅広い顧客のニーズに応えるため、多様な金融商品とサービスを提供しています。

ここでは、具体的な取扱商品とサービス内容を詳しく見ていきましょう。

個人向け投資商品

香川証券は、個人投資家向けに株式、投資信託、債券など、幅広い金融商品を取り扱っています。顧客のライフプランや投資目的に合わせて、適切な商品を提案しています。

株式・投資信託

国内株式については、東京証券取引所に上場する全銘柄の取引が可能です。

株式の売買には、約定金額に応じた手数料がかかり、最低手数料は2,750円(税込)、最高手数料は275,000円(税込)となっています。

投資信託については、国内外の多様なファンドを取り扱っています。

グローバルな商品展開を図り、ライフプランにマッチした資産運用の提案をおこなっています。

積立投資にも対応しており、少額から資産形成を始めることができます。

外貨建債券・仕組債

香川証券では、外貨建債券や仕組債など、より専門的な金融商品も取り扱っています。

外貨建債券は、米ドルや豪ドルなどの外貨で発行される債券で、為替差益を狙うことも可能です。仕組債は、特定の条件に応じて利回りや償還金額が変動する債券で、リスクとリターンのバランスを調整した投資が可能です。

これらの商品は一定のリスクを伴うため、担当者との十分な相談の上で投資判断を行うことが重要です。

対面営業の強みを活かし、商品の仕組みやリスクを丁寧に説明してもらえる点が、香川証券の特徴です。

NISA・iDeCoへの対応

香川証券はNISAに対応しており、非課税制度を活用した資産形成をサポートしています。

2024年から始まった新NISA制度では、つみたて投資枠と成長投資枠を併用することで、年間最大360万円、生涯で1,800万円まで非課税で投資できます

香川証券のNISA口座では、国内株式や投資信託など、幅広い商品が対象となります。

ただし、iDeCoについては取扱がありませんので、iDeCoを利用したい場合は、他の金融機関との併用を検討する必要があります。

香川証券では「ネットdeらくだ」というPC・スマートフォン用オンライン照会サービスを提供しており、ご自分の資産状況をいつでも、どこでも、安心してネットで確認できます。

対面営業を基本としながらも、オンラインでの利便性も確保している点が特徴です。

法人向けサービス(M&A・IPO等)

香川証券は、法人顧客向けに専門的なサービスを提供しています。

M&A・TOBといった提言など、問題解決型のビジネスに加え、IPOやIR等、企業ニーズに応えるための業務も推し進めています。

M&A支援では、事業承継を検討する経営者に対して、適切な買い手企業の紹介や、企業価値評価、交渉のサポートを行います。地域に根差した証券会社だからこそ、地元企業の実情を理解した提案が可能です。

IPO支援では、上場準備から上場後のIR活動まで、一貫したサポートを提供しています。

また、法人資金の運用相談や、企業年金の運用アドバイスなど、企業の財務戦略全般にわたる相談にも対応しています。

東京都に銀座支店・IBコンサルティング部を配置し、首都圏の企業にも専門的なサービスを提供しています。

香川証券と大手・ネット証券を比較|どう違う?

香川証券を検討する際、大手証券やネット証券との違いを理解することが重要です。それぞれの証券会社には特徴があり、自分の投資スタイルやニーズに合った選択をする必要があります。

ここでは、手数料、サポート体制、商品ラインナップの3つの観点から比較していきましょう。

手数料の違い

証券会社を選ぶ上で、手数料は重要な比較ポイントです。

香川証券の国内株式の売買手数料は、約定金額に応じて変動し、最低手数料は2,750円(税込)、最高手数料は275,000円(税込)となっています。

これに対して、ネット証券の手数料は大幅に安くなっています。例えば、SBI証券や楽天証券では、国内株式の現物取引手数料が原則無料となっています。

10万円の株式を売買する場合、香川証券では2,750円の手数料がかかりますが、ネット証券では0円です。年間に複数回取引を行う場合、この手数料の差は大きな金額になります。

ただし、手数料が高いからといって、香川証券が不利とは限りません。対面での丁寧な説明や、投資アドバイス、複雑な相談への対応など、手数料に見合ったサービスが提供されています。

投資初心者や、専門的なアドバイスを必要とする方にとっては、手数料以上の価値があると言えるでしょう。

サポート体制の違い

サポート体制は、証券会社を選ぶ上で手数料と同じくらい重要な要素です。

香川証券は創立以来、一貫して対面営業にこだわってきました。

担当者と直接会って相談できるため、投資初心者でも安心して資産運用を始められます。

大手証券も対面営業を提供していますが、香川証券のような地場証券は、より地域に密着したきめ細やかなサポートが特徴です。顧客との長期的な関係を重視し、ライフステージの変化に合わせた提案を行います。

一方、ネット証券は、基本的にオンラインでの取引が中心です。コールセンターやチャットサポートは提供されていますが、対面での相談は原則できません。

ネット証券のメリットは、24時間いつでも取引できる利便性と、充実した情報ツールです。自分で情報を収集し、判断できる投資経験者にとっては、ネット証券の方が使いやすいでしょう。

しかし、投資の基礎から学びたい方や、複雑な相談をしたい方には、香川証券のような対面サポートが向いています。

商品ラインナップの違い

取扱商品の種類も、証券会社を選ぶ重要なポイントです。

香川証券では、国内株式、投資信託、外貨建債券、仕組債など、幅広い商品を取り扱っています。 独立系証券会社としてオリジナル商品の組成・販売を手がける点も特徴です。

大手ネット証券と比較すると、商品数では劣る部分があります。例えば、SBI証券は投資信託約2,600本、外国株式8ヵ国を取り扱っているのに対し、香川証券の商品数は限定的です。

また、香川証券ではiDeCoの取扱がありません。

ただし、商品数が多ければ良いというわけではありません。香川証券では、厳選された商品を担当者が丁寧に説明してくれるため、選択に迷うことが少なくなります。

また、地域に特化した商品や、オリジナル商品など、大手にはない独自の商品を提供している点も魅力です。投資初心者にとっては、むしろ選択肢が絞られている方が判断しやすいと言えるでしょう。

香川証券を選ぶべき人・選ばないべき人

香川証券には独自の強みがありますが、すべての投資家に適しているわけではありません。自分の投資スタイルやニーズに合った証券会社を選ぶことが、資産形成の成功につながります。

ここでは、香川証券が向いている人、向いていない人の特徴を明確にし、あなたの判断材料を提供します。

香川証券が向いている人の特徴

香川証券は、以下のような方に特におすすめです。

投資初心者
対面で丁寧な説明を受けたい方。ネット証券の画面操作が不安な方や、投資の基礎知識がない方にとって、担当者と直接相談できる環境は大きな安心材料となります。
四国・岡山在住の方
地元の証券会社を利用したい方。香川県を中心に四国四県・岡山・東京に営業ネットワークを持つ香川証券は、地域に密着したサービスを提供しています。
まとまった資産の運用相談
退職金・相続資産等の運用を相談したい方。数百万円以上の資産を運用する場合、手数料よりも適切なアドバイスを受けることの方が重要です。
法人経営者
M&A・IPO等の専門サービスを必要とする方。相続・贈与・事業承継など複雑な相談をしたい方にも、香川証券は適しています。

地元企業の情報や、地域経済に精通した担当者からアドバイスを受けられることは、地方在住者にとって大きなメリットです。

ライフプラン全体を見据えた提案を受けられる対面営業の価値は大きいでしょう。

香川証券が向いていない人の特徴

一方で、香川証券が向いていない方もいます。

取引コストを最小限に抑えたい方
香川証券の手数料は最低2,750円(税込)であるのに対し、ネット証券では無料または数百円程度です。年間に何度も売買を行う方にとって、この手数料の差は大きな負担となります。
投資経験者
自分で情報収集・判断できる方。すでに投資の知識があり、自分で銘柄を選定できる方にとって、対面営業の価値は相対的に低くなります。
24時間オンライン取引希望者
いつでもオンラインで取引したい方や、米国株・外国株を中心に投資したい方にも、香川証券は向いていません。
iDeCo利用希望者
香川証券ではiDeCoの取扱がありませんので、iDeCoを活用したい方は他の金融機関を選ぶ必要があります。

ネット証券の充実した情報ツールを活用した方が、効率的に取引できるでしょう。

ネット証券では24時間取引が可能で、米国株も豊富に取り揃えています。

さらに、少額(月1万円以下)から積立投資を始めたい方にとっては、ネット証券の方が手数料面で有利です。ポイント投資を活用したい方も、楽天証券やSBI証券などのネット証券の方が適しているでしょう。

地場証券とネット証券の併用も選択肢

香川証券とネット証券のどちらか一方を選ぶ必要はありません。それぞれの強みを活かした併用も有効な選択肢です。

例えば、まとまった資産の運用や複雑な相談は香川証券で行い、少額の積立投資や短期売買はネット証券で行うという使い分けが可能です。

併用の具体例

香川証券:退職金や相続資産など、大きな金額の運用相談

ネット証券:NISA口座で投資信託の積立投資

香川証券:地元企業の株式や仕組債など専門的な商品

ネット証券:米国株やETFなどグローバルな投資

複数の証券会社を利用することで、それぞれの強みを最大限に活用できます。

ただし、口座管理の手間が増えるため、自分にとって管理しやすい範囲で併用することが重要です。

香川証券の評判・口コミ|実際の利用者の声

証券会社を選ぶ際、実際の利用者の声は重要な判断材料となります。

ここでは、香川証券の評判や口コミを、良い点と気になる点の両面から見ていきましょう。また、就職先としての評判もご紹介します。

良い評判・メリット

香川証券の良い評判として、まず対面サポートの質の高さが挙げられます。

「新規開拓で初めて口座を開設してくれる喜び。電話、訪問を繰り返す為、お客様とコミュニケーションが取れる事」という声があり、顧客との密接な関係構築を重視していることが分かります。

また、「社員同士のコミュニケーションはとれている。素晴らしく社内環境が良い。先輩社員にはどんな事でも相談が出来る為、心強い」という評価もあり、社内の雰囲気の良さが顧客へのサービス品質にも反映されていると考えられます。

地域密着型の証券会社として、 「地元に密着した証券会社として知名度は高い。香川県の中では規模の大きい証券会社で働ける点は魅力」という評価もあります。

地元での信頼性と実績が、顧客にとっての安心材料となっているようです。

「アットホーム」だと学生さんからもよく言われますが、ただ仲が良いというわけではありません。お互いが最大のライバルであるとともに、無二の仲間だと認め合っているからこそ、そう見えるのだと思いますという企業文化も、顧客対応の質に良い影響を与えていると考えられます。

気になる評判・デメリット

一方で、気になる評判もあります。

「基本的にカレンダー通りの休みだが、地域密着型の企業のため地域のイベントごとには積極的に協賛、参加しているため土日でも参加しなければならないことがある」という声があり、地域密着型ゆえの業務負担があることが分かります。

また、「良くも悪くも証券会社。手当が厚い分、基本給に関しては少し不安も感じる。成績によってかなり変動するので頑張り次第だと思う」という給与体系に関する意見もあります。

これは従業員の視点ですが、営業担当者の成績重視の姿勢が、顧客への商品提案に影響する可能性も考えられます。

手数料については、公式情報として最低手数料が2,750円(税込)となっており、ネット証券と比較すると高めです。

少額取引を頻繁に行う投資家にとっては、コスト面でのデメリットとなる可能性があります。

また、iDeCoの取扱がないため、老後資金の準備にiDeCoを活用したい方は、他の金融機関との併用が必要となります。

就職先としての評判

就職先としての香川証券の評判も見ていきましょう。

「当社には個性的な社員が多く在籍しています。それは何を話し合うにしても同じ意見で統一されてしまうより、色々な意見がある方が組織として良いと考えているからです」という多様性を重視する企業文化があります。

「何もやらずに現状維持よりも、失敗してでも何かやったほうがいい」「出る杭は伸ばす」というのが当社の社風ですという、チャレンジを奨励する姿勢も特徴的です。

「社員教育には人一倍熱心です。全社員参加の海外研修やスポーツ交流など<文武両道>とも言える成長機会を利用し、ビジネスの可能性を更に広げてください」という教育制度の充実も魅力です。

「フィナンシャルプランナー、外務員試験など取得が必要な試験資格に獲得すれば、補助もでる。受験料も1度は会社負担をしてくれる」という資格取得支援制度もあり、キャリア形成をサポートする環境が整っています。

地元での就職を希望し、金融業界でキャリアを積みたい方にとって、香川証券は魅力的な選択肢と言えるでしょう。

香川証券で口座開設する方法と必要書類

香川証券で口座開設する方法と必要書類

香川証券で資産運用を始めるには、まず口座開設が必要です。

ここでは、口座開設の具体的な流れと、必要な書類について解説します。地場証券ならではの対面での手続きが基本となりますので、事前に準備しておくとスムーズです。

口座開設の流れ

香川証券の口座開設は、以下の流れで進みます。

1. 最寄りの営業所に問い合わせ
  • 本社の電話番号は087-851-8181
  • 公式サイトから「来店予約」も可能
2. 営業所を訪問
  • 担当者が口座開設の手続きを案内
  • 取引の仕組みやリスク、手数料などについて説明
3. 申込書類の記入と提出
  • 口座開設申込書に必要事項を記入
  • 本人確認書類とマイナンバー確認書類を提出
4. 審査完了と口座開設通知
  • 審査には数日から1週間程度
  • 「ネットdeらくだ」のログイン情報が送付される
5. 資金の入金と取引開始
  • 口座に資金を入金
  • 入金確認後、株式や投資信託などの購入が可能に

口座開設後、「ネットdeらくだ」というPC・スマートフォン用オンライン照会サービスのログイン情報が送付され、オンラインでも口座状況を確認できるようになります。

必要書類と準備するもの

香川証券で口座開設する際に必要な書類は、以下の通りです。

個人口座開設の必要書類

本人確認書類
  • 運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、健康保険証など
  • 顔写真付きの場合は1点、顔写真なしの場合は2点
マイナンバー確認書類
  • マイナンバーカード、通知カード、またはマイナンバーが記載された住民票
印鑑
  • シャチハタ不可
銀行口座情報
  • 証券口座と連携する銀行口座の情報(口座番号、支店名など)

法人で口座開設する場合は、登記事項証明書(履歴事項全部証明書)、法人の印鑑証明書、代表者の本人確認書類、代表者のマイナンバー確認書類などが必要です。

口座開設の際には、投資経験や資産状況、投資目的などを確認されることがあります。これは、顧客に適した商品を提案するためのものですので、正直に答えることが重要です。

対面での手続きのため、不明点があればその場で質問できることが、地場証券のメリットと言えるでしょう。

まとめ

香川証券は、1944年設立の独立系地場証券会社として、四国を中心に長年にわたり地域密着型のサービスを提供してきました。

対面営業にこだわり、顧客一人ひとりのニーズに合わせた丁寧なサポートを行っている点が最大の特徴です。

地域経済に精通した情報提供や、M&A・IPO等の法人向け専門サービスも充実しており、個人投資家から企業経営者まで幅広い顧客に対応しています。

手数料は大手証券と同水準でネット証券より高めですが、対面サポートの価値を重視する方には適した選択肢と言えるでしょう。

香川証券が向いているのは、投資初心者で対面での説明を受けたい方、四国・岡山在住で地元の証券会社を利用したい方、まとまった資産の運用相談をしたい方、相続・事業承継など複雑な相談をしたい方です。

一方、取引コストを最小限に抑えたい方や、自分で情報収集・判断できる投資経験者には、ネット証券の方が適しているかもしれません。

地場証券とネット証券の併用も有効な選択肢です。それぞれの強みを活かした使い分けを検討してみてください。

最終的な証券会社選びは、あなたの投資目的、経験、ライフステージに合わせて行うことが重要です。詳しくは香川証券の公式サイトまたは最寄りの営業所にご確認ください。

なお、投資には元本割れのリスクがあります。ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、慎重にご検討ください。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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