NISAはいつまで?非課税期間と2025年の取引期限を解説

債券投資を始めたいけれど、どの証券会社で何を買えばいいのか迷っていませんか。
SBI証券は債券の取扱本数が業界トップクラスで、個人向け国債から外貨建債券、仕組債まで幅広く揃っています。
この記事では、SBI証券で買えるおすすめの債券と債券ファンドを具体的に紹介し、選び方や購入手順まで詳しく解説します。
安定した利息収入を得ながら資産形成を進めたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
SBI証券で買える債券とは?
債券投資を始める前に、債券の基本的な仕組みとSBI証券の特徴を理解しておきましょう。
債券は株式よりも値動きが穏やかで、定期的な利息収入が魅力の金融商品です。SBI証券は債券の取扱本数が多く、初心者から中級者まで幅広いニーズに対応しています。
債券は、国や地方公共団体・企業などが資金調達のために発行する有価証券であり、投資家は定期的に利金を受け取り、償還日には償還金を受け取ることができます。
債券を購入するということは、発行体にお金を貸すことと同じ意味を持ちます。
債券には3つの基本要素があります。額面金額(償還時に戻ってくる金額)、利率(年間の利息の割合)、償還日(元本が返済される日)です。
例えば、額面100万円・利率2%・償還期間5年の債券を購入すると、毎年2万円の利息を受け取り、5年後に100万円が戻ってきます。
債券の大きな特徴は、満期まで保有すれば額面通りの金額が償還される点です。
株式のように価格が大きく変動することは少なく、計画的な資産形成に適しています。ただし、満期前に売却する場合は市場価格での取引となるため、購入価格を下回る可能性もあります。
SBI証券は、債券の取扱い本数がネット証券の中で最も多いという特徴があります。
個人向け国債、社債、外貨建債券、仕組債など、ほぼすべての種類の債券を取り扱っており、投資初心者から中級者まで幅広い選択肢を提供しています。
SBI証券の債券投資3つのメリット
1. 取扱本数の豊富さ
国内外の多様な債券から自分に合った商品を選べます。
2. 米国債を1年~30年まで幅広く取り扱い
さまざまな通貨の債券も豊富に揃えています。
3. 住信SBIネット銀行との連携
外貨の入出金がスムーズに行えます。
債券の購入手数料については、募集・売出し等により、または当社との相対取引により売買する場合は、その対価(購入対価・売却対価)のみを受払いいただきます。多くの債券は購入時手数料が無料で、取引価格に必要なコストが含まれています。
SBI証券では毎月「個人向け国債デビューキャンペーン」を実施しており、初めて債券投資を始める方にもおすすめです。
また、債券の検索機能が充実しており、利率・償還期間・格付などの条件で絞り込むことができます。
SBI証券で買える債券の種類
SBI証券では主に4種類の債券を取り扱っています。
それぞれ特徴やリスクが異なるため、自分の投資目的に合ったタイプを選びましょう。安全性を重視するなら個人向け国債、利回りを追求するなら社債や外貨建債券、より高い収益を狙うなら仕組債という選択肢があります。
個人向け国債は日本国政府が発行し、利子および元本の支払いを行う債券です。個人の方ならどなたでも購入でき、利息や満期後の元本は国が責任をもって支払いを行います。
債券投資が初めての方に最もおすすめできる商品です。
個人向け国債には3つのタイプがあります。市中金利の変動に応じて半年毎に利率を見直す「変動10年」、利率が変わらない「固定5年」及び「固定3年」の3種類です。
変動10年は金利上昇局面に強く、固定5年・3年は金利が確定しているため計画的な運用ができます。
最低購入金額は1万円からと少額で始められ、1万円単位で追加購入できます。
中途換金も発行から1年経過すれば可能で、直前2回分の利子相当額を差し引いた金額で換金できます。国が元本と利息の支払いを保証しているため、債券投資の中で極めて安全性が高い商品と言えます。
社債は民間企業が資金調達のために発行する債券です。
国債よりも利回りが高い傾向にありますが、発行企業の信用力によってリスクが異なります。SBI証券では、トヨタ自動車やNTTなど大手企業の社債から、SBI証券自身が発行するSBI債まで幅広く取り扱っています。
社債を選ぶ際の重要なポイントは格付です。格付機関が発行企業の信用力を評価し、AAA(トリプルA)からC、Dまでの記号で表します。一般的にBBB以上の格付があれば「投資適格債券」とされ、比較的安全性が高いと判断されます。
格付が低いほど利回りは高くなりますが、その分リスクも高まります。
大手企業の社債は国債よりも0.5~1%程度利回りが高く、安全性とリターンのバランスが取れています。
SBI債は親会社であるSBIホールディングスの信用力に基づいており、SBI証券の顧客向けに定期的に発行されています。最低購入金額は債券によって異なりますが、多くは10万円または100万円単位です。
米国債を1年~30年まで幅広く取り扱い、他にもさまざまな通貨の債券も豊富にSBI証券では揃えています。
外貨建債券は、米ドル・豪ドル・南アフリカランドなど外国通貨で発行される債券で、国内債券よりも高い利回りが期待できます。
外貨建債券の2つの魅力
1. 高い利回り
日本の低金利環境と比べて、米国や豪州などの金利は高水準にあり、年2~5%程度の利回りが期待できます(※市場環境により変動します)。
2. 為替差益の可能性
円安になれば、利息や償還金を円に換算した際の受取額が増えます。
外貨建債券には為替リスクがあります。購入時よりも円高になると、利息や償還金を円に換算した際の受取額が減少し、元本割れする可能性もあります。
SBI証券で外貨建債券を購入する場合、外貨の入出金は住信SBIネット銀行を使う必要があります。あわせて口座開設しておくと便利です。
仕組債は、通常の債券にデリバティブ(金融派生商品)を組み込んだ複雑な構造の債券です。
株価や為替、金利などの指標に連動して利率や償還条件が変わる仕組みになっており、高い利回りが魅力ですが、その分リスクも高くなります。
市場動向によっては仕組債は元本割れを起こす可能性があります。また預金保険の対象でないことや、中途解約ができないなどの他、仕組債の種類によっても商品特性やリスクは異なります。
代表的な仕組債には、株価連動債(EB債)や為替連動債などがあります。
仕組債の特徴は、条件を満たせば高い利回りが得られる一方、条件を満たさなければ元本割れや早期償還のリスクがある点です。
例えば、特定の株価が一定水準を下回った場合、償還時に現金ではなく株式で償還されることもあります。商品内容が複雑なため、債券投資の経験を積んだ中級者以上向けの商品と言えます。
個別債券と債券ファンドの違い
債券投資には、個別の債券を直接購入する方法と、債券ファンド(投資信託)を通じて投資する方法があります。
どちらにもメリット・デメリットがあり、投資金額や運用スタイルによって適した選択肢が変わります。それぞれの特徴を理解して、自分に合った投資方法を選びましょう。
個別債券の最大のメリットは、満期まで保有すれば額面通りの金額が償還される点です。購入時に利率と償還日が確定しているため、将来受け取れる金額が明確で、計画的な資産形成ができます。
また、保有期間中の運用コストがかからないため、長期保有する場合はコスト面で有利です。
個別債券は利息が定期的に支払われるため、安定したインカムゲイン(利息収入)を得たい方に適しています。
例えば、退職後の生活資金として毎年一定の利息収入を確保したい場合、個別債券は有効な選択肢です。
デメリットは、最低購入金額が比較的高いことです。個人向け国債は1万円から購入できますが、社債や外貨建債券は10万円や100万円単位が一般的です。また、分散投資をしようとすると、複数の債券を購入する必要があり、まとまった資金が必要になります。
さらに、途中売却する場合は市場価格での取引となるため、金利上昇局面では元本割れのリスクがあります。
債券ファンドは、複数の債券に分散投資する投資信託です。
最大のメリットは、少額から分散投資ができる点です。SBI証券では100円から投資信託を購入できるため、資金が少ない方でも債券投資を始められます。
債券ファンドは運用のプロが債券の選定や入れ替えを行うため、個別債券の知識がなくても投資できます。
また、複数の債券に自動的に分散投資されるため、特定の発行体が破綻しても影響を最小限に抑えられます。定期的にリバランスも行われるため、手間がかかりません。
デメリットは、信託報酬などの運用コストがかかる点です。年率0.1~1%程度の信託報酬が日々差し引かれるため、長期保有すると累積コストが大きくなります。
また、債券ファンドには償還日がなく、基準価額は日々変動するため、個別債券のように「満期まで保有すれば元本が戻る」という保証はありません。金利上昇局面では基準価額が下落するリスクがあります。
投資初心者には、まず個人向け国債から始めることをおすすめします。
1万円から購入でき、国が元本と利息を保証しているため、債券投資の仕組みを学ぶのに最適です。個人向け国債で債券投資に慣れたら、次のステップとして債券ファンドや社債に挑戦するとよいでしょう。
SBI証券でおすすめの債券5選
SBI証券で購入できる債券の中から、投資初心者におすすめの商品を5つ紹介します。
安全性が高く、利回りも比較的良好な債券を厳選しました。それぞれの特徴とリスクを理解して、自分の投資目的に合った債券を選びましょう。
個人向け国債は日本国政府が発行し、利子および元本の支払いを行う債券です。債券投資が初めての方に最もおすすめできる商品で、3つのタイプから選べます。
変動10年は、半年ごとに金利が見直されるため、今後金利が上昇する局面では受け取る利息も増えます。
固定5年・固定3年は、購入時の金利が満期まで変わらないため、将来の受取額が確定します。最低金利保証(年0.05%)があるため、どんなに金利が下がっても一定の利息は受け取れます。
1万円から購入でき、発行から1年経過すれば中途換金も可能です。ただし、中途換金の場合は直前2回分の利子相当額が差し引かれます。国が元本と利息を保証しているため、最も安全性が高い債券です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI債は、SBI証券の親会社であるSBIホールディングスが発行する社債です。
SBI証券の顧客向けに定期的に募集されており、個人向け国債よりも利回りが高い傾向にあります。
SBIホールディングスは東証プライム市場に上場する大手金融グループで、格付も比較的高く、信用力があります。
最低購入金額は10万円または100万円単位が一般的で、償還期間は3~5年程度です。利率は発行時の市場環境によって変わりますが、年1~2%程度が目安です。
SBI債は募集期間が限られており、人気が高いため早期に完売することもあります。SBI証券のウェブサイトで募集情報をこまめにチェックし、条件が合えば早めに申し込むことをおすすめします。
米国債を1年~30年まで幅広く取り扱い、SBI証券では多様な償還期間から選べます。米国債は世界で最も信用力が高い債券の一つで、日本国債よりも利回りが高い傾向にあります。
米国債の利回りは償還期間によって異なりますが、2024年時点では年3~5%程度です(※市場環境により変動します)。
日本の個人向け国債と比べて大幅に高い利回りが期待できます。米国政府が発行しているため、信用リスクは極めて低く、安定性と利回りのバランスが優れています。
ただし、米ドル建てのため為替リスクがあります。購入時よりも円高になると、利息や償還金を円に換算した際の受取額が減少します。長期保有を前提とし、為替変動を許容できる方に適しています。
米ドル/円のリアルタイム為替手数料が0銭なので、住信SBIネット銀行と連携すればコストを抑えて購入できます。
トヨタ自動車やNTTなど、日本を代表する大手企業が発行する社債は、国債よりも利回りが高く、信用力も高いため、初心者におすすめです。
これらの企業は格付がA以上で、財務基盤が安定しています。
大手企業の社債の利回りは、個人向け国債よりも0.5~1%程度高く、年1~2%程度が目安です。
最低購入金額は100万円単位が一般的ですが、一部の社債は10万円から購入できる場合もあります。償還期間は3~7年程度が多く、中期的な資産運用に適しています。
社債を選ぶ際は、発行企業の格付と財務状況を確認しましょう。BBB以上の格付があれば、比較的安全性が高いと判断できます。SBI証券のウェブサイトでは、社債の格付や利率、償還期間などの条件で検索できるため、自分の条件に合った社債を見つけやすくなっています。
ソフトバンクグループが発行する社債は、大手企業の社債よりも利回りが高く、年2~4%程度が期待できます。
ソフトバンクは通信事業や投資事業を展開する大手企業ですが、格付は他の大手企業よりもやや低めです。
高い利回りが魅力ですが、その分リスクも高くなります。ソフトバンクは積極的な投資戦略を取っており、投資先の業績によって財務状況が変動する可能性があります。格付はBBB程度で、投資適格債券の範囲内ですが、信用リスクを十分に理解した上で投資する必要があります。
ソフトバンク社債は、リスクを取ってでも高い利回りを追求したい方に適しています。
ただし、ポートフォリオ全体の一部(10~20%程度)に留めて、他の安全性の高い債券と組み合わせることをおすすめします。
SBI証券でおすすめの債券ファンド5選
投資信託を通じて債券投資をしたい方向けに、SBI証券で購入できるおすすめの債券ファンドを5つ紹介します。
少額から分散投資でき、プロが運用してくれるため、初心者でも始めやすい商品です。信託報酬が低く、長期投資に適したファンドを厳選しました。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンドは、世界中の債券に分散投資するインデックスファンドです。
先進国の国債や社債を中心に、幅広い地域と発行体に投資しています。
このファンドの魅力
信託報酬が年0.1%程度と非常に低い
長期投資に適しています。
100円から購入可能
つみたてNISAの成長投資枠でも利用できます。
世界中の債券に分散投資
特定の国や地域のリスクを分散できます。
為替ヘッジなしのため、円安局面では基準価額が上昇し、円高局面では下落します。長期的には世界経済の成長とともに安定したリターンが期待できます。グローバルに分散投資したい方におすすめのファンドです。
eMAXIS Slim先進国債券インデックスは、日本を除く先進国の債券に投資するインデックスファンドです。
米国、欧州、豪州などの国債や社債に分散投資しており、日本よりも高い利回りが期待できます。
信託報酬は年0.15%程度と低コストで、長期投資に適しています。
為替ヘッジなしのため、円安になれば基準価額が上昇します。100円から購入でき、つみたてNISAの成長投資枠でも利用可能です。
eMAXIS Slimシリーズは業界最低水準の信託報酬を目指しており、コスト面で優れています。先進国の債券に幅広く分散投資できるため、安定性を重視する方に適しています。日本国債よりも高い利回りを求める方におすすめです。
フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドは、米国の高利回り債券(ハイイールド債)に投資するアクティブファンドです。
格付がBB以下の企業が発行する社債に投資し、高い利回りを追求します。
ハイイールド債は信用リスクが高い分、利回りも高く、年5~8%程度のリターンが期待できます。
ただし、景気後退局面では債務不履行のリスクが高まるため、値動きが大きくなります。信託報酬は年1.6%程度とやや高めです。
このファンドは、リスクを取ってでも高いリターンを狙いたい方に適しています。
ポートフォリオ全体の一部(10~20%程度)に留めて、他の安全性の高いファンドと組み合わせることをおすすめします。債券投資の経験を積んだ中級者向けのファンドです。
日本物価連動国債ファンドは、日本の物価連動国債に投資するファンドです。
物価連動国債は、消費者物価指数(CPI)の変動に応じて元本や利息が調整される国債で、インフレリスクに対応できます。
インフレ(物価上昇)が進むと、元本が増額され、利息も増えます。逆にデフレ(物価下落)になると、元本や利息が減少しますが、償還時の元本は額面を下回りません。信託報酬は年0.3%程度です。
このファンドは、インフレリスクを懸念する方に適しています。
将来的に物価上昇が予想される局面では、通常の国債よりも有利になります。ただし、デフレ局面では通常の国債に劣る可能性があります。
米国ハイイールド債券インデックス・ファンドは、米国の高利回り債券に幅広く分散投資するインデックスファンドです。
フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドと似ていますが、こちらはインデックス型のため信託報酬が低く、年0.4%程度です。
米国の格付BB以下の企業が発行する社債に分散投資し、年5~7%程度のリターンが期待できます。
アクティブファンドよりもコストが低いため、長期投資に適しています。ただし、信用リスクが高いため、景気後退局面では値動きが大きくなります。
このファンドは、高い利回りを追求しつつ、コストを抑えたい方に適しています。米国経済の成長を信じて長期保有する前提で投資しましょう。ポートフォリオの一部として組み入れることをおすすめします。
債券投資におすすめの証券会社3社
債券投資を始める際、どの証券会社を選ぶかは重要なポイントです。
SBI証券を含む主要ネット証券3社の特徴を比較し、それぞれのメリットを解説します。債券の取扱本数、手数料、サービス内容などを総合的に判断して、自分に合った証券会社を選びましょう。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は、債券の取扱い本数がネット証券の中でトップクラスという特徴があります。個人向け国債、社債、外貨建債券、仕組債など、ほぼすべての種類の債券を取り扱っており、投資初心者から中級者まで幅広い選択肢を提供しています。
SBI証券の強み
債券の品揃えの豊富さ
米国債を1年~30年まで幅広く取り扱い、他にもさまざまな通貨の債券も豊富に揃えています。
住信SBIネット銀行との連携
SBIハイブリッド預金で円預金をSBI証券と連携し、預入れたお金を証券取引に利用できます。
為替コストの優遇
米ドル/円のリアルタイム為替手数料が0銭なので、為替コストを抑えられます。
債券ファンドも約2,600本と豊富で、100円から積立投資が可能です。
Vポイント、Pontaポイント、dポイントなど複数のポイントが貯まり、ポイント投資もできます。口座開設数は約1,500万口座で、ネット証券最大手の信頼性があります。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券は、楽天経済圏を活用している方に特におすすめの証券会社です。
債券投資でも楽天ポイントが貯まり、貯まったポイントで債券ファンドを購入することもできます。
楽天証券の債券取扱本数はSBI証券に次いで多く、個人向け国債や外貨建債券を中心に幅広く揃えています。ただし、楽天証券では、2023年10月24日時点、国内の社債を販売しておらず、個人向け国債のみの取扱いとなっています。外国債券は米国国債やアップル、ディズニーの社債、新興国の債券を販売しています。
楽天証券の強み
楽天ポイントとの連携
債券ファンドの保有残高に応じて楽天ポイントが貯まり、貯まったポイントで投資信託を購入できます。楽天カードで投信積立をすると、さらにポイントが貯まります。楽天市場や楽天モバイルなど、楽天グループのサービスを利用している方には特にメリットが大きい証券会社です。
債券ファンドは約2,550本と豊富で、つみたてNISAの対象ファンドも約200本あります。
投資情報ツール「MARKET SPEED Ⅱ」は高機能で、債券の検索や分析がしやすくなっています。口座開設数は約1,200万口座で、SBI証券に次ぐ規模です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券は、米国株や米国債の取扱に強みを持つ証券会社です。
米国債の取扱本数が多く、1年から30年まで幅広い償還期間の米国債を購入できます。米国債投資を中心に考えている方におすすめです。
マネックス証券の特徴
米国株・米国債の情報が充実
米国債の利回りや格付情報が詳しく掲載されており、初心者でも選びやすくなっています。外国債券の取扱は米国と中国の2カ国で、約5,000銘柄の米国債を取り扱っています。
国内債券については、個人向け国債や一部の社債を取り扱っています。
債券ファンドは約1,800本で、SBI証券や楽天証券よりもやや少なめですが、主要なファンドは揃っています。つみたてNISAの対象ファンドは約217本です。
マネックス証券は、米国株投資のツールが充実しており、米国株と米国債を組み合わせたポートフォリオを構築したい方に適しています。マネックスポイントやdポイントが貯まり、ポイント投資も可能です。口座開設数は約270万口座です。
SBI証券で債券を買う手順
SBI証券で債券投資を始めるための具体的な手順を解説します。
口座開設から債券の検索、購入までの流れを順を追って説明しますので、初めての方でも安心して始められます。住信SBIネット銀行との連携方法も紹介します。
SBI証券の口座開設は、オンラインで完結し、最短翌営業日から取引を始められます。
まず、SBI証券の公式サイトから「口座開設」ボタンをクリックし、メールアドレスを登録します。届いた認証コードを入力すると、申込フォームに進みます。
申込フォームでは、氏名、住所、生年月日、職業などの基本情報を入力します。SBI証券の口座開設・お手続きには、マイナンバーのご提示が必要です。
マイナンバーカードをお持ちの方は、スマホで撮影してアップロードするだけで本人確認が完了します。マイナンバーカードがない方は、通知カードと運転免許証などの本人確認書類をアップロードします。
口座の種類は「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶことをおすすめします。
これにより、債券の利息や売却益にかかる税金が自動的に源泉徴収され、確定申告が不要になります。NISA口座も同時に申し込むことができますが、債券の個別購入はNISA口座では行えないため、通常の証券口座が必要です。
申込が完了すると、審査が行われます。審査に通過すると、ログインID・パスワードが郵送またはメールで届きます。最短翌営業日には取引を開始できます。初回ログイン後、取引パスワードを設定すれば、債券の購入が可能になります。
SBI証券にログイン後、画面上部のメニューから「債券」を選択します。
債券のトップページでは、個人向け国債、社債、外貨建債券、仕組債などのカテゴリーが表示されます。まずは自分が購入したい債券の種類を選びましょう。
債券の検索機能を使うと、条件を指定して絞り込むことができます。主な検索条件は、利率(年利○%以上)、償還期間(○年以内)、格付(BBB以上など)、最低購入金額(100万円以下など)です。これらの条件を組み合わせて、自分の投資方針に合った債券を探します。
債券の一覧画面では、各債券の利率、償還日、格付、最低購入金額などが表示されます。
気になる債券をクリックすると、詳細情報が表示されます。詳細情報では、発行体の概要、利払日、償還条件、リスク説明などを確認できます。格付と発行体の信用力を必ず確認してから購入しましょう。
外貨建債券を検索する場合は、通貨(米ドル、豪ドルなど)を指定します。為替リスクがあるため、購入時の為替レートと今後の為替見通しも考慮しましょう。仕組債は商品内容が複雑なため、目論見書をよく読んで、リスクを十分に理解してから購入することが重要です。
購入したい債券が決まったら、詳細画面の「購入」ボタンをクリックします。
購入画面では、購入数量(口数または金額)を入力します。債券は最低購入単位が決まっており、個人向け国債は1万円単位、社債や外貨建債券は10万円または100万円単位が一般的です。
購入数量を入力すると、購入金額の合計が表示されます。
外貨建債券の場合は、外貨での購入金額と円換算額が表示されます。経過利子(前回の利払日から購入日までの利息)がある場合は、購入金額に加算されます。購入金額の合計を確認したら、取引パスワードを入力して「注文」ボタンをクリックします。
注文が完了すると、注文受付画面が表示されます。
債券の購入は、募集期間中の申込または既発債の購入によって異なります。募集期間中の申込の場合は、募集期間終了後に抽選または先着順で配分されます。既発債の購入の場合は、注文が成立すると即座に約定します。
約定後、購入代金が証券口座から引き落とされます。証券口座に十分な資金がない場合は、事前に入金しておく必要があります。住信SBIネット銀行のSBIハイブリッド預金を利用すれば、即座に資金を移動できます。
購入した債券は「保有証券」の画面で確認でき、利払日には自動的に利息が入金されます。
SBIハイブリッド預金で円預金をSBI証券と連携し、預入れたお金を証券取引に利用できます。住信SBIネット銀行の口座を開設し、SBIハイブリッド預金を設定すると、証券取引に必要な資金を自動的に移動できるようになります。
SBIハイブリッド預金の設定方法は簡単です。
住信SBIネット銀行にログインし、「SBIハイブリッド預金」のメニューから申込手続きを行います。SBI証券の口座番号を入力すると、自動的に連携されます。連携後は、SBI証券で債券を購入する際、SBIハイブリッド預金の残高が自動的に買付余力に反映されます。
外貨建債券を購入する場合、SBI証券で外貨建債券を購入する場合、外貨の入出金は住信SBIネット銀行を使う必要があります。住信SBIネット銀行で外貨預金口座を開設し、円を外貨に両替してからSBI証券に入金します。米ドル/円のリアルタイム為替手数料が0銭なので、為替コストを大幅に抑えられます。
SBIハイブリッド預金は普通預金よりも金利が高く、資金を効率的に運用できます。
債券の利息や償還金もSBIハイブリッド預金に入金されるため、再投資もスムーズです。SBI証券で債券投資を始めるなら、住信SBIネット銀行の口座開設も同時に行うことをおすすめします。
債券投資で気をつけたい3つのリスク
債券は株式よりも安定していると言われますが、リスクがないわけではありません。
債券投資を始める前に、主要なリスクを理解しておくことが重要です。ここでは、債券投資で特に注意すべき3つのリスクを詳しく解説します。
債券の元本や利息の支払いが滞ったり、支払い不能が生じるリスクをいいます。これを信用リスク、またはデフォルトリスクと呼びます。発行体である国や企業が財政難や経営不振に陥ると、約束された利息や元本が支払われなくなる可能性があります。
信用リスクを判断するための重要な指標が格付です。格付けとは、債券ごとに元本や利息の支払いの確実性について、専門的な格付け機関が評価して、その度合いを簡単な符号(AAA「トリプルA」、B「シングルB」など)で表したものです。格付が高いほど信用度が高く、低いほど信用度が低いと判断されます。
一般的に、この信用度に応じて、債券の利回り(金利)が異なります。
信用度が高いほど、利回り(金利)は低く、信用度が低いほど、利回り(金利)は高くなります。高い利回りに惹かれて格付の低い債券を購入すると、デフォルトのリスクも高まるため注意が必要です。
信用リスクを抑えるためには、格付BBB以上の債券を選ぶことをおすすめします。個人向け国債や大手企業の社債は格付が高く、信用リスクが低い傾向にあります。また、複数の発行体に分散投資することで、特定の発行体が破綻しても影響を最小限に抑えられます。
金利が上がった場合、世の中の金利が7%に上がったとすると、債券の利率も世の中の金利に連動して7%に上がったとすると、債券は「額面金額100万円、期間3年、利率7%」となります。このように、金利と債券価格は逆の関係にあります。
一般に世の中の金利が上昇すると、金利が低いときに発行された債券の価格は下がる傾向がある。反対に金利が下落すると、債券の価格は上がる傾向にある。これを金利変動リスクと呼びます。
満期まで保有すれば額面通りの金額が償還されますが、途中で売却する場合は市場価格での取引となるため、元本割れの可能性があります。
金利変動リスクは、償還期間が長いほど大きくなります。
一般的には満期までの期間が長いほど、債券価格の変更幅は大きくなります。例えば、10年債は3年債よりも金利変動の影響を大きく受けます。金利上昇が予想される局面では、短期債を選ぶことでリスクを抑えられます。
金利変動リスクを避けるためには、満期まで保有することが基本です。なお、債券を償還日まで保有する場合には、額面通りの金額で償還されるため価格変動リスクは発生しません。途中売却を考えている場合は、金利動向を注視し、金利が低下している局面で売却すると有利です。
外貨建て債券など、外国の通貨で利息や償還金が支払われる場合、それぞれの受取り時点における為替水準によって、円での受取り金額が変わります。これを為替変動リスクと呼びます。外貨建債券を購入する際は、為替リスクを十分に理解しておく必要があります。
円安になった場合、円での受取り金額は増え、為替差益を得ることができますが、円高になった場合、円での受取り金額は減り、為替差損を被ることになります。例えば、購入時に1ドル=100円だった米ドル建債券が、償還時に1ドル=90円(円高)になっていると、利息や元本を円に換算した際の受取額が減少します。
たとえ好利回りな外貨建て債券であっても、満期の時に円高になっていれば投資元本を割り込む可能性があります。逆に、円安になってより高い利回りとなる場合もあります。為替リスクは予測が難しく、短期的には大きく変動することもあります。
為替リスクを軽減するためには、長期保有が有効です。中長期保有することにより損益分岐点為替レートが低くなり、為替変動によるリスクが軽減されます。また、複数の通貨に分散投資することで、特定の通貨の為替変動の影響を抑えられます。為替動向を定期的にチェックし、大きな円高局面では購入を控えるなどの判断も重要です。
債券ポートフォリオの組み方
債券投資で安定した収益を得るためには、複数の債券を組み合わせたポートフォリオを構築することが重要です。
発行体、償還期間、通貨などを分散させることで、リスクを抑えながら効率的に運用できます。ここでは、実践的な債券ポートフォリオの組み方を解説します。
債券ラダー戦略は、償還期間が異なる複数の債券を組み合わせて、毎年一定額の償還金が戻ってくるようにする投資手法です。
例えば、1年後、2年後、3年後、4年後、5年後に償還される債券をそれぞれ100万円ずつ購入します。
この戦略の3つのメリット
1. 資金の流動性が高まる
毎年償還金が戻ってくるため、急に資金が必要になった場合でも、次の償還日まで待てば元本が戻ってきます。
2. 金利変動リスクを分散できる
金利が上昇した場合、償還金を高い利回りの債券に再投資できます。
3. 計画的な資産運用ができる
債券ラダー戦略を実践する際は、毎年償還される債券の金額を均等にすることがポイントです。
例えば、500万円を投資する場合、1年債から5年債まで各100万円ずつ購入します。毎年100万円の償還金が戻ってくるので、その資金を5年債に再投資すれば、ラダー構造を維持できます。
債券ポートフォリオの配分は、年齢やライフステージによって変えるべきです。
一般的に、若い世代はリスクを取って株式の比率を高め、年齢が上がるにつれて債券の比率を高めることが推奨されます。
リバランスとは、ポートフォリオの資産配分が当初の目標から乖離した場合に、元の配分に戻す作業です。
株式と債券の価格変動により、意図しない配分になることがあるため、定期的にリバランスを行うことが重要です。
リバランスのタイミングは、年1回または半年に1回が目安です。
株式が大きく値上がりして株式の比率が高まった場合は、株式の一部を売却して債券を購入します。逆に、株式が値下がりして債券の比率が高まった場合は、債券の一部を売却して株式を購入します。
債券ポートフォリオ内でのリバランスも重要です。
特定の債券の価格が大きく変動した場合や、格付が変更された場合は、ポートフォリオを見直します。格付が低下した債券は売却を検討し、より信用力の高い債券に入れ替えることで、リスクを管理できます。
債券が償還された際は、リバランスの好機です。償還金を新たな債券に再投資する際、ポートフォリオ全体のバランスを考慮して、不足している償還期間や発行体の債券を選びましょう。定期的なリバランスにより、ポートフォリオの健全性を維持できます。
個別の債券をNISA口座で購入することはできません。NISAの対象商品は、上場株式、投資信託、ETF(上場投資信託)などに限定されており、個別の債券は対象外です。
ただし、債券に投資する投資信託(債券ファンド)は、NISA口座で購入できます。債券ファンドをNISA口座で購入すれば、運用益や分配金が非課税になります。SBI証券では、つみたて投資枠と成長投資枠の両方で債券ファンドを購入できます。債券投資をNISA口座で行いたい場合は、債券ファンドを活用しましょう。
債券を募集・売出し等により、または当社との相対取引により売買する場合は、その対価(購入対価・売却対価)のみを受払いいただきます。個別債券の購入時手数料は基本的に無料で、取引価格に必要なコストが含まれています。
外貨建債券を購入する場合は、為替手数料がかかります。ただし、米ドル/円のリアルタイム為替手数料が0銭なので、住信SBIネット銀行と連携すれば為替コストを抑えられます。債券ファンドの場合は、信託報酬(年率0.1~1%程度)が運用期間中にかかります。
債券の利息(利金)は、年1回または年2回支払われるのが一般的です。個人向け国債は年2回(半年ごと)、社債や外貨建債券も多くは年2回支払われます。利払日は債券ごとに決まっており、購入時に確認できます。
利息は、証券口座に自動的に入金されます。特定口座(源泉徴収あり)を選択している場合は、利息から税金(20.315%)が自動的に差し引かれて入金されます。利息を再投資する場合は、証券口座の資金で新たな債券や債券ファンドを購入しましょう。
債券は償還時より前に途中で売却することが可能です。ただし、途中売却の場合、売却損益が発生しますので注意が必要です。債券の市場価格は金利動向や発行体の信用力によって変動するため、購入価格を下回る可能性があります。
個人向け国債は、発行から1年経過すれば中途換金できます。ただし、直前2回分の利子相当額が差し引かれます。社債や外貨建債券は、市場で売却できますが、流動性が低い債券は希望する価格で売却できないこともあります。基本的には満期まで保有することを前提に投資しましょう。
仕組債は商品内容が複雑で、リスクも高いため、債券投資の経験を積んだ中級者以上向けの商品です。市場動向によっては仕組債は元本割れを起こす可能性があります。また預金保険の対象でないことや、中途解約ができないなど、通常の債券とは異なる特性があります。
仕組債を購入する場合は、目論見書をよく読み、商品の仕組みとリスクを十分に理解してから投資しましょう。高い利回りに惹かれて安易に購入すると、想定外の損失を被る可能性があります。初心者の方は、まず個人向け国債や大手企業の社債から始めることをおすすめします。
債券の利息(利子所得)と売却益(譲渡所得)には、それぞれ20.315%(所得税15.315%、住民税5%)の税金がかかります。特定口座(源泉徴収あり)を選択している場合は、利息や売却益から自動的に税金が差し引かれ、確定申告は不要です。
個人向け国債や社債の利息は、支払時に自動的に源泉徴収されます。外貨建債券の利息も同様です。債券を売却して利益が出た場合も、特定口座では自動的に税金が差し引かれます。損失が出た場合は、他の株式や投資信託の利益と損益通算できます。
SBI証券は債券の取扱本数が業界トップクラスで、個人向け国債から社債、外貨建債券、仕組債まで幅広い選択肢を提供しています。
債券投資が初めての方は、1万円から購入できる個人向け国債から始めることをおすすめします。国が元本と利息を保証しているため、最も安全性が高く、債券投資の仕組みを学ぶのに最適です。
投資資金が100万円以上ある方は、大手企業の社債や米国債を組み合わせて、債券ラダー戦略を実践すると効率的です。
毎年一定額の償還金が戻ってくるため、資金の流動性が高まり、金利変動リスクも分散できます。債券ファンドは少額から分散投資でき、プロが運用してくれるため、初心者でも始めやすい選択肢です。
債券投資には信用リスク、金利変動リスク、為替リスクがあります。
格付BBB以上の債券を選び、複数の発行体に分散投資することで、リスクを抑えられます。満期まで保有すれば額面通りの金額が償還されるため、途中売却を考えずに長期保有することが基本です。外貨建債券は為替リスクがあるため、ポートフォリオの一部に留めましょう。
住信SBIネット銀行と連携すれば、SBIハイブリッド預金で資金移動がスムーズになり、外貨建債券の購入時も為替コストを抑えられます。
債券の検索機能を活用して、利率、償還期間、格付などの条件で絞り込み、自分の投資方針に合った債券を選びましょう。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくは各証券会社にご確認ください。
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