楽天証券のS&P500はどれを選ぶ?|3銘柄を徹底比較

配当貴族への投資に興味を持っているけれど、どの投資信託を選べばいいか迷っていませんか。
25年以上連続で増配を続ける米国の優良企業に投資できる配当貴族指数は、安定した配当収入と長期的な資産成長の両方が期待できる魅力的な投資対象です。
この記事では、配当貴族に投資できる主要な投資信託5本を徹底比較し、手数料や特徴、証券会社の選び方まで詳しく解説します。新NISAでの活用方法や、不況期のパフォーマンス実績も紹介しますので、あなたに最適な投資信託が見つかるはずです。
配当貴族投資で着実な資産形成を始めたい方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
配当貴族とは、米国株式市場で25年以上連続して配当金を増やし続けている優良企業のことです。景気の良い時も悪い時も増配を続けられる企業は、安定した収益基盤と健全な財務体質を持っていると評価されています。
S&P500配当貴族指数は、こうした連続増配企業の株価パフォーマンスを測定する指数として、2005年から算出されています。投資信託を通じて配当貴族指数に投資することで、個人投資家でも簡単にこれらの優良企業に分散投資できるんです。
配当貴族指数の4つの選定基準
25年以上連続増配していること
S&P500指数の構成銘柄であること
時価総額30億ドル以上であること
十分な流動性を持つこと
S&P500配当貴族指数に採用されるには、厳格な4つの基準をクリアする必要があります。一度でも配当を減らしたり据え置きしたりすると、指数から除外されてしまいます。
2024年時点で約67銘柄がこの厳しい条件をクリアしており、各銘柄には均等に投資される仕組みになっています。日本では25年以上連続増配している企業は2社のみですから、米国企業の株主還元意識の高さがよく分かりますね。
配当貴族指数の組入銘柄には、ウォルマート、ジョンソン・エンド・ジョンソン、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)など、私たちの生活に身近な企業が多く含まれています。
業種別に見ると、生活必需品やヘルスケア、資本財・サービスの比率が高くなっているのが特徴です。生活必需品は景気の影響を受けにくいため、配当貴族指数は不況期でも株価が下がりにくい傾向があります。
一方、S&P500指数はアップルやマイクロソフトなどの情報技術企業が中心となっており、構成銘柄の特徴が大きく異なります。
配当貴族と似た用語に「配当王」と「配当チャンピオン」があります。
| 分類 | 条件 | 企業数 |
| 配当王 | 50年以上連続増配 | 約40社 |
| 配当貴族 | 25年以上連続増配+S&P500構成銘柄 | 約67社 |
| 配当チャンピオン | 25年以上連続増配(中小型株含む) | 多数 |
配当王は50年以上連続増配している企業を指し、配当貴族よりもさらに厳しい条件をクリアした企業群です。配当チャンピオンは25年以上連続増配している企業全体を指す用語で、S&P500指数に含まれない中小型株も対象に含まれます。
配当貴族はS&P500構成銘柄に限定されているため、大型株中心の構成となっている点が大きな違いです。投資信託で購入する場合、配当貴族指数連動型が最も選択肢が多く、初心者にもおすすめですよ。
配当貴族に投資できる投資信託5本を比較
配当貴族指数に連動する投資信託は、国内で複数の運用会社から提供されています。ここでは主要な5本のファンドの特徴と手数料を詳しく比較していきます。
それぞれのファンドには独自の特徴がありますので、ご自身の投資スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用する「SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン」は、2016年8月に設定された配当貴族投資信託の代表的な商品です。S&P500配当貴族指数(配当込み、円換算ベース)への連動を目指して運用されています。
SMT 米国株配当貴族インデックス・オープンの特徴
信託報酬:年率0.605%程度
購入時手数料:無料
決算:年2回(5月・11月)
為替ヘッジ:原則として行わない
純資産総額も安定しており、長期投資に適したファンドと言えます。
野村アセットマネジメントが運用する「野村インデックスファンド・米国株式配当貴族」は、つみたてNISA対象商品として人気の高いファンドです。愛称は「Funds-i フォーカス 米国株式配当貴族」で、低コストでの運用を重視しています。
信託報酬は年率0.55%程度と、配当貴族投資信託の中では比較的低い水準です。野村アセットマネジメントの豊富な運用実績と情報提供力も魅力の一つで、定期的なレポートで市場動向を確認できます。
為替ヘッジ型も用意されているため、為替リスクを抑えたい方にも対応しています。
SBIアセットマネジメントが運用する「SBI・V・米国増配株式インデックス・ファンド」は、厳密には配当貴族指数ではなく、米国の増配株式全般に投資するファンドです。配当貴族指数とは異なる指数に連動していますが、連続増配企業への投資という点で類似性があります。
信託報酬は年率0.1%程度と非常に低コストで、SBI証券での取引に最適化されています。配当貴族よりも幅広い増配銘柄に投資したい方や、コストを最優先したい方に適した選択肢です。
上記以外にも、「米国株式配当貴族(年4回決算型)」や「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」など、複数の選択肢があります。
年4回決算型は定期的に分配金を受け取りたい方に適していますが、再投資による複利効果を重視する場合は、分配金が少ないタイプを選ぶのがおすすめです。
楽天証券やSBI証券では、これらのファンドを購入時手数料無料で取引できます。eMAXIS Slimシリーズには配当貴族指数連動型は現時点でラインナップされていませんが、今後の商品拡充に期待が持てます。
配当貴族投資信託の手数料を比較する際は、購入時手数料、信託報酬、信託財産留保額の3つをチェックしましょう。主要ネット証券では購入時手数料は無料ですが、信託報酬は保有期間中ずっとかかる費用なので特に重要です。
| ファンド名 | 信託報酬(年率) | 購入時手数料 | 信託財産留保額 |
| SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン | 0.605%程度 | 無料 | なし |
| 野村インデックスファンド・米国株式配当貴族 | 0.55%程度 | 無料 | なし |
| 米国株式配当貴族(年4回決算型) | 0.60%程度 | 無料 | なし |
| Tracers S&P500配当貴族インデックス | 0.1155% | 無料 | なし |
信託報酬は0.1%台から0.6%台まで幅があります。一般的に、運用期間が長くなるほど信託報酬の差が運用成績に与える影響は大きくなるため、長期投資を考えている方は低コストのファンドを選ぶことをおすすめします。
投資信託とETFはどちらを選ぶべき?
配当貴族に投資する方法として、投資信託のほかにETF(上場投資信託)という選択肢もあります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、ご自身の投資スタイルや資金規模に合わせて選ぶことが大切です。
投資信託の最大のメリットは、100円から積立投資ができる手軽さです。毎月自動で積立設定ができるため、投資のタイミングを考える必要がなく、初心者でも始めやすいんです。
また、分配金の自動再投資により複利効果を最大限活用できます。
一方、デメリットとしては、信託報酬がETFよりやや高めに設定されている点が挙げられます。また、1日1回しか基準価額が更新されないため、リアルタイムでの売買ができません。ただし、長期投資を前提とする場合、この点はあまり問題にならないでしょう。
ETFのメリットは、信託報酬が投資信託より低い傾向にあることです。米国上場のETF「NOBL」は経費率0.35%程度で、国内の投資信託より低コストで運用できます。また、株式と同じようにリアルタイムで売買できる点も魅力です。
デメリットとしては、最低投資金額が数千円から数万円程度必要になる点、自動積立設定ができない証券会社が多い点、分配金の再投資を自分で行う必要がある点などが挙げられます。米国ETFの場合は為替手数料もかかるため、総コストで比較することが重要です。
配当貴族投資の5つのメリット
配当貴族への投資には、単なる高配当投資とは異なる独自のメリットがあります。25年以上連続増配という厳しい条件をクリアした企業ならではの強みを理解することで、長期投資の判断材料になるはずです。
配当貴族企業は25年以上連続で配当を増やし続けているため、安定した配当収入が期待できます。景気後退期でも配当を維持・増加させてきた実績があり、老後の生活資金など定期的な収入を必要とする方に適した投資対象です。
配当利回りは平均で2%~3%程度と、S&P500指数全体の配当利回り(約1.5%)より高い水準にあります。配当金を再投資することで、複利効果により長期的な資産成長も見込めるんです。
配当貴族指数は、過去のパフォーマンスでS&P500指数を上回る時期が多くありました。連続増配を続けられる企業は、安定した収益基盤と成長力を兼ね備えているため、長期的な株価上昇も期待できます。
1989年12月末から2022年12月末までの約33年間で、配当貴族指数はS&P500指数を上回るリターンを記録しています。配当収入と値上がり益の両方を狙える点が、配当貴族投資の大きな魅力です。
配当貴族指数の最大の特徴は、市場の下落局面での耐性です。2008年のリーマンショック時、S&P500指数が約40%下落したのに対し、配当貴族指数の下落率は約22%にとどまりました。2020年のコロナショック時も、同様に下落幅が抑えられています。
生活必需品やヘルスケアなど、景気に左右されにくい業種の比率が高いことが、この耐性の理由です。市場の変動が激しい時期でも比較的安心して保有し続けられる点は、投資初心者にとって大きなメリットと言えるでしょう。
配当貴族指数は約67銘柄に均等に投資する仕組みのため、特定企業の業績悪化による影響を抑えられます。個別株投資では1社の減配や業績悪化が大きな損失につながりますが、指数投資なら分散効果でリスクを軽減できるんです。
また、配当貴族指数から除外される銘柄は自動的に入れ替わるため、常に連続増配を続けている優良企業のみで構成されます。投資家自身が銘柄選択や入れ替えを行う必要がない点も、手間がかからず便利です。
投資信託を利用すれば、100円から配当貴族への投資を始められます。毎月一定額を自動で積み立てることで、ドルコスト平均法の効果により、高値掴みのリスクを抑えながら資産を増やせます。
新NISAのつみたて投資枠を活用すれば、年間120万円まで非課税で積立投資ができます。まとまった資金がなくても、コツコツと長期的に資産形成できる点は、若い世代にとって特に大きなメリットですね。
配当貴族投資で気をつけたい4つのこと
配当貴族投資には多くのメリットがある一方で、注意すべきリスクも存在します。投資判断を行う前に、デメリットやリスクを正しく理解しておくことが大切です。
配当貴族指数は米国株式に投資するため、為替変動の影響を大きく受けます。円高ドル安になると、ドル建ての資産価値が目減りし、基準価額が下落する可能性があります。
逆に円安ドル高では、為替差益により基準価額が上昇します。為替ヘッジ型のファンドも一部ありますが、ヘッジコストがかかるため信託報酬が高くなる傾向があります。長期投資では為替変動は平準化されやすいため、為替ヘッジなしのファンドを選び、為替リスクは受け入れるという考え方もあります。
配当貴族企業は成熟した大型株が中心のため、ハイテク成長株のような急激な株価上昇は期待しにくい面があります。アップルやマイクロソフトのような情報技術企業は配当貴族指数にはほとんど含まれていません。
配当収入を重視する投資スタイルには適していますが、短期的な値上がり益を狙いたい方には物足りないかもしれません。成長性を重視する場合は、S&P500指数や全米株式インデックスとの組み合わせも検討すると良いでしょう。
配当貴族指数は、生活必需品、ヘルスケア、資本財・サービスの比率が高く、情報技術の比率が低いという特徴があります。このセクター配分の偏りにより、情報技術セクターが好調な局面ではS&P500指数に劣後する可能性があります。
2010年代後半のように、ハイテク株が市場を牽引する時期には、配当貴族指数のパフォーマンスが相対的に低くなる傾向があります。セクター配分を理解した上で、ポートフォリオ全体のバランスを考えることが大切です。
配当貴族投資は比較的安定性が高いとはいえ、株式投資である以上、元本割れのリスクは常に存在します。市場全体が大きく下落する局面では、配当貴族指数も下落する可能性があります。
短期的な価格変動に一喜一憂せず、10年以上の長期保有を前提に投資することが重要です。生活資金や近い将来に使う予定のあるお金は投資に回さず、余裕資金で運用するようにしましょう。
配当貴族投資におすすめの証券会社5社
配当貴族投資信託を購入するには、証券会社で口座を開設する必要があります。ここでは、取扱商品数や手数料、使いやすさなどの観点から、おすすめの証券会社を5社紹介します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は国内最大手のネット証券で、投資信託の取扱本数は約2,600本と業界トップクラスです。配当貴族関連の投資信託も幅広く取り扱っており、商品選択の自由度が高いのが魅力です。
SBI証券の特徴
三井住友カードでのクレカ積立で最大5%のVポイント還元
投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まる
口座開設数は約1,500万口座を超える
スマホアプリも使いやすく、外出先でも簡単に取引可能

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券は楽天経済圏を活用している方に特におすすめの証券会社です。楽天カードでのクレカ積立で楽天ポイントが貯まり、貯まったポイントで投資信託を購入することもできます。投資信託の取扱本数は約2,550本と、SBI証券に次ぐ充実度です。
楽天市場でのお買い物ポイント倍率がアップする「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」の対象にもなっており、楽天サービスを日常的に利用している方にとっては大きなメリットです。
口座開設数は約1,200万口座で、楽天銀行との連携により普通預金金利が優遇される「マネーブリッジ」も便利な機能です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券は米国株投資に力を入れている証券会社で、米国株の取扱銘柄数は約5,000銘柄と業界トップクラスです。配当貴族投資信託だけでなく、米国ETFの「NOBL」も取引できるため、投資の選択肢が広がります。
マネックスカードでのクレカ積立は業界最高水準の1.1%ポイント還元率(月5万円まで)を誇り、長期積立でのポイント獲得額が大きくなります。
投資信託の取扱本数は約1,800本で、米国株式に関する情報提供も充実しています。銘柄分析ツールも豊富で、じっくり調べてから投資したい方に適していますよ。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,670,000口座 ※2025年3月時点 |
| 取引手数料 | 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料 |
| NISA対応 | 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上) |
| 投資信託 | 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点) |
| 取引ツール(PC) | ネットストック・ハイスピード(無料) |
| スマホアプリ | 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料) |
| 提携銀行口座 | MATSUI Bank(松井証券専用銀行) |
| ポイント投資・付与 | 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込) |
松井証券は1日の約定代金が50万円までなら株式売買手数料が無料という独自のサービスを提供しています。投資信託の取扱本数は約1,900本で、つみたてNISA対象商品も約250本と充実しています。
25歳以下は株式売買手数料が完全無料になる「25歳以下現物手数料0円プログラム」もあり、若い世代の資産形成を応援しています。サポート体制にも定評があり、電話やチャットでの問い合わせに丁寧に対応してくれるため、投資初心者でも安心して利用できます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,800,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【ワンショット手数料コース】 約定代金5万円以下:55円(税込) 約定代金50万円超:1,070円(税込)【一日定額手数料コース】 1日100万円まで:0円 1日300万円まで:2,750円(税込) 以降300万円ごとに:2,750円(税込)加算 |
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 251銘柄(2025年4月時点) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(1,155銘柄) |
| 投資信託 | 約1,853本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約1,050銘柄(2025年4月時点) |
| 取引ツール(PC) | kabuステーション / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | 三菱UFJ eスマート証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | 三菱UFJ銀行 / auじぶん銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短翌営業日(スマートフォンによるオンライン申込) |
三菱UFJeスマート証券(旧auカブコム証券)は、三菱UFJフィナンシャル・グループの証券会社です。投資信託の取扱本数は約1,800本で、三菱UFJポイントが貯まる・使えるのが特徴です。
三菱UFJ銀行の口座と連携することで、資金移動がスムーズに行えます。また、プチ株®(単元未満株取引)にも対応しており、少額から個別株投資も始められます。信用取引の手数料が無料(一日定額手数料コース)な点も魅力で、将来的に取引の幅を広げたい方にもおすすめです。
新NISAで配当貴族投資信託を活用する方法
2024年から始まった新NISA制度は、配当貴族投資信託との相性が非常に良い制度です。非課税で長期投資ができるメリットを最大限活用する方法を解説します。
新NISAのつみたて投資枠では、年間120万円まで非課税で積立投資ができます。配当貴族投資信託の中には、つみたて投資枠の対象商品として金融庁に届け出されているものがあり、これらを選べば非課税メリットを享受できます。
例えば、毎月10万円ずつ積立設定すれば、年間120万円の枠を使い切ることができます。ドルコスト平均法により、高値掴みのリスクを抑えながら資産を増やせるのが積立投資の魅力です。
つみたて投資枠は非課税保有期間が無期限なので、長期的な配当再投資による複利効果を最大限活用できますよ。
成長投資枠では、年間240万円まで非課税で投資できます。つみたて投資枠の対象外となっている配当貴族投資信託でも、成長投資枠なら購入可能な場合があります。また、一括投資やスポット購入にも対応しているため、まとまった資金がある方に適しています。
つみたて投資枠と成長投資枠は併用できるため、合計で年間360万円まで投資できます。例えば、つみたて投資枠で毎月10万円を配当貴族投資信託に積み立て、成長投資枠でS&P500インデックスファンドに投資するといった組み合わせも可能です。非課税保有限度額は1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円)なので、長期的な資産形成の強力な味方になります。
投資信託の分配金には、「再投資型」と「受取型」の2種類があります。新NISAで配当貴族投資信託を保有する場合、どちらを選ぶかは投資目的によって異なります。
配当貴族のパフォーマンスを検証
配当貴族指数の真価は、市場が大きく変動する局面で発揮されます。過去の金融危機やショック時のパフォーマンスを検証することで、配当貴族投資の特性をより深く理解できます。
配当貴族指数は、2005年の算出開始以降、長期的に安定したリターンを記録してきました。1989年12月末から2022年12月末までの約33年間で、配当貴族指数はS&P500指数を上回るパフォーマンスを示しています。
特に注目すべきは、配当収入を含めたトータルリターンの高さです。配当を再投資することで、複利効果により資産が着実に成長していきます。年率換算のリターンは時期により変動しますが、長期保有することで市場平均を上回るリターンが期待できることが、過去のデータから示されています。
2008年のリーマンショックは、世界金融危機として歴史に残る大暴落でした。この時、S&P500指数は約40%下落しましたが、配当貴族指数の下落率は約22%にとどまりました。下落幅が半分程度に抑えられたことは、配当貴族指数のディフェンシブ性を示す重要な証拠です。
この耐性の理由は、配当貴族企業が景気変動に左右されにくい業種に多く属していることにあります。生活必需品やヘルスケアなど、不況期でも需要が安定している企業が中心のため、株価の下落が限定的だったんです。また、その後の回復局面でも着実に値を戻し、長期投資家にとっては安心して保有し続けられる指数であることが証明されました。
2020年3月のコロナショックでは、世界中の株式市場が急落しました。この時もS&P500指数と比較して、配当貴族指数は下落幅が小さく、その後の回復も比較的早かったという特徴があります。
コロナ禍では、在宅勤務やオンライン消費の拡大により、ハイテク企業の株価が大きく上昇しました。この局面では配当貴族指数はS&P500指数に劣後する場面もありましたが、2022年以降の金利上昇局面では、配当貴族指数の相対的な強さが再び注目されるようになりました。市場環境によってパフォーマンスは変動しますが、長期的には安定したリターンが期待できる指数と言えるでしょう。
年代別・資産規模別の配当貴族投資戦略
配当貴族投資は、年齢や資産規模、投資目的によって最適な活用方法が異なります。ご自身の状況に合わせた投資戦略を立てることで、より効果的な資産形成が可能になります。
20代から30代の若い世代は、時間を味方につけた長期投資が最大の武器です。配当貴族投資信託を新NISAのつみたて投資枠で毎月積み立てることで、30年後、40年後には大きな資産を築ける可能性があります。
まだ収入が少ない時期でも、月1万円からでも積立を始めることで、複利効果により将来的に大きな差が生まれますよ。
40代から50代は、老後資金の準備を本格化させる時期です。配当貴族投資信託は、安定した配当収入と値上がり益の両方が期待できるため、この年代の資産形成に適しています。
まとまった資金がある場合は、新NISAの成長投資枠を活用して一括投資するのも一つの方法です。例えば、退職金の一部や相続資産を配当貴族投資信託に投資し、10年から15年かけて育てることで、退職後の生活資金の一部として活用できます。
リスク分散のため、配当貴族だけでなく債券やREITなど他の資産クラスとの組み合わせも検討しましょう。
60代以上の方は、資産を守りながら定期的な収入を得ることが重要になります。配当貴族投資信託は、元本の大きな変動を避けつつ、配当収入を得たい方に適した選択肢です。
年4回決算型のファンドで分配金を受け取る場合、分配金には税金がかかる点に注意が必要です。新NISA口座で保有していれば分配金も非課税になるため、まだNISA口座を開設していない方は、ぜひ活用を検討してください。
また、この年代では株式100%ではなく、債券や現金とのバランスを考えた資産配分が大切です。例えば、資産の50%を配当貴族投資信託、30%を債券、20%を現金といった配分で、安定性を重視した運用を心がけましょう。
投資信託の分配金の扱いは、購入時に「再投資型」か「受取型」を選択できます。再投資型を選ぶと、分配金が自動的に同じファンドの買付に使われ、複利効果により資産が増えていきます。
多くの配当貴族投資信託は、分配金をほとんど出さずにファンド内で再投資する設計になっています。これにより、投資家は税金を繰り延べしながら資産を増やすことができます。新NISA口座で保有している場合は、分配金が出ても非課税なので、どちらを選んでも税制面でのデメリットはありません。
配当貴族投資信託には、為替ヘッジありのタイプも一部存在します。例えば、野村アセットマネジメントの「野村インデックスファンド・米国株式配当貴族・為替ヘッジ型」は、為替変動リスクを抑えたい方向けの商品です。
ただし、為替ヘッジにはコストがかかるため、信託報酬が為替ヘッジなしのタイプより高くなります。また、円安局面では為替差益を得られないというデメリットもあります。長期投資では為替変動は平準化される傾向があるため、多くの投資家は為替ヘッジなしのタイプを選んでいますよ。
新NISA口座で配当貴族投資信託を保有している場合、売却益や分配金は非課税となるため、確定申告は不要です。特定口座(源泉徴収あり)で保有している場合も、税金が自動的に源泉徴収されるため、基本的に確定申告は不要です。
ただし、複数の証券会社で取引していて損益通算したい場合や、特定口座(源泉徴収なし)を選択している場合は、確定申告が必要になります。また、米国ETFの配当には米国で10%の源泉徴収がされるため、外国税額控除の適用を受けるには確定申告が必要です。投資信託の場合は、ファンド内で外国税額控除が処理されるため、個人での手続きは不要な点が便利ですね。
S&P500と配当貴族のどちらが良いかは、投資目的やリスク許容度によって異なります。S&P500は米国の代表的な500社に投資する指数で、情報技術セクターの比率が高く、成長性を重視した構成になっています。
一方、配当貴族は連続増配企業に絞った指数で、安定性とディフェンシブ性を重視しています。市場の上昇局面ではS&P500が優位になりやすく、下落局面では配当貴族が優位になる傾向があります。どちらか一方に絞る必要はなく、両方に分散投資することで、バランスの取れたポートフォリオを構築できますよ。
配当貴族投資信託には、年4回決算型の商品はありますが、毎月分配型の商品は現時点では主流ではありません。毎月分配型は定期的な収入が得られる反面、分配金に税金がかかるため、長期的な資産成長の観点からは不利になる場合があります。
配当貴族投資信託の多くは、分配金をほとんど出さずにファンド内で再投資する設計になっており、これにより複利効果を最大限活用できます。定期的な収入が必要な場合は、年4回決算型を選ぶか、一部を定期的に売却する方法も検討すると良いでしょう。
配当貴族投資信託は、一部の金融機関でiDeCo(個人型確定拠出年金)の対象商品として取り扱われています。ただし、iDeCoの商品ラインナップは金融機関によって異なるため、事前に確認が必要です。
iDeCoで配当貴族投資信託を購入するメリットは、掛金が全額所得控除の対象となり、運用益も非課税になる点です。ただし、60歳まで引き出せないという制約があるため、長期的な老後資金の準備に適しています。
配当貴族投資信託は、25年以上連続増配を続ける米国優良企業に分散投資できる魅力的な商品です。安定した配当収入と長期的な資産成長の両方が期待でき、特に不況期の下落耐性に優れているという特徴があります。
主要な配当貴族投資信託の信託報酬は0.1%~0.6%程度で、SBI証券や楽天証券などのネット証券で購入時手数料無料で取引できます。新NISAのつみたて投資枠や成長投資枠を活用すれば、非課税で長期投資できる点も大きなメリットです。
ご自身の年齢や資産規模、投資目的に応じて、S&P500や全世界株式インデックスファンドとの組み合わせも検討すると良いでしょう。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。配当貴族投資は比較的安定性が高いとはいえ、市場環境によっては損失が発生する可能性があることを理解した上で、ご自身の判断で投資を行ってください。詳しい商品内容やリスクについては、必ず目論見書を確認し、不明な点は証券会社や専門家にご相談ください。
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