eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の評価|利回りと選び方

「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)って本当に良いの?」と気になっていませんか。
純資産総額6兆円超、国内最大級の人気を誇るこの投資信託は、米国の主要企業500社に低コストで分散投資できる商品です。
信託報酬は業界最低水準の0.077%程度で、新NISAのつみたて投資枠にも対応しています。
この記事では、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の運用実績やメリット・デメリット、他のファンドとの比較、おすすめの証券会社まで徹底解説します。
米国株投資を始めたい方、ファンド選びで迷っている方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)とは?
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、三菱UFJアセットマネジメントが運用する投資信託です。
米国の代表的な株価指数であるS&P500指数に連動する運用成果を目指しています。
2018年7月に設定され、2024年12月時点で純資産総額は6兆円を超える国内最大級のファンドとなりました。
新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠の両方に対応しており、100円から購入できる手軽さも魅力です。
S&P500指数とは、米国の主要企業500社の株価を時価総額加重平均で算出した株価指数です。
ニューヨーク証券取引所やナスダックに上場する企業のうち、時価総額・流動性・業種などの基準を満たした企業で構成されています。
この指数には、Apple、Microsoft、Amazon、Google(Alphabet)、Meta(旧Facebook)など、世界を代表する企業が含まれています。米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしており、米国経済の動向を把握する重要な指標として注目されています。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)に投資することで、これら500社に自動的に分散投資できるため、個別株を選ぶ手間がかかりません。
組み入れ銘柄は定期的に見直されるため、常に米国経済を牽引する優良企業に投資し続けられる仕組みです。
2025年1月25日から信託報酬が引き下げられ、年率0.07568%~0.08140%(税込)となりました。
eMAXIS Slimシリーズは「受益者還元型信託報酬」を採用しており、純資産総額が増えるほど信託報酬率が下がる仕組みです。
2025年1月31日時点の純資産総額(6兆8,779億円)に新しい信託報酬率を適用すると、実質的な信託報酬率は約0.07699%(年率・税込)となります。
この低コストが長期投資において大きなメリットとなります。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の純資産総額は2024年12月時点で6兆円を超え、国内の追加型株式投資信託(ETFを除く)の中で最大規模となっています。
新NISA開始後の2024年からは、毎月1,000億円~2,000億円という巨額の資金が流入しています。
純資産総額が大きいことは、ファンドの安定性を示す重要な指標です。運用資金が潤沢にあることで、繰上償還(ファンドの強制終了)のリスクが低く、長期保有に適しています。
また、規模のメリットを活かして運用コストをさらに削減できる可能性もあります。
設定来6年以上の運用実績があり、多くの投資家から支持され続けていることも信頼性の証と言えるでしょう。
平均利回りと運用実績
投資信託を選ぶ際、過去の運用実績は重要な判断材料です。
ここではeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の具体的なリターンを見ていきましょう。
ただし、過去の実績は将来の運用成果を保証するものではありません。あくまで参考情報として捉え、ご自身の投資判断にお役立てください。
2024年10月~2025年9月の1年間で、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)のリターンは+22.37%でした。
これはeMAXIS Slimシリーズの中でも最も高いパフォーマンスです。
2019年9月26日~2024年10月4日までのトータルリターンは年率22.53%で、全世界株式や先進国株式と比較すると約2~4%高い水準でした。
シミュレーション例
年率22.53%を維持できると仮定した場合、20年間毎月2万円を積み立てると、元本480万円が約9,317万円まで成長する計算になります。
もちろん、これはあくまでシミュレーション上の数値であり、実際の運用では市場の変動により大きく変わる可能性があります。
米国経済の成長が今後も続くかどうかは、世界情勢や経済政策によって左右されます。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は2018年7月の設定時、基準価額10,000円からスタートしました。
2024年12月時点では約39,000円台まで上昇しており、設定来で約3.9倍に成長しています。
基準価額の推移を見ると、2020年3月のコロナショック時には一時的に大きく下落しましたが、その後急速に回復し、さらに上昇を続けました。
2022年には米国の金融引き締めや景気後退懸念から調整局面を迎えましたが、2023年以降は再び上昇トレンドに転じています。
このような値動きは、米国経済の回復力と主要企業の成長力を反映していると言えます。
短期的には大きな変動があるため、長期保有を前提とした投資スタンスが重要です。
インデックスファンドの運用では、ベンチマーク(目標とする指数)にどれだけ正確に連動できているかが重要です。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、S&P500指数(配当込み、円換算ベース)との連動を目指しています。
運用報告書によると、ベンチマークとの乖離は非常に小さく抑えられています。
これは、効率的な運用と低コストの実現により、指数に忠実に追随できている証拠です。
信託報酬や売買コストなどの運用コストが発生するため、完全にベンチマークと一致することはありません。わずかながらベンチマークを下回る傾向がありますが、その差は業界最低水準に抑えられています。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)が多くの投資家に選ばれる理由は、明確なメリットがあるからです。
ここでは、この投資信託の5つの魅力を詳しく解説します。
eMAXIS Slimシリーズは「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」というコンセプトを掲げています。
2025年1月の引き下げにより、信託報酬は年率0.07568%~0.08140%(税込)となり、S&P500連動ファンドの中でもトップクラスの低コストを実現しています。
購入時手数料は無料で、信託財産留保額もかかりません。
長期投資において、わずかな手数料の差が将来の資産に大きな影響を与えます。
例えば、100万円を20年間運用した場合、信託報酬が0.1%違うだけで最終的な資産額に数万円の差が生まれます。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の低コストは、長期的な資産形成を目指す投資家にとって大きなメリットです。
個別株投資では、特定の企業の業績悪化や倒産リスクに直面する可能性があります。
しかし、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)なら、Apple、Microsoft、Amazon、Google、Metaなど、米国を代表する500社に一度に投資できます。
また、S&P500の構成銘柄は定期的に見直されるため、業績不振の企業は除外され、新たな成長企業が組み入れられます。
投資家は何もしなくても、常に米国経済を牽引する優良企業に投資し続けられるのです。
投資を始めたいけれど、まとまった資金がないという方にも安心です。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、多くの証券会社で100円から1円単位で購入できます。
少額から始められることで、投資初心者でも気軽にスタートでき、積立投資を継続しやすくなります。
毎月1万円、3万円といった無理のない金額から始めて、収入が増えたら積立額を増やすという柔軟な運用も可能です。
また、少額投資なら市場の変動に対する心理的な負担も軽減されます。
投資に慣れるまで少額で経験を積み、自信がついてから投資額を増やすという段階的なアプローチもおすすめです。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠の両方に対応しています。
つみたて投資枠では年間120万円まで、成長投資枠では年間240万円まで非課税で投資できます。
通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座で運用すれば税金はゼロです。例えば、20年間の積立投資で500万円の利益が出た場合、通常なら約100万円が税金として引かれますが、NISA口座なら全額を受け取れます。
新NISAは非課税保有期間が無期限となり、生涯にわたって非課税で運用し続けられます。
長期的な資産形成を目指すなら、NISA口座での運用が断然有利です。
eMAXIS Slimシリーズは「受益者還元型信託報酬率」を採用しており、純資産総額が増えるほど信託報酬率が下がるスキームを導入しています。
この仕組みにより、ファンドが人気になればなるほど、すべての受益者にメリットが還元されます。
具体的には、純資産総額が一定の基準を超えると、その超過分に対してより低い信託報酬率が適用されます。
現在の純資産総額6兆円超という規模により、実質的な信託報酬率は約0.077%まで下がっています。
他のファンドが手数料を引き下げた場合、eMAXIS Slimシリーズも追随して引き下げる方針を示しています。投資家にとって、常に業界最低水準のコストで運用できる安心感があります。
気をつけたい3つのデメリット
どんな投資商品にもメリットとデメリットがあります。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)を選ぶ前に、知っておくべきリスクや注意点を確認しましょう。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は米国株式のみに投資するため、米国経済の影響を強く受けます。
米国経済が好調なときは高いリターンが期待できますが、景気後退や金融危機が起きた場合、大きく値下がりする可能性があります。
2008年のリーマンショックや2020年のコロナショック時には、S&P500指数は短期間で30~40%下落しました。
また、米国の政治情勢や金融政策の変化も株価に影響します。
大統領選挙の結果、連邦準備制度(FRB)の金利政策、貿易摩擦などが市場の不安定要因となることがあります。
地域分散を重視するなら、全世界株式(オルカン)など、米国以外の地域にも投資するファンドと組み合わせることも検討しましょう。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は米ドル建ての資産に投資するため、為替変動の影響を受けます。
原則として為替ヘッジは行わないため、円高になると円換算での評価額が目減りし、円安になると評価額が増加します。
例えば、米国株が変動しなくても、1ドル=150円から1ドル=130円に円高が進めば、円換算での資産価値は約13%減少します。
逆に円安が進めば、米国株の上昇以上の利益を得られる可能性もあります。
為替変動は予測が難しく、短期的には大きく変動することもあります。ただし、長期投資では為替変動の影響は相対的に小さくなる傾向があります。一時的な円高・円安に一喜一憂せず、長期的な視点を持つことが大切です。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、設定来一度も分配金を支払っていません。
今後も分配金を出さない方針で運用される見込みです。
分配金を出さない方が、積立投資などで資産形成をするには効率が良いからです。株式から得られた配当はファンド内で自動的に再投資され、そのぶん投資信託の価値が上がる仕組みになっています。分配金を受け取ると課税されますが、再投資型なら税金がかからず複利効果を最大限に活かせます。
ただし、定期的な現金収入を期待する方には向いていません。
老後の生活費として定期的な収入が必要な場合は、分配金を出す投資信託や高配当株ETFを検討する方が良いでしょう。
資産形成期には再投資型、資産取り崩し期には分配型というように、ライフステージに応じて使い分けることをおすすめします。
米国株式に投資できるファンドは複数あり、それぞれ特徴が異なります。
ここでは、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)と主要な競合ファンドを比較し、選び方のポイントを解説します。
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは、SBIアセットマネジメントが運用するS&P500連動ファンドです。
米国のバンガード社が運用するETF「VOO」に投資する仕組みで、間接的にS&P500に連動します。
信託報酬は年率0.0938%程度(税込)で、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の0.077%程度と比べるとわずかに高めです。
ただし、実質コストではほぼ同水準となっています。
主な違いは運用手法です。eMAXIS Slimは直接株式を購入する「現物投資」、SBI・Vは米国ETFを通じた「ファンド・オブ・ファンズ」方式です。
運用実績やベンチマークとの乖離を見ると、両者に大きな差はありません。
どちらを選ぶかは好みの問題ですが、わずかでも低コストを追求するならeMAXIS Slim、バンガードのETFに投資したいならSBI・Vという選び方もあります。
楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドは、楽天投信投資顧問が運用するS&P500連動ファンドです。
楽天証券専売の商品で、他の証券会社では購入できません。
信託報酬は年率0.077%以内(税込)で、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)とほぼ同水準です。
楽天証券をメイン口座として使っている方には、選択肢の一つとなります。
ただし、純資産総額ではeMAXIS Slimが圧倒的に大きく、運用の安定性や流動性の面で優位です。
また、eMAXIS Slimは複数の証券会社で購入できるため、将来的に証券会社を変更したい場合の柔軟性もあります。
楽天証券で楽天ポイントを活用したい場合や、楽天経済圏を利用している方には楽天・プラスが便利ですが、それ以外ではeMAXIS Slimの方が汎用性が高いと言えます。
つみたてiシェアーズ米国株式(S&P500)インデックス・ファンドは、ブラックロック・ジャパンが運用するS&P500連動ファンドです。
マネックス証券専売の商品で、期間限定で超低コストを実現しています。
信託報酬は当初3年間は年率0.05775%以内(税込)と業界最低水準ですが、4年目以降は0.09075%以内に引き上げられます。
短期的にはコスト面で有利ですが、長期保有ではeMAXIS Slimの方が低コストになる可能性があります。
また、純資産総額や運用実績ではeMAXIS Slimの方が圧倒的に優位です。
設定からの期間が短いため、長期的な運用の安定性は今後の実績次第と言えます。
マネックス証券をメイン口座として使い、3年以内の短期保有を考えているならつみたてiシェアーズ、長期保有を前提とするならeMAXIS Slimが適しています。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)、通称「オルカン」は、日本を含む全世界の株式に投資するファンドです。
投資対象が全世界に分散されているため、米国経済への依存度を下げたい方に適しています。
オルカンの組入れ銘柄のうち、約62.5%は米国株式で、残りは日本・欧州・新興国などに分散されています。
つまり、オルカンに投資すれば、米国株式にも投資しつつ、他の地域にも分散できます。
過去のリターンを見ると、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の方がオルカンより年率2~4%高いパフォーマンスを示しています。
米国経済の成長力を最大限に取り込みたいならS&P500、地域分散を重視するならオルカンという選び方になります。
両方に投資する「二刀流」も一つの方法です。例えば、つみたて投資枠でS&P500、成長投資枠でオルカンといった組み合わせで、バランスの取れたポートフォリオを構築できます。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は多くの証券会社で購入できますが、手数料やポイント還元、サービス内容に違いがあります。
ここでは、特におすすめの証券会社3社を紹介します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は、国内最大手のネット証券で、口座数は約1,500万を超えます。
投資信託の取扱本数は約2,600本と業界トップクラスで、eMAXIS Slimシリーズをはじめ、豊富な商品ラインナップが魅力です。
SBI証券の特徴
最大の特徴は、三井住友カードによるクレカ積立で最大5%のポイント還元を受けられることです。
三井住友カード プラチナプリファードなら5%、ゴールドカードなら1%のVポイントが貯まります。
毎月5万円の積立なら、年間最大3万円相当のポイントが獲得できる計算です。
また、SBI証券はTポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイルなど、複数のポイントプログラムに対応しています。
貯まったポイントは投資信託の購入にも使えるため、ポイント投資で資産形成を加速できます。
取引ツールも充実しており、PC向けの「HYPER SBI 2」、スマホアプリ「SBI証券アプリ」など、初心者から上級者まで使いやすい環境が整っています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券は、楽天グループが運営するネット証券で、口座数は約1,200万を超えます。
楽天経済圏を利用している方には特におすすめです。
楽天カードでのクレカ積立により、最大1%の楽天ポイントが貯まります。
毎月5万円の積立なら、年間6,000ポイントが獲得できます。
貯まった楽天ポイントは、投資信託の購入や楽天市場でのショッピングに使えるため、使い勝手が良いのが魅力です。
楽天証券の特徴
楽天証券で投資信託を保有していると、楽天市場でのポイント還元率がアップする「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」の対象にもなります。楽天経済圏をフル活用すれば、投資とポイント還元の相乗効果が期待できます。
取引ツール「MARKET SPEED Ⅱ」は、高機能ながら無料で利用でき、リアルタイムの市場情報やチャート分析が可能です。
スマホアプリ「iSPEED」も使いやすく、外出先でも手軽に取引できます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券は、米国株取引に強みを持つネット証券です。
口座数は約270万で、米国株の取扱銘柄数は約5,000銘柄と業界トップクラスです。
マネックスカードでのクレカ積立により、1.1%のマネックスポイントが貯まります。
還元率はSBI証券のプラチナカードには及びませんが、年会費無料のカードとしては高水準です。
毎月5万円の積立なら、年間6,600ポイントが獲得できます。
マネックス証券の特徴
マネックス証券の強みは、米国株取引の手数料が安く、取引ツールが充実していることです。将来的に米国株の個別株投資にも挑戦したいと考えているなら、マネックス証券で口座を開設しておくと便利です。
また、IPO(新規公開株)の取扱銘柄数も多く、完全平等抽選を採用しているため、投資初心者でも当選のチャンスがあります。
投資信託だけでなく、幅広い投資商品を取引したい方におすすめです。
始め方
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)を購入するには、証券会社で口座を開設する必要があります。
ここでは、初心者の方でも迷わず始められるよう、具体的な手順を解説します。
まず、証券会社の公式サイトにアクセスし、「口座開設」ボタンをクリックします。
メールアドレスを登録し、本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)をスマホで撮影してアップロードします。
最近では、マイナンバーカードを使った「オンライン本人確認」に対応している証券会社が増えており、最短で翌営業日に口座開設が完了します。
郵送での本人確認の場合は、1週間程度かかることもあります。
口座開設の申込時には、特定口座(源泉徴収あり)を選択することをおすすめします。これにより、証券会社が自動的に税金を計算・納付してくれるため、確定申告の手間が省けます。
口座開設が完了したら、証券会社から送られてくるログインIDとパスワードを使って、マイページにログインしましょう。
証券口座の開設と同時に、NISA口座の申込も行いましょう。
NISA口座は1人1口座しか開設できないため、どの証券会社で開設するか慎重に選ぶことが大切です。
NISA口座の開設には、税務署の審査が必要なため、通常の証券口座より時間がかかります。
申込から1~2週間程度で開設が完了します。審査中でも、通常の証券口座(特定口座)では取引できます。
新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠の両方を同じ証券会社で利用できます。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は両方の枠で購入できるため、年間最大360万円まで非課税で投資できます。
NISA口座の開設が完了したら、マイページで「NISA口座」が選択できるようになります。
NISA口座が開設できたら、いよいよeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の積立設定を行います。
証券会社のマイページにログインし、「投資信託」→「積立設定」の順に進みます。
検索欄に「eMAXIS Slim 米国株式」と入力すると、該当ファンドが表示されます。
ファンド名をクリックし、「積立設定」ボタンを押します。
設定が完了すると、毎月指定した日に自動的に買付が行われます。
一度設定すれば、あとは放置するだけで積立投資が続けられます。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、新NISAの非課税メリットを最大限に活かせる商品です。
ここでは、具体的な活用法を解説します。
つみたて投資枠は、年間120万円まで非課税で投資できる枠です。
毎月10万円まで積立設定できるため、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)を毎月5万円、残りの5万円を他のファンド(オルカンなど)に振り分けるといった使い方もできます。
つみたて投資枠の最大のメリットは、長期・積立・分散投資に適した商品に限定されていることです。
金融庁が厳選した投資信託のみが対象なので、初心者でも安心して選べます。
積立投資は、ドルコスト平均法により、価格が高いときは少なく、安いときは多く買付できるため、平均購入単価を抑える効果があります。市場のタイミングを気にせず、淡々と積立を続けることが成功の秘訣です。
20年、30年という長期で積立を続ければ、複利効果により資産が大きく成長する可能性があります。
途中で売却せず、長期保有を前提に投資しましょう。
成長投資枠は、年間240万円まで非課税で投資できる枠です。
つみたて投資枠と併用すれば、年間最大360万円まで非課税投資が可能になります。
成長投資枠では、つみたて投資枠の対象商品に加えて、個別株やETF、REITなども購入できます。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)も成長投資枠で購入できるため、つみたて投資枠の120万円を使い切った後、さらに成長投資枠で追加購入することも可能です。
例えば、つみたて投資枠でeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を毎月10万円積立し、成長投資枠でボーナス時に一括購入するといった使い方もできます。また、成長投資枠で個別株やREITに投資し、ポートフォリオを多様化することも検討しましょう。
ただし、非課税保有限度額は生涯で1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)です。
この枠を使い切るまでには時間がかかるため、焦らず計画的に投資を進めることが大切です。
年代別のおすすめ投資戦略
投資戦略は、年齢やライフステージによって変わります。
ここでは、年代別のおすすめ投資戦略を紹介します。
20~30代は、時間を味方につけられる最大のメリットがあります。
30年以上の長期投資が可能なため、多少のリスクを取っても積極的にリターンを追求できます。
この年代は、短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点を持つことが重要です。
暴落時も積立を継続することで、安く買付でき、将来的に大きなリターンにつながります。
また、余裕があれば、eMAXIS Slim全世界株式(オルカン)やeMAXIS Slim新興国株式など、他の地域にも分散投資することで、リスクを分散しつつリターンを追求できます。
40~50代は、収入が安定し、まとまった資金を投資に回せる年代です。
ただし、老後までの期間が20~30年程度となるため、リスクとリターンのバランスを考えた投資が求められます。
この年代は、子どもの教育費や住宅ローンの返済など、支出も多い時期です。
無理に投資額を増やすのではなく、家計のバランスを見ながら、継続可能な金額で積立を続けることが大切です。
また、iDeCo(個人型確定拠出年金)も活用しましょう。掛金が全額所得控除の対象となるため、節税効果が大きく、老後資金の準備に最適です。
60代以降は、資産形成から資産活用へと移行する時期です。
退職金を受け取り、まとまった資金を運用する一方で、生活費として少しずつ取り崩していく必要があります。
また、取り崩し方も重要です。
一度に大きく売却するのではなく、毎月一定額を売却する「定額取り崩し」や、運用益の範囲内で取り崩す「定率取り崩し」など、計画的に資産を活用しましょう。
新NISAは非課税期間が無期限なので、60代以降も非課税で運用を続けられます。
必要な分だけ売却し、残りは運用を続けることで、長生きリスクに備えることができます。
暴落時の対処法
投資をしていれば、必ず暴落に遭遇します。
2020年のコロナショックや2022年の米国株調整局面など、過去にも何度も大きな下落がありました。
ここでは、暴落時の対処法を解説します。
暴落時に最も重要なのは、パニック売りをしないことです。短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点を持ちましょう。
過去のデータを見ると、S&P500指数は短期的には大きく下落することがありますが、長期的には右肩上がりで成長してきました。
2008年のリーマンショック時には約50%下落しましたが、その後数年で回復し、さらに上昇を続けました。
暴落は一時的な現象であり、経済は必ず回復します。
含み損が出ても、売却しなければ損失は確定しません。焦って売却するのではなく、回復を待つことが大切です。
また、暴落時は「バーゲンセール」と考えることもできます。同じ金額でより多くの口数を買付できるため、将来的に大きなリターンにつながる可能性があります。
暴落時こそ、積立投資を継続することが重要です。
ドルコスト平均法により、価格が下がったときに多く買付できるため、平均購入単価を下げる効果があります。
例えば、基準価額が30,000円のときに毎月3万円積立していた場合、1口買えます。
基準価額が20,000円に下落したときも同じ3万円を積立すれば、1.5口買えます。
価格が回復したとき、より多くの口数を保有しているため、大きな利益を得られます。
逆に、暴落時に積立を止めてしまうと、安く買付できるチャンスを逃すことになります。市場が回復したときに、積立を続けていた人との差が大きく開いてしまいます。
暴落時は精神的につらい時期ですが、淡々と積立を続けることが、長期的な資産形成の成功につながります。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、設定来一度も分配金を出していません。今後も分配金を出さない方針で運用される見込みです。
分配金を出さない理由は、ファンド内で自動的に再投資することで、複利効果を最大限に活かせるからです。分配金を受け取ると税金がかかりますが、再投資型なら税金がかからず、効率的に資産を増やせます。
定期的な現金収入が必要な場合は、分配金を出す投資信託や高配当株ETFを検討しましょう。
はい、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)はいつでも解約(換金)できます。解約の申込をすると、通常3~5営業日後に指定した口座に代金が振り込まれます。
ただし、短期的な売買を繰り返すと、手数料や税金がかさむため、長期保有を前提とした投資をおすすめします。また、NISA口座で購入した場合、一度売却すると非課税枠は復活しないため、慎重に判断しましょう。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は株式に投資するため、元本割れのリスクがあります。短期的には、市場の変動により大きく値下がりすることもあります。
過去のデータを見ると、1年間の保有では元本割れする可能性がありますが、10年以上の長期保有では、元本割れする確率は大幅に低下します。長期投資を前提とすれば、リスクを抑えながらリターンを追求できます。
リスクを完全にゼロにすることはできませんが、分散投資や長期保有により、リスクを軽減することは可能です。
投資信託で得た利益(売却益や分配金)には、約20%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)の税金がかかります。ただし、NISA口座で運用すれば、利益は非課税となります。
例えば、20年間の積立投資で500万円の利益が出た場合、通常なら約100万円が税金として引かれますが、NISA口座なら全額を受け取れます。
特定口座(源泉徴収あり)を選択していれば、証券会社が自動的に税金を計算・納付してくれるため、確定申告は不要です。特定口座(源泉徴収なし)や一般口座の場合は、自分で確定申告を行う必要があります。
投資初心者の方は、毎月1万円~3万円程度から始めることをおすすめします。無理のない金額から始めて、投資に慣れてきたら徐々に増額していきましょう。
大切なのは、継続することです。少額でも長期間積立を続けることで、複利効果により資産が大きく成長します。一時的に大きな金額を投資するよりも、毎月コツコツと積立を続ける方が、リスクを抑えながら資産形成できます。
はい、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)と他の投資信託を併用することは可能です。むしろ、複数のファンドに分散投資することで、リスクを軽減できます。
例えば、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)とeMAXIS Slim全世界株式(オルカン)を50%ずつ保有することで、米国株式に集中投資するリスクを下げつつ、世界経済の成長を取り込めます。
また、株式ファンドと債券ファンドを組み合わせることで、値動きを抑えた安定運用も可能です。自分のリスク許容度に合わせて、ポートフォリオを構築しましょう。
はい、保有している投資信託を別の証券会社に移管することは可能です。ただし、移管手続きには時間と手数料がかかる場合があります。
移管せずに、新しい証券会社で追加購入するという方法もあります。複数の証券会社で口座を持つことは問題ありませんが、管理が煩雑になるため、できればメイン口座を決めて集中的に投資する方が管理しやすいでしょう。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、米国の主要企業500社に低コストで分散投資できる優れた投資信託です。
純資産総額6兆円超、信託報酬0.077%程度という業界最低水準のコストで、長期的な資産形成に最適です。
新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠の両方に対応しており、非課税で運用できるメリットも大きいです。
SBI証券、楽天証券、マネックス証券など、主要なネット証券で購入でき、クレカ積立によるポイント還元も受けられます。
米国経済への集中リスクや為替変動の影響といったデメリットもありますが、長期投資を前提とすれば、これらのリスクを抑えながら資産を成長させられる可能性があります。
暴落時も積立を継続し、ドルコスト平均法を活用することが成功の秘訣です。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、慎重にご検討ください。不明な点があれば、証券会社や専門家にご相談されることをおすすめします。
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