野村インデックスファンド 外国株式の評価|手数料と運用実績を解説

「つみたて米国株式(S&P500)って、他のS&P500ファンドと何が違うの?」
「eMAXIS SlimやSBI・Vと比べて、どれを選べばいいんだろう」
そんな疑問をお持ちではありませんか。
つみたて米国株式(S&P500)は、三菱UFJ国際投信が運用する米国株式インデックスファンドで、信託報酬の低さとつみたてNISA対象商品であることが大きな魅力です。
この記事では、つみたて米国株式(S&P500)の基本情報から他の人気ファンドとの違い、メリット・デメリット、購入方法まで、投資判断に必要な情報を網羅的に解説します。
最後まで読めば、あなたに最適なS&P500ファンドを選ぶための判断材料が揃います。
目次
つみたて米国株式(S&P500)とは
つみたて米国株式(S&P500)は、米国の代表的な株価指数であるS&P500指数に連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。三菱UFJ国際投信が運用しており、低コストで米国株式市場全体に分散投資できる商品として注目を集めています。
つみたて米国株式(S&P500)の最大の特徴は、信託報酬の低さと投資のしやすさです。
信託報酬は年率0.09372%(税込)に設定されており、長期投資において重要なコスト面で優位性があります。
つみたてNISA対象商品として金融庁に認可されており、年間40万円までの投資額に対する運用益が非課税になるメリットがあります。
さらに、100円という少額から積立投資を始められるため、投資初心者でも気軽にスタートできる点も魅力です。
分配金は出さずに自動的に再投資される仕組みになっており、複利効果を最大限に活かした資産形成が可能です。購入時手数料は無料(ノーロード)で、余計なコストがかからない設計になっています。
つみたて米国株式(S&P500)を運用する三菱UFJ国際投信は、三菱UFJフィナンシャル・グループの一員として、国内最大級の運用資産を誇る投資信託会社です。
1985年の設立以来、個人投資家から機関投資家まで幅広い顧客に資産運用サービスを提供してきた実績があります。
三菱UFJ国際投信の特徴
運用資産総額約50兆円超の国内最大級の運用会社
投資信託の本数300本以上の豊富なラインナップ
「eMAXIS」シリーズなど低コストファンドに強み
親会社である三菱UFJフィナンシャル・グループの信用力も高く、運用会社としての安定性・継続性が期待できる点は、長期投資を考える上で重要なポイントです。
S&P500指数は、米国の代表的な株価指数の一つで、ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している主要企業500社で構成されています。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出・公表しており、米国株式市場全体の動きを表す指標として世界中の投資家に注目されています。
構成銘柄には、アップル、マイクロソフト、アマゾン、エヌビディア、アルファベット(Google)など、世界を代表する企業が含まれています。時価総額加重平均方式で算出されるため、規模の大きい企業ほど指数への影響度が高くなる仕組みです。
業種別では、情報技術、ヘルスケア、金融、一般消費財・サービス、通信サービスなど、幅広いセクターに分散されています。これにより、特定の業種に偏らないバランスの取れた投資が可能になります。
S&P500指数は過去の長期パフォーマンスが優れており、1957年の算出開始以来、年平均リターンは約10%とされています。ただし、これは過去の実績であり、将来の運用成果を保証するものではありません。
つみたて米国株式(S&P500)の3つのメリット
つみたて米国株式(S&P500)には、投資初心者から経験者まで幅広い層にとって魅力的なメリットがあります。ここでは特に重要な3つのポイントを詳しく解説します。
つみたて米国株式(S&P500)の信託報酬は年率0.09372%(税込)と、非常に低い水準に設定されています。
これは、運用資産100万円あたり年間937円程度のコストということになります。
購入時手数料は無料(ノーロード)で、信託財産留保額もかかりません。つまり、購入時や解約時に余計な費用が発生しない仕組みになっています。
長期投資においては、こうしたコストの積み重ねが最終的なリターンに大きく影響するため、低コスト設計は重要なメリットです。
個別に米国株を購入する場合と比べて、為替手数料や海外取引手数料を気にする必要がない点も魅力です。投資信託の仕組みを通じて、効率的に米国株式市場へアクセスできます。
つみたて米国株式(S&P500)は、金融庁が定める基準を満たした「つみたてNISA対象商品」として認可されています。
つみたてNISAを利用することで、年間40万円までの投資額に対する運用益が最長20年間非課税になります。
通常、投資信託の売却益や分配金には20.315%の税金がかかりますが、つみたてNISAを活用すればこの税金が一切かかりません。
例えば、20年間の積立投資で100万円の利益が出た場合、通常なら約20万円が税金として引かれますが、つみたてNISAなら100万円がそのまま手元に残ります。
2024年からスタートした新NISA制度では、つみたて投資枠として年間120万円まで投資でき、非課税保有期間も無期限になりました。つみたて米国株式(S&P500)は新NISAのつみたて投資枠でも購入可能です。
つみたて米国株式(S&P500)は、多くの証券会社で100円という少額から積立投資を始められます。
これは、投資初心者や資金に余裕がない方でも気軽にスタートできる大きなメリットです。
少額から始めることで、投資の仕組みや値動きを実際に体験しながら学ぶことができます。最初は月1,000円や3,000円といった無理のない金額から始め、慣れてきたら徐々に積立額を増やしていくという柔軟な運用が可能です。
積立投資には「ドルコスト平均法」の効果があります。毎月一定額を積み立てることで、価格が高い時には少なく、価格が安い時には多く購入することになり、平均購入単価を平準化できます。
主要なネット証券では、クレジットカード決済による積立設定も可能で、ポイント還元を受けながら投資できるサービスもあります。
SBI証券や楽天証券では、クレジットカード積立で0.5%~1.0%程度のポイントが貯まるため、実質的なコスト削減にもつながります。
他の人気S&P500ファンドとの比較
S&P500指数に連動するインデックスファンドは複数存在し、それぞれに特徴があります。ここでは、つみたて米国株式(S&P500)と他の主要ファンドを比較し、選択のポイントを解説します。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、つみたて米国株式(S&P500)と同じく三菱UFJ国際投信が運用するS&P500連動ファンドです。
両者は同じ運用会社の商品であり、投資対象も同じS&P500指数ですが、いくつかの違いがあります。
最も大きな違いは純資産総額です。eMAXIS Slimシリーズは「業界最低水準の運用コストを目指し続ける」というコンセプトで人気を集めており、純資産総額は5兆円を超える規模になっています。
一方、つみたて米国株式(S&P500)の純資産総額は約3,000億円程度と、eMAXIS Slimと比べると小規模です。
信託報酬とブランド力の違い
信託報酬:eMAXIS Slim 0.09372%以内、つみたて米国株式 0.09372%で同水準
eMAXIS Slimは「業界最低水準を目指し続ける」方針で今後も引き下げの可能性
純資産総額の大きさは運用の安定性や流動性の面でメリット
どちらを選ぶべきかは、純資産総額の大きさを重視するならeMAXIS Slim、特にこだわりがなければどちらでも大きな差はないと言えるでしょう。
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは、SBIアセットマネジメントが運用するファンドで、米国のバンガード社が提供するETF「VOO」を実質的な投資対象としています。
この仕組みが、つみたて米国株式(S&P500)との大きな違いです。
つみたて米国株式(S&P500)は、S&P500指数に連動するよう直接株式に投資する方式を採用しています。一方、SBI・V・S&P500は、バンガード社のETFを通じて間接的にS&P500に投資する方式です。
SBI・V・S&P500の特徴は、世界最大級の運用会社であるバンガード社のETFを活用している点です。バンガード社は低コスト運用のパイオニアとして知られており、そのノウハウを間接的に享受できるメリットがあります。
信託報酬は、SBI・V・S&P500が0.0938%程度と、つみたて米国株式(S&P500)とほぼ同水準です。
純資産総額は、SBI・V・S&P500が約1.5兆円と、つみたて米国株式(S&P500)よりも大きい規模です。SBI証券で積極的に販売されていることもあり、急速に資産を増やしています。
S&P500連動ファンドを選ぶ際、信託報酬と実質コストの違いを理解することが重要です。
信託報酬は目論見書に記載されている公式な運用コストですが、実質コストには売買委託手数料や保管費用などが含まれます。
| ファンド名 | 信託報酬(年率・税込) | 実質コスト(参考) | 純資産総額 |
| つみたて米国株式(S&P500) | 0.09372% | 約0.10%前後 | 約3,000億円 |
| eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.09372%以内 | 約0.10%前後 | 約5兆円 |
| SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938%程度 | 約0.10%前後 | 約1.5兆円 |
上記の表からわかるように、主要なS&P500連動ファンドの信託報酬はほぼ横並びの状況です。実質コストも大きな差はなく、いずれも0.10%前後で推移しています。
長期投資において、0.01%のコスト差が最終的なリターンに与える影響は限定的です。例えば、100万円を20年間運用した場合、年率0.01%のコスト差による影響は数千円程度にとどまります。
そのため、コスト面だけでファンドを選ぶのではなく、純資産総額の大きさ、運用会社の信頼性、購入できる証券会社の選択肢なども含めて総合的に判断することをおすすめします。
純資産総額は、ファンドの規模と人気度を示す重要な指標です。純資産総額が大きいほど、運用の安定性が高く、繰上償還(運用終了)のリスクが低いと言えます。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は約5兆円と圧倒的な規模を誇り、国内の投資信託の中でもトップクラスです。
SBI・V・S&P500も約1.5兆円と大きな規模に成長しています。一方、つみたて米国株式(S&P500)は約3,000億円と、他の2つと比べると小規模です。
ただし、純資産総額が小さいからといって、必ずしも劣っているわけではありません。運用対象が同じS&P500指数である限り、運用実績(リターン)はほぼ同じになります。
むしろ重要なのは、トラッキングエラー(ベンチマークとの乖離)がどれだけ小さいかです。優れたインデックスファンドは、S&P500指数の動きを正確に追従し、乖離を最小限に抑えます。
この点では、いずれのファンドも高い精度で指数に連動しており、大きな差はありません。
つみたて米国株式(S&P500)のデメリットと注意点
つみたて米国株式(S&P500)には多くのメリットがある一方で、投資する前に理解しておくべきデメリットや注意点もあります。リスクを正しく認識した上で、投資判断を行うことが重要です。
つみたて米国株式(S&P500)は米国株式に投資するファンドのため、為替変動の影響を受けます。
具体的には、円高が進むと、米ドル建ての資産価値が円換算で目減りするリスクがあります。
例えば、1ドル=150円の時に投資した場合と、1ドル=130円に円高が進んだ場合を比較すると、米国株式の価格が変わらなくても、円換算での評価額は約13%減少することになります。
逆に円安が進めば、為替差益によって利益が増える可能性もあります。
為替リスクを完全に避けることはできませんが、長期的な積立投資を行うことで、為替変動の影響を平準化できる効果が期待できます。
毎月一定額を積み立てることで、円高の時には多くの米ドル資産を、円安の時には少なめの米ドル資産を購入することになり、為替レートの平均化が図れます。
つみたて米国株式(S&P500)は投資信託であり、預金とは異なり元本保証はありません。株式市場の下落によって、投資元本を下回る可能性があります。
過去には、リーマンショック(2008年)やコロナショック(2020年)など、株式市場が大きく下落した局面がありました。こうした時期には、一時的に大きな含み損を抱えることもあります。
ただし、長期的に見れば、S&P500指数は右肩上がりの成長を続けてきた実績があります。短期的な価格変動に一喜一憂せず、長期投資の視点を持つことが重要です。
市場が下落した時こそ、安い価格で購入できるチャンスと捉え、積立投資を継続することが、長期的な資産形成につながります。
つみたて米国株式(S&P500)の純資産総額は約3,000億円と、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の約5兆円やSBI・V・S&P500の約1.5兆円と比べると小規模です。
純資産総額が小さいことのデメリットとして、繰上償還(運用終了)のリスクが相対的に高いという点が挙げられます。
ただし、三菱UFJ国際投信という大手運用会社が運用しており、極端に小規模というわけではないため、すぐに繰上償還になる可能性は低いと考えられます。
長期投資を前提とするなら、純資産総額の大小よりも、信託報酬の低さや運用会社の信頼性の方が重要です。つみたて米国株式(S&P500)は、これらの点で十分な水準にあると言えます。
つみたて米国株式(S&P500)は、分配金を出さずに自動的に再投資する「再投資型」のファンドです。
これは、複利効果を最大化するための設計ですが、定期的な現金収入を期待する投資家にとってはデメリットになります。
分配金が出ないことで、投資の実感が得にくいと感じる方もいるかもしれません。ただし、分配金を出すファンドは、その都度税金がかかるため、長期的な資産形成においては再投資型の方が有利とされています。
特に、つみたてNISAや新NISAの非課税枠を活用する場合、分配金が出ないことは大きな問題にはなりません。むしろ、自動的に再投資されることで、複利効果を最大限に享受できるメリットの方が大きいと言えます。
つみたて米国株式(S&P500)を選ぶべき人・選ばない方が良い人
つみたて米国株式(S&P500)は優れたファンドですが、すべての投資家に最適というわけではありません。ここでは、このファンドが向いている人と向いていない人の特徴を整理します。
少額から投資を始めたい人
100円から積立投資を始められるため、投資初心者や資金に余裕がない方でも気軽にスタートできます。まずは少額から始めて、慣れてきたら徐々に積立額を増やすという柔軟な運用が可能です。
三菱UFJ国際投信の運用を信頼する人
国内最大級の運用会社である三菱UFJ国際投信の運用体制や実績を信頼する方に向いています。親会社である三菱UFJフィナンシャル・グループの信用力も安心材料になります。
つみたて米国株式(S&P500)を購入できる証券会社
つみたて米国株式(S&P500)は、多くのネット証券や銀行で購入できます。ここでは、主要な証券会社での取扱状況と購入方法を解説します。
つみたて米国株式(S&P500)は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、三菱UFJeスマート証券など、主要なネット証券で取り扱われています。また、一部の銀行でも購入可能です。
購入できる証券会社によって、ポイント還元率や最低積立金額、クレジットカード積立の対応状況などが異なります。自分の投資スタイルや利用しているサービスに合わせて、証券会社を選ぶことが重要です。
つみたてNISA口座や新NISA口座は、1人1口座しか開設できません。そのため、どの証券会社で口座を開設するかは慎重に検討すべきです。手数料の安さ、取扱商品の豊富さ、使いやすさ、ポイント還元などを総合的に比較しましょう。
SBI証券は、国内最大級のネット証券で、約1,500万口座を誇ります。つみたて米国株式(S&P500)も購入可能で、100円から積立投資を始められます。
SBI証券の特徴
三井住友カードのクレジットカード積立で0.5%~5.0%のVポイント還元
Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイントに対応
貯まったポイントは投資信託の購入にも利用可能
SBI証券での購入手順は、まず証券口座を開設し、必要に応じてNISA口座も開設します。その後、投資信託の検索画面で「つみたて米国株式(S&P500)」を検索し、積立設定を行います。
毎月の積立日や積立金額を設定すれば、自動的に購入が行われます。
楽天証券は、約1,200万口座を持つ人気のネット証券です。楽天経済圏を利用している方にとって、特にメリットが大きい証券会社と言えます。
楽天証券の特徴
楽天カードのクレジットカード積立で0.5%~1.0%の楽天ポイント還元
貯まったポイントは投資信託の購入にも利用可能
楽天銀行との連携「マネーブリッジ」で普通預金金利が優遇
楽天証券での購入手順も、SBI証券と同様です。証券口座とNISA口座を開設し、「つみたて米国株式(S&P500)」を検索して積立設定を行います。
楽天カード決済を選択すれば、自動的にポイントが貯まる仕組みになっています。
つみたて米国株式(S&P500)を購入する証券会社を選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。
つみたて米国株式(S&P500)の購入手順
ここでは、つみたて米国株式(S&P500)を実際に購入するまでの具体的な手順を、5つのステップで解説します。初めて投資信託を購入する方でも、この手順に従えば迷わず購入できます。
まず、証券会社で口座を開設する必要があります。SBI証券、楽天証券、マネックス証券など、主要なネット証券から自分に合った証券会社を選びましょう。
口座開設の手順は、各証券会社の公式サイトから申し込みフォームに必要事項を入力し、本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)を提出します。
最近では、スマホで本人確認書類を撮影して提出する「eKYC」に対応している証券会社が多く、最短即日~翌営業日で口座開設が完了します。
口座開設には、特定口座(源泉徴収あり)を選択することをおすすめします。これにより、売却時の税金が自動的に源泉徴収され、確定申告が不要になります。
つみたてNISAや新NISAの税制優遇を受けたい場合は、NISA口座を開設します。NISA口座は1人1口座しか開設できないため、慎重に証券会社を選びましょう。
NISA口座の開設には、証券口座開設時に同時に申し込むか、後から追加で申し込むことができます。マイナンバーカードがあれば、手続きがスムーズに進みます。
NISA口座の開設には、税務署での審査があるため、通常1~2週間程度の時間がかかります。審査が完了すると、証券会社から通知が届き、NISA口座での取引が可能になります。
証券口座とNISA口座の開設が完了したら、証券会社のウェブサイトやアプリにログインし、投資信託の検索画面で「つみたて米国株式(S&P500)」を検索します。
検索結果から該当するファンドを選択すると、目論見書や運用報告書、基準価額の推移などの詳細情報が確認できます。購入前に、これらの情報をしっかり確認しましょう。
特に目論見書には、ファンドの投資方針、リスク、手数料などの重要な情報が記載されています。投資判断の参考として、必ず目を通すことをおすすめします。
ファンドの詳細画面から「積立設定」または「つみたて注文」を選択し、積立の設定を行います。設定する項目は以下の通りです。
設定内容を確認し、問題がなければ確定します。これで、設定した日に自動的に積立が実行されるようになります。
積立設定が完了したら、定期的に運用状況を確認しましょう。証券会社のウェブサイトやアプリから、保有資産の評価額、損益、積立履歴などを確認できます。
ただし、短期的な価格変動に一喜一憂する必要はありません。長期投資では、短期的な下落は買い増しのチャンスと捉え、積立を継続することが重要です。
年に1~2回程度、運用状況を確認し、投資方針に変更がないか、積立金額の見直しが必要かなどをチェックする程度で十分です。
過度に頻繁に確認すると、かえって不安になったり、不要な売買をしてしまったりする可能性があります。
つみたて米国株式(S&P500)の運用開始後にやること
積立投資を始めた後も、適切な管理を続けることで、長期的な資産形成を成功させることができます。ここでは、運用開始後に行うべきことを解説します。
運用開始後は、3ヶ月に1回、または半年に1回程度、運用状況を確認しましょう。確認すべきポイントは、保有資産の評価額、累計投資額、損益率などです。
ただし、短期的な損益に過度に反応する必要はありません。特に、市場が下落している時期に慌てて売却してしまうと、その後の回復による利益を逃してしまう可能性があります。
むしろ、市場が下落している時こそ、安い価格で購入できるチャンスと捉え、積立を継続することが重要です。長期投資では、一時的な下落は資産形成のプロセスの一部と考えましょう。
また、年に1回程度、自分のライフプランや収入状況の変化に応じて、積立金額の見直しを行うことをおすすめします。
収入が増えた場合は積立額を増やし、支出が増えた場合は無理のない範囲に調整するなど、柔軟に対応しましょう。
つみたて米国株式(S&P500)のような単一のインデックスファンドに投資している場合、基本的にリバランスは不要です。
リバランスとは、複数の資産クラス(株式、債券、不動産など)に分散投資している場合に、資産配分を元の比率に戻す作業のことです。
S&P500指数に連動するファンドは、指数自体が定期的に構成銘柄を見直しているため、ファンド内で自動的に調整が行われています。投資家が手動でリバランスする必要はありません。
ただし、将来的に他の資産クラス(例えば、全世界株式ファンドや債券ファンド)も保有するようになった場合は、資産配分のバランスを確認し、必要に応じてリバランスを検討すると良いでしょう。
投資を続けていると、必ず市場が大きく下落する局面に遭遇します。リーマンショックやコロナショックのような大暴落では、資産が一時的に30%~50%減少することもあります。
こうした時に最も重要なのは、パニック売りをしないことです。市場が下落している時に売却してしまうと、損失が確定してしまい、その後の回復による利益を逃してしまいます。
歴史的に見ると、S&P500指数は大暴落の後、必ず回復し、さらに成長を続けてきました。短期的な下落は、長期投資において避けられないプロセスの一部です。
むしろ、市場が下落している時は、安い価格で購入できる絶好のチャンスです。積立投資を継続することで、平均購入単価を下げることができ、回復時により大きな利益を得られる可能性が高まります。
どちらも三菱UFJ国際投信が運用する優れたファンドで、信託報酬もほぼ同水準です。純資産総額の大きさや知名度を重視するならeMAXIS Slim、特にこだわりがなければどちらでも大きな差はありません。運用成果はほぼ同じになると考えられます。
はい、つみたて米国株式(S&P500)は新NISAのつみたて投資枠で購入できます。年間120万円まで投資でき、運用益が非課税になります。非課税保有期間も無期限のため、長期投資に最適です。
はい、いつでも解約(売却)できます。投資信託は流動性が高く、売却注文を出せば通常2~3営業日で現金化されます。ただし、市場が下落している時に解約すると損失が確定するため、長期保有を前提に投資することをおすすめします。
いいえ、つみたて米国株式(S&P500)は分配金を出さない再投資型のファンドです。分配金相当額は自動的に再投資されるため、複利効果を最大限に活かせます。定期的な現金収入を期待する場合は、分配型のファンドを検討してください。
為替リスクは無視できない要素ですが、長期的な積立投資を行うことで影響を平準化できます。例えば、1ドル=150円から130円に円高が進むと、約13%の為替差損が発生しますが、逆に円安になれば為替差益が得られます。長期投資では、為替の上下を繰り返す中で平均化されると考えられます。
多くのネット証券では、100円から積立投資を始められます。まずは月1,000円や3,000円といった少額から始めて、慣れてきたら徐々に積立額を増やしていくことをおすすめします。無理のない範囲で投資を続けることが、長期的な資産形成の鍵です。
SBI証券や楽天証券など、クレジットカード積立でポイント還元が受けられる証券会社がお得です。SBI証券では三井住友カード、楽天証券では楽天カードを利用することで、0.5%~1.0%程度のポイントが貯まります。自分が利用しているポイントサービスに合わせて選ぶと良いでしょう。
投資信託は、運用会社が倒産しても投資家の資産は保護される仕組みになっています。投資信託の資産は、運用会社の固有財産とは分別管理されており、信託銀行に保管されています。運用会社が倒産した場合は、別の運用会社に引き継がれるか、繰上償還(清算)されて投資家に返還されます。
つみたて米国株式(S&P500)は、三菱UFJ国際投信が運用する低コストのインデックスファンドで、米国の主要企業500社に分散投資できる魅力的な商品です。
信託報酬0.09372%という低コスト設計と、つみたてNISA対象商品としての税制優遇が大きなメリットです。
eMAXIS SlimやSBI・V・S&P500といった他の人気ファンドと比較しても、コスト面ではほぼ同水準であり、運用成果も大きな差はありません。純資産総額の大きさを重視するならeMAXIS Slimが安心感がありますが、つみたて米国株式(S&P500)も十分に選択肢として検討する価値があります。
100円から積立投資を始められる手軽さと、SBI証券や楽天証券などでクレジットカード積立によるポイント還元を受けられる点も魅力です。
長期的な資産形成を目指す方、米国株式市場の成長に期待する方、低コストで効率的に投資したい方におすすめのファンドです。
一方で、為替リスクや元本割れのリスクがあることも理解しておく必要があります。短期的な価格変動に一喜一憂せず、長期投資の視点を持って積立を継続することが、資産形成を成功させる鍵です。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、慎重にご検討ください。詳しくは各証券会社や運用会社にご確認ください。
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