野村證券投資信託人気ランキング|選び方と注意点を解説

新NISAで投資を始めたいけれど、実際にどれくらい資産が増えるのか不安に感じていませんか。
2024年から始まった新NISA制度では、非課税保有限度額が1,800万円に拡大され、より多くの資産を非課税で運用できるようになりました。
この記事では、新NISAシミュレーションの使い方から、1,800万円をフル活用した場合の具体的な運用結果まで、分かりやすく解説します。
年代別・目的別のシミュレーション例や、想定利回りの決め方など、実際に投資計画を立てる際に役立つ情報を網羅しています。
シミュレーションツールを活用すれば、自分に合った投資計画が見えてきます。
目次
新NISAシミュレーションとは?
新NISAシミュレーションは、投資額や運用期間を入力することで、将来の資産額を事前に確認できるツールです。金融庁や各証券会社が提供しており、投資計画を立てる際の重要な指標となります。
シミュレーションを活用することで、漠然とした不安を具体的な数字に置き換え、自分に合った投資計画を立てることができます。
投資を始める前に、まずはシミュレーションで将来の見通しを確認することが大切です。
新NISAシミュレーションでは、主に以下の3つの情報を確認できます。
1つ目は、将来の資産額です。毎月の積立額と想定利回りを入力することで、10年後、20年後にいくらになるかが分かります。例えば、毎月3万円を年利5%で20年間積み立てた場合、元本720万円が約1,233万円になる計算です。
2つ目は、目標金額達成に必要な投資額です。老後資金として2,000万円を目指す場合、毎月いくら積み立てればよいかを逆算できます。目標から逆算することで、無理のない投資計画が立てられます。
3つ目は、非課税メリットの金額です。課税口座と比較して、どれだけ税金を節約できるかが一目で分かります。運用益が大きくなるほど、非課税のメリットも大きくなります。
新NISA制度は、2024年から始まった少額投資非課税制度です。投資で得た利益が非課税になる点が最大の特徴で、長期的な資産形成に適しています。
新NISAには、つみたて投資枠と成長投資枠の2つがあります。つみたて投資枠は年間120万円まで、成長投資枠は年間240万円まで投資でき、合計で年間360万円の投資が可能です。両方の枠を併用することもできます。
非課税保有限度額は1,800万円で、このうち成長投資枠は1,200万円までとなっています。非課税保有期間は無期限のため、焦らず長期的な視点で資産形成ができます。売却して枠が空けば、翌年以降に再び投資することも可能です。
つみたて投資枠は金融庁が定めた基準を満たす投資信託が対象で、初心者でも安心して始められます。成長投資枠は上場株式や投資信託など、より幅広い商品に投資できるため、投資経験に応じて使い分けることができます。
新NISAシミュレーションツールの使い方
新NISAシミュレーションツールは、誰でも簡単に使える設計になっています。基本的な情報を入力するだけで、将来の資産額を確認できます。
各証券会社が提供するシミュレーターは無料で利用でき、口座開設前でも使えるものがほとんどです。まずは気軽に試してみることをおすすめします。
最初に、今すぐ投資できる金額(初期投資額)を入力します。まとまった資金がある場合は、成長投資枠を使って一括投資することも可能です。
初期投資額がゼロでも問題ありません。毎月の積立だけで資産形成を始める人も多くいます。自分の状況に合わせて、無理のない金額を設定しましょう。
次に、毎月いくら積み立てるかを決めます。つみたて投資枠は月10万円(年間120万円)まで利用できるため、収入や支出を考慮して現実的な金額を設定することが大切です。
少額から始めたい場合は、月1万円や月3万円でも十分です。大切なのは、継続できる金額を選ぶことです。生活費を圧迫しない範囲で、無理なく続けられる金額を設定しましょう。
想定利回りは、シミュレーション結果に最も大きく影響する項目です。一般的には、年利3%〜7%の範囲で設定することが多く、投資する商品によって適切な数値が異なります。
全世界株式インデックスファンド(オルカン)の場合は年利5%前後、米国株式インデックス(S&P500)の場合は年利7%前後が目安とされています。ただし、これらは過去の実績に基づく数値であり、将来を保証するものではありません。
保守的に見積もりたい場合は3%、やや楽観的に見る場合は5%、積極的な場合は7%というように、複数のパターンでシミュレーションしてみることをおすすめします。
投資期間は、何年間投資を続けるかを設定します。長期投資ほど複利効果が大きくなるため、できるだけ長い期間を設定することが理想的です。
定年退職までの期間や、資金が必要になる時期を考慮して決めましょう。
すべての項目を入力すると、将来の資産額がグラフや表で表示されます。元本と運用益が分かれて表示されるため、複利効果の大きさを実感できます。
シミュレーション結果を見て、目標金額に届かない場合は、積立額を増やす、投資期間を延ばす、想定利回りの高い商品を検討するなどの調整が可能です。逆に、目標を大きく超える場合は、リスクを抑えた運用に変更することも検討できます。
複数のパターンでシミュレーションを行い、自分に合った投資計画を見つけることが大切です。
1800万円をフル活用
新NISAの非課税枠1,800万円をどのように活用するかは、投資期間や資金状況によって異なります。ここでは、代表的な5つのパターンをシミュレーションし、それぞれの特徴を解説します。
自分のライフプランに合ったパターンを選ぶことで、無理なく資産形成を進められます。想定利回りは年利5%で統一して計算しています。
年間360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)を5年間投資し、1,800万円の枠を最短で埋めるパターンです。まとまった資金がある方や、高収入の方に適しています。
5年間で1,800万円を投資し、その後20年間運用を続けた場合、想定利回り5%で約4,775万円になります。元本1,800万円に対して運用益は約2,975万円となり、課税口座であれば約600万円の税金がかかるところ、新NISAなら非課税です。
このパターンは、早期に非課税枠を埋めることで、長期的な複利効果を最大限に活かせる点がメリットです。ただし、年間360万円を投資できる資金力が必要なため、誰にでも適したパターンではありません。
つみたて投資枠の上限である月10万円(年間120万円)を15年間積み立て、1,800万円の枠を埋めるパターンです。成長投資枠は使わず、つみたて投資枠だけで資産形成を行います。
15年間で1,800万円を投資し、その後10年間運用を続けた場合、想定利回り5%で約3,960万円になります。元本1,800万円に対して運用益は約2,160万円です。
このパターンは、毎月一定額を積み立てることで、ドルコスト平均法の効果を得られる点がメリットです。価格変動のリスクを分散しながら、着実に資産を増やせます。月10万円の積立が可能な方におすすめです。
月5万円(年間60万円)をコツコツと30年間積み立てるパターンです。1,800万円の枠を埋めるには30年かかりますが、無理のない金額で長期的に資産形成ができます。
30年間で1,800万円を投資した場合、想定利回り5%で約4,161万円になります。元本1,800万円に対して運用益は約2,361万円です。長期投資による複利効果が大きく働きます。
このパターンは、20代・30代の若い世代に特に適しています。時間を味方につけることで、少額の積立でも大きな資産を築けます。生活費を圧迫せず、無理なく続けられる点が最大のメリットです。
初期投資で600万円を一括投資し、その後月5万円を20年間積み立てるパターンです。まとまった資金と毎月の積立を組み合わせることで、柔軟な資産形成ができます。
初期投資600万円+積立1,200万円(月5万円×20年)で合計1,800万円を投資し、その後10年間運用を続けた場合、想定利回り5%で約4,230万円になります。元本1,800万円に対して運用益は約2,430万円です。
このパターンは、退職金や相続などでまとまった資金を得た方や、ボーナスを活用したい方に適しています。初期投資分は早期から複利効果を得られ、積立分はリスクを分散できます。
毎月3万円を積み立て、年2回のボーナス時に各60万円(年間120万円)を追加投資するパターンです。年間の投資額は156万円となり、約11.5年で1,800万円の枠を埋められます。
11.5年間で1,800万円を投資し、その後15年間運用を続けた場合、想定利回り5%で約4,370万円になります。元本1,800万円に対して運用益は約2,570万円です。
このパターンは、給与所得者で安定したボーナスがある方に適しています。毎月の積立額を抑えつつ、ボーナスを活用することで、比較的早期に非課税枠を埋められます。収入の変動に合わせた柔軟な投資が可能です。
想定利回りの決め方
シミュレーションで最も重要なのが、想定利回りの設定です。高すぎる利回りを設定すると非現実的な結果になり、低すぎると必要以上に保守的な計画になってしまいます。
過去の実績データを参考にしながら、複数のシナリオを想定することが大切です。
長期的な株式投資の利回りを知るには、過去の実績データが参考になります。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用実績によると、2001年度から2023年度までの平均収益率は年率3.88%でした。
米国株式市場の代表的な指数であるS&P500は、過去30年間の平均リターンが年率約10%とされています。ただし、これはドル建ての数値であり、為替変動の影響を受ける点に注意が必要です。円建てで考えると、年率7%前後が現実的な目安となります。
全世界株式に分散投資するオールカントリー(オルカン)の場合、過去の実績から年率5%〜6%程度が一般的な想定利回りとされています。地域分散によりリスクを抑えつつ、安定したリターンを狙える点が特徴です。
想定利回りの目安
保守的:年率3%
標準的:年率5%
やや楽観的:年率7%
新NISAで人気の高い2つの投資信託、オールカントリー(オルカン)とS&P500連動型ファンドでは、想定利回りが異なります。
オルカンは全世界の株式に分散投資するため、リスクが分散される一方、リターンもやや控えめになる傾向があります。過去の実績から、年率5%前後を想定するのが現実的です。地域や国の経済状況に左右されにくく、安定した運用を目指す方に適しています。
S&P500は米国の主要500社に投資するため、米国経済の成長に連動します。過去の実績では年率7%〜10%のリターンがありましたが、米国市場に集中投資するため、リスクも高くなります。円建てで考えると、年率7%程度を想定するのが妥当でしょう。
どちらを選ぶかは、リスク許容度や投資方針によって異なります。初心者や安定志向の方はオルカン、米国経済の成長に期待する方はS&P500を選ぶ傾向があります。
シミュレーションで年率10%以上の利回りを設定すると、非現実的な結果になる可能性があります。過去に高いリターンがあった時期もありますが、それが将来も続く保証はありません。
高すぎる利回りを前提にすると、実際の運用結果との乖離が大きくなり、計画の見直しが必要になることがあります。例えば、年率10%で計算していたものが実際には5%だった場合、目標金額に大きく届かない可能性があります。
現実的な数値で計画を立て、実際の運用結果が想定を上回った場合は「ボーナス」と考える方が、精神的にも安定した投資ができます。複数のシナリオ(楽観・標準・悲観)を用意し、最悪のケースでも対応できる計画を立てることが重要です。
年代別・目的別のシミュレーション例
新NISAの活用方法は、年代やライフステージによって大きく異なります。ここでは、年代別の具体的なシミュレーション例を紹介し、それぞれに適した投資戦略を解説します。
自分の年齢や状況に近いパターンを参考に、無理のない投資計画を立てましょう。すべて想定利回り5%で計算しています。
20代は収入がまだ少ない時期ですが、時間を味方につけられる最大のアドバンテージがあります。少額でも長期間投資を続けることで、大きな資産を築けます。
| 項目 | 内容 |
| 年齢 | 25歳 |
| 毎月の積立額 | 3万円 |
| 投資期間 | 35年間(60歳まで) |
| 総投資額 | 1,260万円 |
| 想定資産額(年利5%) | 約3,420万円 |
| 運用益 | 約2,160万円 |
このプランでは、月3万円という無理のない金額で、35年後には3,000万円を超える資産を築けます。途中で昇給に合わせて積立額を増やせば、さらに大きな資産形成が可能です。20代のうちから投資を始めることで、複利効果を最大限に活かせます。
30代は結婚や出産、住宅購入など、ライフイベントが多い時期です。教育資金と老後資金の両方を考える必要があるため、バランスの取れた投資計画が重要になります。
| 項目 | 内容 |
| 年齢 | 35歳 |
| 毎月の積立額 | 5万円 |
| ボーナス時追加 | 年2回×30万円 |
| 年間投資額 | 120万円 |
| 投資期間 | 25年間(60歳まで) |
| 総投資額 | 3,000万円(非課税枠超過分は課税口座) |
| 想定資産額(年利5%) | 約5,730万円 |
このプランでは、毎月の積立とボーナスを活用して、15年で新NISAの非課税枠1,800万円を埋められます。残りの10年間は課税口座で運用を続けることで、教育資金と老後資金の両方に備えられます。子供の教育費が必要になる時期を考慮し、柔軟に対応できる計画です。
40代は収入が安定し、本格的な資産形成に取り組める時期です。定年退職までの期間を考慮し、効率的に資産を増やす戦略が求められます。
| 項目 | 内容 |
| 年齢 | 45歳 |
| 初期投資額 | 300万円 |
| 毎月の積立額 | 10万円 |
| 投資期間 | 15年間(60歳まで) |
| 総投資額 | 2,100万円(非課税枠超過分は課税口座) |
| 想定資産額(年利5%) | 約3,370万円 |
| 運用益 | 約1,270万円 |
このプランでは、まとまった資金を初期投資に回し、毎月の積立を組み合わせることで、効率的に資産を増やせます。12.5年で新NISAの非課税枠を埋め、残りの期間は課税口座で運用を続けます。退職金の一部を投資に回すことも検討できる年代です。
50代は定年退職までの期間が短いため、効率的に非課税枠を活用する戦略が重要です。まとまった資金がある場合は、最短5年で1,800万円の枠を埋めることも可能です。
| 項目 | 内容 |
| 年齢 | 55歳 |
| 年間投資額 | 360万円(上限フル活用) |
| 投資期間 | 5年間(60歳まで) |
| 総投資額 | 1,800万円 |
| その後の運用期間 | 10年間(70歳まで) |
| 想定資産額(年利5%) | 約2,930万円 |
| 運用益 | 約1,130万円 |
このプランでは、年間360万円を5年間投資し、非課税枠を最短で埋めます。その後は運用を続けることで、複利効果により資産を増やせます。退職金や相続などでまとまった資金がある方に適した戦略です。投資期間が短い分、リスク管理も重要になります。
シミュレーション結果の見方
シミュレーション結果が出たら、その数字をどう解釈し、投資計画に活かすかが重要です。単に将来の資産額を確認するだけでなく、複利効果や税負担の差を理解することで、より効果的な資産形成ができます。
シミュレーション結果を正しく読み解くことで、自分に合った投資戦略が見えてきます。
シミュレーション結果で最も注目すべきは、複利効果の大きさです。複利とは、運用益を再投資することで、元本だけでなく運用益にも利益が付く仕組みです。時間が経つほど、この効果は加速度的に大きくなります。
例えば、毎月5万円を年利5%で20年間積み立てた場合、元本は1,200万円ですが、最終的な資産額は約2,055万円になります。運用益は約855万円で、元本の71%にも達します。これが複利効果の威力です。
同じ条件で30年間積み立てた場合、元本は1,800万円、最終的な資産額は約4,161万円になります。運用益は約2,361万円で、元本の131%です。10年間の違いで、運用益が約1,500万円も増えることが分かります。
この結果から、「早く始めること」と「長く続けること」が資産形成において最も重要であることが分かります。少額でも早く始めれば、時間を味方につけて大きな資産を築けます。
新NISAの最大のメリットは、運用益が非課税になることです。課税口座との税負担の差を確認することで、新NISAの価値を実感できます。
通常、株式や投資信託の運用益には20.315%の税金がかかります。例えば、運用益が1,000万円の場合、約203万円が税金として差し引かれ、手元に残るのは約797万円です。新NISAなら、この203万円が非課税になります。
先ほどの例で、毎月5万円を年利5%で30年間積み立てた場合、運用益は約2,361万円でした。課税口座であれば約479万円が税金として引かれますが、新NISAならこの金額がまるまる手元に残ります。
運用益が大きくなるほど、非課税のメリットも大きくなります。長期投資を前提とする場合、新NISAを活用することで、数百万円単位の節税効果が期待できます。
シミュレーションは、目標金額から必要な投資額を逆算する際にも役立ちます。「老後資金として2,000万円が必要」という目標がある場合、そこから逆算して毎月の積立額を決められます。
例えば、30歳から60歳までの30年間で2,000万円を目指す場合、年利5%で運用すると、毎月約2.4万円の積立が必要です。これなら無理なく続けられる金額だと判断できます。
逆に、毎月10万円積み立てられる場合、同じ条件で約8,322万円になります。目標の2,000万円を大きく超えるため、積立額を減らして他の用途に回す、リスクを抑えた運用に変更するなどの調整ができます。
目標金額と現実的な投資額のバランスを取ることで、無理のない資産形成計画が立てられます。
シミュレーション通りにいかない場合
シミュレーション結果はあくまで想定であり、実際の運用では計画通りにいかないこともあります。相場の下落や、生活環境の変化により積立を止めざるを得ない状況も起こり得ます。
事前にリスクシナリオを想定し、対処法を知っておくことで、冷静に対応できます。
株式市場は常に変動しており、時には大きく下落することもあります。リーマンショックやコロナショックのような金融危機では、資産が一時的に30%〜50%減少することもありました。
しかし、過去のデータを見ると、長期的には市場は回復し、成長を続けています。S&P500は、過去のすべての暴落から回復し、最高値を更新してきました。重要なのは、短期的な下落に動揺せず、長期投資を続けることです。
相場が下落している時期は、同じ金額でより多くの口数を購入できるチャンスでもあります。ドルコスト平均法により、平均取得単価を下げられるため、回復時のリターンが大きくなります。「安く買えるチャンス」と前向きに捉えることが大切です。
どうしても不安な場合は、リスクを抑えた商品への変更や、積立額の一時的な減額も検討できます。ただし、完全に投資を止めてしまうと、回復時の利益を逃してしまう可能性があります。
生活環境の変化により、積立を続けられなくなることもあります。収入の減少、支出の増加、急な出費などが理由として考えられます。
例えば、毎月5万円を20年間積み立てる予定だったが、10年目で積立を止めた場合を考えてみましょう。10年間で600万円を投資し、その後10年間運用だけを続けた場合、年利5%で約977万円になります。
一方、20年間積立を続けた場合は約2,055万円になるため、約1,078万円の差が生まれます。積立を止めることで、将来の資産額は大きく減少してしまいます。
積立を完全に止めるのではなく、減額して続けることも選択肢の一つです。月5万円が難しければ、月2万円や月1万円に減額しても、続けることで複利効果を得られます。少額でも継続することが、長期的な資産形成では重要です。
投資のリスクを抑える最も効果的な方法は、長期投資です。短期的には価格が大きく変動しても、長期的には安定したリターンが期待できます。
金融庁の資料によると、国内外の株式と債券に分散投資した場合、保有期間が5年では元本割れの可能性がありますが、20年保有すればほぼすべての期間でプラスのリターンとなっています。
また、分散投資もリスクを抑える重要な手段です。特定の国や地域に集中投資するのではなく、全世界の株式に分散投資することで、リスクを分散できます。オールカントリー(オルカン)のような全世界株式インデックスファンドは、この考え方に基づいた商品です。
定期的なリバランスも有効です。資産配置が当初の計画から大きくずれた場合、売却や追加投資により元の配置に戻すことで、リスクをコントロールできます。
つみたて投資枠と成長投資枠の使い分け
新NISAには、つみたて投資枠と成長投資枠の2つがあります。それぞれ特徴が異なるため、自分の投資スタイルや目的に合わせて使い分けることが大切です。
初心者はつみたて投資枠から始め、慣れてきたら成長投資枠を併用するのがおすすめです。両方の枠を同時に使うこともできます。
つみたて投資枠と成長投資枠には、投資できる商品や年間投資額に違いがあります。自分の投資方針に合った枠を選ぶことが重要です。
| 項目 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
| 年間投資枠 | 120万円 | 240万円 |
| 非課税保有限度額 | 1,800万円(枠全体) | 1,200万円(枠内で) |
| 投資方法 | 積立のみ | 積立・一括どちらも可 |
| 対象商品 | 金融庁指定の投資信託 | 上場株式・投資信託・ETFなど |
| 商品数 | 約280本 | 幅広い商品 |
| 向いている人 | 投資初心者・長期積立派 | 投資経験者・個別株投資派 |
つみたて投資枠は、金融庁が定めた基準を満たす投資信託のみが対象です。販売手数料がゼロ、信託報酬が低水準、分配金を再投資するタイプなど、長期投資に適した商品が厳選されています。初心者でも安心して選べる点が特徴です。
成長投資枠は、上場株式や投資信託、ETFなど、幅広い商品に投資できます。一括投資も可能なため、まとまった資金を投資したい場合や、個別株に投資したい場合に適しています。ただし、商品選びには知識が必要です。
投資初心者には、つみたて投資枠から始めることをおすすめします。理由は、商品選びが簡単で、リスクを抑えた運用ができるためです。
つみたて投資枠の対象商品は、金融庁が厳選した約280本の投資信託です。この中から、全世界株式インデックスファンド(オルカン)や米国株式インデックスファンド(S&P500)を選べば、初心者でも分散投資ができます。
また、毎月一定額を積み立てることで、ドルコスト平均法の効果を得られます。価格が高い時は少なく、安い時は多く購入できるため、価格変動のリスクを分散できます。一括投資と比べて、精神的な負担も少なくなります。
投資に慣れてきたら、成長投資枠を併用して個別株やETFに挑戦することもできます。まずはつみたて投資枠で基礎を固めることが、長期的な資産形成の第一歩です。
つみたて投資枠と成長投資枠を併用することで、より柔軟な投資戦略が可能になります。それぞれの特徴を活かした使い分けが重要です。
基本戦略としては、つみたて投資枠で安定的な積立投資を行い、成長投資枠でまとまった資金を投資する方法があります。例えば、つみたて投資枠で毎月5万円をオルカンに積み立て、成長投資枠でボーナス時に個別株やETFに投資するといった使い方です。
また、つみたて投資枠で全世界株式に分散投資し、成長投資枠で特定の地域や業種に集中投資する方法もあります。例えば、つみたて投資枠でオルカン、成長投資枠で米国ハイテク株というように、リスクとリターンのバランスを取ることができます。
年間360万円の枠を最大限活用したい場合は、つみたて投資枠で月10万円(年間120万円)、成長投資枠で月20万円(年間240万円)を積み立てることも可能です。収入や資金状況に合わせて、柔軟に組み合わせましょう。
新NISAシミュレーションにおすすめの証券会社5社
新NISAを始めるには、証券会社で口座を開設する必要があります。各社で手数料やサービス内容が異なるため、自分に合った証券会社を選ぶことが大切です。
シミュレーションツールの使いやすさや、投資信託の取扱本数も重要な選択ポイントです。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は、国内最大手のネット証券で、口座数は約1,500万口座を誇ります。投資信託の取扱本数は約2,600本と業界トップクラスで、つみたて投資枠対象の投資信託も約271本と豊富です。
シミュレーションツールは使いやすく、複数のパターンを比較できる機能があります。初期投資額、毎月の積立額、想定利回り、投資期間を入力するだけで、将来の資産額をグラフで確認できます。
クレカ積立では、三井住友カードで積立設定すると、最大5%のVポイントが貯まります。また、Pontaポイント、dポイント、JALポイント、PayPayポイントにも対応しており、ポイントの選択肢が豊富です。
米国株は約5,000銘柄、外国株は8カ国に対応しており、グローバルな投資にも適しています。IPO取扱実績も年間78銘柄(2024年)と多く、幅広い投資ニーズに対応できます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券は、楽天グループのネット証券で、口座数は約1,200万口座です。楽天ポイントが貯まる・使えることが最大の特徴で、楽天経済圏を活用している方に特におすすめです。
投資信託の取扱本数は約2,550本、つみたて投資枠対象は約200本と充実しています。シミュレーションツールは直感的に操作でき、グラフや表で分かりやすく結果を表示してくれます。
楽天カードでクレカ積立をすると、積立額に応じて楽天ポイントが貯まります。貯まったポイントは投資に使えるため、ポイント投資で資産形成を加速できます。
取引ツール「MARKET SPEED Ⅱ」は、プロ並みの分析機能を備えており、無料で利用できます。米国株は約4,500銘柄、外国株は6カ国に対応しています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券は、米国株投資に強みを持つネット証券で、口座数は約270万口座です。投資信託の取扱本数は約1,800本、つみたて投資枠対象は約217本となっています。
シミュレーションツールは、詳細な設定が可能で、複数のシナリオを同時に比較できます。想定利回りを変えた場合の比較や、積立額を変更した場合のシミュレーションなど、細かい分析ができます。
マネックスカードでクレカ積立をすると、最大1.1%のマネックスポイントが貯まります。米国株は約5,000銘柄と豊富で、米国株の買付手数料が実質無料(キャッシュバック)になる点も魅力です。
IPO取扱実績は年間54銘柄(2024年)で、完全平等抽選を採用しているため、資金が少ない方でも当選のチャンスがあります。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,670,000口座 ※2025年3月時点 |
| 取引手数料 | 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料 |
| NISA対応 | 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上) |
| 投資信託 | 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点) |
| 取引ツール(PC) | ネットストック・ハイスピード(無料) |
| スマホアプリ | 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料) |
| 提携銀行口座 | MATSUI Bank(松井証券専用銀行) |
| ポイント投資・付与 | 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込) |
松井証券は、創業100年以上の歴史を持つ老舗証券会社で、口座数は約160万口座です。シンプルで分かりやすいサービス設計が特徴で、投資初心者に優しい証券会社として知られています。
投資信託の取扱本数は約1,900本、つみたて投資枠対象は約250本です。シミュレーションツールは必要最小限の項目で構成されており、初心者でも迷わず使えます。
25歳以下は株式取引手数料が無料、26歳以上でも1日の約定代金50万円まで無料です。少額投資から始めたい方に適しています。
サポート体制が充実しており、電話やチャットでの問い合わせに丁寧に対応してくれます。投資に不安がある初心者でも、安心して始められる環境が整っています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,800,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【ワンショット手数料コース】 約定代金5万円以下:55円(税込) 約定代金50万円超:1,070円(税込)【一日定額手数料コース】 1日100万円まで:0円 1日300万円まで:2,750円(税込) 以降300万円ごとに:2,750円(税込)加算 |
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 251銘柄(2025年4月時点) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(1,155銘柄) |
| 投資信託 | 約1,853本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約1,050銘柄(2025年4月時点) |
| 取引ツール(PC) | kabuステーション / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | 三菱UFJ eスマート証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | 三菱UFJ銀行 / auじぶん銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短翌営業日(スマートフォンによるオンライン申込) |
三菱UFJeスマート証券(旧auカブコム証券)は、三菱UFJフィナンシャル・グループのネット証券で、口座数は約40万口座です。投資信託の取扱本数は約1,800本、つみたて投資枠対象は約250本となっています。
三菱UFJポイントが貯まる点が特徴で、三菱UFJ銀行を利用している方にメリットがあります。クレカ積立では、三菱UFJカードで最大1%のポイントが貯まります。
シミュレーションツールは、目標金額から逆算する機能があり、必要な積立額を簡単に計算できます。プチ株®(単元未満株)にも対応しており、少額から個別株投資ができます。
ワンショット手数料コースと一日定額手数料コースの2つから選べ、取引スタイルに合わせた手数料体系を選択できます。IPO取扱実績は年間20銘柄(2024年)です。
シミュレーション結果は、あくまで想定利回りに基づいた予測であり、将来を保証するものではありません。実際の運用では、市場の変動により、シミュレーション結果を上回ることもあれば、下回ることもあります。
ただし、長期的には市場は成長を続けてきた歴史があります。過去のデータを見ると、15年〜20年以上の長期投資では、ほとんどの期間でプラスのリターンとなっています。短期的な変動に一喜一憂せず、長期的な視点で投資を続けることが大切です。
想定利回りは、投資する商品によって異なります。全世界株式インデックスファンド(オルカン)の場合は年利5%前後、米国株式インデックス(S&P500)の場合は年利7%前後が一般的な目安です。
保守的に見積もる場合は年利3%、標準的には年利5%、やや楽観的には年利7%を設定すると、幅広いシナリオを検討できます。複数のパターンでシミュレーションを行い、最悪のケースでも対応できる計画を立てることをおすすめします。
月1万円でも、長期的には大きな資産を築けます。例えば、月1万円を年利5%で30年間積み立てた場合、元本360万円が約832万円になります。運用益は約472万円で、課税口座であれば約96万円の税金がかかるところ、新NISAなら非課税です。
少額でも早く始めることで、時間を味方につけられます。収入が増えたタイミングで積立額を増やせば、さらに資産を増やせます。「少額だから意味がない」と考えず、まずは始めることが大切です。
はい、積立額はいつでも変更できます。収入が増えた時は積立額を増やし、支出が増えた時は減額することも可能です。完全に積立を止めることもできますが、少額でも継続することをおすすめします。
多くの証券会社では、スマホアプリから簡単に積立額を変更できます。ライフステージの変化に合わせて、柔軟に調整しながら資産形成を続けましょう。
基本的な機能はどの証券会社のシミュレーターも同じですが、使いやすさや詳細度に違いがあります。SBI証券や楽天証券のシミュレーターは、初心者でも使いやすく、複数のパターンを比較できる機能があります。
マネックス証券のシミュレーターは、より詳細な設定が可能で、細かい分析をしたい方に適しています。まずは複数の証券会社のシミュレーターを試してみて、自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。口座開設前でも利用できるものがほとんどです。
新NISAの非課税保有限度額1,800万円を超えた分は、課税口座で運用することになります。課税口座では、運用益に20.315%の税金がかかりますが、投資自体は継続できます。
1,800万円の枠を埋めた後も、課税口座で積立を続けることで、さらに資産を増やせます。また、新NISAで保有している商品を売却すれば、翌年以降に再び非課税枠を使えるようになります。柔軟に対応しながら、資産形成を続けましょう。
新NISAシミュレーションは、将来の資産額を事前に確認し、自分に合った投資計画を立てるための重要なツールです。初期投資額、毎月の積立額、想定利回り、投資期間を入力するだけで、簡単に将来の資産額を計算できます。
1,800万円の非課税枠をどう活用するかは、年代やライフステージによって異なります。20代・30代は時間を味方につけて少額から長期投資を、40代・50代はまとまった資金を活用して効率的に資産形成を進めることが重要です。複数のパターンでシミュレーションを行い、自分に合った投資計画を見つけましょう。
想定利回りは、全世界株式で年利5%前後、米国株式で年利7%前後が目安ですが、過去の実績であり将来を保証するものではありません。保守的・標準的・楽観的な複数のシナリオを用意し、最悪のケースでも対応できる計画を立てることが大切です。
シミュレーション結果を活用することで、複利効果の大きさや、課税口座との税負担の差を実感できます。長期投資ほど複利効果は大きくなり、非課税のメリットも増えます。早く始めて、長く続けることが資産形成の基本です。
相場の下落や積立の中断など、計画通りにいかない場合もありますが、長期的な視点を持ち、少額でも継続することが重要です。リスクシナリオを事前に想定しておくことで、冷静に対応できます。
証券会社選びでは、シミュレーションツールの使いやすさ、投資信託の取扱本数、ポイント還元率などを比較しましょう。SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、三菱UFJeスマート証券など、自分に合った証券会社を選ぶことが大切です。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。シミュレーション結果は将来を保証するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、慎重にご検討ください。
この記事のキーワード
キーワードがありません。
この記事を見た方はこんな記事も見ています
この記事と同じキーワードの記事
まだ記事がありません。
キーワードから探す
カンタン1分登録で、気になる資料を無料でお取り寄せ
そんなお悩みをお持ちの方は、まずはお問い合わせください!