SBI証券の新NISAつみたて投資枠の買い方|初心者向け完全ガイド

SBI証券の新NISAつみたて投資枠の買い方|初心者向け完全ガイド

「SBI証券で新NISAを始めたいけど、具体的にどうやって買えばいいの?」そんな疑問を持っていませんか。

この記事では、SBI証券での新NISAつみたて投資枠の買い方を、口座開設から積立設定まで画面付きで詳しく解説します。

クレカ積立でポイントを貯める方法や、初心者におすすめの銘柄選びまで、実際の操作手順をステップごとに紹介します。

SBI証券は国内最大級の証券会社で、つみたて投資枠対象商品が約271本と豊富です。

この記事を読めば、今日からすぐに新NISAでの資産形成をスタートできます。

この記事の要約
  • SBI証券の新NISAつみたて投資枠は年間120万円まで非課税で投資できる
  • 口座開設から積立設定まで最短3ステップで完了する
  • 三井住友カードのクレカ積立で最大5.0%のポイント還元が受けられる

目次

SBI証券の新NISAつみたて投資枠とは?|基本の仕組み

SBI証券の新NISAつみたて投資枠は、2024年から始まった新しいNISA制度の一部です。年間120万円まで投資でき、運用益が非課税になる大きなメリットがあります。

従来のつみたてNISAと比べて、非課税保有期間が無期限になり、より長期的な資産形成が可能になりました。

新NISAつみたて投資枠の非課税メリット

新NISAのつみたて投資枠では、投資で得た利益に税金がかかりません。通常、株式や投資信託の利益には20.315%の税金がかかりますが、NISA口座ならこれがゼロになります。

金融庁「NISA特設ウェブサイト」

例えば、20年間で元本240万円が400万円に増えた場合、通常の口座なら約32万円の税金がかかりますが、NISA口座なら全額が手元に残ります。

非課税保有限度額は1,800万円(うち成長投資枠1,200万円)で、つみたて投資枠だけなら最大1,800万円まで非課税で運用できます。

SBI証券でつみたて投資枠を選ぶ理由

SBI証券は、つみたて投資枠対象の投資信託が約271本と業界トップクラスの品揃えを誇ります。金融庁が定める厳しい基準をクリアした商品だけが対象なので、初心者でも安心して選べます。

三井住友カードでのクレカ積立を利用すれば、積立額に応じて最大5.0%のVポイントが貯まります。月5万円の積立なら年間最大3万円相当のポイントが獲得でき、実質的な利回りアップにつながります。

さらに、SBI証券は口座開設数が約1,500万を超える国内最大級のネット証券です。取引手数料も投資信託の購入時手数料が無料で、コストを抑えた運用が可能です。

対象商品は約271本の投資信託

SBI証券のつみたて投資枠では、インデックスファンドを中心に約271本の投資信託から選べます。全世界株式や米国株式、バランス型など、投資目的に応じて多様な選択肢があります。

対象商品はすべて金融庁の基準を満たしており、販売手数料が無料(ノーロード)、信託報酬が低水準に設定されています。長期投資に適した商品設計になっているため、初心者でも安心して積立投資を始められます。

SBI証券で新NISAを始める3つのステップ|口座開設から積立設定まで

SBI証券で新NISAのつみたて投資を始めるには、3つのステップを順番に進めていきます。オンラインで完結するため、最短翌営業日には口座開設が完了します。

ここでは、申し込みから実際に積立を開始するまでの具体的な流れを解説します。

ステップ1:口座開設の申し込み

まず、SBI証券の公式サイトにアクセスして「口座開設」ボタンをクリックします。メールアドレスを登録すると、認証コードが送られてくるので入力して次に進みます。

次に、氏名・住所・生年月日などの基本情報を入力します。入力内容は本人確認書類と一致している必要があるため、正確に記入しましょう。

特定口座の選択では、「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶと確定申告が不要になります。ただし、NISA口座での取引は非課税のため、どちらを選んでも問題ありません。

NISA口座の開設も同時に申し込む場合は、「新NISAに申し込む」にチェックを入れます。すでに他社でNISA口座を持っている場合は、金融機関変更の手続きが必要です。

ステップ2:本人確認とNISA口座の選択

本人確認は「スマホで本人確認」または「郵送で本人確認」の2つの方法から選べます。スマホで本人確認を選ぶと、最短翌営業日に口座開設が完了するのでおすすめです。

スマホで本人確認の場合、運転免許証やマイナンバーカードをスマホのカメラで撮影します。画面の指示に従って顔写真も撮影すると、本人確認が完了します。

NISA口座の開設には税務署の審査があり、通常1~2週間程度かかります。審査が完了すると、メールで通知が届きます。

審査中でも証券口座での取引は可能ですが、NISA口座での取引は審査完了後からとなります。

ステップ3:初期設定と入金準備

口座開設が完了したら、SBI証券のサイトにログインして初期設定を行います。ユーザーネームとログインパスワードは、口座開設完了のメールに記載されています。

初回ログイン後、取引パスワードを設定します。このパスワードは取引時に必要になるため、忘れないようにメモしておきましょう。

入金方法は3つから選べます

即時入金(リアルタイム入金):手数料無料で24時間いつでも入金可能

銀行振込:各銀行の振込手数料が必要

SBIハイブリッド預金:住信SBIネット銀行との連携で自動振替

住信SBIネット銀行の口座を持っている場合は、SBIハイブリッド預金を設定すると、証券口座と銀行口座の資金を自動的に振り替えられます。

【画面付き】SBI証券での積立設定の具体的な方法

口座開設が完了したら、いよいよ積立設定を行います。SBI証券では、スマホアプリとPCブラウザの両方から設定が可能です。

ここでは、実際の操作画面を想定しながら、初心者でも迷わず設定できるように詳しく解説します。

かんたん積立アプリでの設定方法

SBI証券の「かんたん積立アプリ」は、初心者でも直感的に操作できる設計になっています。アプリストアから「かんたん積立」をダウンロードして、SBI証券のログイン情報でサインインします。

アプリを開くと、投資信託の検索画面が表示されます。ここから積立したい銘柄を探していきます。

銘柄の検索と選択

アプリのホーム画面で「銘柄を探す」をタップすると、検索画面が開きます。人気ランキングやカテゴリー別、ファンド名での検索が可能です。

例えば「全世界株式」や「S&P500」などのキーワードで検索すると、該当する投資信託が一覧表示されます。各銘柄の詳細画面では、信託報酬や運用実績、リスクレベルなどが確認できます。

気になる銘柄が見つかったら「積立する」ボタンをタップして、設定画面に進みます。

積立金額・頻度の設定

積立金額は100円から1円単位で設定できます。新NISAのつみたて投資枠は年間120万円が上限なので、月10万円まで積立可能です。

積立頻度は「毎日」「毎週」「毎月」の3つから選べます。初心者には、管理がしやすい「毎月」がおすすめです。毎月の場合、1日~28日の中から積立日を指定できます。

ボーナス月設定も可能で、年2回まで通常の積立額に上乗せして積立できます。例えば、通常月5万円、ボーナス月10万円といった設定ができます。

決済方法の選択

決済方法は「現金」「クレジットカード」「ポイント」から選択します。クレジットカード決済を選ぶと、Vポイントが貯まるのでお得です。

三井住友カードを登録している場合、カード決済の上限は月10万円です。それを超える金額は現金決済となります。

すべての設定が完了したら、内容を確認して「設定する」ボタンをタップします。取引パスワードを入力すると、積立設定が完了します。

PCブラウザでの設定方法

PCからの設定は、より詳細な条件を指定できるメリットがあります。SBI証券のサイトにログインして、メニューから「投信」→「積立買付」を選択します。

ログインから銘柄選択まで

SBI証券のトップページから、ユーザーネームとログインパスワードを入力してログインします。画面上部のメニューバーから「投信」をクリックすると、投資信託のページに移動します。

「投信を探す」から、ファンド名や運用会社、カテゴリーで検索できます。つみたて投資枠対象商品に絞り込む場合は、「NISA成長投資枠・つみたて投資枠」のフィルターを選択します。

目当ての銘柄が見つかったら、銘柄名をクリックして詳細ページを開き、「積立買付」ボタンをクリックします。

積立設定画面の入力項目

積立設定画面では、まず「預り区分」を選択します。NISA口座で積立する場合は「NISA(つみたて投資枠)」を選びます。

次に、積立金額を入力します。「毎月〇円」の形式で、100円以上1円単位で指定できます。年間の積立予定額が自動計算されるので、上限の120万円を超えないように調整しましょう。

積立日は1日~28日から選択します。給料日の直後に設定すると、入金忘れを防げます。

ボーナス月設定では、1月と7月など、年2回まで増額月を指定できます。増額分の金額も個別に設定可能です。

預り区分とNISA枠の確認

預り区分の選択では、「NISA(つみたて投資枠)」「NISA(成長投資枠)」「特定口座」から選びます。つみたて投資枠対象の投資信託は、つみたて投資枠でしか購入できません。

NISA枠の残高は、設定画面の右側に表示されます。年間投資枠120万円のうち、すでに使用した金額と残りの枠が確認できます。

すべての入力が完了したら、「確認画面へ」ボタンをクリックします。設定内容を確認して、取引パスワードを入力すれば設定完了です。

設定完了後の確認ポイント

積立設定が完了したら、必ず設定内容を確認しましょう。SBI証券のサイトにログインして、「口座管理」→「積立設定一覧」から現在の設定を確認できます。

  • 銘柄名
  • 積立金額
  • 積立日
  • 決済方法
  • 預り区分

特に預り区分が「NISA(つみたて投資枠)」になっているか必ずチェックしてください。

初回の積立は、設定した積立日に自動的に実行されます。積立日の前日までに、証券口座に十分な資金があることを確認しておきましょう。クレジットカード決済の場合は、カードの利用可能額も確認が必要です。

積立実行後は、「保有商品一覧」から購入した投資信託が確認できます。評価額や損益も表示されるので、定期的にチェックする習慣をつけましょう。

設定内容を変更したい場合は、いつでも積立設定画面から変更や停止ができます。ライフスタイルの変化に応じて、柔軟に調整していきましょう。

クレカ積立の設定方法|三井住友カードでポイントを貯める

SBI証券では、三井住友カードを使ったクレジットカード決済で積立投資ができます。積立額に応じてVポイントが貯まるため、現金決済よりもお得に資産形成を進められます。

ここでは、クレカ積立の具体的な設定方法とポイント還元の仕組みを詳しく解説します。

三井住友カードの登録手順

クレカ積立を利用するには、まず三井住友カードをSBI証券に登録する必要があります。SBI証券のサイトにログインして、「口座管理」→「お客さま情報 設定・変更」→「クレジットカード登録」を選択します。

登録できるカードは、三井住友カードが発行するクレジットカードのみです。三井住友カード、三井住友カード ゴールド、三井住友カード プラチナプリファードなどが対象となります。

カード番号、有効期限、セキュリティコードを入力して「登録する」をクリックします。三井住友カードの認証画面に移動するので、Vpassのログイン情報を入力して認証を完了させます。

カード登録が完了したら、積立設定画面で決済方法を「クレジットカード」に変更します。月10万円までクレジットカード決済が可能で、それを超える金額は現金決済となります。

カード別のポイント還元率

三井住友カードのクレカ積立では、カードの種類によってポイント還元率が異なります。以下の表で各カードの還元率を確認しましょう。

カード名 年会費 ポイント還元率 月10万円積立時の年間ポイント
三井住友カード(NL) 永年無料 0.5% 6,000ポイント
三井住友カード ゴールド(NL) 5,500円(税込) 1.0% 12,000ポイント
三井住友カード プラチナプリファード 33,000円(税込) 5.0% 60,000ポイント

プラチナプリファードは年会費が高額ですが、月10万円の積立で年間6万ポイントが貯まるため、年会費を差し引いても十分なメリットがあります。

貯まったVポイントは、1ポイント=1円として投資信託の購入に使えます。ポイント投資を活用すれば、さらに効率的な資産形成が可能です。

クレカ積立の注意点

クレカ積立には、いくつか注意すべきポイントがあります。まず、積立可能額は月10万円が上限です。新NISAのつみたて投資枠は年間120万円まで投資できますが、すべてをクレカ積立でカバーすることはできません。

積立日は毎月1日に固定されており、変更できません。クレジットカードの引き落とし日は、カード会社の規約に従います。三井住友カードの場合、翌月10日または26日が引き落とし日です。

クレジットカードの利用可能額にも注意が必要です。積立額がカードの利用可能額を超えると、積立が実行されません。毎月の積立前に、カードの利用状況を確認しておきましょう。

また、カードの有効期限が切れた場合は、新しいカードを再登録する必要があります。更新カードが届いたら、早めに登録情報を更新しましょう。

どの投資信託を選ぶ?|初心者におすすめの銘柄5本

SBI証券のつみたて投資枠では約271本の投資信託から選べますが、初心者にとっては選択肢が多すぎて迷うかもしれません。

ここでは、長期的な資産形成に適した、初心者におすすめの銘柄を5本厳選して紹介します。

全世界株式インデックスファンド(オルカン)

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、通称「オルカン」と呼ばれ、初心者に最も人気の高い投資信託です。1本で世界中の株式に分散投資できるため、地域や国の選択に迷う必要がありません。

投資対象は約3,000銘柄で、先進国から新興国まで幅広くカバーしています。信託報酬は年0.05775%と業界最低水準で、長期保有に適したコスト設計です。

「どれを選べばいいか分からない」という初心者は、まずこの1本から始めるのがおすすめです。世界経済全体の成長に投資する形になるため、長期的に安定したリターンが期待できます。

米国株式インデックスファンド(S&P500)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国の代表的な500社に投資する投資信託です。アップル、マイクロソフト、アマゾンなど、世界を代表する企業に分散投資できます。

過去の実績を見ると、S&P500は長期的に年平均7~10%のリターンを上げてきました。信託報酬は年0.09372%と低コストで、米国株式への投資を考えている人に最適です。

米国経済の成長性に期待する場合や、より高いリターンを目指したい人におすすめの選択肢です。

バランス型ファンド

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は、株式と債券を組み合わせたバランス型ファンドです。国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REITの8資産に均等に投資します。

株式だけのファンドに比べて値動きが穏やかで、リスクを抑えた運用ができます。信託報酬は年0.143%で、バランス型としては低コストです。

「株式100%は怖い」「もう少し安定した運用がしたい」という人に適しています。ただし、リターンも株式100%のファンドより控えめになる点は理解しておきましょう。

銘柄選びの3つのポイント

投資信託を選ぶ際は、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

1. 信託報酬の低さ
信託報酬は保有している間ずっとかかるコストです。年0.1%の差でも、20年間では大きな差になります。同じ投資対象なら、信託報酬が低いファンドを選びましょう。
2. 純資産総額の大きさ
純資産総額が大きいファンドは、多くの投資家から支持されている証拠です。目安として100億円以上のファンドを選ぶと安心です。純資産が小さすぎると、運用が終了(償還)するリスクがあります。
3. 投資対象の分散度
1つの国や地域に集中するより、世界中に分散投資する方がリスクを抑えられます。初心者は、全世界株式のような広く分散されたファンドから始めるのがおすすめです。

これらのポイントを参考に、自分の投資目的やリスク許容度に合った銘柄を選びましょう。迷ったら、まずは全世界株式インデックスファンド1本から始めて、慣れてきたら他の銘柄を追加する方法もあります。

住信SBIネット銀行との連携方法|入金をスムーズに

SBI証券と住信SBIネット銀行を連携させると、入金の手間が大幅に省けます。SBIハイブリッド預金を設定すれば、証券口座と銀行口座の資金を自動的に振り替えられるため、入金忘れの心配がありません。

SBIハイブリッド預金のメリット

SBIハイブリッド預金は、住信SBIネット銀行の預金残高がSBI証券の買付余力として自動的に反映されるサービスです。証券口座への入金操作が不要で、銀行口座に資金があれば即座に取引できます。

普通預金より高い金利が適用される点も魅力です。通常の普通預金金利が年0.001%程度なのに対し、SBIハイブリッド預金は年0.01%(2024年12月時点)と10倍の金利がつきます。

また、資金は自動的に振り替えられるため、証券取引で使わなかった資金は銀行口座に戻り、普段の生活費としても利用できます。資金の流動性が高く、管理がシンプルになります。

連携設定の手順

住信SBIネット銀行との連携は、SBI証券のサイトから簡単に設定できます。まず、住信SBIネット銀行の口座を開設します。すでに口座を持っている場合は、この手順はスキップできます。

SBI証券にログインして、「口座管理」→「お客さま情報 設定・変更」→「銀行口座登録」を選択します。住信SBIネット銀行を選んで、支店番号と口座番号を入力します。

次に、「SBIハイブリッド預金」の申込画面に進みます。住信SBIネット銀行のログイン情報を入力して認証を完了させると、連携設定が完了します。

設定完了後は、住信SBIネット銀行の口座残高が自動的にSBI証券の買付余力に反映されます。証券取引の都度、入金操作をする必要がなくなります。

自動入金サービスの活用

住信SBIネット銀行には、給与口座から自動的に資金を移動させる「定額自動入金サービス」があります。このサービスを使えば、毎月決まった日に指定した金額を他行口座から住信SBIネット銀行に入金できます。

例えば、給与口座のメガバンクから毎月5万円を自動入金する設定にすれば、手動で振り込む手間が省けます。入金手数料も無料なので、コストを気にせず利用できます。

自動入金サービスとSBIハイブリッド預金を組み合わせれば、給与が振り込まれると自動的に投資資金が準備される仕組みが完成します。積立投資を自動化することで、継続しやすくなります。

SBI証券のつみたて投資枠で気をつけたい5つのこと

新NISAのつみたて投資枠を活用する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。初心者がつまずきやすい点を事前に理解しておくことで、スムーズな資産形成が可能になります。

年間投資枠の上限は120万円

つみたて投資枠の年間投資上限は120万円です。月10万円ずつ積み立てると、ちょうど年間120万円になります。この上限を超えて積立設定をすることはできません。

ボーナス月設定を利用する場合は、年間の合計が120万円を超えないように調整が必要です。例えば、通常月5万円、ボーナス月2回で各35万円とすれば、年間120万円ぴったりになります。

上限を超えた分は翌年に繰り越せないため、年間の投資計画をしっかり立てましょう。

積立頻度は毎日・毎週・毎月から選べる

SBI証券では、積立頻度を「毎日」「毎週」「毎月」の3つから選択できます。それぞれメリットが異なるため、自分に合った頻度を選びましょう。

毎日積立は、購入タイミングを最も細かく分散できるため、価格変動リスクを抑える効果があります。毎週積立は、毎日ほど細かくないものの、月1回より分散効果が高まります。

毎月積立は、管理がシンプルで初心者におすすめです。給料日の直後に設定すれば、資金不足の心配もありません。どの頻度を選んでも、長期的なリターンに大きな差は出ないとされています。

ボーナス設定で年2回増額可能

ボーナス月設定を活用すれば、年2回まで通常月より多く積み立てられます。例えば、通常月3万円、ボーナス月(6月・12月)に30万円ずつ積み立てれば、年間96万円の投資が可能です。

ボーナス月の設定は、積立設定画面で「ボーナス月設定」の項目から指定できます。1月と7月、6月と12月など、自由に組み合わせられます。

ただし、ボーナスが確実に支給される見込みがある場合のみ設定しましょう。資金不足で積立が実行されないと、投資機会を逃してしまいます。

ETFは購入できない

新NISAのつみたて投資枠では、投資信託のみが対象でETF(上場投資信託)は購入できません。ETFを購入したい場合は、成長投資枠を利用する必要があります。

投資信託とETFは似ていますが、つみたて投資枠で選べるのは金融庁が定めた基準を満たした投資信託だけです。この点を理解しておかないと、銘柄選びで混乱する可能性があります。

ETFに投資したい場合は、成長投資枠での購入を検討しましょう。成長投資枠なら、個別株やETFも購入できます。

途中で積立額を変更・停止できる

積立設定は、いつでも変更や停止ができます。ライフスタイルの変化や収入の増減に応じて、柔軟に調整しましょう。

積立額の変更は、SBI証券のサイトにログインして「積立設定一覧」から行えます。変更したい銘柄を選んで、新しい積立額を入力するだけです。変更は翌月の積立から反映されます。

積立を一時停止したい場合も、同じ画面から「積立停止」を選択できます。停止しても、すでに購入した投資信託はそのまま保有され続けます。再開したいときは、いつでも設定を元に戻せます。

積立開始後の運用管理|やるべきこと・やらなくていいこと

積立投資を始めたら、適切な運用管理が大切です。ただし、頻繁にチェックしすぎると、短期的な値動きに振り回されてしまいます。

ここでは、積立開始後にやるべきこととやらなくていいことを明確にして、長期投資を成功させるポイントを解説します。

運用状況の確認は月1回で十分

投資信託の基準価額は毎日変動しますが、毎日チェックする必要はありません。つみたて投資は長期的な資産形成を目的としているため、短期的な値動きは気にしなくて大丈夫です。

運用状況の確認は月1回、または四半期に1回程度で十分です。SBI証券のサイトにログインして、「保有商品一覧」から評価額や損益を確認しましょう。

  • 評価額だけでなく、積立が予定どおり実行されているかもチェック
  • 資金不足で積立が止まっていないか確認
  • 設定内容に変更がないかを確認

頻繁にチェックすると、含み損が出たときに不安になり、積立をやめてしまう可能性があります。長期投資では「ほったらかし」が成功の秘訣です。

含み損が出たときの対処法

積立投資を続けていると、必ず含み損が出る時期があります。これは市場の値動きによるもので、異常なことではありません。大切なのは、含み損が出ても積立を続けることです。

含み損が出ているときは、同じ金額でより多くの口数を購入できるチャンスです。価格が下がったときに多く買い、価格が上がったときに少なく買うことで、平均購入単価を下げる効果があります。これをドルコスト平均法と呼びます。

過去のデータを見ると、株式市場は短期的には下落しても、長期的には右肩上がりの傾向があります。20年以上の長期投資では、元本割れする確率が極めて低いとされています。

金融庁「投資の基本」

含み損が出ても慌てて売却せず、淡々と積立を続けることが長期投資の基本です。

積立額の見直しタイミング

積立額の見直しは、年1回程度で十分です。ライフイベント(結婚、出産、住宅購入など)や収入の変化があったタイミングで、積立額を調整しましょう。

収入が増えた場合は、積立額を増やすことで資産形成を加速できます。逆に、支出が増えて余裕資金が減った場合は、無理のない範囲に積立額を減らすことも検討しましょう。

ただし、一時的な支出増(旅行や家電の買い替えなど)で積立を止める必要はありません。積立は継続し、別の資金で対応するのが理想です。

積立額の見直しは、年末や年度末など、家計全体を見直すタイミングに合わせると効率的です。

よくある質問|SBI証券のつみたて投資枠Q&A

よくある質問
口座開設にどのくらい時間がかかる?

スマホで本人確認を利用すれば、最短翌営業日に口座開設が完了します。ただし、NISA口座の開設には税務署の審査があり、通常1~2週間程度かかります。

審査中でも証券口座での取引は可能ですが、NISA口座での取引は審査完了後からとなります。早めに申し込んでおくと安心です。

最低いくらから積立できる?

SBI証券のつみたて投資枠は、100円から1円単位で積立できます。少額から始められるため、投資初心者でも気軽にスタートできます。

ただし、あまりに少額だと資産形成の効果が薄いため、無理のない範囲で月1万円以上を目安に始めることをおすすめします。

他社からSBI証券に乗り換えられる?

はい、他社でNISA口座を開設している場合でも、SBI証券に変更できます。金融機関変更の手続きが必要で、変更には1~2か月程度かかります。

まず、現在の金融機関で「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を取得します。その書類をSBI証券に提出すると、NISA口座の変更手続きが進みます。

ただし、年内にすでにNISA口座で買付を行っている場合、その年の変更はできません。翌年からの変更となります。

積立を途中で止めることはできる?

はい、いつでも積立を停止できます。SBI証券のサイトにログインして、「積立設定一覧」から停止したい銘柄を選んで「積立停止」を選択するだけです。

積立を停止しても、すでに購入した投資信託はそのまま保有され続けます。売却しない限り、非課税のメリットも継続します。再開したいときは、いつでも設定を元に戻せます。

SBI証券が破綻したら資産はどうなる?

SBI証券が破綻しても、顧客の資産は保護されます。証券会社は、顧客の資産を自社の資産と分けて管理する「分別管理」が法律で義務付けられています。

さらに、万が一分別管理に不備があった場合でも、日本投資者保護基金により1人あたり1,000万円まで補償されます。投資信託自体は信託銀行で保管されているため、SBI証券が破綻しても資産は守られます。

確定申告は必要?

NISA口座での取引は非課税のため、確定申告は不要です。特定口座(源泉徴収あり)で取引している場合も、自動的に税金が源泉徴収されるため確定申告は不要です。

ただし、特定口座(源泉徴収なし)や一般口座で取引している場合は、確定申告が必要になります。複数の証券会社で取引していて損益通算したい場合も、確定申告を検討しましょう。

まとめ

SBI証券の新NISAつみたて投資枠は、年間120万円まで非課税で投資でき、長期的な資産形成に最適な制度です。口座開設から積立設定まで、オンラインで完結するため、初心者でも簡単に始められます。

三井住友カードのクレカ積立を活用すれば、最大5.0%のポイント還元を受けながら投資できます。全世界株式インデックスファンドやS&P500など、低コストで分散投資できる商品を選びましょう。

積立開始後は、月1回程度の確認で十分です。含み損が出ても慌てず、長期的な視点で積立を継続することが成功の鍵です。

なお、投資には元本割れのリスクがあります。ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、慎重にご検討ください。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

この記事のキーワード

キーワードがありません。

この記事と同じキーワードの記事

まだ記事がありません。

キーワードから探す

資料請求

資料請求

カンタン1分登録で、気になる資料を無料でお取り寄せ

お問い合わせ

そんなお悩みをお持ちの方は、まずはお問い合わせください!