CASE STUDY

導入事例

身を賭して地域福祉を守る従業員に報いるための信託型ストックオプション

写真左:株式会社土屋 代表取締役兼CEO 高浜敏之氏
写真右:株式会社土屋 専務取締役兼CFO 吉田政弘氏

社会に必要不可欠なケアサービスを可能な限り広く行き渡らせ、介護難民問題を解決するというビジョンのもとに設立された株式会社土屋。

北海道から沖縄まで、43都道府県にて約600名のクライアントの皆様の在宅生活を24時間365日支え続けています。また、低賃金が常態化している介護業界に新たな変革をもたらしている企業として注目を集めています。

メインビジネスである「ホームケア土屋」では、障がい福祉サービスのひとつである「重度訪問介護」を利用される重度障がいのあるクライアントのご自宅へ、アテンダントを派遣し、お身体のケアや生活の介助、見守りや医療的ケアを行い、クライアントの自分らしい生活を支える在宅障害者訪問介護サービスを展開しています

また、「土屋ケアカレッジ」という介護資格取得専門の教育研修機関を創立し、障害福祉サービスである「重度訪問介護」の支援を行う事ができるヘルパーをはじめ、未来の介護を担う人達と介護の現場をつなぐ架け橋として、教育研修事業を運営し、人材育成から医療サービス提供まで一気通貫した訪問医療サービスの提供を行なっています。

その他にも当事者や介護の現場の声を集めていく「土屋パブリッシング」、計画相談支援事業を通じて障害のある方々が地域で安心して日常生活を送ることができるように、また、積極的に社会参加ができるように、お一人おひとりに合った「継続的な相談支援」を行う「Nexus土屋」といった幅広い業務を手掛けています。

株式会社土屋では、全従業員のためのインセンティブとして、タイムカプセルストックオプション(以下、「信託型ストック・オプション」といいます。)を導入されました。

信託型ストック・オプションとは、将来の企業価値向上に備えて、良い条件のストック・オプションを信託に冷凍保存するという新しいタイプのストック・オプションです。

通常のストック・オプションとは異なり、発行した後から貢献度に応じて付与することができるという点から、従来の課題を解決するインセンティブ制度として注目を浴びています。


信託型ストック・オプションについて詳しく知りたい方は、以下の信託型ストック・オプションの基礎的な解説記事を参照ください。
⇒【経営者向け】話題の「信託型ストックオプション」を徹底解説

今回は、信託型ストック・オプションを導入した背景や想い、パートナーとしてSOICOを選んで頂いた理由等をお伺い致しました。

【課題・要望】
・経営理念に則り、地域の福祉を守っていく従業員に何らかの形で恩返しがしたい

【解決策】
・信託型ストックオプション(タイムカプセルストックオプション)の導入

【期待・成果】
・一人一人の貢献度やMVVを反映させたオンリーワンのインセンティブ制度の導入
・パーパス経営の堅持、普及拡大

信託型ストック・オプションの導入理由を教えて下さい

「身を賭して地域福祉を守ろうとする従業員に報いたい」という気持ちからです。現在のコロナウイルスの流行により、重度訪問介護にもさまざまな問題が発生しています。ある事例では、コロナウイルスに感染してしまった要介護者が入院受け入れを拒否され、ヘルパーも訪問を断るという事態が起きていました。

その際に、当社の従業員が進んで訪問を受け入れてくれるということがありました。こうした地域の福祉を守っていく従業員に何らかの形で恩返しがしたい報いたいという気持ちが非常に強いです。その手段の一つとして信託型ストック・オプションが役に立つと考えました

従って、私たちのストックオプションのポイント付与のルールは、利益貢献ではなく、どれだけ経営理念に則った行動をしているかになっています。報いたいと思いを形にする方法の手段の一つとして、信託型ストック・オプションを活用できると考えました。

また、経営者の視点に立った時に有償型、無償型、信託型と種類がある中で、信託型ストック・オプションは「ストックオプションに代えてポイント付与をする」スキームを使用しているので、最もリスクコントロールがしやすいと感じたことも導入を決意するきっかけの一つになりました。

今回のストックオプションの導入は、金銭面でのモチベーションコントロールやストックオプションを用いた採用力の強化の目的ではありません。あくまで、自分達の経営理念に則って働いて頂いている従業員の方に恩返しをする。この目的のために今回導入いたしました。

弊社を選択していただいた理由を教えてください

ストックオプションというものがあるということは経営者仲間から話を聞いており、たまたま参加したのがSOICOさんのストックオプションのセミナーであり、ストックオプションの種類やメリット・デメリットに関する丁寧な説明をして頂きました。

→ストックオプションのセミナーはこちら!

また、ストックオプションセミナー直後の個別無料相談のなかで、「当社が掲げるパーパス経営が維持できるのか?」という資本政策の懸念点に関しても、親身になってお話を聞いて頂きました。

その中で信託型ストック・オプションであれば、その懸念点は払拭できると断言して頂いたことで、この会社なら安心して資本政策を任せることが出来ると感じたこともSOICOさんにお願いする要因の一つになりました。

当初から上場した後に従業員に報いたいという気持ちがあり、それが実現できるのであれば信託型ストック・オプションを導入しない選択肢はありませんでした。

SOICOで信託型ストック・オプションを発行して良かったと感じた点はございますか?

自分達の思いを100%実現するためのスキームを組むことが出来たことです。

当初、ストックオプションに回す資金がない中で、対象者を増やしたいという相談をさせて頂きました。その際は無理を承知でお願いしたのですが、当社にマッチしたスキームを素早くご提案して頂いたことで、資金不足の状態でも100%の想いを反映した信託型ストック・オプションを導入する事が出来ました。

信託型ストック・オプションに期待している事は何でしょうか?

先ほど申し上げたように、身を賭して働いてくれている従業員に報いる手段として、最大限に活用していきたいと思っています。

従来、介護業界といった世の中に必要不可欠な業務の従業員は十分な労働環境で働けてないという実態がありました。我々はこうした「正直者が馬鹿を見る」という状態を変えていきたいという想いのもと、会社を経営してきました。

その経営の一環として、最新のファイナンス手法である信託型ストック・オプションを取り入れ、素直で勤勉な人こそが報われるという仕組みを作り、いい循環を作っていきたいです。

また、我々の信託型ストック・オプションの活用事例をみて頂きパーパス経営が広まるきっかけになればいいなとも思います。

信託型ストック・オプションを導入する上で困難だったことは何ですか?

信託型ストック・オプションを導入するにあたり、弊社の司法書士の中でも制度上の手続きの理解が及んでなかったことです。

やはり、信託型ストック・オプションというスキームが十分に認知されていないこともあり、発行〜登記〜運用までの実務を完璧に理解している人は専門家でも非常に少ないと思います。

一方で、SOICOさんは資本政策周りの専門家であるので、信託型ストックオプションの制度設計を安心してお任せすることができ、分からないことはすぐ担当の方にお伺いできる体制が整っていたのでスムーズに導入が進めることができ、そのサポートは大変ありがたかったです。本当に困ったことは特にありませんでした。

貴社の今後の目標やビジョンを教えて下さい!

将来的にはオーナー企業脱却のために、株式上場を第一の目標に掲げています。上場後は、「重度訪問介護の認知度向上」、「当社のブランド力の高める」ことで、この業態が広がるきっかけになっていきたいと考えています。

上場した際も、信託型ストック・オプションを活用し、発行済総株式数の約10%を同じ志を持った従業員が保有することで、新たに参加する株主の方にも当社のミッション・ビジョン・バリュー等の経営理念を理解して頂きたいと考えています。

バリュー(企業価値)の向上が求められる株式市場の中でも、パーパス経営を堅持していくために信託型ストック・オプションを活用していきたいですね。

 

▼株式会社土屋のHPはこちら