証券会社の社風を比較|大手5社の違いと選び方

証券会社の社風を比較|大手5社の違いと選び方

証券会社への就職を考えているけれど、「野村證券と大和証券の社風ってどう違うの?」「体育会系の厳しさについていけるか不安」と悩んでいませんか。

証券業界は高収入ややりがいが魅力的な一方で、実力主義の厳しさやノルマへのプレッシャーから、企業選びで失敗すると早期離職につながるリスクもあります。

この記事では、野村證券・大和証券・SMBC日興証券・みずほ証券・三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大手5社の社風を徹底比較し、部門別の働き方や社員の生の声、女性のキャリア実態まで詳しく解説します。

OpenWorkなどの口コミサイトのデータや各社の公式情報をもとに、表向きの情報だけでは分からない実態をお伝えします。

この記事を読めば、自分に合った証券会社を見極めるポイントが分かり、入社後のミスマッチを防げるでしょう。

この記事の要約
  • 野村證券は実力主義、大和証券は穏やかな社風と、大手5社でも企業文化は大きく異なる
  • リテール・投資銀行・トレーディングなど部門別でも社風や働き方は全く違う
  • 自己分析とOB訪問を通じて、自分の価値観に合う社風を見極めることが重要
結論

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SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

目次

証券会社の社風とは?|業界の特徴を知ろう

証券会社の社風を理解する前に、まず証券業界全体に共通する特徴を押さえておきましょう。証券業界は他の金融業界と比べても独特の企業文化を持っており、就職先を選ぶ際にはこの業界特性を理解することが重要です。

証券会社は株式や債券などの有価証券を取り扱い、投資家と市場をつなぐ役割を担っています。市場の動きに応じてリアルタイムで対応する必要があるため、スピード感と結果へのコミットメントが強く求められる業界です。

証券業界に共通する社風の特徴

証券業界には、どの会社にも共通する企業文化の特徴があります。まず最も顕著なのが「実力主義・成果主義」の文化です。年齢や勤続年数よりも、実際に上げた営業成績や取引実績が評価される傾向が強く、若手でも成果を出せば高い年収や昇進のチャンスがあります。

次に「数字へのコミットメント」が挙げられます。OpenWorkの口コミでも「数字は人格」という言葉が複数の証券会社で見られるように、営業ノルマや目標達成への意識が非常に高い業界です。月末や四半期末には数字を詰める雰囲気が強まり、プレッシャーを感じる場面も少なくありません。

また「市場志向の働き方」も特徴的です。株式市場の動向や経済ニュースを常にチェックする必要があり、平日の夜や休日でも勉強に追われることがあります。金融知識の習得や資格取得も継続的に求められ、自己研鑽を怠らない姿勢が重視されます。

さらに「高収入と引き換えの激務」という側面もあります。証券業界の平均年収は他業界より高水準ですが、その分残業時間が長くなりがちで、顧客対応や市場分析に多くの時間を費やします。ワークライフバランスを保つことが難しいと感じる社員も一定数存在します。

証券業界は実力主義で、若手でも成果次第で高収入を得られるチャンスがあります。

会社によって異なる企業文化のポイント

証券業界全体の特徴がある一方で、各社の社風は大きく異なります。企業文化を左右する主なポイントを理解しておくと、自分に合った会社を選びやすくなるでしょう。

まず「独立系か銀行系か」という違いが社風に大きく影響します。野村證券や大和証券のような独立系証券は、実力主義が徹底されており、成果次第で早期の昇進が可能です。一方、SMBC日興証券やみずほ証券のような銀行系証券は、親会社である銀行との連携を重視し、比較的安定志向の文化を持つ傾向があります。

次に「体育会系度合い」も会社によって異なります。一部の証券会社では上下関係が厳しく、声出しや気合いを重視する文化が残っていますが、近年は働き方改革の影響で以前ほど極端な体育会系文化は減少傾向にあります。ただし、営業部門では依然として熱量の高い雰囲気が見られることもあります。

また「グローバル志向か国内重視か」という違いもあります。野村證券は海外拠点を多数持ち、グローバルな環境で働けるチャンスが豊富です。一方、大和証券は国内のリテール営業に強みを持ち、地域密着型のビジネスモデルを展開しています。

さらに「ダイバーシティへの取り組み」も各社で差があります。大和証券は「多様性をチカラに変える」というスローガンのもと、LGBTQ+支援や障がい者雇用に積極的です。女性活躍推進についても、各社で女性管理職比率や育休取得率に差が見られます。

社風を左右する4つのポイント

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大手証券5社の社風を徹底比較|それぞれの特徴

ここからは、日本を代表する大手証券5社の社風を個別に詳しく見ていきます。各社の企業文化や働き方の特徴を理解することで、自分に合った会社を見極める手がかりになるでしょう。

野村證券・大和証券・SMBC日興証券・みずほ証券・三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、いずれも業界を代表する企業ですが、それぞれ独自の社風と強みを持っています。

野村證券|業界トップの実力主義文化

野村證券は国内最大手の証券会社として、業界をリードする存在です。1925年創業の歴史を持ち、国内外に幅広いネットワークを展開しています。社風の最大の特徴は「徹底した実力主義」にあります。

OpenWorkの口コミでは「数字は人格という言葉が未だに残っている縦社会」「実力主義。どんなに破滅的な性格でも数字がでれば評価される」といった声が見られます。営業成績が全てを決める文化が根強く、成果を出せば年齢に関係なく高い評価と報酬を得られる一方、結果が出せないと厳しい環境でもあります。

また、2008年にリーマン・ブラザーズのアジア・ヨーロッパ部門を買収した影響で、ホールセール部門では9割が非日本人という国際色豊かな環境になっています。「古き良き日本企業と外資系の血が混在した会社」という表現もあり、日系と外資系のハイブリッドな文化を持つ点が特徴的です。

野村證券では若手を育てる文化もあり、育成体制が整っているという声もあります。ただし、「支店営業の新卒については育てるという文化というよりも、大量採用の中から育った人のみ残る」という厳しい指摘もあり、競争の激しさがうかがえます。

「やる気ある人材が溢れています。仕事に対するモチベーションがない人がほぼいなかった」という口コミからは、高い意欲を持った社員が集まる環境であることが分かります。自分の力を試したい、トップ企業で実力を磨きたいという強い意志を持つ人に向いている会社と言えるでしょう。

野村證券は実力主義が徹底されており、成果を出せば若手でも高い評価を得られます。

大和証券|穏やかで風通しの良い社風

大和証券は野村證券に次ぐ国内2番手の独立系証券会社です。1902年創業の長い歴史を持ち、リテール部門とホールセール部門のバランスが取れた事業展開が特徴です。社風は野村證券と比べて「穏やかで協調的」と評されることが多くなっています。

大和証券の最大の特徴は「社員同士で助け合い仕事に取り組む社風」です。公式サイトでも「年次関係なくお互いで助け合い、刺激しあう社風」が強調されており、実際の社員からも「社員同士のつながりは、大和証券の強さです。様々な困難に遭遇しながらも、支え合い深め合う仲間がいる」という声が聞かれます。

また、大和証券は「多様性をチカラに変える」というスローガンを掲げ、ダイバーシティ推進に力を入れています。LGBTQ+向けのパートナーシップ制度や障がい者支援制度など、多様な働き方を支援する制度が充実しており、社員同士が互いを認め合う風土があります。

ワークライフバランスの面でも、大和証券は証券業界の中では比較的働きやすいとされています。平均残業時間は20時間台と短く、投資銀行部門でも他社に比べて労働時間が厳しく管理されています。「若手だと有給も好きにとれます。残業も遅くなることはあまりない」という口コミもあり、プライベートとの両立がしやすい環境と言えます。

ただし、OpenWorkの口コミでは「支店長と部長の数字への圧がとにかく強かった」という声もあり、営業ノルマへのプレッシャーは依然として存在します。穏やかな社風とはいえ、成果を求められる証券会社であることに変わりはありません。

大和証券の特徴

SMBC日興証券|銀証連携の協調的な文化

SMBC日興証券は三井住友フィナンシャルグループ傘下の大手証券会社で、野村證券・大和証券と並ぶ三大証券の一角を担っています。最大の特徴は「銀行との連携を活かしたビジネスモデル」と「多様なバックグラウンドを持つ人材が集まる環境」です。

SMBC日興証券は、旧日興證券出身者、シティグループ出身者、三井住友銀行からの出向者など、さまざまな経歴を持つ社員が協働しています。「同じ会社内でバックグラウンドの異なる彼らと協働することで多くの学びが得られる」という声もあり、多様な知識を吸収できる環境が整っています。

社風としては「お客様からの信頼を第一に」を重視し、マンツーマン指導や実践的な研修など、手厚い育成体制が特徴です。向上心のある社員を組織全体でバックアップし、成長を支援する文化があります。入社後最初の2年間は下積み期間として位置づけられ、語学研修やMBAプログラム、ニューヨークでの合同研修など豊富な研修機会が提供されます。

一方、OpenWorkの口コミでは「数字が全ての世界です。相場に左右されます」「営利企業である以上数字や収益を追い求めるのは当然」という声もあり、銀行系とはいえ成果主義の文化は健在です。また「年次が高い人、特に50代で働かない人が多い」という指摘もあり、世代によって働き方に差がある可能性もあります。

SMBC日興証券は、AIを活用したサービス開発や日興フロッギーなど先進的なデジタル戦略にも力を入れており、新しい金融サービスの開発に興味がある人にも魅力的な環境と言えるでしょう。

みずほ証券|幅広いキャリアパスの多様性

みずほ証券はみずほフィナンシャルグループ傘下の証券会社で、「銀行・信託・証券の一体運営」を重視したビジネスモデルが特徴です。グループの総合力を活かした価値提供を実現する体制が整っており、証券業務だけにとどまらない幅広いキャリアパスが魅力です。

社風としては「熱意のある社員には年次に関係なく機会を提供し、高い目標への挑戦を支援する」という特徴があります。実力主義の側面を持ちながらも、銀行系らしい安定性も併せ持つバランスの取れた企業文化と言えます。

OpenWorkの口コミでは「銀行系証券らしい社内風土。バリバリな投資銀行というよりは落ち着いた雰囲気」という声があり、独立系証券と比べると穏やかな雰囲気があるようです。また「女性の比率は高く、男女間で特別扱いが違うようには感じない」という評価もあり、ジェンダー平等への取り組みも進んでいます。

女性活躍の面では、OpenWorkの口コミで「管理職にも女性の方はおり、育休、産休も取りやすいのではないかと感じる」「大変働きやすい。性別によって昇進やキャリアップの機会に差はなく、実力主義で評価される」という肯定的な声が見られます。一方で「女性で役職がある人は未婚者がほとんどでした」という指摘もあり、管理職としてのキャリアと家庭の両立には課題も残されているようです。

みずほフィナンシャルグループ全体での人事制度統一により、証券だけでなく銀行や信託への異動も可能で、幅広いキャリア形成ができる点が大きな魅力です。金融業界全体を見渡したキャリアを築きたい人に向いている会社と言えるでしょう。

みずほ証券は銀行・信託への異動も可能で、幅広いキャリアパスを描けます。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券|日系と外資のハイブリッド

三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、三菱UFJフィナンシャルグループと外資系投資銀行の雄であるモルガン・スタンレーのジョイントベンチャーという独特の成り立ちを持つ証券会社です。「日系と外資系のハイブリッド」という特徴が社風にも色濃く反映されています。

最大の特徴は、モルガン・スタンレー側での採用と三菱側での採用という2つの採用窓口があることです。モルガン・スタンレー側で採用されると投資銀行第一部に、三菱側で採用されると投資銀行第二部へ配属されます。この二社体制により、外資系の実力主義と日系の安定性を併せ持つ環境が形成されています。

社風としては「実力主義、頑張った分だけ評価へ」という特徴があります。成果を重視する文化が根付いており、若手でも実績を上げれば高い評価を得られる環境です。外資系の要素が強いため、成果主義の度合いは他の日系証券よりも高いと言えるでしょう。

三菱UFJフィナンシャルグループという国内最大手の金融グループに属しているため、顧客基盤が強固であり、大型案件に携わるチャンスも豊富です。モルガン・スタンレーとの提携により、クロスボーダー案件やグローバルな業務に関わる機会も多く、国際的なキャリアを志向する人には魅力的な環境と言えます。

ただし、外資系の要素が強い分、成果を出せないと厳しい評価を受ける可能性もあります。安定を求めつつも実力で勝負したい、グローバルな環境で働きたいという人に適した会社です。

部門別の社風の違い|リテール・IB・トレーディング

証券会社の社風を理解する上で見落としてはいけないのが、部門による文化の違いです。同じ会社でも、リテール営業部門・投資銀行部門・トレーディング部門では働き方や求められる資質が大きく異なります。

配属先によって日々の業務内容や労働環境が変わるため、自分がどの部門で働きたいかを明確にしておくことが重要です。ここでは主要3部門の社風と働き方を詳しく解説します。

リテール営業部門の社風と働き方

リテール営業部門は、個人投資家や中小企業の経営者を対象に、株式や投資信託、債券などの金融商品を提案・販売する部門です。証券会社の新卒社員の多くがまずこの部門に配属されるため、証券会社の「顔」とも言える部門です。

リテール部門の社風は「体育会系のノリ」が最も色濃く残る部門と言われています。営業ノルマが明確に設定され、月末や四半期末には数字を詰める雰囲気が強まります。OpenWorkの口コミでも「ノルマ達成にプレッシャーを感じる」「数値目標を達成できている人=尊敬できる人のような風潮がある」という声が多く見られます。

働き方としては、新規顧客開拓のための飛び込み営業や電話営業、既存顧客へのコンサルティング営業が中心です。顧客の資産運用ニーズを聞き取り、最適な商品を提案するため、高いコミュニケーション能力と金融知識が求められます。富裕層や経営者層を相手にすることも多く、幅広い知識と人間力が試される仕事です。

リテール部門の魅力は「成果が直接評価に結びつく」点にあります。営業成績次第で歩合給が大きく変動し、20代でも年収1,000万円を超えることが可能です。また、顧客との信頼関係を築き、人生の重要な局面でサポートできるやりがいもあります。

一方、残業時間が長くなりがちで、平日の夜や休日も勉強に追われることが多いという厳しさもあります。顧客対応は平日の日中だけでなく、夕方以降や土日に相談会が開催されることもあり、ワークライフバランスを保つことが難しいと感じる社員も少なくありません。

リテール部門は営業ノルマへのプレッシャーが大きく、長時間労働になりがちです。

投資銀行部門(IB)の社風と働き方

投資銀行部門(IB: Investment Banking)は、企業の資金調達やM&A、IPO支援などを手がける専門性の高い部門です。リテール部門とは全く異なる働き方と社風を持ち、証券会社の中でも特にエリート意識が強い部門と言われています。

IB部門の社風は「プロフェッショナル志向」が強く、高度な専門知識と長時間労働が当たり前の環境です。大型案件を扱うため、企業の経営層と直接やり取りする機会が多く、財務・会計・法律など幅広い知識が求められます。「若手の内からでも、発言の内容に妥当性があればチームとして採用される風土」という口コミもあり、実力があれば年齢に関係なく意見を言える環境があります。

働き方としては、案件が進行中は深夜や休日の対応も頻繁にあり、激務として知られています。ただし、大和証券のIB部門のように「他社に比べて年収が低めになっている代わりに、労働時間も短くかつ厳しく管理されている」というケースもあり、会社によって差があります。

IB部門の魅力は「大規模な案件に携われる」「専門性を高められる」という点です。企業の成長や経済の発展に直接貢献できる実感があり、やりがいは非常に大きいと言えます。また、年収水準も高く、30代で2,000万円を超えることも珍しくありません。

一方、案件の締め切りに追われる日々で、プライベートの時間を確保しづらいという課題もあります。「上司が平日忙しいため、深夜や土日に上司とコミュニケーションを取ることになりがち」という指摘もあり、ワークライフバランスを重視する人には厳しい環境かもしれません。

トレーディング部門の社風と働き方

トレーディング部門は、株式や債券、為替などの金融商品を売買し、利益を生み出す部門です。トレーダー、ディーラー、セールスなど複数の職種に分かれており、それぞれ異なる役割を担っています。

トレーディング部門の社風は「瞬時の判断力と冷静さが求められる」環境です。市場は刻一刻と変化するため、リアルタイムで情報を分析し、素早く意思決定する能力が不可欠です。「個人ゲームの傾向が強く、所属する分野・業界によって働き方はかなり変わってくる」という特徴もあり、自律的に動ける人が活躍しやすい部門と言えます。

働き方としては、市場が開いている時間帯は常に画面に張り付き、取引のタイミングを見極める必要があります。海外市場を扱う場合は、時差の関係で夜間や早朝の対応が求められることもあります。ただし、リサーチ部門と比べると「基本的にフロント職ほど激務にならない傾向にあり、残業も比較的少ない」という声もあります。

トレーディング部門の魅力は「成果が明確に数値化される」点です。自分の取引で利益を出せば、それがダイレクトに評価に反映されます。年収も成果次第で大きく変動し、トップトレーダーになれば年収数千万円も可能です。また、市場の動きを読む力や分析スキルを磨けるため、金融のプロフェッショナルとして成長できる環境があります。

一方、市場の変動によるプレッシャーは大きく、損失を出した際の精神的負担も重いという厳しさがあります。また、成果が出せないと評価が下がりやすく、実力主義の厳しさを痛感する部門でもあります。

リテール営業部門
体育会系のノリ、営業ノルマ、顧客対応中心
投資銀行部門(IB)
プロフェッショナル志向、大型案件、高度な専門知識
トレーディング部門
瞬時の判断力、市場分析、成果の明確な数値化

社員の生の声|口コミサイトから見る実態

企業の公式情報や採用ページだけでは分からない、実際の働き方や社風の実態を知るには、社員の生の声を聞くことが重要です。OpenWorkやJobQなどの口コミサイトには、現役社員や元社員のリアルな意見が多数投稿されています。

ここでは、各社の良い評判と厳しい評判の両方を紹介し、入社前に知っておきたい実態をお伝えします。口コミ情報は個人の主観的な意見であり、全ての社員に当てはまるわけではありませんが、複数の口コミに共通する傾向は参考になるでしょう。

各社の良い評判|社員が語る魅力

まず、各社の良い評判から見ていきましょう。野村證券については「若手を育てる文化がある。育成体制が整っている」「風通しがよい。プライベートもしっかり確保できる」という声があります。業界トップ企業として、教育研修制度が充実しており、若手でも成長できる環境が整っているようです。

大和証券では「社員同士のつながりが強さ。支え合い深め合う仲間がいる」「証券業界の中でも高い水準の給与。ダイバーシティにも力を入れている」という評価が目立ちます。協調的な社風と充実した福利厚生が魅力として挙げられています。また「若手だと有給も好きにとれます。残業も遅くなることはあまりない」という口コミから、ワークライフバランスが比較的保ちやすい環境であることが分かります。

SMBC日興証券については「日興證券時代から続く大手証券としてのブランド力がある」「経営者や医者など、色んなひとと出会える」という声があります。銀行との連携による顧客基盤の強さと、多様な人材との出会いが魅力のようです。また「マンツーマン指導や実践的な研修など、手厚い育成体制が整っている」という評価もあり、教育面での充実度が高いことがうかがえます。

みずほ証券では「管理職にも女性の方はおり、育休、産休も取りやすい」「大変働きやすい。性別によって昇進やキャリアップの機会に差はなく、実力主義で評価される」という女性活躍に関する肯定的な声が見られます。銀行系証券として安定性があり、ダイバーシティ推進にも力を入れている点が評価されています。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券については、口コミ数は他社より少ないものの「日系と外資のハイブリッドで、両方の良さを享受できる」「大型案件に携われるチャンスが豊富」という声があります。グローバルな環境で働けることや、モルガン・スタンレーとの提携による案件の質の高さが魅力として挙げられています。

各社とも育成体制が充実しており、若手でも成長できる環境が整っています。

各社の厳しい評判|入社前に知っておきたいこと

次に、各社の厳しい評判も見ていきましょう。野村證券については「支店営業の新卒については育てるという文化というよりも、大量採用の中から育った人のみ残る」「数字は人格という言葉が未だに残っている縦社会」という厳しい声があります。実力主義が徹底されている分、成果を出せないと居場所がなくなる可能性もあるようです。

また「雰囲気、成果達成率への追求度合い、人材育成の体制など、かなりの面で配属された支店によって大きく異なる」という指摘もあり、配属先によって働き方が大きく変わる可能性があります。配属ガチャと呼ばれるリスクは、野村證券でも存在するようです。

大和証券では「支店長と部長の数字への圧がとにかく強かった」「対面証券、ひいては金融業界全体の流れとして厳しい環境にある」という声があります。穏やかな社風とはいえ、営業ノルマへのプレッシャーは依然として強く、数字を達成できないと厳しい状況に置かれることもあるようです。

SMBC日興証券については「数字が全ての世界です。相場に左右されます」「年次が高い人、特に50代で働かない人が多い」という指摘があります。銀行系とはいえ成果主義の文化は健在で、世代によって働き方に差がある可能性も示唆されています。

みずほ証券では「女性の比率は高く、男女間で特別扱いが違うようには感じないが、若手に関しては、女性の離職率が高い」「女性で役職がある人は未婚者がほとんどでした」という声があります。女性活躍を推進しているものの、管理職としてのキャリアと家庭の両立には課題が残されているようです。

全社に共通する厳しい評判としては「残業時間が長い」「ノルマのプレッシャーが大きい」「ワークライフバランスを保つことが難しい」という声が多く見られます。証券業界全体の特性として、激務であることは覚悟しておく必要があるでしょう。

証券業界は営業ノルマへのプレッシャーが大きく、長時間労働になりがちです。入社前に実態をしっかり確認しましょう。

年収・待遇・労働環境の実態|5社を比較

証券会社を選ぶ際に気になるのが、年収や待遇、労働環境の実態です。ここでは大手5社の平均年収、残業時間、福利厚生などを比較し、各社の待遇面での違いを明らかにします。

証券業界は他業界と比べて高収入が期待できる一方、その分長時間労働になりがちという側面もあります。自分が重視する条件を明確にした上で、各社の実態を確認しましょう。

平均年収と給与体系の違い

【重要な注意事項】

本記事で使用している年収データは、主に各社の持株会社の有価証券報告書に基づいています。持株会社は管理部門中心の少人数で構成されているため、実際の証券会社で働く営業社員やバックオフィス社員の平均年収とは大きく異なる場合があります。

実際の年収は以下の要因で大きく変動します:

  • 配属部門(リテール営業、投資銀行、トレーディング、バックオフィスなど)
  • 役職・等級
  • 個人の営業成績
  • 年齢・勤続年数

より実態に近い年収情報については、OpenWorkなどの口コミサイトのデータも併せてご参照ください。

大手証券5社の平均年収は、有価証券報告書や口コミサイトのデータによると以下のようになっています。野村ホールディングスは平均年収1,408万円(2024年3月期)、大和証券グループ本社は1,626万円(2025年3月期)、三菱UFJ証券ホールディングスは1,072万円、みずほフィナンシャルグループは1,117万円(2025年3月期)、SMBC日興証券は1,095万円(2023年度)となっています。

※これらは各持株会社または証券会社の有価証券報告書に基づく数値です。持株会社の従業員数は少数のため、実際の証券会社社員の平均年収とは異なる場合があります。

OpenWorkの口コミによると、大和証券の平均年収は664万円、野村證券は800万円台程度とされています。また、年代や職種によって大きく変動するため、あくまで目安として捉えるべきでしょう。

年代別に見ると、20代の平均年収は400万円〜600万円程度、30代では700万円〜900万円程度、40代では1,000万円を超えることも珍しくありません。営業職で成績上位者になれば、20代でも年収1,000万円を超えることが可能です。

給与体系は基本給と歩合給(インセンティブ)、賞与で構成されます。リテール営業職の場合、営業成績によって歩合給が大きく変動するため、同期入社でも年収に数百万円の差が出ることもあります。「入社2、3年目でも年収500万を超えることはよくあります。30代半ば以降役職につけば年収1000万は超えてきます」という口コミもあり、実力次第で高収入を得られる環境です。

一方、投資銀行部門やトレーディング部門では基本給が高めに設定され、さらに業績連動賞与が加わるため、年収水準はリテール部門よりも高くなる傾向があります。外資系証券と比べると日系証券の年収は低めですが、それでも一般企業と比較すれば十分高水準と言えるでしょう。

※年収データの出典と注意事項

  • 持株会社の年収:各社の有価証券報告書(2024年3月期または2025年3月期)
  • 口コミサイトの年収:OpenWork投稿データ(2025年1月時点)
  • 持株会社のデータは管理部門中心の少人数のため、実際の証券営業社員の年収とは大きく異なる場合があります
  • 部門や職種、個人の成績によって年収は大きく変動します

残業時間とワークライフバランス

証券業界の残業時間は、OpenWorkによると平均31.2時間とされています。一般的にホワイト企業の残業時間は20時間程度とされているため、証券業界はやや多い水準にあると言えます。ただし、会社や部門によって大きく異なります。

大和証券は平均残業時間が20時間台と比較的短く、証券業界の中ではワークライフバランスが取りやすい環境です。「若手だと有給も好きにとれます。残業も遅くなることはあまりない」という口コミもあり、プライベートの時間を確保しやすいようです。

一方、野村證券やSMBC日興証券では、部門や配属先によって残業時間に大きな差があるようです。リテール営業部門では、顧客対応や新規開拓のために夜遅くまで働くことも多く、「月収の半分が残業代」という口コミもあります。

投資銀行部門は特に激務として知られており、案件が進行中は深夜や休日の対応も頻繁にあります。ただし、大和証券のIB部門のように「労働時間が厳しく管理されている」というケースもあり、会社によって差があります。

ワークライフバランスについては、「時間内に最大限のパフォーマンスをあげるかを意識して行動するようになっている」「管理職が早く帰ることを推奨している」という前向きな口コミもある一方、「労働時間ももちろんだが、プレッシャーも大きい仕事なので、目的がないと心が折れる」という厳しい声もあります。

証券業界では、平日の業務時間外や休日も市場の動向をチェックしたり、資格試験の勉強をしたりする必要があるため、完全にプライベートと仕事を切り離すことは難しいという現実もあります。

福利厚生と働きやすさ

大手証券会社の福利厚生は、一般企業と比べてかなり充実した水準にあります。通勤手当や残業手当といった基本的な手当は完備されており、住宅関連の手当も手厚いのが特徴です。

単身赴任者向けの借り上げマンションや社員寮を用意している企業も多く、転居の負担が軽減されます。証券会社では数年単位で異動することが多いため、住まいについては充実したサポートを受けられるでしょう。

また、自社保有のリゾート施設やスポーツクラブを格安の社員価格で利用できる福利厚生もあります。大手企業ならではの充実した福利厚生が、就職先として証券会社が人気を集めている要因の一つです。

育児休業や産前産後休暇の制度も整備されており、女性社員の育休取得率は高い水準にあります。厚生労働省のデータによると、金融業界全体の女性育休取得率は80%を超えており、証券会社も同様の水準と考えられます。男性の育休取得も徐々に進んでおり、大手企業を中心に取得を推奨する動きが広がっています。

ただし、育休から復帰した後のキャリアについては、「女性で役職がある人は未婚者がほとんど」「子育てのため時短勤務で働いている人はほとんど管理職になれない」という指摘もあり、管理職としてのキャリアと育児の両立には課題が残されているようです。

大手証券会社の福利厚生は充実しており、住宅手当や社員寮など手厚いサポートを受けられます。

女性社員のキャリア実態|長く働ける環境か

証券会社は伝統的に男性中心の業界というイメージが強く、女性が長く働ける環境なのか気になる就活生も多いでしょう。近年は女性活躍推進が進み、総合職で働く女性も増えていますが、実態はどうなのでしょうか。

ここでは、女性管理職比率や育休取得率などのデータと、実際の女性社員の声をもとに、女性のキャリア実態を詳しく見ていきます。

女性管理職比率と育休取得率

日本証券業協会は「2030年までに女性役員率30%以上」という目標達成に向けて、「2030年30%チャレンジ」への賛同を表明しており、業界全体でダイバーシティ推進に取り組んでいます。ただし、現状では女性管理職比率はまだ低い水準にあります。

厚生労働省の「令和5年度雇用均等基本調査」によると、日本企業全体の女性管理職比率は係長相当職で19.5%、課長相当職で11.6%、部長相当職で7.4%となっています。証券業界も同様の傾向にあり、「職位が上がると女性比率が低くなる」という課題が指摘されています。

育休取得率については、大手証券会社では女性の育休取得率は80%以上と高い水準にあります。OpenWorkの口コミでも「育児休暇を取得している社員は多く、実際に長期期間休んでいる社員も複数いました」「産休育休は取りやすいし、皆心から祝福してくれる」という声があり、制度としては整備されているようです。

男性の育休取得も徐々に進んでおり、「最近は男性社員の育休取得も増えている」という口コミも見られます。ただし、全体としてはまだ少数派であり、今後さらなる取得促進が期待されます。

一方で、育休から復帰した後のキャリアについては課題も残されています。「女性で役職がある人は未婚者がほとんどでした」「子育てのため時短勤務で働いている人はほとんど管理職になれない」という指摘があり、管理職としてのキャリアと育児の両立は依然として難しい状況にあるようです。

育休取得率は高いものの、管理職としてのキャリアと育児の両立には課題が残されています。

女性社員のキャリア事例と本音

実際に証券会社で働く女性社員の声を見ていきましょう。肯定的な意見としては、「大変働きやすい。性別によって昇進やキャリアップの機会に差はなく、実力主義で評価される」「女性の比率は高く、男女間で特別扱いが違うようには感じない」という声があります。

また、大和証券では「多様性をチカラに変える」というスローガンのもと、女性活躍推進に積極的に取り組んでおり、女性社員からも「社員同士が互いを認め合い、支え合う風土がある」という評価が聞かれます。SMBC日興証券でも「マンツーマン指導や実践的な研修など、手厚い育成体制が整っている」という声があり、女性でも安心して成長できる環境があるようです。

一方、厳しい意見としては「女性社員は20代後半で大半が退職する為、ロールモデルが居ない」「若手に関しては、女性の離職率が高い」という指摘があります。結婚や出産を機に退職する女性が多く、長期的なキャリアを描きにくい環境があるようです。

また「そうは思わない。女性の職種は総合職(転勤有)と特定職(転勤無)があるが、総合職で結婚出産後も働き続けている女性は少ない」「昔よりましになったものの、やはり未だに男性社会であったり、支店によっては情熱ややる気を強要されたりする」という声もあり、会社全体としての文化改革はまだ道半ばと言えるでしょう。

女性が証券会社で長く働き続けるためには、自分のキャリアビジョンを明確に持ち、周囲の理解と協力を得ながら、仕事と家庭の両立を図る必要があります。また、配属先や上司によって働きやすさが大きく変わるため、入社前のOB訪問などで実態をしっかり確認することが重要です。

配属リスクと対策|希望部署に行けるか

証券会社への就職を考える際、多くの就活生が不安に感じるのが「配属リスク」です。希望する部署に配属されるとは限らず、リテール営業に配属される可能性が高いという現実があります。

ここでは、配属の決まり方や希望の通りやすさ、配属後の部署異動の可能性について詳しく解説します。入社前に配属リスクを理解しておくことで、入社後のミスマッチを防げるでしょう。

配属の決まり方と希望の通りやすさ

大手証券会社の新卒採用では、多くの場合「総合職」として一括採用され、入社後に配属先が決まります。一部の会社では投資銀行部門やリサーチ部門への部門別採用を実施していますが、採用枠は非常に少なく、倍率も高いのが実情です。

配属先は、本人の希望、適性、会社の人員ニーズなどを総合的に判断して決定されます。ただし、新卒社員の多くは最初にリテール営業部門に配属されるケースが一般的です。大和証券でも「入社する社員の半分程度はリテール部門に配属される」とされており、リテール配属の可能性は高いと考えておくべきでしょう。

希望の通りやすさは会社によって異なりますが、全体としては「希望通りにはいかないことが多い」というのが実情です。OpenWorkの口コミでも「配属先によって雰囲気や働き方が大きく異なる」「希望部署に行けるかは運次第」という声が多く見られます。

投資銀行部門やトレーディング部門への配属を希望する場合、学生時代の専門分野(金融工学、会計、法律など)や語学力、インターンシップでの実績などが評価材料となります。部門別採用を実施している会社では、選考段階から希望部門を明確にし、その部門に必要なスキルをアピールすることが重要です。

また、内定者懇親会やOB訪問の際に、人事担当者や先輩社員に配属の実態について質問し、情報収集することをおすすめします。「配属の決まり方」「希望が通る確率」「どのような人がどの部門に配属されやすいか」などを具体的に聞いておくと、入社後のイメージが湧きやすくなります。

配属先は入社後に決まることが多く、希望通りにいかないケースもあります。OB訪問で実態を確認しましょう。

配属後の部署異動の可能性

最初の配属先が希望と異なった場合でも、その後の部署異動によってキャリアパスを修正できる可能性があります。証券会社では数年単位で異動することが一般的で、リテール部門から投資銀行部門への異動も不可能ではありません。

「最近ではリテール部門からホールセール部門(投資銀行部門)への異動ができる会社も少なくありません」という情報もあり、実績を積めば希望部門への異動のチャンスはあります。野村證券などでは、リテール部門で成果を上げた社員が投資銀行部門のカバレッジバンカーに異動するケースもあるようです。

ただし、「必ずしもホールセール部門に異動ができるというわけではない点を覚えておきましょう」という注意喚起もあり、異動は確実ではありません。異動を希望する場合は、現在の部署で高い成果を上げること、希望部門に必要な資格やスキルを身につけること、上司や人事に異動希望を明確に伝えることが重要です。

また、みずほ証券のようにフィナンシャルグループ全体での人事異動が可能な会社では、証券だけでなく銀行や信託への異動も視野に入れられます。幅広いキャリアパスを描きたい人にとっては、グループ全体での異動制度がある会社を選ぶのも一つの戦略です。

配属リスクを完全に避けることは難しいですが、入社前に実態を理解し、入社後も積極的にキャリア形成に取り組むことで、自分の希望に近いキャリアを実現できる可能性は高まります。どの部署に配属されても、そこで学べることは必ずあるという前向きな姿勢を持つことも大切です。

自分に合った証券会社の選び方|3つのステップ

ここまで大手証券5社の社風や働き方、部門別の違いなどを詳しく見てきました。では、実際に自分に合った証券会社を選ぶにはどうすればよいのでしょうか。

ここでは、証券会社選びの具体的な方法を3つのステップで解説します。この手順に沿って企業研究を進めれば、入社後のミスマッチを防ぎ、自分に最適な会社を見つけられるでしょう。

ステップ1:自己分析で価値観を明確にする

証券会社選びの第一歩は、自分自身の価値観や志向性を明確にすることです。「なぜ証券会社で働きたいのか」「どんな働き方を理想とするのか」を深く考えましょう。

まず「実力主義か安定志向か」を自問してみてください。成果を出せば年齢に関係なく高収入を得られる実力主義の環境に魅力を感じるなら、野村證券や三菱UFJモルガン・スタンレー証券が向いているでしょう。一方、安定性を重視し、協調的な環境で働きたいなら、大和証券や銀行系証券が適しています。

次に「ワークライフバランスをどの程度重視するか」も考えましょう。高収入ややりがいのために激務も厭わないのか、それともプライベートの時間も大切にしたいのか。証券業界は全体として激務の傾向がありますが、会社や部門によって差があります。自分がどこまで仕事に時間を割けるのかを冷静に判断しましょう。

また「グローバルに働きたいか、国内中心がよいか」という軸も重要です。海外拠点での勤務や国際的な案件に携わりたいなら、野村證券や三菱UFJモルガン・スタンレー証券のようにグローバル展開している会社を選ぶべきです。国内の顧客と深く関わりたいなら、リテール営業に強い大和証券やSMBC日興証券が適しているでしょう。

さらに「どの部門で働きたいか」も明確にしておきましょう。リテール営業で個人投資家をサポートしたいのか、投資銀行部門で大型案件に携わりたいのか、トレーディング部門で市場と向き合いたいのか。部門によって求められる資質や働き方が大きく異なるため、自分の適性と照らし合わせて考えることが重要です。

自己分析の4つのポイント

ステップ2:OB訪問で社風を肌で感じる

自己分析で自分の価値観を明確にしたら、次は実際に各社で働く社員に会って、社風を肌で感じることが重要です。OB訪問は、企業の公式情報や口コミサイトだけでは分からない、リアルな雰囲気を知る最良の方法です。

OB訪問では、「実際の働き方」「社風の実態」「配属の決まり方」「女性のキャリア事例」「ワークライフバランス」など、気になることを率直に質問しましょう。複数の社員に会うことで、個人の意見だけでなく、会社全体の傾向も見えてきます。

特に確認したいのが「配属リスク」です。希望する部門に配属される確率や、配属後の異動の可能性について具体的に聞いておきましょう。また、「この会社で働いていて良かったこと」「入社前と入社後でギャップを感じたこと」なども聞くと、入社後のイメージが湧きやすくなります。

OB訪問の際は、できれば複数の部門の社員に会うことをおすすめします。リテール営業、投資銀行部門、トレーディング部門など、異なる部門の社員に話を聞くことで、部門別の社風の違いも理解できます。

また、女性のキャリアについて気になる場合は、実際に働いている女性社員に会って話を聞くことが重要です。「育休から復帰した後のキャリア」「管理職としての働き方」「仕事と家庭の両立」など、女性ならではの視点で質問してみましょう。

ステップ3:複数社を比較して最終判断する

自己分析とOB訪問を通じて各社の実態を理解したら、最後に複数社を比較して最終判断を下します。比較する際は、自分が重視する軸を明確にし、その軸に沿って各社を評価しましょう。

比較のポイントとしては、「社風の自分との適合性」「年収・待遇」「ワークライフバランス」「キャリアパスの明確さ」「配属リスクの程度」「女性活躍の実態」などが挙げられます。これらの項目について、各社を5段階評価するなどして可視化すると、判断しやすくなります。

また、内定者懇親会や最終面接の際の雰囲気も重要な判断材料です。実際に社員と接してみて、「この人たちと一緒に働きたい」と思えるかどうかは、社風との相性を測る重要な指標です。直感も大切にしましょう。

複数社から内定をもらった場合は、焦って決めずに、じっくり考える時間を取りましょう。家族や友人、大学のキャリアセンターの職員などに相談するのも有効です。第三者の視点を取り入れることで、自分では気づかなかった観点が見えてくることもあります。

最終的には「この会社で働くことで、自分の理想とするキャリアを実現できるか」「長期的に成長し続けられる環境か」という視点で判断しましょう。短期的な条件だけでなく、5年後、10年後の自分を想像して、最も成長できる環境を選ぶことが重要です。

自己分析、OB訪問、複数社比較の3ステップで、自分に合った証券会社を見極めましょう。

証券会社で働く魅力とやりがい|向いている人は?

ここまで証券会社の社風や働き方、選び方について詳しく見てきましたが、そもそも証券会社で働く魅力とは何でしょうか。また、どのような人が証券会社に向いているのでしょうか。

ここでは、証券業界で働く意義とやりがい、そして証券会社で活躍できる人の特徴について解説します。

証券会社で働く4つの魅力

証券会社で働く魅力は大きく4つあります。まず1つ目は「高収入を得られること」です。証券業界の平均年収は他業界と比べて高水準にあり、20代で年収1,000万円を超えることも可能です。実力次第で若くして高収入を得られる環境は、大きな魅力と言えるでしょう。

2つ目は「金融のプロフェッショナルとして成長できること」です。証券会社では、株式市場や経済の動向を常にチェックし、高度な金融知識を身につける必要があります。投資信託、債券、デリバティブなど幅広い金融商品を扱うため、金融のプロとしてのスキルを磨けます。また、富裕層や経営者層と接する機会も多く、ビジネスパーソンとしての視野も広がります。

3つ目は「社会的意義の大きな仕事に携われること」です。証券会社は、資金を必要とする企業と、資産運用を希望する投資家を結びつける役割を担っています。企業の成長を資金面からサポートし、個人投資家の資産形成を支援することで、経済の発展に直接貢献できます。「日本における個人金融資産は2,000兆円超。この個人金融資産がリスクマネーとして企業や国に流れることで、経済成長と社会の発展につながります」という大きな使命を担う仕事です。

4つ目は「実力主義の環境で自分の力を試せること」です。年齢や勤続年数に関係なく、成果を出せば評価される文化があります。若手でも大きな案件を任されることがあり、自分の実力を存分に発揮できる環境です。成長意欲が高く、チャレンジ精神旺盛な人にとっては、非常にやりがいのある職場と言えるでしょう。

証券会社で働く4つの魅力

証券会社に向いている人の特徴

証券会社に向いている人の特徴として、まず「数字へのコミットメントが強い人」が挙げられます。証券業界では営業ノルマや目標達成が重視されるため、数字に対して強い責任感を持ち、結果を出すことにこだわれる人が活躍できます。

次に「継続的に学び続けられる人」も重要です。金融市場は日々変化し、新しい金融商品や制度も次々と登場します。常に最新の情報をキャッチアップし、自己研鑽を続けられる人でなければ、証券業界で長く活躍することは難しいでしょう。

また「高いコミュニケーション能力を持つ人」も向いています。特にリテール営業では、顧客との信頼関係を築き、ニーズを的確に把握する力が求められます。投資銀行部門でも、企業の経営層と対等にやり取りできるコミュニケーション能力が必要です。

さらに「ストレス耐性が高い人」も重要な要素です。証券業界は市場の変動やノルマのプレッシャーなど、ストレスの多い環境です。困難な状況でも冷静に判断し、前向きに取り組める精神的なタフネスが求められます。

最後に「実力主義の環境を楽しめる人」が挙げられます。年功序列ではなく、成果で評価される環境に魅力を感じ、競争を楽しめる人が証券会社に向いています。「成果に対する適正な評価=ホワイト」と考えられる人にとっては、非常に働きがいのある環境と言えるでしょう。

よくある質問(Q&A)

よくある質問(Q&A)
体育会系の厳しさはどの程度ですか?

証券業界は「体育会系」というイメージが強いですが、近年は働き方改革の影響で以前ほど極端な体育会系文化は減少しています。ただし、営業ノルマへのコミットメントや数字への意識は依然として高く、成果を求められるプレッシャーは存在します。会社や部門によって差があり、野村證券は比較的実力主義が徹底されている一方、大和証券は穏やかな社風とされています。

中途採用者は新卒と同じように評価されますか?

証券会社では実力主義が基本のため、中途採用者でも成果を出せば新卒と同様に評価されます。特に投資銀行部門やトレーディング部門では、即戦力として専門性を持つ中途採用者が重宝されます。ただし、リテール部門では新卒からの育成を重視する文化もあるため、配属先によって受け入れ体制に差がある可能性があります。

地方支店と本社で社風は違いますか?

地方支店と本社では社風や働き方に違いがあります。地方支店ではリテール営業が中心で、地域密着型の営業スタイルが求められます。本社や東京の大型支店では、富裕層向けの高度なコンサルティングや投資銀行業務に携わる機会が多くなります。また、配属先の支店長や上司によって雰囲気が大きく変わることもあり、「配属された支店によって大きく異なる」という口コミも見られます。

離職率が高いと聞きますが本当ですか?

証券業界は他業界と比べて離職率がやや高い傾向にあります。特にリテール営業では、ノルマのプレッシャーや長時間労働に耐えられず、若手のうちに退職する人も一定数います。OpenWorkの口コミでも「女性社員は20代後半で大半が退職する」「支店営業の新卒については大量採用の中から育った人のみ残る」という指摘があります。ただし、会社や部門によって差があり、投資銀行部門などでは専門性を高めて長く働く人も多くいます。

野村證券と大和証券の一番の違いは何ですか?

野村證券と大和証券の最大の違いは「社風」です。野村證券は徹底した実力主義で、「数字は人格」という言葉に象徴されるように、成果が全てを決める文化があります。一方、大和証券は「年次関係なくお互いで助け合い、刺激しあう社風」が特徴で、協調性を重視する穏やかな雰囲気があります。また、野村證券はグローバル展開に強みがあり、大和証券は国内のリテール営業に強みを持つという事業面での違いもあります。

外資系証券と日系証券の社風の違いは?

外資系証券は完全な実力主義で、成果を出せば高収入を得られる一方、結果が出せないと厳しい評価を受けます。年収水準は日系証券より高いですが、雇用の安定性は低く、解雇のリスクもあります。日系証券は外資系と比べると安定志向で、長期的な育成を重視する傾向があります。また、外資系証券にはリテール部門がなく、投資銀行業務やトレーディングなど専門性の高い業務に特化しています。

銀行系証券と独立系証券の違いは?

銀行系証券(SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券)は、親会社である銀行との連携を活かしたビジネスモデルが特徴です。銀行の顧客基盤を活用でき、銀行や信託への異動も可能で、幅広いキャリアパスを描けます。独立系証券(野村證券、大和証券)は、実力主義が徹底されており、成果次第で早期の昇進が可能です。親会社からの出向がないため、純粋に実力で評価される環境があります。

まとめ

証券会社の社風は、会社によって大きく異なります。野村證券は業界トップとして徹底した実力主義、大和証券は穏やかで協調的な社風、SMBC日興証券は銀証連携の協調的な文化、みずほ証券は幅広いキャリアパスの多様性、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は日系と外資のハイブリッドという特徴があります。

また、同じ会社でもリテール営業・投資銀行・トレーディングなど部門によって社風や働き方は全く異なります。自分がどの部門で働きたいかを明確にし、その部門の実態を理解することが重要です。

証券会社選びで失敗しないためには、自己分析で自分の価値観を明確にし、OB訪問で社風を肌で感じ、複数社を比較して最終判断することが大切です。OpenWorkなどの口コミサイトも参考にしながら、表向きの情報だけでなく実態を把握しましょう。

女性のキャリアについては、育休取得率は高い一方で、管理職としてのキャリアと育児の両立には課題も残されています。配属リスクについても、希望通りにいかないことが多いという現実を理解しておく必要があります。

証券会社で働く魅力は、高収入、金融のプロとしての成長、社会的意義の大きさ、実力主義の環境にあります。数字へのコミットメントが強く、継続的に学び続けられる人が向いている業界です。

就職先の選択は個人の価値観や状況により異なります。詳しくは各証券会社の採用ページや説明会でご確認ください。また、口コミ情報は個人の主観的な意見であり、全ての社員に当てはまるわけではありません。自分の目と耳で確かめ、納得した上で決断することが大切です。

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SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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