会社設立のミチシルベ

証券会社を選ぶとき、「どこが使いやすいんだろう」と悩んでいませんか。

手数料の安さも大切ですが、実際に使ってみたら操作が複雑で困った、という声も少なくありません。

使いやすさは、スマホアプリの操作性やサポート体制、初心者向け機能の充実度など、さまざまな要素で決まります。

この記事では、証券会社の使いやすさを評価する具体的なポイントと、おすすめの証券会社5社を比較してご紹介します。

自分に合った使いやすい証券会社を見つけて、安心して投資を始めましょう。

証券会社の「使いやすさ」とは？｜3つの評価ポイント

証券会社の使いやすさを判断するには、具体的な評価基準を知ることが大切です。

漠然と「使いやすい」と言われても、何を基準に選べばよいか分かりませんよね。

使いやすさは主に3つの要素で評価できます。

取引ツール・アプリの操作性、サポート体制の充実度、初心者向け機能の有無です。

これらのポイントを押さえることで、自分に合った証券会社を見つけやすくなります。

取引ツール・アプリの操作性

スマホアプリやPC取引ツールの操作性は、日々の取引に直結する重要なポイントです。

画面の見やすさ、注文の手順の少なさ、情報へのアクセスのしやすさが使いやすさを左右します。

一方、SBI証券は取引の目的に応じたそれぞれのアプリが用意されており、多機能ですが管理がやや煩雑になる傾向があります。

実際に口座開設後、デモ画面や少額取引で使い勝手を確認するのがおすすめです。

人によって「使いやすい」と感じるポイントは異なるため、自分の感覚に合うかどうかが最も重要です。

サポート体制の充実度

投資初心者にとって、困ったときに相談できるサポート体制があるかどうかは安心感に直結します。

電話サポートの対応時間、チャットサポートの有無、問い合わせへの回答の丁寧さがポイントです。

マネックス証券も、テンプレートではなく具体的で丁寧な回答が返ってくると評価されており、サポート体制に定評があります。

サポートの質は証券会社によって大きく差があります。

口コミや評判を参考にしながら、初心者向けのサポートが充実している証券会社を選ぶと安心です。

初心者向け機能の有無

投資を始めたばかりの方には、初心者向けの機能が充実している証券会社がおすすめです。

専門用語の解説、投資ガイド、セミナーの開催、少額投資への対応などが該当します。

また、楽天証券は2024年12月にリリースされたスマホアプリ「iGrow」で、NISAもiDeCoもまとめてアプリで管理でき、投資信託の取引もアプリで完結するため、初めての方でも簡単に資産づくりが始められます。

初心者向け機能が充実していると、投資の学習と実践を同時に進められるため、挫折しにくくなります。

オリコン顧客満足度調査

使いやすい証券会社おすすめ5社｜特徴を比較

ここでは、使いやすさに定評がある主要5社の特徴を比較します。

それぞれの証券会社には独自の強みがあるため、自分の投資スタイルに合った会社を選ぶことが大切です。

以下の比較表で、各社の基本情報を確認してみましょう。

SBI証券｜豊富な機能と使いやすさのバランス

SBI証券は、口座数約1,500万を誇る国内最大手のネット証券です。

取扱商品数が豊富で、投資信託約2,600本、外国株9カ国、IPO取扱実績も業界トップクラスです。

ただし、価格.comに寄せられたレビューでは、操作画面の使い勝手に対するマイナス評価が目立ち、PCやスマホアプリのUIがイマイチという声があります。

幅広い投資商品を扱いたい方、IPO投資に挑戦したい方にはSBI証券がおすすめです。

楽天証券｜初心者に優しいシンプル設計

楽天証券は、楽天グループが運営するネット証券で、口座数約1,200万を突破しています。

アプリの使いやすさと楽天ポイントとの連携が大きな魅力です。

オリコン顧客満足度調査では、「取引のしやすさ」「分析ツール」「資産管理」の部門でトップの評価を得ています。

初めて投資をする方、楽天サービスをよく使う方には楽天証券がおすすめです。

マネックス証券｜米国株取引の使いやすさNo.1

マネックス証券は、米国株の取扱銘柄数約5,000銘柄と豊富で、米国株投資に強みがあります。

在職期間が長いスタッフが多く、サービスの変遷を熟知しているため、質の高いサポートを受けられます。

取引ツールは17種類と豊富で、初心者向けから上級者向けまで幅広く対応しています。

クレカ積立ではdカードで最大1.1%のポイント還元を受けられる点も魅力です。

米国株投資に興味がある方、丁寧なサポートを重視する方にはマネックス証券がおすすめです。

松井証券｜サポート体制が充実

松井証券は、創業100年以上の老舗ネット証券で、サポート体制の充実度に定評があります。

「Webユーザビリティランキング2024〈企業サイト（PC）編〉」にて、証券・保険業界で最高評価の第1位を獲得しています。

サイトの使いやすさも高く評価されており、初心者でも迷わず操作できます。

手数料は1日50万円まで無料、25歳以下は無料と、少額投資を始めたい方にも優しい設定です。

IPO取扱実績も年間54銘柄と充実しています。

サポート重視の方、少額から始めたい方には松井証券がおすすめです。

三菱UFJeスマート証券｜スマホ特化の使いやすさ

三菱UFJeスマート証券（旧auカブコム証券）は、三菱UFJフィナンシャル・グループの一員として信頼性の高い証券会社です。

スマホアプリに特化した使いやすさが特徴です。

手数料は1日100万円まで無料で、単元未満株の「プチ株」も取り扱っています。

スマホでの取引をメインに考えている方、Pontaポイントを貯めたい方におすすめです。

取引ツール・アプリの使いやすさを比較｜実際の画面で解説

取引ツールやアプリの使いやすさは、日々の投資体験に大きく影響します。

ここでは、スマホアプリとPC取引ツールの使いやすさを具体的に比較します。

スマホアプリの見やすさ・操作性

スマホアプリの使いやすさは、画面の見やすさ、情報へのアクセスのしやすさ、注文のスムーズさで評価できます。

国内株式・米国株式の管理に別アプリが必要なSBI証券と比べて、楽天証券は「iSPEED」という1つのアプリですべて管理できるのがメリットです。

1つのアプリを開くだけで、必要な情報をオンラインで手軽にチェックできます。

アプリの使いやすさを重視するなら、実際に口座開設後にデモ画面で操作感を確認するのがおすすめです。

PC取引ツールの機能と使い勝手

PC取引ツールは、より詳細な分析や複数画面での情報確認が可能です。

楽天証券のPC向けツール「MARKET SPEED II」は、高速な動作と直感的な操作性で定評があります。

SBI証券の「HYPER SBI 2」は高機能ですが有料となっており、楽天証券はツール・アプリともにすべて無料で使える点で優位性があります。

マネックス証券は17種類もの取引ツールがあり、中上級者向けの高機能なツールも揃っています。

自分の投資スタイルに合わせて、必要な機能を持つツールを選ぶことが大切です。

注文方法の分かりやすさ

注文方法の分かりやすさは、投資初心者にとって特に重要なポイントです。

注文画面がシンプルで、手順が少ないほど操作ミスのリスクが減ります。

注文確認画面の有無、取消可能時間、逆指値やOCO注文などのリスク管理機能も確認しておくと安心です。

誤操作防止機能が充実している証券会社を選ぶことで、安全に取引を進められます。

初心者がつまずきやすい3つのポイントと解決策

投資を始めたばかりの方が直面しやすい課題と、その解決策をご紹介します。

これらのポイントを事前に知っておくことで、挫折を防ぎやすくなります。

口座開設後に何をすればいいか分からない

口座開設が完了したものの、次に何をすればよいか分からず放置してしまう方は少なくありません。

まずは少額から始めて、取引の流れを体験することが大切です。

NISAのつみたて投資枠を活用すれば、利益が非課税になるメリットもあります。

各証券会社の公式サイトには、初心者向けのガイドや動画解説が用意されています。

これらを活用して、基本的な操作方法を学びましょう。

専門用語が多くて理解できない

投資の世界には専門用語が多く、最初は戸惑うことも多いでしょう。

「約定」「指値」「成行」「信用取引」など、聞き慣れない言葉が次々と出てきます。

初心者向けの用語集やガイドが充実している証券会社を選ぶと、学習がスムーズに進みます。

分からない用語が出てきたら、その都度調べる習慣をつけましょう。

各証券会社の用語集や、金融庁の投資ガイドも参考になります。

金融庁:投資の基本

注文方法が複雑で操作ミスが怖い

注文操作のミスで意図しない取引をしてしまうのではないか、という不安を抱える方も多いです。

特に「成行注文」と「指値注文」の違いを理解していないと、予想外の価格で約定してしまうことがあります。

単元未満株（ミニ株）を活用すれば、数百円から株式投資を始められます。

SBI証券の「S株」、楽天証券の「かぶミニ」、マネックス証券の「ワン株」など、各社が単元未満株サービスを提供しています。

サポート体制で選ぶ｜困ったときに頼れる証券会社は？

投資を続けていく中で、疑問や不安が生じることは避けられません。

そんなとき、充実したサポート体制があると安心です。

電話サポートの対応時間・つながりやすさ

電話サポートの対応時間は、証券会社によって異なります。

平日の営業時間内のみの会社もあれば、土日や夜間にも対応している会社もあります。

SBI証券や楽天証券は電話サポートやチャットサポートが充実しており、平日の営業時間内であれば専門スタッフに相談できます。

チャット・メールサポートの充実度

電話が苦手な方や、営業時間外に質問したい方には、チャットやメールサポートが便利です。

多くの証券会社がチャットサポートを導入しており、簡単な質問であればすぐに回答が得られます。

メールサポートの場合、回答までに時間がかかることもありますが、複雑な質問や詳細な説明が必要な場合には適しています。

投資ガイド・セミナーの有無

投資の知識を深めたい方には、投資ガイドやセミナーが充実している証券会社がおすすめです。

多くの証券会社が、初心者向けのオンラインセミナーや動画コンテンツを提供しています。

楽天証券では、日経テレコンを無料で閲覧できるほか、投資に役立つ情報を一つのツールにまとめた「マーケットラボ」を利用できる松井証券など、各証券会社で投資初心者に役立つ独自の情報サービスを提供しています。

定期的にセミナーに参加することで、投資スキルを向上させることができます。

投資スタイル別｜あなたに合った使いやすい証券会社の選び方

投資スタイルによって、使いやすいと感じる証券会社は異なります。

自分の投資目的に合った証券会社を選ぶことで、より快適に投資を続けられます。

NISA・積立投資メインの人

NISAや積立投資をメインに考えている方には、クレカ積立のポイント還元率が高く、つみたて投資枠の対象商品が豊富な証券会社がおすすめです。

SBI証券は三井住友カードによる高い還元率を強みとし、楽天証券は直感的に操作できるアプリと楽天経済圏のポイント連携が優れています。

積立設定の簡単さも重要なポイントです。

Webサイトの画面やアプリの使いやすさを比較すると、積立設定などを簡単に済ませたい人は楽天証券がおすすめです。

個別株・デイトレードをしたい人

個別株の取引やデイトレードを考えている方には、取引ツールの機能性と手数料の安さが重要です。

1日定額制の手数料プランを選べば、取引回数が多くても手数料を抑えられます。

リアルタイムの情報取得や高速な注文執行が必要なため、取引ツールの性能も重視しましょう。

米国株・外国株に投資したい人

米国株や外国株に投資したい方には、取扱銘柄数が多く、取引手数料が安い証券会社がおすすめです。

SBI証券は外国株9カ国に対応しており、楽天証券は6カ国に対応しています。

投資したい国の株式を取り扱っているか、事前に確認しましょう。

為替手数料や取引時間も比較ポイントです。

米国株は日本時間の夜間に取引が活発になるため、夜間取引に対応しているかも確認しておくとよいでしょう。

少額から始めたい人

少額から投資を始めたい方には、単元未満株（ミニ株）が利用でき、手数料が安い証券会社がおすすめです。

通常、株式は100株単位での取引ですが、単元未満株なら1株から購入できます。

投資信託なら100円から積立できる証券会社も多いため、まずは投資信託の積立から始めるのもよいでしょう。

手数料の安さと使いやすさのバランスをチェック

手数料の安さも重要ですが、使いやすさとのバランスを考えることが大切です。

手数料が安くても、ツールが使いにくくてストレスを感じては本末転倒です。

国内株式の取引手数料

国内株式の取引手数料は、多くのネット証券で無料化が進んでいます。

SBI証券と楽天証券は、国内株式の現物取引が原則無料です。

松井証券は1日50万円まで無料、三菱UFJeスマート証券は1日100万円まで無料です。

自分の取引スタイルに合った手数料プランを選びましょう。

投資信託の購入手数料

投資信託の購入手数料（販売手数料）は、主要なネット証券ではほとんどが無料（ノーロード）となっています。

SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券、三菱UFJeスマート証券などは、全ての投資信託の販売手数料が無料です。

クレカ積立を利用すれば、ポイント還元を受けられるため、実質的なコストをさらに下げられます。

米国株の取引手数料

米国株の取引手数料は、証券会社によって異なります。

SBI証券は約定代金の0.495%（最低手数料0米ドル）、楽天証券も同様の手数料体系です。

マネックス証券は約定代金の0.495%（最低手数料0米ドル、上限22米ドル）です。

DMM株は米国株の取引手数料が無料で、米国株投資をメインに考えている方には魅力的です。

使いやすさで失敗しないための注意点｜デメリットも確認

証券会社を選ぶ際には、メリットだけでなくデメリットも理解しておくことが大切です。

使いやすさにも注意すべきポイントがあります。

高機能すぎて初心者には使いこなせない場合も

高機能な取引ツールは、上級者には便利ですが、初心者には複雑すぎて使いこなせないこともあります。

機能が多すぎると、必要な情報を見つけるのに時間がかかり、かえって使いにくく感じることがあります。

最初はシンプルなツールから始めて、慣れてきたら高機能ツールに移行するのもひとつの方法です。

スマホ特化で逆にPCが使いにくいケース

スマホアプリに特化した証券会社の場合、PC版のサイトが使いにくいことがあります。

外出先ではスマホで取引し、自宅ではPCで詳細な分析をしたい方は、両方の使い勝手を確認しておきましょう。

スマホとPCで操作方法が大きく異なると、混乱の原因になります。

どちらでも快適に使える証券会社を選ぶことが理想です。

サポート対応時間が限られている

多くの証券会社のサポート対応時間は、平日の営業時間内に限られています。

仕事の都合で平日昼間に電話できない方は、チャットサポートやメールサポートが充実している証券会社を選ぶとよいでしょう。

誤操作のリスクと防止策

スマホアプリでの取引は便利ですが、画面が小さいため誤操作のリスクもあります。

注文確認画面で内容をしっかり確認してから発注する習慣をつけましょう。

逆指値注文やOCO注文などのリスク管理機能を活用することで、予想外の損失を防ぐことができます。

最初は少額の取引から始めて、操作に慣れることが大切です。

よくある質問（Q&A）

まとめ

証券会社の使いやすさは、取引ツール・アプリの操作性、サポート体制の充実度、初心者向け機能の有無の3つで評価できます。

これらのポイントを押さえることで、自分に合った証券会社を見つけやすくなります。

楽天証券はアプリの使いやすさと楽天ポイントとの連携が魅力で、初心者に優しいシンプル設計です。

SBI証券は取扱商品数が豊富で、機能の豊富さとバランスに優れています。

マネックス証券は米国株取引に強く、丁寧なサポート体制に定評があります。

松井証券はサポート体制が充実しており、初心者でも安心して相談できます。

三菱UFJeスマート証券はスマホ特化の使いやすさが特徴です。

投資スタイルによって使いやすいと感じる証券会社は異なるため、NISA・積立投資、個別株・デイトレード、米国株投資、少額投資など、自分の目的に合った証券会社を選びましょう。

手数料の安さも重要ですが、使いやすさとのバランスを考えることが大切です。

複数の証券会社で口座を開設して使い比べることもできます。

口座開設は無料なので、気になる証券会社があれば試してみるのもよいでしょう。

自分に合った使いやすい証券会社を見つけて、快適な投資ライフを始めてください。

なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくは各証券会社にご確認ください。