米国株価の見方と調べ方|初心者向け完全ガイド

「日本証券取引所の株価を調べたい」と思っても、どのサイトを使えばいいのか迷っていませんか。
実は「日本証券取引所」という名称は通称で、正式には「日本取引所グループ」という上場企業の株価情報を指すことが多いんです。
この記事では、日本取引所グループ(証券コード:8697)の株価情報と、株価を調べるための5つの方法を詳しく解説します。
Yahoo!ファイナンスや公式サイトなど、それぞれの特徴や使い分け方が分かれば、効率的に情報収集ができるようになります。株価の見方や基本用語も丁寧に説明するので、投資初心者の方でも安心して読み進められます。
目次
日本証券取引所の株価とは?
「日本証券取引所の株価」と検索する方の多くは、実は日本取引所グループ(証券コード:8697)の株価情報を探しているケースが多いんです。
まずは、この企業の基本情報と現在の株価状況を確認していきましょう。
日本取引所グループ(JPX)は、東京証券取引所や大阪取引所を運営する持株会社です。2013年に東京証券取引所と大阪証券取引所が経営統合して誕生しました。
主な事業内容は、株式や債券などの金融商品取引市場の運営、市場情報の提供、清算業務などです。日本の資本市場を支える重要なインフラ企業として、上場企業数は約3,900社、時価総額は約900兆円規模の市場を運営しています。
証券コードは8697で、東京証券取引所のプライム市場に上場しています。自らが運営する市場に上場している珍しい企業なんですね。
日本取引所グループの株価は、他の上場企業と同様に、平日の9時から15時(昼休みを除く)に取引されています。
現在の株価情報を確認するには、Yahoo!ファイナンスや日本取引所グループの公式サイトが便利です。株価は市場の需給によって日々変動します。
証券取引所を運営する企業という特性上、市場全体の取引高や上場企業数の増減が業績に影響を与えやすいという特徴があります。
主な投資指標としては、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、配当利回りなどが参考になります。これらの指標は後ほど詳しく解説します。
「東京証券取引所」と「日本取引所グループ」の関係を整理しておきましょう。
日本取引所グループは持株会社で、その傘下に東京証券取引所と大阪取引所があります。つまり、東京証券取引所は日本取引所グループの子会社という位置づけです。
日常的に「東証」と呼ばれているのは東京証券取引所のことで、株式の売買が行われる実際の市場を運営しています。
「日本証券取引所」という正式な組織名は存在せず、一般的な通称として使われることがあるだけです。正確には「日本取引所グループ」または「東京証券取引所」と呼ぶのが適切です。
株価を調べる方法は5つ
株価情報を提供するサイトは数多くありますが、それぞれに特徴があります。
ここでは、代表的な5つのサイトについて、使いやすさや機能の違いを詳しく解説します。自分の投資スタイルや情報収集の目的に合わせて、使い分けるのがおすすめです。
Yahoo!ファイナンスは、株価情報サイトの中で最も利用者が多いサービスです。
Yahoo!ファイナンスの特徴
シンプルで見やすい画面設計
会員登録なしで基本情報がすべて見られる
スマホアプリも使いやすい
株価チャート、企業情報、ニュース、掲示板など、投資判断に必要な情報が一つのページにまとまっています。スマホアプリも使いやすく、外出先でもサッと株価を確認できます。
ポートフォリオ機能を使えば、保有銘柄や気になる銘柄をまとめて管理できるので、複数の銘柄を追いかけたい方にも便利です。株価情報は約20分遅延ですが、デイトレード以外の投資スタイルなら十分実用的です。
初めて株価情報を調べる方は、まずYahoo!ファイナンスから始めるのがおすすめです。
日本取引所グループの公式サイトは、最も信頼性の高い一次情報源です。
上場企業の基本情報、株価データ、適時開示情報などが公式に提供されています。特に、企業の決算発表や重要なお知らせは、この公式サイトで最初に公開されます。
公式サイトのメリット
最新かつ正確な一次情報
過去の株価データをダウンロード可能
適時開示情報が最速で確認できる
ただし、チャート機能やニュース配信は他のサイトに比べるとシンプルなので、詳細な分析には他のサイトと併用するのがよいでしょう。投資判断の最終確認や、公式な情報を確認したいときに活用しましょう。
日経会社情報DIGITALは、日本経済新聞社が提供する企業情報データベースです。
株価情報だけでなく、企業の財務分析、業績予想、アナリストレポートなどが充実しています。特に、企業の事業内容や競合他社との比較、業界動向などの情報が詳しく、投資先企業をじっくり調査したい方に最適です。
日経新聞の記事とも連携しており、企業に関するニュースも包括的に把握できます。有料サービスですが、無料でも基本的な株価情報や企業概要は閲覧できます。
本格的に企業分析をしたい中級者以上の投資家におすすめです。
株探は、テクニカル分析に強い株価情報サイトです。
チャート機能が非常に充実しており、移動平均線、ボリンジャーバンド、MACDなど、様々なテクニカル指標を簡単に表示できます。また、株式ニュースの配信が早く、決算発表や適時開示の速報をいち早くキャッチできます。
株探の強み
テクニカル指標が豊富
ニュース配信が早い
スクリーニング機能が優れている
会員登録(無料)をすると、より詳細な情報やポートフォリオ機能が使えるようになります。テクニカル分析を重視する投資家や、短期トレードを行う方に特におすすめです。
証券口座を開設している方は、各証券会社が提供する株価ツールも活用できます。
SBI証券の「HYPER SBI 2」、楽天証券の「MARKET SPEED II」、マネックス証券の「マネックストレーダー」などが代表的です。これらのツールは、リアルタイム株価の表示、高度なチャート分析、注文機能の統合など、投資に必要な機能がすべて揃っています。
実際に取引を行う方にとっては、情報収集から注文まで一つのツールで完結できるのが大きなメリットです。
証券会社によって機能や使い勝手が異なるので、口座開設時にツールの使いやすさも比較ポイントにするとよいでしょう。多くの証券会社では、口座開設者向けに無料で提供しています。
株価情報サイトを開くと、様々な数字や用語が並んでいて、最初は戸惑うかもしれません。
ここでは、株価を見るときに必ず出てくる基本用語を、初心者の方にも分かりやすく解説します。これらを理解すれば、株価情報を正しく読み取れるようになります。
四本値(よんほんね)とは、ある期間の株価を表す4つの価格のことです。
始値(はじめね)、高値(たかね)、安値(やすね)、終値(おわりね)の4つを指します。
株価チャートでよく見る「ローソク足」は、この四本値を視覚的に表現したものです。四本値を見ることで、その日の株価の動きや値動きの幅(ボラティリティ)が分かります。
出来高(できだか)とは、ある期間に取引された株式の数量のことです。
単位は「株」で表され、例えば「出来高100万株」なら、その日に100万株の取引が成立したという意味です。売買代金は、出来高に株価を掛けた金額で、実際に取引された金額の総額を表します。
出来高や売買代金が多い銘柄は、流動性が高く、買いたいときに買え、売りたいときに売りやすいという特徴があります。
逆に、出来高が少ない銘柄は、希望する価格で取引が成立しにくいことがあります。また、出来高が急増している場合は、何らかのニュースや材料が出た可能性があるため、注意が必要です。
時価総額(じかそうがく)とは、企業の株式の価値を総合的に表す指標です。
計算式は「株価×発行済株式数」で、企業の規模や市場での評価を示します。例えば、株価が1,000円で発行済株式数が1億株なら、時価総額は1,000億円です。
時価総額が大きい企業ほど、市場での存在感が大きく、一般的には安定した経営基盤を持つとされています。
東京証券取引所では、時価総額の大きさなどに応じて、プライム市場、スタンダード市場、グロース市場に区分されています。日本取引所グループのような時価総額の大きい企業は、プライム市場に上場しています。
PER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)は、株価が割高か割安かを判断するための代表的な投資指標です。
PERは「株価÷1株あたり利益」で計算され、株価が利益の何倍で取引されているかを示します。一般的に、PERが低いほど割安、高いほど割高とされますが、成長性の高い企業はPERが高くなる傾向があります。
PBRは「株価÷1株あたり純資産」で計算され、株価が企業の純資産の何倍で取引されているかを示します。
PBRが1倍を下回ると、理論上は企業を解散した場合の価値より株価が安いと判断されます。
その他にも、配当利回り(配当金÷株価)、ROE(自己資本利益率)、ROA(総資産利益率)など、様々な投資指標があります。これらを組み合わせて総合的に判断することが大切です。
公式サイトでの株価の調べ方
日本取引所グループの公式サイトは、最も信頼性の高い株価情報源です。
しかし、初めて使う方には少し分かりにくいかもしれません。ここでは、公式サイトで株価を調べる具体的な手順を詳しく解説します。
日本取引所グループの公式サイトで株価を調べる手順は、次の通りです。
例えば、日本取引所グループ自身の株価を調べる場合は、証券コード「8697」または「日本取引所グループ」と入力します。検索結果をクリックすると、現在の株価、四本値、出来高、時価総額などの基本情報が表示されます。
過去の株価データを取得したい場合は、公式サイトの「ヒストリカルデータ」機能を使います。
銘柄詳細ページから「ヒストリカルデータ」を選択すると、過去の日次株価データを期間指定してダウンロードできます。データ形式はCSVファイルで、エクセルなどの表計算ソフトで開いて分析できます。
過去数年分のデータを一括でダウンロードできるため、長期的なトレンド分析や統計的な研究に便利です。
プログラミングの知識がある方は、J-Quants APIを使って株価データを自動取得できます。
J-Quants APIは、日本取引所グループが提供する個人投資家向けのデータ配信サービスです。無料プランでも、上場企業の基本情報や日次株価データにアクセスできます。
Pythonなどのプログラミング言語を使って、自動的にデータを取得し、分析や可視化を行うことが可能です。有料プランでは、より高頻度なデータ更新や、財務データ、指標データなども利用できます。
システムトレードやデータ分析を本格的に行いたい上級者には、非常に有用なツールです。
リアルタイム株価と遅延株価の違い
株価情報サイトには、「リアルタイム株価」と「遅延株価」の2種類があります。
この違いを理解していないと、タイミングを逃したり、誤った判断をしたりする可能性があります。ここでは、それぞれの特徴と使い分け方を詳しく解説します。
遅延株価とは、実際の取引から一定時間遅れて表示される株価情報のことです。
一般的には、15分遅延または20分遅延で提供されます。Yahoo!ファイナンスや株探など、多くの無料株価情報サイトでは、20分遅延の株価が表示されています。
これは、リアルタイム株価の配信には費用がかかるため、無料サービスでは遅延データが提供されるという仕組みです。
遅延株価でも、株価の大まかな動きや、その日の四本値、出来高などは十分確認できます。長期投資やスイングトレード(数日から数週間保有)のスタイルなら、20分の遅延はほとんど影響しません。
リアルタイム株価が必要になるのは、主に短期トレードを行う場合です。
デイトレード(その日のうちに売買を完結)やスキャルピング(数分から数十分で売買)では、秒単位の値動きが重要になります。また、指値注文(希望価格を指定して注文)を出す際にも、リアルタイムの株価を見ながら価格を決めたほうが、約定しやすくなります。
リアルタイム株価を無料で見る方法もあります。
最も手軽なのは、証券会社の取引ツールを使う方法です。証券口座を開設すれば、多くの証券会社でリアルタイム株価が無料で提供されます。
SBI証券、楽天証券、マネックス証券などの主要ネット証券では、口座開設者向けに高機能な取引ツールを無料で提供しており、リアルタイム株価はもちろん、詳細なチャート分析機能も使えます。
実際に株式投資を始めるなら、証券口座の開設は必須なので、口座開設と同時にリアルタイム株価も使えるようになると考えるとよいでしょう。
株価チャートの見方
株価チャートは、株価の動きを視覚的に表現したグラフです。
過去の値動きを分析することで、今後の動きを予測する手がかりが得られます。ここでは、チャート分析の基礎知識を、初心者の方にも分かりやすく解説します。
株価チャートには、表示する期間によって日足(ひあし)、週足(しゅうあし)、月足(つきあし)などがあります。
それぞれ、1本のローソク足が示す期間が異なります。
デイトレードやスイングトレードを行う方は、主に日足チャートを使います。長期投資家は月足や週足で大きな流れを確認し、短期トレーダーは日足や分足(1分、5分、15分など)で細かい動きを追います。
ローソク足は、四本値(始値・高値・安値・終値)を1本の図形で表現したものです。
長方形の部分を「実体」、上下に伸びる線を「ヒゲ」と呼びます。実体の下端が始値、上端が終値を示します(終値が始値より高い場合)。
ローソク足の基本
陽線(白・緑):終値が始値より高い
陰線(黒・赤):終値が始値より安い
上ヒゲ:高値を示す
下ヒゲ:安値を示す
ローソク足の形や並び方には様々なパターンがあり、それらを読み解くことで、相場の転換点や継続を予測するのがローソク足分析の基本です。
移動平均線は、テクニカル分析で最もよく使われる指標の一つです。
一定期間の株価の平均値を線でつなぎ、価格のトレンドを滑らかに表示します。一般的には、5日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線などが使われます。
短期の移動平均線が長期の移動平均線を上抜けることを「ゴールデンクロス」と呼び、買いシグナルとされます。逆に下抜けることを「デッドクロス」と呼び、売りシグナルとされます。
その他にも、MACD(移動平均収束拡散法)、RSI(相対力指数)、ボリンジャーバンドなど、様々なテクニカル指標があります。これらの指標は、過去の値動きから計算されるため、将来を保証するものではありませんが、投資判断の参考材料として活用できます。
株価情報を調べるときの注意点
株価情報を調べる際には、いくつか注意すべきポイントがあります。
正確な情報を得て、適切な投資判断を行うために、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
インターネット上には、様々な株価情報サイトや投資情報サイトがあります。
しかし、すべての情報が正確で信頼できるわけではありません。
個人のブログやSNSの投稿には、有益な情報もありますが、根拠のない噂や誤った情報も含まれている可能性があります。情報の出所を確認し、複数のソースで裏付けを取ることが大切です。
株価情報を見る際には、そのデータがいつ時点のものなのかを必ず確認しましょう。
前述の通り、無料サイトの多くは20分遅延の株価を表示しています。また、企業の決算情報や適時開示情報も、発表から反映までにタイムラグがある場合があります。
重要な投資判断を行う際には、最新の情報を公式サイトで確認することをおすすめします。特に、市場が大きく動いているときや、重要なニュースが出たときは、情報の鮮度が重要です。
株価情報は投資判断の重要な材料ですが、それだけで判断するのは危険です。
企業の財務状況、事業内容、業界動向、経済環境など、様々な要素を総合的に考慮する必要があります。特に、株価が上昇しているからといって、必ずしもその企業が優良企業とは限りません。
いいえ、「日本証券取引所」という正式な組織名は存在しません。正式には「日本取引所グループ」(持株会社)と「東京証券取引所」(実際の市場運営会社)です。一般的な通称として「日本証券取引所」と呼ばれることがありますが、正確な名称を使うことをおすすめします。
はい、買えます。日本取引所グループは証券コード8697で東京証券取引所のプライム市場に上場しています。証券口座を開設すれば、他の上場企業と同様に株式を購入できます。自らが運営する市場に上場している珍しい企業です。
はい、調べられます。Yahoo!ファイナンス、株探、日本取引所グループの公式サイトなど、多くの株価情報サイトは会員登録なしで無料で利用できます。ただし、リアルタイム株価や高度な分析ツールを使いたい場合は、証券口座の開設が必要になることが多いです。
Yahoo!ファイナンスのスマホアプリが最も使いやすく、初心者におすすめです。株探アプリもチャート機能が充実していて人気があります。証券口座を持っている方は、各証券会社の公式アプリ(SBI証券アプリ、楽天証券iSPEEDなど)を使うと、リアルタイム株価や取引機能も利用できて便利です。
サイトによって異なりますが、日本取引所グループの公式サイトでは、上場以来のデータをダウンロードできます。Yahoo!ファイナンスや株探などの無料サイトでも、通常は数年から十数年分の日次データが閲覧可能です。より古いデータや詳細なデータが必要な場合は、有料のデータベースサービスを利用することになります。
日本証券取引所の株価情報は、正式には「日本取引所グループ(証券コード8697)」の株価を指すことが多いことを理解しておきましょう。
株価情報を調べる方法は、Yahoo!ファイナンス、日本取引所グループ公式サイト、日経会社情報DIGITAL、株探、証券会社ツールの5つが代表的です。それぞれのサイトには特徴があり、使いやすさ重視ならYahoo!ファイナンス、正確性重視なら公式サイト、企業分析なら日経会社情報DIGITAL、チャート分析なら株探、実際の取引なら証券会社ツールと、目的に応じて使い分けるのがおすすめです。
株価を見る際には、四本値、出来高、時価総額、PER、PBRなどの基本用語を理解することが大切です。また、リアルタイム株価と遅延株価の違いを知り、自分の投資スタイルに合った情報源を選びましょう。
株価チャートの見方やテクニカル指標の基礎を学ぶことで、より深い分析ができるようになります。ただし、株価情報だけで投資判断せず、企業の財務状況や事業内容も総合的に検討することが重要です。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行い、不明な点があれば証券会社や専門家に相談することをおすすめします。
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