ウィブル証券は怪しい?評判と米国株手数料を徹底解説

ウィブル証券は怪しい?評判と米国株手数料を徹底解説

「ウィブル証券って聞いたことないけど、怪しい会社じゃないの?」と不安に思っていませんか。

ウィブル証券は米国発のフィンテック企業が運営する証券会社で、2023年に日本でサービスを開始したばかりです。新しい証券会社のため情報が少なく、中国系企業との関係性から「危険では」という声もあります。

しかし結論から言うと、ウィブル証券は金融庁に正式登録された正規の証券会社であり、投資者保護基金にも加入している安全な会社です。

この記事では、ウィブル証券の安全性や手数料、メリット・デメリットまで徹底解説します。米国株投資を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • ウィブル証券は金融庁登録の正規証券会社で、投資者保護基金にも加入している安全な会社
  • 米国株手数料は0.22%(税込)で主要ネット証券と比較して低い水準、約7,000銘柄を取り扱い
  • NISA非対応のため、既存証券会社との使い分けが現実的な活用方法
SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

目次

ウィブル証券とは|基本情報と特徴

ウィブル証券は、米国発のWebullグループが運営する証券会社です。2023年4月に日本で米国株オンライン取引サービスを開始し、世界13ヵ国でビジネスを展開しています。

新しい証券会社のため「怪しいのでは」という声もありますが、実際はどうなのでしょうか。

会社概要と沿革

ウィブル証券の前身は、1948年に設立された山源証券株式会社です。70年以上の歴史を持つ老舗証券会社が、2021年12月に米国のWebullグループに買収され、現在のウィブル証券として生まれ変わりました。

Webullグループは米国に本社を置き、アメリカ、香港、シンガポール、オーストラリア、南アフリカなど世界13ヵ国で事業を展開するグローバル企業です。Webullアプリは全世界で4,000万ダウンロードを突破しており、多くの投資家から信頼を得ています。

日本でのサービス展開は2023年からですが、グローバルでの実績は十分にあると言えるでしょう。

ウィブル証券公式サイト「会社概要」

金融庁登録と安全性

ウィブル証券は金融庁に正式登録された金融商品取引業者で、登録番号は「関東財務局長(金商)第48号」です。

金融商品取引法に基づく厳格な審査をクリアし、金融庁の監督下で運営されています。また、日本証券業協会、日本投資者保護基金、日本証券クリアリング機構にも加入しており、万が一ウィブル証券が破綻した場合でも、投資者保護基金により1顧客あたり1,000万円まで補償されます。

さらに、顧客資産は会社の資産と分別して管理されているため、会社の経営状況に関わらず顧客の資産は守られる仕組みになっています。「怪しい」「危険」という評判がありますが、法的には国内の大手証券会社と同じ保護体制が整っていると言えます。

金融庁「金融商品取引業者登録一覧」

主なサービス内容

ウィブル証券が取り扱う商品は、国内株式、米国株式、米国ETF、米国株オプション取引です。

特に米国株に強みがあり、約7,000銘柄という取扱銘柄数を誇ります。米国株は24時間注文可能で、プレマーケット・アフターマーケットを含む16時間のリアルタイム取引にも対応しています。

また、最低5ドルから米国株を購入できる単元未満株取引や、待機資金を自動運用するMoneybull(マネーブル)など、他社にはない独自サービスも提供しています。取引ツールはスマホアプリとPC版があり、豊富なテクニカル指標や描画機能を備えた高機能なチャート分析が可能です。

ウィブル証券が「怪しい」と言われる理由と真実

ウィブル証券を検索すると「怪しい」「危険」というキーワードが表示されることがあります。なぜこのような評判が立つのか、その理由と真実を詳しく見ていきましょう。

中国系企業との関係性

ウィブル証券の親会社であるWebullグループは、創業者が中国出身であることから「中国系企業」と見なされることがあります。このため「個人情報が中国に流出するのでは」「データ管理が不安」という声が上がっています。

しかし、実際にはWebullグループの本社は米国ニューヨークにあり、米国の法律に基づいて運営されているグローバル企業です。日本法人であるウィブル証券は日本の金融商品取引法に基づいて運営されており、金融庁の厳格な監督下にあります。

顧客情報の管理も日本の個人情報保護法に準拠しているため、中国系企業だからといって直ちに危険というわけではありません。むしろ、グローバル企業としての実績と日本の法規制の両方で保護されていると言えるでしょう。

金融庁登録と投資者保護の仕組み

ウィブル証券は2007年9月30日に金融商品取引業者として金融庁に登録されており、登録番号は「関東財務局長(金商)第48号」です。

金融商品取引業者として登録されるためには、資本金や人的構成、業務体制など厳格な要件を満たす必要があり、登録後も定期的な監査や報告義務が課されます。また、ウィブル証券は日本証券業協会に加入しており、業界の自主規制ルールも遵守しています。

金融庁への登録は、証券会社として最低限必要な信頼性の証明であり、「怪しい」「詐欺」といった違法業者ではないことを示す重要な指標です。登録情報は金融庁のウェブサイトで誰でも確認できるため、不安な方は一度確認してみると良いでしょう。

金融庁「金融商品取引業者登録一覧」

分別管理と投資者保護基金

ウィブル証券は、顧客から預かった資産を自社の資産と分別して管理する「分別管理」を実施しています。これにより、万が一ウィブル証券が経営破綻した場合でも、顧客の資産は保護されます。

さらに、日本投資者保護基金に加入しているため、分別管理が適切に行われていなかった場合でも、1顧客あたり1,000万円まで補償されます。この保護制度は、SBI証券や楽天証券など大手ネット証券と同じ水準です。

ウィブル証券の手数料を徹底比較|本当に安い?

ウィブル証券の大きな魅力の一つが、低い手数料です。しかし、本当に他社より安いのでしょうか。主要ネット証券と詳しく比較してみましょう。

米国株取引手数料(0.22%)

ウィブル証券の米国株取引手数料は、約定代金の0.22%(税込)です。上限手数料は22米ドル(税込)に設定されているため、大きな金額の取引でも手数料が膨らみすぎることはありません。

例えば、10万円分の米国株を購入する場合、手数料は220円(税込)となります。さらに、新規口座開設者は3ヵ月間、米国株・ETF・単元未満株の取引手数料が無料になるキャンペーンも実施されています。

この手数料水準は、国内の主要ネット証券と比較しても低く、頻繁に取引する投資家にとっては大きなコスト削減につながります。ただし、為替手数料や入出金手数料は別途かかるため、総合的なコストを考慮することが重要です。

ウィブル証券公式サイト「手数料について」

SBI証券・楽天証券との比較

証券会社 米国株取引手数料 為替手数料 取扱銘柄数
ウィブル証券 0.22%(上限22ドル) 15銭 約7,000銘柄
SBI証券 0.495%(上限22ドル) 25銭 約5,000銘柄
楽天証券 0.495%(上限22ドル) 25銭 約4,500銘柄

ウィブル証券の米国株取引手数料は、SBI証券や楽天証券の約半分です。10万円の取引で比較すると、ウィブル証券は220円、SBI証券・楽天証券は495円となり、275円の差が生まれます。

年間で何度も取引する場合、この差は無視できない金額になります。また、為替手数料も15銭とSBI証券・楽天証券の25銭より10銭安く設定されています。

ただし、SBI証券と楽天証券はNISA口座に対応しており、投資信託やIPO投資など商品ラインナップが豊富です。手数料だけでなく、ご自身の投資スタイルに合ったサービスを総合的に判断することが大切です。

為替手数料と入出金手数料

ウィブル証券の為替手数料は1ドルあたり15銭で、主要ネット証券の25銭と比較して10銭安く設定されています。10万円分の米ドルを購入する場合、為替手数料は約100円となり、他社より約66円安くなります。

入出金手数料については注意が必要です。クイック入金サービスを利用すれば入金手数料は無料ですが、対応している金融機関は三菱UFJ銀行、三井住友銀行、ゆうちょ銀行、楽天銀行、住信SBIネット銀行、PayPay銀行の6行に限られます。

出金手数料は三菱UFJ銀行が無料、その他の金融機関は出金額に応じて330円~550円かかります。頻繁に入出金する方にとっては、この手数料が積み重なる可能性があるため、長期保有を前提とした投資スタイルの方に向いていると言えるでしょう。

実質コストのシミュレーション

米国株投資の実質コストを計算してみましょう。例えば、10万円を米ドルに両替して米国株を購入し、1年後に売却して日本円に戻す場合を考えます。

ウィブル証券では、入金手数料0円(クイック入金)、為替手数料100円、買付手数料220円、売却手数料220円、為替手数料100円、出金手数料330円で、合計970円のコストがかかります。

一方、SBI証券では、入金手数料0円、為替手数料167円、買付手数料495円、売却手数料495円、為替手数料167円、出金手数料0円で、合計1,324円となります。ウィブル証券の方が約350円安い計算です。

ただし、出金を頻繁に行う場合や三菱UFJ銀行以外を利用する場合は、出金手数料が積み重なるため注意が必要です。投資スタイルに応じて、どちらが有利か判断しましょう。

ウィブル証券の5つのメリット|他社にない強み

ウィブル証券には、大手ネット証券にはない独自の強みがあります。米国株投資を中心に考えている方にとって、魅力的なメリットを5つご紹介します。

約7,000銘柄の豊富な取扱銘柄

ウィブル証券は、米国株式と米国ETFを合わせて約7,000銘柄を取り扱っており、SBI証券の約5,000銘柄、楽天証券の約4,500銘柄と比較して多い水準です。

GAFAMやテスラなどの有名企業はもちろん、マイナーな中小型株やニッチなETFまで幅広く投資できるため、より細かい分散投資や特定のテーマに絞った投資が可能です。

また、90項目のフィルター機能を使えば、配当利回りや時価総額、業種などの条件で銘柄を絞り込むことができ、ご自身の投資戦略に合った銘柄を効率的に探せます。米国株投資の選択肢を広げたい方にとって、大きなメリットと言えるでしょう。

5ドルから始められる単元未満株

ウィブル証券では、米国株を最低5ドル(約750円)から購入できる単元未満株取引に対応しています。

通常、米国株は1株単位での購入となるため、AppleやMicrosoftなどの人気銘柄は1株数万円の資金が必要です。しかし、ウィブル証券なら0.00001株から購入できるため、高額な銘柄でも少額から投資を始められます。

例えば、Appleの株価が200ドルの場合、通常は約3万円必要ですが、ウィブル証券なら5ドル(約750円)から購入可能です。少額で複数の銘柄に分散投資したい初心者や、お試しで米国株投資を始めたい方にとって、非常にハードルの低い仕組みと言えます。

時間外取引で機動的な売買

ウィブル証券では、米国株の通常取引時間(日本時間23:30~翌6:00、夏時間は22:30~翌5:00)に加えて、プレマーケット(20:00~23:30)とアフターマーケット(翌6:00~翌10:00)の時間外取引にも対応しています。

これにより、合計16時間のリアルタイム取引が可能です。米国企業の決算発表や重要なニュースは通常取引時間外に発表されることが多く、時間外取引に対応していないと、翌日の取引開始まで売買できません。

ウィブル証券なら、ニュースに即座に反応して売買できるため、機動的な投資戦略が可能になります。さらに、ウィブル証券が指定した約60銘柄以上については24時間取引にも対応しており、日本の日中でも米国株を取引できる点は大きなメリットです。

ウィブル証券公式サイト「米国株式」

TradingViewとの連携

ウィブル証券は、世界中のトレーダーが愛用する高機能チャートツール「TradingView」と連携しています。TradingViewで銘柄分析を行い、そのまま注文を出すことができるため、分析と取引がシームレスに行えます。

TradingViewには100種類以上のテクニカル指標や90種類以上の描画ツールがあり、高度な分析が可能です。通常は分析後に証券会社のアプリを開いて注文する必要がありますが、TradingView連携ならワンストップで完結します。

米国株オプション取引に対応

ウィブル証券は、国内の主要ネット証券では対応していない米国株オプション取引を提供しています。米国株オプションを取り扱っているのは、国内ではウィブル証券、サクソバンク証券、IB証券の3社のみです。

オプション取引は株式の値動きを予測して利益を狙う高度な投資手法で、少ない資金で大きなリターンを狙うことも、保有株式のリスクヘッジに活用することもできます。ウィブル証券のオプション取引手数料は1枚あたり0.6ドル(税込)と低水準で、約4,300銘柄のオプションを取り扱っています。

より高度な投資戦略を実践したい経験豊富な投資家にとって、魅力的な選択肢と言えるでしょう。

ウィブル証券の3つのデメリット|気をつけたいこと

ウィブル証券には多くのメリットがある一方で、注意すべきデメリットもあります。口座開設前に必ず確認しておきましょう。

NISA・つみたてNISA非対応

ウィブル証券の最大のデメリットは、NISA口座に対応していないことです。

2024年から始まった新NISAは、年間360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)まで非課税で投資でき、生涯投資枠は1,800万円に拡大されました。NISA口座で得た利益は非課税となるため、長期的な資産形成において大きなメリットがあります。

しかし、ウィブル証券で開設できるのは特定口座と一般口座のみで、NISA口座は開設できません。そのため、ウィブル証券で得た利益には20.315%の税金がかかります。

例えば、100万円の利益が出た場合、約20万円が税金として差し引かれます。NISA口座なら非課税で受け取れる金額が、ウィブル証券では課税されるため、税制面での不利は避けられません。

米国株投資を本格的に行いたい方は、SBI証券や楽天証券でNISA口座を開設し、ウィブル証券は課税口座専用のサブ口座として使い分けることをおすすめします。

金融庁「新しいNISA」

入出金手数料がかかる

ウィブル証券では、入出金に手数料がかかる点に注意が必要です。入金についてはクイック入金サービスを利用すれば手数料無料ですが、対応している金融機関は三菱UFJ銀行、三井住友銀行、ゆうちょ銀行、楽天銀行、住信SBIネット銀行、PayPay銀行の6行に限られます。

これらの銀行口座を持っていない場合、通常の振込入金となり、各金融機関の振込手数料がかかります。出金手数料は、三菱UFJ銀行への出金のみ無料で、その他の金融機関への出金には330円~550円の手数料がかかります。

例えば、月に1回出金する場合、年間で約4,000円~6,600円の手数料負担となります。SBI証券や楽天証券では入出金手数料が基本的に無料であることを考えると、頻繁に入出金する方にとっては大きなデメリットです。

ウィブル証券を利用する場合は、長期保有を前提とし、入出金の回数を最小限に抑える戦略が有効でしょう。

投資信託の取扱がない

ウィブル証券では、投資信託を一切取り扱っていません。投資信託は、専門の運用会社が複数の株式や債券に分散投資してくれる商品で、個別銘柄を選ぶ知識がない初心者でも手軽に分散投資ができます。

特に「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」や「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」などのインデックスファンドは、長期的な資産形成に適しており、多くの投資家に人気です。

また、クレジットカードで投資信託を積み立てる「クレカ積立」は、ポイント還元を受けながら資産形成できるお得な仕組みですが、ウィブル証券では利用できません。ウィブル証券が取り扱うのは、国内株式、米国株式、米国ETF、米国株オプションのみです。

投資信託やIPO投資、債券など幅広い商品に投資したい方は、SBI証券や楽天証券など総合的なサービスを提供する証券会社との併用を検討しましょう。

Moneybullで待機資金を運用|仕組みと実績

ウィブル証券の独自サービス「Moneybull(マネーブル)」は、証券口座に眠っている米ドルを自動で運用してくれる画期的な仕組みです。他の証券会社にはない特許出願中のサービスで、待機資金を有効活用したい投資家から注目を集めています。

Moneybullとは?米ドル建てMMFの基礎

Moneybullは、ウィブル証券の総合口座に保有している米ドルを、自動的に外貨建てMMF(マネー・マーケット・ファンド)で運用するサービスです。

通常、証券口座に預けている現金には利息がつきませんが、Moneybullを利用すると自動的に「ゴールドマン・サックス・米ドルファンド」という外貨建てMMFに投資されます。外貨建てMMFは、格付けの高い短期の国債や社債で運用される比較的安全性の高い金融商品です。

Moneybullの仕組みは、入金した日本円を米ドルに両替すると自動的にMMFで運用が始まり、米国株を購入したいときはMoneybullの資金から直接購入できます。売却代金や配当金も自動的にMoneybullで運用されるため、待機資金が常に働き続ける設計です。

ウィブル証券公式サイト「Moneybull」

利回り実績と運用シミュレーション

Moneybullの月間平均年換算利回りは、2025年4月末時点で3.84%です。これは過去の税引前の実績であり、将来の運用成果を保証するものではありませんが、銀行預金の金利(普通預金0.001%程度)と比較すると圧倒的に高い水準です。

例えば、100万円分の米ドル(約6,667ドル)をMoneybullで1年間運用した場合、利回り3.84%で計算すると約38,400円の分配金を受け取れる計算になります。一方、同じ金額を銀行の普通預金に預けた場合、年間で受け取れる利息はわずか10円程度です。

Moneybullは特定口座を利用すれば確定申告が不要で、損益通算も可能です。外貨預金の場合は雑所得として総合課税の対象となり、年間利益が20万円以上なら確定申告が必要ですが、Moneybullならその手間も省けます。

ダイヤモンド・オンライン「保有する余剰資金が自動で働くMoneybullとは」

他の待機資金運用との比較

Moneybullと他の待機資金運用方法を比較してみましょう。銀行の普通預金は利息がほぼゼロで、元本保証がありますが資産は増えません。外貨預金は米ドル建てで1~2%程度の金利がつきますが、為替手数料が高く、雑所得として確定申告が必要です。

他の証券会社で外貨建てMMFを購入する場合、自分で買付・売却の手続きをする必要があり、手間がかかります。一方、Moneybullは自動で運用され、米国株購入時も自動で売却されるため、手間がかかりません。

ただし、Moneybullは元本保証ではなく、金利変動や為替変動のリスクがあります。発行体の倒産や財務状況の悪化により、損失を被る可能性もゼロではありません。

リスクを理解した上で、待機資金を効率的に運用したい方に適したサービスと言えます。

TradingView連携の使い方|実践的な活用方法

ウィブル証券の大きな差別化要素の一つが、TradingViewとの連携です。世界中のトレーダーが愛用する高機能チャートツールを使って、分析から注文まで一元的に行えます。

連携の設定手順

TradingViewとウィブル証券の連携は、わずか数ステップで完了します。

1. アカウントの準備
  • TradingViewのアカウントとウィブル証券の口座を用意(TradingViewは無料プランでも連携可能)
2. 連携設定
  • TradingViewを開き、チャート画面下の「トレードパネル」を選択
  • ブローカーの一覧から「Webull(Japan)」を選び、「接続」をクリック
3. 認証
  • ウィブル証券の電話番号またはメールアドレスとパスワードを入力
  • 取引パスワードも入力して認証完了

連携に費用はかからず、一度設定すれば継続して利用できます。スマホアプリからも連携可能なため、外出先でも分析と取引が行えます。

FXキーストン「トレーディングビューで日本株・米国株対応の証券会社は」

チャート分析から発注までの流れ

TradingViewで銘柄を検索し、チャート分析を行います。TradingViewには100種類以上のテクニカル指標や90種類以上の描画ツールがあり、高度な分析が可能です。移動平均線、RSI、MACDなどの定番指標はもちろん、独自のインジケーターを作成することもできます。

チャート分析で買いタイミングを見つけたら、画面下のトレードパネルから直接注文を出せます。銘柄、注文タイプ(成行・指値)、数量を入力し、「買い」ボタンをクリックするだけです。

通常は分析後に証券会社のアプリを開いて注文する必要がありますが、TradingView連携ならワンストップで完結します。保有ポジションもTradingView上で確認でき、損益状況をリアルタイムで把握できます。

90項目フィルター機能の活用法

ウィブル証券のアプリには、90項目のフィルター機能があり、ご自身の投資戦略に合った銘柄を効率的に探せます。

例えば、配当利回り3%以上、時価総額100億ドル以上、PER15倍以下、という条件で絞り込むことができます。高配当株を探している場合は、配当利回りと連続増配年数でフィルタリングすると良いでしょう。成長株を探している場合は、売上高成長率やEPS成長率、ROEなどの指標を活用します。

また、業種や国別でもフィルタリングできるため、特定のテーマに絞った投資も可能です。TradingViewと組み合わせれば、フィルター機能で候補銘柄を絞り込み、TradingViewで詳細なチャート分析を行い、そのまま注文するという一連の流れがスムーズに行えます。

ウィブル証券の口座開設から取引開始まで

ウィブル証券で実際に取引を始めるまでの手順を、初心者でも分かりやすく解説します。口座開設から入金、初めての注文まで、ステップごとに見ていきましょう。

口座開設の手順と必要書類

ウィブル証券の口座開設は、すべてオンラインで完結します。

1. アプリのダウンロード
  • スマホアプリ「Webullアプリ」をApp StoreまたはGoogle Playからダウンロード
2. アカウント作成
  • 電話番号を入力して認証コードを受け取る
  • メールアドレスとパスワードを設定
3. 必要情報の入力
  • 氏名、生年月日、住所、職業、投資経験などを入力
4. 本人確認
  • マイナンバーカードまたは運転免許証を撮影してアップロード
  • 自分の顔写真も撮影してアップロード

審査は通常1~3営業日で完了し、審査結果がメールで通知されます。審査に通過すれば、すぐに取引を開始できます。口座開設・管理手数料は無料で、最短即日で口座開設が完了する場合もあります。

入金方法とクイック入金の使い方

口座開設が完了したら、次は入金です。ウィブル証券には「クイック入金」と「総合振込」の2つの入金方法があります。

クイック入金は、24時間いつでも即座に口座へ反映される便利なサービスで、手数料も無料です。アプリにログイン後、画面下の「入出金」をタップし、「入金」→「クイック入金」の順に進みます。入金額を入力し、利用する金融機関を選択します。

対応している金融機関は、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、ゆうちょ銀行、楽天銀行、住信SBIネット銀行、PayPay銀行の6行です。金融機関の承認画面にジャンプするので、ネットバンキングにログインして承認すれば、即座に口座へ反映されます。

クイック入金に対応していない銀行を利用する場合は、総合振込を選択し、表示される「お客様専用振込先口座」へ振り込みます。振込人名義はウィブル証券に登録したフリガナと同じにする必要があり、間違えると入金が反映されない可能性があるため注意しましょう。

初めての米国株注文の方法

入金が完了したら、いよいよ米国株を購入できます。

1. 為替両替
  • アプリの「入出金」→「為替両替」から、両替したい金額を入力して実行
2. 銘柄検索
  • アプリの「マーケット」→検索アイコンをタップ
  • 銘柄名やティッカーシンボル(例:AAPLはApple)を入力
3. 注文
  • 銘柄の詳細画面で「買い」ボタンをタップ
  • 注文方法(成行注文・指値注文)と購入数量を入力
  • 「買い」ボタンをタップして注文完了

1株未満の購入も可能で、最低5ドルから投資できます。注文が約定すると、保有銘柄に追加され、ポートフォリオで確認できます。初めての方は少額から始めて、操作に慣れてから徐々に投資額を増やすことをおすすめします。

ウィブル証券の使い分け戦略|既存口座との併用

ウィブル証券はNISA非対応のため、既存の証券口座と使い分けることで、それぞれの強みを活かした効率的な投資が可能になります。

SBI証券・楽天証券との使い分け

最も現実的な使い分け戦略は、SBI証券または楽天証券でNISA口座を開設し、長期保有前提の投資信託や国内株・米国株をNISA枠で運用することです。

NISA枠は年間360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)まで非課税で投資できるため、税制優遇を最大限活用できます。一方、ウィブル証券は課税口座専用として、NISA枠を超えた資金や短期売買を行う米国株投資に活用します。

ウィブル証券の手数料は0.22%とSBI証券・楽天証券の0.495%の半分以下なので、頻繁に売買する場合はコストを大幅に削減できます。また、時間外取引やTradingView連携、米国株オプション取引など、ウィブル証券にしかない機能を活用することで、より高度な投資戦略を実践できます。

NISA口座で長期投資の基盤を作り、ウィブル証券で機動的な売買を行うという使い分けが、最もバランスの取れた戦略と言えるでしょう。

サブ口座として活用するメリット

ウィブル証券をサブ口座として活用することで、リスク分散と機能の補完が可能になります。メイン口座が何らかの理由でログインできない場合でも、サブ口座があれば取引を継続できます。

また、証券会社ごとに得意分野が異なるため、複数の口座を持つことで投資の選択肢が広がります。例えば、SBI証券でNISA口座と投資信託、ウィブル証券で米国株の短期売買と時間外取引、という使い分けです。

さらに、ウィブル証券のMoneybullは待機資金を自動運用してくれるため、他の証券口座で米ドルを眠らせている場合、ウィブル証券に移して運用するという活用方法もあります。複数の証券口座を持つことは管理が煩雑になるデメリットもありますが、それぞれの強みを活かせば、より効率的な資産運用が可能になります。

米国株中心の投資スタイルに最適

ウィブル証券は、米国株投資をメインに考えている方に特に適しています。約7,000銘柄という取扱銘柄数、0.22%の低い取引手数料、5ドルから購入できる単元未満株、16時間のリアルタイム取引、TradingView連携、米国株オプション取引など、米国株投資に必要な機能が充実しています。

国内株や投資信託には興味がなく、米国株だけに集中して投資したい方にとって、ウィブル証券は最適な選択肢です。また、Moneybullで待機資金を自動運用できるため、資金効率も高まります。

ただし、NISA非対応のため税制優遇は受けられません。年間の投資額がNISA枠(360万円)を超える場合や、短期売買でNISAの非課税メリットを活かしにくい場合は、ウィブル証券の低コストが大きなメリットになります。

まとめ

ウィブル証券は金融庁に正式登録された証券会社で、投資者保護基金にも加入しているため、「怪しい」「危険」という評判は事実ではありません。

米国株手数料が0.22%と主要ネット証券と比較して低い水準で、約7,000銘柄を取り扱い、5ドルから投資できる単元未満株や時間外取引、TradingView連携など、他社にはない強みがあります。

一方で、NISA非対応、入出金手数料、投資信託の取扱なしといったデメリットもあります。そのため、SBI証券や楽天証券でNISA口座を開設し、ウィブル証券は米国株専用のサブ口座として使い分けるのが現実的な活用方法です。

ウィブル証券が向いているのは、米国株投資をメインに考えている方、頻繁に売買する方、TradingViewを活用したい方、米国株オプション取引に興味がある方です。逆に、NISA口座で長期投資したい方、投資信託を中心に運用したい方、頻繁に入出金する方には向いていません。

ご自身の投資スタイルに合っているか確認した上で、口座開設を検討しましょう。なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくは各証券会社にご確認ください。

SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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