SBI証券の口座開設は何日かかる?手順と必要書類を解説

野村ジャパンオープンは、日本株に投資するアクティブファンドとして28年の運用実績を持つ投資信託です。
「TOPIXを上回るリターンを狙いたいけど、信託報酬が高いと聞いて迷っている」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、野村ジャパンオープンの運用実績、手数料、メリット・デメリットを詳しく解説します。
インデックスファンドとの比較や、新NISAでの活用方法、おすすめの証券会社も紹介するので、投資判断の参考にしてください。
プロの運用で日本株投資を始めたい方に向けて、必要な情報をすべてまとめました。
目次
野村ジャパンオープンは、野村アセットマネジメントが運用する日本株アクティブファンドです。1997年の設定以来、28年にわたって日本株市場で運用を続けています。
野村ジャパンオープンは、日本の株式市場に投資する追加型株式投資信託です。正式名称は「野村日本株戦略ファンド」で、愛称として「野村ジャパンオープン」の名称が使われています。
ファンドの基準価額は野村アセットマネジメントの公式サイトで毎営業日更新されており、純資産総額は約1,200億円規模となっています。設定から長期間にわたって運用されている実績があり、多くの投資家に選ばれているファンドです。
購入単位は証券会社によって異なりますが、多くのネット証券では100円から積立投資が可能です。一括購入の場合も、最低購入金額は1万円程度からとなっており、初心者でも始めやすい設定になっています。
野村ジャパンオープンは、日本の株式市場に上場する企業の株式を主要投資対象としています。ベンチマークはTOPIX(東証株価指数)で、これを上回る運用成果を目指すアクティブ運用型のファンドです。
運用方針の特徴は「変化対応型」と呼ばれる柔軟な運用スタイルです。市場環境の変化に応じて、成長株・割安株・配当株などを組み合わせながらポートフォリオを構築します。固定的な運用スタイルにこだわらず、その時々の市場で最も有望と判断される銘柄を選定する方針をとっています。
投資対象は東証プライム市場を中心に、グロース市場やスタンダード市場の銘柄も含まれます。業種配分も市場環境に応じて機動的に変更され、特定のセクターに偏らない分散投資が行われています。
野村ジャパンオープンは1997年に設定されて以来、28年間にわたって日本株市場で運用を続けてきました。この期間には、ITバブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災、コロナショックなど、さまざまな市場環境を経験しています。
長期運用の実績があることは、ファンドの安定性を示す一つの指標です。運用期間が長いファンドは、運用チームの経験値が蓄積されており、市場の変動に対する対応力も高まっています。野村アセットマネジメントは日本最大級の運用会社であり、運用体制の継続性も期待できます。
野村ジャパンオープンの運用実績
野村ジャパンオープンの運用実績を、過去のトータルリターンとベンチマークであるTOPIXとの比較を通じて詳しく見ていきます。アクティブファンドを選ぶ際には、インデックスを上回るパフォーマンスが出ているかが重要な判断材料です。
野村ジャパンオープンの過去のトータルリターンを期間別に確認することで、長期的なパフォーマンスを把握できます。トータルリターンとは、基準価額の変動と分配金を合わせた総合的な収益率のことです。
以下の表は、野村ジャパンオープンとTOPIXの期間別トータルリターンを比較したものです。データは2024年12月時点の情報に基づいています。
| 期間 | 野村ジャパンオープン | TOPIX | 超過リターン |
| 1年 | 約+12.5% | 約+10.8% | +1.7% |
| 3年(年率) | 約+8.3% | 約+7.5% | +0.8% |
| 5年(年率) | 約+9.1% | 約+8.2% | +0.9% |
| 10年(年率) | 約+7.8% | 約+7.0% | +0.8% |
過去の実績を見ると、野村ジャパンオープンは多くの期間でTOPIXを上回るリターンを達成しています。特に直近1年では1.7%の超過リターンが出ており、アクティブ運用の効果が表れています。
過去の運用実績は将来の成果を保証するものではありません。市場環境の変化により、今後のパフォーマンスは変動する可能性があります。
野村ジャパンオープンのベンチマークはTOPIXです。アクティブファンドの価値は、このベンチマークをどれだけ上回れるかで評価されます。
長期的に見ると、野村ジャパンオープンは概ねTOPIXを上回るパフォーマンスを維持してきました。10年間の年率リターンで約0.8%の超過収益が出ていることは、アクティブ運用の成果と言えます。
ただし、すべての期間でベンチマークを上回っているわけではありません。市場環境によっては、TOPIXを下回る時期もあります。アクティブファンドには、ベンチマークを上回る可能性がある一方で、下回るリスクもあることを理解しておく必要があります。
野村ジャパンオープンの運用成績は、市場環境によって異なる特徴を示します。上昇相場と下落相場での傾向を理解することで、ファンドの特性をより深く把握できます。
野村ジャパンオープンは、上昇相場で強みを発揮する傾向があります。市場全体が上昇する局面では、成長性の高い銘柄を積極的に組み入れることで、TOPIXを上回るリターンを狙います。
特に2020年から2021年にかけてのコロナ後の回復相場では、デジタル化関連銘柄やグリーンエネルギー関連銘柄への投資が功を奏し、市場平均を上回るパフォーマンスを記録しました。アクティブ運用の機動性を活かし、市場のテーマに沿った銘柄選択が行われています。
下落相場では、野村ジャパンオープンは防御的な運用を行うことで、下落幅を抑える努力をしています。市場環境が悪化した際には、相対的に安定した業績が見込める銘柄や、配当利回りの高い銘柄の比率を高めるなどの対応がとられます。
ただし、アクティブファンドであっても市場全体の下落を完全に回避することはできません。2022年の世界的な株価調整局面では、野村ジャパンオープンもTOPIXとほぼ同程度の下落を経験しています。下落相場での耐性は、インデックスファンドと大きな差はないと考えておくべきでしょう。
手数料はいくら?
投資信託を選ぶ際、手数料は長期的なリターンに大きく影響します。野村ジャパンオープンにかかる各種コストを詳しく見ていきましょう。
野村ジャパンオープンの信託報酬は年率1.650%(税込)です。これは純資産総額に対して毎日差し引かれる運用管理費用で、投資家が直接支払うのではなく、ファンドの資産から自動的に控除されます。
信託報酬の内訳は、委託会社(野村アセットマネジメント)への報酬が年率0.825%、販売会社への報酬が年率0.715%、受託会社への報酬が年率0.110%となっています。この中で最も大きな割合を占めるのが、運用会社への報酬です。
年率1.650%という水準は、アクティブファンドとしては標準的ですが、インデックスファンドと比較すると高めです。例えば、TOPIX連動型のインデックスファンドの信託報酬は年率0.1%〜0.2%程度であり、約8〜16倍の差があります。
野村ジャパンオープンの購入時手数料は、販売会社によって異なります。上限は購入金額の3.30%(税込)ですが、多くのネット証券では購入時手数料を無料(ノーロード)としています。
SBI証券、楽天証券、マネックス証券などの主要ネット証券では、野村ジャパンオープンを購入時手数料無料で取り扱っています。一方、店舗型の証券会社や銀行では、購入時手数料がかかる場合があります。
購入時手数料は一度きりのコストですが、頻繁に追加購入する場合は積み重なるため、ノーロードで購入できる証券会社を選ぶことをおすすめします。
野村ジャパンオープンには、信託財産留保額が設定されていません。信託財産留保額とは、解約時にファンドに残す費用のことで、解約による他の投資家への影響を軽減するために設けられることがあります。
また、解約手数料もかかりません。つまり、いつでも無料で解約できるということです。ただし、解約時には基準価額で換金されるため、購入時より基準価額が下がっていれば損失が発生します。
信託財産留保額や解約手数料がないことは、投資家にとってメリットと言えます。市場環境の変化に応じて柔軟に売却できるため、資産の流動性が高まります。
投資信託の実質的なコストは、信託報酬だけではありません。運用報告書に記載される「その他の費用」も含めて計算する必要があります。
実質コストの計算手順は以下のとおりです。
野村ジャパンオープンの場合、その他の費用は年率0.1%〜0.2%程度と推定されます。したがって、実質的な年間コストは約1.75%〜1.85%となります。100万円を投資した場合、年間で約1万7,500円〜1万8,500円のコストがかかる計算です。
この実質コストを上回るリターンが得られるかどうかが、アクティブファンドを選ぶ際の重要な判断基準となります。
インデックスファンドと比較
野村ジャパンオープンのようなアクティブファンドと、TOPIX連動型のインデックスファンドを比較することで、どちらが自分に適しているかを判断できます。
最も大きな違いはコストです。野村ジャパンオープンの信託報酬は年率1.650%ですが、TOPIX連動型のインデックスファンド(例:eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX))の信託報酬は年率0.143%程度です。
年率約1.5%のコスト差は、長期投資では大きな影響を及ぼします。100万円を20年間運用した場合、コスト差だけで約30万円以上の違いが生じる可能性があります。
以下の表で、10年間・20年間の運用におけるコストの累積額を比較してみましょう(年率7%のリターンを仮定)。
| 運用期間 | 野村ジャパンオープン(信託報酬1.65%) | インデックスファンド(信託報酬0.15%) | コスト差 |
| 10年 | 約18万円 | 約1.6万円 | 約16.4万円 |
| 20年 | 約42万円 | 約3.8万円 | 約38.2万円 |
このコスト差を上回るリターンが得られるかどうかが、アクティブファンドを選ぶ際の鍵となります。
過去の実績を見ると、野村ジャパンオープンは多くの期間でTOPIXを上回るリターンを達成しています。しかし、信託報酬を差し引いた実質リターンで比較すると、差は縮まります。
例えば、10年間の年率リターンが野村ジャパンオープンで約7.8%、TOPIXで約7.0%だった場合、表面上は0.8%の差がありますが、信託報酬の差(約1.5%)を考慮すると、インデックスファンドの方が実質的なリターンは高くなる可能性があります。
ただし、市場環境によってはアクティブファンドが大きく上回る時期もあります。運用担当者の銘柄選択能力が発揮され、市場平均を大きく上回るリターンが得られる可能性もゼロではありません。
アクティブファンドは「ベンチマークを上回る可能性」と「下回るリスク」の両方を持っています。この不確実性を受け入れられるかどうかが、選択のポイントです。
野村ジャパンオープンとインデックスファンド、それぞれに向いている人の特徴をまとめました。
野村ジャパンオープンが向いている人
プロの運用に期待し、市場平均を上回るリターンを狙いたい人
野村アセットマネジメントのブランドや運用実績に信頼を置いている人
コストよりもパフォーマンスの可能性を重視する人
ある程度のリスクを取ってでも高いリターンを目指したい人
インデックスファンドが向いている人
コストを最小限に抑えて、市場平均のリターンを確実に得たい人
長期投資を前提に、複利効果を最大化したい人
シンプルで分かりやすい投資を好む人
運用会社の能力に依存せず、市場全体の成長に投資したい人
どちらが絶対的に優れているというわけではありません。ご自身の投資目的、リスク許容度、投資期間に応じて選択することが大切です。
野村ジャパンオープンのメリット3つ
野村ジャパンオープンには、アクティブファンドならではの魅力があります。ここでは主なメリットを3つ紹介します。
野村ジャパンオープン最大のメリットは、プロのファンドマネージャーによる銘柄選択です。運用担当者は市場分析や企業調査を通じて、市場平均を上回る可能性のある銘柄を厳選します。
個人投資家が数千銘柄の中から有望株を選ぶのは容易ではありません。企業の財務分析、業界動向の把握、経営陣の評価など、専門的な知識と時間が必要です。野村ジャパンオープンに投資することで、こうした専門的な銘柄選択をプロに任せることができます。
過去の実績を見ても、多くの期間でTOPIXを上回るリターンを達成しており、アクティブ運用の効果が表れています。市場環境に応じて柔軟にポートフォリオを調整する機動性も、プロの運用ならではの強みです。
野村ジャパンオープンは1997年の設定以来、28年にわたって運用が続いています。この長期運用の実績は、ファンドの安定性と信頼性を示す重要な指標です。
運用期間が長いファンドは、さまざまな市場環境を経験しており、運用チームのノウハウが蓄積されています。ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックなどの危機を乗り越えてきた経験は、今後の運用にも活かされるでしょう。
また、野村アセットマネジメントは日本最大級の運用会社であり、運用体制の継続性も期待できます。運用担当者が頻繁に変わるファンドと比べて、長期的な運用方針の一貫性が保たれやすい点も安心材料です。
野村ジャパンオープンの運用方針は「変化対応型」と呼ばれ、市場環境に応じて柔軟に投資スタイルを変更します。成長株投資、バリュー株投資、配当株投資など、特定のスタイルに固執せず、その時々で最も有望な投資機会を追求します。
例えば、景気拡大期には成長性の高い銘柄を積極的に組み入れ、景気後退期には防御的な銘柄の比率を高めるといった対応が可能です。この柔軟性は、固定的な運用スタイルのファンドにはない強みです。
市場環境は常に変化しており、一つの投資スタイルが永続的に優位性を保つことはありません。変化対応型の運用方針は、こうした市場の変動に対応しやすい特徴があります。
野村ジャパンオープンのデメリット3つ
メリットがある一方で、野村ジャパンオープンにはいくつかのデメリットもあります。投資判断の際には、これらのリスクも十分に理解しておく必要があります。
野村ジャパンオープンの最大のデメリットは、年率1.650%という高い信託報酬です。インデックスファンドの信託報酬が年率0.1%〜0.2%程度であることを考えると、約8〜16倍のコスト差があります。
信託報酬は毎日ファンドの資産から差し引かれるため、長期投資では大きな負担となります。100万円を20年間運用した場合、信託報酬だけで約40万円以上のコストがかかる計算です。
このコスト差を上回るリターンが得られなければ、インデックスファンドに投資した方が実質的なリターンは高くなります。過去の実績では多くの期間でTOPIXを上回っていますが、将来も同様のパフォーマンスが続く保証はありません。
アクティブファンドには、ベンチマークを上回る可能性がある一方で、下回るリスクもあります。野村ジャパンオープンも例外ではなく、市場環境によってはTOPIXを下回るパフォーマンスとなる時期があります。
特に、運用担当者の銘柄選択が裏目に出た場合や、市場全体が急激に上昇する局面では、インデックスファンドに劣後する可能性があります。過去の実績が良好でも、将来のパフォーマンスを保証するものではありません。
アクティブファンドの約7割は、長期的にインデックスファンドを下回るというデータもあります。高いコストを支払ってもベンチマークを上回れない可能性があることは、十分に認識しておく必要があります。
野村ジャパンオープンは日本株100%のファンドであり、地域分散ができていません。日本経済や日本株市場全体が低迷した場合、ファンドのパフォーマンスも大きく影響を受けます。
グローバルに分散投資するファンドと比べると、リスク分散の観点では不十分です。日本株は先進国の中でも長期的なリターンが低い傾向があり、世界経済の成長を取り込むには米国株や新興国株への投資も必要です。
野村ジャパンオープンに投資する場合は、他の地域や資産クラスにも分散投資し、ポートフォリオ全体でリスクを管理することが重要です。日本株だけに偏った投資は、資産形成の観点からはリスクが高いと言えます。
運用担当者福田泰之氏の実績と運用哲学
アクティブファンドの成否は、運用担当者の能力に大きく依存します。野村ジャパンオープンを運用する福田泰之氏について詳しく見ていきましょう。
福田泰之氏は、野村アセットマネジメントの株式運用部に所属するファンドマネージャーです。日本株の運用経験は20年以上に及び、野村ジャパンオープンの運用を長年にわたって担当しています。
福田氏は野村證券での営業経験を経て、野村アセットマネジメントに入社しました。アナリストとして企業調査の経験を積んだ後、ファンドマネージャーとして日本株運用に携わっています。幅広い業種の企業分析に精通しており、特にテクノロジーセクターと金融セクターに強みを持っています。
運用スタイルは、ボトムアップアプローチを基本としています。個別企業の財務分析や経営陣との対話を重視し、企業の本質的価値を見極めることに注力しています。
福田氏が実践する「変化対応型運用」は、市場環境の変化に応じて投資スタイルを柔軟に変更する運用手法です。成長株、バリュー株、配当株など、特定のスタイルに固執せず、その時々で最も有望な投資機会を追求します。
この運用哲学の背景には、「市場環境は常に変化しており、一つの投資スタイルが永続的に優位性を保つことはない」という考えがあります。景気サイクル、金融政策、産業構造の変化などに応じて、最適なポートフォリオは変わります。
例えば、低金利環境では成長株が有利になりやすく、金利上昇局面ではバリュー株や配当株が見直される傾向があります。こうした市場の変化を先読みし、機動的にポートフォリオを調整することで、市場平均を上回るリターンを目指します。
変化対応型運用は、高度な市場分析力と迅速な意思決定が求められる難易度の高い手法です。福田氏の長年の経験とノウハウが、この運用スタイルを支えています。
福田氏が運用する野村ジャパンオープンは、過去の多くの期間でTOPIXを上回るパフォーマンスを達成しています。特に2010年代後半から2020年代前半にかけては、安定してベンチマークを上回る成績を残しました。
具体的には、2018年から2023年の5年間で、年率約9.1%のリターンを達成し、TOPIXの年率約8.2%を約0.9%上回っています。この超過収益は、福田氏の銘柄選択能力と市場分析力の表れと言えます。
ただし、すべての期間で良好な成績を残しているわけではありません。2022年の世界的な株価調整局面では、TOPIXとほぼ同程度の下落を経験しており、下落相場での防御力には限界があることも事実です。
運用担当者の能力は重要ですが、それだけで将来のパフォーマンスが保証されるわけではありません。市場環境の変化や運用チームの体制変更など、さまざまな要因が運用成績に影響を与えることを理解しておく必要があります。
新NISAで野村ジャパンオープンは買える?
2024年から始まった新NISA制度での野村ジャパンオープンの取扱いについて解説します。税制優遇を活用できるかどうかは、投資判断の重要なポイントです。
野村ジャパンオープンは、新NISAの成長投資枠で購入できます。成長投資枠は年間240万円まで投資でき、上場株式や投資信託など幅広い商品が対象となっています。
成長投資枠で野村ジャパンオープンを購入すれば、運用益や分配金が非課税になります。通常、投資信託の利益には20.315%の税金がかかりますが、NISA口座ではこれが免除されます。
成長投資枠の非課税保有限度額は1,200万円までです。野村ジャパンオープンだけでなく、他の投資信託や株式も合わせてこの上限内に収める必要があります。
野村ジャパンオープンは、つみたて投資枠では購入できません。つみたて投資枠の対象商品は、金融庁が定める基準を満たした投資信託に限定されており、主にインデックスファンドと一部のアクティブファンドのみが対象です。
つみたて投資枠の対象となるアクティブファンドは、信託報酬が一定水準以下であることや、運用実績が一定期間以上あることなどの厳しい基準があります。野村ジャパンオープンは信託報酬が年率1.650%と高いため、この基準を満たしていません。
つみたて投資枠を活用したい場合は、eMAXIS Slimシリーズなどの低コストインデックスファンドを選択する必要があります。
新NISAで野村ジャパンオープンを活用する際の戦略を、成長投資枠の特性に応じて考えてみましょう。
成長投資枠で野村ジャパンオープンを一括購入する戦略は、以下のような手順で進めます。
一括購入のメリットは、早期に資金を投入することで運用期間を最大化できる点です。市場が上昇トレンドにある場合は、早めに投資することでリターンを最大化できる可能性があります。ただし、購入直後に市場が下落するリスクもあるため、タイミングの見極めが重要です。
成長投資枠でも積立投資は可能です。野村ジャパンオープンを毎月一定額ずつ購入する方法は、以下のような手順で設定できます。
積立投資のメリットは、ドルコスト平均法により購入価格を平準化できる点です。市場の高値・安値に関わらず定期的に購入するため、一括購入のタイミングリスクを軽減できます。長期的な資産形成を目指す場合は、積立投資の方が精神的な負担も少なくおすすめです。
野村ジャパンオープンにおすすめの証券会社5社
野村ジャパンオープンを購入する際、証券会社選びは重要です。手数料やサービス内容を比較して、自分に合った証券会社を選びましょう。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は、国内最大級のネット証券で口座数は約1,500万口座を誇ります。野村ジャパンオープンを購入時手数料無料(ノーロード)で取り扱っており、コストを抑えて投資を始められます。
SBI証券の特徴は、充実したポイントサービスです。投資信託の保有残高に応じてVポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイントのいずれかが貯まります。貯まったポイントは投資信託の購入にも利用でき、ポイント投資も可能です。
SBI証券の主な特徴
投資信託の取扱本数は約2,600本と業界トップクラス
クレジットカード積立でポイント還元(三井住友カードで最大5%)
新NISA対応で成長投資枠・つみたて投資枠の両方に対応
取引ツールが充実しており、初心者から上級者まで使いやすい
野村ジャパンオープンを積立投資する場合、クレジットカード積立を利用すればポイント還元を受けられるため、実質的なコストを下げることができます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券は、楽天グループのネット証券で口座数は約1,200万口座です。野村ジャパンオープンも購入時手数料無料で取り扱っており、楽天ポイントを活用した投資が可能です。
楽天証券の最大の特徴は、楽天経済圏との連携です。楽天カードでクレジットカード積立を行うとポイントが貯まり、貯まった楽天ポイントで投資信託を購入できます。楽天市場での買い物が多い方には特にメリットが大きいです。
楽天証券の主な特徴
投資信託の取扱本数は約2,550本
楽天カード積立でポイント還元(最大1%)
楽天ポイントで投資信託を購入可能
取引ツール「MARKET SPEED Ⅱ」が高機能で使いやすい
楽天ポイントを貯めている方や、楽天経済圏を活用している方には最適な証券会社です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券は、米国株取引に強みを持つネット証券で口座数は約270万口座です。野村ジャパンオープンも購入時手数料無料で取り扱っており、日本株と米国株の両方に投資したい方におすすめです。
マネックス証券の特徴は、米国株の取扱銘柄数が約5,000銘柄と豊富な点です。野村ジャパンオープンで日本株に投資しながら、米国株で地域分散を図ることができます。
マネックス証券の主な特徴
投資信託の取扱本数は約1,800本
マネックスカード積立でポイント還元(1.1%)
米国株の取引手数料が業界最低水準
投資情報やレポートが充実しており、学習しながら投資できる
日本株と米国株の両方に投資してグローバルに分散したい方に適しています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,670,000口座 ※2025年3月時点 |
| 取引手数料 | 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料 |
| NISA対応 | 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上) |
| 投資信託 | 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点) |
| 取引ツール(PC) | ネットストック・ハイスピード(無料) |
| スマホアプリ | 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料) |
| 提携銀行口座 | MATSUI Bank(松井証券専用銀行) |
| ポイント投資・付与 | 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込) |
松井証券は、創業100年以上の歴史を持つ老舗ネット証券で口座数は約160万口座です。野村ジャパンオープンも購入時手数料無料で取り扱っており、特に25歳以下の投資家にメリットが大きいです。
松井証券の最大の特徴は、25歳以下の顧客は株式取引手数料が無料になる点です。若年層の資産形成を応援する姿勢が明確で、投資初心者にも優しい証券会社です。
松井証券の主な特徴
投資信託の取扱本数は約1,900本
25歳以下は株式取引手数料が無料
1日の取引金額50万円までは手数料無料(26歳以上も対象)
サポート体制が充実しており、電話やチャットで相談できる
25歳以下の方や、少額から投資を始めたい方におすすめです。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,800,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【ワンショット手数料コース】 約定代金5万円以下:55円(税込) 約定代金50万円超:1,070円(税込)【一日定額手数料コース】 1日100万円まで:0円 1日300万円まで:2,750円(税込) 以降300万円ごとに:2,750円(税込)加算 |
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 251銘柄(2025年4月時点) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(1,155銘柄) |
| 投資信託 | 約1,853本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約1,050銘柄(2025年4月時点) |
| 取引ツール(PC) | kabuステーション / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | 三菱UFJ eスマート証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | 三菱UFJ銀行 / auじぶん銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短翌営業日(スマートフォンによるオンライン申込) |
三菱UFJeスマート証券(旧auカブコム証券)は、三菱UFJフィナンシャル・グループのネット証券で口座数は約40万口座です。野村ジャパンオープンも購入時手数料無料で取り扱っており、三菱UFJポイントを活用した投資が可能です。
三菱UFJeスマート証券の特徴は、三菱UFJ銀行との連携です。三菱UFJ銀行の口座を持っている方は、資金移動がスムーズで、三菱UFJポイントを投資に活用できます。
三菱UFJeスマート証券の主な特徴
投資信託の取扱本数は約1,800本
三菱UFJポイントで投資信託を購入可能
プチ株®(単元未満株)で少額投資が可能
一日定額手数料コースなら100万円以下の取引が無料
三菱UFJ銀行を利用している方や、三菱UFJポイントを貯めている方に最適です。
野村ジャパンオープンを実際に購入する手順を、初心者向けに分かりやすく解説します。
新NISAを利用する場合は、口座開設時にNISA口座の同時申込みを選択しましょう。NISA口座は一人一口座しか開設できないため、メイン証券会社で開設することをおすすめします。
即時入金サービスを利用すれば、手数料無料で24時間いつでも入金できます。提携銀行のインターネットバンキングを事前に設定しておくと便利です。
詳細ページでは、基準価額、純資産総額、運用実績、手数料などを確認できます。目論見書も必ず確認し、ファンドの内容を理解してから購入しましょう。
新NISAを利用する場合は、必ず「NISA口座(成長投資枠)」を選択してください。特定口座で購入すると非課税の恩恵を受けられません。
注文確定後、通常は翌営業日に購入が成立します。購入価格は注文日の翌営業日の基準価額となるため、注文時点では正確な価格は分かりません。これを「ブラインド方式」と呼びます。
野村ジャパンオープンの基準価額は、野村アセットマネジメントの公式サイトで毎営業日更新されています。また、購入した証券会社のマイページでも確認できます。日本経済新聞や各種投資情報サイトでも基準価額の推移を確認できます。
野村ジャパンオープンは、原則として分配金を出さない方針のファンドです。分配金を出さずに再投資することで、複利効果を最大化し、長期的な資産成長を目指します。分配金が出ないことは、税金の繰り延べ効果もあり、長期投資には有利です。
野村ジャパンオープンは、一部の金融機関でiDeCo対象商品として取り扱われていますが、取扱状況は金融機関によって異なります。iDeCoで購入を検討する場合は、ご利用の金融機関に確認することをおすすめします。
野村ジャパンオープンの最低購入金額は、証券会社によって異なります。多くのネット証券では100円から購入可能です。積立投資の場合も100円から設定できるため、少額から投資を始められます。一括購入の場合は、証券会社によって最低購入金額が異なる場合がありますが、一般的には1万円程度からとなっています。
野村ジャパンオープンを解約する場合は、購入した証券会社のマイページから解約手続きを行います。「解約」または「売却」メニューから、解約する金額または口数を入力して注文します。解約時の基準価額は注文日の翌営業日の価額となり、通常は解約から3〜5営業日後に資金が口座に入金されます。解約手数料はかかりませんが、市場環境によっては元本割れの可能性があります。
野村ジャパンオープンの運用報告書は、野村アセットマネジメントの公式サイトで閲覧できます。運用報告書は年2回(決算期ごと)発行され、運用状況、組入銘柄、運用実績などが詳しく記載されています。購入した証券会社のマイページからもダウンロード可能です。運用報告書を定期的に確認することで、ファンドの状況を把握できます。
野村ジャパンオープンの特徴は、「変化対応型」の柔軟な運用スタイルです。成長株投資やバリュー株投資など、特定のスタイルに固執せず、市場環境に応じて最適なポートフォリオを構築します。他の日本株アクティブファンドには、成長株特化型やバリュー株特化型など、特定のスタイルに特化したものが多いです。また、28年という長期運用実績も野村ジャパンオープンの強みです。
含み損が出た場合、まず冷静に状況を分析することが重要です。短期的な市場変動による一時的な下落なのか、ファンドの運用方針に問題があるのかを見極めましょう。長期投資を前提としている場合は、一時的な含み損で慌てて売却する必要はありません。むしろ、積立投資を続けることで平均購入価格を下げることができます。ただし、ファンドの運用方針が変わったり、長期的にベンチマークを大きく下回り続ける場合は、他のファンドへの乗り換えも検討しましょう。
野村ジャパンオープンを特定口座(源泉徴収あり)で保有している場合、売却益や分配金に対する税金(20.315%)は自動的に徴収されるため、確定申告は不要です。特定口座(源泉徴収なし)の場合は、年間の利益が20万円を超えると確定申告が必要です。NISA口座で保有している場合は、売却益や分配金が非課税となり、税金はかかりません。
野村ジャパンオープンは、28年の運用実績を持つ日本株アクティブファンドです。プロの銘柄選択により、TOPIXを上回るリターンを目指す一方で、年率1.650%という高い信託報酬がコストとなります。
過去の実績では多くの期間でTOPIXを上回っていますが、インデックスファンドと比較すると信託報酬の差が大きく、実質的なリターンでは差が縮まります。アクティブファンドには、ベンチマークを上回る可能性と下回るリスクの両方があることを理解しておく必要があります。
新NISAの成長投資枠で購入できるため、税制優遇を活用しながら投資できます。SBI証券や楽天証券などの主要ネット証券で購入時手数料無料で取り扱っており、少額から投資を始められます。
野村ジャパンオープンは、プロの運用に期待し、市場平均を上回るリターンを狙いたい方におすすめです。一方、コストを最小限に抑えて市場平均のリターンを確実に得たい方には、インデックスファンドの方が適しているでしょう。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくは野村アセットマネジメントまたは各証券会社にご確認ください。
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