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住宅ローンを検討している方の中には、どの銀行を選べばよいか迷っている方も多いのではないでしょうか。
住信SBIネット銀行の住宅ローンは、ネット銀行ならではの低金利と充実した団信保障「スゴ団信」が魅力の住宅ローンです。
変動金利は業界最低水準で、全疾病保障が金利上乗せなしで付帯するため、多くの方に選ばれています。
ただし、審査期間が長めであることや、全疾病保障の適用条件が厳しいといった注意点もあります。
この記事では、住信SBIネット銀行の住宅ローンの金利・団信・審査基準から、メリット・デメリットまで詳しく解説します。
目次
住信SBIネット銀行の住宅ローンとは
住信SBIネット銀行の住宅ローンは、三井住友信託銀行とSBIホールディングスが共同出資するネット銀行が提供する住宅ローン商品です。
ネット銀行ならではの低金利と充実した保障内容で、2024年度には国内行の住宅ローン新規実行額でNo.1を獲得しています。
WEB申込コースと対面相談コースの2つのコースがあり、ご自身のニーズに合わせて選択できます。ここでは、住信SBIネット銀行の住宅ローンの主な3つの特徴を詳しく解説します。
住信SBIネット銀行の最大の魅力は、業界トップクラスの低金利です。
変動金利は業界最低水準を実現しており、物件価格の80%以下で借り入れる場合、さらに金利が引き下げられます。
ネット銀行ならではの店舗コストの削減により、都市銀行や地方銀行と比較して有利な金利条件で借り入れが可能です。
金利タイプは変動金利・固定金利・フラット35(保証型)の3種類から選択でき、それぞれ競争力のある金利水準となっています。特に変動金利は、他のネット銀行と比較しても最低水準の金利を維持しており、総返済額を抑えたい方におすすめです。
住信SBIネット銀行の「スゴ団信」は、借入時の年齢が50歳未満の場合、3大疾病50%保障と全疾病保障が金利上乗せなしで基本付帯となる充実した団信です。
一般的な団信の死亡・高度障害保障に加えて、がん・急性心筋梗塞・脳卒中の3大疾病で所定の状態になった場合、住宅ローン残高の50%が保険金で支払われます。
さらに全疾病保障では、どんな病気やケガでも就業不能状態が12ヶ月継続した場合、住宅ローン残高が全額保険金で支払われます。他のネット銀行と比較しても、無料で付帯できる保障内容としては非常に手厚い内容となっています。
住信SBIネット銀行の住宅ローンは、保証料が無料です。
一般的な銀行では借入金額の2%程度の保証料が必要になることが多いため、初期費用を大幅に抑えることができます。また、一部繰上返済の手数料も無料で、1円から何度でも繰上返済が可能です。
定額自動入金サービスを利用すれば、他行口座から返済口座への資金移動も手数料無料で行えます。これらの手数料無料サービスにより、借入時だけでなく返済期間中のコストも抑えられる点が大きなメリットです。
住信SBIネット銀行の最新金利
住宅ローンを選ぶ際に最も重要な要素の一つが金利です。
住信SBIネット銀行では、変動金利・固定金利・フラット35(保証型)の3つの金利タイプを提供しており、それぞれ競争力のある金利水準となっています。金利は毎月見直されるため、最新の金利情報を確認することが大切です。
ここでは、各金利タイプの特徴と最新の金利水準について詳しく解説します。なお、実際の適用金利はお申込時ではなく、お借入日(お借入実行日)の金利が適用されますので、ご注意ください。
住信SBIネット銀行の変動金利は、物件価格の80%以下で借り入れる場合に最優遇金利が適用されます。
WEB申込コースの通期引下げプランでは、業界最低水準の変動金利を実現しています。変動金利は、短期プライムレートに連動して年2回(4月1日・10月1日)見直されます。
変動金利のメリットは、固定金利と比較して当初の金利が低く設定されている点です。総返済額を抑えたい方や、金利上昇リスクを許容できる方に適しています。ただし、将来的に金利が上昇する可能性があるため、返済計画には余裕を持たせることが重要です。
審査結果によっては、表示金利に年0.1%~0.3%上乗せとなる場合があります。また、借入期間が35年超~40年以内の場合は年0.07%、40年超の場合は年0.15%が上乗せとなります。
固定金利は、当初2年・3年・5年・7年・10年・15年・20年・30年・35年の固定期間を選択できます。
固定期間中は金利が変動しないため、返済計画が立てやすく、金利上昇リスクを回避したい方におすすめです。
固定金利の当初引下げプランでは、固定期間中に大幅な金利引下げが適用され、固定期間終了後は通期引下げプランの金利が適用されます。変動金利と比較すると当初金利は高めですが、金利上昇局面では総返済額を抑えられる可能性があります。
固定期間終了後は、再度固定金利を選択するか、変動金利に切り替えるかを選ぶことができます。その時点の金利情勢や返済状況に応じて、最適な金利タイプを選択しましょう。
住信SBIネット銀行では、フラット35(保証型)も取り扱っています。
フラット35(保証型)は、住宅金融支援機構と提携した全期間固定金利の住宅ローンで、通常のフラット35(買取型)よりも金利が低く設定されているのが特徴です。
頭金20%以上の場合は金利が引き下げられ、頭金10%以上でも通常のフラット35よりも有利な金利が適用されます。
借入時から完済まで金利が変わらないため、長期的な返済計画を立てやすく、金利上昇リスクを完全に回避したい方に適しています。
フラット35(保証型)では、住信SBIネット銀行の全疾病保障も無料で付帯できます。長期固定金利の安心感と充実した保障を両立したい方におすすめです。
スゴ団信の保障内容
住信SBIネット銀行の「スゴ団信」は、一般的な団信の保障に加えて、3大疾病50%保障と全疾病保障が基本付帯となる充実した団信です。
他のネット銀行では有料オプションとなることが多い保障内容が、金利上乗せなしで利用できる点が大きな魅力です。
ここでは、スゴ団信の具体的な保障内容と適用条件について詳しく解説します。保障内容を正しく理解することで、万が一の際にも安心して住宅ローンを返済できます。
全疾病保障は、8疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中・高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎)と8疾病以外のすべての病気・ケガによる就業不能状態を保障する団信です。
どんな病気やケガでも保障対象となるため、幅広いリスクに備えることができます。
全疾病保障には、「月々のローン返済に対する保障」と「ローン債務残高に対する保障」の2つがあります。就業不能状態が継続している場合、最大12ヶ月まで月々の住宅ローン返済が保障されます。さらに、就業不能状態が12ヶ月継続した場合、ローン残高相当額が全額保険金で支払われ、住宅ローンが完済されます。
責任開始日(融資実行日)から3ヶ月間は待機期間となり、8疾病・8疾病以外いずれも保障の対象となりません。また、精神障害や妊娠・出産、むちうち症などは保障対象外となる場合があります。保障内容の詳細は、「被保険者のしおり」で必ず確認しましょう。
借入時の年齢が50歳未満の場合、3大疾病50%保障が金利上乗せなしで基本付帯となります。
3大疾病50%保障では、がん(悪性新生物)と診断確定された場合、または急性心筋梗塞・脳卒中を発病し60日以上所定の状態が継続した場合または所定の手術を受けた場合に、住宅ローン残高の50%が保険金で支払われます。
がんについては診断確定のみで保障されるため、早期発見・早期治療の場合でも保険金が支払われます。急性心筋梗塞・脳卒中については、60日以上の状態継続または手術という条件がありますが、無料で付帯できる保障としては非常に手厚い内容です。
50歳以上の方でも、金利に年0.25%を上乗せすることで3大疾病50%保障に加入できます。また、さらに手厚い保障を希望する場合は、3大疾病100%保障(金利+0.20%または+0.40%)も選択可能です。
全疾病保障の適用条件として、就業不能状態が12ヶ月継続することが必要という点には注意が必要です。
12ヶ月という期間は比較的長く、実際に保険金が支払われるハードルは高いと言えます。入院や自宅療養が数ヶ月で終わる場合、ローン残高の全額保障は受けられません。
また、就業不能状態の判定基準も重要です。就業不能状態とは、「その傷害または疾病の治療のため入院していること」または「医師の指示により自宅等において療養していること」を指します。自己判断で仕事を休んでいる場合や、軽作業であれば可能な状態では、就業不能状態とは認められません。
全疾病保障は非常に魅力的な保障ですが、適用条件をよく理解した上で、他の保険との組み合わせも検討することをおすすめします。就業不能保険や医療保険など、より短期間で保障が受けられる保険と併用することで、万が一の際のリスクをより確実にカバーできます。
住信SBIネット銀行のメリット5つ
住信SBIネット銀行の住宅ローンは、2024年度に国内行の住宅ローン新規実行額No.1を獲得するなど、多くの方に選ばれています。
ここでは、住信SBIネット銀行が選ばれる5つの主なメリットを詳しく解説します。
住信SBIネット銀行の最大のメリットは、業界最低水準の低金利です。
特に変動金利は、他のネット銀行と比較しても最低水準を維持しており、物件価格の80%以下で借り入れる場合はさらに金利が引き下げられます。0.1%の金利差でも、借入金額が大きく返済期間が長い住宅ローンでは、総返済額に数十万円から数百万円の差が生まれます。
50歳未満で借り入れる場合、3大疾病50%保障と全疾病保障が金利上乗せなしで付帯します。
他のネット銀行では、同様の保障を受けるために金利に年0.2%~0.3%程度を上乗せする必要があることが多いため、保障内容を考慮すると実質的な金利はさらに低くなります。
保証料が無料のため、初期費用を大幅に抑えることができます。
また、一部繰上返済の手数料も無料で、1円から何度でも繰上返済が可能です。余裕資金ができた際に気軽に繰上返済できるため、総返済額を効果的に減らすことができます。定額自動入金サービスを利用すれば、他行口座からの資金移動も手数料無料です。
WEB申込コースを選択すれば、申込みから契約まですべての手続きをインターネット上で完結できます。
店舗に出向く必要がないため、仕事や育児で忙しい方でも、自分のペースで手続きを進められます。必要書類もスマートフォンで撮影してアップロードするだけで提出できるため、郵送の手間もかかりません。
住信SBIネット銀行では、返済期間を最長50年まで選択できます。
返済期間を長くすることで月々の返済額を抑えられるため、現在の家計負担を軽減したい方に適しています。ただし、返済期間が長くなると総返済額は増加するため、余裕ができたら繰上返済を活用することをおすすめします。
住信SBIネット銀行のデメリット4つ
住信SBIネット銀行の住宅ローンには多くのメリットがありますが、一方でデメリットや注意すべきポイントも存在します。
住宅ローンは長期にわたる契約ですので、メリットだけでなくデメリットもしっかりと理解した上で検討することが大切です。
全疾病保障は非常に魅力的な保障ですが、ローン残高の全額が保障されるためには就業不能状態が12ヶ月継続する必要があります。
入院や療養が数ヶ月で終わる場合、月々の返済保障は受けられても、ローン残高の全額保障は受けられません。また、精神障害や妊娠・出産、むちうち症などは保障対象外となる場合があります。
全疾病保障に過度に期待せず、他の保険との組み合わせも検討することをおすすめします。就業不能保険や医療保険など、より短期間で保障が受けられる保険と併用することで、万が一の際のリスクをより確実にカバーできます。
住信SBIネット銀行はネット銀行のため、対面で相談できる店舗が限られています。
WEB申込コースでは基本的に電話やメールでのサポートとなるため、複雑な相談や細かい説明が必要な場合には不便に感じる方もいるかもしれません。
対面での相談を希望する場合は、SBIマネープラザなどの銀行代理業者を利用する対面相談コースを選択することができます。ただし、店舗数は都市銀行と比較すると少ないため、お住まいの地域によってはアクセスが不便な場合があります。
住信SBIネット銀行の住宅ローンは、審査申込から資金実行まで大よそ30日~45日程度の時間がかかります。
特に新築建売住宅の購入では、契約から残金決済まで3~4週間という売主側のルールがあるため、スケジュールが間に合わない可能性があります。
購入を急ぐ場合や、決済までの期間が短い場合は、審査期間が短い都市銀行の住宅ローンも並行して申し込むことをおすすめします。または、対面相談コースを利用して店舗で申し込むことで、手続きがスムーズになる場合があります。
住信SBIネット銀行の事務手数料は、借入金額の2.2%(税込)です。
借入額が3,000万円の場合、66万円(税込)の事務手数料が発生します。定率型の事務手数料としては一般的な水準ですが、定額型(数万~30万円程度)を採用している銀行と比較すると、初期費用が高くなります。
ただし、保証料が無料のため、保証料と事務手数料を合計した初期費用で比較すると、必ずしも高いとは限りません。保証料が必要な銀行では、借入金額の2%程度の保証料に加えて数万円の事務手数料がかかるため、トータルコストで比較することが重要です。
WEB申込コースと対面相談コースの違い
住信SBIネット銀行の住宅ローンには、WEB申込コースと対面相談コース(SBIマネープラザ)の2つのコースがあります。
どちらも同じ住信SBIネット銀行の商品ですが、申込方法や金利、サポート体制などに違いがあります。ご自身のニーズに合わせて最適なコースを選択しましょう。
WEB申込コースは、申込みから契約まですべての手続きをインターネット上で完結できるコースです。
最大のメリットは、業界最低水準の低金利で借り入れができる点です。店舗コストがかからない分、金利が低く設定されています。
24時間いつでも申込みができ、必要書類もスマートフォンで撮影してアップロードするだけで提出できます。仕事や育児で忙しい方、店舗に出向く時間がない方に適しています。サポートは電話やメールで受けられますが、対面での相談はできません。
審査期間は仮審査が当日~3営業日、正式審査が1~2週間程度です。WEBでの手続きに慣れている方、金利の低さを最優先する方におすすめのコースです。
対面相談コースは、SBIマネープラザなどの銀行代理業者の店舗で相談・申込みができるコースです。
専任スタッフが対面でサポートしてくれるため、住宅ローンが初めての方や、複雑な相談がある方に適しています。
金利はWEB申込コースと比較するとやや高めに設定されていますが、対面でのサポートが受けられる安心感があります。返済計画の相談や、ペアローン・収入合算など複雑な借入方法についても、専任スタッフが丁寧に説明してくれます。
店舗数は限られているため、お住まいの地域によってはアクセスが不便な場合があります。事前に店舗の場所を確認し、予約をしてから訪問することをおすすめします。
WEB申込コースは、金利の低さを最優先する方、WEBでの手続きに慣れている方、店舗に出向く時間がない方におすすめです。
一方、対面相談コースは、対面でのサポートを重視する方、住宅ローンが初めてで不安がある方、複雑な相談がある方に適しています。
どちらのコースも同じ住信SBIネット銀行の商品ですので、基本的な保障内容や手数料は同じです。ご自身のニーズや優先順位に合わせて、最適なコースを選択しましょう。
住信SBIネット銀行の審査基準と通過率を上げる方法
住宅ローンの審査は、金融機関が「この人に貸しても大丈夫か」を判断する重要なプロセスです。
住信SBIネット銀行の審査基準を理解し、事前に準備をしておくことで、審査通過の可能性を高めることができます。
住信SBIネット銀行の審査では、申し込み条件、返済比率、物件の担保価値が主にチェックされます。
業界最低水準の金利を実現しているネット銀行は、審査基準も総じて厳しめと言われています。ここでは、主な審査基準について詳しく解説します。
借入時の年齢が満18歳以上満65歳以下、最終返済時の年齢が満80歳未満という条件があります。
申込年齢が高くなるほど完済までの期間が短くなるため、毎月の返済額が多くなる可能性があります。また、退職後の住宅ローン残高が大きくなる場合、確実に完済できるかどうかを厳しく審査されます。
住宅ローンの申し込み条件には「安定かつ継続した収入があるお客様」と記載されていますが、年収・勤務形態・勤続年数の具体的な条件は開示されていません。一般的には、年収300万円以上、勤続年数1年以上が目安とされていますが、個々の状況によって判断されます。
勤続年数については明確な基準は公表されていませんが、一般的に住宅ローン審査では「安定した収入が継続的にあるかどうか」を重視します。
勤続年数が短い場合、収入の安定性に疑問を持たれる可能性があります。転職直後の場合は、前職の勤続年数や年収も考慮される場合があります。
住信SBIネット銀行の住宅ローンでは、団体信用生命保険への加入が必須条件となっています。
健康状態によっては団信に加入できず、住宅ローンを利用できない場合があります。持病がある方や過去に大きな病気をされた方は、事前に団信の健康告知基準を確認しておくことをおすすめします。
審査通過率を上げるためには、事前の準備が重要です。以下の5つのポイントを押さえて、審査に臨みましょう。
一般的な返済比率の基準は30~35%ですが、理想の返済比率は20~25%とされています。年収に対して借入希望額が大きすぎる場合、審査に落ちやすくなります。返済比率を低く抑えることで、審査通過の可能性が高まります。
クレジットカードやカードローンの返済遅延があると、信用情報に記録され審査に悪影響を与えます。過去2年以内に返済遅延がないか確認し、もし遅延がある場合は時間をおいてから申し込むことをおすすめします。
カードローンや自動車ローンなどの他の借入がある場合、住宅ローンの借入可能額が減少します。可能であれば、住宅ローンの申込み前に他の借入を完済しておくことをおすすめします。
物件価格の20%以上の頭金を用意できれば、金利が引き下げられるだけでなく、審査でも有利になります。頭金が多いほど借入額が少なくなり、返済比率も低くなるためです。
必要書類に不備があると、審査に時間がかかったり、審査に悪影響を与えたりする可能性があります。事前に必要書類を確認し、正確に準備しておきましょう。
万が一審査に落ちてしまった場合、まずは落ちた理由を分析することが大切です。
返済比率が高すぎた、信用情報に問題があった、勤続年数が短かったなど、考えられる原因を特定しましょう。
原因を改善してから再度申し込むか、審査基準が異なる他の金融機関に申し込むことを検討します。フラット35は団信加入が任意で、審査基準も比較的柔軟なため、民間住宅ローンの審査に落ちた方の選択肢となります。また、ペアローンや収入合算を利用することで、借入可能額を増やせる場合もあります。
ネット銀行の住宅ローンは、低金利と充実した保障が魅力ですが、各銀行によって特徴が異なります。
ここでは、住信SBIネット銀行と他の主要なネット銀行(auじぶん銀行・PayPay銀行)を比較し、それぞれの違いを解説します。
変動金利では、住信SBIネット銀行・auじぶん銀行・PayPay銀行のいずれも業界最低水準の金利を実現しています。
物件価格に対する借入割合や審査結果によって適用金利が異なるため、一概にどの銀行が最も低金利とは言えません。
住信SBIネット銀行は物件価格の80%以下で借り入れる場合に最優遇金利が適用されます。auじぶん銀行は、au回線やじぶんでんきの利用で金利引下げが受けられます。PayPay銀行は、シンプルな金利体系が特徴です。ご自身の状況に応じて、最も有利な金利が適用される銀行を選びましょう。
団信の保障内容には、各銀行で大きな違いがあります。
住信SBIネット銀行は、50歳未満の場合に3大疾病50%保障と全疾病保障が無料で付帯します。auじぶん銀行は、がん50%保障と全疾病保障が無料で付帯し、がん100%保障は金利+0.05%で加入できます。
PayPay銀行は、がん50%保障が無料で付帯し、がん100%保障は金利+0.1%、11疾病保障は金利+0.3%で加入できます。保障内容を重視する場合は、ご自身が重視する保障がどの銀行で提供されているかを確認しましょう。
事務手数料は、住信SBIネット銀行・auじぶん銀行・PayPay銀行のいずれも借入金額の2.2%(税込)です。
保証料はいずれも無料で、一部繰上返済手数料も無料です。手数料面では大きな違いはありませんが、定額自動入金サービスなどの付帯サービスには違いがあります。
住信SBIネット銀行は定額自動入金サービスが無料で、他行口座からの資金移動が手数料無料です。auじぶん銀行は、auユーザー向けの特典が充実しています。PayPay銀行は、PayPayとの連携が便利です。ご自身の利用状況に合わせて、最も便利な銀行を選びましょう。
借り換えでどれくらいお得?
住宅ローンの借り換えは、金利差を活用して総返済額を減らす有効な方法です。
特に、変動金利が上昇している現在、低金利の住信SBIネット銀行に借り換えることで、大きなメリットが得られる可能性があります。ここでは、具体的なシミュレーションと借り換え時の注意点を解説します。
借り換えのメリットは、主に金利差による総返済額の削減です。
例えば、借入残高3,000万円、残り返済期間25年、現在の金利が年1.0%の場合、住信SBIネット銀行の変動金利(仮に年0.4%とする)に借り換えると、以下のような効果が期待できます。
【シミュレーション例】
・借入残高:3,000万円
・残り返済期間:25年
・現在の金利:年1.0%
・借り換え後の金利:年0.4%
・月々の返済額:約113,000円 → 約106,000円(約7,000円削減)
・総返済額:約3,390万円 → 約3,180万円(約210万円削減)
・借り換え費用:約70万円(事務手数料66万円+登記費用等)
・実質的なメリット:約140万円
このように、金利差が0.6%あれば、借り換え費用を差し引いても100万円以上のメリットが得られる可能性があります。ただし、これはあくまでシミュレーションであり、実際の金利や費用は審査結果や物件の状況によって異なります。
借り換えには、事務手数料(借入金額の2.2%)や登記費用などの諸費用がかかります。
これらの費用を考慮しても、総返済額の削減効果が上回るかどうかを慎重に検討する必要があります。一般的には、金利差が0.5%以上、借入残高が1,000万円以上、残り返済期間が10年以上ある場合に、借り換えのメリットが出やすいとされています。
借り換えの審査では、現在の年収に対して借入希望額が大きすぎる場合、審査に落ちやすくなります。また、物件の担保評価が下がっている場合や、申込者の年齢が上がっている場合も、審査に影響を与える可能性があります。借り換えを検討する際は、改めて返済比率を確認し、審査に通る可能性を事前に検討しておきましょう。
実際に住信SBIネット銀行に借り換えた方の事例を紹介します。
Aさん(40代・会社員)は、5年前に地方銀行で借り入れた住宅ローン(借入残高2,500万円、金利年1.2%、残り返済期間30年)を、住信SBIネット銀行の変動金利に借り換えました。
借り換え後の金利は年0.4%となり、月々の返済額は約9万円から約8.2万円に減少しました。総返済額は約180万円削減され、借り換え費用約60万円を差し引いても、約120万円のメリットが得られました。また、3大疾病50%保障と全疾病保障が無料で付帯したことで、保障内容も充実しました。
借り換えを成功させるポイントは、複数の銀行を比較検討し、金利だけでなく保障内容や手数料も含めて総合的に判断することです。また、審査に通るために、信用情報をクリーンに保ち、必要書類を正確に準備することも重要です。
業界最低水準の金利を実現しているネット銀行は、審査基準も総じて厳しめと言われています。ただし、審査基準を満たしていれば十分に通過の可能性があります。返済比率を25%以内に抑え、信用情報をクリーンに保つことで、審査通過の可能性を高めることができます。
全疾病保障は、就業不能状態が12ヶ月継続した場合にローン残高が全額保障されます。適用条件は厳しいですが、長期間働けなくなった場合の備えとしては有効です。ただし、短期間の入院や療養では全額保障は受けられないため、他の保険との組み合わせも検討することをおすすめします。
変動金利は、年2回(4月1日・10月1日)見直されます。金利が上昇した場合、返済額が増加する可能性があります。ただし、5年間は返済額が変わらないルールがあり、返済額が変更される場合も前回の125%が上限となります。金利上昇リスクに備えて、余裕を持った返済計画を立てることが重要です。
返済期間50年のメリットは、月々の返済額を大幅に抑えられることです。現在の家計負担を軽減したい方に適しています。デメリットは、総返済額が増加することと、完済時の年齢が高くなることです。余裕ができたら積極的に繰上返済を行うことで、総返済額を抑えることができます。
2025年5月にNTTドコモが住信SBIネット銀行の65%の株式を取得して買収し、子会社化する方針が発表されました。現時点では、既存の住宅ローン契約者への影響は明らかにされていませんが、サービス内容や審査基準が変更される可能性があります。最新情報は公式サイトで確認することをおすすめします。
WEB申込コースの場合、仮審査は当日~3営業日、正式審査は1~2週間程度です。対面相談コースでは、店舗での手続きにより審査がスムーズに進む場合があります。購入を急ぐ場合は、審査期間を考慮してスケジュールを立てることが重要です。
住信SBIネット銀行の住宅ローンは、業界トップクラスの低金利と充実した団信保障「スゴ団信」が魅力のネット銀行です。
変動金利は業界最低水準で、50歳未満の場合は3大疾病50%保障と全疾病保障が金利上乗せなしで付帯します。
保証料・繰上返済手数料が無料で、WEB完結も可能なため、初期費用を抑えたい方や、忙しい方にも適しています。返済期間を最長50年まで選択できるため、月々の返済額を抑えたい方にもおすすめです。
一方で、全疾病保障の適用条件が厳しい点や、審査期間が長めである点、対面相談できる店舗が少ない点には注意が必要です。事務手数料は借入金額の2.2%かかりますが、保証料が無料のため、トータルコストで比較することが重要です。
住宅ローンを選ぶ際は、金利だけでなく、保障内容・手数料・サポート体制などを総合的に比較検討することが大切です。ご自身のライフプランやリスク許容度に合わせて、最適な住宅ローンを選びましょう。
なお、住宅ローンには変動金利の場合は金利上昇により返済額が増加する可能性があります。また、住宅ローンの借り入れには元本割れのリスクはありませんが、返済計画は慎重に立てる必要があります。最終的な借入判断はご自身の責任で行ってください。詳しくは住信SBIネット銀行公式サイトでご確認ください。
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