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ゆうちょ銀行の口座開設｜アプリと窓口どちらがいい？
ゆうちょ銀行の口座を作りたいけれど、アプリと窓口のどちらで開設すればいいか迷っていませんか。
結論から言うと、スマホで手続きを完結させたい方はアプリ、対面で相談しながら進めたい方は窓口がおすすめです。
アプリなら24時間いつでも申し込みができ、最短5日程度で口座が開設できます。
一方、窓口なら当日中にキャッシュカードを受け取れるケースもあり、急いでいる方にも安心です。
この記事では、ゆうちょ銀行の口座開設について、アプリと窓口それぞれの手順、必要書類、注意点まで詳しく解説します。
自分に合った方法で、スムーズに口座を開設しましょう。
この記事の要約
- アプリは24時間申込可能で最短5日、窓口は当日受取も可能
- 本人確認書類はマイナンバーカードか運転免許証が基本
- 通帳型と無通帳型は後から変更すると手間がかかる
監修者
SOICO株式会社
共同創業者＆取締役COO 土岐 彩花（どきあやか）
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校（Haas School of Business, University of California, Berkeley）に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。
目次
ゆうちょ銀行の口座開設とは｜2つの方法と基本情報
ゆうちょ銀行の口座開設とは
ゆうちょ銀行の口座開設は、全国約23,000の郵便局ネットワークを利用できる便利な銀行口座を作る手続きです。給与振込や公共料金の引き落とし、貯蓄など、日常生活に欠かせない金融サービスを利用できるようになります。
ゆうちょ銀行の口座開設でできること
ゆうちょ銀行の口座を開設すると、預金の預け入れや引き出し、振込、自動引き落としなどの基本的な銀行サービスが利用できます。全国の郵便局やATMで取引ができるため、引越しや転勤が多い方にも便利です。
また、通常貯金のほかに定額貯金や定期貯金といった貯蓄商品も利用でき、将来の資産形成にも活用できます。ゆうちょダイレクト（インターネットバンキング）を使えば、スマホやパソコンから24時間いつでも残高照会や振込ができるようになります。
さらに、ゆうちょ銀行は預金保険制度の対象で、元本1,000万円とその利息が保護されます。
アプリと窓口、2つの開設方法
ゆうちょ銀行の口座開設には、「ゆうちょ手続きアプリ」を使う方法と、郵便局の窓口で申し込む方法の2つがあります。アプリは24時間いつでも申し込みができ、自宅にいながら手続きが完結します。本人確認書類をスマホで撮影して提出するだけなので、忙しい方や窓口に行く時間がない方に向いています。
一方、窓口での開設は、郵便局のスタッフに相談しながら手続きを進められるのが特徴です。書類の書き方が分からない場合や、通帳型と無通帳型のどちらを選ぶか迷っている場合でも、その場で質問できるので安心です。また、審査が通れば当日中にキャッシュカードを受け取れることもあります。
どちらの方法を選んでも、開設できる口座の種類や利用できるサービスに違いはありません。自分のライフスタイルや好みに合わせて選びましょう。
口座開設にかかる時間と費用
ゆうちょ銀行の口座開設には費用は一切かかりません。口座開設手数料、口座維持手数料ともに無料です。これは他のメガバンクやネット銀行と同様で、安心して口座を作ることができます。
開設にかかる時間は、アプリの場合は申し込みから審査完了まで最短5日程度です。本人確認書類の審査や郵送でのキャッシュカード受け取りに時間がかかるため、即日開設はできません。急いでいる場合は、余裕を持って申し込むことをおすすめします。
窓口の場合は、その場で申し込み手続きが完了し、審査が通れば当日中にキャッシュカードを受け取れることもあります。ただし、混雑状況によっては待ち時間が長くなることもあるため、時間に余裕を持って訪問しましょう。
アプリで口座開設する方法｜手順と注意点
アプリで口座開設する方法
ゆうちょ手続きアプリを使えば、自宅にいながら24時間いつでも口座開設の申し込みができます。スマホで本人確認書類を撮影して提出するだけなので、窓口に行く時間がない方や、対面での手続きが苦手な方に最適です。ここでは、アプリでの口座開設の具体的な手順と注意点を解説します。
ゆうちょ手続きアプリのダウンロードと準備
まず、App StoreまたはGoogle Playから「ゆうちょ手続きアプリ」をダウンロードします。アプリは無料で、iOS・Android両方に対応しています。ダウンロード後、アプリを起動して「口座開設」を選択しましょう。
アプリで口座開設をする前に、以下のものを準備しておくとスムーズです。
- 本人確認書類（マイナンバーカード、運転免許証、在留カードのいずれか）
- メールアドレス（申し込み完了通知や審査結果の連絡に使用）
- スマートフォン（カメラ機能が使えるもの）
本人確認書類は、撮影時に文字がはっきり読める状態にしておく必要があります。光の反射で文字が見えなかったり、ピンボケしていたりすると審査に時間がかかるため注意しましょう。
本人確認書類の撮影と提出
アプリの指示に従って、本人確認書類を撮影します。マイナンバーカードの場合は表面のみ、運転免許証の場合は表面と裏面の両方を撮影します。在留カードも同様に、表面と裏面の撮影が必要です。
撮影時のポイントは、書類全体がフレーム内に収まるようにすることです。文字がはっきり読めるように、明るい場所で撮影しましょう。光の反射を避けるため、フラッシュは使わない方が良い場合もあります。
撮影が完了したら、アプリ上で画像を確認し、問題がなければ提出します。もし撮影に失敗した場合は、何度でも撮り直しができるので安心です。提出後、ゆうちょ銀行側で本人確認書類の審査が行われます。審査には数日かかることがあるため、余裕を持って申し込みましょう。
申込情報の入力と口座タイプの選択
本人確認書類の提出が完了したら、次に申込情報を入力します。氏名、住所、生年月日、電話番号、職業などの基本情報を正確に入力しましょう。入力内容に誤りがあると審査に時間がかかるため、提出前に必ず確認してください。
ここで重要なのが、口座タイプの選択です。ゆうちょ銀行には「通帳型」と「無通帳型（ゆうちょダイレクト＋）」の2種類があります。通帳型は紙の通帳が発行され、窓口やATMで記帳ができます。無通帳型は通帳が発行されず、取引履歴はアプリやウェブで確認する形式です。
どちらを選ぶかは、自分の利用スタイルによって決めましょう。通帳で記録を残したい方は通帳型、スマホで管理したい方は無通帳型がおすすめです。
後から変更する場合は窓口での手続きが必要になり、手間がかかるため、最初によく考えて選ぶことが大切です。
審査完了後の手続きと初期設定
申し込みが完了すると、ゆうちょ銀行側で審査が行われます。審査には通常5日程度かかりますが、書類に不備がある場合はさらに時間がかかることもあります。審査結果はメールで通知されるため、定期的にメールをチェックしましょう。
審査が通ると、登録した住所にキャッシュカードが簡易書留で郵送されます。キャッシュカードが届いたら、同封されている案内に従って初期設定を行います。暗証番号の設定や、ゆうちょダイレクトの利用登録などが必要です。
初期設定が完了すれば、すぐにATMでの入出金や、ゆうちょダイレクトでの振込・残高照会が利用できるようになります。アプリでの口座開設は窓口に行く手間がない分、郵送や審査に時間がかかる点を理解しておきましょう。
窓口で口座開設する方法｜持ち物と流れ
窓口で口座開設する方法
郵便局の窓口で口座を開設する方法は、対面でスタッフに相談しながら手続きを進められるのが大きなメリットです。書類の書き方が分からない場合や、口座の種類について質問したい場合でも、その場で丁寧に教えてもらえます。ここでは、窓口での口座開設に必要な持ち物と、手続きの流れを詳しく解説します。
窓口に持っていくもの
窓口で口座を開設する際には、以下のものを持参する必要があります。
- 本人確認書類（マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証、パスポート、在留カードなど）
- 印鑑（シャチハタ不可、認印でOK）
- 初回入金額（任意、口座開設と同時に入金したい場合）
本人確認書類は、顔写真付きのもの（マイナンバーカード、運転免許証など）であれば1点で構いません。顔写真がない書類（健康保険証など）の場合は、住民票の写しや公共料金の領収書など、住所が確認できる書類を追加で持参する必要があります。
印鑑は、今後の取引で使用する大切なものです。シャチハタや浸透印は使えないため、必ず認印を持参しましょう。印鑑を忘れた場合は、その場で口座開設ができないため注意が必要です。
郵便局での手続きの流れ
郵便局の窓口に到着したら、まず受付で「口座開設をしたい」と伝えます。スタッフから申込用紙を渡されるので、氏名、住所、生年月日、電話番号、職業などの必要事項を記入します。記入方法が分からない場合は、その場でスタッフに質問できるので安心です。
申込用紙の記入が完了したら、本人確認書類と印鑑を提出します。スタッフが書類を確認し、内容に問題がなければ審査に進みます。審査は通常その場で行われ、問題がなければ数十分程度で完了します。
審査が通ると、口座番号が発行され、通帳またはキャッシュカードが渡されます。通帳型を選んだ場合は、その場で通帳を受け取れます。無通帳型を選んだ場合は、キャッシュカードが後日郵送されることもあります。窓口での手続きは、混雑状況にもよりますが、30分から1時間程度を見込んでおくと良いでしょう。
当日中に口座が使えるようになるか
窓口で口座を開設した場合、通帳型であればその場で通帳を受け取り、すぐにATMで入出金ができるようになります。ただし、キャッシュカードは後日郵送されることが多いため、カードを使った取引は数日後になります。
無通帳型（ゆうちょダイレクト＋）を選んだ場合は、キャッシュカードが郵送されるまで待つ必要があります。郵送には通常1週間程度かかるため、すぐに口座を使いたい方は通帳型を選ぶことをおすすめします。
窓口の営業時間は平日9時から16時までが一般的です。土日祝日は営業していない郵便局が多いため、事前に営業時間を確認してから訪問しましょう。急いでいる場合は、午前中の早い時間帯に訪問すると、比較的スムーズに手続きができます。
アプリと窓口を比較｜どちらを選ぶべき？
アプリと窓口を比較
アプリと窓口、どちらで口座を開設すべきか迷っている方も多いでしょう。それぞれにメリット・デメリットがあり、自分のライフスタイルや優先順位によって最適な方法は異なります。ここでは、所要時間、手間、利便性の観点から詳しく比較し、どのような方にどちらがおすすめかを解説します。
所要時間とスピードで比較
アプリでの口座開設は、申し込み自体は10分程度で完了しますが、審査からキャッシュカードの郵送まで含めると、最短でも5日程度かかります。審査に時間がかかる場合や、書類に不備があった場合はさらに日数が延びることもあります。
一方、窓口での開設は、その場で手続きが完了し、通帳型であれば当日中に口座を使い始めることができます。ただし、窓口での待ち時間や手続き時間を含めると、30分から1時間程度はかかります。
急いで口座を使いたい方は窓口、時間に余裕があり、自宅で手続きを完結させたい方はアプリが向いています。
手間と利便性で比較
アプリの最大のメリットは、24時間いつでも申し込みができることです。仕事や育児で忙しく、郵便局に行く時間がない方でも、スキマ時間にスマホで手続きができます。また、窓口で待つ必要がないため、混雑を気にする必要もありません。
一方、窓口は対面で相談しながら手続きを進められるのが大きな利点です。「通帳型と無通帳型のどちらを選べばいいか分からない」「書類の書き方が不安」といった疑問をその場で解決できます。特に、銀行口座を初めて作る方や、スマホ操作に不安がある方には窓口がおすすめです。
手間の面では、アプリは郵便局に行く必要がない分楽ですが、書類の撮影や情報入力をすべて自分で行う必要があります。窓口は移動の手間がかかりますが、スタッフのサポートを受けられるため、手続き自体はスムーズです。
ケース別のおすすめ開設方法
以下の表を参考に、自分に合った開設方法を選びましょう。
| 状況 | おすすめの方法 | 理由 |
| 仕事や育児で忙しい | アプリ | 24時間いつでも申し込み可能 |
| 急いで口座を使いたい | 窓口 | 当日中に通帳を受け取れる |
| 初めて銀行口座を作る | 窓口 | 対面で相談しながら手続きできる |
| スマホ操作が得意 | アプリ | 自宅で簡単に手続きが完結 |
| 対面での手続きが苦手 | アプリ | 人と会わずに手続きできる |
| 書類の書き方が不安 | 窓口 | スタッフに質問しながら進められる |
どちらの方法を選んでも、開設できる口座の種類や利用できるサービスに違いはありません。自分のライフスタイルや優先順位に合わせて、最適な方法を選びましょう。
口座開設に必要な書類｜本人確認書類の種類と注意点
ゆうちょ銀行の口座開設には、本人確認書類の提出が必須です。どの書類が使えるのか、どのような点に注意すればいいのかを事前に確認しておくことで、スムーズに手続きを進めることができます。ここでは、使える本人確認書類の種類と、審査落ちを避けるためのチェックポイントを解説します。
使える本人確認書類の種類
ゆうちょ銀行で使える本人確認書類は、以下のとおりです。
- 顔写真付き書類（1点でOK）：マイナンバーカード、運転免許証、運転経歴証明書、パスポート、在留カード、特別永住者証明書
- 顔写真なし書類（2点必要）：健康保険証、年金手帳、住民票の写し、印鑑登録証明書、公共料金の領収書など
顔写真付きの書類であれば1点で手続きが完了しますが、顔写真がない書類の場合は、住所が確認できる書類を追加で提出する必要があります。例えば、健康保険証と住民票の写しを組み合わせるといった形です。
書類は有効期限内のものである必要があります。運転免許証やパスポートの期限が切れている場合は使えないため、事前に確認しておきましょう。
マイナンバーカードがない場合の対処法
マイナンバーカードを持っていない場合でも、運転免許証や健康保険証があれば口座開設は可能です。運転免許証があれば、それだけで本人確認書類として使えます。
もし顔写真付きの書類を1点も持っていない場合は、健康保険証と住民票の写しを組み合わせる方法があります。住民票の写しは、市区町村役場で取得できます。発行手数料は自治体によって異なりますが、300円程度が一般的です。
パスポートも使えますが、2020年以降に発行された新型パスポートは住所欄がないため、追加で住所が確認できる書類が必要になる場合があります。事前にゆうちょ銀行の公式サイトで確認しておくと安心です。
書類不備で審査落ちしないためのチェックポイント
書類不備で審査に時間がかかったり、最悪の場合は審査に落ちたりすることもあります。以下のポイントを事前にチェックしておきましょう。
- 書類の有効期限が切れていないか
- 書類の文字がはっきり読めるか（アプリの場合は撮影時に注意）
- 住所が現住所と一致しているか（引越し後は住所変更を忘れずに）
- 氏名が申込内容と一致しているか（結婚などで改姓した場合は注意）
特に、引越しをした後に住所変更をしていない場合、書類に記載された住所と現住所が異なるため、審査に通らないことがあります。その場合は、まず本人確認書類の住所変更を済ませてから口座開設を申し込みましょう。
アプリで申し込む場合は、撮影時の光の反射やピンボケにも注意が必要です。文字がはっきり読める状態で撮影し、提出前に画像を確認することで、書類不備を防ぐことができます。
通帳型と無通帳型（ゆうちょダイレクト＋）の選び方
通帳型と無通帳型（ゆうちょダイレクト＋）の選び方
ゆうちょ銀行の口座には、「通帳型」と「無通帳型（ゆうちょダイレクト＋）」の2種類があります。どちらを選ぶかによって、取引履歴の確認方法や利便性が大きく変わります。後から変更する場合は窓口での手続きが必要になり、手間がかかるため、最初によく考えて選ぶことが大切です。ここでは、それぞれのメリット・デメリットと、どちらを選ぶべきかの判断ポイントを解説します。
通帳型口座のメリットとデメリット
通帳型口座は、紙の通帳が発行されるタイプの口座です。ATMや窓口で記帳することで、入出金の履歴を確認できます。通帳に記録が残るため、家計簿代わりに使ったり、過去の取引を見返したりするのに便利です。
メリット：
- 紙の通帳で取引履歴を確認できる
- ATMや窓口で記帳できる
- スマホやパソコンがなくても管理できる
- 家計簿代わりに使える
デメリット：
- 通帳を持ち歩く必要がある
- 記帳しないと履歴が確認できない
- 通帳を紛失すると再発行が必要
- 定期的に記帳しないと合算記帳になることがある
通帳型は、紙の記録を残したい方や、スマホでの管理が苦手な方に向いています。
無通帳型（ゆうちょダイレクト＋）のメリットとデメリット
無通帳型（ゆうちょダイレクト＋）は、通帳が発行されず、取引履歴をアプリやウェブで確認するタイプの口座です。スマホで24時間いつでも残高や取引履歴を確認できるため、デジタル管理が得意な方に向いています。
メリット：
- スマホやパソコンで24時間いつでも履歴確認できる
- 通帳を持ち歩く必要がない
- 記帳の手間がかからない
- 過去の取引をすぐに検索できる
デメリット：
- スマホやパソコンがないと履歴確認ができない
- 紙の記録が残らない
- 高齢者やデジタル機器が苦手な方には不便
- アプリの操作に慣れる必要がある
無通帳型は、スマホで口座管理をしたい方や、通帳を持ち歩きたくない方に向いています。
どちらを選ぶべき？｜判断のポイント
通帳型と無通帳型のどちらを選ぶべきかは、自分の生活スタイルや好みによって異なります。以下の表を参考に、自分に合った口座タイプを選びましょう。
| こんな方におすすめ | 通帳型 | 無通帳型 |
| 紙の記録を残したい | ○ | × |
| スマホで管理したい | △ | ○ |
| 通帳を持ち歩きたくない | × | ○ |
| 家計簿代わりに使いたい | ○ | △ |
| 記帳の手間を省きたい | × | ○ |
| デジタル機器が苦手 | ○ | × |
迷った場合は、まず通帳型を選んでおくのが無難です。通帳があれば、スマホがなくても取引履歴を確認できるため、幅広い状況に対応できます。ただし、後から無通帳型に変更する場合は窓口での手続きが必要になり、手間がかかる点は理解しておきましょう。
また、家族で口座を管理する場合や、高齢者が使う場合は、通帳型の方が分かりやすく安心です。一方、若い世代でスマホ操作に慣れている方は、無通帳型の方が便利に感じるでしょう。
口座開設で気をつけたい4つのこと
口座開設で気をつけたい4つのこと
ゆうちょ銀行の口座開設には、いくつかの制限や注意点があります。これらを知らずに手続きを進めると、後から困ることもあるため、事前に確認しておくことが大切です。ここでは、口座開設で特に気をつけたい4つのポイントを解説します。
1人1口座の制限｜既存口座の確認方法
ゆうちょ銀行では、原則として1人につき1つの通常貯金口座しか持つことができません。これは、不正利用を防ぐための制度です。もし既にゆうちょ銀行の口座を持っている場合、新たに口座を開設することはできません。
「昔作った口座があるかもしれないけど、覚えていない」という場合は、最寄りの郵便局の窓口で確認できます。本人確認書類を持参し、「既存口座の有無を確認したい」と伝えれば、スタッフが調べてくれます。
もし既存口座が見つかった場合は、その口座を引き続き使うか、一度解約してから新しい口座を開設するかを選ぶことになります。解約手続きには、通帳、キャッシュカード、印鑑、本人確認書類が必要です。
預入限度額1,300万円の制限
ゆうちょ銀行には、預入限度額が1,300万円という制限があります。これは、通常貯金、定額貯金、定期貯金などを合計した金額です。この限度額を超えて預け入れることはできないため、大きな金額を預ける予定がある方は注意が必要です。
もし1,300万円を超える資金を預けたい場合は、他の銀行口座と併用するか、投資信託や株式などの金融商品を検討する必要があります。ゆうちょ銀行は、日常的な生活資金の管理に適した銀行と言えるでしょう。
また、この限度額は通常貯金だけでなく、定額貯金や定期貯金も含めた合計額です。複数の貯金商品を利用している場合は、合計額が1,300万円を超えないように注意しましょう。
休眠口座になるリスクと対策
ゆうちょ銀行の口座を長期間使わないでいると、「休眠口座」として扱われることがあります。休眠口座になると、ATMでの入出金ができなくなり、窓口での手続きが必要になります。
休眠口座になるのを防ぐためには、定期的に口座を利用することが大切です。少額でも構わないので、年に数回は入出金を行うか、ゆうちょダイレクトで残高照会をするなど、口座を動かしておきましょう。
もし休眠口座になってしまった場合でも、窓口で手続きをすれば再び利用できるようになります。預金は保護されているため、休眠口座になっても預けたお金が消えることはありません。
通帳型・無通帳型の変更は手間がかかる
口座開設時に通帳型と無通帳型のどちらを選ぶかは、後から変更することも可能ですが、窓口での手続きが必要になります。通帳、キャッシュカード、印鑑、本人確認書類を持参し、郵便局の窓口で変更手続きを行います。
変更手続きには時間がかかることもあるため、最初によく考えて選ぶことが大切です。「とりあえず通帳型にしておいて、後で無通帳型に変えよう」と考えていると、実際には面倒で変更しないままになることも多いです。
また、変更手続きには手数料がかかる場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。自分の生活スタイルや好みをよく考えて、最初から自分に合った口座タイプを選びましょう。
ケース別の口座開設ガイド｜あなたに合った方法は？
ケース別の口座開設ガイド
ゆうちょ銀行の口座開設は、年齢や状況によって必要な手続きや注意点が異なります。ここでは、学生・新社会人、子ども名義の口座、個人事業主、外国人といった、それぞれのケースに応じた口座開設のポイントを解説します。自分の状況に合った方法で、スムーズに口座を開設しましょう。
学生・新社会人が初めて開設する場合
学生や新社会人が初めて銀行口座を作る場合、アプリでの開設が便利です。24時間いつでも申し込みができ、自宅にいながら手続きが完結します。本人確認書類は、学生証ではなく、マイナンバーカードや運転免許証、健康保険証が必要です。
給与振込や奨学金の受け取りに口座が必要な場合は、余裕を持って申し込みましょう。アプリでの開設は審査に数日かかるため、急いでいる場合は窓口での開設も検討してください。
学生の場合は親の同意が必要になることもあります。未成年の場合は、親権者の同意書や本人確認書類が必要になるため、事前にゆうちょ銀行の公式サイトで確認しておきましょう。
子ども名義の口座を作る場合
子ども名義の口座を作る場合は、親権者が窓口で手続きを行う必要があります。子どもが未成年の場合、親権者の同意が必須です。窓口に持参するものは、以下のとおりです。
- 子どもの本人確認書類（マイナンバーカード、健康保険証など）
- 親権者の本人確認書類
- 親権者の印鑑
- 親子関係が確認できる書類（戸籍謄本、住民票など）
子ども名義の口座は、お年玉や児童手当の管理、将来の教育資金の積み立てなどに便利です。ただし、子どもが成人するまでは、親権者が管理する形になります。子どもが成人した後は、本人が自由に管理できるようになります。
また、子ども名義の口座でも、1人1口座の制限は適用されます。既に子ども名義の口座がある場合は、新たに開設することはできないため注意しましょう。
個人事業主が屋号付き口座を作る場合
個人事業主が屋号付き口座を作る場合は、窓口での手続きが必要です。屋号付き口座とは、個人名に加えて屋号（事業名）が記載された口座のことで、事業用の口座として使うことができます。
窓口に持参するものは、以下のとおりです。
- 本人確認書類（マイナンバーカード、運転免許証など）
- 印鑑
- 開業届の控え（税務署の受領印があるもの）
- 屋号が確認できる書類（確定申告書、請求書など）
屋号付き口座を作ることで、事業用とプライベート用の資金を分けて管理できるため、経理がしやすくなります。ただし、屋号付き口座でも、預入限度額1,300万円の制限は適用されます。
また、屋号付き口座の開設には審査があり、場合によっては開設できないこともあります。事前にゆうちょ銀行の公式サイトで詳細を確認しておくと安心です。
外国人として日本で口座を作る場合
外国人が日本でゆうちょ銀行の口座を作る場合、在留カードまたは特別永住者証明書が必要です。在留カードには、氏名、生年月日、住所、在留資格、在留期限などが記載されているため、本人確認書類として使えます。
窓口での手続きが基本ですが、在留カードがあればアプリでの開設も可能です。ただし、在留期限が近い場合は、審査に時間がかかることもあるため、余裕を持って申し込みましょう。
在留資格によっては口座開設ができない場合もあります。短期滞在ビザ（観光ビザ）では口座開設ができないため、長期滞在の在留資格が必要です。詳しくは、ゆうちょ銀行の公式サイトで確認するか、窓口で相談してください。
よくある質問（Q&A）
よくある質問（Q&A）
口座開設は何歳からできる？
ゆうちょ銀行の口座開設に年齢制限はありません。0歳の赤ちゃんでも口座を作ることができます。ただし、未成年の場合は親権者の同意が必要で、窓口での手続きが基本になります。親権者が代理で手続きを行い、子どもの本人確認書類と親権者の本人確認書類を持参する必要があります。
複数の口座は作れる？
ゆうちょ銀行では、原則として1人につき1つの通常貯金口座しか持つことができません。既に口座を持っている場合は、新たに開設することはできません。もし複数の口座が必要な場合は、他の銀行と併用する必要があります。
手数料はかかる？
ゆうちょ銀行の口座開設には、手数料は一切かかりません。口座開設手数料、口座維持手数料ともに無料です。ただし、ATMでの時間外手数料や振込手数料など、取引内容によっては手数料がかかる場合があります。
審査に落ちることはある？
ゆうちょ銀行の口座開設には審査があり、場合によっては開設できないことがあります。審査に落ちる主な原因は、本人確認書類の不備、既存口座の存在、反社会的勢力との関係などです。書類を正確に提出し、既存口座の有無を事前に確認しておくことで、審査落ちのリスクを減らせます。
口座開設後にやるべきことは？
口座開設後は、まずキャッシュカードの暗証番号を設定しましょう。その後、ゆうちょダイレクトの利用登録を行うと、スマホやパソコンから残高照会や振込ができるようになります。また、給与振込や公共料金の自動引き落としの設定も忘れずに行いましょう。
アプリで開設できない場合の対処法は？
アプリで開設できない場合は、本人確認書類の撮影が不鮮明だったり、書類の有効期限が切れていたりすることが原因の可能性があります。書類を再撮影しても開設できない場合は、窓口での開設を検討しましょう。窓口であれば、スタッフに相談しながら手続きを進められます。
まとめ
ゆうちょ銀行の口座開設には、アプリと窓口の2つの方法があります。アプリは24時間いつでも申し込みができ、自宅で手続きが完結する便利さが魅力です。一方、窓口は対面で相談しながら進められ、当日中に通帳を受け取れることもあります。
本人確認書類は、マイナンバーカードや運転免許証があればスムーズです。通帳型と無通帳型の選択は、後から変更すると手間がかかるため、最初によく考えて決めましょう。また、1人1口座の制限や預入限度額1,300万円の制限など、注意点も理解しておくことが大切です。
自分のライフスタイルや状況に合わせて、最適な方法で口座を開設してください。詳しくはゆうちょ銀行公式サイトでご確認ください。
なお、口座開設には審査があり、場合によっては開設できないことがあります。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
監修者
SOICO株式会社
共同創業者＆取締役COO 土岐 彩花（どきあやか）
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校（Haas School of Business, University of California, Berkeley）に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。
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