NISAで元本割れする確率は?対策と対処法をわかりやすく解説

2024年から始まった新NISA制度で、つみたて投資枠を使って資産形成を始めたいと考えている方は多いのではないでしょうか。
つみたて投資枠は年間120万円まで非課税で投資でき、長期的な資産形成に最適な制度です。
しかし、対象となる投資信託は約270本もあり、どの銘柄を選べばよいのか迷ってしまいますよね。
この記事では、つみたて投資枠の基本的な仕組みから、おすすめの銘柄、証券会社の選び方まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
銘柄選びの4つのポイントや、年代別の投資戦略も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
つみたて投資枠とは
つみたて投資枠は、2024年から始まった新NISA制度の一部として設けられた、長期的な資産形成を支援する投資枠です。旧制度のつみたてNISAを引き継ぐ形で設計されており、投資初心者でも安心して始められる仕組みになっています。
つみたて投資枠は、年間120万円まで非課税で投資できる枠で、非課税保有限度額は成長投資枠と合わせて1,800万円です。
投資できる商品は、金融庁が定めた一定の条件を満たした投資信託に限定されており、長期・積立・分散投資に適したものだけが選ばれています。
具体的には、販売手数料がかからず、信託報酬が一定以下で、信託期間が無期限または20年以上ある投資信託が対象となります。
通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかりますが、NISA口座で投資した金融商品から得られる利益は非課税になります。
投資方法は積立のみで、毎月一定額を自動的に購入していく形式です。この仕組みにより、価格が高いときには少なく、安いときには多く購入する「ドルコスト平均法」の効果が得られ、購入価格を平準化できます。
つみたて投資枠の年間投資上限額は120万円で、月額に換算すると最大10万円まで積立投資が可能です。
2023年までのつみたてNISAでは年間40万円までだったため、月額3万3,000円ほどが非課税で投資できる上限とされていましたが、新NISAのつみたて投資枠では大幅に拡大されました。
年間投資枠は、年間の利用額に関係なく、1年に1回更新されます。余った年間投資枠は、翌年以降に持ち越せない点に注意しましょう。
例えば、つみたて投資枠の年間投資枠120万円のうち80万円しか利用しなかった場合、残りの40万円を翌年に繰り越すことはできません。
非課税保有期間が無期限となったため、非課税保有期間を気にすることなく、さらに長期投資を行いやすくなりました。また、売却した場合には、翌年以降に売却した商品の簿価(取得金額)分だけ非課税投資枠が復活し、再利用が可能になります。
新NISAには、つみたて投資枠と成長投資枠の2つの投資枠があり、両方を併用することができます。
旧制度ではつみたてNISAか一般NISAかどちらかを選択する必要がありましたが、新NISAでは両方の枠を同時に利用できるようになりました。
使い分けとしては、まずはつみたて投資枠で長期的な資産形成の基盤を作り、余裕資金があれば成長投資枠で個別株式やより積極的な投資を行うという方法がおすすめです。
毎月の収入から数万円を投資信託で積み立て、ボーナスなどのまとまった収入で株式などに投資するというような手法が可能です。
つみたて投資枠のメリット・デメリット
つみたて投資枠には、長期投資に適した多くのメリットがある一方で、知っておくべきデメリットもあります。制度の特徴を正しく理解した上で、自分に合った投資方法かどうかを判断することが大切です。
つみたて投資枠が長期投資に最適な理由は、主に以下の3つです。
積立・分散投資を長期間継続することで、複利効果も享受しつつ、安定的な資産形成に取り組むことが可能になると考えられます。
つみたて投資枠には、以下のようなデメリットや注意点もあります。
NISAは上場株式や投資信託などに投資をして得た利益等が非課税となる制度であり、利益を担保する制度ではありません。値下がりして利益がない状態で売却すると非課税のメリットはありません。
つみたて投資枠は、以下のような方に特に向いています。
銘柄選びの4つのポイント
つみたて投資枠で投資する銘柄を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。これらの基準を理解しておくことで、自分に合った銘柄を見つけやすくなります。
投資信託は、投資対象となる地域によって特徴が大きく異なります。主な分類は以下の通りです。
世界経済は短期的な下落もたびたび起こりますが、長期的な視野でみれば世界経済は成長し続けているため、今後の成長も期待できます。
信託報酬とは、投資信託を保有している間に発生する運用コストのことで、年率◯%と表記されます。
投資家は、投資信託を保有している間、信託報酬を日々支払う必要があります。投資家が直接支払うわけではなく、自動的に信託報酬が計算され、投資信託の価格(基準価額)に反映されます。
つみたて投資枠の対象銘柄は、信託報酬が比較的低く抑えられていますが、それでも銘柄によって差があります。インデックスファンドであれば、信託報酬が年率0.1%〜0.2%程度の低コストな銘柄が多数あります。
同じ値動きをする銘柄にもかかわらず、信託報酬(わたしたちが負担する手数料)に差があります。類似銘柄であれば、信託報酬に安かろう悪かろうはありません。安いものを選ぶことをおすすめします。
例えば、100万円を30年間運用した場合、信託報酬が年率0.1%と0.5%では、最終的な手数料の差は数十万円にもなります。長期投資では、わずかな信託報酬の差が大きな影響を与えるため、できるだけ低コストな銘柄を選ぶことが重要です。
各証券会社のウェブサイトでは、銘柄の詳細情報に信託報酬が記載されています。同じ指数に連動する銘柄であれば、信託報酬が低いものを選びましょう。
純資産総額とは、投資信託に組み入れられた株式などの資産に配当や利息を加えた資産から、投資信託の運用コスト(負債)を引いた金額のことです。つまり、投資信託の運用資産の総額ともいえます。
純資産総額が大きい銘柄は、多くの投資家から支持されており、運用が安定している証拠です。投資家から人気があり、運用が上手い銘柄なら純資産総額が増える一方で、人気がなく運用が下手な銘柄は純資産総額が伸びません。
純資産が少なければ運用を続けることが困難になり、繰上償還(運用が強制終了されること)になる場合もあります。繰上償還のリスクが低いとされているのが、純資産(純資産残高)100億円以上のファンドといわれています。
純資産総額は、各証券会社の銘柄詳細ページで確認できます。運用開始から間もない銘柄を除き、純資産総額が100億円以上で、資金流入が続いて残高が増加している銘柄を選ぶことをおすすめします。
また、純資産総額が急激に減少している銘柄は、投資家が資金を引き揚げている可能性があるため、注意が必要です。
運用実績(リターン)は、過去の値動きを示す指標です。過去3年、5年、10年といった期間でどれだけのリターンがあったかを確認することで、銘柄の特徴を把握できます。
ただし、過去の運用実績は将来の成果を保証するものではありません。運用実績が良かった銘柄が今後も同じように成長するとは限らないため、あくまで参考情報として捉えることが大切です。
長期運用したときに安定的な成果が期待できる銘柄を選ぶのがおすすめです。世界中の国や地域に分散投資できる、値動きが安定している、信託報酬が安い、分配金「再投資型」といった特徴を持つファンドを選ぶとよいでしょう。
運用実績を確認する際は、以下の点に注意しましょう。
各証券会社のウェブサイトでは、銘柄ごとの運用実績がグラフや数値で表示されています。複数の銘柄を比較しながら、自分のリスク許容度に合った銘柄を選びましょう。
投資対象別おすすめ銘柄10選
つみたて投資枠で購入できる銘柄の中から、投資対象別におすすめの銘柄を紹介します。それぞれの特徴を理解して、自分に合った銘柄を選びましょう。
全世界株式型は、世界中の株式市場に分散投資できる銘柄です。地域を限定せずに投資できるため、リスク分散効果が高く、初心者から経験者まで幅広くおすすめできます。
オルカンでは米国企業をはじめとしたグローバル企業に投資をしつつ、今後の成長性が高い新興国市場に分散投資できることも大きな魅力といえます。
米国株式型は、世界経済の中心である米国の株式市場に投資する銘柄です。過去の実績では、全世界株式型よりも高いリターンを記録しています。
巨大テック企業の業績が好調なこと、AIを中心とした技術革新が活発に行われていることから、長期的にはS&P500の運用成績は今後も期待できると言えるでしょう。
先進国株式型は、日本を除く先進国の株式市場に投資する銘柄です。米国が中心ですが、欧州など他の先進国にも分散投資できます。
バランス型は、株式だけでなく債券やREITなど複数の資産に分散投資する銘柄です。バランスファンドを選べば、自分でメンテナンスをしなくても、一定割合でさまざまな地域の株式・債券・REITなどに投資できます。
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)には債券が全体の50%程度含まれており、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)などの株式100%の銘柄と比べてリスクを抑えられます。
投資初心者の方には、以下の銘柄がおすすめです。
つみたて投資枠の金融庁が指定した「長期の分散・積立投資に適した」投資信託は成長投資枠でも選べます。つみたて投資枠と成長投資枠の両方で同じ銘柄に投資できるため、投資先選びを1回で済ませることもできます。
年代別・ライフステージ別のおすすめ戦略
年齢やライフステージによって、最適な投資戦略は異なります。ここでは、年代別におすすめの投資戦略を紹介します。
20代は投資期間を長く取れるため、時間を味方につけた積極的な投資が可能です。
30代は結婚や出産、住宅購入など、ライフイベントが多い時期です。将来の支出も考慮しながら、バランスの取れた投資を心がけましょう。
40代は子どもの教育資金と老後資金の両方を準備する必要がある時期です。目的に応じて投資戦略を使い分けましょう。
50代は老後が近づいてくる時期です。リスクを徐々に抑えながら、安定した資産形成を目指しましょう。
60代は老後資金を使い始める時期が近づいています。元本割れリスクを最小限に抑えた運用を心がけましょう。
つみたて投資枠におすすめの証券会社5社
つみたて投資枠を始めるには、証券会社で口座を開設する必要があります。ここでは、おすすめの証券会社5社を紹介します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は、つみたて投資枠の取扱銘柄数が約271本とネット証券No.1で、幅広い選択肢から銘柄を選べます。三井住友カードでクレカ積立を設定すると、積立額に応じてVポイントが貯まります。
SBI証券は口座開設数が約1,500万口座と業界最大級で、多くの投資家に支持されています。投資信託の取扱本数も約2,600本と豊富で、つみたて投資枠以外の投資にも対応できます。
クレカ積立では、カードの種類に応じて0.5%〜5.0%のポイント還元があり、積立投資をしながらポイントも貯められます。また、貯まったVポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイントを投資に使うこともできます。
取引ツールも充実しており、スマホアプリ「SBI証券アプリ」やPC向けの「HYPER SBI 2」など、初心者から上級者まで使いやすいツールが揃っています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券は、楽天ポイントを貯めたり使ったりできる点が最大の魅力です。楽天カードでクレカ積立を設定すると、積立額に応じて楽天ポイントが貯まり、貯まったポイントを投資に使うこともできます。
つみたて投資枠の取扱銘柄数は約200本で、主要な銘柄はしっかりカバーしています。楽天カードでのクレカ積立では、投資信託や楽天カードの種類によって0.5%〜2.0%のポイント還元があります。
楽天証券の口座開設数は約1,200万口座と、SBI証券に次ぐ規模です。楽天市場や楽天銀行など、楽天グループのサービスを利用している方には特におすすめです。
取引ツール「MARKET SPEED II」は、高機能でありながら無料で利用でき、スマホアプリ「iSPEED」も使いやすいと評判です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券は、クレカ積立のポイント還元率が高い点が特徴です。マネックスカードでクレカ積立を設定すると、一律1.1%のポイント還元があり、他社よりも高い還元率を実現しています。
つみたて投資枠の取扱銘柄数は約217本で、主要な銘柄は網羅しています。米国株の取扱銘柄数が約5,000銘柄と豊富なため、将来的に米国株投資も検討している方におすすめです。
口座開設数は約270万口座で、SBI証券や楽天証券に比べると規模は小さいですが、サービスの質は高く評価されています。貯まったマネックスポイントは、dポイントに交換して使うこともできます。
取引ツール「マネックストレーダー」など、17種類のPC向けツールと15種類のスマホアプリが用意されており、自分に合ったツールを選べます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,670,000口座 ※2025年3月時点 |
| 取引手数料 | 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料 |
| NISA対応 | 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上) |
| 投資信託 | 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点) |
| 取引ツール(PC) | ネットストック・ハイスピード(無料) |
| スマホアプリ | 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料) |
| 提携銀行口座 | MATSUI Bank(松井証券専用銀行) |
| ポイント投資・付与 | 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込) |
松井証券は、サポート体制が充実している点が特徴です。電話やチャットでのサポートが手厚く、投資初心者でも安心して利用できます。
つみたて投資枠の取扱銘柄数は約250本で、主要な銘柄はカバーしています。25歳以下は現物取引の手数料が無料になる特典があり、若い世代にもおすすめです。
口座開設数は約160万口座で、中堅規模の証券会社ですが、創業100年以上の歴史があり、信頼性は高いです。松井証券ポイントが貯まり、投資信託の購入や商品交換に使えます。
取引ツール「マーケットラボ」など12種類のPC向けツールと8種類のスマホアプリが用意されており、初心者でも使いやすい設計になっています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,800,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【ワンショット手数料コース】 約定代金5万円以下:55円(税込) 約定代金50万円超:1,070円(税込)【一日定額手数料コース】 1日100万円まで:0円 1日300万円まで:2,750円(税込) 以降300万円ごとに:2,750円(税込)加算 |
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 251銘柄(2025年4月時点) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(1,155銘柄) |
| 投資信託 | 約1,853本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約1,050銘柄(2025年4月時点) |
| 取引ツール(PC) | kabuステーション / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | 三菱UFJ eスマート証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | 三菱UFJ銀行 / auじぶん銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短翌営業日(スマートフォンによるオンライン申込) |
三菱UFJeスマート証券(旧auカブコム証券)は、Pontaポイントを貯めたり使ったりできる点が特徴です。au PAYカードでクレカ積立を設定すると、ポイント還元があります。
つみたて投資枠の取扱銘柄数は約250本で、主要な銘柄は網羅しています。三菱UFJフィナンシャル・グループの一員であり、信頼性も高いです。
口座開設数は約40万口座で、規模は小さいですが、サービスの質は高く評価されています。貯まった三菱UFJポイントは、Pontaポイントに交換して使うこともできます。
取引ツール「kabuステーション®」など16種類のPC向けツールと7種類のスマホアプリが用意されており、上級者にも対応できる機能が揃っています。
証券会社を選ぶ際は、以下のポイントを比較しましょう。
つみたて投資枠の始め方
つみたて投資枠を始めるには、証券会社で口座を開設し、積立設定を行う必要があります。ここでは、具体的な手順を解説します。
証券会社の口座開設は、以下の手順で進めます。
すでにNISA口座を持っている場合でも、2024年から自動的に新NISA口座が開設されるため、特別な手続きは不要です。
口座開設が完了したら、銘柄を選んで積立設定を行います。
クレカ積立を利用する場合は、事前にクレジットカードの登録が必要です。楽天証券なら楽天カード、SBI証券なら三井住友カードなど、証券会社ごとに対応するカードが異なるため、確認しておきましょう。
積立額は、自分の収入や生活費、他の貯蓄とのバランスを考えて決めましょう。
積立額は途中で変更できるため、最初は少額から始めて、徐々に増やしていくことも可能です。大切なのは、無理なく継続できる金額を設定することです。
よくある失敗例と対策
つみたて投資枠を始める際に、多くの人が陥りやすい失敗例と、その対策を紹介します。
市場が下落して含み損を抱えると、不安になって短期間で売却してしまう人がいます。しかし、つみたて投資枠は長期投資を前提とした制度であり、短期的な価格変動に一喜一憂する必要はありません。
対策
投資を始める前に、最低でも10年以上は保有する覚悟を持ちましょう。市場が下落しても、積立を続けることで平均購入価格を下げられます。長期的には世界経済は成長を続けているため、焦って売却せずに保有し続けることが大切です。
銘柄選びの際に、信託報酬を確認せずに選んでしまい、結果的に高コストな銘柄を保有してしまうケースがあります。信託報酬は毎日差し引かれるため、長期投資では大きな差になります。
対策
同じ指数に連動する銘柄であれば、信託報酬が低いものを選びましょう。例えば、全世界株式型であれば、eMAXIS Slimシリーズやニッセイシリーズなど、信託報酬が年率0.1%以下の銘柄を選ぶことをおすすめします。
リーマンショックやコロナショックのような市場暴落時に、パニックになって全て売却してしまう人がいます。しかし、市場は暴落後に回復することが多く、売却してしまうと損失が確定してしまいます。
対策
市場暴落は投資を続ける上で避けられないものです。暴落時は、安く買えるチャンスと捉えて、積立を続けることが大切です。過去のデータを見ても、市場は長期的には回復しているため、焦らず保有し続けましょう。
分散投資が大切だと思い、多数の銘柄を購入してしまい、管理が複雑になってしまうケースがあります。つみたて投資枠の対象銘柄は、それ自体がすでに分散投資されているため、1〜3本程度で十分です。
対策
全世界株式型1本、または全世界株式型とバランス型の2本程度に絞ることをおすすめします。銘柄数を増やしすぎると、管理が煩雑になり、リバランスも難しくなります。シンプルな構成を心がけましょう。
つみたて投資枠で失敗しないためには、以下の心構えが大切です。
つみたて投資枠は、年間120万円まで非課税で投資でき、長期的な資産形成に最適な制度です。金融庁が厳選した投資信託から選べるため、投資初心者でも安心して始められます。
銘柄選びでは、投資対象の地域、信託報酬の安さ、純資産総額の大きさ、運用実績の4つのポイントを確認しましょう。全世界株式型や米国株式型、バランス型など、自分のリスク許容度に合った銘柄を選ぶことが大切です。
証券会社は、取扱銘柄数、ポイント還元、使いやすさなどを比較して選びましょう。SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、三菱UFJeスマート証券などが主要な選択肢です。
年代やライフステージに応じて、投資戦略を調整することも重要です。20代は積極的に株式型に投資し、年齢を重ねるにつれてバランス型の比率を高めていくなど、柔軟に対応しましょう。
つみたて投資枠は長期投資を前提とした制度です。短期的な価格変動に一喜一憂せず、市場が下落しても積立を続けることが、資産形成を成功させる鍵となります。なお、投資には元本割れのリスクがあります。ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、慎重にご検討ください。投資判断は自己責任で行い、不明な点は証券会社や専門家にご相談ください。
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