SBI証券の新NISAつみたて投資枠の買い方|初心者向け完全ガイド

SBI証券のクレカ積立を始めたいけれど、どのクレジットカードが一番お得なのか迷っていませんか。
三井住友カードだけでも5種類あり、ポイント還元率も年会費も大きく異なるため、自分に合ったカードを選ぶのは簡単ではありません。
実は、年会費を考慮すると見かけのポイント還元率だけでは判断できず、年間のカード利用額によって最適なカードは変わります。
この記事では、SBI証券のクレカ積立で使える対象カード全種類を比較し、年会費を差し引いた実質還元額まで計算して解説します。
さらに、年間利用額100万円・300万円を達成する具体的な方法や、10年・20年運用した場合のポイント累計シミュレーションもご紹介します。
この記事を読めば、あなたの投資スタイルに最適なクレジットカードを選び、賢くポイントを貯めながら資産形成を進められます。
目次
SBI証券のクレカ積立とは
SBI証券のクレカ積立は、投資信託の積立購入をクレジットカード決済で行うサービスです。毎月自動で投資信託を購入できるため、入金の手間がかからず、クレジットカードのポイントも同時に貯まります。
2024年3月の内閣府令改正により、クレカ積立の上限額が月5万円から月10万円に引き上げられました。これにより、新NISAのつみたて投資枠の年間上限120万円(月10万円)をすべてクレジットカードで積み立てられるようになったのです。
クレカ積立では、毎月指定した日に自動で投資信託が購入されます。購入代金はクレジットカードで決済され、カード会社の引き落とし日に銀行口座から引き落とされる仕組みです。
SBI証券では、三井住友カードをはじめ、東急カード、アプラスカードなど複数のクレジットカードに対応しています。対象カードを事前にSBI証券のサイトで登録し、積立設定を行うだけで利用を開始できます。
毎月10日までに積立設定を完了すると、翌月の買付日(3日~9日の間で選択可能)に投資信託が購入されます。設定後は自動で継続されるため、手間なく長期投資を続けられるのが大きなメリットです。
クレカ積立で貯まるポイントは、カード会社ごとに異なります。三井住友カードの場合、積立額に応じてVポイントが付与され、ポイント還元率はカードの種類と年間利用額によって決まります。
ポイントは積立のカード利用日(毎月14日頃)の翌々月10日頃に付与されます。たとえば、5月に積立設定した分は5月14日頃にカード利用が確定し、7月10日頃にポイントが付与される流れです。
貯まったVポイントは、SBI証券での投資信託購入に1ポイント=1円として使えるほか、通常のショッピングや他社ポイントへの交換にも利用できます。ポイントの有効期限は、ポイントを貯める・使う・交換するたびに1年間自動延長されるため、実質無期限で保有可能です。
2024年5月買付分から、SBI証券のクレカ積立上限が月10万円に引き上げられました。これは新NISAのつみたて投資枠の年間上限120万円(月10万円)にぴったり対応しています。
新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠を併用できます。クレカ積立はどちらの枠でも利用可能で、月10万円までの範囲内で自由に配分できます。たとえば、つみたて投資枠で月8万円、成長投資枠で月2万円といった設定も可能です。
月10万円を超えて積立したい場合は、クレカ積立と現金積立を併用できます。クレカ積立で月10万円、現金積立で追加の積立を行えば、成長投資枠の年間上限240万円(月20万円)まで投資できます。ただし、月10万円を超える部分にはポイント付与がない点に注意が必要です。
SBI証券で使える対象クレジットカード一覧
SBI証券のクレカ積立では、複数のクレジットカード会社のカードが利用できます。それぞれポイント還元率や年会費が異なるため、自分の投資スタイルに合ったカードを選ぶことが重要です。
ここでは、SBI証券で使える主要なクレジットカードと、それぞれのポイント還元率を詳しく解説します。
三井住友カードは、SBI証券のクレカ積立で最も高いポイント還元率を実現できるカードです。カードの種類と年間利用額に応じて、ポイント付与率が0.5%~3.0%まで変動します。
三井住友カード(NL)は年会費永年無料で、基本のポイント付与率は0.5%です。三井住友カード ゴールド(NL)は年間100万円以上の利用で翌年以降の年会費が永年無料になり、ポイント付与率も最大1.0%にアップします。
最上位の三井住友カード プラチナプリファードは年会費33,000円(税込)ですが、年間500万円以上の利用でクレカ積立のポイント付与率が3.0%になります。さらに上位の三井住友カード Visa Infiniteは年会費55,000円(税込)で、年間500万円以上の利用で最大4.0%のポイント付与率を実現できます。
三井住友カードは対象のコンビニ・飲食店でのタッチ決済で最大7%のポイント還元を受けられるため、クレカ積立以外の日常使いでもポイントが貯まりやすいのが魅力です。
SBI証券では、三井住友カード以外にも東急カード、アプラスカード、タカシマヤカード、UCSカード、オリコカード、JFRカードなどが利用できます。それぞれのカードで貯まるポイントの種類が異なるため、普段使っているポイントに合わせて選ぶのもひとつの方法です。
東急カードは東急ポイントが貯まり、ポイント還元率は0.25%~0.5%です。アプラスカードはアプラスポイントが貯まり、ポイント還元率は0.5%~1.0%となっています。タカシマヤカードは高島屋のポイントが貯まり、ポイント還元率は0.1%~0.3%です。
これらのカードは三井住友カードと比較するとポイント還元率は低めですが、普段から特定の商業施設を利用している方や、すでに対象カードを保有している方には便利な選択肢となります。ただし、ポイント還元率を最優先する場合は、三井住友カードの方が有利です。
SBI証券のクレカ積立で使える主要カードのポイント還元率を一覧で比較します。
| カード名 | 年会費 | 基本還元率 | 最大還元率 | 還元率アップ条件 |
| 三井住友カード(NL) | 永年無料 | 0.5% | 0.5% | – |
| 三井住友カード ゴールド(NL) | 5,500円(条件達成で永年無料) | 0.5% | 1.0% | 年間100万円以上利用 |
| 三井住友カード プラチナプリファード | 33,000円 | 1.0% | 3.0% | 年間500万円以上利用 |
| 三井住友カード Visa Infinite | 55,000円 | 1.0% | 4.0% | 年間500万円以上利用 |
| Oliveフレキシブルペイ ゴールド | 5,500円(条件達成で永年無料) | 0.5% | 1.0% | 年間100万円以上利用 |
| 東急カード | カードにより異なる | 0.25% | 0.5% | カードのランクによる |
| アプラスカード | カードにより異なる | 0.5% | 1.0% | カードのランクによる |
年会費無料で始めたい方は三井住友カード(NL)、年間100万円以上カードを利用する方は三井住友カード ゴールド(NL)、年間500万円以上利用する方は三井住友カード プラチナプリファードがおすすめです。
三井住友カード5種類を比較
三井住友カードは、SBI証券のクレカ積立で最も高いポイント還元率を実現できるカードシリーズです。カードの種類によって年会費とポイント付与率が大きく異なるため、自分の年間カード利用額に合わせて選ぶことが重要です。
ここでは、SBI証券のクレカ積立で使える三井住友カード5種類の特徴を詳しく比較します。
三井住友カード(NL)は、年会費永年無料で気軽に始められるクレジットカードです。クレカ積立のポイント付与率は0.5%で、月10万円の積立なら年間6,000ポイント(6,000円相当)が貯まります。
ナンバーレス(NL)デザインを採用しており、カード番号が券面に記載されていないため、セキュリティ面でも安心です。対象のコンビニ・飲食店でのタッチ決済なら最大7%のポイント還元を受けられるため、日常使いにも便利なカードです。
三井住友カード(NL)が向いている人
年会費をかけずにクレカ積立を始めたい初心者の方
年間のカード利用額が100万円未満の方
コンビニ・飲食店での利用が多い方
三井住友カード ゴールド(NL)は、年会費5,500円(税込)のゴールドカードですが、年間100万円以上の利用で翌年以降の年会費が永年無料になります。クレカ積立のポイント付与率は、年間100万円以上の利用で1.0%にアップします。
月10万円のクレカ積立なら年間12,000ポイント(12,000円相当)が貯まります。さらに、年間100万円利用の継続特典として10,000ポイントがもらえるため、実質的な還元はさらに大きくなります。
年間100万円の利用は、クレカ積立だけでは達成できません(クレカ積立の利用額は年間利用額の集計対象外)。日常の買い物や公共料金の支払いなど、クレカ積立以外でもカードを利用する必要があります。
年間100万円を達成できれば、年会費無料で1.0%還元を実現できるコストパフォーマンスの高いカードです。
三井住友カード プラチナプリファードは、年会費33,000円(税込)のプラチナカードです。クレカ積立のポイント付与率は、年間300万円未満の利用で1.0%、年間300万円以上の利用で2.0%、年間500万円以上の利用で3.0%となります。
月10万円のクレカ積立を行い、年間500万円以上カードを利用した場合、年間36,000ポイント(36,000円相当)が貯まります。年会費33,000円を差し引いても、実質3,000円のプラスになる計算です。
さらに、年間100万円利用ごとに10,000ポイント(最大40,000ポイント)の継続特典があり、通常のショッピングでも1.0%~最大10%のポイント還元を受けられます。年間のカード利用額が多い方や、ポイント還元率を最大化したい方に最適なカードです。
Oliveフレキシブルペイは、三井住友銀行の金融サービス「Olive」に連携したクレジットカードです。1枚のカードでクレジット・デビット・ポイント払いの3つの支払いモードを切り替えられる便利な機能を備えています。
クレカ積立のポイント付与率は、三井住友カードと同じ条件です。一般カードは0.5%、ゴールドカードは年間100万円以上の利用で1.0%、プラチナプリファードは年間500万円以上の利用で3.0%となります。
Oliveアカウントの「選べる特典」でVポイントアッププログラムを選択すると、対象のコンビニ・飲食店でのポイント還元率がさらにアップします。三井住友銀行をメインバンクとして使っている方や、アプリで支払いモードを切り替えたい方におすすめです。
三井住友カード Visa Infiniteは、2025年9月にリリースされた富裕層向けの最上位カードです。年会費は55,000円(税込)で、クレカ積立のポイント付与率は年間500万円以上の利用で最大4.0%になります。
月10万円のクレカ積立を行い、年間500万円以上カードを利用した場合、年間48,000ポイント(48,000円相当)が貯まります。年会費55,000円を考慮しても、クレカ積立だけで年会費の大部分をカバーできる計算です。
カードの審査基準が高く、年収や資産状況によっては審査に通らない可能性があります。年間500万円以上のカード利用が確実にできる方や、最上位のステータスカードを求める方に向いています。
年会費を考えた実質還元額の計算
クレジットカードのポイント還元率だけを見ると高還元に見えても、年会費を差し引くと実際の利益が少なくなることがあります。ここでは、年会費を考慮した実質還元額を計算し、カード選びの判断基準を明確にします。
月5万円積立と月10万円積立の2パターンで、それぞれのカードの実質還元額を比較してみましょう。
月5万円のクレカ積立を行った場合、年間の積立額は60万円です。各カードのポイント付与率に応じて、以下のポイントが貯まります。
三井住友カード(NL)は0.5%還元で年間3,000ポイント、年会費無料なので実質還元額は3,000円です。三井住友カード ゴールド(NL)は1.0%還元(年間100万円以上利用時)で年間6,000ポイント、年会費5,500円を差し引くと実質還元額は500円となります。
三井住友カード プラチナプリファードは3.0%還元(年間500万円以上利用時)で年間18,000ポイント、年会費33,000円を差し引くと実質還元額はマイナス15,000円です。月5万円積立の場合、プラチナプリファードは年会費の元が取れないため、年会費無料の三井住友カード(NL)が最もお得になります。
月10万円のクレカ積立を行った場合、年間の積立額は120万円です。各カードのポイント付与率に応じて、以下のポイントが貯まります。
三井住友カード(NL)は0.5%還元で年間6,000ポイント、年会費無料なので実質還元額は6,000円です。三井住友カード ゴールド(NL)は1.0%還元(年間100万円以上利用時)で年間12,000ポイント、年会費5,500円を差し引くと実質還元額は6,500円となります。
三井住友カード プラチナプリファードは3.0%還元(年間500万円以上利用時)で年間36,000ポイント、年会費33,000円を差し引くと実質還元額は3,000円です。月10万円積立の場合でも、年間500万円のカード利用を達成できなければ、ゴールドカードの方がお得になります。
年会費を考慮した実質還元額を一覧で比較します。
| カード名 | 月5万円積立(年間60万円) | 月10万円積立(年間120万円) | 損益分岐点 |
| 三井住友カード(NL) | 3,000円 | 6,000円 | – |
| 三井住友カード ゴールド(NL) | 500円 | 6,500円 | 年間100万円以上のカード利用が必要 |
| 三井住友カード プラチナプリファード | -15,000円 | 3,000円 | 年間500万円以上のカード利用が必要 |
年会費無料の三井住友カード(NL)は、どの積立額でも確実にプラスになります。ゴールドカードは年間100万円以上のカード利用を達成できれば、実質還元額がアップします。プラチナプリファードは年間500万円以上のカード利用が必要で、達成できなければ他のカードの方がお得です。
年間利用額100万円・300万円を達成する方法
三井住友カードのポイント還元率をアップさせるには、年間100万円・300万円といった利用額の条件をクリアする必要があります。しかし、クレカ積立の利用額は年間利用額の集計対象外のため、積立だけでは条件を達成できません。
ここでは、クレカ積立以外のカード利用で年間利用額を達成する具体的な方法を解説します。
三井住友カードの年間利用額の集計には、クレカ積立の利用額が含まれません。たとえば、月10万円のクレカ積立を行っても、年間120万円の積立額は年間利用額にカウントされないのです。
三井住友カード ゴールド(NL)で1.0%のポイント付与率を得るには年間100万円以上の利用が必要ですが、これはクレカ積立以外のカード利用で達成しなければなりません。月10万円のクレカ積立を行っている場合、別途年間100万円(月平均約8.3万円)のカード利用が必要になります。
同様に、三井住友カード プラチナプリファードで3.0%のポイント付与率を得るには年間500万円以上の利用が必要で、クレカ積立以外で月平均約41.7万円のカード利用が求められます。この金額を達成するには、日常生活のあらゆる支払いをカードに集約する必要があります。
年間利用額を達成するには、日常生活のできるだけ多くの支払いをクレジットカードに集約することが重要です。以下のような支払いをカードに変更すると、効率的に利用額を増やせます。
三井住友カードでは、家族カードを発行することで、世帯全体のカード利用額を本会員の年間利用額に合算できます。配偶者や子供に家族カードを持たせることで、効率的に年間利用額を達成できるのです。
三井住友カード ゴールド(NL)の家族カードは年会費無料で、家族カードの利用額も本会員の年間利用額に合算されます。たとえば、本会員が年間60万円、配偶者の家族カードが年間40万円利用した場合、合計100万円となり、ポイント付与率1.0%の条件を達成できます。
三井住友カード プラチナプリファードの家族カードは1枚目が無料、2枚目以降は年会費無料です。家族全員でカードを使うことで、年間500万円の利用額も現実的な目標になります。ただし、家族カードでのクレカ積立はできないため、投資は本会員のカードで行う必要があります。
家族カードを活用する際は、利用明細を定期的に確認し、無駄遣いを防ぐことが重要です。年間利用額を達成するためにカードを使いすぎて、かえって家計を圧迫しては本末転倒です。
10年・20年運用した場合のポイント累計シミュレーション
クレカ積立を長期間続けると、ポイントの累計額は大きくなります。さらに、貯まったポイントを再投資することで、複利効果も期待できます。ここでは、10年・20年運用した場合のポイント累計をシミュレーションします。
投資信託の運用益は考慮せず、純粋にクレカ積立で貯まるポイントの累計額を計算します。
月5万円のクレカ積立を10年間続けた場合、積立総額は600万円です。ポイント還元率0.5%の三井住友カード(NL)なら、10年間で30,000ポイント(30,000円相当)が貯まります。
ポイント還元率1.0%の三井住友カード ゴールド(NL)(年間100万円以上利用時)なら、10年間で60,000ポイント(60,000円相当)が貯まります。年会費5,500円を10年分(55,000円)差し引いても、実質5,000円のプラスです。
20年間続けた場合、積立総額は1,200万円です。三井住友カード(NL)なら60,000ポイント、三井住友カード ゴールド(NL)なら120,000ポイントが貯まります。年会費を20年分(110,000円)差し引いても、ゴールドカードは実質10,000円のプラスになります。
月10万円のクレカ積立を10年間続けた場合、積立総額は1,200万円です。ポイント還元率0.5%の三井住友カード(NL)なら、10年間で60,000ポイント(60,000円相当)が貯まります。
ポイント還元率1.0%の三井住友カード ゴールド(NL)(年間100万円以上利用時)なら、10年間で120,000ポイント(120,000円相当)が貯まります。年会費5,500円を10年分(55,000円)差し引くと、実質65,000円のプラスです。
20年間続けた場合、積立総額は2,400万円です。三井住友カード(NL)なら120,000ポイント、三井住友カード ゴールド(NL)なら240,000ポイントが貯まります。年会費を20年分(110,000円)差し引いても、ゴールドカードは実質130,000円のプラスになります。
貯まったポイントをSBI証券で投資信託の購入に使うと、ポイント分も運用されて複利効果が期待できます。たとえば、年間6,000ポイントを毎年投資信託の購入に使い、年率5%で運用できた場合、10年後には約75,000円、20年後には約198,000円になる計算です。
ポイントを現金として使うのではなく、投資に回すことで、長期的な資産形成をさらに加速できます。ポイント再投資を行う際は、すでに保有している投資信託と同じ銘柄を購入するか、バランスを考えて別の銘柄を購入するとよいでしょう。
ポイントは1ポイント=1円として投資信託の購入に使えるため、少額からコツコツと積み上げられます。
SBI証券のクレカ積立を設定する手順
SBI証券でクレカ積立を始めるには、証券口座の開設とクレジットカードの登録が必要です。ここでは、初めての方でも迷わず設定できるよう、手順を詳しく解説します。
設定自体は10分程度で完了し、一度設定すれば毎月自動で積立が続きます。
まず、SBI証券の口座を開設します。SBI証券の公式サイトから「口座開設」ボタンをクリックし、必要事項を入力します。本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)とマイナンバー確認書類を準備しておきましょう。
オンラインで本人確認を行う「スマホで本人確認」を利用すると、最短翌営業日に口座開設が完了します。郵送での本人確認の場合は、1週間程度かかります。口座開設が完了すると、ログインIDとパスワードが届きます。
新NISA口座も同時に開設できます。口座開設の申込画面で「NISA口座を開設する」を選択すると、証券口座とNISA口座を一度に開設できます。NISA口座の開設には税務署の審査があるため、2~3週間程度かかることがあります。
SBI証券の口座開設が完了したら、クレジットカードを登録します。SBI証券のサイトにログインし、「取引」→「投資信託」→「投信(積立買付)」→「クレジットカード」の順にクリックします。
クレジットカード登録画面で、カード番号・有効期限・セキュリティコードを入力します。三井住友カードの場合、カード会社のサイトに遷移して本人確認が行われます。本人確認が完了すると、SBI証券のサイトに戻り、カード登録が完了します。
カード登録は毎月10日までに完了する必要があります。10日までに登録すれば翌月の買付から利用でき、11日以降の登録は翌々月の買付からの利用となります。
クレジットカードの登録が完了したら、積立設定を行います。SBI証券のサイトで、積立したい投資信託を検索し、「積立買付」ボタンをクリックします。
積立設定画面で、決済方法に「クレジットカード」を選択し、毎月の積立金額を入力します。積立金額は100円から10万円まで1円単位で設定できます。買付日は3日~9日の間で選択できるため、給料日の後など都合の良い日を選びましょう。
NISA口座で積立する場合は、「NISA区分」で「つみたて投資枠」または「成長投資枠」を選択します。つみたて投資枠は対象の投資信託のみ購入でき、成長投資枠は幅広い投資信託を購入できます。設定内容を確認し、「設定する」ボタンをクリックすれば完了です。
積立設定は毎月10日までに完了する必要があります。10日までに設定すれば翌月から積立が開始され、11日以降の設定は翌々月からの開始となります。積立金額の変更や停止もいつでもできるため、状況に応じて柔軟に調整できます。
クレカ積立におすすめの証券会社3社
クレカ積立は、SBI証券以外にも楽天証券やマネックス証券で利用できます。それぞれポイント還元率や対応カードが異なるため、自分に合った証券会社を選ぶことが重要です。
ここでは、クレカ積立に対応している主要3社を比較し、それぞれの特徴を解説します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は、三井住友カードとの組み合わせで最大3.0%(キャンペーン期間中は最大5.0%)のポイント還元を実現できます。対応カードの種類が多く、年会費無料の三井住友カード(NL)から最上位の三井住友カード Visa Infiniteまで、幅広い選択肢があります。
SBI証券は口座開設数が1,500万を超える国内最大級のネット証券で、投資信託の取扱本数も約2,600本と豊富です。新NISAにも完全対応しており、つみたて投資枠と成長投資枠の両方でクレカ積立を利用できます。
三井住友カードは、対象のコンビニ・飲食店でのタッチ決済で最大7%のポイント還元を受けられるため、クレカ積立以外の日常使いでもポイントが貯まりやすいのが魅力です。普段から三井住友カードを使っている方や、ポイント還元率を重視する方におすすめです。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券は、楽天カードとの組み合わせで最大1.0%のポイント還元を受けられます。楽天カードの基本還元率は0.5%ですが、楽天プレミアムカード(年会費11,000円)を利用すると1.0%にアップします。
楽天証券の最大の魅力は、楽天経済圏との連携です。楽天市場でのポイント還元率がアップするSPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象になるため、楽天市場を頻繁に利用する方にとってはメリットが大きくなります。
楽天証券は口座開設数が1,200万を超え、投資信託の取扱本数も約2,550本と豊富です。楽天ポイントを使ったポイント投資も可能で、貯まったポイントを投資に回せるのも便利です。普段から楽天経済圏を活用している方におすすめです。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券は、マネックスカードとの組み合わせで一律1.1%のポイント還元を受けられます。年間利用額の条件がなく、誰でも1.1%還元を実現できるのが最大の魅力です。
マネックスカードの年会費は初年度無料、2年目以降は550円(税込)ですが、年1回以上のクレカ積立利用で次年度の年会費が無料になります。実質的に年会費無料で1.1%還元を受けられるため、コストパフォーマンスが非常に高いカードです。
マネックス証券は米国株の取扱銘柄が約5,000銘柄と豊富で、米国株投資に強みがあります。クレカ積立でコンスタントに1.1%還元を受けたい方や、米国株投資も検討している方におすすめです。
クレカ積立で気をつけたい5つのこと
クレカ積立は便利でお得なサービスですが、いくつか注意すべき点もあります。ここでは、クレカ積立を始める前に知っておきたいデメリットと注意点を5つ解説します。
これらを理解した上で、計画的にクレカ積立を活用しましょう。
クレカ積立で購入する投資信託は、株式や債券などに投資する金融商品です。市場の変動により、投資信託の基準価額が下がると、元本割れする可能性があります。ポイントが貯まってお得だからといって、投資のリスクを軽視してはいけません。
投資信託は預金と異なり、元本保証がありません。特に株式型の投資信託は、市場の暴落時に大きく値下がりすることがあります。クレカ積立を始める前に、投資のリスクを十分に理解し、自分のリスク許容度に合った投資信託を選ぶことが重要です。
年会費がかかるクレジットカードは、ポイント還元率が高い反面、年会費を差し引くと実質的な利益が少なくなることがあります。特に、年間のカード利用額が少ない場合や、クレカ積立の金額が少ない場合は、年会費の元が取れない可能性があります。
たとえば、三井住友カード プラチナプリファードは年会費33,000円ですが、月5万円のクレカ積立だけでは年会費の元を取ることができません。年間500万円以上のカード利用を達成できる見込みがない場合は、年会費無料のカードを選ぶ方が賢明です。
クレジットカード会社や証券会社は、ポイント付与率を変更することがあります。過去には、楽天証券のクレカ積立でポイント付与率が引き下げられたことがあり、SBI証券でも2024年11月買付分からポイント付与率の条件が変更されました。
ポイント付与率の改悪は事前に告知されますが、突然の変更に対応できるよう、複数の証券口座を持っておくのもひとつの対策です。ただし、NISA口座は1人1口座しか開設できないため、NISA口座の変更には手続きが必要になります。
クレカ積立の代金は、クレジットカードの引き落とし日に銀行口座から引き落とされます。引き落とし日に口座残高が不足していると、引き落としができず、カードの利用停止や信用情報への影響が出る可能性があります。
三井住友カードの引き落とし日は、毎月10日または26日(金融機関によって異なる)です。給料日と引き落とし日のタイミングを確認し、口座残高が不足しないよう注意しましょう。自動積立の金額を設定する際は、無理のない範囲で設定することが重要です。
クレジットカードの申し込みには審査があり、年収や信用情報によっては審査に落ちることがあります。特に、ゴールドカードやプラチナカードは審査基準が高く、一定の年収や安定した収入が求められます。
審査に落ちた場合は、年会費無料の三井住友カード(NL)など、審査基準が比較的低いカードから始めるとよいでしょう。カードの利用実績を積み重ねることで、将来的に上位カードへのアップグレードも可能になります。
はい、併用できます。新NISAでは、クレカ積立と現金積立を併用することが可能です。たとえば、つみたて投資枠でクレカ積立を月10万円、成長投資枠で現金積立を月10万円といった設定ができます。月10万円を超えて積立したい場合は、現金積立を併用するとよいでしょう。
いいえ、家族カードではクレカ積立はできません。クレカ積立は本会員のカードのみ対応しており、家族カードは対象外です。家族それぞれがクレカ積立を行いたい場合は、それぞれが本会員としてクレジットカードを発行し、SBI証券の口座を開設する必要があります。
三井住友カードの場合、ポイントは積立のカード利用日(毎月14日頃)の翌々月10日頃に付与されます。たとえば、5月に積立設定した分は5月14日頃にカード利用が確定し、7月10日頃にポイントが付与されます。ポイントの付与状況は、Vポイントサイトのポイント履歴照会画面で確認できます。
貯まったVポイントは、SBI証券での投資信託購入に1ポイント=1円として使えます。また、通常のショッピングでの支払いに充てたり、他社ポイント(Tポイント、Pontaポイント、dポイントなど)に交換したり、マイルに交換したりすることもできます。ポイント投資を行うことで、複利効果を期待できます。
はい、対応しています。SBI証券のクレカ積立は、新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠の両方で利用できます。つみたて投資枠では対象の投資信託のみ購入でき、成長投資枠では幅広い投資信託を購入できます。月10万円までの範囲内で、自由に配分を設定できます。
三井住友カードの場合、引き落とし日は毎月10日または26日です(金融機関によって異なります)。クレカ積立の利用分も、通常のカード利用分と合わせて引き落とされます。引き落とし日に口座残高が不足しないよう、事前に確認しておきましょう。
はい、変更できます。SBI証券のサイトで、登録中のカードを解除し、新しいカードを登録することで変更できます。ただし、毎月10日までに変更を完了する必要があります。10日までに変更すれば翌月の買付から新しいカードが適用され、11日以降の変更は翌々月の買付からの適用となります。
クレジットカードのポイントは、原則として一時所得として課税対象になる可能性があります。ただし、一時所得には年間50万円の特別控除があるため、ポイント収入が年間50万円以下であれば、実質的に課税されません。クレカ積立で貯まるポイントは年間数万円程度であることが多いため、多くの場合は課税の心配はありません。
SBI証券のクレカ積立は、投資信託の積立購入をクレジットカード決済で行うことで、ポイントを貯めながら資産形成を進められる便利なサービスです。2024年3月の内閣府令改正により、月10万円までの積立が可能になり、新NISAのつみたて投資枠の年間上限120万円をすべてクレジットカードで積み立てられるようになりました。
三井住友カードは、年間利用額に応じて最大3.0%のポイント還元を実現できます。年会費無料の三井住友カード(NL)は0.5%還元、年間100万円以上利用する方は三井住友カード ゴールド(NL)で1.0%還元、年間500万円以上利用する方は三井住友カード プラチナプリファードで3.0%還元がおすすめです。
年会費を考慮した実質還元額を計算すると、自分に最適なカードが明確になります。年間利用額の条件を達成するには、日常の支払いをカードに集約したり、家族カードを活用したりする工夫が必要です。10年・20年の長期運用では、ポイントの累計額も大きくなり、ポイント再投資による複利効果も期待できます。
クレカ積立を始めるには、SBI証券の口座開設とクレジットカードの登録が必要です。設定自体は10分程度で完了し、一度設定すれば毎月自動で積立が続きます。楽天証券やマネックス証券など他社との比較も検討し、自分に合った証券会社とクレジットカードを選びましょう。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。ポイントが貯まってお得だからといって、投資のリスクを軽視せず、ご自身のリスク許容度に合った投資信託を選ぶことが重要です。最終的な投資判断はご自身の責任で行い、不明な点は証券会社やカード会社に確認してください。
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