ネット証券を複数持つデメリットとは?後悔しないための注意点と賢い管理術

株式投資を始めたいけれど、まとまった資金がないとお悩みではありませんか。
実は100円台の株なら、1万円程度の少額から投資を始められるんです。
100円台の株(低位株)は、少額投資ができて大きなリターンも期待できる魅力的な投資対象ですが、倒産リスクや流動性の問題など注意すべきポイントも多くあります。
この記事では、100円台の株の基本知識から具体的な選び方、おすすめ銘柄、そして失敗しないための実践的なコツまで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
正しい知識を身につけて、少額から資産形成の第一歩を踏み出しましょう。
目次
100円台の株(低位株)とは?
100円台の株とは、1株あたりの価格が100円から199円の範囲にある株式のことを指します。一般的に株価が500円以下の銘柄を「低位株」と呼び、その中でも100円台の株は少額投資の代表的な対象として個人投資家に注目されています。
2025年12月時点で、東京証券取引所には100円以下の株が約56銘柄存在しており、100円台を含めると数百銘柄が該当します。
1単元(100株)の購入に必要な金額は1万円から2万円程度で、投資初心者でも手が届きやすい価格帯です。
低位株に明確な定義はありませんが、証券業界では一般的に株価500円以下の銘柄を低位株、100円以下の銘柄を「超低位株」または「ボロ株」と呼んでいます。
100円台の株はこの中間に位置し、少額投資と値動きの大きさのバランスが取れた投資対象といえるでしょう。
低位株の特徴として、市場区分別に見ると東証スタンダード市場に多く上場している点が挙げられます。東証プライム市場には比較的少なく、グロース市場にも一定数存在します。
市場区分によって企業の規模や成長性、リスク水準が異なるため、投資判断の重要な要素となります。
また、低位株には業績が安定している成熟企業と、業績不振により株価が下落した企業の2種類が混在しています。
株価分割により意図的に株価を下げた優良企業もあれば、経営難に陥っている企業もあるため、個別の企業分析が不可欠です。
100円台の株価になる理由は企業によって大きく異なります。
主な理由として、業績不振による株価下落、成熟産業での需要減少、市場からの評価低下などが挙げられます。
業績不振の企業では、赤字が続いたり債務超過に陥ったりすることで、投資家から売られて株価が下落します。特に10期以上連続で赤字を計上している企業も低位株には存在しており、こうした企業は上場廃止リスクも高まります。
一方で、銀行・不動産・建設・鉄鋼・造船などの成熟産業では、業績が安定していても今後の成長性が限定的と見られ、株価が低水準で推移することがあります。
こうした企業は財務が健全で配当を出している場合もあり、安定的なインカムゲインを狙う投資家に適しています。
また、株式分割により意図的に株価を下げた企業もあります。例えばNTTは株式分割により株価が150円前後になっていますが、これは企業価値が下がったわけではなく、より多くの投資家が購入しやすくするための施策です。
株価が安い理由を正しく理解することが、投資判断の第一歩となります。
100円台の株に投資する3つのメリット
100円台の株への投資には、少額から始められることや大きなリターンの可能性など、魅力的なメリットがあります。
ただし、これらのメリットを享受するには、適切な銘柄選びとリスク管理が欠かせません。ここでは100円台の株に投資する主なメリットを3つ解説します。
100円台の株の最大のメリットは、少額から投資を始められることです。
1単元(100株)の購入に必要な金額は1万円から2万円程度で、投資初心者や資金に余裕のない方でも気軽に株式投資を始められます。
例えば株価150円の銘柄なら、100株で15,000円の投資で済みます。これは高額な株式と比べて圧倒的に低いハードルです。任天堂のような値がさ株は1株で数万円するため、1単元購入には数百万円が必要になりますが、100円台の株ならその100分の1以下の資金で投資できるのです。
少額投資が可能なことで、複数の銘柄に分散投資しやすくなる点も大きな利点です。
5万円の資金があれば、3〜5銘柄に分散投資することができ、リスクを分散しながら投資経験を積むことができます。
100円台の株は、何らかのきっかけで株価が急騰し、10倍以上になる「テンバガー」を達成する可能性を秘めています。
株価が低い分、わずかな好材料でも株価の上昇率が大きくなりやすいのです。
実際に、2020年から2025年にかけて、100円以下の株から複数のテンバガー銘柄が誕生しています。グローバルウェイは2021年に21円から2,192円へと55倍以上に急騰し、テラは92円から2,175円へと約24倍に上昇しました。
こうした大化け株を掴めれば、少額の投資でも大きなリターンを得られる可能性があります。
株価100円の銘柄が200円になれば2倍、300円になれば3倍です。値がさ株で同じ倍率を達成するには、数千円から数万円の上昇が必要ですが、低位株なら100円や200円の上昇で実現できます。
この値動きの大きさが、短期トレーダーやデイトレーダーに人気の理由となっています。
100円台の株は購入単価が低いため、限られた資金でも複数の銘柄に分散投資しやすいメリットがあります。
分散投資はリスク管理の基本であり、1つの銘柄が下落しても他の銘柄でカバーできる可能性が高まります。
例えば10万円の投資資金がある場合、100円台の株なら5〜7銘柄に分散できます。
業種や市場区分、リスクレベルの異なる銘柄を組み合わせることで、ポートフォリオ全体のリスクを抑えながら、複数の銘柄で値上がりのチャンスを狙えます。
また、株主優待を実施している100円台の株もあり、複数銘柄に投資することで様々な優待を受け取れる楽しみもあります。
配当を出している銘柄であれば、複数保有することでインカムゲインも積み上げられます。少額投資で分散効果を得られるのは、100円台の株ならではの強みといえるでしょう。
100円台の株で気をつけたい4つのリスク
100円台の株には魅力的なメリットがある一方で、無視できないリスクも存在します。
特に倒産や上場廃止のリスクは、投資資金を全て失う可能性があるため、十分な理解が必要です。ここでは100円台の株に投資する際に気をつけたい4つの主要なリスクを詳しく解説します。
100円台の株の最大のリスクは、企業の倒産や上場廃止により投資資金を全て失う可能性があることです。株価が低い企業の中には、業績不振や債務超過により経営が困難な状況にある企業も含まれています。
上場廃止になる理由は様々ですが、主なものとして債務超過の継続、時価総額の基準未達、有価証券報告書の虚偽記載などがあります。
東京証券取引所の上場廃止基準では、1年以内に債務超過が解消されない場合や、流通株式時価総額が一定期間基準を下回った場合などに上場廃止となります。
上場廃止が決定されると、整理銘柄に指定され、一定期間後に取引所での売買ができなくなります。
民事再生手続きに入った企業の場合、ほとんどのケースで100%減資となり、株価はゼロに近づいていきます。少しでも値段がついているうちに売却しないと、株式が無価値になってしまうリスクがあるのです。
2025年3月には東証市場再編に伴う経過措置が終了し、上場維持基準を満たせない企業の上場廃止リスクが高まっています。2026年10月には基準未達の企業が原則として上場廃止となる予定であり、100円台の株に投資する際は上場廃止リスクを慎重に見極める必要があります。
100円台の株には、出来高が少なく売りたいときに売れない「流動性リスク」があります。
流動性とは、株式の売買のしやすさを示す指標で、出来高や売買代金が少ない銘柄は、買い手が見つからず希望価格で売却できないことがあります。
特に時価総額の小さい企業や、投資家の関心が低い銘柄では、1日の出来高が数百株から数千株程度しかないこともあります。
こうした銘柄では、まとまった株数を売却しようとすると、株価が大きく下落してしまったり、数日かけても売り切れなかったりする可能性があります。
流動性が低い銘柄では、買値と売値の差(スプレッド)も大きくなりがちです。例えば買値が150円でも売値が145円といった状況が発生し、売買するだけで損失が発生することもあります。急いで現金化したいときに売れないリスクは、低位株投資の大きなデメリットといえるでしょう。
100円台の株の中には、「仕手筋」と呼ばれる投資家グループが意図的に株価を操作する「仕手株」が存在します。
仕手筋は大量の資金で特定の銘柄を買い集めて株価を急騰させ、高値で売り抜けることで利益を得ます。
仕手株の特徴として、実態のない材料や根拠のない噂で急騰する、出来高が突然数倍から数十倍に増加する、掲示板やSNSで過剰に煽られるといった点が挙げられます。こうした銘柄に高値で飛びつくと、仕手筋が売り抜けた後に株価が急落し、大きな損失を被る可能性があります。
仕手株は短期間で大きく値上がりするため魅力的に見えますが、素人が利益を得るのは非常に困難です。
株価の動きが不自然な銘柄、業績に見合わない急騰をしている銘柄には注意が必要です。仕手株を見分けるには、出来高の急増、実態のない材料での上昇、掲示板での過剰な煽りなどをチェックすることが重要です。
100円台の株の中には、業績不振により株価が低迷している企業が多く含まれています。
赤字が続く企業、売上高が減少傾向にある企業、主力事業の競争力が低下している企業などは、今後さらに株価が下落するリスクがあります。
実際に、2025年時点で10期以上連続で赤字を計上している低位株も存在します。例えばジャパンディスプレイは11期連続の赤字、モブキャストホールディングスは10期連続の赤字となっており、株価も最盛期の50分の1以下に下落しています。こうした企業は事業の立て直しが困難で、上場廃止リスクも高い状態です。
業績不振の企業に投資すると、株価が上がらないだけでなく、さらに下落して損失が拡大する可能性があります。
「安いから買う」という安易な判断は危険で、業績の推移、財務状況、事業の将来性を十分に分析することが不可欠です。決算短信や有価証券報告書を確認し、継続企業の前提に疑義が生じていないかチェックすることも重要です。
100円台の株の選び方
100円台の株に投資する際は、リスクを避けて優良銘柄を見つけるための具体的な選定基準が必要です。
ここでは、財務の健全性から流動性、業績、市場区分、仕手株の見極めまで、5つの重要なチェックポイントを解説します。これらの基準を満たす銘柄を選ぶことで、投資の成功確率を高めることができます。
100円台の株を選ぶ際、最初にチェックすべきは企業の財務の健全性です。
いくら株価が安くても、財務状況が悪化している企業は倒産や上場廃止のリスクが高く、投資対象として適していません。財務の健全性を判断する代表的な指標を2つ紹介します。
自己資本比率は、企業の総資産に占める自己資本(返済不要な資本)の割合を示す指標です。
計算式は「自己資本÷総資産×100」で、この数値が高いほど財務が安定しており、倒産リスクが低いといえます。
一般的に、自己資本比率30%以上が健全な水準とされています。100円台の株に投資する場合は、最低でも20%以上、できれば30%以上の銘柄を選ぶことをおすすめします。自己資本比率がマイナス(債務超過)の企業は、上場廃止リスクが極めて高いため避けるべきです。
自己資本比率は、企業の決算短信や有価証券報告書の貸借対照表(B/S)から確認できます。
証券会社の銘柄情報ページにも掲載されていることが多いので、投資前に必ずチェックしましょう。
有利子負債とは、銀行借入や社債など利息を支払う必要がある負債の総額です。
有利子負債が過大な企業は、利息の支払い負担が重く、業績が悪化すると資金繰りに窮する可能性があります。
有利子負債の水準を判断する指標として、「有利子負債÷自己資本」の比率(D/Eレシオ)があります。
この比率が1.0以下であれば比較的安全、2.0を超えると負債が多いと判断されます。100円台の株では、D/Eレシオが2.0以下の銘柄を選ぶことが望ましいでしょう。
また、営業キャッシュフローがプラスであることも重要です。営業活動で現金を稼げていない企業は、借入に依存せざるを得ず、財務状況が悪化しやすくなります。
決算短信のキャッシュフロー計算書で、営業キャッシュフローがプラスかどうか確認しましょう。
流動性の確認は、100円台の株を選ぶ際に欠かせないポイントです。
いくら魅力的な銘柄でも、出来高が少なく売買が成立しにくい銘柄では、売りたいときに売れないリスクがあります。
流動性を判断する目安として、直近3ヶ月の平均出来高が1万株以上、売買代金が100万円以上の銘柄を選ぶことをおすすめします。出来高が数百株から数千株程度しかない銘柄は、まとまった株数を売買すると株価に大きな影響を与えてしまうため、避けた方が無難です。
証券会社の銘柄情報ページやチャートで、日々の出来高を確認できます。
出来高が安定して一定水準以上ある銘柄は、多くの投資家が売買しており、流動性リスクが低いといえます。また、板情報(気配値)を見て、買い注文と売り注文が十分にあるかもチェックしましょう。
100円台の株を選ぶ際は、企業の業績推移を必ず確認しましょう。
株価が安い理由が一時的な要因なのか、構造的な業績不振なのかを見極めることが重要です。業績を判断する主なポイントを2つ解説します。
まず確認すべきは、売上高と営業利益の推移です。
過去3期分の決算を見て、売上高が増加傾向にあるか、少なくとも横ばいを維持しているかをチェックしましょう。売上高が減少傾向にある企業は、事業の競争力が低下している可能性があります。
営業利益は本業の儲けを示す指標で、これがプラスで推移していることが重要です。
営業利益率(営業利益÷売上高×100)が5%以上あれば、比較的健全な収益力があると判断できます。100円台の株では、営業利益がプラスで黒字基調を維持している銘柄を選ぶことが基本です。
2期以上連続で赤字を計上している企業は、上場廃止リスクが高まるため注意が必要です。東証の上場廃止基準では、2期連続の営業赤字や債務超過の継続が廃止要件に含まれています。
決算短信の「連結損益計算書」で、当期純利益が赤字かどうかを確認しましょう。
一時的な特別損失による赤字なら問題ありませんが、営業損益レベルで赤字が続いている場合は、事業の立て直しが困難な状況と判断できます。特に10期以上連続で赤字の企業は、投資対象から外すべきです。
また、有価証券報告書や決算短信に「継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在している」という記載がある場合は、上場廃止リスクが高いため投資を避けましょう。
東京証券取引所は2022年4月に市場区分を再編し、プライム市場、スタンダード市場、グロース市場の3つに分かれました。
同じ100円台の株でも、市場区分によってリスク水準が異なるため、投資判断の重要な要素となります。
市場区分は証券会社の銘柄情報ページで確認できます。
投資初心者の方は、まずプライム市場またはスタンダード市場の100円台株から選ぶことをおすすめします。
100円台の株に投資する際は、仕手株に巻き込まれないよう注意が必要です。仕手株を見分けるポイントをいくつか紹介します。
まず、出来高の急増に注意しましょう。普段は数千株程度の出来高しかない銘柄が、突然数万株から数十万株に増加した場合は、仕手筋が介入している可能性があります。チャートで過去の出来高と比較し、不自然な急増がないか確認しましょう。
次に、実態のない材料での急騰に警戒が必要です。
具体的な業績改善や新規事業の成功といった裏付けがないまま、曖昧な噂や期待だけで株価が急騰している場合は、仕手株の可能性が高いです。
また、掲示板やSNSでの過剰な煽りも仕手株の特徴です。
「今買わないと損」「確実に上がる」といった断定的な表現で買いを煽る投稿が多い銘柄は要注意です。こうした煽りに乗って高値で買うと、仕手筋が売り抜けた後に大きな損失を被る可能性があります。
仕手株を避けるには、業績や財務状況といったファンダメンタルズを重視し、根拠のない急騰銘柄には手を出さないことが基本です。
短期的な値動きに惑わされず、企業の実力を冷静に分析する姿勢が重要です。
ここでは、2025年時点で注目される100円台の株を市場区分別に紹介します。ただし、株価は日々変動するため、投資前に最新の株価や業績を必ず確認してください。また、本記事は特定銘柄の推奨ではなく、あくまで参考情報として提供するものです。
東証プライム市場の100円台株は数が限られていますが、相対的に財務が安定しており、上場廃止リスクが低い傾向にあります。
2025年時点では、約5銘柄がプライム市場で100円台の株価水準にあります。
プライム市場の100円台株の例として、システム・ソフトウェア関連企業や建設関連企業などが挙げられます。
これらの企業は、厳格な上場維持基準をクリアしているため、一定の信頼性があります。ただし、株価が100円台になっている理由は企業によって異なるため、業績や財務状況の個別分析が不可欠です。
プライム市場の100円台株に投資する際は、流通株式時価総額が100億円以上という基準を維持できているか、業績が安定しているか、配当を継続しているかなどをチェックしましょう。
プライム市場でも業績不振が続けば、スタンダード市場への降格や上場廃止のリスクがあることを忘れてはいけません。
東証スタンダード市場には、100円台の株が最も多く上場しています。
2025年時点では、約31銘柄がスタンダード市場で100円以下、さらに多くの銘柄が100円台で取引されています。
スタンダード市場の100円台株は、業種も企業規模も多様です。
不動産、建設資材、小売、製造業など幅広い業種が含まれており、選択肢が豊富です。中には配当を出している銘柄や、株主優待を実施している銘柄もあります。
スタンダード市場の100円台株を選ぶ際は、財務の健全性、業績の推移、流動性を特に慎重にチェックしましょう。
同じスタンダード市場でも、黒字経営を続ける優良企業と、赤字が続く企業が混在しているため、個別の企業分析が成功の鍵となります。
また、2025年3月に東証市場再編の経過措置が終了したため、上場維持基準を満たせない企業は2026年10月までに上場廃止となる可能性があります。流通株式時価総額や流通株式比率が基準を下回っている企業には特に注意が必要です。
100円台の株の中には、配当や株主優待を実施している銘柄もあります。
こうした銘柄は、株価の値上がり益だけでなく、インカムゲインや優待品を受け取れる楽しみがあります。
2025年9月時点で、100円以下の株で配当を出している銘柄は8銘柄存在しました。
配当利回りは1〜3%程度の銘柄が多く、少額投資でも配当を受け取ることができます。ただし、業績が悪化すれば配当が減配または無配になるリスクがあるため、配当の継続性も確認しましょう。
株主優待については、小売・外食関連の100円台株が実施していることがあります。
自社商品の割引券や優待券などがもらえる場合があり、実質的なリターンを高めることができます。ただし、優待目的だけで投資するのではなく、企業の業績や財務状況を十分に確認することが重要です。
配当や優待がある100円台株は、証券会社のスクリーニング機能で「配当利回り」や「株主優待」の条件を設定して検索できます。
複数の銘柄に分散投資することで、様々な配当や優待を楽しみながら、リスクを分散することができるでしょう。
100円台以下の株から大化けした事例を知ることで、低位株投資の可能性とリスクを理解できます。
ただし、過去の成功事例が将来の成功を保証するものではないことに注意が必要です。
2021年には、グローバルウェイが21円から2,192円へと約55倍に急騰し、見事なテンバガーを達成しました。
2020年には、テラが92円から2,175円へと約24倍、ダントーホールディングスが58円から1,065円へと約18倍に上昇しています。
これらの銘柄が大化けした背景には、新規事業の成功、業績の急回復、市場からの再評価などの要因がありました。
ただし、同じように安い株を買えば必ず上がるわけではなく、大多数の低位株は低迷したままか、さらに下落しています。
大化け株を狙うのではなく、財務が健全で業績が改善傾向にある銘柄を選び、中長期的な視点で投資することが、100円台の株で成功する現実的なアプローチといえるでしょう。
100円台の株を買うのにおすすめの証券会社3社
100円台の株を取引するには、手数料が安く、少額投資に対応した証券会社を選ぶことが重要です。
ここでは、100円台の株投資に適した証券会社を3社紹介します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は、国内最大級のネット証券で、100円台の株投資に最適な証券会社です。
現物取引の手数料が原則無料(一部ETF・REITを除く)のため、少額投資でもコストを気にせず取引できます。
SBI証券の特徴
口座数約1,500万口座で業界トップクラス
単元未満株「S株」で1株から購入可能
5種類のポイントプログラムに対応
投資信託の取扱本数約2,600本
単元未満株取引サービス「S株」を利用すれば、1株から購入できるため、100円台の株なら数百円から投資を始められます。
また、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALポイント、PayPayポイントなど、5種類のポイントプログラムに対応しており、取引に応じてポイントが貯まります。
投資信託の取扱本数も約2,600本と豊富で、100円台の株と投資信託を組み合わせた分散投資も可能です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券は、楽天グループのネット証券で、楽天ポイントを活用した投資ができる点が魅力です。
現物取引の手数料は原則無料で、100円台の株を低コストで取引できます。
楽天証券の特徴
口座数約1,200万口座
単元未満株「かぶミニ®」で約2,100銘柄を1株から購入
楽天ポイントで投資可能
楽天経済圏との連携でポイントが貯まりやすい
口座数は約1,200万口座で、SBI証券に次ぐ規模を誇ります。
単元未満株取引サービス「かぶミニ®」では、約2,100銘柄を1株から購入でき、100円台の株なら100円台から投資できます。
楽天ポイントは、楽天市場や楽天カードなど楽天グループのサービスで貯まったポイントを投資に使えるため、現金を使わずに投資を始めることも可能です。
楽天経済圏を利用している方には特におすすめの証券会社です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,670,000口座 ※2025年3月時点 |
| 取引手数料 | 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料 |
| NISA対応 | 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上) |
| 投資信託 | 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点) |
| 取引ツール(PC) | ネットストック・ハイスピード(無料) |
| スマホアプリ | 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料) |
| 提携銀行口座 | MATSUI Bank(松井証券専用銀行) |
| ポイント投資・付与 | 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込) |
松井証券は、創業100年以上の歴史を持つ老舗のネット証券です。
1日の約定代金が50万円までなら現物取引・信用取引ともに手数料無料で、100円台の株を複数銘柄購入しても手数料がかかりません。
松井証券の特徴
25歳以下は約定代金に関係なく手数料無料
サポート体制が充実
米国株の取扱銘柄数約4,900銘柄
NISA口座対応
また、25歳以下の方は約定代金に関係なく手数料が無料になるため、若年層の投資家には特にお得です。
口座数は約160万口座と大手3社に比べると少ないですが、サポート体制が充実しており、投資初心者でも安心して利用できます。
松井証券は、米国株の取扱銘柄数が約4,900銘柄と豊富で、100円台の日本株と米国株を組み合わせた国際分散投資も可能です。
NISA口座にも対応しており、非課税枠を活用した100円台株投資もできます。
100円台の株投資に適した証券会社を選ぶ際は、手数料の安さ、単元未満株取引の対応、取扱銘柄数、ポイントプログラム、サポート体制などを総合的に比較しましょう。
手数料無料の証券会社なら、少額投資でもコストを気にせず取引できます。
100円台の株への投資で失敗しないための5つのコツ
100円台の株投資で成功するには、リスク管理と実践的な投資戦略が欠かせません。
ここでは、失敗を避けて着実に資産を増やすための5つのコツを解説します。
100円台の株は魅力的ですが、全資金を低位株に集中させるのは危険です。低位株は倒産や上場廃止のリスクがあり、1つの銘柄に全資金を投じると、その銘柄が失敗した場合に資産を大きく失う可能性があります。
投資資金全体の10〜20%程度を100円台の株に配分し、残りは投資信託や値がさ株、債券などに分散することをおすすめします。
ポートフォリオ全体でリスクとリターンのバランスを取ることが、長期的な資産形成には重要です。
100円台の株に投資する際は、購入前に損切りライン(損失を確定させる株価水準)を決めておきましょう。
例えば、購入価格から10%下落したら売却する、といったルールを設定します。
損切りラインを決めずに投資すると、株価が下落しても「いつか戻るだろう」と期待して塩漬けにしてしまい、損失がさらに拡大する可能性があります。
感情に流されず、ルールに従って機械的に損切りすることが、大きな損失を避けるコツです。
100円台の株に投資する場合は、1銘柄だけでなく複数銘柄に分散投資しましょう。
3〜5銘柄に分散することで、1銘柄が失敗しても他の銘柄でカバーできる可能性が高まります。
分散投資する際は、業種や市場区分、リスクレベルの異なる銘柄を組み合わせることが重要です。
例えば、財務が安定した成熟企業と、成長性のあるベンチャー企業を組み合わせるといった工夫が効果的です。
100円台の株に投資した後も、定期的に業績発表や決算情報をチェックしましょう。
四半期ごとの決算短信で、売上高、営業利益、当期純利益の推移を確認し、業績が悪化していないか監視します。
特に、継続企業の前提に関する注記が新たに記載された場合や、赤字が拡大している場合は、早めに売却を検討すべきです。業績の変化に敏感に反応し、必要に応じてポートフォリオを見直すことが重要です。
100円台の株投資では、長期保有と短期売買を使い分ける戦略が有効です。
財務が健全で配当を出している銘柄は長期保有し、値動きが激しい銘柄は短期売買で利益を狙うといった使い分けができます。
長期保有する場合は、業績の安定性と配当の継続性を重視し、短期売買する場合は、テクニカル分析や出来高の変化に注目します。
自分の投資スタイルや目的に合わせて、柔軟に戦略を使い分けることが成功のコツです。
よくある質問(Q&A)
100円台の株投資に関して、投資家からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。投資判断の参考にしてください。
はい、100円台の株はNISA口座で購入できます。
2024年から始まった新NISA制度では、成長投資枠を使って国内株式を購入でき、100円台の株も対象です。非課税保有限度額は1,800万円(うち成長投資枠1,200万円)で、売却益や配当が非課税になります。
ただし、100円台の株は値動きが大きく、リスクも高いため、NISA枠を全て低位株に使うのはおすすめできません。NISA枠は、投資信託や優良株など安定性の高い商品を中心に使い、100円台の株は課税口座で少額投資するのが賢明です。
はい、単元未満株(ミニ株)サービスを利用すれば、100円台の株を1株から購入できます。
SBI証券の「S株」、楽天証券の「かぶミニ®」、マネックス証券の「ワン株」などのサービスが利用可能です。
例えば株価150円の銘柄なら、1株150円から購入できるため、数百円から投資を始められます。
単元未満株は、少額で複数銘柄に分散投資したい方や、お試しで投資を始めたい初心者に適しています。ただし、単元未満株は取引時間が制限されていたり、リアルタイム取引ができなかったりする場合があるので、各証券会社のルールを確認しましょう。
はい、100円台の株でも配当を出している銘柄があります。
2025年時点で、100円以下の株で配当を出している銘柄は8銘柄存在し、配当利回りは1〜3%程度です。100円台の株でも、同様に配当を実施している企業があります。
ただし、業績が悪化すれば配当が減配または無配になるリスクがあります。配当目的で投資する場合は、配当の継続性や配当性向(利益のうち配当に回す割合)を確認し、安定して配当を出せる財務状況かチェックしましょう。
100円台の株が上場廃止になると、証券取引所での売買ができなくなり、株式の流動性が大幅に低下します。
上場廃止が決定されると、まず「監理銘柄」に指定され、その後「整理銘柄」に指定されて一定期間(通常1ヶ月程度)売買できる猶予期間があります。
この期間中に売却しないと、上場廃止後は非上場株式となり、自由に売買できなくなります。企業が倒産した場合や民事再生手続きに入った場合は、ほとんどのケースで100%減資となり、株式が無価値になります。上場廃止リスクが高い銘柄は避け、万が一保有銘柄が整理銘柄に指定された場合は、早めに売却することをおすすめします。
100円台の株で得た利益には、他の株式と同様に税金がかかります。
株式の売却益(譲渡益)には20.315%(所得税15.315%+住民税5%)の税率が適用されます。配当金にも同じ税率がかかりますが、配当控除の適用を受けられる場合があります。
特定口座(源泉徴収あり)を利用すれば、証券会社が自動的に税金を計算して源泉徴収してくれるため、確定申告は原則不要です。
NISA口座で取引した場合は、売却益や配当が非課税になります。年間の譲渡損益がマイナスの場合は、確定申告で損失の繰越控除を受けられるため、税理士に相談することをおすすめします。
100円台の株は、少額から投資を始められ、大きなリターンも期待できる魅力的な投資対象です。
1万円から2万円程度の資金で1単元を購入でき、複数銘柄に分散投資しやすい点が大きなメリットといえます。過去にはテンバガーを達成した銘柄も複数存在し、適切な銘柄選びができれば大きな利益を得られる可能性があります。
一方で、倒産や上場廃止により投資資金を全て失うリスク、流動性が低く売りたいときに売れないリスク、仕手株に巻き込まれるリスクなど、注意すべき点も多くあります。
SBI証券、楽天証券、松井証券なら手数料無料で100円台の株を取引でき、少額投資に最適です。
投資で失敗しないためには、全資金を低位株に集中させず、損切りラインを事前に決め、複数銘柄に分散投資することが重要です。
業績発表や決算情報を定期的にチェックし、長期保有と短期売買を使い分ける戦略も効果的です。
100円台の株投資は、正しい知識とリスク管理があれば、少額から資産形成を始める有効な手段となります。投資には元本割れのリスクがあり、投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくは各証券会社にご確認ください。
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