会社設立のミチシルベ

リモートワークの普及により、社内コミュニケーションが希薄化していると感じていませんか。

従業員のエンゲージメント低下や離職率の上昇に悩む企業が増えています。

そんな課題を解決するツールとして注目されているのが「Unipos」です。

Uniposは、従業員同士が感謝や称賛をポイントで送り合う「ピアボーナス」の仕組みを活用したプラットフォームです。

本記事では、Uniposの基本機能から料金プラン、実際の導入企業の評判まで、導入検討に必要な情報を網羅的に解説します。

Uniposとは？ピアボーナスの仕組みを解説

Uniposは、Unipos株式会社が提供する全社参加型のカルチャープラットフォームです。

従業員同士が日々の仕事への感謝や称賛を、メッセージと少額のインセンティブで送り合う「ピアボーナス」の仕組みを活用しています。

Uniposの基本的な仕組み

Uniposでは、毎週月曜日に各従業員に400ポイントが付与され、1週間の間に自由に送ることができます。

送らなかったポイントは月曜日の0時にリセットされ、繰り越すことはできません。ポイントの価値は企業が自由に設定でき、1円〜5円の設定が推奨されています。

投稿は全従業員が閲覧できるオープンなタイムライン形式で表示され、誰がどんな貢献をしているかがリアルタイムで可視化されます。

他の従業員は投稿に対して「拍手」機能でリアクションすることができ、送った側・受け取った側の双方に少額のインセンティブが付与される仕組みです。

たまったポイントは、Amazonギフト券や給与への上乗せ、SDGs支援の寄付など、企業に合わせた形で活用できます。

Unipos公式サイト

ピアボーナスが注目される背景

ピアボーナスが注目される背景には、働き方の大きな変化があります。

2020年5月の調査によると、テレワーク開始後の組織課題上位２位に「コミュニケーションの取りづらさ」「社内連携のしづらさ」が挙げられています。

リモートワークの普及により、従業員同士が顔を合わせる機会が減少し、誰がどんな仕事をしているか見えにくくなりました。

特に他部署の従業員の貢献は把握しづらく、組織全体の一体感が失われがちです。

また、従来の人事評価では捉えきれなかった定性的な貢献（サポート業務、チーム内の雰囲気づくりなど）を、従業員同士の評価として数値化できる点も注目されています。

経営層やマネージャーが気づかなかった従業員の頑張りが見える化され、適切な評価につながるのです。

Uniposの5つの主要機能｜特徴とポイント

Uniposには、組織のコミュニケーション活性化と心理的安全性向上を支援する5つの主要機能があります。

それぞれの機能がどのように組織課題の解決に貢献するのか、具体的に見ていきましょう。

オープンなタイムラインで感謝を見える化

従業員規模にかかわらず、チームメンバーや他の部署が、どんな仕事を行ってどれだけ貢献したかをリアルタイムに把握するのは大変難しいです。

Uniposのタイムライン機能は、この課題を解決します。

全ての投稿がオープンなタイムラインに表示されるため、部署の垣根を超えて誰もが他のメンバーの活躍を知ることができます。

自分のチーム以外の従業員がどんな仕事をしているか、どんな価値を提供しているかが自然に目に入り、組織全体の相互理解が深まります。

拍手機能でさらに共感を広げる

Uniposの「拍手」機能は、投稿に対して簡単にリアクションできる仕組みです。

感謝のメッセージを送った人・受け取った人の両方に対して、第三者が拍手を送ることで、少額のインセンティブが付与されます。

企業理念・行動指針との紐づけ

投稿に企業理念や行動理念をハッシュタグとして紐づけることができます。

例えば、「#挑戦」「#顧客第一」といったハッシュタグを投稿に付けることで、どの行動指針が実践されているかが可視化されます。

バリュー評価を導入している企業でも、日常業務の中で理念を意識する機会は少なくなりがちです。

Uniposを通じて日々の行動と理念が結びつくことで、自然に企業文化が浸透し、組織のバリューを体現する行動が増えていきます。

アナリティクス機能で組織を可視化

Uniposに蓄積されたデータは、組織分析に活用できます。

部署間の連携状況、バリューの浸透度、従業員のエンゲージメント状態などを定量的に把握できるため、人事施策の効果測定や改善ポイントの発見に役立ちます。

特に大規模組織では、どの部署のコミュニケーションが活発か、どのバリューが浸透しているかを可視化することで、戦略的に組織改善を進めることができます。

管理職が普段見えにくいメンバーの貢献を把握できる点も、マネジメント改善につながります。

Slack・Chatworkとの連携で使いやすく

Uniposとチャットツールを連携することで、既に利用しているツール上でUniposの投稿やタイムラインの確認が可能となります。

SlackやChatworkなど、日常的に使用しているビジネスチャットから直接投稿できるため、わざわざUniposにログインする手間がありません。

複数のツールを行き来する負担が減ることで、利用率が高まり、ピアボーナスの文化が定着しやすくなります。

リアルタイムで通知を受け取れるため、感謝の気持ちがすぐに伝わる点も魅力です。

Uniposの料金プラン｜費用の目安と相場感

Uniposの導入を検討する際、多くの企業が気になるのが料金です。

ただし、Uniposの具体的な料金は公式サイトでは公開されておらず、問い合わせが必要です。ここでは、料金体系の基本と一般的な相場感について解説します。

料金体系の基本

各プランの具体的な料金は公式サイトより問い合わせる必要がありますが、利用人数や導入サポートの内容によって変動します。

初期費用については、過去にキャンペーンで半額や無料になった事例もあり、タイミングによってはお得に導入できる可能性があります。

他のピアボーナスツールとの料金比較

ピアボーナスツール市場には、Unipos以外にもRECOG、THANKS GIFT、HeyTaco!などの競合ツールが存在します。

各ツールの料金体系は異なりますが、一般的に従業員1人あたり月額数百円程度が相場とされています。

Uniposは継続率99%という高い定着率と、440社以上の導入実績を誇る点で、他ツールと差別化されています。

料金だけでなく、導入後のサポート体制や機能の充実度、実際の導入効果を総合的に比較することが重要です。

特にEnterprise Plusコースでは、導入から定着までの伴走サポートが含まれるため、初めてピアボーナスを導入する企業や、確実に組織に根付かせたい企業にとっては、コストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。

Uniposの評判・口コミ｜実際の導入企業の声

Uniposを実際に導入している企業からは、どのような評価が寄せられているのでしょうか。

ITreviewやBOXILなどのレビューサイトに投稿された口コミをもとに、良い評判と改善を求める声の両方を紹介します。

良い評判｜社内コミュニケーションが活性化

チャットなどの業務連絡や、わざわざ伝える機会がない感謝の表現をUniposでやることで普段のコミュニケーションが円滑になっていると感じます。他部署や普段業務でやりとりが少ない部署の人にも、気軽に送ったり、拍手をしたり、気軽に繋がれる点がメリットに感じています。

特にリモートワーク環境では、対面でのコミュニケーションが減少し、他部署との接点が希薄になりがちです。

Uniposを導入することで、部署の垣根を超えた感謝の輪が広がり、組織全体の一体感が生まれたという声が多く寄せられています。

リモートでも社員間で気持ちよく感謝を届け合う文化、お互いをリスペクトできる文化を醸成できていると感じます。

日常的に感謝を伝え合う習慣が根付くことで、従業員同士の関係性が良好になり、心理的安全性が高まる効果が報告されています。

良い評判｜従業員エンゲージメントが向上

元々社員が社員を評価したり、感謝を伝えるプラットフォームは導入していなかったため、自分のチーム外のメンバーがどのようなことをしているのか、が見えにくい状況でした。導入に伴い、社内の”がんばり”、”ありがとう”が可視化できるようになり、モチベーションアップにつながっていると思います。

従来の人事評価では見えにくかった、日々の小さな貢献や裏方の仕事が可視化されることで、従業員のやりがいが向上します。

自分の仕事が認められ、感謝されることで、仕事への意欲が高まり、エンゲージメントの向上につながるのです。

部署を超えた社員同士のコミュニケーションが豊富になり社内の一体感がアップした。

組織全体で感謝し合う文化が醸成されることで、従業員満足度が向上し、離職率の低下にもつながったという事例が報告されています。

改善してほしい点｜形骸化への懸念

導入当初は多くの従業員が積極的に利用しますが、数ヶ月経つと投稿数が減少し、一部の従業員だけが使う状態になってしまうケースがあります。

ツールを導入しただけでは効果が持続しないため、定期的に利用を促す施策や、経営層・管理職が率先して使う姿勢が重要です。

ポイントの偏りや不公平感が生まれないよう、社内でポイント付与の基準を明確にしておくことが推奨されます。

Uniposのメリット・デメリット｜導入前に知っておきたいこと

Uniposの導入を検討する際は、メリットだけでなくデメリットも理解しておくことが大切です。

客観的に整理することで、自社に合ったツールかどうかを判断できます。

Uniposの3つのメリット

Uniposの3つのデメリット

Uniposの導入実績｜どんな企業が使っているか

Uniposは幅広い業種・規模の企業に導入されています。

実際の導入企業名と継続率のデータから、Uniposの信頼性を確認しましょう。

導入企業の具体例

国内の導入企業としては、伊藤忠商事株式会社やSansan株式会社、株式会社マネーフォワード、株式会社メルカリなど多くの有名企業から導入されている実績があります。

大企業から中小企業まで、企業規模を問わず導入が進んでいることがわかります。

特に、リモートワークを積極的に取り入れている企業や、複数拠点を持つ企業、急成長中のスタートアップ企業での導入が目立ちます。

組織の一体感を保ちながら成長したい企業にとって、Uniposは有効なツールとして選ばれています。

継続率99%の高い定着率

2017年6月にサービス提供を開始して以来、2020年7月に累計有料導入企業数400社を越え、この度2021年4月に500社を突破。

アース製薬株式会社や中部テレコミュニケーション株式会社などの1000人以上の大企業での導入が進むなどした結果、約9ヶ月で125％の成長となりました。継続率も99％という高水準を維持しています。

継続率の高さは、導入後のサポート体制の充実と、実際に組織課題の解決に貢献している証拠と言えます。

多くの企業が長期的にUniposを活用し続けていることから、投資対効果の高さがうかがえます。

Uniposが向いている企業・向いていない企業

Uniposはすべての企業に適しているわけではありません。

自社の状況や課題に合わせて、導入の適性を見極めることが重要です。

Uniposが向いている企業の特徴

Uniposが向いていない企業の特徴

Uniposと他ツールの比較｜RECOGやHeyTaco!との違いは？

ピアボーナスツール市場には、Unipos以外にも複数の選択肢があります。

主要な競合ツールとの違いを理解し、自社に最適なツールを選びましょう。

主要ピアボーナスツールの比較表

Uniposを選ぶべき理由

Uniposの最大の強みは、継続率99%という圧倒的な定着率です。

多くのツールが導入後に形骸化する中、Uniposは長期的に組織に根付く仕組みが整っています。導入から定着までの手厚いサポート体制や、組織分析に活用できる充実したアナリティクス機能も、他ツールとの差別化ポイントです。

また、メルカリ、トヨタ、アース製薬など、大手企業での導入実績が豊富な点も信頼性の証です。

業種や企業規模を問わず、様々な組織で成果を上げている実績があるため、自社での導入イメージを描きやすいでしょう。

RECOGは感謝を言葉で伝えることに重点を置いており、ポイント制度よりもコミュニケーション重視の企業に適しています。

THANKS GIFTはサンクスカード形式で視覚的にわかりやすく、ランキング機能が充実している点が特徴です。HeyTaco!はSlack専用で、シンプルに使いたい企業向けです。

Uniposの導入手順｜申し込みから運用開始まで

Uniposの導入をスムーズに進めるためには、事前の準備と適切な手順が重要です。

ここでは、導入検討から運用開始までの流れを解説します。

導入前の準備｜社内合意形成のポイント

Unipos導入の第一歩は、社内の合意形成です。

経営層、人事部門、現場の従業員それぞれに対して、導入の目的と期待される効果を明確に説明する必要があります。

経営層に対しては、継続率99%の実績や、離職率低下・エンゲージメント向上といった具体的な成果を示すことが有効です。

投資対効果を数値で示し、組織課題の解決にどう貢献するかを説明しましょう。

現場の従業員に対しては、Uniposが業務負荷を増やすツールではなく、日々の感謝を気軽に伝え合う場であることを強調します。

Slack連携などで使いやすい点や、ポイントが給与やギフトに還元される点をアピールすると、受け入れられやすくなります。

申し込みから設定までの流れ

運用開始後の定着化施策

運用開始後の最初の1〜3ヶ月が、定着化の鍵を握ります。

経営層や管理職が率先して投稿し、感謝を伝え合う文化の模範を示すことが重要です。

定期的に利用状況をモニタリングし、投稿数が少ない部署や従業員には個別にフォローを行いましょう。

表彰制度やイベントと連動させることで、Uniposの存在を意識させ、飽きを防ぐ工夫も効果的です。

Unipos導入後の成功のコツ｜形骸化を防ぐ5つの施策

Uniposを導入しただけでは、効果は持続しません。

長期的に組織に根付かせ、形骸化を防ぐための具体的な施策を紹介します。

経営層・管理職が率先して使う

Uniposの定着には、トップのコミットメントが不可欠です。

経営層や管理職が積極的に投稿し、従業員の貢献を称賛することで、「感謝を伝え合う文化」が組織全体に広がります。

特に導入初期は、経営層が毎週必ず投稿する、管理職が部下の投稿に必ず拍手を送るなど、具体的なルールを設けることが効果的です。

トップが使わないツールは、現場でも使われなくなります。

定期的な表彰・イベントで盛り上げる

月間や四半期ごとに、最も多くのポイントを獲得した従業員や、最も多く感謝を送った従業員を表彰する制度を設けましょう。

全社会議や社内報で紹介することで、Uniposの存在を意識させ、モチベーションを高めます。

また、特定のテーマで投稿を募るキャンペーン（例：「挑戦した仲間を応援しよう月間」）を実施することで、マンネリ化を防ぎ、新鮮さを保つことができます。

ポイント原資を適切に設定する

ポイントの価値が低すぎると、従業員のモチベーションにつながりません。

逆に高すぎると、予算負担が大きくなります。1ポイント=1円〜5円の範囲で、自社の予算と従業員の感覚に合った設定を行いましょう。

ポイントの交換先も重要です。

Amazonギフト券、給与への上乗せ、社内で使える特典など、従業員が魅力的に感じる選択肢を用意することで、積極的な利用を促せます。

利用データを経営判断に活かす

Uniposのアナリティクス機能を活用し、部署間の連携状況、バリューの浸透度、エンゲージメントの変化を定期的に分析しましょう。

データに基づいて組織課題を発見し、人事施策の改善につなげることで、Uniposの価値が高まります。

例えば、特定の部署の投稿数が少ない場合は、その部署の管理職にヒアリングを行い、課題を把握します。

バリューの浸透度が低いハッシュタグがあれば、研修や啓発活動を強化するなど、具体的なアクションにつなげましょう。

部署間の利用率格差に対応する

部署によって利用率に差が出ることは珍しくありません。

営業部門やマーケティング部門など、他部署と関わる機会が多い部署は投稿数が多くなりがちです。一方、製造部門やバックオフィス部門は、投稿の機会が少ない傾向があります。

利用率が低い部署には、個別に説明会を開催したり、その部署特有の貢献を見つけて投稿する「発見キャンペーン」を実施したりすることで、利用を促しましょう。

全部署が均等に参加できる環境を整えることが、組織全体の一体感につながります。

まとめ

Uniposは、従業員同士が感謝や称賛をポイントで送り合う「ピアボーナス」の仕組みを活用した、全社参加型のカルチャープラットフォームです。

リモートワークの普及により希薄化した社内コミュニケーションを活性化し、心理的安全性を高めることで、従業員エンゲージメントの向上や離職率の低下に貢献します。

継続率99%という高い定着率と、メルカリ、トヨタ、アース製薬など440社以上の導入実績は、Uniposの効果と信頼性を裏付けています。

オープンなタイムラインで貢献を見える化し、拍手機能で共感を広げ、企業理念との紐づけでバリューを浸透させる仕組みは、他のツールにはない強みです。

料金は非公開ですが、Basic、Enterprise、Enterprise Plusの3つのプランから選択でき、企業の規模や導入目的に応じた最適なプランを提案してもらえます。

導入後の手厚いサポート体制も、Uniposの大きな魅力です。

ただし、導入しただけでは効果は持続しません。

経営層や管理職が率先して使う、定期的な表彰やイベントで盛り上げる、利用データを経営判断に活かすなど、継続的な取り組みが必要です。形骸化を防ぐための施策を計画的に実施することで、Uniposは組織に根付き、長期的な成果を生み出します。

社内コミュニケーションの希薄化、従業員エンゲージメントの低下、企業理念の形骸化といった課題を抱えている企業にとって、Uniposは有効な解決策となるでしょう。

まずは公式サイトから問い合わせを行い、デモやトライアルで実際の使用感を確認してみることをおすすめします。自社の組織課題に合わせて、最適なプランと運用方法を検討し、感謝と称賛の文化を組織に根付かせましょう。

なお、ツールの導入には一定の運用負荷とコストがかかります。また、形骸化のリスクやポイントの偏りによる不公平感といった課題も存在します。導入前に十分な検討を行い、自社に合ったツールかどうかを見極めることが重要です。ご自身の組織の状況やニーズに合わせて、慎重にご検討ください。