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金ETFに投資したいけれど、どの銘柄を選べばいいか迷っていませんか。
日本で購入できる金ETFは複数あり、信託報酬や純資産総額、為替ヘッジの有無など、それぞれ特徴が異なります。
この記事では、日本で買える主要な金ETF銘柄を徹底比較し、選び方のポイントをわかりやすく解説します。
金ETFの基本的な仕組みから、おすすめの証券会社まで、初心者の方でも安心して投資を始められる情報をまとめました。
インフレヘッジや分散投資として注目される金投資を、ETFで手軽に始めてみましょう。
目次
金ETFとは?
金ETF(Exchange Traded Fund)は、金価格に連動するように設計された上場投資信託です。証券取引所に上場しているため、株式と同じように売買できます。
金の現物を保有する必要がなく、少額から金投資を始められる点が大きな魅力です。金地金を購入する場合は数十万円単位の資金が必要ですが、金ETFなら数千円から投資できます。
金ETFは、運用会社が投資家から集めた資金で金地金や金先物を購入し、その価値に連動する証券を発行する仕組みです。投資家はこの証券を証券取引所で売買します。
ETFの価格は金の市場価格に連動するため、金価格が上昇すればETFの価格も上昇し、下落すれば価格も下がります。リアルタイムで価格が変動するため、株式と同じように取引時間中であればいつでも売買可能です。
運用会社は信託報酬(経費率)として年率0.4〜0.5%程度の手数料を徴収します。この手数料はETFの純資産から自動的に差し引かれるため、投資家が別途支払う必要はありません。
金投資には金ETFの他に、金地金(現物)、純金積立、金投資信託などの方法があります。それぞれメリット・デメリットが異なるため、自分の投資スタイルに合った方法を選ぶことが大切です。
金地金は実物資産として保有できる安心感がありますが、保管コストや盗難リスクがあります。また、売買時のスプレッド(買値と売値の差)が大きく、少額投資には向きません。
純金積立は毎月一定額を自動で積み立てられる手軽さが魅力ですが、買付手数料が2〜3%程度かかる場合が多く、コスト面ではETFより不利です。金投資信託はNISAのつみたて投資枠で利用できる商品もありますが、信託報酬がETFより高めに設定されている傾向があります。
金ETFには、実際に金地金を保有する「現物型」と、金先物取引で価格に連動させる「先物型」の2種類があります。初心者の方には現物型がおすすめです。
| 項目 | 現物型 | 先物型 |
| 仕組み | 金地金を実際に保有 | 金先物取引で価格連動 |
| 価格連動性 | 高い | やや劣る(先物のロールコスト発生) |
| 信託報酬 | 0.4〜0.5%程度 | 0.3〜0.4%程度 |
| 現物転換 | 可能な銘柄もある | 不可 |
| おすすめ度 | 初心者向け | 中上級者向け |
現物型は金地金を実際に保有しているため、金価格との連動性が高く、長期保有に適しています。一方、先物型は先物契約を乗り換える際にコスト(ロールコスト)が発生するため、長期的には現物型よりパフォーマンスが劣る可能性があります。
日本で買える金ETFおすすめ銘柄8選
日本の証券取引所に上場している金ETFの中から、信託報酬の低さ、純資産総額の大きさ、流動性の高さを基準に厳選した8銘柄を紹介します。それぞれの特徴を理解して、自分に合った銘柄を選びましょう。
SPDRゴールド・シェア(銘柄コード:1326)は、世界最大級の金ETFであるSPDR Gold Shares(米国GLD)の日本上場版です。ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが運用しています。
純資産総額は約7,000億円と国内金ETFの中でも最大級で、1日の出来高も多く流動性が高いため、売買しやすい銘柄です。信託報酬は年率0.4%と標準的な水準で、長期保有にも適しています。
SPDRゴールド・シェアの特徴
国内最大級の純資産総額で流動性が高い
現物型ETFで金価格との連動性が高い
新NISA(成長投資枠)に対応
最低投資金額は1口約2万円程度
現物型のETFで、金地金を実際に保有しているため、金価格との連動性が高い点も魅力です。新NISA(成長投資枠)にも対応しており、非課税で投資できます。
純金上場信託(銘柄コード:1540)は、三菱UFJ信託銀行が受託する国内最大級の金ETFです。金地金を国内で保管する現物型ETFで、信託財産として金地金を保有しています。
信託報酬は年率0.44%で、純資産総額は約3,500億円と国内トップクラスです。1口あたりの価格が約5,000円と比較的低く、少額から投資しやすい点が特徴です。
純金上場信託の特徴
1口約5,000円と少額から投資可能
国内で金地金を保管する現物型ETF
新NISA(成長投資枠)に対応
金地金1kgを保有する投資家は現物交換も可能
新NISA(成長投資枠)に対応しており、流動性も高いため売買しやすい銘柄です。
NEXT FUNDS 金価格連動型(銘柄コード:1328)は、野村アセットマネジメントが運用する金ETFです。金先物取引を活用して金価格に連動させる先物型ETFです。
信託報酬は年率0.33%と他の金ETFより低く、コスト重視の投資家に適しています。ただし、先物型のため先物のロールコストが発生し、長期的には現物型よりパフォーマンスが劣る可能性があります。
先物型ETFは先物契約の乗り換え時にコストが発生するため、長期保有では現物型ETFの方が有利になる場合があります。
純資産総額は約1,200億円で、流動性も一定水準を確保しています。新NISA(成長投資枠)にも対応しており、1口あたり約1万5,000円程度から投資できます。
iシェアーズ ゴールドETF(銘柄コード:314A)は、ブラックロック・ジャパンが運用する金ETFです。米国上場のiシェアーズ・ゴールド・トラストの日本上場版で、現物型ETFです。
信託報酬は年率0.25%と国内金ETFの中では最も低い水準で、長期保有に適しています。純資産総額は約800億円で、流動性も十分です。
iシェアーズ ゴールドETFは国内金ETFの中で信託報酬が最も低く、コストを抑えて長期保有したい方におすすめです。
新NISA(成長投資枠)に対応しており、1口あたり約3,000円程度から投資できます。世界最大級の運用会社であるブラックロックが運用しているため、信頼性も高い銘柄です。
グローバルX ゴールドETF(銘柄コード:425A)は、グローバルXジャパンが運用する金ETFです。現物型ETFで、金地金を保有しています。
信託報酬は年率0.39%と比較的低く、純資産総額は約500億円です。新NISA(成長投資枠)に対応しており、1口あたり約2万円程度から投資できます。
比較的新しいETFですが、グローバルXは米国で多数のETFを運用する実績ある運用会社です。流動性は他の大型ETFに比べるとやや劣りますが、長期保有であれば問題ありません。
WisdomTree 金上場投資信託(銘柄コード:1672)は、ウィズダムツリー・ジャパンが運用する金ETFです。現物型ETFで、金地金を保有しています。
信託報酬は年率0.39%で、純資産総額は約400億円です。新NISA(成長投資枠)に対応しており、1口あたり約5,000円程度から投資できます。
ウィズダムツリーは米国で多数のETFを運用する実績ある運用会社で、金ETFの運用にも定評があります。流動性は中程度ですが、長期保有であれば問題ありません。
ステート・ストリート・スパイダーゴールドETF(銘柄コード:447A)は、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが運用する金ETFです。現物型ETFで、金地金を保有しています。
信託報酬は年率0.4%で、純資産総額は約300億円です。新NISA(成長投資枠)に対応しており、1口あたり約2万円程度から投資できます。
世界最大級の金ETFであるSPDR Gold Sharesを運用する会社が手がけるETFで、信頼性が高い銘柄です。流動性は中程度ですが、長期保有であれば問題ありません。
主要な金ETF銘柄の特徴を一覧表で比較します。信託報酬、純資産総額、NISA対応、最低投資金額などを確認して、自分に合った銘柄を選びましょう。
| 銘柄名 | コード | 信託報酬 | 純資産総額 | タイプ | NISA対応 | 最低投資額 |
| SPDRゴールド・シェア | 1326 | 0.4% | 約7,000億円 | 現物型 | ○ | 約2万円 |
| 純金上場信託 | 1540 | 0.44% | 約3,500億円 | 現物型 | ○ | 約5,000円 |
| NEXT FUNDS 金価格連動型 | 1328 | 0.33% | 約1,200億円 | 先物型 | ○ | 約1万5,000円 |
| iシェアーズ ゴールドETF | 314A | 0.25% | 約800億円 | 現物型 | ○ | 約3,000円 |
| グローバルX ゴールドETF | 425A | 0.39% | 約500億円 | 現物型 | ○ | 約2万円 |
| WisdomTree 金上場投資信託 | 1672 | 0.39% | 約400億円 | 現物型 | ○ | 約5,000円 |
| ステート・ストリート・スパイダーゴールドETF | 447A | 0.4% | 約300億円 | 現物型 | ○ | 約2万円 |
信託報酬が最も低いのはiシェアーズ ゴールドETF(0.25%)で、純資産総額が最も大きいのはSPDRゴールド・シェア(約7,000億円)です。初心者の方は、純資産総額が大きく流動性の高いSPDRゴールド・シェアまたは純金上場信託から始めるのがおすすめです。
金ETFの選び方
金ETFを選ぶ際は、信託報酬、純資産総額、NISA対応、為替ヘッジの有無の4つのポイントを確認しましょう。これらの基準を理解すれば、自分に合った銘柄を見つけられます。
信託報酬(経費率)は、ETFを保有している間に継続的にかかるコストです。年率0.2〜0.5%程度が一般的で、この費用はETFの純資産から自動的に差し引かれます。
例えば、信託報酬0.4%のETFに100万円投資した場合、年間4,000円のコストがかかります。長期保有するほどコストの影響が大きくなるため、信託報酬は低いほど有利です。
信託報酬が0.1%違うだけでも、10年間で数万円の差が生まれます。長期保有を前提とする場合は、信託報酬の低さを重視しましょう。
ただし、信託報酬だけで選ぶのではなく、流動性や純資産総額とのバランスも考慮しましょう。
純資産総額は、そのETFに集まっている資金の総額です。純資産総額が大きいほど、流動性が高く売買しやすい傾向があります。また、運用が安定しており、償還(上場廃止)のリスクも低くなります。
金ETFの場合、純資産総額が100億円以上あれば一定の流動性が確保されていると考えられます。特に初心者の方は、純資産総額が500億円以上の大型ETFを選ぶと安心です。
純資産総額が小さいETFは、出来高が少なく売買のタイミングで不利な価格になる可能性があります。また、運用会社が採算が取れないと判断した場合、償還されるリスクもあります。
2024年から始まった新NISA制度では、投資で得た利益が非課税になります。金ETFも新NISA(成長投資枠)の対象商品に含まれており、非課税で投資できます。
新NISAの成長投資枠は年間240万円、非課税保有限度額は1,200万円(つみたて投資枠と合わせて1,800万円)です。金ETFを長期保有する場合は、NISA口座で購入することで税制メリットを最大限活用できます。
NISA口座の税制メリット
通常の課税口座:譲渡益に対して20.315%の税金
NISA口座:譲渡益が非課税
例:100万円の利益が出た場合、課税口座では約20万円が税金として差し引かれるが、NISA口座では税金がかからない
金価格は国際市場でドル建てで取引されているため、円建ての金ETFには為替変動の影響があります。円安になると金ETFの価格は上昇し、円高になると下落します。
為替ヘッジありのETFは、為替変動の影響を抑える仕組みを持っていますが、ヘッジコストがかかるため信託報酬が高くなる傾向があります。為替ヘッジなしのETFは、為替変動の影響を受けますが、コストは低く抑えられます。
長期的には円安傾向が続くと予想する場合は為替ヘッジなし、為替リスクを避けたい場合は為替ヘッジありを選ぶとよいでしょう。ただし、日本で上場している金ETFの多くは為替ヘッジなしのため、選択肢は限られています。
金ETFのメリット
金ETFには、少額投資、リアルタイム取引、分散投資という3つの大きなメリットがあります。これらの特徴を理解して、効果的に活用しましょう。
金地金を購入する場合、最低でも数十万円の資金が必要です。例えば、金地金100gを購入する場合、金価格が1g=1万円であれば100万円の資金が必要になります。また、売買時のスプレッド(買値と売値の差)も大きく、少額投資には向きません。
金ETFであれば、数千円から数万円程度で投資を始められます。例えば、純金上場信託(1540)は1口約5,000円から購入でき、初心者でも手軽に金投資を始められます。
証券会社によっては単元未満株(ミニ株)のように、1口未満で購入できるサービスもあります。これにより、毎月1万円ずつ積み立てるといった投資方法も実現できます。
金ETFは証券取引所に上場しているため、株式と同じように取引時間中(平日9時〜15時)であればいつでも売買できます。金価格が急騰・急落した際にも、すぐに売買注文を出せるため、機動的な投資が可能です。
金投資信託の場合、1日1回の基準価額で売買されるため、リアルタイムでの取引はできません。また、純金積立も毎月の自動買付が基本で、自分のタイミングで売買することはできません。
リアルタイム取引のメリット
金価格の急変動に迅速に対応できる
指値注文や逆指値注文も利用可能
希望する価格で売買しやすい
金は株式や債券と値動きが異なる傾向があり、ポートフォリオに組み入れることで分散効果が期待できます。株式市場が下落する局面でも、金価格は上昇することが多く、資産全体のリスクを軽減できます。
一般的に、ポートフォリオの5〜10%程度を金に配分することが推奨されています。例えば、1,000万円の資産のうち50万〜100万円を金ETFに投資することで、株式や債券の下落リスクをヘッジできます。
金ETFのデメリットと注意点
金ETFにはメリットだけでなく、デメリットや注意点もあります。価格変動リスク、配当がないこと、為替リスクの3点を理解した上で投資判断をしましょう。
金ETFは金価格に連動するため、金価格が下落すれば投資元本を割り込む可能性があります。金価格は需給バランス、為替相場、金融政策、地政学リスクなど様々な要因で変動します。
例えば、2011年に1トロイオンス=1,900ドル台まで上昇した金価格は、その後2015年には1,050ドル台まで下落しました。この間に金ETFを保有していた投資家は、大きな含み損を抱えることになりました。
金ETFは元本保証ではなく、価格変動リスクがあることを十分に理解した上で投資しましょう。短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で保有することが大切です。
金ETFは配当や利息を生まない資産です。株式であれば配当金、債券であれば利息収入が得られますが、金は保有しているだけでは収益を生みません。金ETFの利益は、売却時の値上がり益のみです。
例えば、100万円を金ETFに投資した場合、金価格が変動しなければ10年後も100万円のままです(信託報酬分は減少します)。一方、配当利回り3%の株式に投資した場合、配当金を再投資すれば10年後には約130万円になる計算です。
金ETFは値上がり益を期待する投資であり、インカムゲイン(定期的な収入)を求める投資家には向きません。配当収入を重視する場合は、株式や債券、REITなどの他の資産クラスと組み合わせる必要があります。
金価格は国際市場でドル建てで取引されているため、円建ての金ETFには為替変動の影響があります。金価格が横ばいでも、為替が円高に振れれば金ETFの価格は下落します。
例えば、1トロイオンス=2,000ドルの金価格が変わらない場合でも、為替が1ドル=150円から130円に円高になれば、円建ての金ETF価格は約13%下落します。逆に、円安になれば金ETFの価格は上昇します。
為替リスクを完全に避けることはできませんが、長期的には円安傾向が続くと予想されることが多いため、為替変動も含めて金ETFのリターンと考えることもできます。
金価格の推移と今後の見通し
金ETFに投資する前に、金価格の歴史的な推移と今後の見通しを理解しておくことが重要です。過去のデータから金価格の特徴を把握し、投資タイミングの参考にしましょう。
金価格は過去50年間で大きく変動してきました。1970年代のオイルショックやインフレ期には急騰し、1980年に1トロイオンス=850ドルの高値を記録しました。その後、1990年代から2000年代前半は低迷期が続き、2001年には250ドル台まで下落しました。
2000年代後半からは再び上昇トレンドに転じ、リーマンショック後の金融緩和や欧州債務危機を背景に、2011年には1,900ドル台まで上昇しました。その後は調整局面が続きましたが、2020年のコロナショック以降は再び上昇し、2024年には2,400ドル台まで上昇しています。
日本円建てでは、為替変動の影響も加わります。2012年頃は1g=4,000円台でしたが、円安の進行もあり、2024年には1g=1万円を超える水準まで上昇しています。過去10年間で金価格は約2.5倍になりました。
金価格は様々な要因で変動します。主な要因を理解しておくことで、金価格の動きを予測しやすくなります。
インフレ率:インフレが進むと金の実物資産としての価値が高まり、金価格は上昇する傾向があります。逆に、インフレが落ち着くと金価格は下落しやすくなります。中央銀行の金融政策もインフレに影響するため、政策金利の動向も重要です。
金価格に影響する主な要因
インフレ率:インフレ進行時に金価格は上昇しやすい
地政学リスク:戦争や政治不安が高まると金が買われる
米ドルの動向:ドル安で金価格上昇、ドル高で金価格下落
中央銀行の金購入:新興国の中央銀行が金を積極的に購入
地政学リスクも金価格に大きな影響を与えます。戦争や政治不安が高まると、安全資産として金が買われる傾向があります。
今後の金価格については、専門家の間でも意見が分かれていますが、いくつかの共通する見方があります。
ただし、金価格の予測は難しく、短期的には大きく変動する可能性があります。金ETFに投資する際は、短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で保有することが大切です。
ポートフォリオにおける金の適正比率
金をポートフォリオに組み入れる際、どの程度の比率が適切かを理解することが重要です。投資目的やリスク許容度に応じて、適切な配分比率を決めましょう。
多くの専門家やファイナンシャルプランナーは、ポートフォリオの5〜10%程度を金に配分することを推奨しています。この比率は、分散効果を得つつ、金の価格変動リスクを抑えるバランスの取れた水準とされています。
例えば、1,000万円の資産を運用する場合、50万〜100万円を金ETFに投資する計算です。株式や債券などの他の資産クラスと組み合わせることで、ポートフォリオ全体のリスクを軽減できます。
金の配分比率が高すぎると、配当や利息が得られないため、ポートフォリオ全体のリターンが低下する可能性があります。逆に、配分比率が低すぎると、分散効果が十分に得られません。
ただし、この比率はあくまで目安であり、個人の投資目的やリスク許容度によって調整する必要があります。
投資家のリスク許容度に応じて、金の配分比率を調整することが重要です。以下の表は、リスク許容度別の資産配分例を示しています。
| リスク許容度 | 株式 | 債券 | 金ETF | 現金 | 特徴 |
| 保守的 | 30% | 50% | 10% | 10% | 安定性重視、リスク回避 |
| バランス型 | 50% | 30% | 10% | 10% | リスクとリターンのバランス |
| 積極的 | 70% | 20% | 5% | 5% | 高リターン志向、リスク許容 |
| インフレ対策重視 | 50% | 25% | 15% | 10% | インフレヘッジを重視 |
保守的な投資家は、債券の比率を高めつつ、金を10%程度組み入れることで、安定性を重視したポートフォリオを構築できます。積極的な投資家は、株式の比率を高め、金は5%程度に抑えることで、高いリターンを狙えます。
定期的にポートフォリオを見直し、資産配分のバランスを調整することも重要です。金価格が大きく上昇して配分比率が高くなった場合は、一部を売却してリバランスすることで、リスクを適切にコントロールできます。
金ETFを購入するには、証券口座の開設が必要です。手数料の安さ、取扱銘柄数、NISA対応などを基準に、おすすめの証券会社を紹介します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は、国内最大級のネット証券で、口座数は約1,500万を誇ります。金ETFの取扱銘柄数も豊富で、主要な金ETFはすべて購入できます。
国内株式の売買手数料は原則無料で、金ETFも手数料無料で取引できます。新NISA口座にも対応しており、金ETFを非課税で購入できます。投資信託の取扱本数も約2,600本と業界最多水準です。
SBI証券の特徴
国内株式・金ETFの売買手数料が原則無料
Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイントなど複数のポイントサービスに対応
口座開設は最短翌営業日
スマホアプリが使いやすく初心者にもおすすめ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券は、楽天グループが運営するネット証券で、口座数は約1,200万です。楽天ポイントが貯まる・使えるのが最大の特徴で、楽天経済圏を活用している方に特におすすめです。
国内株式の売買手数料は原則無料で、金ETFも手数料無料で取引できます。新NISA口座にも対応しており、投資信託の取扱本数も約2,550本と豊富です。
楽天証券の特徴
投資信託の保有残高に応じて楽天ポイントが貯まる
楽天カードで投資信託を購入すると最大1%のポイント還元
貯まったポイントは投資に使える
取引ツール「MARKET SPEED II」が高機能

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券は、米国株の取扱銘柄数が約5,000銘柄と業界最多水準で、外国株投資に強い証券会社です。金ETFも主要銘柄を取り扱っており、新NISA口座にも対応しています。
国内株式の売買手数料は55円〜1,070円(税込)で、金ETFも同様の手数料体系です。投資信託の取扱本数は約1,800本で、つみたてNISA対象商品も約217本と充実しています。
マネックス証券の特徴
IPO(新規公開株)の取扱実績が豊富
単元未満株(ワン株)のサービスで1株から株式を購入可能
金ETFと米国株を組み合わせて投資したい方におすすめ
マネックスポイントやdポイントが貯まる

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,670,000口座 ※2025年3月時点 |
| 取引手数料 | 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料 |
| NISA対応 | 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上) |
| 投資信託 | 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点) |
| 取引ツール(PC) | ネットストック・ハイスピード(無料) |
| スマホアプリ | 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料) |
| 提携銀行口座 | MATSUI Bank(松井証券専用銀行) |
| ポイント投資・付与 | 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込) |
松井証券は、創業100年以上の老舗証券会社で、ネット証券の先駆けとしても知られています。25歳以下は株式売買手数料が無料で、若年層に人気があります。
50万円以下の取引であれば手数料無料で、少額投資に適しています。新NISA口座にも対応しており、投資信託の取扱本数は約1,900本です。
松井証券の特徴
サポート体制が充実しており、電話やチャットでの問い合わせに丁寧に対応
初心者向けの投資情報が豊富
口座開設は最短即日
スマホアプリも使いやすい
主要な証券会社の特徴を一覧表で比較します。手数料、NISA対応、ポイントサービスなどを確認して、自分に合った証券会社を選びましょう。
| 証券会社 | 国内株手数料 | NISA対応 | 投資信託本数 | ポイント | 特徴 |
| SBI証券 | 原則無料 | ○ | 約2,600本 | 5種類対応 | 業界最大手、商品豊富 |
| 楽天証券 | 原則無料 | ○ | 約2,550本 | 楽天ポイント | 楽天経済圏で有利 |
| マネックス証券 | 55円〜1,070円 | ○ | 約1,800本 | 2種類対応 | 米国株に強い |
| 松井証券 | 50万円まで無料 | ○ | 約1,900本 | 松井証券ポイント | サポート充実 |
手数料の安さを重視するならSBI証券または楽天証券、楽天ポイントを活用したいなら楽天証券、米国株も投資したいならマネックス証券、サポート重視なら松井証券がおすすめです。
金ETFの買い方
金ETFを購入するには、証券口座の開設が必要です。初心者の方でも迷わず購入できるよう、口座開設から実際の購入手順まで、ステップバイステップで解説します。
まず、証券会社のウェブサイトから口座開設の申し込みを行います。本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)とマイナンバーを準備しましょう。
オンラインで申し込む場合、本人確認書類をスマホで撮影してアップロードします。最短で翌営業日には口座開設が完了し、取引を始められます。郵送での申し込みも可能ですが、1〜2週間程度かかります。
NISA口座を開設する場合は、通常の証券口座と同時に申し込むことができます。NISA口座は1人1口座しか開設できないため、すでに他の証券会社でNISA口座を持っている場合は、口座を移管する必要があります。
口座開設が完了したら、購入する金ETF銘柄を選びます。証券会社のウェブサイトやアプリで、金ETFの銘柄一覧を確認できます。
銘柄コードで検索する方法が便利です。例えば、SPDRゴールド・シェアを購入したい場合は「1326」と入力して検索します。銘柄の詳細画面では、現在の価格、信託報酬、純資産総額、チャートなどを確認できます。
初めて金ETFを購入する場合は、純資産総額が大きく流動性の高い銘柄(SPDRゴールド・シェアや純金上場信託など)を選ぶのがおすすめです。
購入する銘柄が決まったら、実際に注文を出します。注文方法には「成行注文」と「指値注文」の2種類があります。
注文が約定(成立)すると、保有銘柄一覧に金ETFが表示されます。購入後は、定期的に価格をチェックして、ポートフォリオのバランスを確認しましょう。
はい、多くの金ETFが新NISA(成長投資枠)に対応しています。SPDRゴールド・シェア(1326)、純金上場信託(1540)、iシェアーズ ゴールドETF(314A)などの主要銘柄は、すべて新NISA口座で購入できます。
新NISA口座で金ETFを購入すれば、売却時の利益が非課税になります。年間240万円まで投資でき、非課税保有限度額は1,200万円(つみたて投資枠と合わせて1,800万円)です。
金ETFを課税口座(特定口座・一般口座)で売却した場合、譲渡益に対して20.315%(所得税15.315%、住民税5%)の税金がかかります。特定口座(源泉徴収あり)を選択していれば、証券会社が自動的に税金を計算・納付してくれるため、確定申告は不要です。
NISA口座で購入した金ETFは、売却益が非課税になります。また、損失が出た場合、課税口座であれば他の株式や投資信託の利益と相殺(損益通算)できますが、NISA口座では損益通算できません。
金ETFは銘柄によって最低投資金額が異なります。純金上場信託(1540)は1口約5,000円から、SPDRゴールド・シェア(1326)は1口約2万円から購入できます。
証券会社によっては、単元未満株(ミニ株)のように、1口未満で購入できるサービスもあります。例えば、SBI証券の「S株」や楽天証券の「かぶミニ®」を利用すれば、さらに少額から金ETFに投資できます。
金ETFと金投資信託には、それぞれメリット・デメリットがあります。リアルタイム取引や低コストを重視するなら金ETF、自動積立やつみたてNISA枠を活用したいなら金投資信託がおすすめです。
金ETFは証券取引所でリアルタイムに売買でき、信託報酬も0.25〜0.5%程度と低めです。一方、金投資信託は1日1回の基準価額で売買され、信託報酬は0.5〜1%程度とやや高めですが、自動積立が簡単で、つみたてNISA枠で購入できる商品もあります。
金ETFの売却タイミングは、投資目的やポートフォリオのバランスによって異なります。一般的には、以下のような状況で売却を検討するとよいでしょう。
ポートフォリオのリバランス時:金価格が大きく上昇して、ポートフォリオ全体に占める金の比率が目標を大きく上回った場合、一部を売却してバランスを調整します。
投資目標を達成した時:老後資金や住宅購入資金など、特定の目標のために投資していた場合、目標金額に達したら売却を検討します。
ただし、短期的な価格変動に一喜一憂して頻繁に売買すると、手数料や税金がかさみ、結果的に不利になる可能性があります。
金ETFは、少額から金投資を始められる便利な投資商品です。証券取引所に上場しているため、リアルタイムで売買でき、株式と同じように取引できます。信託報酬も0.25〜0.5%程度と低く、長期保有に適しています。
金ETFを選ぶ際は、信託報酬の低さ、純資産総額の大きさ、NISA対応の有無、為替ヘッジの有無を確認しましょう。初心者の方は、純資産総額が大きく流動性の高いSPDRゴールド・シェア(1326)や純金上場信託(1540)から始めるのがおすすめです。
金はポートフォリオの5〜10%程度に配分することで、株式や債券と異なる値動きをする資産として分散効果が期待できます。インフレヘッジや地政学リスクへの備えとして、金ETFをポートフォリオに組み入れることを検討してみましょう。
SBI証券や楽天証券などの主要ネット証券であれば、手数料無料で金ETFを購入できます。新NISA口座を活用すれば、非課税で投資できるため、税制メリットも享受できます。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。金価格は為替変動や地政学リスクなどの影響で大きく変動する可能性があります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくは各証券会社や運用会社の公式サイトでご確認ください。
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