FANG+ ETFとは?|構成銘柄と買い方を解説

FANG+ ETFとは?|構成銘柄と買い方を解説

「FANG+ ETFって何だろう」「米国のハイテク株に投資したいけど、どうすればいいの?」そんな疑問をお持ちではありませんか。

FANG+ ETFは、世界を牽引するビッグテック企業10社に分散投資できる金融商品です。

Meta(旧Facebook)やAmazon、Appleなど、私たちの生活に欠かせない企業に少額から投資できるのが魅力なんです。

ただし、高いリターンが期待できる一方で、価格変動が大きいというリスクもあります。

この記事では、FANG+ ETFの仕組みから構成銘柄、買い方、リスクまでを分かりやすく解説します。

投資初心者の方でも安心して始められるよう、具体的な購入手順もご紹介しますね。

この記事の要約
  • FANG+ ETFは米国ハイテク企業10銘柄に均等投資する商品で、高成長が期待できる
  • S&P500と比べて高いリターンが見込めるが、価格変動リスクも大きい
  • SBI証券・楽天証券・マネックス証券などで購入でき、NISA成長投資枠にも対応
SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

目次

FANG+ ETFとは|米国ハイテク10銘柄に投資できる商品

FANG+ ETFは、世界的に影響力のある米国ハイテク企業10社に投資できる金融商品です。

正式には「NYSE FANG+指数」に連動する商品で、次世代テクノロジーをベースに人々の生活に大きな影響を与える企業で構成されています。

日本では投資信託版の「iFreeNEXT FANG+インデックス」やETF版の「iFreeETF FANG+」が購入できます。

どちらも同じFANG+指数に連動しており、少額から米国の成長企業に投資できる点が魅力なんです。

FANG+指数の仕組み

FANG+指数は、ICE Data Indicesが算出・公表する株価指数です。

Facebook(現Meta)、Amazon、Netflix、Google(現Alphabet)の4社を含む10銘柄で構成され、各銘柄に均等に10%ずつ投資する「均等加重平均」方式を採用しています。

時価総額の大きい企業の影響が強くなるS&P500とは異なり、FANG+は各銘柄の値動きが指数全体に均等に反映される仕組みです。

四半期(3月・6月・9月・12月)ごとにリバランスが行われ、各銘柄の投資比率が再び10%ずつになるよう調整されます。

銘柄の入れ替えも四半期ごとに検討され、時価総額、売買高、売上高成長率などの基準で常に高成長が期待できる企業が選ばれます。

2024年9月には、テスラとスノーフレークが除外され、クラウドストライクとサービスナウが新たに採用されました。

構成10銘柄の一覧

2024年12月時点のFANG+指数を構成する10銘柄は以下の通りです。

企業名 ティッカー 主な事業内容 投資比率
Meta Platforms(メタ) META SNS・メタバース 約10%
Amazon(アマゾン) AMZN EC・クラウド 約10%
Netflix(ネットフリックス) NFLX 動画配信 約10%
Alphabet(アルファベット) GOOGL 検索・広告 約10%
Apple(アップル) AAPL スマホ・PC 約10%
Microsoft(マイクロソフト) MSFT OS・クラウド 約10%
NVIDIA(エヌビディア) NVDA AI向け半導体 約10%
Broadcom(ブロードコム) AVGO 半導体 約10%
CrowdStrike(クラウドストライク) CRWD サイバーセキュリティ 約10%
ServiceNow(サービスナウ) NOW クラウドソフトウェア 約10%

これらの企業は「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる米国株式市場を牽引する7社の多くを含んでおり、世界のデジタル経済の成長をリードする存在です。

投資信託版とETF版の違い

FANG+に投資する方法には、投資信託版の「iFreeNEXT FANG+インデックス」とETF版の「iFreeETF FANG+」があります。

どちらも同じFANG+指数に連動しますが、いくつか違いがあるんです。

項目 投資信託版 ETF版
最低投資金額 100円から 数千円から(1口単位)
信託報酬 年率0.7755% 年率0.605%
積立設定 可能 不可(手動購入)
NISA対応 つみたて・成長 成長のみ
取引タイミング 1日1回(基準価額) リアルタイム

投資信託版は100円から購入でき、毎月自動で積立設定ができるため初心者に向いています。

一方、ETF版は信託報酬がやや低く、リアルタイムで売買できるのが特徴です。

初めて投資する方や積立投資を考えている方は投資信託版を、コストを抑えたい方やリアルタイム取引をしたい方はETF版を選ぶとよいでしょう。

FANG+ ETFの3つのメリット|高成長企業に少額から投資

FANG+ ETFには、世界を牽引するビッグテック企業に効率的に投資できるメリットがあります。

ここでは主な3つのメリットを詳しく見ていきましょう。

世界を牽引するビッグテック企業に投資できる

FANG+ ETFの最大の魅力は、世界のデジタル経済を牽引する企業に一度に投資できることです。

検索エンジンやクラウド分野では、FANG+に含まれる企業が圧倒的なシェアを占めています。

市場シェアの例

検索エンジン市場:Googleが世界シェア約90%

クラウド市場:Amazon、Microsoft、Googleの3社で約60%

SNS市場:Metaが圧倒的な利用者数

これらの企業は強力な市場シェアに支えられた安定的な収益基盤を持ち、その収益を新規事業へ再投資することで成長を続けています。

また、AI、メタバース、自動運転など、次世代テクノロジー分野への多額の研究開発投資も特徴です。

2024年時点で、これら10社の時価総額の合計はS&P500全体の約3割を占めるほどの存在感を示しています。

個別に株式を購入するには数万円から数十万円の資金が必要ですが、FANG+ ETFなら少額から分散投資が可能です。

高い成長性とパフォーマンス

FANG+ ETFは過去のパフォーマンスで他の主要指数を大きく上回っています。

過去10年間で、S&P500が約5倍、NASDAQ100が約8倍成長したのに対し、FANG+は約18倍成長しており、その高いパフォーマンスが注目されています。

指数名 10年間の成長率 年平均リターン(概算)
FANG+ 約18倍 約32%
NASDAQ100 約8倍 約23%
S&P500 約5倍 約17%

特に2023年から2024年にかけてのAIブームでは、FANG+の年間リターンが80%超に達し、S&P500の約2倍のパフォーマンスを記録しました。

これは、NVIDIAやMicrosoftなどAI関連企業の株価急騰が指数全体を押し上げたためです。

この高いパフォーマンスの理由は、定期的な銘柄入れ替えによって常に高成長が期待できる企業で構成されている点にあります。

ただし、過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。高いリターンが期待できる一方で、価格変動リスクも大きいことを理解しておく必要があります。

NISA成長投資枠で非課税運用が可能

FANG+ ETFは、2024年から始まった新NISA制度の成長投資枠で購入できます。

投資信託版の「iFreeNEXT FANG+インデックス」は、つみたて投資枠と成長投資枠の両方に対応しているのが特徴です。

新NISA制度のポイント

非課税保有限度額:1,800万円(うち成長投資枠1,200万円)

非課税保有期間:無期限

通常の税率:利益の20.315%が非課税に

通常、投資で得た利益には20.315%の税金がかかりますが、NISA口座で保有すれば利益が非課税になります。

金融庁:NISA特設ウェブサイト

例えば、100万円の投資が200万円に増えた場合、通常の口座では約20万円の税金がかかりますが、NISA口座なら100万円の利益をそのまま受け取れます

長期投資では複利効果と非課税効果が組み合わさることで、資産形成の効率が大きく向上するんです。

ただし、NISA口座では損益通算ができないため、元本割れした場合の税制上のメリットはありません。

FANG+ ETFで気をつけたい4つのこと|リスクとデメリット

FANG+ ETFには高いリターンが期待できる一方で、いくつかのリスクとデメリットがあります。

投資を始める前に、これらをしっかり理解しておきましょう。

10銘柄への集中投資リスク

FANG+ ETFは10銘柄のみで構成されているため、S&P500(500銘柄)やオルカン(約3,000銘柄)と比べて分散性が低く、特定の企業の業績悪化が指数全体に大きな影響を与えます。

例えば、構成銘柄の1社が決算で予想を下回る業績を発表した場合、その企業の株価が10%下落すると、FANG+指数全体も約1%下落する計算になります。

実際に2024年9月には、テスラが売上高成長率の鈍化により指数から除外されました。

また、10銘柄のうち多くがテクノロジーセクターに集中しているため、セクター全体が不調になった場合の影響も大きくなります。

2022年の米国金融引き締め局面では、テクノロジー株が大きく売られ、FANG+指数も短期間で30%超の下落を経験しました。

分散投資の観点からは、FANG+ ETFだけに集中せず、S&P500やオルカンなど他の商品と組み合わせてポートフォリオを構築することがおすすめです。

価格変動(ボラティリティ)が大きい

FANG+ ETFは、S&P500と比べて価格変動が約1.6倍大きいとされています。

上昇局面では大きなリターンが期待できますが、下落局面でも損失が拡大しやすいのが特徴です。

  • 2020年コロナショック:数日間で30%超の急落
  • 2022年金融引き締め:年間を通じて軟調に推移
  • 短期的な値動きに一喜一憂せず長期保有が重要

このような大きな価格変動に耐えられるかどうかは、投資家のリスク許容度によります。

短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で保有し続けられる方に向いている商品です。

暴落時に狼狽売りしてしまうと、損失を確定させることになってしまいます。投資を始める前に、「資産が一時的に30%減っても保有し続けられるか」を自問自答してみることをおすすめします。

信託報酬が高め(0.605%~0.7755%)

FANG+ ETFの信託報酬は、投資信託版が年率0.7755%、ETF版が年率0.605%と、S&P500連動ファンド(年率0.1%以下)と比べて高めに設定されています。

信託報酬は保有期間中に日々差し引かれるコストで、長期投資では無視できない影響があります。

例えば、100万円を20年間運用し、年率10%のリターンが得られたと仮定します。

信託報酬 20年後の資産額 差額
0.1% 約643万円
0.7755% 約573万円 約70万円の差

ただし、信託報酬が高いからといって必ずしも不利とは限りません。FANG+は過去にS&P500を大きく上回るパフォーマンスを記録しており、信託報酬を差し引いても高いリターンが期待できる可能性があります。

為替変動の影響を受ける

FANG+ ETFは米国株式に投資するため、為替変動の影響を直接受けます。

FANG+の商品は原則として為替ヘッジを行わないため、円安時にはリターンが拡大し、円高時にはリターンが縮小します。

例えば、FANG+指数がドルベースで10%上昇した場合でも、同時に円が10%円高(例:1ドル=140円→126円)になると、円ベースでのリターンはほぼゼロになってしまいます。

逆に、指数が横ばいでも円安が進めば、円ベースでは利益が出ることもあります。

2022年から2024年にかけては、急速な円安進行(1ドル=130円台→150円台)により、ドルベースの株価上昇に加えて為替差益も得られ、円ベースのリターンが大きく拡大しました。

為替リスクは長期投資では平準化される傾向がありますが、短期的には大きな影響を受けることを理解しておきましょう。

FANG+とS&P500・NASDAQ100を比較|パフォーマンスの違い

FANG+ ETFへの投資を検討する際、他の主要指数とのパフォーマンス比較は重要な判断材料になります。

ここでは、S&P500とNASDAQ100との違いを具体的に見ていきましょう。

過去10年のリターン比較

過去10年間のパフォーマンスを比較すると、FANG+の成長力が際立ちます。

2015年9月を100とした場合、2025年9月時点でFANG+は約1,800(約18倍)、NASDAQ100は約800(約8倍)、S&P500は約500(約5倍)となっています。

指数名 10年間の成長率 年平均リターン(概算) 構成銘柄数
FANG+ 約18倍 約32% 10銘柄
NASDAQ100 約8倍 約23% 100銘柄
S&P500 約5倍 約17% 500銘柄

特に2023年から2024年にかけてのAIブームでは、FANG+の年間リターンが80%超に達し、S&P500の約2倍のパフォーマンスを記録しました。

これは、NVIDIAやMicrosoftなどAI関連企業の株価急騰が指数全体を押し上げたためです。

ただし、過去のパフォーマンスが将来も続く保証はありません。FANG+は上昇局面では強いものの、下落局面での落ち込みも大きいことを理解しておく必要があります。

リスク(標準偏差)の比較

リターンが高い分、FANG+は価格変動リスクも大きくなっています。

標準偏差(価格変動の大きさを示す指標)で比較すると、FANG+はS&P500の約1.6倍、NASDAQ100の約1.2倍の変動率を示しています。

  • 2022年金融引き締め:S&P500が年間約18%下落、FANG+は約30%超の下落
  • 2020年コロナショック:数日間で30%以上の急落
  • 大きな価格変動は「買い増しのチャンス」とも捉えられる

このような大きな価格変動は、短期的には精神的な負担になりますが、長期投資の視点では「買い増しのチャンス」とも捉えられます。

重要なのは、自分のリスク許容度に合った投資金額を設定し、暴落時にも慌てず保有し続けられる心構えを持つことです。

リスクとリターンは表裏一体の関係にあります。高いリターンを求めるなら、それに見合うリスクを受け入れる覚悟が必要です。

構成銘柄数と分散性の違い

FANG+、NASDAQ100、S&P500の最も大きな違いは、構成銘柄数と分散性にあります。

FANG+は10銘柄のみで構成され、各銘柄に均等に10%ずつ投資する均等加重平均方式を採用しています。

指数名 構成銘柄数 加重方式 セクター特性
FANG+ 10銘柄 均等加重平均 テクノロジー特化
NASDAQ100 100銘柄 時価総額加重平均 テクノロジー中心
S&P500 500銘柄 時価総額加重平均 全セクター分散

分散性の観点では、S&P500が最も優れており、金融、ヘルスケア、エネルギーなど幅広いセクターに投資できます。

NASDAQ100はテクノロジーセクターの比率が高く、FANG+はさらにテクノロジーに特化した構成です。

どれを選ぶべきかは、投資目的とリスク許容度によります。安定性を重視するならS&P500、テクノロジー成長を取り込みたいならNASDAQ100、最も高い成長を狙うならFANG+という選択になるでしょう。

FANG+ ETFが向いている人・向いていない人

FANG+ ETFが向いている人・向いていない人

FANG+ ETFは誰にでも適した商品ではありません。

ここでは、どのような方に向いているか、向いていないかを具体的に見ていきましょう。

向いている人の3つの特徴

FANG+ ETFは、以下のような特徴を持つ方に適しています。

テクノロジー分野の成長に期待している人
AI、クラウド、メタバースなど次世代テクノロジーの成長を信じ、長期的な視点で投資できる方に向いています。FANG+の構成企業は、これらの分野をリードする存在であり、今後も高い成長が期待できます。
リスクを取ってでも高いリターンを狙いたい人
S&P500やオルカンよりも高いリターンを求め、そのために価格変動リスクを受け入れられる方に適しています。暴落時に30%以上の含み損が出ても、長期保有を続けられる精神的な余裕が必要です。
ポートフォリオのサテライト投資として活用したい人
資産の大部分をS&P500やオルカンなどの安定的な商品で運用し、一部をFANG+に配分することで、ポートフォリオ全体のリターンを押し上げたい方に向いています。例えば、資産の80%をS&P500、20%をFANG+に配分するといった使い方が考えられます。

これらの特徴に当てはまる方は、FANG+ ETFを投資の選択肢として検討する価値があるでしょう。

向いていない人の3つの特徴

一方で、以下のような方にはFANG+ ETFはおすすめできません。

  • 価格変動に耐えられない人:短期的な値動きに一喜一憂してしまう方や、含み損が出ると不安で眠れなくなる方には向いていません。FANG+は短期間で30%以上の下落を経験することもあり、精神的な負担が大きい商品です。
  • 安定的な資産運用を優先したい人:老後資金など、確実に増やしたい資産の運用には向いていません。価格変動リスクが大きいため、必要な時期に大きく値下がりしている可能性があります。安定性を重視する方は、S&P500やバランス型ファンドを選ぶとよいでしょう。
  • 投資の知識や経験が少ない初心者:投資を始めたばかりの方がいきなりFANG+に集中投資するのはリスクが高すぎます。まずはS&P500やオルカンで投資に慣れ、価格変動を経験してから、余裕資金の一部でFANG+に挑戦するのがおすすめです。

これらに当てはまる方は、より安定的な商品から始めることをおすすめします。

投資は自分のリスク許容度に合った商品を選ぶことが成功の鍵です。

FANG+ ETFとオルカン・S&P500の組み合わせ方|最適な投資比率

FANG+ ETFは単独で保有するよりも、オルカンやS&P500と組み合わせることで、リスクとリターンのバランスを取りやすくなります。

ここでは、リスク許容度別の最適な投資比率を紹介します。

リスク許容度別の投資比率の目安

リスク許容度に応じた投資比率の目安は以下の通りです。

自分の年齢、投資経験、資産状況に合わせて参考にしてください。

リスク許容度 オルカン S&P500 FANG+ 向いている人
保守的 70% 30% 0% 50代以上、安定重視
やや保守的 50% 40% 10% 40代、バランス重視
バランス型 30% 50% 20% 30代、成長とリスクのバランス
積極的 20% 50% 30% 20-30代、高成長狙い
超積極的 0% 50% 50% 投資経験豊富、高リスク許容

この表はあくまで目安であり、個人の状況によって最適な比率は異なります。重要なのは、暴落時にも保有し続けられる比率を選ぶことです。

初心者におすすめの配分例

投資を始めたばかりの方には、「オルカン50% + S&P500 40% + FANG+ 10%」の配分をおすすめします。

この配分なら、世界全体の成長を取り込みながら、米国とテクノロジーセクターの成長も享受できます。

初心者向け配分のメリット

オルカン50%:世界全体の安定性を確保

S&P500 40%:米国の成長を取り込む

FANG+ 10%:テクノロジーの高成長を少額で体験

FANG+は全体の10%に抑えることで、価格変動の影響を限定的にしつつ、高成長の恩恵も受けられます。

例えば、100万円の資産のうち10万円がFANG+なら、FANG+が30%下落しても全体では3%の下落に抑えられます。

まずはこの配分で投資を始め、相場の値動きを経験しながら、自分のリスク許容度を確認していくとよいでしょう。慣れてきたら、FANG+の比率を徐々に増やすことも検討できます。

中級者向けの配分例

投資経験が1年以上あり、価格変動にも慣れてきた方には、「S&P500 60% + FANG+ 40%」のような配分も選択肢になります。

この配分なら、米国市場の安定性を保ちながら、テクノロジーセクターの高成長を積極的に取り込めます。

過去のシミュレーションでは、S&P500とFANG+を組み合わせることで、S&P500単独よりも約15%パフォーマンスが向上したというデータもあります。

ただし、下落局面でのリスクも大きくなるため、資産の一時的な減少に耐えられる精神力が必要です。

また、定期的なリバランスも重要です。

例えば、FANG+の価格が大きく上昇して比率が50%を超えた場合、一部を売却してS&P500を買い増すことで、当初の配分に戻します。

これにより、リスクをコントロールしながら利益を確定できます。

FANG+ ETFにおすすめの証券会社3社|手数料とサービス比較

FANG+ ETFを購入するには、証券口座の開設が必要です。

ここでは、FANG+の取扱いがあり、サービスが充実している証券会社3社を紹介します。

SBI証券|取扱商品数No.1で初心者にも安心

SBI証券の画像
項目 内容
口座数 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む)
取引手数料 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。
NISA対応
つみたて投資枠取扱銘柄数 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点
成長投資枠対象商品 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点)
投資信託 約2,550本 ※2025年3月3日時点
外国株 8カ国/米国株式(5,000銘柄)
取引ツール(PC) HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー
スマホアプリ SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD
提携銀行口座 SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行
ポイント投資・付与 Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立)
口座開設スピード 最短 翌営業日

SBI証券は口座開設数約1,500万口座を誇る国内最大手のネット証券です。

投資信託の取扱本数は約2,600本と業界トップクラスで、FANG+の投資信託版「iFreeNEXT FANG+インデックス」も購入できます。

SBI証券の特徴

5種類のポイントから選べる(Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイント)

投資信託保有残高に応じて最大0.25%のポイント還元

クレカ積立で最大0.5%のポイント還元

NISA口座にも対応しており、つみたて投資枠と成長投資枠の両方でFANG+を購入可能です。

取引ツールも充実しており、PC向けの「HYPER SBI 2」やスマホアプリ「SBI証券アプリ」など、初心者から上級者まで使いやすいツールが揃っています。

口座開設は最短翌営業日で、オンラインで完結します。

楽天証券|楽天ポイントが貯まる・使える

楽天証券LP画像
項目 内容
口座数 約12,000,000口座 ※2025年1月時点
取引手数料 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。
NISA対応 〇(新NISA対応)
つみたて投資枠取扱銘柄数 263銘柄 ※2025年4月24日時点
成長投資枠対象商品 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄)
投資信託 約2,550本 ※2025年4月24日時点
外国株 6カ国/米国株式(約4,500銘柄)
取引ツール(PC) マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4
スマホアプリ iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物
提携銀行口座 楽天銀行(マネーブリッジ)
ポイント投資・付与 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>)
口座開設スピード 最短 翌営業日

楽天証券は口座開設数約1,200万口座を持つ大手ネット証券で、楽天経済圏を活用している方に特におすすめです。

投資信託の取扱本数は約2,550本で、FANG+の投資信託版も購入できます。

楽天証券の特徴

楽天ポイントが貯まる・使える

投資信託保有残高に応じて楽天ポイント還元

楽天カードのクレカ積立で最大1.0%のポイント還元

取引ツール「MARKET SPEED Ⅱ」は、プロ投資家も使う高機能ツールで、リアルタイムの市場情報やチャート分析が可能です。

スマホアプリ「iSPEED」も使いやすく、外出先でも簡単に取引できます。

NISA口座にも対応しており、つみたて投資枠と成長投資枠の両方でFANG+を購入可能です。

マネックス証券|米国株取引に強い

マネックス証券のLP画像
項目 内容
口座数 約2,700,000口座 ※2025年2月時点
取引手数料 【取引毎手数料コース】
  • 5万円以下:55円(税込)

  • 5万超~10万円以下:99円

  • 10万超~20万円以下:115円

  • 20万超~50万円以下:275円

  • 50万超~100万円以下:535円

  • 100万超~150万円以下:640円

  • 150万超~3,000万円以下:1,013円

  • 3,000万円超:1,070円

NISA対応 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料)
つみたて投資枠取扱銘柄数 〇(銘柄数は公式サイトで確認)
成長投資枠対象商品 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上)
投資信託 約1,800本(購入時手数料すべて無料)
外国株 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点)
取引ツール(PC) マネックストレーダー / 銘柄スカウター
スマホアプリ マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ
提携銀行口座 マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認)
ポイント投資・付与 マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能)
口座開設スピード オンライン申込で最短翌営業日

マネックス証券は口座開設数約270万口座を持つネット証券で、米国株取引に強みがあります。

投資信託の取扱本数は約1,800本で、FANG+の投資信託版も購入できます。

マネックス証券の特徴

米国株の取扱銘柄数約5,000銘柄と業界トップクラス

米国株の取引手数料は約定代金の0.495%(最低0米ドル、上限22米ドル)

マネックスカードのクレカ積立で1.1%のポイント還元

投資信託の保有残高に応じてマネックスポイントが貯まり、貯まったポイントはdポイントやAmazonギフト券に交換できます。

NISA口座にも対応しており、つみたて投資枠と成長投資枠の両方でFANG+を購入可能です。

取引ツールは17種類と豊富で、初心者から上級者まで幅広いニーズに対応しています。

3社の手数料とサービス比較表

項目 SBI証券 楽天証券 マネックス証券
投資信託購入手数料 無料 無料 無料
投資信託取扱本数 約2,600本 約2,550本 約1,800本
ポイント還元 最大0.25% 楽天ポイント マネックスポイント
クレカ積立還元率 最大0.5% 最大1.0% 1.1%
NISA対応 つみたて・成長 つみたて・成長 つみたて・成長
口座開設日数 最短翌営業日 最短翌営業日 最短2営業日

どの証券会社を選ぶかは、自分の投資スタイルやポイント利用状況によって異なります。楽天経済圏を活用している方は楽天証券、ポイント還元を重視する方はマネックス証券、取扱商品数を重視する方はSBI証券がおすすめです。

FANG+ ETFの買い方|口座開設から購入までの手順

FANG+ ETFを購入するには、証券口座とNISA口座の開設が必要です。

ここでは、初めての方でも分かりやすいように、具体的な手順を解説します。

証券口座の開設方法(最短翌営業日)

証券口座の開設は、オンラインで完結し、最短翌営業日から取引を始められます。

以下の手順で進めましょう。

1.証券会社の公式サイトにアクセス
SBI証券、楽天証券、マネックス証券のいずれかの公式サイトにアクセスし、「口座開設」ボタンをクリックします。
2.メールアドレスを登録
メールアドレスを入力し、認証コードを受け取ります。受信したコードを入力して本人確認に進みます。
3.本人確認書類を提出
マイナンバーカード、運転免許証、パスポートのいずれかをスマホで撮影してアップロードします。マイナンバーカードがあれば、これ1枚で手続きが完了します。
4.個人情報を入力
氏名、住所、生年月日、職業などの基本情報を入力します。入力内容に誤りがないか確認してから送信しましょう。
5.審査完了を待つ
証券会社側で審査が行われ、最短翌営業日に口座開設完了のメールが届きます。メールに記載されたIDとパスワードでログインできます。
6.初回ログインと設定
初回ログイン後、取引パスワードの設定や銀行口座の登録を行います。これで取引の準備が整います。

口座開設には費用はかかりません。複数の証券会社で口座を開設して、サービスを比較してから使いやすい会社をメインにすることもできます。

NISA口座の開設方法

NISA口座は、証券口座とは別に開設する必要があります。

NISA口座は1人1口座しか持てないため、どの証券会社で開設するか慎重に選びましょう。

1.証券口座開設時に同時申込
証券口座の開設手続き中に、「NISA口座も同時に開設する」を選択します。すでに証券口座を持っている場合は、マイページから「NISA口座開設」を選択します。
2.マイナンバーを提出
マイナンバーカードまたはマイナンバー通知カードの画像をアップロードします。すでに証券口座開設時に提出している場合は不要です。
3.税務署の審査を待つ
証券会社から税務署に申請が行われ、二重口座がないか確認されます。審査には1〜2週間程度かかります。
4.開設完了の通知を受け取る
審査が完了すると、メールまたは郵送で開設完了の通知が届きます。これでNISA口座での取引が可能になります。

NISA口座は年単位で金融機関を変更できますが、その年に一度でも買付を行うと、翌年まで変更できません。最初から使いやすい証券会社を選ぶことが大切です。

金融庁:NISA特設ウェブサイト

FANG+ ETFの注文方法

証券口座とNISA口座の開設が完了したら、いよいよFANG+ ETFを購入できます。

投資信託版の購入手順は以下の通りです。

1.証券会社にログイン
証券会社の公式サイトまたはスマホアプリにログインします。
2.投資信託を検索
検索窓に「FANG+」または「iFreeNEXT FANG+インデックス」と入力して検索します。
3.商品詳細を確認
ファンドの詳細ページで、信託報酬、過去のパフォーマンス、リスク情報を確認します。目論見書にも目を通しておきましょう。
4.購入方法を選択
「金額指定」または「口数指定」を選びます。初心者は金額指定がおすすめです。最低100円から購入できます。
5.NISA区分を選択
「つみたて投資枠」または「成長投資枠」を選択します。積立投資なら「つみたて投資枠」、一括購入なら「成長投資枠」を選びます。
6.積立設定(オプション)
毎月自動で購入したい場合は、積立設定を行います。積立日、積立金額、引落口座を設定します。
7.注文内容を確認して発注
入力内容に誤りがないか確認し、「注文する」ボタンをクリックします。注文が確定すると、翌営業日に約定します。

購入後は、マイページで保有状況や評価損益を確認できます。

短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で保有し続けることが成功の鍵です。

構成10銘柄の事業内容とテクノロジートレンド

FANG+を構成する10銘柄は、それぞれが異なる分野

SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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