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野村證券で投資を始めたいけれど、「手数料が高い」という噂を聞いて不安に感じていませんか。
結論から言うと、野村證券の手数料はネット証券と比べて高めに設定されています。
しかし、IPO投資での主幹事実績や信用取引金利の低さなど、手数料以外の強みも数多くあります。
この記事では、野村證券の手数料体系を詳しく解説し、他社との比較や賢い使い方まで分かりやすくお伝えします。
自分に合った証券会社を選ぶための判断材料として、ぜひ参考にしてください。
目次
野村證券の手数料は、ネット証券と比べると高めです。ただし、店舗でのサポートやIPO投資での優位性など、手数料以外の価値を重視する人にとっては選択肢となります。
野村證券には「店舗口座(支店口座)」と「オンライン専用口座(野村ネット&コール)」の2種類があり、それぞれ手数料体系が異なります。オンライン専用口座なら、店舗口座よりも手数料を抑えられます。
例えば、国内株式の現物取引で100万円の注文をした場合、オンライン専用口座では約1,650円の手数料がかかります。一方、SBI証券や楽天証券では同じ取引が無料です。この差は年間で見ると大きな金額になる可能性があります。
ただし、野村證券は2024年に46銘柄のIPOを取り扱い、そのうち16社で主幹事を務めました。IPO投資で当選確率を高めたい人にとっては、手数料以上の価値があると言えます。
また、信用取引の買方金利が0.85%と業界最安水準である点も見逃せません。信用取引を活用する投資家にとっては、金利の低さが大きなメリットになります。
野村證券を選ぶべき人
「手数料の安さ」を最優先するならネット証券、「IPO投資や店舗サポート」を重視するなら野村證券
自分の投資スタイルに合わせて判断することが大切です。
野村證券の手数料のしくみ
野村證券には「店舗口座(支店口座)」と「オンライン専用口座(野村ネット&コール)」の2つの口座タイプがあり、手数料体系がそれぞれ異なります。どちらを選ぶかで年間のコストが大きく変わるため、最初に違いを理解しておきましょう。
店舗口座は、野村證券の支店で担当者と対面で相談しながら取引できる口座です。担当者のアドバイスを受けられる安心感がある一方、手数料は高めに設定されています。
国内株式の現物取引では、約定金額に応じて手数料が決まります。例えば、50万円の取引で約5,500円、100万円で約11,000円、500万円で約55,000円程度の手数料がかかります。これは約定金額の約1.1%に相当する水準です。
信用取引の手数料は1注文あたり524円(税込)で、こちらは比較的シンプルな料金体系です。ただし、買方金利(年率0.85%)や貸株料(年率1.15%)が別途かかります。
店舗口座は、投資初心者や大口の資産運用で専門家のサポートを受けたい人に向いています。手数料は高いですが、担当者が市場動向や銘柄選びのアドバイスをしてくれるため、その価値をどう考えるかがポイントです。
オンライン専用口座(野村ネット&コール)は、インターネットや電話で取引する口座です。店舗口座よりも手数料が大幅に安く設定されています。
国内株式の現物取引では、約定金額に応じて手数料が変わります。例えば、20万円以下の取引で152円、50万円以下で524円、100万円以下で1,048円、300万円以下で3,143円です。店舗口座と比べると約5分の1から10分の1程度の水準です。
信用取引の手数料も1注文あたり524円で、店舗口座と同じです。買方金利や貸株料も同じ条件が適用されます。
オンライン専用口座でも、野村證券のIPO取扱実績や質の高い情報レポートにはアクセスできます。担当者のサポートは受けられませんが、自分で判断して取引できる人にとっては、手数料を抑えながら野村證券の強みを活かせる選択肢です。
店舗口座とオンライン専用口座は、投資スタイルや経験に応じて使い分けるのがおすすめです。それぞれに向いている人の特徴を整理しておきましょう。
店舗口座が向いている人
投資初心者で専門家のアドバイスを受けたい人
まとまった資産を運用していて相続対策なども含めた総合的なサポートを求める人
対面での相談で安心感を得たい人
オンライン専用口座が向いている人
自分で銘柄を選んで取引できる人
手数料をできるだけ抑えたい人
IPO投資や信用取引など野村證券の強みを活かしたい人
また、両方の口座を持つことも可能です。日常的な取引はオンライン専用口座で行い、大きな投資判断が必要なときだけ店舗で相談するという使い方もできます。自分の投資スタイルに合わせて柔軟に選びましょう。
野村證券と他社の手数料を比較
野村證券の手数料が実際にどれくらい高いのか、具体的な数字で比較してみましょう。ここでは、ネット証券大手のSBI証券・楽天証券、大手証券のSMBC日興証券・みずほ証券と比較します。
国内株式の現物取引手数料は、証券会社によって大きく異なります。以下の表で、約定金額別の手数料を比較しました。
| 証券会社 | 20万円 | 50万円 | 100万円 | 300万円 |
| 野村證券(オンライン) | 152円 | 524円 | 1,048円 | 3,143円 |
| SBI証券 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 楽天証券 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
| SMBC日興証券(ダイレクト) | 137円 | 440円 | 880円 | 2,750円 |
| みずほ証券 | 1,045円 | 1,045円 | 1,045円 | 3,135円 |
SBI証券と楽天証券は、国内株式の現物取引手数料が原則無料です。これに対して、野村證券のオンライン専用口座では100万円の取引で1,048円、300万円で3,143円の手数料がかかります。年間で何度も取引する場合、この差は無視できません。
SMBC日興証券のダイレクトコースは野村證券よりやや安く、みずほ証券は約定金額が小さい場合に割高になる傾向があります。大手証券の中では、野村證券は中程度の手数料水準と言えます。
信用取引では、手数料に加えて買方金利や貸株料も重要なコスト要素です。以下の表で比較しました。
| 証券会社 | 手数料(1注文) | 買方金利(年率) | 貸株料(年率) |
| 野村證券 | 524円 | 0.85% | 1.15% |
| SBI証券 | 無料 | 2.80% | 1.15% |
| 楽天証券 | 99円~385円 | 2.80% | 1.15% |
| SMBC日興証券 | 137円~ | 2.50% | 1.15% |
| みずほ証券 | 無料 | 2.39% | 1.15% |
信用取引では、野村證券の買方金利0.85%が業界最安水準という大きな強みがあります。SBI証券や楽天証券の買方金利は2.80%なので、野村證券は約3分の1の水準です。
例えば、100万円の信用買いを1ヶ月保有した場合、野村證券では金利が約708円(100万円×0.85%÷12)、SBI証券では約2,333円(100万円×2.80%÷12)となり、1,625円の差が生まれます。信用取引を頻繁に使う人にとっては、この金利差が手数料の高さを補う可能性があります。
一方、手数料自体はSBI証券やみずほ証券が無料なのに対し、野村證券は1注文524円かかります。短期売買を繰り返す場合は、手数料負担も考慮する必要があります。
外国株式、特に米国株の手数料も比較しておきましょう。為替手数料も重要なコスト要素です。
| 証券会社 | 米国株取引手数料 | 為替手数料(片道) | 取扱銘柄数 |
| 野村證券 | 約定代金の0.495% | 50銭 | 約850銘柄 |
| SBI証券 | 約定代金の0.495% | 25銭 | 約5,000銘柄 |
| 楽天証券 | 約定代金の0.495% | 25銭 | 約4,500銘柄 |
| マネックス証券 | 約定代金の0.495% | 無料(買付時) | 約5,000銘柄 |
| SMBC日興証券 | 約定代金の0.495% | 50銭 | 約2,200銘柄 |
米国株の取引手数料は、多くの証券会社で約定代金の0.495%と横並びです。野村證券も同じ水準なので、ここでは大きな差はありません。
ただし、為替手数料は証券会社によって異なります。野村證券とSMBC日興証券は1ドルあたり50銭、SBI証券と楽天証券は25銭、マネックス証券は買付時無料です。例えば10万円分のドルを購入する場合、野村證券では約500円、SBI証券では約250円の為替コストがかかります。
また、取扱銘柄数では野村證券が約850銘柄と少なめです。米国株投資を本格的に行いたい人は、SBI証券やマネックス証券の方が選択肢が広がります。
野村のエコ割で手数料を抑える方法
野村證券には「野村のエコ割」という手数料割引制度があります。これを活用すれば、オンライン専用口座の手数料をさらに抑えることができます。設定方法も含めて詳しく見ていきましょう。
野村のエコ割は、取引報告書などの書面を郵送ではなく電子交付にすることで、手数料が割引される制度です。環境保護にも貢献できるエコな仕組みです。
割引率は、国内株式の現物取引手数料が5%オフになります。例えば、通常1,048円の手数料が995円に、3,143円の手数料が2,986円になります。割引額自体は大きくありませんが、年間で何度も取引する人にとっては積み重なります。
電子交付の対象となる書面は、取引報告書、取引残高報告書、運用報告書などです。これらがメールで届くようになり、野村證券のマイページからいつでも確認できます。紙の書面が不要になるため、管理も楽になります。
野村のエコ割を利用するには、電子交付サービスの申し込みが必要です。設定は簡単で、以下の手順で行います。
申し込みが完了すると、次回の取引から自動的にエコ割が適用されます。特に追加の手続きは不要で、手数料が5%オフになります。
電子交付に切り替えた後も、必要に応じてマイページから過去の書面をダウンロードできます。PDFで保存しておけば、確定申告などで必要なときにも便利です。
なお、一度電子交付に切り替えた後、やはり紙の書面が欲しい場合は、同じ手順で設定を変更できます。ただし、紙に戻すとエコ割は適用されなくなります。
エコ割を使うと、実際にどれくらい手数料を節約できるのか計算してみましょう。取引頻度や金額によって効果が変わります。
割引率は5%と小さく見えますが、取引回数が多い人ほど効果が大きくなります。設定も簡単なので、オンライン専用口座を使うなら必ず申し込んでおきたい制度です。
年間の手数料はいくら?
実際の投資スタイルに応じて、年間でどれくらいの手数料がかかるのかシミュレーションしてみましょう。ここでは、積立投資を想定して月1万円・5万円・10万円の3パターンで計算します。
毎月1万円ずつ積立投資をする場合、年間の取引額は12万円です。野村證券とネット証券で手数料を比較してみましょう。
野村證券のオンライン専用口座では、1万円の取引手数料は152円です。月1回の取引なので、年間では152円×12ヶ月=1,824円の手数料がかかります。エコ割を適用すれば、1,733円に抑えられます。
一方、SBI証券や楽天証券では国内株式の現物取引手数料が無料なので、年間の手数料は0円です。野村證券との差は年間1,824円です。
月1万円の積立では、手数料の差は年間2,000円以内と比較的小さいです。この程度の負担であれば、野村證券のIPO投資や情報レポートの価値を重視する人にとっては許容範囲と言えるかもしれません。
ただし、投資信託の積立であれば、多くの証券会社で購入時手数料が無料(ノーロード)です。野村證券でも購入時手数料無料の投資信託は多数あるため、積立投資なら投資信託を選ぶのも一つの方法です。
毎月5万円ずつ積立投資をする場合、年間の取引額は60万円です。手数料の差が大きくなってきます。
野村證券のオンライン専用口座では、5万円の取引手数料は524円です。年間では524円×12ヶ月=6,288円の手数料がかかります。エコ割を適用すれば、5,974円に抑えられます。
SBI証券や楽天証券では年間の手数料は0円なので、野村證券との差は年間6,288円です。月額に換算すると524円の負担が毎月かかる計算です。
年間6,000円以上の手数料負担は、長期的に見ると投資成績に影響します。例えば、年間6,000円を30年間投資に回した場合、年利3%で運用できれば約29万円になります。手数料の差は、長期的には大きな機会損失につながる可能性があります。
月5万円の積立をする人は、手数料負担をよく考えて証券会社を選ぶことが大切です。野村證券を選ぶなら、IPO投資など手数料以外の価値を積極的に活用する戦略が必要です。
毎月10万円ずつ積立投資をする場合、年間の取引額は120万円です。手数料の差はさらに顕著になります。
野村證券のオンライン専用口座では、10万円の取引手数料は1,048円です。年間では1,048円×12ヶ月=12,576円の手数料がかかります。エコ割を適用すれば、11,947円に抑えられます。
SBI証券や楽天証券では年間の手数料は0円なので、野村證券との差は年間12,576円です。月額に換算すると1,048円の負担が毎月かかります。
年間1万円以上の手数料負担は無視できません。30年間で約38万円、これを年利3%で運用できれば約58万円になる計算です。長期投資では、手数料の差が最終的な資産額に大きく影響します。
月10万円以上の積立をする人は、基本的にはSBI証券や楽天証券など手数料無料のネット証券を選ぶのが合理的です。野村證券を使う場合は、IPO投資や信用取引など野村證券の強みを活かせる取引を組み合わせることで、手数料負担を補う戦略を考えましょう。
野村證券で手数料以外にかかるコスト
証券会社を利用する際、取引手数料だけでなく、見落としがちな隠れコストもあります。野村證券で投資をする場合にかかる、手数料以外のコストを確認しておきましょう。
野村證券では、口座の開設や維持に関する費用は原則として無料です。口座管理料や年会費などは一切かかりません。
ただし、特定の条件下では費用が発生する場合があります。例えば、NISA口座を他社に移管する場合や、長期間取引がない口座に対して休眠口座管理料が発生する可能性があります。詳細は野村證券の公式サイトで確認するか、サポートに問い合わせましょう。
一般的な投資活動を行っている限り、口座維持に関する追加費用を心配する必要はありません。これはネット証券でも大手証券でも同様です。
投資信託を保有する場合、信託報酬というコストが発生します。これは投資信託の運用や管理にかかる費用で、保有している間は毎日差し引かれます。
信託報酬は投資信託ごとに異なり、年率0.1%~2.0%程度の範囲です。インデックスファンドは0.1%~0.5%程度と低めで、アクティブファンドは0.5%~2.0%程度と高めになる傾向があります。
例えば、100万円を年率1.0%の信託報酬がかかる投資信託で運用した場合、年間で約1万円のコストが発生します。これは証券会社の手数料とは別に、投資信託の基準価額から自動的に差し引かれます。
信託報酬は長期保有するほど影響が大きくなるため、投資信託を選ぶ際は必ず確認しましょう。野村證券では、購入時手数料無料(ノーロード)で信託報酬も低いインデックスファンドも取り扱っています。
野村證券では、その他にも以下のような手数料が発生する場合があります。
出金手数料は、証券口座から銀行口座にお金を移す際にかかる費用です。野村證券では、オンライン専用口座からの出金は無料ですが、店舗口座では条件によって手数料がかかる場合があります。
外国株式を取引する際の為替手数料は、1ドルあたり50銭(片道)です。例えば、10万円分のドルを購入する場合、約500円の為替コストがかかります。これはSBI証券や楽天証券の25銭と比べると高めです。
その他、特定口座の源泉徴収ありを選択している場合でも追加費用はかかりませんが、確定申告が必要な場合は税理士費用などが別途発生する可能性があります。
これらの隠れコストを含めた総コストで比較することが、証券会社選びでは重要です。取引手数料だけでなく、自分の投資スタイルでどんなコストが発生するかを事前に確認しておきましょう。
野村證券の手数料はネット証券より高いですが、それでも多くの投資家に選ばれています。その理由となる野村證券の強みを客観的に見ていきましょう。
野村證券の最大の強みは、IPO(新規公開株)投資での優位性です。2024年には46銘柄のIPOを取り扱い、そのうち16社で主幹事を務めました。これは国内証券会社の中でもトップクラスの実績です。
主幹事を務める証券会社は、IPO株の配分が多くなるため、当選確率が高まります。IPO株は公募価格より初値が高くなることが多く、利益を得やすい投資機会として人気があります。
例えば、2024年に野村證券が主幹事を務めた銘柄の中には、初値が公募価格の2倍以上になったものもあります。IPO投資を重視する人にとっては、手数料以上の価値があると言えます。
ネット証券でもIPOを取り扱っていますが、主幹事実績では野村證券が圧倒的に有利です。IPO投資を本格的に行いたい人は、野村證券の口座を持っておくことをおすすめします。
野村證券の信用取引における買方金利は年率0.85%で、これは業界最安水準です。SBI証券や楽天証券の2.80%と比べると、約3分の1の水準です。
信用取引を活用する投資家にとって、金利の低さは大きなメリットです。例えば、100万円の信用買いを1ヶ月保有した場合、野村證券では金利が約708円、SBI証券では約2,333円となり、1,625円の差が生まれます。
年間で何度も信用取引を行う場合、この金利差は無視できません。デイトレードやスイングトレードで頻繁に信用取引を使う人は、野村證券の低金利が手数料の高さを補う可能性があります。
ただし、信用取引はレバレッジをかけた取引なので、リスクも高まります。信用取引を利用する際は、リスク管理を徹底することが大切です。
野村證券では、アナリストが作成した質の高い投資情報やレポートにアクセスできます。これは大手証券ならではの強みです。
野村證券のレポートには、個別銘柄の分析、業界動向、マクロ経済の見通しなど、幅広い情報が含まれています。これらの情報は投資判断の参考になり、特に個別株投資を行う人にとっては価値があります。
ネット証券でも情報提供は行っていますが、大手証券のアナリストレポートと比べると、深さや専門性で差があることが多いです。野村證券の情報を活用することで、より精度の高い投資判断ができる可能性があります。
また、セミナーやウェビナーも定期的に開催されており、投資の知識を深める機会も豊富です。情報収集を重視する人にとっては、手数料以上の価値を感じられるでしょう。
店舗口座を選択すれば、担当者と対面で相談しながら投資を進められます。これは投資初心者や、まとまった資産を運用する人にとって大きな安心材料です。
担当者は市場動向や銘柄選びのアドバイスをしてくれるだけでなく、相続対策や資産管理など、総合的な相談にも対応してくれます。特に高齢の投資家や、複雑な資産状況を持つ人にとっては、専門家のサポートが心強いです。
ネット証券では基本的にすべて自分で判断する必要がありますが、野村證券では困ったときに相談できる窓口があります。この安心感を重視する人にとっては、手数料の高さは納得できるコストと言えます。
ただし、担当者の提案を鵜呑みにせず、自分でも情報を確認することは大切です。担当者も人間なので、必ずしも最適な提案とは限りません。最終的な投資判断は自分で行いましょう。
野村證券のデメリットと気をつけたいこと
野村證券にはメリットがある一方で、デメリットや注意点もあります。公平な判断のために、マイナス面もしっかり確認しておきましょう。
これまで見てきたとおり、野村證券の手数料はネット証券と比べて明らかに高いです。特に、頻繁に取引する人や少額投資を中心とする人にとっては、手数料負担が大きくなります。
SBI証券や楽天証券では国内株式の現物取引手数料が無料なのに対し、野村證券のオンライン専用口座でも1回の取引で数百円から数千円の手数料がかかります。年間で見ると、数万円の差になる可能性があります。
手数料の高さを補うだけの価値を野村證券から得られるかどうかが、選択のポイントです。IPO投資や信用取引を積極的に活用しない場合は、ネット証券を選んだ方が合理的です。
野村證券では、取引に応じて野村ポイントが貯まりますが、還元率や使い道はネット証券と比べて限定的です。
SBI証券では取引でVポイントやTポイントが貯まり、投資信託の購入にも使えます。楽天証券では楽天ポイントが貯まり、楽天市場での買い物にも使えます。これらと比べると、野村ポイントの利便性は低いです。
ポイント投資や日常生活でのポイント活用を重視する人は、SBI証券や楽天証券の方が魅力的です。野村證券はポイント還元よりも、IPO投資や情報提供などのサービス面での価値を重視する証券会社と言えます。
店舗口座で担当者のサポートを受けられるのはメリットですが、担当者の提案をすべて鵜呑みにするのは危険です。担当者も人間なので、必ずしも最適な提案とは限りません。
また、証券会社の担当者は販売手数料の高い商品を勧める傾向があることも知っておきましょう。手数料の高い投資信託やラップ口座などを提案される場合、本当に自分に必要かどうか慎重に判断することが大切です。
担当者のアドバイスは参考にしつつも、自分でも情報を調べて、最終的な投資判断は自分で行いましょう。分からないことがあれば、複数の情報源を確認したり、セカンドオピニオンを求めたりすることも有効です。
野村證券が向いている人・向いていない人
ここまでの情報を整理して、野村證券が向いている人と向いていない人の特徴をまとめます。自分がどちらに当てはまるか確認してみましょう。
以下のような特徴に当てはまる人は、野村證券が向いています。
野村證券が向いている人の特徴
✓ IPO投資を積極的に行いたい人
主幹事実績が豊富なので、当選確率を高められます。
✓ 信用取引を頻繁に利用する人
買方金利0.85%は業界最安水準で、金利負担を大きく抑えられます。
✓ 投資初心者で、担当者のサポートを受けながら投資を始めたい人
店舗で対面相談できる安心感があります。
✓ まとまった資産を運用していて、相続対策や資産管理も含めた総合的なサポートを求める人
✓ 質の高い投資情報やアナリストレポートを重視する人
大手証券ならではの情報提供が受けられます。
✓ 取引頻度が低く、手数料負担が年間で数千円程度に収まる人
手数料の影響が小さいため、野村證券の強みを活かせます。
これらに当てはまる人は、手数料が高くても野村證券を選ぶ価値があります。特にIPO投資や信用取引を活用する人は、野村證券の強みを最大限に活かせるでしょう。
以下のような特徴に当てはまる人は、野村證券よりもネット証券の方が向いています。
これらに当てはまる人は、SBI証券や楽天証券などのネット証券を選んだ方が合理的です。手数料負担を抑えながら、効率的に資産形成を進められます。
手数料が安いおすすめの証券会社5社
野村證券以外の選択肢として、手数料が安いおすすめの証券会社を5社紹介します。それぞれの特徴を理解して、自分に合った証券会社を見つけましょう。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は、国内株式の現物取引・信用取引の手数料が原則無料です。口座数は約1,500万口座で、国内最大級のネット証券です。
投資信託の取扱本数は約2,600本と業界トップクラスで、つみたてNISA対象商品も約271本と充実しています。IPOの取扱実績も年間78銘柄(2024年)と多く、主幹事も12社務めています。
外国株式は8カ国、約5,000銘柄の米国株を取り扱っており、グローバル投資にも対応しています。Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイントなど、複数のポイントから選んで貯められるのも魅力です。
手数料の安さと商品の豊富さを両立したい人に最適です。投資初心者から上級者まで、幅広い層におすすめできる証券会社です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券は、国内株式の現物取引手数料が原則無料で、楽天ポイントが貯まる・使えるのが大きな特徴です。口座数は約1,200万口座で、SBI証券に次ぐ規模です。
投資信託の取扱本数は約2,550本、つみたてNISA対象商品は約200本と充実しています。楽天カードでの投信積立で最大1%のポイント還元があり、貯まったポイントは投資信託の購入にも使えます。
外国株式は6カ国、約4,500銘柄の米国株を取り扱っています。取引ツール「MARKET SPEED II」は高機能で、PC・スマホともに使いやすいと評判です。
楽天経済圏を活用している人、ポイント投資に興味がある人に特におすすめです。楽天市場での買い物が多い人は、ポイントの相乗効果を得られます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券は、米国株取引に強みを持つネット証券です。国内株式の現物取引手数料は55円~1,070円(税込)で、信用取引は99円~385円(税込)です。
米国株は約5,000銘柄を取り扱い、為替手数料は買付時無料(売却時は25銭)です。これは他社と比べて有利な条件で、米国株投資を本格的に行いたい人に最適です。
投資信託の取扱本数は約1,800本、つみたてNISA対象商品は約217本です。IPOは年間54銘柄(2024年)を取り扱っています。マネックスポイントやdポイントが貯まり、投資信託の購入にも使えます。
米国株投資を中心に考えている人、為替コストを抑えたい人におすすめです。取引ツールも充実しており、本格的な投資家にも対応しています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,670,000口座 ※2025年3月時点 |
| 取引手数料 | 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料 |
| NISA対応 | 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上) |
| 投資信託 | 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点) |
| 取引ツール(PC) | ネットストック・ハイスピード(無料) |
| スマホアプリ | 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料) |
| 提携銀行口座 | MATSUI Bank(松井証券専用銀行) |
| ポイント投資・付与 | 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込) |
松井証券は、1日の約定金額が50万円までなら現物取引・信用取引ともに手数料無料です。25歳以下は金額に関わらず手数料無料という特典もあります。
投資信託の取扱本数は約1,900本、つみたてNISA対象商品は約250本です。IPOは年間54銘柄(2024年)を取り扱っています。米国株は約4,900銘柄を取り扱っており、外国株投資にも対応しています。
松井証券ポイントが貯まり、投資信託の購入や商品との交換に使えます。サポート体制も充実しており、電話やチャットで気軽に相談できます。
少額投資から始めたい人、25歳以下の若年層に特におすすめです。1日50万円以内の取引なら手数料を気にせず投資できます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 非公開 |
| 取引手数料 | 【国内株式】 ~5万円:55円 ~10万円:88円 ~20万円:106円 ~50万円:198円 ~100万円:374円 ~150万円:440円 ~300万円:660円 300万円超:880円※信用取引手数料は0円、25歳以下は実質手数料0円(キャッシュバック) |
| NISA対応 | 〇(新NISA・成長投資枠/国内株・米国株、取引手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 取扱なし |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 |
| 投資信託 | 取扱なし |
| 外国株 | 米国株:約1,950銘柄(2025年4月時点) |
| 取引ツール(PC) | DMM株 PRO+ / DMM株 STANDARD |
| スマホアプリ | DMM株アプリ(かんたんモード/ノーマルモード) |
| 提携銀行口座 | 約340行に対応(ゆうちょ、みずほ、三菱UFJ、住信SBIなど) |
| ポイント投資・付与 | 取引手数料の1%をDMM株ポイントで還元(1pt=1円で現金化可) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマホでスピード本人確認) |
DMM株は、25歳以下の投資家に対して現物取引手数料をキャッシュバックする制度があり、実質無料で取引できます。通常の手数料は55円~880円(税込)で、信用取引は無料です。
米国株は約1,950銘柄を取り扱っており、手数料は無料です。ただし、投資信託の取扱はなく、つみたてNISAには非対応です。成長投資枠のNISAには対応しています。
DMM株ポイントが貯まり、取引手数料に充当できます。取引ツール「DMM株 PRO+」は高機能で、スマホアプリも使いやすいと評判です。
25歳以下で株式投資を始めたい人、個別株取引を中心に考えている人におすすめです。信用取引手数料が無料なので、信用取引を活用したい人にも向いています。
野村證券の手数料は、ネット証券と比べて高めに設定されています。オンライン専用口座でも、SBI証券や楽天証券の無料と比べると、年間で数千円から数万円の差が生まれます。
しかし、野村證券にはIPO投資での主幹事実績、信用取引金利0.85%の低さ、質の高い情報提供、店舗でのサポートなど、手数料以外の強みがあります。これらの価値を活かせる人にとっては、手数料の高さは許容できるコストです。
自分の投資スタイルに合わせて、手数料の安さを優先するならネット証券、IPO投資や専門家のサポートを重視するなら野村證券という選び方が基本です。複数の証券口座を使い分けるのも有効な戦略です。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行い、必要に応じて専門家にご相談ください。手数料やサービス内容は変更される可能性があるため、最新情報は各証券会社の公式サイトでご確認ください。
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