ウェルスナビの評判は?手数料が高いと言われる理由を解説

ウェルスナビの評判は?手数料が高いと言われる理由を解説

「ウェルスナビって実際どうなの?」「手数料が高いって聞くけど本当?」と疑問に思っていませんか。

ウェルスナビは全自動で資産運用できるロボアドバイザーとして人気ですが、年率1.1%の手数料が他社より高めという声もあります。

この記事では、ウェルスナビのメリット・デメリットを詳しく解説し、手数料が妥当かどうかを他社と比較します。実際の口コミや向いている人・向いていない人の特徴も紹介するので、自分に合っているか判断できます。

ウェルスナビを始めるべきか迷っている方は、ぜひ最後までお読みください。

この記事の要約
  • ウェルスナビは年率1.1%の手数料で全自動運用できるロボアドバイザー
  • 預かり資産・運用者数が国内トップクラスで信頼性が高いが、元本割れのリスクがある
  • 投資初心者や忙しい人には向いているが、自分で運用できる人には手数料が割高

目次

ウェルスナビとは|全自動で資産運用できるロボアドバイザー

ウェルスナビは、2015年に創業したウェルスナビ株式会社が提供する全自動の資産運用サービスです。ロボアドバイザーと呼ばれる仕組みを使い、投資の知識がなくても長期・積立・分散投資を自動で行えます。

最初に6つの質問に答えてリスク許容度を診断すると、AIが最適なポートフォリオを提案してくれます。その後は入金するだけで、自動で世界中の株式や債券に分散投資し、定期的にリバランス(資産配分の調整)も実施してくれるんです。

投資対象は米国上場のETF(上場投資信託)で、世界約50カ国・1万2,000銘柄に分散投資されます。1万円から始められるため、投資初心者でも気軽にスタートできます。

ウェルスナビ株式会社「WealthNaviとは」

2024年12月時点で預かり資産は1兆円を突破し、運用者数は38万人を超えています。国内のロボアドバイザーとして多くの人に選ばれているサービスです。

ウェルスナビ株式会社「運用実績」

金融庁に登録された投資運用業者(関東財務局長(金商)第2884号)であり、顧客資産は分別管理されているため、万が一会社が倒産しても資産は保護されます。

ウェルスナビのメリット5つ|選ばれる理由

ウェルスナビが多くの投資家に選ばれているのには、明確な理由があります。ここでは、ウェルスナビの主なメリットを5つ紹介します。

1万円から長期・積立・分散投資を自動でおこなえる

ウェルスナビの最大の魅力は、投資の知識がなくても長期・積立・分散投資を自動で実践できることです。金融庁も推奨する「長期・積立・分散」の投資手法を、すべて自動化してくれます。

金融庁「投資の基本」

最低投資額は1万円からで、毎月1万円からの自動積立にも対応しています。少額から始められるため、投資初心者でも気軽にスタートできるんです。

投資対象は世界約50カ国・1万2,000銘柄に及び、米国株・日欧株・新興国株・米国債券・金・不動産など、複数の資産クラスに分散投資されます。この分散投資により、特定の国や資産に偏るリスクを軽減できます。

自分で銘柄を選んだり、ポートフォリオを組んだりする手間が一切不要なので、忙しい会社員や投資初心者に最適です。

預かり資産・運用者数が国内トップクラスで信頼性が高い

ウェルスナビは国内のロボアドバイザーの中で、預かり資産・運用者数ともに上位の実績を誇ります。2024年12月時点で預かり資産は1兆円を突破し、運用者数は38万人を超えています。

一般社団法人日本投資顧問業協会「契約資産状況」

これだけ多くの人に選ばれているのは、サービスの信頼性と実績があるからです。2015年の創業以来、安定した運用を続けており、長期投資に適したサービスとして評価されています。

ウェルスナビ株式会社は東京証券取引所グロース市場に上場している企業で、情報開示の透明性も高いです。金融庁の登録を受けた正規の投資運用業者であり、顧客資産は信託銀行で分別管理されています。

万が一ウェルスナビが倒産しても、顧客の資産は保護される仕組みになっているため、安心して資産を預けられます。

リバランスとデタックスで運用を最適化してくれる

ウェルスナビは、リバランスとデタックスという2つの機能で運用を最適化してくれます。これらは投資経験者でも手間がかかる作業ですが、ウェルスナビならすべて自動で実施してくれるんです。

リバランスとは、相場の変動で崩れた資産配分を元に戻す作業のことです。例えば、株価が上昇して株式の比率が高くなりすぎた場合、一部を売却して債券を買い増すことでバランスを調整します。これにより、リスクを一定に保ちながら運用できます。

デタックスは、税負担を最適化する機能です。含み損のある銘柄を一時的に売却して損失を確定させ、すぐに買い戻すことで、利益と相殺して税金を軽減します。この手法は「税金の繰り延べ」と呼ばれ、長期運用では大きな効果があります。

これらの機能により、ウェルスナビは単なる自動積立サービスではなく、プロの運用手法を取り入れた本格的な資産運用サービスとなっています。

おまかせNISAで税制優遇を受けられる

ウェルスナビは「おまかせNISA」というサービスを提供しており、NISA口座での運用にも対応しています。NISAを利用すれば、運用で得た利益が非課税になるため、税金を気にせず資産を増やせます。

2024年からの新NISA制度では、年間投資枠が成長投資枠で240万円、非課税保有限度額が1,800万円に拡大されました。ウェルスナビのおまかせNISAは成長投資枠に対応しており、長期的な資産形成に最適です。

金融庁「新しいNISA」

通常の課税口座では、運用益に対して20.315%の税金がかかりますが、NISA口座なら非課税です。例えば、100万円の利益が出た場合、課税口座では約20万円が税金として引かれますが、NISA口座ならそのまま受け取れます。

おまかせNISAも通常のウェルスナビと同様に、自動でリバランスやデタックスを行ってくれるため、手間をかけずに税制優遇を受けられます。

複数のポイントサービスと連携できる

ウェルスナビは、複数のポイントサービスと連携しており、資産運用をしながらポイントを貯めることができます。主な連携ポイントサービスは以下の通りです。

  • マイレージプラス(ANAマイル)
  • JALマイル
  • dポイント
  • Pontaポイント
  • nanacoポイント

これらのポイントは、運用資産の残高や積立額に応じて自動的に貯まります。例えば、マイレージプラスでは、運用資産に応じて毎月マイルが付与され、旅行好きな人には嬉しい特典です。

また、ウェルスナビ独自の「長期割」というプログラムもあります。運用期間と資産額に応じて手数料が最大0.9%まで割引されるため、長く運用するほどお得になる仕組みです。

ポイント連携や長期割を活用すれば、実質的な手数料負担を軽減できるため、長期投資を考えている人にとって大きなメリットとなります。

ウェルスナビのデメリット4つ|気をつけたいこと

ウェルスナビにはメリットが多い一方で、いくつか注意すべきデメリットもあります。ここでは、利用前に知っておきたい4つのデメリットを正直に解説します。

手数料が年率1.1%で他社より高め

ウェルスナビの最大のデメリットは、手数料が年率1.1%(税込)と他社のロボアドバイザーや投資信託と比べて高めなことです。例えば、100万円を運用した場合、年間で約1万1,000円の手数料がかかります。

他社のロボアドバイザーでは、楽ラップが年率0.715%程度、THEO+docomoが年率0.715%~1.10%と、ウェルスナビよりも低い手数料設定のサービスがあります。また、自分で投資信託を選んで運用する場合、信託報酬が年率0.1%~0.5%程度の低コストファンドも多く存在します。

手数料1.1%は長期運用では大きな差になります。例えば、30年間で1,000万円を運用した場合、手数料1.1%と0.5%では最終的な資産額に数百万円の差が生まれる可能性があります。

ただし、ウェルスナビには「長期割」があり、運用期間と資産額に応じて手数料が最大0.9%まで割引されます。長期間運用する予定の人は、この割引を活用することで実質的な手数料負担を軽減できます。

元本割れのリスクがある

ウェルスナビは投資サービスであるため、元本割れのリスクが必ずあります。相場が下落した場合、投資した金額を下回る可能性があることを理解しておく必要があります。

特に、株式の比率が高いポートフォリオ(リスク許容度が高い設定)では、短期的に大きく値下がりすることもあります。例えば、2020年のコロナショックや2022年の世界的な株価下落時には、多くの投資家が含み損を抱えました。

ウェルスナビは長期・積立・分散投資を前提としたサービスなので、短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で運用を続けることが大切です。金融庁も、長期投資では短期的な損失を回復できる可能性が高いと示しています。

金融庁「投資の基本」

元本割れが心配な人は、リスク許容度を低めに設定するか、余裕資金の範囲内で投資することをおすすめします。

短期間で大きな利益は期待しにくい

ウェルスナビは長期・積立・分散投資を基本としているため、短期間で大きな利益を得ることは難しいです。数ヶ月や1年程度の短期運用では、手数料を差し引くとほとんど利益が出ないこともあります。

ウェルスナビの想定リターンは、リスク許容度5(最もリスクが高い設定)でも年率7%程度です。これは世界的な株式市場の平均的なリターンに基づいており、堅実な数値ですが、短期間で資産を2倍にするような高リターンは期待できません。

短期間で大きな利益を狙いたい人には、個別株投資やレバレッジ商品の方が適していますが、その分リスクも高くなります。ウェルスナビは「ゆっくり着実に資産を増やしたい」という人向けのサービスです。

提携サービスでは長期割が適用されない

ウェルスナビには「WealthNavi for ●●」という提携サービスがいくつかありますが、これらのサービスでは長期割が適用されないケースがあります。提携サービスには以下のようなものがあります。

  • WealthNavi for SBI証券
  • WealthNavi for 住信SBIネット銀行
  • WealthNavi for ソニー銀行
  • WealthNavi for イオン銀行
  • WealthNavi for 横浜銀行

これらの提携サービスは、各金融機関のポイントが貯まるなどの独自特典がある一方で、本家ウェルスナビの長期割が使えません。そのため、長期間運用する予定の人は、本家ウェルスナビを選んだ方が手数料面でお得になる可能性が高いです。

提携サービスを選ぶ場合は、ポイント特典と長期割のどちらがお得かを事前に比較することをおすすめします。

ウェルスナビの手数料は高い?|他社ロボアドバイザーと比較

ウェルスナビの手数料が本当に高いのか、他社のロボアドバイザーと比較してみましょう。手数料だけでなく、サービス内容も含めて総合的に判断することが大切です。

主要ロボアドバイザーの手数料比較表

主要なロボアドバイザーの手数料とサービス内容を比較した表がこちらです。

サービス名 手数料(年率・税込) 最低投資額 NISA対応 自動リバランス デタックス機能
ウェルスナビ 1.1%(長期割で最大0.9%) 1万円
THEO+docomo 0.715%~1.10% 1万円 ×
楽ラップ 0.715%程度 1万円 × ×
ROBOPRO 1.1% 10万円 × ×
ON COMPASS 0.9625%程度 1,000円 × ×

この比較表を見ると、ウェルスナビの手数料1.1%は確かに高めですが、NISA対応・デタックス機能・自動リバランスなど、サービス内容が充実していることが分かります。

楽ラップやTHEO+docomoは手数料が安いですが、NISA非対応だったりデタックス機能がなかったりと、一部機能が制限されています。ROBOPROは手数料が同じ1.1%ですが、最低投資額が10万円と高めです。

手数料だけで判断するのではなく、自分が重視する機能(NISA対応、デタックス、最低投資額など)を考慮して選ぶことが大切です。

長期割で手数料が最大0.9%まで下がる

ウェルスナビには「長期割」という独自のプログラムがあり、運用期間と資産額に応じて手数料が割引されます。長期割の割引率は以下の通りです。

  • 運用期間6ヶ月以上:手数料年率0.01%割引
  • 運用期間12ヶ月以上:手数料年率0.02%割引
  • 運用期間18ヶ月以上:手数料年率0.03%割引
  • 運用期間24ヶ月以上:手数料年率0.04%割引
  • 運用期間30ヶ月以上:手数料年率0.05%割引

6ヶ月ごとに0.01%ずつ割引率が上がり、最大で0.20%まで割引されます。つまり、長期間運用すれば手数料は実質0.9%まで下がることになります。

例えば、200万円を5年間運用した場合、長期割により年間で約4,000円の手数料が節約できます。長期投資を前提としている人にとっては、この割引制度は大きなメリットです。

ただし、長期割は本家ウェルスナビのみの特典で、提携サービス(WealthNavi for ●●)では適用されない点に注意が必要です。長期運用を考えている人は、本家ウェルスナビで口座を開設することをおすすめします。

ウェルスナビの口コミ・評判|実際の利用者の声

ウェルスナビを実際に利用している人の口コミや評判を見てみましょう。良い口コミと悪い口コミの両方を紹介します。

良い口コミ|ほったらかしで資産が増えた

ウェルスナビの良い口コミで最も多いのが、「ほったらかしで資産が増えた」という声です。投資の知識がなくても、自動で運用してくれるため、忙しい人でも資産形成ができると評価されています。

「3年間ウェルスナビで積立投資を続けたら、トータルで15%のプラスになった。自分で株を選ぶ自信がなかったので、全自動で運用してくれるのは本当に助かる」という口コミがあります。

また、「リバランスやデタックスを自動でやってくれるので、投資の勉強をする時間がない会社員には最適。手数料は少し高いけど、その価値はあると思う」という声も見られます。

特に、投資初心者や忙しい会社員からは、手間をかけずに資産運用できる点が高く評価されています。

悪い口コミ|手数料が気になる

一方で、悪い口コミとして最も多いのが「手数料が高い」という指摘です。年率1.1%の手数料は、自分で投資信託を選んで運用する場合と比べると割高に感じる人が多いようです。

「手数料1.1%は長期運用では結構な負担になる。自分でインデックスファンドを買えば信託報酬0.2%以下で済むので、もったいない気がする」という口コミがあります。

また、「短期間では手数料の方が高くついて、ほとんど利益が出なかった。最低でも5年以上は運用しないと意味がないと感じた」という声も見られます。

投資経験がある人や、自分で銘柄を選べる知識がある人にとっては、手数料の高さがデメリットとして感じられるようです。

口コミから見えるウェルスナビの特徴

口コミをまとめると、ウェルスナビは以下のような特徴があることが分かります。

  • 投資初心者や忙しい人には、全自動運用が大きなメリット
  • 長期投資(5年以上)を前提にすれば、手数料に見合う価値がある
  • 自分で投資信託を選べる人には、手数料が割高に感じられる
  • 短期運用では手数料負担が大きく、利益が出にくい
  • リバランスやデタックスなどの自動機能は、投資経験者からも評価されている

ウェルスナビは「投資の手間を省きたい人」「長期的に資産を増やしたい人」に向いているサービスと言えます。一方で、「手数料を抑えたい人」「自分で運用したい人」には不向きかもしれません。

ウェルスナビはやめたほうがいい?|向いている人・向いていない人

ウェルスナビは万人に向いているわけではありません。自分に合っているかどうかを判断するために、向いている人と向いていない人の特徴を整理しました。

ウェルスナビが向いている人

ウェルスナビが向いているのは、以下のような人です。

投資初心者で何から始めればいいか分からない人
銘柄選びやポートフォリオ構築を自動でやってくれるため、投資の知識がなくても始められます。
仕事が忙しくて投資に時間をかけられない人
リバランスやデタックスなど、本来は手間がかかる作業をすべて自動化してくれるため、ほったらかしで運用できます。
長期的に資産を増やしたい人
ウェルスナビは長期・積立・分散投資を前提としたサービスなので、10年・20年と長期で運用する予定の人には手数料に見合う価値があります。

ウェルスナビが向いていない人

一方で、ウェルスナビが向いていないのは、以下のような人です。

手数料を最小限に抑えたい人
年率1.1%の手数料は、自分で低コストのインデックスファンドを選べば0.2%程度に抑えられるため、コスト重視の人には割高に感じられます。
短期間で大きな利益を狙いたい人
ウェルスナビは長期・分散投資を基本としているため、短期間で資産を2倍にするような高リターンは期待できません。
自分で銘柄を選びたい人
ウェルスナビは全自動運用が前提なので、個別株や特定のETFを自分で選ぶことはできません。

自分で投資信託を選べるなら手数料を抑えられる

投資の知識がある人や、自分で勉強する意欲がある人は、ウェルスナビを使わずに自分で投資信託を選んだ方が手数料を大幅に抑えられます。

例えば、以下のような低コストのインデックスファンドを選べば、信託報酬は年率0.1%~0.2%程度です。

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):信託報酬0.05775%
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):信託報酬0.09372%
  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド:信託報酬0.192%

これらのファンドをSBI証券や楽天証券で購入すれば、購入手数料も無料です。ウェルスナビの手数料1.1%と比べると、年間で1%近くのコスト差が生まれます。

ただし、自分で運用する場合は、リバランスやポートフォリオ管理を自分で行う必要があります。その手間を省きたい人には、ウェルスナビの手数料は「手間賃」として妥当と考えることもできます。

ウェルスナビの始め方|口座開設から運用開始まで

ウェルスナビを始めるのは簡単です。スマホやパソコンから最短5分で口座開設の申し込みができます。ここでは、口座開設から運用開始までの流れを説明します。

口座開設の5ステップ

ウェルスナビの口座開設は、以下の5ステップで完了します。

1.公式サイトから口座開設を申し込む

ウェルスナビの公式サイトにアクセスし、「口座開設」ボタンをクリックします。メールアドレスとパスワードを登録してアカウントを作成します。

2.本人確認書類を提出する

運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類をスマホで撮影してアップロードします。マイナンバーカードがあれば、最短で手続きが完了します。

3.リスク許容度診断を受ける

6つの質問に答えて、自分に合ったリスク許容度(1~5)を診断します。この診断結果に基づいて、最適なポートフォリオが提案されます。

4.入金する

口座開設が完了したら、銀行振込またはクイック入金で資金を入金します。最低入金額は1万円からです。

5.運用開始

入金が確認されると、自動で運用が開始されます。その後は、定期的に資産状況を確認するだけでOKです。

リスク許容度診断の受け方と選び方

ウェルスナビでは、口座開設時に「リスク許容度診断」を受けます。この診断結果に基づいて、最適な資産配分が決まるため、正直に答えることが大切です。

診断では、以下のような質問がされます。

1.現在、何歳ですか?
2.年収はおおよそいくらですか?
3.金融資産はおおよそいくらですか?
4.毎月の積立額は?
5.資産運用の目的は?
6.株価が1ヶ月で20%下落したら、どうしますか?

これらの質問に答えると、リスク許容度が1~5の5段階で判定されます。リスク許容度が高いほど株式の比率が高くなり、リターンが大きくなる一方でリスクも高まります。

リスク許容度の選び方のポイントは、「損失に耐えられる範囲」を考えることです。例えば、100万円投資して一時的に20万円の含み損が出ても気にしない人は、リスク許容度を高めに設定できます。一方で、少しの損失でも不安になる人は、リスク許容度を低めに設定した方が安心です。

リスク許容度は後から変更することもできるため、まずは診断結果に従って運用を始め、様子を見ながら調整するのがおすすめです。

ウェルスナビと提携サービスの違い|WealthNavi for ●●の選び方

ウェルスナビには、本家のサービスに加えて「WealthNavi for ●●」という提携サービスがいくつかあります。提携サービスと本家ウェルスナビの違いを理解して、自分に合ったサービスを選びましょう。

提携サービスの主な違いと特典

提携サービスは、各金融機関と提携したウェルスナビのサービスです。基本的な運用内容は本家ウェルスナビと同じですが、ポイント特典や手数料割引の有無に違いがあります。

主な提携サービスと特典は以下の通りです。

主な提携サービス

WealthNavi for SBI証券:SBI証券の口座を持っている人向けのサービスです。Vポイントやマイレージが貯まる特典がありますが、長期割は適用されません。

WealthNavi for 住信SBIネット銀行:住信SBIネット銀行の口座を持っている人向けです。銀行口座からの入金がスムーズにできる点がメリットですが、こちらも長期割は非対応です。

WealthNavi for ソニー銀行:ソニー銀行の口座を持っている人向けで、外貨預金との連携がしやすい点が特徴です。

これらの提携サービスは、各金融機関のポイントが貯まるなどの独自特典がある一方で、本家ウェルスナビの長期割が適用されない点が大きな違いです。

どの提携サービスを選ぶべきか

提携サービスと本家ウェルスナビのどちらを選ぶべきかは、以下の基準で判断するとよいでしょう。

判断基準 本家ウェルスナビ 提携サービス
長期運用(5年以上)を予定している ○(長期割でお得) △(長期割なし)
特定の金融機関のポイントを貯めたい
既に特定の金融機関の口座を持っている ○(入金が便利)
手数料を最小限に抑えたい ○(長期割適用)

長期運用を予定している人は、本家ウェルスナビを選ぶことをおすすめします。長期割により手数料が最大0.9%まで下がるため、長い目で見ればお得です。

一方で、すでにSBI証券や住信SBIネット銀行の口座を持っていて、ポイント特典を重視する人は、提携サービスを選ぶのもありです。ただし、長期割がない分、手数料面では本家より割高になることを理解しておきましょう。

ウェルスナビと併用したいネット証券3社

ウェルスナビで全自動運用をしながら、ネット証券を併用することで、より効率的な資産運用ができます。ここでは、ウェルスナビと相性の良いネット証券を3社紹介します。

SBI証券|NISA口座と併用で税制優遇を最大化

SBI証券は、国内最大手のネット証券で、NISA口座の開設数も上位です。ウェルスナビと併用することで、税制優遇を最大限に活用できます。

ウェルスナビのおまかせNISAは成長投資枠のみに対応していますが、SBI証券でつみたて投資枠を活用すれば、年間360万円(成長投資枠240万円+つみたて投資枠120万円)の非課税枠をフル活用できます。

SBI証券では、つみたて投資枠対象の投資信託が約270本あり、低コストのインデックスファンドも豊富です。例えば、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)なら信託報酬0.05775%で、世界中の株式に分散投資できます。

また、SBI証券はVポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイントなど、複数のポイントサービスに対応しており、投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まります。

SBI証券公式サイト

楽天証券|楽天ポイントで投資できる

楽天証券は、楽天経済圏を活用している人に最適なネット証券です。楽天ポイントを使って投資信託や株式を購入できるため、ポイント投資を始めたい人におすすめです。

楽天証券でつみたてNISAを利用すれば、毎月の積立で楽天ポイントが貯まります。また、楽天カードで投資信託を積み立てると、積立額の0.5%~1.0%のポイントが還元されるため、実質的にコストを抑えられます。

楽天証券の取扱投資信託は約2,550本で、SBI証券と同様に低コストのインデックスファンドが充実しています。また、楽天証券独自の「かぶミニ®」というサービスでは、1株未満の単位で株式を購入できるため、少額から個別株投資も始められます。

楽天証券公式サイト

ウェルスナビで全自動運用をしながら、楽天証券でポイント投資や個別株投資を楽しむという使い分けが可能です。

マネックス証券|米国株投資と組み合わせる

マネックス証券は、米国株投資に強いネット証券です。取扱銘柄数は約5,000銘柄で、米国株の取引手数料も業界最安水準です。

ウェルスナビは世界中の株式に分散投資していますが、米国株の個別銘柄に投資したい人は、マネックス証券を併用することで、より細かい投資戦略を立てられます。例えば、ウェルスナビで分散投資をしながら、マネックス証券でAppleやMicrosoftなどの個別株に投資するという使い方ができます。

ウェルスナビで基本的な資産運用をしながら、マネックス証券で米国株の個別投資を楽しむという組み合わせは、投資の幅を広げたい人におすすめです。

よくある質問(Q&A)

ウェルスナビに関するよくある質問をまとめました。疑問や不安がある方は、ぜひ参考にしてください。

ウェルスナビは元本割れしますか?

はい、ウェルスナビは投資サービスであるため、元本割れのリスクがあります。相場が下落した場合、投資した金額を下回る可能性があることを理解しておく必要があります。ただし、長期・積立・分散投資を続けることで、短期的な損失を回復できる可能性が高まります。

出金・解約はいつでもできますか?

はい、ウェルスナビはいつでも出金・解約ができます。出金手続きをすると、通常3~5営業日で指定の銀行口座に振り込まれます。解約手数料や違約金はかからないため、必要なときに自由に資金を引き出せます。ただし、短期間で解約すると手数料負担が大きくなるため、長期運用を前提に始めることをおすすめします。

確定申告は必要ですか?

ウェルスナビの口座は「特定口座(源泉徴収あり)」が選択できるため、基本的に確定申告は不要です。特定口座を選べば、利益に対する税金が自動で源泉徴収されるため、確定申告の手間がかかりません。ただし、複数の証券口座で損益を通算したい場合や、医療費控除などで確定申告をする場合は、ウェルスナビの損益も申告することができます。

運営会社が倒産したら資産はどうなりますか?

ウェルスナビ株式会社が倒産しても、顧客の資産は保護されます。顧客資産は信託銀行で分別管理されているため、万が一の場合でも資産は返還される仕組みになっています。金融庁に登録された正規の投資運用業者であり、法律に基づいた資産保全が行われているため、安心して利用できます。

マメタスとは何ですか?

マメタスは、ウェルスナビが提供する自動積立サービスです。クレジットカードや銀行口座と連携して、日常の買い物のおつり相当額を自動で積立投資に回せる仕組みです。例えば、コンビニで380円の買い物をした場合、1,000円単位に切り上げて620円を積立に回すことができます。無理なく少額から積立を続けられるため、投資初心者におすすめの機能です。

まとめ

ウェルスナビは、全自動で資産運用できるロボアドバイザーとして、投資初心者や忙しい人に最適なサービスです。1万円から始められ、リバランスやデタックスなどの高度な運用手法を自動で実施してくれます。

手数料は年率1.1%と他社より高めですが、長期割を活用すれば最大0.9%まで下がります。預かり資産・運用者数が国内トップクラスという実績もあり、信頼性の高いサービスです。

一方で、元本割れのリスクがあることや、短期間では利益が出にくいことも理解しておく必要があります。自分で投資信託を選べる人にとっては、手数料が割高に感じられるかもしれません。

ウェルスナビは「投資の手間を省きたい人」「長期的に資産を増やしたい人」に向いています。自分の投資スタイルや目的に合わせて、本家ウェルスナビか提携サービスかを選び、SBI証券や楽天証券などのネット証券と併用することで、より効率的な資産運用ができます。

なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくはウェルスナビ公式サイトや各証券会社にご確認ください。

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