ネット証券のミニ株おすすめ5社|手数料と特徴を比較

ネット証券のミニ株おすすめ5社|手数料と特徴を比較

株式投資を始めたいけれど、まとまったお金がないから諦めている方も多いのではないでしょうか。

実は、ミニ株(単元未満株)を使えば数百円から有名企業の株主になることができるんです。

ただし、証券会社によって手数料やサービス内容が大きく異なるため、適切な選択が重要になります。

本記事では、ミニ株投資におすすめのネット証券5社を徹底比較し、あなたに最適な証券会社選びをサポートします。

手数料負けを避ける投資金額の目安や、初心者が知っておくべきポイントも詳しく解説しています。

この記事の要約
  • ミニ株なら1株数百円から有名企業に投資でき、NISAも利用可能
  • SBI証券・楽天証券・マネックス証券が手数料面でおすすめ
  • 手数料負けを避けるには1万円以上の投資を心がける

結論:手数料無料のSBI証券のS株が最もコストを抑えてミニ株投資を始められる

ミニ株・単元未満株とは?|少額投資の基本

ミニ株・単元未満株は、通常100株単位でしか購入できない株式を1株から購入できるサービスです。例えば、株価3,000円の企業の株を通常なら30万円必要なところ、ミニ株なら3,000円から投資できます

ミニ株投資なら少額から有名企業の株主になれるため、投資初心者にとって最適な投資手法です

1株から買える仕組み

日本の株式市場では「単元株制度」により、多くの銘柄が100株を1単元として売買されています。 通常の株式投資では100株単位でしか売買できませんので、ソニーグループの株式を購入する場合は最低でも452,500円(※2024年12月時点の概算)(+株式取引手数料)が必要です 。

しかし、ミニ株・単元未満株サービスを利用すれば、証券会社が保有する株式を小口に分けて販売することで、1株から購入が可能になります。これにより投資のハードルが大幅に下がり、少額から株式投資を始められるのです。

ミニ株で購入した株式も、正式な株式として配当金を受け取ることができ、株価の値上がりによる売却益も期待できます。

通常の株式投資との違い

ミニ株と通常の株式投資には、いくつかの重要な違いがあります。最も大きな違いは取引タイミングの制限です。 多くの証券会社では、リアルタイムには成立せず、発注後の前場・後場の始値・終値での約定となっています 。

ミニ株は多くの証券会社でリアルタイム取引ができないため、短期的な売買には向いていません

また、手数料体系も異なります。 単元未満株(ミニ株)の手数料には、約定代金に対してコストがかかる「取引手数料」と、取引金額に実質的な手数料(コスト)が含まれている「スプレッド」の2種類があります 。

さらに、株主優待については多くの銘柄で100株以上の保有が条件となっているため、ミニ株では基本的に株主優待を受けることができません。ただし、議決権はありませんが、配当金は保有株数に応じて受け取れます。

NISAでも取引できる

ミニ株・単元未満株はNISAでも取引できます。2024年から始まった新NISAでは、単元株と同じように成長投資枠でミニ株を購入可能です 。

NISAを活用することで、ミニ株投資で得た売却益や配当金が非課税となります。通常であれば20.315%の税金がかかるところを、NISAなら税金ゼロで投資できるため、少額投資でもより効率的に資産を増やせます。

新NISAでは年間投資枠が360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)[出典:金融庁「新しいNISA」:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa2024/index.html]と拡大されており、ミニ株での分散投資にも十分活用できます。

金融庁「新しいNISA」

ミニ株におすすめのネット証券5社

ミニ株投資を始めるなら、手数料の安さとサービスの充実度が重要です。ここでは、特におすすめの5社を厳選してご紹介します。

SBI証券のS株

SBI証券の画像
項目 内容
口座数 約14,000,000口座
※2025年3月10日時点(SBIネオモバイル証券など含む)
取引手数料 【スタンダードプラン(1注文ごと)】
取引金額に関係なく0円

【アクティブプラン(1日定額制)】
1日100万円以下の取引:0円

※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。
NISA対応
つみたて投資枠取扱銘柄数 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点
成長投資枠対象商品 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点)
投資信託 約2,550本 ※2025年3月3日時点
外国株 8カ国/米国株式(5,000銘柄)
取引ツール(PC) HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー
スマホアプリ SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD
提携銀行口座 SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行
ポイント投資・付与 Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立)
口座開設スピード 最短 翌営業日

SBI証券のS株の特徴

売買手数料が完全無料

取扱銘柄数約4,000銘柄と業界最多水準

NISA口座での取引にも対応

5つのポイントサービスに対応

SBI証券のS株は、売買手数料が完全無料という最大の特徴があります。 S株(単元未満株)は、対象条件に関わらず取引手数料が無料です 。これにより手数料負けのリスクを最小限に抑えることができます。

取扱銘柄数は約4,000銘柄[出典:SBI証券公式サイト]と業界最多水準で、東証上場のほぼすべての銘柄でミニ株投資が可能です。NISA口座での取引にも対応しており、非課税投資との組み合わせも魅力的です。

約定タイミングは前場・後場の始値での取引となり、リアルタイム取引はできませんが、手数料無料のメリットは非常に大きく、長期投資を考えている方には最適です。

楽天証券のかぶミニ

楽天証券LP画像
項目 内容
口座数 約12,000,000口座 ※2025年1月時点
取引手数料 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。
NISA対応 〇(新NISA対応)
つみたて投資枠取扱銘柄数 263銘柄 ※2025年4月24日時点
成長投資枠対象商品 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄)
投資信託 約2,550本 ※2025年4月24日時点
外国株 6カ国/米国株式(約4,500銘柄)
取引ツール(PC) マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4
スマホアプリ iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物
提携銀行口座 楽天銀行(マネーブリッジ)
ポイント投資・付与 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>)
口座開設スピード 最短 翌営業日

楽天証券のかぶミニの特徴

主要ネット証券で唯一のリアルタイム取引対応

寄付取引なら売買手数料完全無料

楽天ポイントで投資が可能

指値注文にも対応

楽天証券のかぶミニは、主要ネット証券で唯一のリアルタイム取引に対応しています。 立会時間中ならいつでも取引できる「リアルタイム取引」と、注文の約定タイミングが前場寄付のみの「寄付取引」に分かれているのが特徴です 。

寄付取引なら売買手数料が完全無料、リアルタイム取引では0.22%のスプレッドがかかりますが、それでも業界最安水準です。市場の動きに合わせて機動的に売買したい方には大きなメリットがあります。

2024年8月からは指値注文にも対応し、より柔軟な取引が可能になりました。楽天ポイントで投資もできるため、楽天経済圏を活用している方には特におすすめです。

マネックス証券のワン株

マネックス証券のLP画像
項目 内容
口座数 約2,700,000口座 ※2025年2月時点
取引手数料 【取引毎手数料コース】
  • 5万円以下:55円(税込)

  • 5万超~10万円以下:99円

  • 10万超~20万円以下:115円

  • 20万超~50万円以下:275円

  • 50万超~100万円以下:535円

  • 100万超~150万円以下:640円

  • 150万超~3,000万円以下:1,013円

  • 3,000万円超:1,070円

NISA対応 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料)
つみたて投資枠取扱銘柄数 〇(銘柄数は公式サイトで確認)
成長投資枠対象商品 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上)
投資信託 約1,800本(購入時手数料すべて無料)
外国株 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点)
取引ツール(PC) マネックストレーダー / 銘柄スカウター
スマホアプリ マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ
提携銀行口座 マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認)
ポイント投資・付与 マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能)
口座開設スピード オンライン申込で最短翌営業日

マネックス証券のワン株の特徴

買付手数料が無料

米国株の取扱いも豊富

投資情報が充実

積立投資に最適

マネックス証券のワン株は、買付手数料が無料で、売却時のみ約定代金の0.55%(最低52円)の手数料がかかります。 ワン株は、マネックス証券が運営する単元未満株(ミニ株)のサービスです。買付時の売買手数料が無料なので、低コストで取引ができます 。

定期的に買い増しを行う積立投資スタイルの方には、買付手数料無料のメリットが大きく活かされます。米国株の取扱いも豊富で、国内外への分散投資を考えている方にも適しています。

投資情報の充実度も高く、銘柄分析ツールや市場レポートなど、投資判断に役立つ情報が豊富に提供されています。

松井証券の単元未満株

松井証券のLP画像
項目 内容
口座数 約1,670,000口座 ※2025年3月時点
取引手数料 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料
NISA対応 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料)
つみたて投資枠取扱銘柄数 〇(銘柄数は公式サイトで確認)
成長投資枠対象商品 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上)
投資信託 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料)
外国株 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点)
取引ツール(PC) ネットストック・ハイスピード(無料)
スマホアプリ 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料)
提携銀行口座 MATSUI Bank(松井証券専用銀行)
ポイント投資・付与 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能)
口座開設スピード 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込)

松井証券の特徴

25歳以下なら売買手数料完全無料

26歳以上でも50万円以下は無料

老舗証券会社の信頼性

サポート体制が充実

松井証券では、25歳以下なら売買手数料が完全無料、26歳以上でも1日50万円までの取引なら手数料無料となっています。単元未満株についても同様の条件が適用されるため、若い世代や少額投資家にとって非常に魅力的です。

老舗証券会社としての信頼性も高く、サポート体制が充実しているのも特徴です。投資初心者向けの教育コンテンツも豊富で、ミニ株投資を学びながら実践したい方におすすめです。

NISA口座での取引にも対応しており、非課税投資を活用した長期的な資産形成にも適しています。

三菱UFJeスマート証券のプチ株

三菱UFJ eスマート証券のLP画像
項目 内容
口座数 約1,800,000口座 ※2025年2月時点
取引手数料 【ワンショット手数料コース】 約定代金5万円以下:55円(税込) 約定代金50万円超:1,070円(税込)【一日定額手数料コース】 1日100万円まで:0円 1日300万円まで:2,750円(税込) 以降300万円ごとに:2,750円(税込)加算
NISA対応 〇(日本株・米国株・投資信託の売買手数料が無料)
つみたて投資枠取扱銘柄数 251銘柄(2025年4月時点)
成長投資枠対象商品 国内株 / 米国株 / 投資信託(1,155銘柄)
投資信託 約1,853本(購入時手数料すべて無料)
外国株 米国株:約1,050銘柄(2025年4月時点)
取引ツール(PC) kabuステーション / 銘柄スカウター
スマホアプリ 三菱UFJ eスマート証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ
提携銀行口座 三菱UFJ銀行 / auじぶん銀行
ポイント投資・付与 Pontaポイント(投資信託の積立に利用可能)
口座開設スピード 最短翌営業日(スマートフォンによるオンライン申込)

三菱UFJeスマート証券のプチ株の特徴

三菱UFJフィナンシャル・グループの安心感

Pontaポイントで投資可能

一日定額手数料コースなら100万円以下無料

投資信託の取扱いも豊富

三菱UFJeスマート証券のプチ株は、買付・売却ともに約定代金の0.55%の手数料がかかりますが、三菱UFJフィナンシャル・グループの安心感があります。au経済圏のユーザーには、Pontaポイントでの投資も可能です。

一日定額手数料コースを選択すれば、100万円以下の取引は手数料無料となるため、まとまった金額での取引を考えている方には魅力的です。

投資信託の取扱いも豊富で、ミニ株と投資信託を組み合わせた分散投資戦略を立てやすいのも特徴です。

手数料を比較|どこが一番安い?

ミニ株投資では手数料の安さが投資成果に直結します。 単元未満株(ミニ株)は取引コストが割高なことが多く、値上がり後に売却しても「手数料負け」することがあります 。各社の手数料体系を詳しく比較してみましょう。

手数料が高いと、せっかく株価が上がっても利益が手数料で相殺されてしまう「手数料負け」のリスクがあります

売買手数料の比較

主要ネット証券のミニ株手数料を比較すると、明確な差があることがわかります。

証券会社 買付手数料 売却手数料 特徴
SBI証券(S株)無料無料完全無料
楽天証券(かぶミニ)無料(寄付取引)無料(寄付取引)リアルタイム取引は0.22%
マネックス証券(ワン株)無料0.55%(最低52円)買付のみ無料
松井証券無料(条件付き)無料(条件付き)25歳以下または50万円以下
三菱UFJeスマート証券(プチ株)0.55%0.55%売買とも有料

この比較からわかるように、SBI証券のS株が最も手数料が安く、完全無料で取引できます。次に楽天証券の寄付取引が続き、長期投資を考えている方にはこの2社が特におすすめです。

手数料負けしない投資金額

ミニ株投資で注意すべきは「手数料負け」です。 例:1株を10,000円で購入して10,100円で売った場合、売買損益:100円、購入時手数料:55円、売却時手数料:55円、トータル損益:-10円 となってしまいます。

手数料負けを避けるための目安として、以下の金額を参考にしてください:

  • SBI証券(S株):手数料無料のため、どんな少額でも手数料負けなし
  • 楽天証券(寄付取引):手数料無料のため、どんな少額でも手数料負けなし
  • マネックス証券(ワン株):売却時0.55%なので、1万円以上の投資が目安
  • 三菱UFJeスマート証券:売買とも0.55%なので、2万円以上の投資が目安

一般的には、1回の投資金額を1万円以上にすることで、手数料の影響を抑えることができます。

積立投資なら手数料無料も

定期的にミニ株を購入する積立投資スタイルなら、買付手数料無料の証券会社を選ぶことで大幅にコストを削減できます。

特にSBI証券やマネックス証券では、買付手数料が無料のため、毎月少額ずつ積み立てる投資スタイルに最適です。ドルコスト平均法の効果も期待でき、価格変動リスクを抑えながら資産形成を進められます。

積立投資では、売却は将来的に行うため、当面は買付手数料の安さを重視して証券会社を選ぶのが賢明です。

ミニ株のメリット3つとデメリット3つ

ミニ株投資を始める前に、メリットとデメリットをしっかりと理解しておくことが重要です。 ミニ株・単元未満株でも配当金の受け取りが可能。例えば、1株あたり20円の配当金が出る銘柄を10株購入した場合、200円の配当金が受け取れます 。

少額から有名企業の株主になれる

ミニ株なら数千円から有名企業の株主になれるため、投資初心者でも気軽に株式投資を始められます

ミニ株の最大のメリットは、少額資金で有名企業の株主になれることです。通常なら数十万円必要なトヨタやソニーなどの大企業の株も、数千円から購入できます。

これにより投資初心者でも気軽に株式投資を始められ、実際に株主として配当金を受け取る体験ができます。投資の勉強にも最適で、少額でリスクを抑えながら市場の動きを学べます。

分散投資でリスクを抑えられる

少額から投資できるため、複数の銘柄に分散投資しやすいのも大きなメリットです。例えば10万円の資金があれば、10〜20銘柄に分散投資することも可能です。

分散投資により、特定の企業や業界の不調による影響を抑えることができ、より安定した投資成果を期待できます。金融庁も長期・積立・分散投資の重要性を推奨しており、ミニ株はこれらの投資原則を実践しやすいサービスです。

配当金も受け取れる

ミニ株でも保有株数に応じて配当金を受け取れます。1株しか保有していなくても、配当金が支払われる企業であれば、株数に応じた配当を受け取ることができます。

配当利回りの高い銘柄を選べば、少額投資でも定期的な収入を得ることが可能です。配当金を再投資に回すことで、複利効果も期待できます。

リアルタイム取引ができない

多くの証券会社でリアルタイム取引ができないため、急な相場変動時に即座に対応することが困難です

ミニ株の主なデメリットの一つは、多くの証券会社でリアルタイム取引ができないことです。通常は前場・後場の始値や終値での約定となるため、狙ったタイミングで売買することが困難です。

急な相場変動時に即座に対応できないため、短期的な売買には向いていません。ただし、楽天証券のかぶミニはリアルタイム取引に対応しているため、この制限を回避したい方は検討してみてください。

手数料が割高になる場合がある

通常の株取引より手数料が高いため、場合によっては手数料負けする可能性があるため注意しましょう。例えば野村証券のまめ株をオンラインで取引する場合、買付・売却ともに1.1%(最低550円)の手数料が必要です 。

特に少額取引では、手数料の影響が大きくなりがちです。そのため、手数料無料の証券会社を選ぶか、ある程度まとまった金額で投資することが重要になります。

株主優待は基本的に対象外

多くの企業の株主優待は100株以上の保有が条件となっているため、ミニ株では基本的に株主優待を受けることができません。

株主優待を目的とする投資を考えている場合は、ミニ株で少しずつ買い集めて100株にするか、最初から単元株での投資を検討する必要があります。ただし、一部の企業では1株から株主優待を提供している場合もあります。

ミニ株の始め方|口座開設から購入まで

ミニ株投資を始めるのは思っているより簡単です。ここでは、口座開設から実際の投資まで、ステップバイステップで解説します。

証券口座を開設する

まずは、ミニ株サービスを提供している証券会社で口座を開設しましょう。口座開設は基本的に無料で、以下の書類が必要です:

1.本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
2.マイナンバーが確認できる書類
3.銀行口座の情報

オンラインで申し込みを行えば、最短で翌営業日には口座開設が完了します。NISA口座も同時に開設しておくと、税制優遇を受けながら投資できるのでおすすめです。

証券会社選びでは、手数料の安さだけでなく、取扱銘柄数や投資情報の充実度も考慮しましょう。

投資資金を入金する

口座開設が完了したら、投資資金を入金します。多くの証券会社では、銀行口座からの即時入金サービスを提供しており、手数料無料で24時間いつでも入金できます。

初回は無理のない金額から始めることをおすすめします。月1〜3万円程度の余剰資金から始めて、慣れてきたら徐々に投資額を増やしていくのが賢明です。

銘柄を選んで注文する

入金が完了したら、実際に銘柄を選んで注文を出します。初心者の方は、以下のような銘柄から始めることをおすすめします:

  • 配当利回りの高い大手企業(銀行、商社、通信など)
  • 知名度の高い成長企業(IT、消費財など)
  • 景気に左右されにくい生活必需品企業

注文時は成行注文が基本となり、約定タイミングは証券会社によって異なります。SBI証券なら前場・後場の始値、楽天証券なら寄付取引かリアルタイム取引を選択できます。

積立設定で自動投資も可能

定期的にミニ株を購入したい場合は、積立設定を活用しましょう。毎月決まった日に、指定した銘柄を自動的に購入してくれるサービスです。

積立投資のメリットは、ドルコスト平均法により価格変動リスクを抑えられることと、投資を習慣化できることです。忙しくて投資に時間を割けない方にも最適です。

初心者が知っておきたい3つのポイント

ミニ株投資で成功するためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。 投資にはリスクが伴い、過去の運用実績は将来を保証しない ことを理解した上で、適切な投資戦略を立てましょう。

分散投資を心がける

業種の分散
IT、金融、消費財、ヘルスケアなど異なる業界に投資
企業規模の分散
大型株、中型株、小型株をバランスよく組み合わせ
地域の分散
国内株式だけでなく米国株なども検討
投資商品の分散
個別株だけでなく投資信託やETFも活用

「卵を一つのカゴに盛るな」という投資の格言があるように、リスクを抑えるためには分散投資が重要です。ミニ株なら少額で複数の銘柄に投資できるため、分散投資を実践しやすいのが大きなメリットです。

分散投資により、特定の銘柄の大幅下落による損失を抑えることができ、長期的により安定したリターンを期待できます。

金融庁「投資の基本」

長期投資で複利効果を狙う

ミニ株投資では長期投資による複利効果を活用することが重要です。短期的な価格変動に一喜一憂せず、5年、10年という長期的な視点で投資を継続しましょう。

複利効果とは、投資で得た利益を再投資することで、利益が利益を生む効果のことです。例えば、年率5%で運用できた場合、10年後には元本は約1.6倍、20年後には約2.7倍になります。

ミニ株投資では配当金の再投資も重要な戦略です。受け取った配当金を使って追加投資を行うことで、保有株数を増やし、さらなる配当金増加につなげることができます。

長期投資のもう一つのメリットは、短期的な市場の変動に左右されにくいことです。一時的な下落があっても、長期的には企業の成長とともに株価も上昇する傾向があります。

感情に左右されない投資ルール

投資で最も難しいのは感情をコントロールすることです。株価が下がると不安になって売りたくなり、上がると欲が出てもっと買いたくなるのが人間の心理です。

成功する投資家は、事前に決めたルールに従って機械的に投資を行います。以下のようなルールを設定しておくことをおすすめします:

  • 毎月の投資額を決めて、市場の状況に関係なく継続する
  • 一つの銘柄への投資上限を決める(例:総資産の10%まで)
  • 損切りのルールを決める(例:購入価格から20%下落したら売却)
  • 利益確定のルールを決める(例:目標価格に達したら一部売却)

また、投資の目的を明確にしておくことも重要です。「老後資金のため」「子供の教育費のため」など、具体的な目標があれば、短期的な変動に動揺しにくくなります。

投資日記をつけて、なぜその銘柄を選んだのか、どんな気持ちで投資したのかを記録しておくと、後で振り返る際に役立ちます。

よくある質問(Q&A)

よくある質問(Q&A)
ミニ株で損をする可能性はある?

はい、ミニ株投資でも元本割れのリスクがあります。株式投資である以上、企業の業績悪化や市場全体の下落により、投資元本を下回る可能性があります。

ただし、分散投資や長期投資により、リスクを抑えることは可能です。また、ミニ株なら少額から始められるため、大きな損失を避けやすいのもメリットです。投資は余剰資金で行い、生活に必要なお金には手をつけないことが重要です。

税金の計算は複雑?

ミニ株投資の税金は、通常の株式投資と同じです。売却益には20.315%の税金がかかりますが、特定口座(源泉徴収あり)を選択すれば、証券会社が自動的に税金を計算・納税してくれます。

配当金についても、特定口座なら自動的に税金が差し引かれるため、基本的に確定申告は不要です。NISA口座を利用すれば、売却益・配当金ともに非課税になります。

いくらから始められる?

ミニ株なら数百円から投資を始められます。例えば、株価500円の銘柄なら1株500円で購入できます。ただし、手数料負けを避けるためには、1万円以上での投資をおすすめします。

初心者の方は、月1〜3万円程度の余剰資金から始めて、慣れてきたら徐々に投資額を増やしていくのが良いでしょう。

NISAとの併用はできる?

はい、ミニ株投資でもNISAを活用できます。2024年からの新NISAでは、成長投資枠でミニ株を購入でき、売却益・配当金が非課税になります。年間投資枠は240万円(成長投資枠)まで利用できます。

NISA口座でミニ株投資を行うことで、税制面で有利になり、より効率的な資産形成が可能になります。

証券会社が倒産したらどうなる?

万が一証券会社が倒産しても、投資家の資産は保護されます。証券会社は顧客の資産を自社の資産と分別して管理することが法律で義務付けられており、さらに日本投資者保護基金により1,000万円まで補償されます。

ただし、投資した株式の価値が下がるリスクは変わらないため、分散投資によりリスクを抑えることが重要です。

売却タイミングの目安は?

売却タイミングは投資目的により異なりますが、長期投資が基本です。短期的な価格変動に惑わされず、企業の成長性や配当の継続性を重視しましょう。

目安としては、投資理由が変わった時(企業の業績が大幅に悪化した、業界の将来性に疑問が生じたなど)や、他により魅力的な投資機会が見つかった時などが売却を検討するタイミングです。

まとめ

ミニ株・単元未満株は、少額から株式投資を始められる優れたサービスです。1株数百円から有名企業の株主になることができ、配当金も受け取れるため、投資初心者にとって理想的な投資手法といえます。

証券会社選びでは手数料の安さが重要で、SBI証券のS株が売買手数料完全無料で最もおすすめです。楽天証券のかぶミニはリアルタイム取引が可能で、マネックス証券のワン株は買付手数料無料と、それぞれに特徴があります。手数料負けを避けるためには、1万円以上の投資を心がけることが大切です。

投資で成功するためには、分散投資、長期投資、そして感情に左右されない投資ルールの設定が重要です。NISAを活用すれば税制面でも有利になり、より効率的な資産形成が可能になります。

なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくは各証券会社にご確認いただき、余剰資金の範囲内で投資を行うことをおすすめします。

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