仮想通貨レイヤー2とは|仕組みと有望銘柄7選を初心者向けに解説【2026年】

仮想通貨レイヤー2とは|仕組みと有望銘柄7選を初心者向けに解説【2026年】

イーサリアムでNFTを買おうとしたら、手数料が数千円もかかってしまった。

DeFiで少額取引をしたいのに、ガス代が高すぎて利益が出ない。

そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

仮想通貨レイヤー2は、イーサリアムやビットコインの「高額な手数料」と「遅い取引速度」という問題を解決する技術です。

本記事では、レイヤー2の仕組みから有望銘柄、実際の使い方、リスクまで、初心者にもわかりやすく解説します。

安全に取引できる国内取引所の情報も紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

この記事の要約
  • レイヤー2は手数料を最大90%削減し、取引速度を大幅に向上させる技術
  • BaseとArbitrumが2026年の市場を牽引、合計で75%以上のシェアを占める
  • 国内取引所GMOコインやbitbankでレイヤー2銘柄を安全に取引可能
結論

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SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

目次

仮想通貨のレイヤー2とは|イーサリアムの問題を解決する技術

レイヤー2(Layer 2)とは、イーサリアムやビットコインなどのメインブロックチェーン(レイヤー1)の上に構築された別のネットワークのことです。レイヤー1のセキュリティを継承しながら、レイヤー1の外でトランザクション(データのやりとり)を処理することで、スケーラビリティ問題を解決します。

レイヤー2の主な目的は、分散化やセキュリティを犠牲にせずに、トランザクションのスループット(処理能力)を高めることです。

レイヤー1との違い

レイヤー1とレイヤー2の最も大きな違いは、取引の処理場所です。レイヤー1(イーサリアムメインネット)では、すべての取引がメインブロックチェーン上で処理され、ネットワーク全体で検証されます。一方、レイヤー2は、取引をメインチェーンの外で処理し、その結果だけをレイヤー1に記録します。

レイヤー2では1秒あたり数千件から数万件の取引を処理可能

イーサリアムの取引承認速度は1秒あたり約15件とされていますが、レイヤー2ソリューションでは1秒あたり数千件から数万件の取引を処理できます。

セキュリティ面では、レイヤー2はレイヤー1のセキュリティを継承しています。最終的な決済はイーサリアムメインネット上で行われるため、イーサリアムの強固なセキュリティが維持されます。

スケーラビリティ問題とは

スケーラビリティ問題とは、ブロックチェーンネットワークの許容容量に限界があることによって生じる問題です。イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏が提唱した「ブロックチェーン・トリレンマ」では、分散化、スケーラビリティ、セキュリティの3つの要素のうち、2つしか同時に達成できないとされています。

取引量増加により手数料高騰と遅延が発生

従来のコンピュータネットワークと同様、ブロックチェーンにも処理できる取引量には限界があります。ブロック容量以上の取引が発生すると、承認まで時間を要することとなり、取引の遅延につながります。また、一般に設定された手数料が高い順に処理が行われるため、早く取引を承認させたいユーザーは高い報酬を設定しようとし、結果として取引手数料の高騰にもつながります。

実際に、イーサリアム上で取引されるNFT市場が盛り上がりを見せた2022年には、取引数が増加したことによるスケーラビリティ問題が顕在化しました。このような問題を抱えたため、レイヤー2という技術が注目されるようになりました。

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レイヤー2の仕組み|3つの技術タイプを理解する

レイヤー2には、Optimistic Rollup(オプティミスティック・ロールアップ)、ZK-Rollups(ゼロ知識証明ロールアップ)、その他のレイヤー2技術など、いくつかの種類があります。それぞれ異なるアプローチでスケーラビリティ問題を解決しており、用途や特性に応じて使い分けられています。

Optimistic Rollup(オプティミスティック・ロールアップ)

Optimistic Rollupは、イーサリアム基盤層(レイヤー1)の外で取引を実行し、そのデータをイーサリアムに送ることでイーサリアムの負荷を軽減するレイヤー2のソリューションです。「Optimistic(楽観的)」という名前が示すように、このシステムは取引が正しいと仮定して処理を進めます。

データ圧縮により取引手数料を大幅に削減

具体的には、複数のトランザクションを1つのトランザクションにまとめてメインチェーンに送信します。データ圧縮を利用することで、イーサリアムブロックチェーン上の取引手数料を削減できます。不正が疑われる場合には、チャレンジ期間(通常7日間)内に異議を唱えることができ、その際に不正な取引をロールバック(巻き戻し)できます。

Optimistic Rollupの代表的なプロジェクトには、ArbitrumやOptimism、Baseなどがあります。

出金時に7日間程度の待機時間が必要

デメリットとしては、出金時に7日間程度の待機時間が必要になる点が挙げられます。これは不正検出のためのチャレンジ期間であり、急いで資金を引き出したい場合には不便に感じることがあります。

ZK-Rollups(ゼロ知識証明ロールアップ)

ZK-Rollupsは、ゼロ知識証明という暗号技術を使って取引の正当性を証明するレイヤー2ソリューションです。ゼロ知識証明とは、取引の詳細を明かさずに、その取引が正しいことを証明できる技術のことです。

チャレンジ期間不要で出金が速く完了

ZK-Rollupsでは、オフチェーン(メインチェーンの外)で取引を処理し、その正当性を証明する暗号化証明をイーサリアムに送信します。Optimistic Rollupと異なり、チャレンジ期間が不要なため、出金がより速く完了します。また、プライバシー保護の面でも優れており、取引の詳細を公開せずに検証できます。

ただし、ZK-Rollupsは技術的に複雑で、証明の生成に高い計算能力が必要です。

その他のレイヤー2技術

Optimistic RollupとZK-Rollups以外にも、いくつかのレイヤー2技術が存在します。それぞれ異なる特性を持ち、特定の用途に適しています。

ステートチャネル

ステートチャネルは、参加者間で専用の支払いチャネルを開設し、その中で何度でも取引を行える仕組みです。チャネルの開設時と閉鎖時のみメインチェーンに記録されるため、中間の取引はすべてオフチェーンで処理されます。

Lightning Networkは月間取引量11.7億ドル突破

ビットコインのLightning Network(ライトニングネットワーク)がこの技術の代表例です。2025年11月には月間取引量が約11.7億ドルを突破し、約522万件の取引が処理されました。平均取引額は約223ドルで、前年の118ドルから大幅に増加しており、取引所間の決済など大口取引での利用が増えています。

出典:Bitcoin Magazine「Bitcoin’s Lightning Network Passes $1 Billion In Monthly Volume」

ステートチャネルの利点は、取引が即座に完了し、手数料がほぼゼロに近い点です。ただし、チャネルを開設する相手を事前に決める必要があり、チャネル内の資金は閉鎖するまで他の用途に使えないという制約があります。

サイドチェーン

サイドチェーンは、メインチェーンとは独立したブロックチェーンとして機能します。独自のバリデーター(検証者)セットを持ち、メインチェーンとは別のコンセンサスメカニズムで動作します。

Polygon zkEVM Mainnet Betaは2026年廃止予定

Polygonは当初サイドチェーンとして開発されましたが、現在はzkEVMなどのロールアップ技術にも取り組んでいます。ただし、2026年にPolygon zkEVM Mainnet Betaは廃止される予定で、Polygonは戦略をPoS(Proof of Stake)サイドチェーンとAggLayerに集中させています。

出典:Polygon Community Forum「Sunsetting Polygon zkEVM Mainnet Beta in 2026」

サイドチェーンはメインチェーンのセキュリティを完全には継承しない

サイドチェーンは独自のセキュリティモデルを持つため、ロールアップほどメインチェーンのセキュリティを継承していません。そのため、厳密には「レイヤー2」ではなく「サイドチェーン」として区別されることもあります。

レイヤー2のメリット3つ|手数料・速度・利便性

レイヤー2技術の導入により、ユーザーは従来のレイヤー1では実現できなかった低コストで高速な取引を体験できるようになりました。ここでは、レイヤー2の主なメリットを3つ解説します。

取引手数料が大幅に安くなる

レイヤー2の最も大きなメリットは、取引手数料の大幅な削減です。2026年2月時点で、イーサリアムメインネットでのスワップ取引は約0.11ドル、NFT取引で0.19ドル程度のガス代がかかりますが、レイヤー2ではさらに低コストで取引できます。

出典:Optimism公式ブログ「Delta Upgrade」

Optimismは固定コストを最大90%超削減

Optimismでは、Deltaアップグレードによってブロックチェーンの間接的な固定コストを最大90%超削減できることが報告されています。これにより、少額取引を頻繁に行うユーザーにとって、レイヤー2は非常に魅力的な選択肢となっています。

出典:Optimism公式ブログ「Delta Upgrade」

手数料が安くなる仕組みは、複数の取引をまとめて1つの取引としてメインネットに記録することにあります。数百件の取引をまとめることで、1件あたりの手数料を大幅に削減できるのです。

取引速度が速くなる

レイヤー2は、イーサリアムメインネットと比較してトランザクション処理速度が大幅に向上しています。イーサリアムは1秒間に約15件しか取引を処理できませんが、レイヤー2では数千件から数万件の処理が可能です。

取引速度の向上は、DeFi取引やNFT購入など、タイミングが重要な取引において特に重要です。メインネットでは数分かかる確認が、レイヤー2では数秒で完了するため、ユーザー体験が大幅に改善されます。

DeFi・NFT取引が使いやすくなる

手数料の削減と速度の向上により、DeFi(分散型金融)やNFT取引がより実用的になりました。従来、イーサリアムメインネットでは手数料が高すぎて、少額のDeFi取引やNFT購入が現実的ではありませんでした。

Baseは1億人以上のCoinbaseユーザーと統合

レイヤー2の登場により、数百円から数千円程度の少額取引でも手数料負けすることなく利用できるようになりました。例えば、Baseは消費者向けアプリケーションに最適化されており、Coinbaseの1億人以上のユーザーベースと統合されています。これにより、仮想通貨初心者でも簡単にレイヤー2を利用できる環境が整っています。

また、レイヤー2上では多様なDeFiプロトコルやNFTマーケットプレイスが展開されており、ユーザーは低コストで多様なサービスを利用できます。Arbitrumは深いDeFi流動性を持ち、様々な金融商品を低コストで利用できる環境を提供しています。

レイヤー2で気をつけたい4つのこと

レイヤー2は多くのメリットをもたらしますが、新しい技術ゆえのリスクや注意点も存在します。投資や利用を検討する際には、以下の4つのポイントを理解しておくことが重要です。

セキュリティリスク|新しい技術ゆえの脆弱性

技術的な脆弱性やバグのリスクが存在

レイヤー2は比較的新しい技術であり、技術的な脆弱性やバグのリスクが存在します。

ブリッジのリスク|資金移動時の注意点

レイヤー1とレイヤー2の間、またはレイヤー2同士で資金を移動する際には、ブリッジと呼ばれる仕組みを使います。このブリッジ操作には、いくつかのリスクが伴います。

初めてのアドレスへは最低額でテスト送金を推奨

初めてのアドレスへ送金する場合は、まず最低送金額(例:0.001 ETHなど)でテスト送金を行うことをおすすめします。着金が確認できてから、残りの本番金額を送金してください。このひと手間が、大きな損失を防ぐ最大の防衛策となります。

EVM互換性の違い|資金拘束の可能性

EVM(Ethereum Virtual Machine)互換性のレベルは、レイヤー2によって異なります。完全互換(EVM-Equivalence)のレイヤー2もあれば、部分互換(EVM-Compatible)のものもあります。

互換性が低いと資金拘束のリスクあり

互換性が低いレイヤー2では、既存のスマートコントラクトが正常に動作しないリスクがあります。過去には、EVM互換性の問題により資金が拘束される事例も報告されています。特に新しいレイヤー2や実験的なプロジェクトを利用する際には、EVM互換性のレベルを確認することが重要です。

また、レイヤー2ネットワーク間は直接通信することが難しいことが多く、ネットワーク間で資産やデータをやり取りするにはコストがかかり、面倒な作業となります。ブリッジを使用することは、レイヤー2を運用する企業が管理するブラックボックスに依存することになる点も理解しておく必要があります。

出金待機時間|Optimistic Rollupの制約

Optimistic Rollupを使用する場合、レイヤー2からレイヤー1へ資金を引き出す際に、通常7日間程度の待機時間が必要になります。これは不正検出のためのチャレンジ期間であり、安全性を確保するための仕組みです。

市場急変動時に資金移動できないリスク

この待機時間は、急いで資金を引き出したい場合には大きな不便となります。例えば、市場が急変動している際に、すぐに資金を移動できないリスクがあります。一部のサードパーティサービスでは、手数料を支払うことで即座に出金できる仕組みを提供していますが、追加コストがかかる点に注意が必要です。

ZK-Rollupsではチャレンジ期間不要で出金が速い

一方、ZK-Rollupsではチャレンジ期間が不要なため、出金がより速く完了します。用途や資金の流動性ニーズに応じて、適切なレイヤー2を選択することが重要です。

レイヤー2銘柄におすすめの仮想通貨取引所5社

レイヤー2銘柄を取引する際は、金融庁に登録された国内取引所を利用することが重要です。無登録業者の利用はトラブルの原因となるため、必ず登録状況を確認しましょう。ここでは、レイヤー2銘柄を扱う信頼性の高い国内取引所を5社紹介します。

取引所 銘柄数 手数料 最低額 特徴
GMOコイン 22種類 無料 100円 各種手数料が無料
SBI VCトレード 34種類 無料 500円 ステーキング対応
bitbank 44種類 -0.02% 銘柄による 取扱銘柄数が豊富

GMOコイン|各種手数料が無料

GMOコイン 公式サイト

出典: GMOコイン公式サイト

GMOコインの基本情報
取扱銘柄数 22種類
取引所(板取引)
販売所
レバレッジ 2倍
取引手数料(Maker) -0.01%〜-0.03%(Maker報酬)
取引手数料(Taker) 0.05%〜0.09%
日本円入金手数料 無料
日本円出金手数料 無料(大口400円)
最小注文金額 100円
口座開設 最短10分
登録番号 関東財務局長 第00006号

📌 GMOコインの特徴

各種手数料が無料

GMOインターネットグループ運営

ステーキング対応

GMOコインは、GMOインターネットグループが運営する国内大手の仮想通貨取引所です。金融庁登録番号は関東財務局長 第00006号で、安心して取引できる環境が整っています。

各種手数料が無料で取引コストを大幅に抑えられる

GMOコインの最大の特徴は、各種手数料が無料である点です。日本円の入出金手数料、仮想通貨の送付手数料が無料であり、取引コストを大幅に抑えることができます。取引所形式(板取引)では、Maker手数料が-0.01%〜-0.03%(報酬)、Taker手数料が0.05%〜0.09%と、非常に低コストです。

取扱銘柄数は22種類で、ステーキングサービスにも対応しています。最低取引額は100円からと少額から始められるため、初心者にもおすすめです。

出典:金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」

SBI VCトレード|ステーキング対応

SBI VCトレード 公式サイト

出典: SBI VCトレード公式サイト

SBI VCトレードの基本情報
取扱銘柄数 34種類
取引所(板取引)
販売所
レバレッジ 2倍
取引手数料(Maker) -0.01%(Maker報酬)
取引手数料(Taker) 0.05%
日本円入金手数料 無料
日本円出金手数料 無料
最小注文金額 500円
口座開設 最短翌営業日
登録番号 関東財務局長 第00011号

📌 SBI VCトレードの特徴

SBIグループ運営の安心感

入出金手数料が完全無料

ステーキング14銘柄対応

レンディングサービス対応

SBI VCトレードは、SBIグループが運営する仮想通貨取引所です。金融庁登録番号は関東財務局長 第00011号で、金融大手グループの安心感があります。

入出金手数料が完全無料でステーキング14銘柄対応

SBI VCトレードの特徴は、入出金手数料が完全無料である点です。日本円の入出金、仮想通貨の受取・送付がすべて無料であり、コストを気にせず取引できます。取引所形式では、Maker手数料が-0.01%(報酬)、Taker手数料が0.05%と低コストです。

取扱銘柄数は34種類と豊富で、ステーキングサービスは14銘柄に対応しています。レンディングサービスも提供しており、保有している仮想通貨を貸し出すことで利息を得ることができます。最低取引額は500円からと、初心者でも始めやすい設定になっています。

出典:金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」

bitbank|取引所の取扱銘柄数が豊富

bitbank 公式サイト

出典: bitbank公式サイト

bitbankの基本情報
取扱銘柄数 44種類
取引所(板取引)
販売所
レバレッジ なし
取引手数料(Maker) -0.02%(Maker報酬)
取引手数料(Taker) 0.12%
日本円入金手数料 無料
日本円出金手数料 550円/770円(3万円以上)
最小注文金額 銘柄による
口座開設 最短即日
登録番号 関東財務局長 第00004号

📌 bitbankの特徴

取引所の取扱銘柄数が国内最多級

Maker手数料がマイナス(報酬)

高いセキュリティ評価

板取引に強い

bitbankは、ビットバンク株式会社が運営する仮想通貨取引所です。金融庁登録番号は関東財務局長 第00004号で、2014年から運営されている老舗取引所の1つです。

取引所形式の取扱銘柄数が国内最多級の44種類

bitbankの最大の特徴は、取引所形式(板取引)の取扱銘柄数が国内最多級である点です。44種類の銘柄を取り扱っており、多様な仮想通貨に投資できます。取引所形式では、Maker手数料が-0.02%(報酬)と、取引するほど報酬を得られる仕組みになっています。

セキュリティ面でも高い評価を受けており、コールドウォレット管理、マルチシグネチャ、二段階認証などの対策が施されています。板取引に強く、流動性が高いため、スムーズに取引できます。

出典:金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」

レイヤー2の実際の使い方|ブリッジ操作の手順

レイヤー2を実際に使用するには、レイヤー1からレイヤー2へ資金を移動する「ブリッジ」操作が必要です。ここでは、初心者でも安全にブリッジ操作を行うための手順を解説します。

ウォレットの準備(MetaMask等)

レイヤー2を利用するには、まず仮想通貨ウォレットが必要です。最も一般的なのはMetaMask(メタマスク)で、ブラウザ拡張機能またはスマートフォンアプリとして利用できます。

シードフレーズは紙に書き留めて安全な場所に保管

MetaMaskをインストールしたら、新しいウォレットを作成します。このとき表示される12個または24個の英単語(シードフレーズ)は、ウォレットを復元するために必要な重要な情報です。必ず紙に書き留めて、安全な場所に保管してください。デジタルデータとして保存すると、ハッキングのリスクがあります。

ウォレットを作成したら、使用したいレイヤー2ネットワークを追加します。MetaMaskの設定画面から、ArbitrumやOptimism、Baseなどのネットワークを追加できます。多くのレイヤー2プロジェクトは、公式サイトで「ワンクリックでネットワーク追加」機能を提供しているため、簡単に設定できます。

ブリッジサービスの選び方

レイヤー1からレイヤー2へ資金を移動するには、ブリッジサービスを使用します。ブリッジサービスには公式ブリッジとサードパーティブリッジの2種類があります。

公式ブリッジは、各レイヤー2プロジェクトが提供する公式のブリッジサービスです。例えば、Arbitrum BridgeやOptimism Bridgeなどがあります。公式ブリッジは最も安全ですが、Optimistic Rollupの場合、レイヤー2からレイヤー1への出金時に7日間程度の待機時間が必要です。

初心者はまず公式ブリッジの使用をおすすめします

サードパーティブリッジは、第三者が提供するブリッジサービスで、より速い出金が可能ですが、追加の手数料がかかります。また、サードパーティブリッジを使用する場合、そのサービスのセキュリティリスクも考慮する必要があります。初心者は、まず公式ブリッジを使用することをおすすめします。

資金移動の手順と注意点

ブリッジ操作の基本的な手順は以下の通りです。まず、MetaMaskをイーサリアムメインネットに接続し、ブリッジサービスのウェブサイトにアクセスします。次に、移動したい金額を入力し、送金先のレイヤー2ネットワークを選択します。

送金元と受取先のネットワークを一致させることが重要

最も重要なのは、送金元と受取先のネットワークを一致させることです。例えば、Arbitrumを選択した場合、受け取り側のウォレットもArbitrumネットワークに設定されている必要があります。異なるネットワークへ送ると、資産の回収が困難になるケースがほとんどです。

初めてのアドレスへ送金する場合は、まず最低送金額(例:0.001 ETHなど)でテスト送金を行います。着金が確認できてから、残りの本番金額を送金してください。このひと手間が、大きな損失を防ぐ最大の防衛策となります。

失敗しないためのチェックリスト

ブリッジ操作で失敗しないために、以下のチェックリストを確認してください。

  • 送金元と受取先のネットワークが一致しているか確認
  • ウォレットアドレスが正しいか、何度も確認
  • 初めての送金先には、必ずテスト送金を実施
  • ガス代(手数料)が十分に確保されているか確認
  • 公式ブリッジサービスのURLが正しいか確認(フィッシングサイトに注意)
  • シードフレーズは絶対に他人に教えない
  • 取引の確認画面で、すべての情報を再確認

これらのチェックポイントを守ることで、ブリッジ操作のリスクを最小限に抑えることができます。

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レイヤー2の将来性|市場動向と規制の見通し

レイヤー2技術は、2026年現在、急速に成長している分野です。ここでは、市場規模の予測、主要企業の参入状況、金融庁の見解、イーサリアム2.0との関係について解説します。

市場規模の成長予測

レイヤー2市場は、2025年から2026年にかけて大きく成長しています。

主要企業の参入状況

金融庁の見解と規制動向

日本では、仮想通貨取引は資金決済法と金融商品取引法によって規制されています。暗号資産交換業を営むには、金融庁への登録が必要であり、2026年1月時点で28業者が登録されています。

無登録業者の利用は違法で5年以下の懲役または500万円以下の罰金

出典:金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」

イーサリアム2.0との関係

イーサリアムは、レイヤー2中心のロードマップを採用しており、メインチェーン(レイヤー1)は主にセキュリティとデータ可用性を提供し、実際の取引処理はレイヤー2で行うという戦略を取っています。

レイヤー2に関する税務と法規制

レイヤー2を使用した取引にも、税務上の義務が発生します。ここでは、レイヤー2取引の課税関係、ブリッジ時の税務処理、確定申告の注意点について解説します。

レイヤー2取引の課税関係

暗号資産取引の利益は原則として「雑所得」に分類されます。これはレイヤー1での取引もレイヤー2での取引も同じです。雑所得は総合課税の対象となり、最高税率は所得税45%+住民税10%=最大55%となります。

出典:国税庁「暗号資産の税制」

レイヤー2上での取引も、利益が発生した時点で課税対象となります。例えば、レイヤー2上のDEX(分散型取引所)で仮想通貨を交換した場合、その時点での利益が雑所得として計上されます。また、レイヤー2上でNFTを購入した場合も、使用した仮想通貨の取得価額と購入時の価格の差額が利益または損失として計算されます。

給与所得者は年間20万円超の雑所得で確定申告が必要

給与所得者の場合、年間20万円を超える雑所得がある場合は確定申告が必要です。ただし、損失の繰越控除は認められていないため、ある年に損失が出ても、翌年の利益と相殺することはできません。

出典:国税庁「暗号資産の税制」

ブリッジ時の税務処理

レイヤー1からレイヤー2へ、またはレイヤー2からレイヤー1へ資金をブリッジする際の税務処理は、やや複雑です。同じ仮想通貨(例:ETH)をブリッジする場合、単なる移動とみなされ課税対象とはならないのが一般的です。

ただし、ブリッジの際に異なる仮想通貨に交換される場合(例:ETHをWETHに交換)は、交換時点での利益が課税対象となる可能性があります。また、ブリッジの際に発生する手数料(ガス代)は、取得価額に含めることができます。

レイヤー2間でのブリッジ(例:ArbitrumからOptimismへ)も、同様の考え方が適用されます。同じ仮想通貨の移動であれば課税対象とはなりませんが、異なる仮想通貨への交換が伴う場合は課税対象となります。

確定申告の注意点

レイヤー2取引の確定申告では、すべての取引履歴を正確に記録することが重要です。レイヤー2上の取引は、メインチェーンと同様に記録する必要があります。取得価額の計算は「総平均法」または「移動平均法」のいずれかを選択し、一度選択した方法は継続適用が原則です。

出典:国税庁「暗号資産の取得価額の計算方法」

複数のレイヤー2を利用している場合も、暗号資産の種類ごとに一括して計算します。例えば、Arbitrum上のETHとOptimism上のETHは、どちらも同じETHとして計算します。売却時の所得=売却価額-取得価額-手数料となります。

出典:国税庁「暗号資産の取得価額の計算方法」

確定申告をサポートするツールとして、仮想通貨の損益計算ソフトが利用できます。これらのソフトは、取引所のデータやウォレットのデータをインポートして、自動的に損益を計算してくれます。ただし、レイヤー2取引に完全対応しているソフトは限られているため、手動での確認も必要です。

よくある質問(Q&A)

レイヤー2とレイヤー1の違いは何ですか?

レイヤー1はメインブロックチェーン(イーサリアムやビットコイン)で、すべての取引がメインチェーン上で処理されます。レイヤー2はメインチェーンの上に構築された別のネットワークで、取引をメインチェーンの外で処理し、その結果だけをレイヤー1に記録します。これにより、手数料を削減し、取引速度を向上させることができます。

レイヤー2は安全ですか?

レイヤー2は、レイヤー1のセキュリティを継承しているため、基本的には安全です。ただし、新しい技術ゆえの脆弱性やバグのリスクも存在します。特に、小規模なプロジェクトや実験的なレイヤー2は、セキュリティが十分に確立されていない場合があります。主要なプロジェクト(Arbitrum、Optimism、Baseなど)は、セキュリティ監査を受けており、比較的安全とされています。

レイヤー2の手数料はどれくらい安いですか?

レイヤー2の手数料は、イーサリアムメインネットと比較して大幅に安くなります。2026年2月時点で、イーサリアムメインネットでは数ドルから数十ドルかかる場合もあるため、レイヤー2を使用することで手数料を90%以上削減できます。

国内取引所でレイヤー2銘柄は買えますか?

はい、国内の一部の取引所でレイヤー2銘柄を購入できます。GMOコイン、SBI VCトレード、bitbankなどの金融庁登録業者で、一部のレイヤー2銘柄を取り扱っています。ただし、すべてのレイヤー2銘柄が国内取引所で購入できるわけではありません。購入したい銘柄が取り扱われているか、事前に確認してください。

Optimistic RollupとZK-Rollupsの違いは?

Optimistic Rollupは、取引が正しいと仮定して処理を進め、不正が疑われる場合にチャレンジできる仕組みです。出金時に7日間程度の待機時間が必要です。ZK-Rollupsは、ゼロ知識証明という暗号技術を使って取引の正当性を数学的に証明します。チャレンジ期間が不要なため、出金がより速く完了しますが、技術的に複雑で計算コストが高いです。

レイヤー2のブリッジは難しいですか?

レイヤー2のブリッジ操作は、慣れれば難しくありません。基本的な手順は、ウォレット(MetaMaskなど)を準備し、ブリッジサービスにアクセスして、移動したい金額を入力するだけです。ただし、送金元と受取先のネットワークを一致させることが重要です。初めての場合は、少額でテスト送金を行い、手順を確認してから本番の送金を行うことをおすすめします。

ビットコインにもレイヤー2はありますか?

はい、ビットコインにもレイヤー2が存在します。最も有名なのはLightning Network(ライトニングネットワーク)で、ステートチャネル技術を使用した決済特化型のレイヤー2です。2025年11月には月間取引量が約11.7億ドルを突破し、実用的な決済インフラとして成長しています。また、Stacksはビットコインブロックチェーンにスマートコントラクト機能を追加するレイヤー2プロジェクトです。

レイヤー2の将来性はありますか?

レイヤー2の将来性は高いと考えられます。2026年現在、主要なレイヤー2(Base、Arbitrum、Optimism)は合わせて約90%の市場シェアを占めており、企業や金融機関の参入も進んでいます。ただし、市場は大きく集中化しており、小規模なレイヤー2は淘汰される可能性があります。また、イーサリアム自体のアップグレードによって、レイヤー2の役割が変化する可能性もあります。

レイヤー2で取引すると税金はどうなりますか?

レイヤー2での取引も、レイヤー1での取引と同様に課税対象となります。利益は雑所得として総合課税の対象となり、最高税率は55%(所得税45%+住民税10%)です。給与所得者の場合、年間20万円を超える雑所得がある場合は確定申告が必要です。ブリッジ操作自体は、同じ仮想通貨の移動であれば課税対象とはなりませんが、異なる仮想通貨への交換が伴う場合は課税対象となります。

初心者はどのレイヤー2から始めるべきですか?

初心者には、Baseをおすすめします。Coinbaseの1億1,000万人以上のユーザーベースと統合されており、Coinbaseアカウントから直接Baseネットワークに資金を移動できます。また、多くの消費者向けアプリケーションが展開されており、直感的に利用できます。Optimismも、コミュニティが活発で日本語の情報も比較的充実しているため、初心者に適しています。

まとめ

レイヤー2は、イーサリアムやビットコインの「高額な手数料」と「遅い取引速度」という問題を解決する重要な技術です。手数料を最大90%削減し、取引速度を大幅に向上させることで、DeFiやNFT取引がより実用的になりました。

2026年現在、BaseとArbitrumが市場を牽引しており、合わせて75%以上のシェアを占めています。企業や金融機関の参入も進んでおり、レイヤー2は投機的な利用から実用的な決済インフラへと進化しています。主要なプロジェクトには、Optimism、Polygon、zkSync、Stacks、Lightning Networkなどがあり、それぞれ異なる特性を持っています。

国内取引所でレイヤー2銘柄を安全に取引できます

国内では、GMOコイン、SBI VCトレード、bitbankなどの金融庁登録業者でレイヤー2銘柄を安全に取引できます。各種手数料が無料のGMOコインや、ステーキング対応のSBI VCトレード、取扱銘柄数が豊富なbitbankなど、用途に応じて選択できます。

新しい技術ゆえのリスクに注意が必要です

ただし、レイヤー2には新しい技術ゆえのリスクも存在します。セキュリティリスク、ブリッジのリスク、EVM互換性の違い、出金待機時間などに注意が必要です。ブリッジ操作では、送金元と受取先のネットワークを一致させることが重要で、初めての場合は少額でテスト送金を行うことをおすすめします。

税務面では、レイヤー2での取引も雑所得として課税対象となります。年間20万円を超える利益がある場合は確定申告が必要です。すべての取引履歴を正確に記録し、適切に申告することが重要です。

レイヤー2技術は急速に進化しており、今後も新しいプロジェクトやユースケースが登場すると予想されます。ただし、投資判断は慎重に行い、ご自身のリスク許容度に合わせて取引してください。暗号資産は価格変動が大きく、元本を割り込む可能性があります。詳細は公式サイトや金融庁の情報をご確認ください。

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SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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