仮想通貨取引所の海外利用は危険?国内との違いとリスク【2026年最新】

仮想通貨取引所の海外利用は危険?国内との違いとリスク【2026年最新】

海外の仮想通貨取引所を使ってみたいと考えているあなたは、国内取引所よりも多くの銘柄を取引できることに魅力を感じているのではないでしょうか。

海外取引所の利用には法的リスクや補償の問題がある

本記事では、海外取引所と国内取引所の違いや、海外取引所をおすすめしない理由を詳しく解説します。

さらに、海外取引所を使わずに投資する方法や、それでも利用する場合の注意点もご紹介します。

この記事を読めば、安全な仮想通貨投資のための正しい判断ができるようになります。

この記事の要約
  • 海外取引所は金融庁未登録のため法的保護を受けられず、トラブル時の補償がない
  • 2025年2月にBybitやBitgetなどの主要海外取引所アプリがApp Storeから削除され、規制が強化されている

    出典:金融庁

  • 国内取引所でも50銘柄以上取引できる業者があり、安全性と利便性を両立できる
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SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

海外仮想通貨取引所とは|国内取引所との違い

海外仮想通貨取引所とは、日本国外に拠点を置き、金融庁への登録を受けずに運営している取引所のことです。国内取引所との違いを理解することで、どちらを選ぶべきか判断できるようになります。

海外取引所の定義

海外取引所とは、海外に本拠地を置く企業が海外の法律に基づいて運営している仮想通貨取引所です。代表的なものとして、Bybit、MEXC、Binance(グローバル版)などがあります。

これらの取引所は日本語対応しているものも多く、日本人でも利用できる環境が整っています。

日本の金融庁への登録を受けていないため法律による保護を受けられない

出典:金融庁「暗号資産関連」

海外取引所の多くはシンガポール、セーシェル、ドバイなどに拠点を置き、各国の金融ライセンスを取得して運営しています。ただし、日本居住者向けにサービスを提供する場合は本来、日本の資金決済法に基づく登録が必要です。

国内取引所との3つの違い

海外取引所と国内取引所の違いは、主に3つの観点から整理できます。

1つ目は金融庁登録の有無です。国内取引所は金融庁への登録が義務付けられており、2026年1月時点で28業者が登録されています。一方、海外取引所は金融庁未登録で運営しているため、法的保護の対象外となります。

出典:金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」

2つ目は法的保護の有無です。国内取引所では顧客資産の分別管理が義務付けられ、取引所が破綻した場合でも一定の保護が期待できます。

海外取引所では破綻時に資産を取り戻せない可能性が高い

3つ目は取扱銘柄数です。海外取引所は数百から数千銘柄を取り扱うのに対し、国内取引所は20〜50銘柄程度が一般的です。ただし、国内取引所でも最近は取扱銘柄数を増やす動きが見られます。

代表的な海外取引所

本記事ではこれらの取引所の利用を推奨するものではありません

日本人利用者が多い海外取引所としては、以下のような業者があります。

  • MEXC(メクシー):取扱銘柄数が多く、新規上場が早い
  • Bybit(バイビット):2025年10月に日本人の新規登録を停止、2026年7月にサービス終了予定
  • Binance(バイナンス)グローバル版:世界最大級の取引所だが、日本では金融庁から警告を受けている
  • OKX:デリバティブ取引に強みを持つ
  • Bitget(ビットゲット):コピートレード機能が特徴

これらの取引所は金融庁未登録のため、利用には大きなリスクが伴います。2025年2月にはBybit、Bitget、MEXC、KuCoin、LBankの各アプリがApp StoreおよびGoogle Playから削除されました。

出典:金融庁

Binance Japanは金融庁登録済みの国内取引所です

なお、Binance Japanは金融庁登録済みの国内取引所であり、グローバル版のBinanceとは別の事業者です。国内取引所として安全に利用できます。

海外取引所をおすすめしない5つの理由|法的リスクと危険性

海外取引所の利用には、多くのリスクが伴います。ここでは、海外取引所をおすすめしない具体的な理由を5つ解説します。

金融庁の登録がなく法的保護を受けられない

金融庁未登録のため日本の法律による保護を受けられない

海外取引所の最大の問題は、金融庁への登録がないため日本の法律による保護を受けられないことです。

資金決済法第63条の2では、日本で暗号資産交換業を行うには内閣総理大臣の登録が必要と定められています。海外取引所は日本人向けにサービスを提供しながらも、この登録を受けずに運営しています。

無登録業者との取引は全て自己責任です

無登録業者の利用は違法ではありませんが、トラブルが発生しても日本の法的枠組みによる救済を受けることができません。金融庁も「無登録業者との取引は全て自己責任」と明示しており、被害に遭っても金融庁や監督機関は救済措置を講じることができないのです。

国内取引所では顧客資産の分別管理が義務付けられている

国内取引所であれば、金融庁の監督下で顧客資産の分別管理が義務付けられており、一定の安全性が確保されています。

出典:金融庁「暗号資産関連」

ハッキング・破綻時の補償がない

ハッキングや破綻時に顧客資産が保護される保証がない

海外取引所では、ハッキングや破綻が発生した場合に顧客資産が保護される保証がありません。

2022年11月に発生したFTX破綻は、その典型例です。世界第2位の取引量を誇った取引所が突如破産し、負債総額は約7兆円に達しました。顧客資産の不正流用や不適切な管理が明らかになり、多くの投資家が資産を失いました。

日本でも、FTX Japanは金融庁登録済みの国内事業者だったため顧客資産が保護されましたが、グローバル版FTXを利用していた日本人ユーザーの資産は返還対象外となり、10億円超の資産が引き出せない状況が続いています。

国内取引所では顧客資産の95%以上をコールドウォレットで管理

国内取引所では、顧客資産の95%以上をコールドウォレット(インターネットに接続していない環境)で管理することが義務付けられており、ハッキングリスクが大幅に低減されています。

出典:東洋経済オンライン
出典:金融庁「暗号資産関連」

出金拒否・アカウント凍結のリスク

突然の出金拒否やアカウント凍結が発生するリスクがある

海外取引所では、突然の出金拒否やアカウント凍結が発生するリスクがあります。

2022年から2023年にかけて、人気海外取引所GEMFOREXで大規模な出金遅延が発生し、最終的にサービスが停止されました。決済代行会社による資金持ち逃げなどのトラブルが重なり、多くのユーザーが資産を引き出せないまま泣き寝入りする事態となりました。

また、海外取引所は日本人ユーザーの利用を突然制限することがあります。Bybitは2025年10月に日本人の新規登録を停止し、2026年7月には既存ユーザーのサービスも終了予定です。

金融庁未登録の業者に対しては日本の法律で対処が困難

このような事態が発生しても、金融庁未登録の業者に対しては日本の法律で対処することが極めて困難です。

税務申告が複雑になる

海外取引所を利用すると、税務申告が非常に複雑になります。

仮想通貨の売却益は雑所得として総合課税の対象となり、年間20万円を超える利益がある場合は確定申告が必要です。国内取引所であれば取引履歴を簡単にダウンロードでき、税務計算ツールも充実しています。

海外取引所では取引履歴の取得が困難な場合がある

しかし、海外取引所では取引履歴の取得が困難な場合があり、複数の取引所を利用していると計算がさらに複雑になります。税理士への相談が必要になることも多く、追加コストが発生します。

2027年からは海外取引所の取引情報も国税庁に共有される予定

さらに、2027年からはCARF(暗号資産報告フレームワーク)により、海外取引所の取引情報も日本の国税庁に共有される予定です。「海外だからバレない」という考えは通用しなくなります。

出典:国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱い」
出典:国税庁「暗号資産等報告枠組み(CARF)」

App Store規制で突然使えなくなる可能性

2025年2月、金融庁の要請によりBybit、Bitget、MEXC、KuCoin、LBankの各アプリがApp StoreおよびGoogle Playから削除されました。

これらの取引所は、金融庁から「無登録で暗号資産交換業を行っている」として警告を受けていました。警告を無視して日本人向けサービスを継続したため、金融庁が初めてアプリストアへの削除要請に踏み切ったのです。

アプリの更新ができず新規インストールも不可能になる

既にアプリをインストール済みのユーザーは当面利用できますが、アプリの更新ができず、新規インストールも不可能です。今後さらに規制が強化される可能性が高く、ブラウザ版の利用も制限される可能性があります。

海外取引所は突然使えなくなるリスクが常に存在する

このように、海外取引所は突然使えなくなるリスクが常に存在します。資産を預けたまま取引所にアクセスできなくなる事態も想定しておく必要があります。

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海外取引所と国内取引所の比較|どちらを選ぶべき?

海外取引所と国内取引所の違いを客観的に比較し、どちらを選ぶべきか判断する材料を提供します。

取扱銘柄数の比較

海外取引所は数百から数千銘柄を取り扱う

取扱銘柄数では、海外取引所が圧倒的に有利です。

海外取引所は数百から数千銘柄を取り扱うのが一般的で、新規上場も早く、いわゆる「草コイン」や「ミームコイン」と呼ばれる投機的な銘柄も多数取引できます。MEXCやBybitでは1,000銘柄以上が取引可能です。

一方、国内取引所の取扱銘柄数は20〜50銘柄程度が中心です。ただし、最近は国内取引所でも取扱銘柄数を増やす動きが活発化しています。

取引所 取扱銘柄数 特徴
Binance Japan 50種以上 国内最多級
BitTrade 47種類 国内トップクラス
OKJ 49種類 ステーキング対応多数
GMOコイン 22種類 各種手数料無料

国内取引所でも主要なアルトコインは十分取引できる

国内取引所でも主要なアルトコインは十分取引できるため、多くの投資家にとっては国内取引所で十分と言えるでしょう。

手数料の比較

手数料面では、海外取引所が低コストな傾向にあります。

海外取引所の現物取引手数料は、メイカー0.01%〜0.1%、テイカー0.05%〜0.15%程度が一般的です。さらに、独自トークンを保有することで手数料割引を受けられる場合もあります。

販売所形式ではスプレッドが2〜5%程度かかることがある

国内取引所では、取引所形式であれば無料〜0.15%程度の手数料で取引できます。ただし、販売所形式ではスプレッド(売値と買値の差)が実質的な手数料となり、2〜5%程度のコストがかかることがあります。

取引所 取引所手数料 入出金手数料
GMOコイン Maker -0.01%〜-0.03% 無料
BitTrade 無料 330円
SBI VCトレード Maker -0.01% 無料

入出金手数料無料の業者が増えている

国内取引所でも入出金手数料無料の業者が増えており、トータルコストで見ると国内取引所も十分競争力があります。

レバレッジの比較

レバレッジ取引では、海外取引所と国内取引所で大きな違いがあります。

海外取引所では最大100倍以上のレバレッジが利用でき、中には1,000倍以上を提供する業者もあります。また、追証(追加証拠金)がなく、損失は証拠金までに限定される「ゼロカットシステム」が一般的です。

国内取引所ではレバレッジは最大2倍に制限されている

一方、国内取引所では金融商品取引法によりレバレッジは最大2倍に制限されています。これは投資家保護の観点から2020年5月に導入された規制です。

出典:金融庁「暗号資産関連」

高レバレッジは損失も拡大しやすくなります

高レバレッジは大きな利益を狙える反面、損失も拡大しやすくなります。初心者には国内取引所の低レバレッジの方が安全と言えるでしょう。

セキュリティ・法的保護の比較

国内取引所は金融庁の監督下で厳格な管理が義務付けられている

セキュリティと法的保護の面では、国内取引所が圧倒的に優位です。

国内取引所は金融庁の監督下にあり、以下の義務が課されています。

出典:金融庁「暗号資産関連」

  • 顧客資産の95%以上をコールドウォレットで管理
  • 顧客資産と自己資産の分別管理
  • 定期的な外部監査・報告
  • ホットウォレット部分の弁済原資保持

海外取引所では取引所破綻時に資産を取り戻すことは困難

海外取引所でも独自のセキュリティ対策を実施していますが、日本の法律による保護はありません。取引所が破綻した場合、資産を取り戻すことは極めて困難です。

安全性を最優先するなら、国内取引所の利用が賢明な選択と言えます。

海外取引所のメリット・デメリット|冷静な判断のために

海外取引所のメリット・デメリット

海外取引所のメリットとデメリットを客観的に整理し、冷静な判断ができるようにします。

メリット3つ

海外取引所のメリットは、主に以下の3つです。

数百から数千銘柄を取引でき新規プロジェクトへの早期投資が可能

1. 取扱銘柄の多さ
数百から数千銘柄を取引でき、国内では買えない草コインやミームコインにも投資できます。新規プロジェクトへの早期投資が可能で、大きなリターンを狙えるチャンスがあります。

取引手数料が低く独自トークンでさらに割引を受けられる

2. 手数料の安さ
取引手数料が低く設定されており、頻繁に取引する場合はコストを抑えられます。独自トークンを保有することでさらに手数料割引を受けられる場合もあります。

3. 高レバレッジ取引
最大100倍以上のレバレッジで取引でき、少額の資金で大きなポジションを持つことができます。ゼロカットシステムにより、損失は証拠金までに限定されます。

メリットに伴うリスクも十分に理解する必要があります

これらのメリットは確かに魅力的ですが、それに伴うリスクも十分に理解する必要があります。

デメリット5つ

海外取引所のデメリットは、メリットを上回る重大なものです。

  • 法的保護なし:金融庁未登録のため、トラブル時に日本の法律による保護を受けられません。
  • ハッキングリスク:取引所が破綻やハッキングに遭った場合、資産を失う可能性が高くなります。
  • 税務の複雑さ:取引履歴の取得が困難で、確定申告が複雑になります。税理士への相談が必要になることも。
  • 出金トラブル:突然の出金拒否やアカウント凍結が発生するリスクがあります。
  • 規制リスク:アプリストアからの削除や、日本人向けサービスの突然の停止など、規制強化により使えなくなる可能性があります。

初心者や大切な資産を預ける場合は国内取引所を強くおすすめします

これらのデメリットは、メリットを享受するために受け入れなければならないリスクです。特に初心者や大切な資産を預ける場合は、国内取引所の利用を強くおすすめします。

海外取引所を使わずに投資する方法|国内取引所の活用

海外取引所を使わなくても、国内取引所で十分に仮想通貨投資を楽しむことができます。ここでは、国内取引所を活用した投資方法を紹介します。

国内取引所でも50銘柄以上取引できる

最近の国内取引所は取扱銘柄数を大幅に増やしており、主要なアルトコインはほぼ網羅されています

Binance Japanは50種類以上、BitTradeは47銘柄、OKJは49銘柄を取り扱い

ビットコイン、イーサリアムはもちろん、リップル、ソラナ、ポリゴンなど人気銘柄も取引可能です。これらの取引所は金融庁登録済みの国内業者であり、安全性と利便性を両立しています。多くの投資家にとっては、国内取引所の銘柄ラインナップで十分な選択肢があると言えるでしょう。

ステーキング・レンディングで増やせる

国内取引所でも、保有している仮想通貨を預けて利息を得るサービスが充実しています

SBI VCトレードは14銘柄でステーキング対応、BITPOINTは国内最高水準の利率

OKJではFlashDealsという高利回りサービスも提供されています。これらのサービスを利用すれば、取引をしなくても保有資産を増やすことができます。金融庁の監督下で運営されているため、海外取引所のステーキングサービスよりも安全性が高いと言えます。

安全性と利便性を両立できる

国内取引所を利用する最大のメリットは、安全性と利便性の両立です。

金融庁の監督により、顧客資産の分別管理や定期的な監査が義務付けられている

万が一取引所が破綻した場合でも、一定の資産保護が期待できます。また、日本語サポートが充実しており、トラブル時にすぐに相談できます。税務計算も国内取引所であれば取引履歴を簡単に取得でき、確定申告がスムーズに行えます。

安全性を犠牲にして海外取引所を利用するより、国内取引所で安心して投資を続ける方が長期的には賢明

初心者におすすめの国内取引所3社

仮想通貨投資を始める方におすすめの国内取引所を3社紹介します。

GMOコイン
各種手数料が無料で、コストを抑えて取引できます。GMOインターネットグループの運営で信頼性が高く、ステーキングにも対応しています。22銘柄を取引でき、初心者から上級者まで幅広く利用されています。

SBI VCトレード
SBIグループ運営の安心感があり、入出金手数料が完全無料です。34銘柄を取り扱い、ステーキングは14銘柄に対応しています。レンディングサービスも充実しており、保有資産を増やす選択肢が豊富です。

BitTrade
取扱銘柄数47種類と国内最多級で、取引所手数料も無料です。2円から取引可能なため、少額から始めたい初心者に最適です。コールドウォレット100%管理で、セキュリティ面でも安心できます。

詳細は各取引所の公式サイトでご確認ください

海外取引所を使う場合の注意点|自己責任で

それでも海外取引所を利用したい場合は、以下の注意点を必ず守ってください。リスクを完全に回避することはできませんが、被害を最小限に抑えることができます。

金融庁の無登録業者警告を確認する

海外取引所を利用する前に、金融庁の無登録業者警告リストを必ず確認してください

警告を受けている業者は、法令違反の状態で営業を続けているため、特にリスクが高い

金融庁は、無登録で日本人向けにサービスを提供している業者に対して定期的に警告を発しています。警告を受けている業者は、法令違反の状態で営業を続けているため、特にリスクが高いと言えます。

出典:金融庁「暗号資産関連」

警告を受けている業者でも利用自体は違法ではありませんが、トラブルが発生した際に日本の法律で保護されないことを理解しておく必要があります。

少額から始める

海外取引所を利用する場合は、必ず少額から始めてください

全資産を海外取引所に預けることは絶対に避けるべき

仮に取引所が破綻したり、アカウントが凍結されたりしても、生活に影響が出ない範囲の金額に留めましょう。複数の取引所に分散して資産を管理することも重要です。1つの取引所に集中させると、その取引所にトラブルが発生した際に全資産を失うリスクがあります。

セキュリティ設定を徹底する

海外取引所を利用する際は、セキュリティ設定を徹底してください

必ず二段階認証(2FA)を設定し、可能であればハードウェアキーを使用しましょう。パスワードは他のサービスと使い回さず、複雑なものを設定してください。

出金先アドレスのホワイトリスト機能がある場合は必ず利用し、不正な出金を防ぎましょう。また、大きな金額を取引所に置きっぱなしにせず、定期的に自分のウォレットに移すことも検討してください。

税務申告の準備をする

海外取引所を利用する場合は、税務申告の準備を怠らないでください

取引履歴は定期的にエクスポートし、バックアップを取っておきましょう。取引所が突然サービスを停止した場合、履歴を取得できなくなる可能性があります。仮想通貨の税金計算は複雑なため、税理士への相談も検討してください。計算ツールを活用することで、ある程度自動化することも可能です。

出典:国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱い」

2027年からはCARFにより海外取引所の取引情報も国税庁に共有されるため、申告漏れは避けましょう

トラブル時の相談先を把握する

万が一トラブルに遭った場合の相談先を事前に把握しておきましょう

金融庁の金融サービス利用者相談室、消費者ホットライン、国民生活センターなどが相談窓口となります。ただし、海外業者相手では実効的な解決が困難なケースがほとんどです。

海外業者への責任追及は極めて難しく、費用対効果が見合わない場合が多い

弁護士への相談も選択肢ですが、海外業者への責任追及は極めて難しく、費用対効果が見合わない場合が多いことを理解しておいてください。最も重要なのは、トラブルに遭わないよう事前にリスクを理解し、慎重に行動することです。

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海外取引所に関するよくある質問

海外取引所は違法ですか?

海外取引所の利用自体は違法ではありません。

ただし、海外取引所は金融庁への登録を受けずに日本人向けサービスを提供しているため、資金決済法に違反している状態です。利用者が罰せられることはありませんが、トラブルが発生しても法的保護を受けられません。

出典:金融庁「暗号資産関連」

「違法ではないが推奨されない」というのが正確な表現です。

海外取引所で稼いだ利益の税金はどうなりますか?

海外取引所で得た利益も、国内取引所と同様に課税対象となります。

仮想通貨の売却益は雑所得として総合課税の対象となり、最大55%(所得税45%+住民税10%)の税率が適用されます。年間20万円を超える利益がある場合は確定申告が必須です。

出典:国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱い」

「海外だからバレない」という考えは危険です。2027年からはCARFにより取引情報が国税庁に共有されます。

海外取引所でハッキング被害に遭ったらどうすればいいですか?

海外取引所でハッキング被害に遭った場合、補償はほぼ期待できません。

まずは取引所のカスタマーサポートに連絡し、被害状況を報告してください。ただし、海外取引所には補償義務がないため、資産が戻ってくる可能性は低いと考えておくべきです。

警察への被害届提出や弁護士への相談も選択肢ですが、海外業者相手では実効的な解決が難しいのが現実です。最も重要なのは、被害に遭わないよう事前にセキュリティ対策を徹底することです。

VPNを使えば海外取引所を安全に使えますか?

VPNの使用は、多くの取引所で規約違反とされています。

海外取引所の多くは、利用規約でVPNの使用を禁止しています。VPNを使って日本からのアクセスを隠した場合、規約違反としてアカウントが凍結され、資産を失う可能性があります。

VPNを使っても法的リスクや取引所の破綻リスクは回避できません。安全性を求めるなら、国内取引所の利用が最善の選択です。

国内取引所から海外取引所への送金はできますか?

トラベルルールの影響により、国内取引所から海外取引所への直接送金が制限される場合があります。

2023年6月からトラベルルールが導入され、国内取引所は送金時に受取人情報を通知する義務が課されました。送金先の取引所が対応していない場合や、異なる通知システムを採用している場合は送金ができません。

多くの国内取引所では、プライベートウォレット(MetaMaskなど)を経由することで海外取引所への送金が可能ですが、送金手数料が2回分かかることになります。

海外取引所の口座開設は難しいですか?

海外取引所の口座開設は、比較的簡単に行えます。

メールアドレスとパスワードを登録するだけで取引を始められる取引所もあります。ただし、一定額以上の出金を行うには本人確認(KYC)が必要になります。

日本語対応している取引所であれば、国内取引所とほぼ同じ手順で口座開設できます。ただし、口座開設が簡単だからといって、リスクが低いわけではありません。

海外取引所のおすすめランキングはありますか?

本記事では、海外取引所を推奨しない立場を取っています。

海外取引所は金融庁未登録であり、法的保護を受けられないリスクがあります。ランキング形式で紹介することは、読者に誤った判断を促す可能性があるため控えさせていただきます。

安全に仮想通貨投資を行いたい場合は、金融庁登録済みの国内取引所の利用をおすすめします。

Binance Japanは海外取引所ですか?

Binance Japanは金融庁登録済みの国内取引所です。

グローバル版のBinanceとは別の事業者で、登録番号は「関東財務局長 第00031号」です。国内の法律に基づいて運営されており、顧客資産の分別管理なども義務付けられています。

出典:金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」

Binance Japanは50種類以上の銘柄を取り扱い、国内取引所の中でも取扱銘柄数が多いのが特徴です。安全性と利便性を両立した国内取引所として利用できます。

海外取引所に関してよく寄せられる質問にお答えします。

まとめ

海外仮想通貨取引所は、取扱銘柄の多さや手数料の安さなど魅力的な面もありますが、金融庁未登録のため法的保護を受けられないという重大なリスクがあります。FTX破綻のような事例が示すように、ハッキングや取引所の破綻時に資産を失う可能性が高く、出金拒否やアカウント凍結のリスクも存在します。

さらに、2025年2月にはBybitやBitgetなどの主要海外取引所アプリがApp Storeから削除されるなど、規制強化の動きが加速しています。Bybitは2026年7月に日本人向けサービスを終了予定であり、今後も同様の動きが続く可能性が高いでしょう。

一方、国内取引所はBinance Japanで50銘柄以上、BitTradeで47銘柄、OKJで49銘柄を取り扱うなど、取扱銘柄数を大幅に増やしています。ステーキングやレンディングサービスも充実しており、海外取引所を使わなくても十分に投資を楽しむことができます。金融庁の監督下で顧客資産の分別管理が義務付けられており、安全性も確保されています。

投資判断は慎重に行い、ご自身のリスク許容度に合わせた取引所を選んでください

仮想通貨投資において最も重要なのは、資産を守りながら長期的に投資を続けることです。短期的な利益を求めて海外取引所を利用するよりも、国内取引所で安全に投資を続ける方が賢明な選択と言えるでしょう。

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SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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