新NISAはいつから?始めるタイミングと損しない方法を解説

証券口座を複数持つことを検討していませんか。
実は、証券口座は何社でも開設できます。
複数の証券会社を使い分けることで、各社の強みを活かした効率的な投資が可能になります。
この記事では、証券会社を2つ持ちするメリット・デメリット、おすすめの組み合わせ、実践的な使い分け方法まで詳しく解説します。
複数口座の管理方法や確定申告のやり方も分かるので、安心して複数口座を活用できるようになります。
目次
証券口座は2つ以上持てる?
証券口座を複数持つことは法律上まったく問題ありません。
ただし、NISA口座とiDeCo口座には制約があります。
ここでは、複数口座開設のルールと注意点を詳しく説明します。
証券口座は、個人が何社でも自由に開設できます。
金融商品取引法では、複数の証券会社で口座を持つことに制限はありません。
実際に、投資経験者の多くが2社以上の証券口座を保有しています。
複数口座開設のメリット
A社では国内株式、B社では米国株式というように、商品ごとに使い分けが可能
口座開設や口座維持に費用はかからない
各社の強みを活かした投資ができる
ただし、同じ証券会社で複数の口座を開設することは基本的にできません。
1つの証券会社につき1人1口座が原則です。
NISA口座は、1人につき1つの金融機関でしか開設できません。
複数の証券会社でNISA口座を持つことはできないため、どの証券会社でNISA口座を開設するかは慎重に選ぶ必要があります。
2024年から始まった新NISA制度では、つみたて投資枠と成長投資枠の2つがありますが、これらは同じ金融機関で管理されます。
新NISA制度の投資枠
つみたて投資枠:年間120万円
成長投資枠:年間240万円
非課税保有限度額:1,800万円(うち成長投資枠1,200万円)
NISA口座は年に1回、金融機関を変更することができます。
ただし、その年に既にNISA口座で買付を行っている場合は、翌年まで変更できません。
iDeCo(個人型確定拠出年金)も、NISA口座と同様に1人1口座しか開設できません。
複数の金融機関でiDeCo口座を持つことはできないため、商品ラインナップや手数料を比較して慎重に選ぶ必要があります。
iDeCo口座も年に1回、金融機関を変更することができます。
ただし、変更には手数料がかかる場合があり、運用中の資産を移換する手続きも必要です。
複数の証券口座を持つ場合でも、iDeCo口座はメインで使う証券会社に開設するのがおすすめです。
証券会社を2つ持ちする5つのメリット
証券会社を複数持つことには、投資効率を高めるさまざまなメリットがあります。
ここでは、実際に複数口座を活用している投資家が感じている主なメリットを5つ紹介します。
証券会社ごとに得意分野が異なるため、複数の口座を持つことで各社の強みを最大限に活かせます。
例えば、SBI証券は国内株式の取扱銘柄数が多く、マネックス証券は米国株の手数料が安いといった特徴があります。
投資信託の取扱本数
SBI証券:約2,600本
楽天証券:約2,550本
特定のファンドは一部の証券会社でしか取り扱っていない場合もある
取引ツールや分析機能も証券会社ごとに特色があります。
楽天証券の「MARKET SPEED II」は高機能な取引ツールとして人気があり、岡三証券は詳細な企業分析レポートを提供しています。
IPO(新規公開株)投資では、複数の証券会社から申し込むことで当選確率を大幅に上げることができます。
IPOは人気が高く、1社だけでは当選が難しいため、複数口座の活用が効果的です。
主要証券会社のIPO実績(2024年)
SBI証券:取扱78銘柄、主幹事12社
SMBC日興証券:取扱52銘柄、主幹事22社
IPOの抽選方式も証券会社ごとに異なります。
SBI証券はIPOチャレンジポイント制度があり、外れた回数に応じてポイントが貯まります。
SMBC日興証券は完全平等抽選を採用しており、資金量に関係なく当選チャンスがあります。
証券会社のシステムトラブルは、予期せず発生することがあります。
複数の証券口座を持っていれば、1社がシステムダウンしても他社で取引を続けられるため、投資機会を逃すリスクを減らせます。
2020年のコロナショックや2024年の急激な相場変動時には、一部の証券会社でシステムトラブルが発生しました。複数口座があれば、このような緊急時にも対応できます。
また、証券会社によってメンテナンス時間が異なります。
夜間取引やPTS(私設取引システム)の対応状況も異なるため、複数の口座を持つことで取引可能な時間帯を広げることができます。
長期投資用と短期取引用、積立投資用とIPO投資用など、投資スタイル別に口座を分けることで資産管理がしやすくなります。
目的ごとに口座を使い分けることで、投資戦略が明確になり、感情的な判断を防げます。
例えば、メイン口座では新NISAを活用した長期積立投資を行い、サブ口座では個別株の短期取引を行うという使い分けができます。
長期投資の資産と短期取引の資産を分けることで、全体のパフォーマンスを正確に把握できます。
確定申告の際にも、口座を分けておくとメリットがあります。特定口座(源泉徴収あり)を複数持つことで、損益通算を効率的に行えます。
証券会社によって手数料体系が異なるため、取引内容に応じて使い分けることで手数料を最小化できます。
国内株式、米国株式、投資信託など、商品ごとに最も手数料が安い証券会社を選ぶことで、長期的なコスト削減につながります。
手数料の使い分け例
国内株式:SBI証券・楽天証券(原則無料)
米国株式:マネックス証券(買付手数料実質無料)
投資信託:多くのネット証券で購入手数料無料
クレジットカード積立のポイント還元率も比較して、最もお得な組み合わせを選びましょう。
証券会社を2つ持ちする4つのデメリット
複数の証券口座を持つことにはメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
ここでは、実際に複数口座を運用する際に注意すべき点を正直に説明します。
複数の証券会社に資産が分散すると、全体の資産状況を把握するのが難しくなります。
各証券会社のサイトやアプリを個別に確認する必要があり、資産全体のバランスやパフォーマンスを把握するのに手間がかかります。
特に、投資信託や個別株を複数の口座で保有している場合、同じ銘柄を重複して購入してしまうリスクもあります。
この問題を解決するには、資産管理アプリの活用が効果的です。
マネーフォワードMEやMoneytreeなどのアプリは、複数の証券口座を一元管理できます。
複数の証券口座で取引を行うと、確定申告が必要になる場合があります。
特定口座(源泉徴収あり)を選択していれば基本的に確定申告は不要ですが、複数口座で損益通算をする場合は確定申告が必要です。
例えば、A社の口座で利益が出てB社の口座で損失が出た場合、確定申告をすることで損益を相殺し、A社で源泉徴収された税金の還付を受けられます。
確定申告が必要かどうかは、年間の取引状況や所得によって異なります。
不安な場合は、税理士に相談することをおすすめします。
多くの証券会社では、取引や保有残高に応じてポイントが貯まります。
しかし、複数の証券会社を使い分けると、ポイントが分散して還元率が下がる可能性があります。
主要証券会社のポイント
SBI証券:Vポイント・Pontaポイント・dポイント・JALマイル・PayPayポイント
楽天証券:楽天ポイント
ポイント還元を最大化するには、メイン口座を決めて積立投資や保有資産を集中させることが効果的です。
サブ口座はIPO投資や特定の商品取引に限定するなど、目的を明確にして使い分けましょう。
証券口座が増えると、それぞれのID・パスワードを管理する必要があります。
セキュリティの観点から、各口座で異なるパスワードを設定することが推奨されますが、管理が煩雑になります。
パスワードを忘れてしまうと、再発行の手続きに時間がかかり、急いで取引したい時に困ることがあります。
ID・パスワード管理には、パスワード管理ツールの活用がおすすめです。
1PasswordやBitwardenなどのツールを使えば、複数の口座情報を安全に管理できます。
2つ持ちにおすすめの証券会社の組み合わせ5パターン
投資目的によって、最適な証券会社の組み合わせは異なります。
ここでは、目的別におすすめの組み合わせを5つのパターンで紹介します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
手数料を最小限に抑えたい方には、SBI証券と楽天証券の組み合わせが最適です。
両社とも国内株式の現物取引手数料が原則無料で、投資信託の購入手数料も無料です。
SBI証券の特徴
投資信託の取扱本数:約2,600本(業界最多クラス)
米国株式:約5,000銘柄
三井住友カード積立で最大5%のポイント還元
楽天証券の特徴
楽天カード積立で楽天ポイントが貯まる
貯まったポイントは投資信託の購入に使える
取引ツール「MARKET SPEED II」が高機能

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
IPO投資で当選確率を上げたい方には、SBI証券とSMBC日興証券の組み合わせがおすすめです。
両社ともIPOの取扱銘柄数が多く、主幹事実績も豊富なため、多くのIPOに申し込むチャンスがあります。
SBI証券のIPO実績
年間78銘柄のIPOを取り扱い
主幹事実績:年間12社
IPOチャレンジポイント制度で当選確率アップ
SMBC日興証券のIPO実績
年間52銘柄のIPOを取り扱い
主幹事実績:年間22社(非常に豊富)
完全平等抽選で資金量に関係なく当選チャンス

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
米国株投資に力を入れたい方には、マネックス証券とSBI証券の組み合わせが最適です。
両社とも米国株の取扱銘柄数が多く、手数料も競争力があります。
マネックス証券の米国株サービス
米国株の買付手数料が実質無料(キャッシュバック)
取扱銘柄数:約5,000銘柄
米国株専用アプリ「トレードステーション米国株」
SBI証券の米国株サービス
取扱銘柄数:約5,000銘柄
定期買付サービスで自動積立投資が可能
為替手数料:片道4銭(業界最安水準)

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
ポイント投資を活用したい方には、楽天証券とSBI証券の組み合わせがおすすめです。
両社ともポイントプログラムが充実しており、貯まったポイントを投資に活用できます。
楽天証券のポイントプログラム
楽天カード積立で最大1%の楽天ポイント
貯まったポイントは投資信託やポイント投資に使える
楽天市場での買い物でポイント還元率アップ
SBI証券のポイントプログラム
Vポイント・Pontaポイント・dポイント・JALマイル・PayPayポイントから選択
三井住友カード積立で最大5%のポイント還元
貯まったポイントは投資信託の購入に使える

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 251銘柄 ※2025年2月28日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
高機能な分析ツールを使いたい方には、岡三証券と楽天証券の組み合わせがおすすめです。
両社とも取引ツールや情報提供サービスが充実しており、詳細な分析に基づいた投資判断が可能です。
岡三証券の分析ツール
企業分析レポートや投資情報が充実
取引ツール「岡三ネットトレーダー」は高度なテクニカル分析機能
IPO取扱:年間32銘柄、主幹事4社
楽天証券の分析ツール
「MARKET SPEED II」はリアルタイムの株価情報と高度なチャート分析
初心者でも使いやすいインターフェース
投資情報やマーケットニュースが充実
メイン口座とサブ口座の使い分け方
複数の証券口座を効果的に活用するには、メイン口座とサブ口座の役割を明確にすることが重要です。
ここでは、実践的な資金配分の方法と使い分けのポイントを解説します。
メイン口座では、長期的な資産形成を目的とした投資を中心に行いましょう。
新NISAのつみたて投資枠を活用した投資信託の積立や、成長投資枠での個別株投資など、じっくりと資産を育てる投資に適しています。
メイン口座には、取扱商品が豊富で手数料が安い証券会社を選びましょう。SBI証券や楽天証券は、投資信託の取扱本数が多く、クレジットカード積立でポイントも貯まるためメイン口座に最適です。
資金配分の目安としては、投資資金全体の70~80%をメイン口座に集中させるのがおすすめです。
例えば、投資資金が300万円ある場合、210万~240万円をメイン口座で運用します。
サブ口座では、短期的な取引やIPO投資など、メイン口座とは異なる投資スタイルを実践しましょう。
個別株の短期売買やIPOの申込など、タイミングを重視する投資に活用します。
サブ口座に適した証券会社
IPO投資:SMBC日興証券、みずほ証券(主幹事実績が豊富)
短期売買:取引ツールが充実した証券会社
資金配分の目安としては、投資資金全体の20~30%をサブ口座に配分します。
例えば、投資資金が300万円ある場合、60万~90万円をサブ口座で運用します。
投資額によって、メイン口座とサブ口座の資金配分は異なります。
ここでは、投資額別の具体的な資金配分例を紹介します。
複数口座の資産管理を楽にする3つの方法
複数の証券口座を持つと資産管理が煩雑になりがちですが、適切なツールや方法を活用すれば効率的に管理できます。
ここでは、複数口座の資産管理を楽にする実践的な方法を3つ紹介します。
複数の証券口座を一元管理するには、資産管理アプリの活用が最も効果的です。
マネーフォワードME、Moneytree、Zaimなどのアプリは、複数の証券口座を自動で連携し、資産残高や損益をリアルタイムで確認できます。
マネーフォワードMEは、SBI証券、楽天証券、マネックス証券など主要な証券会社に対応しています。口座を連携すれば、自動で資産残高や保有銘柄を取得し、グラフやチャートで資産状況を可視化してくれます。
Moneytreeも複数の証券口座に対応しており、シンプルで使いやすいインターフェースが特徴です。
無料プランでも十分な機能が使えるため、まずは無料で試してみるのがおすすめです。
資産管理アプリに抵抗がある方や、より詳細な管理をしたい方には、ExcelやGoogleスプレッドシートでの記録がおすすめです。
自分でカスタマイズできるため、必要な情報だけを管理できます。
Googleスプレッドシートを使えば、GOOGLEFINANCE関数で株価を自動取得できます。
例えば「=GOOGLEFINANCE(“TYO:7203”)」と入力すれば、トヨタ自動車の株価をリアルタイムで表示できます。
複数の証券口座を安全に管理するには、ID・パスワード管理ツールの活用が不可欠です。
1Password、Bitwarden、LastPassなどのツールを使えば、複数の口座情報を安全に保管し、簡単にログインできます。
パスワード管理ツールは、強力な暗号化技術で情報を保護するため、紙にメモするよりもはるかに安全です。マスターパスワード1つを覚えるだけで、すべての口座にアクセスできます。
1Passwordは世界中で広く使われているパスワード管理ツールで、セキュリティレベルが非常に高いと評価されています。
Bitwardenはオープンソースで無料プランでも十分な機能が使えます。
複数口座での確定申告・損益通算のやり方
複数の証券口座で取引を行う場合、確定申告や損益通算の方法を理解しておくことが重要です。
適切に手続きを行えば、税金の還付を受けられる場合もあります。
特定口座(源泉徴収あり)を選択していれば、証券会社が自動で税金を計算し、源泉徴収してくれるため、基本的に確定申告は不要です。
複数の証券口座すべてで特定口座(源泉徴収あり)を選択していれば、確定申告の手間を省けます。
特定口座(源泉徴収あり)の特徴
利益が出た場合に20.315%の税金が自動で差し引かれる
損失が出た場合は、その年の他の取引の利益と自動で相殺
年間取引報告書も証券会社が作成
ただし、複数の証券口座で損益が分かれている場合(A社で利益、B社で損失など)は、確定申告をすることで損益通算ができ、税金の還付を受けられる可能性があります。
複数の証券口座で損益が分かれている場合、確定申告をすることで損益通算ができます。
損益通算とは、利益と損失を相殺して税金を計算し直す制度です。
損益通算の具体例
A社の口座で50万円の利益、B社の口座で30万円の損失
A社では利益50万円に対して約10万円(20.315%)の税金が源泉徴収
確定申告で損益通算すると、実際の利益は20万円(50万円-30万円)
税金は約4万円で済み、差額の約6万円が還付される
損益通算は、同じ年の取引であれば、株式、投資信託、ETFなど、すべての上場株式等の譲渡所得を合算できます。
また、損失が利益を上回る場合は、翌年以降3年間、損失を繰り越すこともできます。
複数の証券口座で確定申告をする場合の具体的な手順を説明します。
確定申告は毎年2月16日から3月15日までの期間に行います。
証券会社を2つ持ちする際の注意点
複数の証券口座を効果的に活用するには、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。
ここでは、失敗を防ぐための実践的なアドバイスを紹介します。
証券会社では、新規口座開設時にお得なキャンペーンを実施していることが多くあります。
キャンペーンを活用すれば、数千円から数万円相当のポイントやキャッシュバックを受け取れるため、口座開設のタイミングは重要です。
SBI証券や楽天証券では、新規口座開設と取引で数千ポイントがもらえるキャンペーンを定期的に実施しています。口座開設前に各社の公式サイトでキャンペーン情報を確認しましょう。
キャンペーンの条件は証券会社によって異なります。
口座開設だけでポイントがもらえる場合もあれば、一定額以上の入金や取引が必要な場合もあります。
複数の証券口座を開設した後、使わない口座が出てくることもあります。
使わない口座を放置すると、管理が煩雑になるだけでなく、セキュリティリスクも高まります。
長期間取引がない口座は、休眠口座として扱われる場合があります。少なくとも年に1回はログインして、口座の状態を確認しましょう。
口座を解約する場合は、保有している株式や投資信託をすべて売却または移管してから手続きを行います。
解約手続きは証券会社のサイトまたは電話で行えます。
証券会社が倒産した場合、預けている資産はどうなるのか心配になる方もいるでしょう。
実は、証券会社は顧客の資産を自社の資産と分別管理することが法律で義務付けられているため、倒産しても顧客の資産は保護されます。
万が一、分別管理が適切に行われていなかった場合でも、日本投資者保護基金が1人あたり1,000万円まで補償してくれます。主要な証券会社はすべて日本投資者保護基金に加入しています。
ただし、複数の証券会社に資産を分散させることで、さらにリスクを軽減できます。
1社に資産を集中させるよりも、2~3社に分散させることで、万が一の事態にも対応しやすくなります。
証券口座は法律上、何社でも開設できます。制限はありません。ただし、NISA口座とiDeCo口座は1人1口座までという制約があります。一般的には、管理のしやすさを考えて2~3社程度に絞るのがおすすめです。
基本的に、同じ証券会社で複数の口座を開設することはできません。1つの証券会社につき1人1口座が原則です。ただし、特定口座とNISA口座は同じ証券会社で開設できます。複数の証券会社を使い分けることで、投資の選択肢を広げましょう。
NISA口座は1人1口座までしか開設できません。複数の証券会社でNISA口座を持つことはできないため、どの証券会社でNISA口座を開設するかは慎重に選ぶ必要があります。年に1回、金融機関を変更することは可能です。
すべての口座で特定口座(源泉徴収あり)を選択していれば、基本的に確定申告は不要です。ただし、複数の口座で損益が分かれている場合、確定申告をすることで損益通算ができ、税金の還付を受けられる可能性があります。
口座を複数持つこと自体に手数料はかかりません。口座開設費用や口座維持費用は無料の証券会社がほとんどです。むしろ、取引内容に応じて手数料が安い証券会社を使い分けることで、手数料を最小化できます。
ほとんどの証券会社では、口座開設費用や口座維持費用は無料です。取引をしなければ費用は一切かかりません。ただし、取引を行う際には、売買手数料や為替手数料などがかかる場合があります。
証券会社は顧客の資産を自社の資産と分別管理することが法律で義務付けられているため、倒産しても顧客の資産は保護されます。万が一、分別管理が適切に行われていなかった場合でも、日本投資者保護基金が1人あたり1,000万円まで補償してくれます。
複数の証券口座を持っている場合、相続手続きは各証券会社ごとに行う必要があります。相続人は、被相続人が保有していた証券口座をすべて把握し、各証券会社に連絡して手続きを進めます。事前に家族に証券口座の情報を共有しておくと、相続手続きがスムーズになります。
証券口座は何社でも開設でき、複数の証券会社を使い分けることで投資効率を大幅に高められます。
各証券会社の強みを活かし、IPO投資の当選確率を上げたり、手数料を最小化したり、システムトラブル時のリスク分散ができるなど、多くのメリットがあります。
一方で、資産管理が複雑になる、確定申告が必要になる場合がある、ポイントが分散するなどのデメリットもあります。
資産管理アプリやパスワード管理ツールを活用することで、これらのデメリットを軽減できます。
投資目的に応じて最適な証券会社の組み合わせを選び、メイン口座とサブ口座の役割を明確にすることが成功の鍵です。
手数料重視ならSBI証券×楽天証券、IPO投資ならSBI証券×SMBC日興証券など、目的別に組み合わせを選びましょう。
複数の証券口座を効果的に活用することで、投資の選択肢が広がり、より効率的な資産形成が可能になります。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくは各証券会社にご確認ください。
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