会社設立のミチシルベ

証券会社選びで迷っていませんか。

初めて投資を始めるとき、どの証券会社を選べばいいのか分からないという声をよく聞きます。

手数料、取扱商品、ツールの使いやすさなど、比較するポイントはたくさんあります。

この記事では、初心者が失敗しない証券会社の選び方を、具体的な比較ポイントとともに解説します。

自分に合った証券会社を見つけて、安心して投資を始めましょう。

良い証券会社とは？｜選ぶ基準を知ろう

良い証券会社とは、自分の投資スタイルや目的に合った会社のことです。手数料が安いだけでなく、取扱商品の豊富さ、ツールの使いやすさ、サポート体制など、総合的に判断する必要があります。

良い証券会社の3つの条件

良い証券会社には、共通する3つの条件があります。

金融庁:金融商品取引法の概要

これは投資家にとって大きな安心材料になります。

3つ目は、自分の投資目的に合ったサービスを提供していることです。NISA口座を開設したいのか、米国株に投資したいのか、少額から始めたいのか。目的によって最適な証券会社は変わってきます。

この3つの条件を満たす証券会社の中から、具体的な比較ポイントを見て選んでいきましょう。

自分に合った証券会社を見つけるには

自分に合った証券会社を見つけるには、まず投資の目的を明確にすることが大切です。

老後の資産形成なのか、短期的な利益を狙うのか、目的によって選ぶべき証券会社は異なります。

次に、月にどれくらいの金額を投資できるかを考えましょう。少額から始めたい人には、100円から積立投資ができる証券会社がおすすめです。

まとまった資金がある人は、取引ツールが充実した証券会社を選ぶとよいでしょう。

投資経験も重要な判断基準です。初心者の方は、サポート体制が充実していて、初心者向けの情報提供が豊富な証券会社を選ぶと安心です。

経験者の方は、高度な分析ツールや豊富な商品ラインナップを重視するとよいでしょう。

普段使っているポイントサービスも考慮に入れましょう。楽天ポイントを貯めている人は楽天証券、Pontaポイントを使っている人はSBI証券や三菱UFJeスマート証券を選ぶと、ポイントを投資に活用できます。

証券会社を選ぶ5つのポイント｜比較すべき項目

証券会社を選ぶときは、5つのポイントを比較しましょう。

手数料、取扱商品、取引ツール、サポート体制、会社の信頼性です。これらを総合的に判断することで、自分に最適な証券会社が見つかります。

手数料の安さ｜コストを抑える

手数料は投資のコストに直結するため、しっかり比較したいポイントです。

現物取引の手数料は、証券会社によって大きく異なります。SBI証券や楽天証券は現物取引の手数料が原則無料で、初心者にも優しい設定です。

自分の取引スタイルに合わせて選びましょう。

信用取引の手数料も確認しておきましょう。信用取引を利用する予定がある人は、この手数料の違いが大きな差になります。

取扱商品の豊富さ｜投資の選択肢

投資信託、国内株式、米国株、IPOなど、どんな商品に投資したいかによって選ぶべき証券会社は変わります。

投資信託の本数が多い証券会社は、SBI証券の約2,600本、楽天証券の約2,550本です。

米国株に投資したい人は、取扱銘柄数を確認しましょう。SBI証券やマネックス証券は約5,000銘柄を取り扱っており、米国株投資に強みがあります。

IPO（新規上場株）に興味がある人は、IPOの取扱実績を見ましょう。SBI証券は2024年に78銘柄を取り扱い、主要ネット証券の中でも多くの実績があります。

取引ツールの使いやすさ｜操作性

毎日使う取引ツールの使いやすさは、投資の継続に大きく影響します。

スマホアプリの操作性、チャートの見やすさ、注文のしやすさなどを確認しましょう。

PC用の取引ツールも重要です。本格的に投資をする人は、高機能なツールが使える証券会社を選びましょう。

サポート体制｜困ったときの安心感

初心者にとって、サポート体制の充実度は重要です。

電話やチャットでのサポートがあるか、対応時間は何時までか、確認しておきましょう。

松井証券は、初心者向けのサポートが手厚いことで知られています。操作方法が分からないときや、トラブルが起きたときに相談できる窓口があると安心です。

会社の信頼性｜安全に取引できるか

証券会社の信頼性は、安全に取引するための基本です。

金融庁に登録された業者であること、投資者保護基金に加入していることを確認しましょう。

金融庁:金融商品取引法の概要

口座開設数が多い証券会社は、それだけ多くの投資家に選ばれている証拠です。

SBI証券は約1,500万口座、楽天証券は約1,200万口座を誇り、業界をリードしています。

大手金融グループに属している証券会社も、経営の安定性という点で安心感があります。三菱UFJeスマート証券や野村證券などは、その例です。

初心者におすすめの証券会社5社｜特徴を比較

ここでは、初心者におすすめの証券会社5社を紹介します。

それぞれの特徴を理解して、自分に合った証券会社を選びましょう。

SBI証券｜国内最大手の安心感

SBI証券は、口座開設数約1,500万口座を誇る国内最大手のネット証券です。

手数料の安さ、取扱商品の豊富さ、取引ツールの充実度など、すべての面でバランスが取れています。

Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALポイント、PayPayポイントなど、複数のポイントサービスに対応しているのも魅力です。

自分が普段使っているポイントを投資に活用できます。

口座開設は最短翌営業日で完了し、すぐに取引を始められます。迷ったらSBI証券を選んでおけば間違いないでしょう。

楽天証券｜楽天ポイントが貯まる

楽天証券は、楽天経済圏を利用している人に特におすすめの証券会社です。

楽天ポイントを使って投資ができるだけでなく、取引でポイントが貯まる仕組みも充実しています。

楽天カードでクレカ積立をすると、積立額に応じて楽天ポイントが貯まります。

普段から楽天サービスを使っている人は、ポイントを効率よく貯められるでしょう。

口座開設は最短翌営業日で完了します。楽天経済圏の一員として、投資を始めてみませんか。

マネックス証券｜米国株に強い

マネックス証券は、米国株投資に力を入れている証券会社です。

約5,000銘柄の米国株を取り扱っており、米国市場に投資したい人に最適です。

マネックスポイントやdポイントが貯まる仕組みもあり、ポイント投資にも対応しています。

口座開設は最短2営業日で完了します。米国株に興味がある人は、マネックス証券を検討してみましょう。

松井証券｜25歳以下は手数料無料

松井証券は、25歳以下の投資家に特に優しい証券会社です。

25歳以下なら現物取引・信用取引の手数料が無料になるため、若い世代の資産形成を応援しています。

25歳以上の人でも、1日の約定金額が50万円までなら手数料無料です。

少額から投資を始めたい人にとって、コストを気にせず取引できるのは大きなメリットです。

口座開設は最短即日で完了します。若い世代の方や、少額から投資を始めたい方におすすめです。

三菱UFJeスマート証券｜三菱UFJグループの安心感

三菱UFJeスマート証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループに属する証券会社です。

大手金融グループの信頼性と、ネット証券の利便性を兼ね備えています。

三菱UFJグループのサービスを利用している人は、ポイントを効率よく活用できます。

口座開設は3～5営業日で完了します。大手グループの安心感を求める人におすすめです。

手数料を比較｜どれくらい違う？

証券会社の手数料は、投資のコストに直結します。

現物取引と信用取引の手数料を比較して、自分の取引スタイルに合った証券会社を選びましょう。

現物取引の手数料

現物取引の手数料は、証券会社によって大きく異なります。

SBI証券と楽天証券は原則無料で、コストを最小限に抑えられます。松井証券も、1日の約定金額が50万円までなら無料です。

マネックス証券は、約定金額に応じて55円～1,070円の手数料がかかります。三菱UFJeスマート証券は、1日定額手数料コースなら100万円以下が無料です。

自分の取引スタイルに合わせて、最適なプランを選んでください。

信用取引の手数料

信用取引の手数料も、証券会社によって異なります。

楽天証券は0円～1,385円、SBI証券は原則無料（一部有料）、松井証券は1日50万円までなら無料です。

マネックス証券は99円～385円、三菱UFJeスマート証券は1日定額手数料コースなら100万円以下が無料です。

手数料以外のコストに注意

手数料以外にも、投資にはさまざまなコストがかかります。

投資信託の信託報酬、為替手数料、出金手数料などです。これらのコストも、長期的には大きな差になります。

米国株を取引する場合は、為替手数料も確認しましょう。証券会社によって、為替手数料は異なります。

頻繁に米国株を取引する人は、為替手数料が安い証券会社を選ぶとよいでしょう。

出金手数料も、証券会社によって無料のところと有料のところがあります。細かいコストですが、積み重なると無視できない金額になります。

取扱商品で選ぶ｜投資したいものがあるか

投資したい商品が取り扱われているかどうかは、証券会社選びの重要なポイントです。

投資信託、米国株、IPO、単元未満株など、自分が投資したい商品を扱っている証券会社を選びましょう。

投資信託｜初心者におすすめ

投資信託は、初心者におすすめの投資商品です。

少額から分散投資ができ、専門家が運用を代行してくれます。

投資信託協会:投資信託の基礎

SBI証券は約2,600本、楽天証券は約2,550本の投資信託を取り扱っています。

品揃えが豊富なので、自分の投資目的に合った商品を見つけやすいです。

つみたてNISA対応の投資信託も、証券会社によって本数が異なります。SBI証券は約271本、楽天証券は約200本、マネックス証券は約217本です。

つみたてNISAで投資を始めたい人は、対応商品の多い証券会社を選びましょう。

米国株｜成長市場に投資

米国株は、世界最大の株式市場に投資できる魅力的な選択肢です。

AppleやAmazon、Microsoftなど、世界的な企業に投資できます。

SBI証券とマネックス証券は約5,000銘柄、楽天証券は約4,500銘柄の米国株を取り扱っています。

米国株に投資したい人は、これらの証券会社がおすすめです。

IPO｜新規上場株に挑戦

IPO（新規上場株）は、企業が初めて株式市場に上場するときに株を購入できる仕組みです。

上場後に株価が上がることが多く、人気の投資方法です。

SBI証券は2024年に78銘柄を取り扱い、豊富な実績があります。楽天証券は56銘柄、マネックス証券と松井証券は54銘柄を取り扱いました。

単元未満株｜少額から始める

単元未満株は、通常100株単位で取引される株式を、1株から購入できるサービスです。

少額から投資を始めたい人に最適です。

SBI証券の「S株」は約3,500銘柄、楽天証券の「かぶミニ®」は約2,100銘柄、マネックス証券の「ワン株」は約1,500銘柄を取り扱っています。

単元未満株なら、数千円から有名企業の株主になれます。少額から投資を始めて、徐々に投資額を増やしていくのもよいでしょう。

NISAで選ぶなら｜税金がお得になる

NISAは、投資で得た利益が非課税になる制度です。

2024年からの新NISAでは、非課税保有限度額が1,800万円に拡大され、より多くの資産を非課税で運用できるようになりました。

金融庁:NISA特設ウェブサイト

新NISAの仕組み

新NISAには、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類があります。

つみたて投資枠は年間120万円まで、成長投資枠は年間240万円まで投資できます。

金融庁:新しいNISA制度について

非課税保有限度額は合計1,800万円で、そのうち成長投資枠は1,200万円までです。

非課税保有期間は無期限なので、長期的な資産形成に最適です。

つみたて投資枠では、金融庁が選定した投資信託やETFに投資できます。成長投資枠では、個別株式や投資信託など、より幅広い商品に投資できます。

NISA対応のおすすめ証券会社

NISA口座を開設するなら、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券がおすすめです。

これらの証券会社は、つみたて投資枠と成長投資枠の両方に対応しています。

SBI証券は、つみたてNISA対応の投資信託が約271本と最も多く、選択肢が豊富です。楽天証券は約200本、マネックス証券は約217本、松井証券は約250本です。

NISA口座での取引は非課税なので、長期的に投資を続けることで、税金面で大きなメリットを得られます。

早めにNISA口座を開設して、資産形成を始めましょう。

口座開設の流れ｜始め方を知ろう

証券会社の口座開設は、オンラインで簡単にできます。

必要な書類を準備して、手順に従って進めていきましょう。

必要な書類

口座開設に必要な書類は、本人確認書類とマイナンバー確認書類です。

本人確認書類は、運転免許証、パスポート、健康保険証などが使えます。

開設の手順

口座開設の手順は、証券会社によって多少異なりますが、基本的な流れは同じです。

まず、証券会社の公式サイトから口座開設の申し込みをします。

次に、本人確認書類とマイナンバー確認書類をアップロードします。スマホで撮影した画像をアップロードするだけなので、簡単です。

申し込み内容を確認して送信すると、証券会社で審査が行われます。審査に通過すると、口座開設完了の通知が届きます。

SBI証券や楽天証券なら、最短翌営業日で口座開設が完了します。

開設後にやること

口座開設が完了したら、まず初期設定を行いましょう。

ログインパスワードの変更、取引暗証番号の設定、メールアドレスの登録などです。

次に、入金方法を確認します。銀行振込、即時入金サービス、自動入金サービスなど、証券会社によってさまざまな入金方法があります。

入金が完了したら、実際に投資を始めましょう。最初は少額から始めて、取引に慣れていくことをおすすめします。

投資信託の積立投資なら、毎月自動で積み立てられるので、初心者でも続けやすいです。

証券会社選びで気をつけたいこと｜失敗しないために

証券会社を選ぶときは、いくつか注意すべきポイントがあります。

リスクを理解し、手数料だけで選ばず、複数口座の活用も検討しましょう。

元本割れのリスクを理解する

金融庁:リスク情報の開示について

リスクを減らすには、分散投資が有効です。複数の銘柄や資産に投資することで、一つの銘柄が下落しても、全体の損失を抑えられます。

日本証券業協会:投資者のためのガイドブック

長期投資もリスクを減らす方法の一つです。短期的には価格が変動しても、長期的には成長が期待できる商品に投資することで、安定したリターンを得られる可能性が高まります。

手数料だけで選ばない

手数料の安さは重要ですが、それだけで証券会社を選ぶのは避けましょう。

取扱商品、取引ツール、サポート体制など、総合的に判断することが大切です。

手数料が安くても、投資したい商品が取り扱われていなければ意味がありません。また、取引ツールが使いにくいと、投資を続けるモチベーションが下がってしまいます。

自分の投資スタイルや目的に合った証券会社を選ぶことが、長期的な投資成功の鍵です。

複数口座を持つのもあり

証券会社の口座は、複数持つこともできます。

用途に応じて使い分けることで、それぞれの証券会社の強みを活かせます。

ただし、口座を増やしすぎると管理が大変になります。最初は1～2社から始めて、必要に応じて口座を増やしていくとよいでしょう。

よくある質問（Q&A）

まとめ

良い証券会社を選ぶには、手数料、取扱商品、取引ツール、サポート体制、会社の信頼性の5つのポイントを比較することが大切です。

自分の投資目的やスタイルに合った証券会社を選びましょう。

初心者には、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、三菱UFJeスマート証券がおすすめです。これらの証券会社は、手数料が安く、取扱商品が豊富で、サポート体制も充実しています。

NISA口座を開設するなら、つみたて投資枠と成長投資枠の両方に対応している証券会社を選びましょう。クレカ積立でポイントが貯まる仕組みも活用すると、よりお得に投資できます。

口座開設はオンラインで簡単にできます。本人確認書類とマイナンバー確認書類を準備して、公式サイトから申し込みましょう。

最短翌営業日で口座開設が完了する証券会社もあります。

証券会社選びで迷ったら、まずはSBI証券か楽天証券を選んでおけば間違いないでしょう。口座開設数が多く、取扱商品も豊富で、初心者にも使いやすい環境が整っています。

なお、投資には元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の責任で行ってください。分散投資や長期投資を心がけ、無理のない範囲で資産形成を進めていきましょう。詳しくは各証券会社の公式サイトでご確認ください。