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住信SBIネット銀行は、手数料の安さやSBI証券との連携で人気のネット銀行ですが、「実際どんな銀行なのか」「他のネット銀行と何が違うのか」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
2025年10月にNTTドコモの連結子会社となり、新ブランド「d NEOBANK」として生まれ変わった住信SBIネット銀行は、三井住友信託銀行とNTTドコモという大手企業の信頼性と、ネット銀行ならではの利便性を兼ね備えています。
この記事では、住信SBIネット銀行の基本情報から具体的なメリット・デメリット、SBI証券との連携方法、ドコモグループ化後の変更点まで、これから口座開設を検討している方に必要な情報をすべて解説します。
ATM手数料や振込手数料を無料にする方法、スマートプログラムのランクアップ術、他のネット銀行との比較など、実践的な活用法もご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
住信SBIネット銀行は、三井住友信託銀行とSBIホールディングスが共同出資で設立したネット銀行として2007年に開業しました。2025年10月にはNTTドコモの連結子会社となり、現在は三井住友信託銀行とNTTドコモという2つの大手企業が共同で経営しています。
2025年9月末時点で口座数は850万口座超、預金残高は11兆円超と、楽天銀行に次ぐ国内2位の預金残高を誇るネット銀行です。インターネット専業銀行として、店舗を持たないことで人件費や店舗運営コストを削減し、その分を顧客サービスに還元する仕組みを採用しています。
住信SBIネット銀行の最大の特徴は、SBI証券との強力な連携機能です。SBI証券の口座と連動させる「SBIハイブリッド預金」を利用すると、普通預金金利が通常の0.20%から0.21%にアップし、証券口座への入出金も自動化されます。
また、スマートフォンアプリだけでATMから入出金できる「アプリでATM」機能により、キャッシュカードを持ち歩く必要もありません。
2025年10月からは新サービスブランド「d NEOBANK」として、ドコモのサービスとの連携も強化されています。今後はdポイントとの連携や、ドコモサービス利用者向けの住宅ローン金利優遇など、新たなサービスが順次開始される予定です。
なお、銀行としての商号は2026年8月3日に「ドコモSMTBネット銀行」に変更される予定ですが、既存のサービス内容に変更はありません。
預金保険制度の対象銀行であり、万が一銀行が破綻した場合でも1,000万円までの預金とその利息は保護されます。三井住友信託銀行とNTTドコモという大手グループの傘下にあることも、安全性と信頼性の高さを示しています。
住信SBIネット銀行の8つのメリット
住信SBIネット銀行には、他のネット銀行にはない独自のメリットが数多くあります。ここでは、特に注目すべき8つのメリットを詳しく解説します。
住信SBIネット銀行では、スマートプログラムというランク制度により、ATM利用手数料が月2回から最大20回まで無料になります。ランク1でも月2回は無料で、ランクが上がるごとに無料回数が増えていく仕組みです。
2024年12月からは「アプリでATM」を利用すれば、ランクに関わらずいつでも何度でもATM手数料が無料になりました。セブン銀行やローソン銀行のATMで、スマートフォンアプリだけで入出金できるため、キャッシュカードを持ち歩く必要もありません。
無料回数を超えた場合でも、ATM利用手数料は1回110円(税込)と比較的安く設定されています。提携ATMは全国のセブン銀行、ローソン銀行、イオン銀行、ゆうちょ銀行など、主要なコンビニATMで利用可能です。
スマートプログラムのランクに応じて、他行宛の振込手数料が月1回から最大20回まで無料になります。ランク1でも月1回は無料で、ランク2なら月5回、ランク3なら月10回、ランク4なら月20回まで無料です。
住信SBIネット銀行同士および三井住友信託銀行宛の振込手数料は、回数制限なく何度でも無料です。また、2024年10月から開始された「ことら送金」を利用すれば、10万円以下の送金が手数料無料で行えます(対応金融機関限定)。
無料回数を超えた場合の振込手数料は、3万円未満で77円、3万円以上で157円(いずれも税込)と、メガバンクと比べて大幅に安く設定されています。
住信SBIネット銀行の最大の魅力は、SBI証券との連携による金利優遇です。SBI証券の口座と連動させる「ハイブリッド預金」を利用すると、普通預金金利が年0.20%から年0.21%にアップします(税引前)。
この金利は、メガバンクの普通預金金利(0.001%程度)の200倍以上に相当し、ネット銀行の中でもトップクラスの高金利です。利息は毎月第三土曜日に計算され、その翌日に入金されるため、毎月利息を受け取ることができます。
SBIハイブリッド預金の残高はSBI証券の買付余力に自動的に反映されるため、証券口座への入金操作をすることなく、株式や投資信託の購入が可能です。投資をしない方でも、SBI証券の口座を開設してハイブリッド預金を利用するだけで、高金利のメリットを享受できます。
「アプリでATM」は、スマートフォンアプリだけでATMから入出金できる便利な機能です。キャッシュカードを持ち歩く必要がないため、財布を忘れた時でも安心です。
利用できるATMは全国のセブン銀行とローソン銀行で、24時間365日利用可能です(メンテナンス時間を除く)。アプリでQRコードを表示し、ATMで読み取るだけで簡単に入出金できます。
2024年12月からは、アプリでATMを利用した場合のATM手数料が完全無料化されました。これにより、ランクに関わらず何度でも無料で入出金できるようになり、利便性が大幅に向上しています。
目的別口座は、口座開設時に作成する代表口座と分けて、最大10個まで口座が利用できるサービスです。「旅行資金」「教育資金」「結婚資金」など、目的ごとに口座を分けて管理できます。
各口座には自分の好きな名前を付けられ、目標金額や期限も設定可能です。代表口座から目的別口座への自動振替も設定できるため、毎月決まった金額を自動的に積み立てることができます。
目的別口座の残高は代表口座とは別に表示されるため、「気づいたら使ってしまった」ということがなく、計画的な貯蓄に最適です。貯金が苦手な方や、複数の目標に向けて資金を準備したい方におすすめの機能です。
住信SBIネット銀行では、Mastercard®ブランドのデビットカードを発行しています。デビットカードは利用した金額が即座に口座から引き落とされるため、使いすぎの心配がありません。
基本ポイント還元率は1.25%で、利用額に応じてスマプロポイントが貯まります。2026年5月からは、スマートプログラムのランクに応じてデビットカードの還元率が最大2.5%まで上乗せされる新制度が始まる予定です(月間1万ポイントが上限)。
貯まったスマプロポイントは、デビットカードでの支払い時に1ポイント=1円として利用できるほか、現金やJALマイルに交換することも可能です。Apple PayやGoogle Payにも対応しており、スマートフォンでタッチ決済ができます。
定額自動入金サービスは、他の金融機関から住信SBIネット銀行の口座へ、毎月自動的に資金を移動できる機能です。給与振込口座を変更せずに、住信SBIネット銀行をメインバンクとして活用したい方に便利です。
入金手数料は無料で、毎月5日または27日に指定した金額が自動的に入金されます。入金元の金融機関での振込操作は不要で、一度設定すれば自動的に実行されます。
また、定額自動振込サービスを利用すれば、家賃や習い事の月謝など、毎月決まった金額を自動的に振り込むことができます。振込の手間が省けるだけでなく、振込忘れを防ぐこともできます。スマートプログラムの無料回数内であれば、振込手数料も無料です。
住信SBIネット銀行の住宅ローンは、ネット銀行ならではの低金利が魅力です。変動金利や固定金利など、複数のプランから選択でき、団体信用生命保険も充実しています。
2026年8月からは、ドコモサービスの利用状況に応じて住宅ローンの金利を優遇する施策が開始される予定です。ドコモの回線契約や関連サービスを利用している方は、さらにお得に住宅ローンを組める可能性があります。
また、全疾病保障が基本付帯されており、がんや脳卒中などの8大疾病だけでなく、すべての病気やケガで就業不能状態が続いた場合に住宅ローン残高がゼロになる保障が無料で付いています。審査基準や条件は個人の状況により異なるため、詳しくは公式サイトで確認することをおすすめします。
住信SBIネット銀行の3つのデメリット
メリットの多い住信SBIネット銀行ですが、利用する前に知っておきたいデメリットもあります。ここでは主な3つのデメリットを正直に解説します。
住信SBIネット銀行はインターネット専業銀行のため、実店舗が一切ありません。窓口での相談や手続きができないため、対面でのサポートを希望する方には不向きです。
困ったことがあった場合は、電話やチャットでのサポートに頼ることになります。カスタマーセンターは平日9時〜18時まで営業していますが、土日祝日は休業です。複雑な手続きや相談事がある場合、電話がつながりにくい時間帯もあります。
ただし、スマートフォンアプリやウェブサイトの操作性は高く、ほとんどの手続きはオンラインで完結できます。また、よくある質問はFAQページで詳しく解説されているため、基本的な疑問はすぐに解決できます。インターネットやスマートフォンの操作に慣れている方であれば、実店舗がなくても問題なく利用できるでしょう。
スマートプログラムのランク1の場合、ATM利用手数料の無料回数は月2回、他行宛振込手数料の無料回数は月1回のみです。月に何度もATMを利用したり、複数の振込を行ったりする方にとっては、無料回数が不足する可能性があります。
無料回数を超えた場合、ATM利用手数料は1回110円、他行宛振込手数料は77円〜157円(税込)がかかります。メガバンクよりは安いものの、頻繁に利用する方は手数料が積み重なる可能性があります。
ただし、アプリでATMを利用すれば、ランクに関わらず何度でもATM手数料が無料です。また、ランク2以上になれば無料回数が大幅に増えるため、スマート認証NEOの登録やSBI証券との連携など、簡単な条件をクリアすることで、デメリットは解消できます。
住信SBIネット銀行の定期預金金利は、ネット銀行の中では比較的低く、メガバンクと同水準になっています。2025年12月時点で、1年もの定期預金の金利は0.02%程度と、他のネット銀行と比べて魅力的とは言えません。
SBI新生銀行やオリックス銀行など、定期預金に力を入れているネット銀行では、年0.3%〜1.0%程度の高金利キャンペーンを実施していることもあります。まとまった資金を定期預金で運用したい方にとっては、住信SBIネット銀行は最適な選択肢ではないかもしれません。
ただし、普通預金金利はSBI証券との連携で0.21%と高水準です。定期預金よりも普通預金や、SBIハイブリッド預金を活用する方が、住信SBIネット銀行のメリットを最大限に活かせるでしょう。また、外貨預金や純金積立など、他の金融商品も充実しているため、分散投資を検討している方には選択肢が広がります。
スマートプログラムとは
スマートプログラムは、商品・サービスの利用に応じて、ATMや振込の手数料無料やポイント獲得などの特典が受けられる住信SBIネット銀行の優遇プログラムです。利用状況に応じてランク1〜ランク4の4段階に分類され、ランクが高いほど無料回数が増える仕組みです。
2026年5月からは制度が改定され、ランク名が「ベーシック」「シルバー」「ゴールド」「VIP」「プラチナVIP」の5段階に変更される予定ですが、基本的な仕組みは同様です。
現行のスマートプログラム(2025年12月時点)における、各ランクの無料回数は以下の通りです。
| ランク | ATM利用手数料無料回数(月間) | 他行宛振込手数料無料回数(月間) | ボーナスポイント |
| ランク1 | 2回 | 1回 | なし |
| ランク2 | 5回 | 5回 | なし |
| ランク3 | 10回 | 10回 | なし |
| ランク4 | 20回 | 20回 | 50ポイント/月 |
※アプリでATMを利用した場合は、ランクに関わらず何度でも無料です。
※住信SBIネット銀行同士および三井住友信託銀行宛の振込手数料は、回数無制限で無料です。
口座開設日から4ヵ月まではランク2が適用され、ランクは下がりません。そのため、新規開設者は最初から月5回ずつの無料回数を利用できます。
スマートプログラムのランクは、前々月の利用状況に応じて自動的に判定されます。例えば、3月のランクは1月の利用状況で決まります。
ランク2になるための条件は、スマート認証NEOの登録のみです。スマート認証NEOは、スマートフォンアプリと生体認証(指紋認証や顔認証)を紐づけるセキュリティ機能で、登録は無料です。これだけで月5回ずつの無料回数が確保できるため、必ず登録しておきましょう。
ランク3以上になるには、スマート認証NEOの登録に加えて、以下のような条件を満たす必要があります。
これらの条件のうち、いくつかを組み合わせることでランク3やランク4に到達できます。最も現実的なのは、SBI証券との連携でSBIハイブリッド預金を利用し、外貨預金に少額を預けるという方法です。
2026年5月からの新制度では、預金残高が50万円以上、または給与・賞与・年金受取口座や銀行引落が月1回あるかどうかでシルバーランクになるなど、条件が変更される予定です。詳細は公式サイトで最新情報を確認してください。
ランクを効率的に上げる5つの裏ワザ
スマートプログラムのランクを効率的に上げるには、いくつかの裏ワザがあります。ここでは、比較的簡単に実践できる5つの方法をご紹介します。
外貨預金の月末残高が10万円以上(円換算)あると、ランクアップの条件の1つとしてカウントされます。米ドルやユーロなど、主要通貨の外貨預金を少額保有するだけで条件を満たせます。
例えば、米ドルで約700ドル(1ドル=140円の場合)を預けておけば、10万円相当の外貨預金残高となります。為替変動リスクはありますが、長期的に保有する前提であれば、大きな損失を被る可能性は低いでしょう。
外貨預金は元本保証ではなく、為替レートの変動により元本割れのリスクがあります。また、為替手数料もかかるため、頻繁に売買するのではなく、長期保有を前提に検討してください。
SBIハイブリッド預金の月末残高が30万円以上あると、ランクアップの条件としてカウントされます。SBI証券の口座を開設し、30万円以上をハイブリッド預金に預けておくだけで、普通預金金利が0.21%にアップするメリットも享受できます。
投資をしない方でも、SBI証券の口座を開設してハイブリッド預金を利用するだけで十分です。実際に株式や投資信託を購入する必要はありません。高金利とランクアップの両方のメリットが得られる、最もおすすめの方法です。
SBI証券の口座開設は無料で、住信SBIネット銀行の口座と同時に申し込むこともできます。口座維持手数料もかからないため、開設しておいて損はありません。
給与または賞与の受取口座に設定すると、ランクアップの条件としてカウントされます。勤務先に給与振込口座の変更を申請するだけで、毎月自動的に条件を満たせます。
給与振込口座を変更したくない場合は、定額自動入金サービスを利用する方法もあります。他の金融機関から毎月自動的に資金を移動させることで、実質的に給与受取口座として活用できます。
2026年5月からの新制度では、給与・賞与・年金受取が月1回あるだけでシルバーランク(現行のランク2相当)になる予定です。給与受取口座に設定することで、より簡単にランクを維持できるようになります。
定額自動入金サービスを利用して、他の金融機関から毎月自動的に資金を移動させることで、預金残高を増やすことができます。給与振込口座を変更せずに、住信SBIネット銀行の残高を維持できる便利な方法です。
例えば、メガバンクの給与振込口座から毎月5万円を自動入金するように設定すれば、半年で30万円の残高が貯まります。SBIハイブリッド預金に自動振替を設定すれば、ランクアップ条件を満たしつつ、高金利のメリットも享受できます。
定額自動入金サービスの利用手数料は無料で、一度設定すれば毎月自動的に実行されます。手間をかけずにランクを維持したい方におすすめの方法です。
住信SBIネット銀行のデビットカードを月1万円以上利用すると、ランクアップの条件の1つとしてカウントされます。日常の買い物をデビットカードで支払うだけで、簡単に条件を満たせます。
デビットカードは利用額の1.25%がポイント還元されるため、月1万円利用すれば125ポイント(125円相当)が貯まります。2026年5月からは、ランクに応じて還元率が最大2.5%まで上乗せされる予定です。
コンビニやスーパーでの買い物、公共料金の支払いなどをデビットカードにまとめれば、月1万円は簡単に達成できます。クレジットカードと違い、即座に口座から引き落とされるため、使いすぎの心配もありません。
SBI証券との連携方法
SBI証券との連携は、住信SBIネット銀行を最大限に活用するための重要なステップです。ここでは、具体的な連携手順と、連携後の自動入出金の仕組みを解説します。
SBI証券と住信SBIネット銀行を連携させるには、以下の3つのステップを踏みます。
以上の3ステップで、SBI証券との連携が完了します。連携後は、普通預金金利が0.21%にアップし、スマートプログラムのランクアップ条件も満たしやすくなります。
SBIハイブリッド預金の残高は、SBI証券の買付余力に自動で反映されます。そのため、SBI証券口座と当社口座間で資金移動を入出金操作をすることなく行えます。
例えば、SBIハイブリッド預金に10万円が入っている場合、SBI証券の画面では買付余力が10万円と表示されます。株式や投資信託を購入すると、自動的にSBIハイブリッド預金から資金が引き落とされます。逆に、SBI証券で株式を売却すると、受渡日に自動的にSBIハイブリッド預金に入金されます。
この自動スイープ機能により、証券口座と銀行口座を別々に管理する手間が省けます。また、SBIハイブリッド預金に預けておくだけで、投資をしていない期間も0.21%の金利を受け取れるため、資金効率が非常に高くなります。
ただし、SBIハイブリッド預金はATMや振込の入出金口座としては利用できません。ATMや振込を利用する場合は、いったん代表口座の普通預金に振り替える必要があります。振替はアプリから即座に行えるため、大きな不便はありません。
他のネット銀行と比較
住信SBIネット銀行と他の主要ネット銀行を比較して、それぞれの特徴と選び方を解説します。自分のライフスタイルや利用目的に合った銀行を選びましょう。
楽天銀行は、楽天経済圏を活用している方に最適なネット銀行です。楽天証券との連携「マネーブリッジ」を利用すると、普通預金金利が0.10%(変動金利)にアップします。ただし、住信SBIネット銀行のハイブリッド預金(0.21%)と比べると金利は低めです。
楽天銀行の最大のメリットは、楽天ポイントとの連携です。給与受取や口座振替で楽天ポイントが貯まり、貯まったポイントは楽天市場での買い物や投資信託の購入に使えます。楽天カードや楽天モバイルなど、楽天のサービスを多く利用している方には、楽天銀行の方が総合的にお得になる可能性があります。
ATM手数料や振込手数料の無料回数は、ハッピープログラムというランク制度で決まります。最高ランクのスーパーVIPになれば、ATM手数料が月7回、他行宛振込手数料が月3回まで無料になります。住信SBIネット銀行のランク4(月20回ずつ無料)と比べると、無料回数は少なめです。
PayPay銀行は、PayPayとの連携が強みのネット銀行です。PayPayへのチャージが即座に反映され、PayPayを頻繁に利用する方には便利です。普通預金金利は0.03%程度と、住信SBIネット銀行やSBI証券連携時の0.21%と比べると低めです。
ATM手数料は毎月1回無料で、3万円以上の入金は何度でも無料です。他行宛振込手数料は月1回無料で、それ以降は145円(税込)かかります。無料回数を増やすランク制度はないため、頻繁にATMや振込を利用する方には不向きかもしれません。
PayPay銀行の特徴は、Visaデビットカードの還元率が最大1.5%と高いことです(利用金額に応じて変動)。また、カードローンの金利が比較的低く、急な出費に対応しやすいのもメリットです。PayPayをメインで使っている方や、カードローンを検討している方には選択肢になるでしょう。
auじぶん銀行は、auのサービスを利用している方にメリットが大きいネット銀行です。au PAYとの連携が便利で、auカブコム証券との連携「auマネーコネクト」を利用すると、普通預金金利が0.20%にアップします(変動金利)。住信SBIネット銀行のハイブリッド預金(0.21%)とほぼ同水準です。
じぶんプラスというランク制度により、ATM手数料と他行宛振込手数料がそれぞれ月2回〜15回まで無料になります。最高ランクのプレミアムになれば、月15回ずつ無料です。住信SBIネット銀行のランク4(月20回ずつ無料)と比べると、やや無料回数は少なめです。
auじぶん銀行の特徴は、住宅ローンの金利が非常に低いことです。au回線やauでんきとのセット割引もあり、auユーザーは金利優遇を受けられます。auのサービスを多く利用している方や、住宅ローンを検討している方には、auじぶん銀行が有力な選択肢になります。
目的別のおすすめネット銀行は以下の通りです。
複数のネット銀行を用途別に使い分けるのも有効な戦略です。例えば、投資用には住信SBIネット銀行、日常の買い物用には楽天銀行やPayPay銀行を使うといった使い分けができます。
ドコモグループ化後の変更点
住信SBIネット銀行は2025年10月1日にNTTドコモの連結子会社となり、新サービスブランド「d NEOBANK」として生まれ変わりました。ここでは、ドコモグループ化後の変更点と今後の展開を解説します。
住信SBIネット銀行の口座での給与受取や口座振替などの対象銀行サービスのご利用や、ドコモ回線とのセットのご利用で、dポイントがたまるおトクな特典が順次開始されています。
具体的には、以下のような新サービスが提供される予定です。
ユーザーニーズの分析にドコモのデータを活用し、ポイントや決済、通信など生活に関わるデータと銀行のデータを組み合わせることで、ユーザーに最適な商品を提供できるようになるとされています。
また、三井住友信託銀行との連携も強化され、資産運用・管理・承継に関する信託銀行ならではの商品・サービスが順次提供される予定です。例えば、流動性が低いものの安定した運用リターンが期待できるプライベートアセットに投資する運用商品などが検討されています。
ドコモグループ化に伴い、銀行の商号は2026年8月3日に「ドコモSMTBネット銀行」に変更される予定ですが、既存のサービス内容に変更はありません。金融機関コードや支店番号、口座番号もそのまま利用できます。
公共料金やクレジットカードなどの口座振替も、手続き不要で従来通り引き落としされます。給与や年金の受取口座として登録している場合も、2026年10月30日までは旧銀行名での振込を新銀行名に読み替えて入金されるため、すぐに変更手続きをする必要はありません。
SBIハイブリッド預金も変わらず利用でき、SBI証券との連携に影響はありません。普通預金金利0.21%も維持されています。
むしろ、ドコモグループ化により、dポイント連携や新たな金融サービスなど、メリットが増える可能性が高いと言えます。ドコモのサービスを利用していない方でも、既存のサービスは引き続き利用できるため、不利益を被ることはありません。
NEOBANK各支店の違いと選び方
住信SBIネット銀行では、パートナー企業と提携した「NEOBANK」という独自の支店を展開しています。ここでは、主要なNEOBANK支店の特徴と選び方を解説します。
NEOBANK支店は、住信SBIネット銀行の基本サービスに加えて、提携企業独自の特典が付帯されるのが特徴です。主要なNEOBANK支店の特徴を表にまとめました。
| 支店名 | 提携企業 | 主な特典 | ATM・振込手数料無料回数 |
| JAL NEOBANK(JAL支店) | 日本航空 | 対象サービス利用でJALマイルが貯まる、JAL Payチャージ手数料無料 | 各月5回ずつ |
| V NEOBANK(Vポイント支店) | CCCライフパートナーズ | 銀行取引でVポイントが貯まる(他行振込で20pt等)、デビットカード還元率1.5% | 各月5回ずつ |
| ヤマダNEOBANK(ヤマダネオバンク支店) | ヤマダデンキ | ヤマダポイントが貯まる、ヤマダデンキでの買い物に便利 | 各月5回ずつ |
| 三井住友信託NEOBANK(三井住友信託支店) | 三井住友信託銀行 | スマートライフデザイナーとの連携、ポイントプログラム(2026年1月開始) | 各月5回ずつ |
NEOBANK支店は、通常支店のスマートプログラムは適用されませんが、基本的にATM利用手数料と他行宛振込手数料がそれぞれ月5回まで無料です(ランク2相当)。また、住信SBIネット銀行同士の振込手数料は回数無制限で無料なので、複数の支店を開設して使い分けることも可能です。
NEOBANK支店の選び方は、普段利用しているサービスやポイントプログラムに合わせるのがおすすめです。
すでに住信SBIネット銀行の通常口座(フルーツ支店)を持っている場合でも、NEOBANK支店を追加で開設できます。ただし、1つ開設した後は1ヶ月間のインターバルが必要です。複数の支店を使い分けることで、それぞれの特典を最大限に活用できます。
特にこだわりがない場合は、通常支店(フルーツ支店)を開設するのがおすすめです。スマートプログラムが適用され、ランクに応じて無料回数を増やせるため、長期的には最も使い勝手が良いでしょう。
口座開設の方法
住信SBIネット銀行の口座開設は、スマートフォンまたはパソコンから簡単に申し込めます。ここでは、具体的な手順を解説します。
口座開設に必要な書類と準備するものは以下の通りです。
本人確認書類は、顔写真付きのものが必要です。スマートフォンで本人確認書類と自分の顔を撮影する「スマホで本人確認」を利用すれば、最短で即日に口座開設が完了します。
郵送での本人確認も可能ですが、口座開設完了まで数日〜1週間程度かかります。急いでいる方は、スマホで本人確認を利用することをおすすめします。
口座開設の流れは以下の通りです。
SBI証券の口座も同時に開設したい場合は、SBI証券の口座開設ページから同時申し込みができます。本人確認書類の提出は1度で済み、両方の口座を一度に開設できるため便利です。
SBI証券は証券会社で、株式や投資信託などの金融商品を取引する会社です。一方、SBI新生銀行は銀行で、預金や融資などの銀行業務を行います。住信SBIネット銀行とSBI新生銀行は、どちらもSBIグループの銀行でしたが、2025年10月に住信SBIネット銀行はNTTドコモの子会社となり、SBIグループからは離れました。
SBI新生銀行も「SBIハイパー預金」というSBI証券との連携サービスを提供していますが、住信SBIネット銀行のSBIハイブリッド預金とは別のサービスです。両方を同時に利用することはできず、どちらか一方を選択する必要があります。
普通預金の利息は、毎年3月と9月の第3日曜日に計算され、その翌日に入金されます。年2回の利払いです。
一方、SBIハイブリッド預金の利息は毎月第3土曜日に計算され、その翌日に入金されます。毎月利息を受け取れるため、資金効率が良いのが特徴です。
ATM手数料の無料回数は、時間帯に関係なく適用されます。24時間いつでも、無料回数内であれば手数料無料で利用できます。
ただし、ATMのメンテナンス時間や年末年始など、一部の時間帯は利用できない場合があります。詳細は公式サイトで確認してください。
住信SBIネット銀行では、以下の3種類のデビットカードを発行しています。
一般的な利用であれば、年会費無料のデビットカードまたはデビットカード Point+で十分です。海外旅行が多い方や、充実した特典を求める方は、プラチナデビットカードを検討してもよいでしょう。
システム障害が発生した場合、公式サイトやアプリのお知らせ欄で状況が告知されます。また、Xの公式アカウントでも情報発信が行われます。
緊急時の問い合わせは、カスタマーセンター(0120-974-646、平日9時〜18時)に電話してください。システム障害により取引ができない場合でも、預金保険制度により1,000万円までの預金とその利息は保護されます。
はい、住信SBIネット銀行では法人口座の開設も可能です。法人向けの専用アプリ「法人口座 住信SBIネット銀行」も提供されており、振込や残高照会などがスマートフォンから行えます。
法人口座の開設には、登記簿謄本や代表者の本人確認書類などが必要です。詳細は公式サイトの法人口座開設ページで確認してください。
住信SBIネット銀行は、三井住友信託銀行とNTTドコモという大手企業が共同経営するネット銀行で、ATM・振込手数料の無料回数が多く、SBI証券との連携で普通預金金利が0.21%にアップするなど、多くのメリットがあります。
スマートプログラムというランク制度により、利用状況に応じて月2回〜20回まで手数料無料で利用でき、アプリでATMなら回数無制限で無料です。SBI証券で投資をしている方や、これから投資を始めたい方には特におすすめのネット銀行です。
2025年10月にドコモグループ化し、今後dポイント連携や住宅ローン金利優遇などの新サービスが順次開始される予定です。既存のサービスはそのまま利用でき、むしろメリットが増える可能性が高いと言えます。
実店舗がない、ランクが低いと無料回数が少ない、定期預金の金利が低めといったデメリットもありますが、スマート認証NEOの登録やSBI証券との連携など、簡単な条件をクリアすることで、デメリットは解消できます。
楽天銀行やPayPay銀行、auじぶん銀行など、他のネット銀行と比較して、自分のライフスタイルや利用目的に合った銀行を選びましょう。複数のネット銀行を用途別に使い分けるのも有効な戦略です。
外貨預金や純金積立などの金融商品を利用する際は、為替変動リスクや元本割れリスクを十分に理解した上で、ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて慎重にご検討ください。最終的な口座開設やサービス利用の判断は、ご自身の責任で行ってください。
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