会社設立のミチシルベ

京銀証券の評判が気になっていませんか？

京都銀行から証券口座の開設を勧められたけれど、実際の評判やサービス内容がよく分からず、口座開設を迷っている方も多いのではないでしょうか。

京銀証券は、京都銀行が100％出資する地方銀行系証券会社で、対面サポートと地域密着型のサービスが特徴です。

この記事では、京銀証券の実際の評判、メリット・デメリット、手数料比較、向いている人・向いていない人まで、詳しく解説します。

京銀証券での投資を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

京銀証券とは｜京都銀行100％出資の証券会社

京銀証券は、京都銀行が100％出資する地方銀行系の証券会社です。2017年に設立され、京都・関西圏を中心に地域密着型のサービスを提供しています。

ネット証券とは異なり、対面での相談を重視した営業スタイルが特徴で、投資初心者や資産運用に不安を感じる方に向けた丁寧なサポート体制を整えています。

会社概要と設立の背景

京銀証券株式会社は、2017年5月に京都銀行の100％出資により設立されました。金融商品取引業者として金融庁に登録されており、正式な登録番号は「近畿財務局長（金商）第372号」です。

設立の背景には、京都銀行の顧客に対して、預金だけでなく資産運用の選択肢を提供したいという狙いがあります。

低金利時代が続く中、銀行預金だけでは資産を増やすことが難しくなっており、株式や投資信託などの金融商品を通じた資産形成のニーズが高まっていました。京都銀行グループとして、顧客の資産形成を総合的にサポートする体制を構築するために、京銀証券が誕生しました。

京都銀行との関係性

京銀証券は京都銀行の100％子会社であり、両社は密接に連携しています。京都銀行の店舗内や隣接する場所に京銀証券の窓口が設置されているケースが多く、銀行取引と証券取引をスムーズに連携できる体制が整っています。

ただし、京都銀行の口座がなくても京銀証券の口座開設は可能です。

金融庁登録と安全性

京銀証券は金融庁に正式に登録された金融商品取引業者であり、金融商品取引法に基づく厳格な規制を受けています。

また、投資者保護基金にも加入しており、万が一証券会社が破綻した場合でも、顧客の資産は1,000万円まで補償される仕組みが整っています。

京都銀行という地方銀行大手のグループ企業であることも、信頼性を高める要素の一つです。

京銀証券の評判｜実際の利用者の声

京銀証券の評判は、対面サポートを重視する利用者からは高く評価される一方、手数料の高さや商品ラインナップの少なさを指摘する声もあります。

ここでは、実際の利用者の声を整理して紹介します。

良い評判｜対面サポートと信頼性

京銀証券の最も評価されているポイントは、対面での丁寧なサポート体制です。

投資初心者や高齢者の方からは「担当者が親身に相談に乗ってくれる」「難しい用語も分かりやすく説明してくれる」といった声が多く聞かれます。

ネット証券では得られない、顔が見える安心感が京銀証券の大きな強みです。また、京都銀行グループという信頼性も評価されています。

気になる評判｜手数料と商品数

一方で、京銀証券に対する気になる評判として多いのが、手数料の高さと商品ラインナップの少なさです。

ネット証券と比較すると、株式売買手数料や投資信託の購入時手数料が高めに設定されているため「長期的にはコストが気になる」という声があります。

オンライン取引の機能についても「ネット証券と比べると使いにくい」「スマホアプリの機能が限定的」といった指摘があります。

京都銀行ユーザーからの評価

京都銀行の口座を既に持っている方からは「資金移動がスムーズで便利」「銀行と証券の窓口が近いので相談しやすい」という評価があります。

特に、給与振込口座や住宅ローンを京都銀行で利用している方にとっては、資産運用も同じグループで一元管理できるメリットがあります。

京銀証券の5つのメリット

京銀証券には、地方銀行系証券会社ならではのメリットがあります。ここでは、京銀証券を選ぶ5つの主なメリットを詳しく解説します。

京都銀行との連携でスムーズな取引

京銀証券の最大のメリットの一つが、京都銀行との連携によるスムーズな取引です。

京都銀行の口座を持っている方は、資金移動や入出金の手続きが簡便になります。銀行口座と証券口座を同じグループ内で管理できるため、資産全体の把握がしやすく、資産運用の計画も立てやすくなります。

また、京都銀行の店舗内や隣接する場所に京銀証券の窓口があるケースが多いため、銀行取引のついでに証券の相談ができる利便性があります。

対面サポートで安心して相談できる

京銀証券は対面でのサポート体制が充実しており、投資初心者や高齢者の方でも安心して相談できる環境が整っています。

担当者が直接顔を合わせて、投資の基礎知識から商品選び、リスク管理まで丁寧に説明してくれます。ネット証券では自分で調べて判断する必要がありますが、京銀証券では分からないことをその場で質問でき、自分に合った商品を提案してもらえます。

地域密着型の丁寧なサービス

京銀証券は京都・関西圏を中心に展開する地域密着型の証券会社です。地元の顧客との長期的な信頼関係を重視しており、一人ひとりの顧客に対して丁寧なサービスを提供しています。

大手ネット証券のように全国展開しているわけではないため、顧客一人ひとりに対するきめ細やかな対応が可能です。担当者との距離が近く、長期的な関係を築きやすい点が魅力です。

投資初心者向けのサポート体制

京銀証券は投資初心者向けのサポート体制が充実しています。投資セミナーや個別相談会を定期的に開催しており、投資の基礎知識から学べる機会が提供されています。

また、NISAやiDeCoといった税制優遇制度についても、担当者が分かりやすく説明してくれるため、初めて投資を始める方でも安心です。

大手地銀グループの信頼性

京銀証券は京都銀行という地方銀行大手のグループ企業であり、その信頼性は大きなメリットです。京都銀行は京都府を中心に長い歴史を持つ地方銀行であり、地域での信用力は高いです。

金融庁への登録、投資者保護基金への加入、分別管理の徹底など、法令に基づいた適切な運営が行われており、顧客の資産は保護されています。

京銀証券の4つのデメリット

京銀証券にはメリットがある一方で、デメリットも存在します。ここでは、京銀証券を選ぶ際に注意すべき4つのデメリットを正直に解説します。

手数料がネット証券より高め

京銀証券の最大のデメリットは、手数料がネット証券と比べて高めに設定されていることです。

株式売買手数料や投資信託の購入時手数料は、SBI証券や楽天証券などの大手ネット証券と比較すると割高です。例えば、大手ネット証券では株式売買手数料が無料または数十円程度であるのに対し、京銀証券では数百円から数千円の手数料がかかるケースがあります。

対面サポートの人件費が手数料に反映されているため、コストを最優先する方にとっては不向きです。

商品ラインナップがやや少ない

京銀証券の取扱商品は、大手ネット証券と比べるとやや少ないです。特に、海外株式やETF、REIT、債券などの商品ラインナップは限定的であり、投資したい商品が取り扱われていない可能性があります。

SBI証券や楽天証券では投資信託が2,000本以上取り扱われているのに対し、京銀証券では数百本程度にとどまります。

店舗が京都・関西圏に集中

京銀証券の店舗は京都・関西圏に集中しており、それ以外の地域では対面サポートを受けにくいというデメリットがあります。

京都府、大阪府、滋賀県などの関西圏以外にお住まいの方は、店舗に足を運ぶことが難しく、対面サポートのメリットを十分に享受できません。電話やオンラインでの相談も可能ですが、対面での相談を重視する方にとっては、地域的な制約が大きなデメリットとなります。

オンライン取引の機能が限定的

京銀証券はオンライン取引にも対応していますが、大手ネット証券と比べると機能が限定的です。

スマホアプリの使い勝手や取引ツールの充実度では、SBI証券や楽天証券に劣る部分があります。リアルタイムの株価情報やチャート分析ツール、自動売買機能などの高度な機能を求める方にとっては、物足りなさを感じる可能性があります。

京銀証券の手数料｜他社との比較

京銀証券の手数料は、ネット証券と比べて高めに設定されています。ここでは、株式取引、投資信託、NISA・iDeCoの手数料について、他社と比較しながら詳しく解説します。

株式取引の手数料

京銀証券の株式取引手数料は、対面取引とオンライン取引で異なります。対面取引の場合、約定金額に応じて手数料が設定されており、一般的には数百円から数千円の範囲です。

オンライン取引の場合は対面取引よりも安く設定されていますが、それでもネット証券と比べると割高です。例えば、SBI証券や楽天証券では、国内株式の現物取引手数料が無料または数十円程度であるのに対し、京銀証券では数百円以上かかるケースがあります。

投資信託の手数料

投資信託の手数料には、購入時手数料（販売手数料）、信託報酬、信託財産留保額の3種類があります。

京銀証券では、購入時手数料がかかる投資信託が多く、ネット証券で購入時手数料無料（ノーロード）の商品でも、京銀証券では手数料がかかる場合があります。信託報酬は投資信託の運用会社が決める手数料であり、どの証券会社で購入しても同じですが、購入時手数料は証券会社によって異なります。

NISA・iDeCoの手数料

京銀証券ではNISA口座の開設が可能ですが、NISA口座での取引手数料についても、ネット証券と比較すると割高です。

多くのネット証券ではNISA口座での株式売買手数料が無料に設定されていますが、京銀証券では手数料がかかる場合があります。iDeCoについては、京銀証券での取扱状況を事前に確認する必要があります。

京銀証券の取扱商品とサービス

京銀証券では、株式、債券、投資信託などの基本的な金融商品を取り扱っています。ここでは、京銀証券の取扱商品とサービス内容について詳しく解説します。

株式・債券・投資信託

京銀証券では、国内株式、債券、投資信託を中心に取り扱っています。国内株式については、東京証券取引所に上場している銘柄を売買できます。

債券については、国債や社債などの取扱があり、安定した利回りを求める方に適しています。投資信託については、国内外の株式や債券に投資するファンドが用意されており、少額から分散投資が可能です。

NISA・iDeCoの対応状況

京銀証券ではNISA口座の開設が可能であり、つみたて投資枠と成長投資枠の両方に対応しています。NISA口座を利用することで、投資で得た利益が非課税になるメリットがあります。

金融庁:NISA特設ウェブサイト

つみたて投資枠では、金融庁が定めた基準を満たす投資信託を積立投資できます。成長投資枠では、国内株式や投資信託など、より幅広い商品に投資できます。

iDeCoについては、京銀証券での取扱状況を事前に確認することをおすすめします。iDeCoは個人型確定拠出年金制度であり、掛金が全額所得控除の対象となるため、税制優遇を受けながら老後資金を準備できます。

厚生労働省:iDeCo公式サイト

ファンドラップと資産運用相談

京銀証券では、ファンドラップサービスも提供しています。ファンドラップとは、顧客の資産を専門家が一任運用するサービスであり、投資の知識がない方でもプロに運用を任せることができます。

資産運用相談では、顧客のライフプランや投資目的に合わせて、最適な資産配分や商品選びをサポートしてもらえます。相続対策や税金対策など、複雑な相談にも対応しており、まとまった資産を運用したい方に適しています。

京銀証券が向いている人・向いていない人

京銀証券は、対面サポートを重視する方や京都銀行ユーザーには適していますが、すべての人に向いているわけではありません。ここでは、京銀証券が向いている人と向いていない人を明確に整理します。

向いている人｜対面サポート重視の投資初心者

京銀証券が最も向いているのは、対面でのサポートを重視する投資初心者です。

投資経験がなく、何から始めればよいか分からない方、インターネット操作に不安がある方、担当者に直接相談しながら投資を始めたい方にとっては、京銀証券の丁寧なサポート体制が大きなメリットとなります。

向いている人｜京都銀行ユーザーで資産運用を始めたい人

京都銀行の口座を既に持っている方で、資産運用を始めたいと考えている方にも京銀証券は向いています。

銀行口座と証券口座を同じグループ内で管理できるため、資金移動や手続きがスムーズです。給与振込や住宅ローンなど、既に京都銀行と深い取引関係がある方にとっては、資産運用も同じグループで一元管理できるメリットがあります。

向いていない人｜手数料を最優先する人

京銀証券が向いていないのは、手数料を最優先する人です。

投資コストを最小限に抑えたい方、頻繁に売買を繰り返す方、長期的な運用成績を最大化したい方にとっては、京銀証券の手数料は割高に感じられます。SBI証券や楽天証券などの大手ネット証券では、株式売買手数料が無料または数十円程度であり、投資信託も購入時手数料無料の商品が豊富です。

関西圏以外にお住まいの方も、対面サポートのメリットを十分に享受できないため、他の選択肢を検討する方が良いでしょう。

京銀証券の口座開設方法と注意点

京銀証券で口座を開設する際の流れと、注意すべきポイントについて解説します。

口座開設の流れ

京銀証券の口座開設は、店頭での申し込みが基本となります。

必要書類と開設にかかる日数

口座開設に必要な書類は、本人確認書類とマイナンバー確認書類の2種類です。

口座開設にかかる日数は、通常1週間から2週間程度です。審査状況や書類の不備がある場合は、さらに時間がかかることがあります。

よくある質問（Q&A）

まとめ

京銀証券は、京都銀行が100％出資する地方銀行系証券会社であり、対面サポートと地域密着型サービスが最大の特徴です。

投資初心者や京都銀行ユーザーにとっては、丁寧なサポート体制と銀行との連携がメリットとなります。一方で、手数料がネット証券より高めであること、商品ラインナップがやや少ないこと、店舗が関西圏に集中していることなどのデメリットもあります。

なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくは京銀証券の公式サイトまたは担当者にご確認ください。