口座開設におすすめの銀行|選び方と使い分けのコツ

口座開設におすすめの銀行|選び方と使い分けのコツ

銀行口座を開設したいけれど、どの銀行を選べばいいか迷っていませんか。

都市銀行、地方銀行、ネット銀行など、たくさんの選択肢があって、それぞれ金利や手数料が違うため、自分に合った銀行を見つけるのは簡単ではありません。

実は、銀行口座は目的に応じて使い分けることで、手数料を節約しながら効率よく貯蓄できるようになります。

この記事では、銀行の種類や選び方のポイント、目的別のおすすめ銀行、メインバンクとサブバンクの使い分け方まで、口座開設で知っておきたい情報を分かりやすく解説します。

自分に合った銀行を選んで、賢くお金を管理していきましょう。

この記事の要約
  • 銀行口座は目的別に使い分けることで手数料を節約し、効率的に貯蓄できる
  • 都市銀行・地方銀行・ネット銀行の特徴を理解して、自分に合った銀行を選ぶ
  • メインバンクとサブバンクを組み合わせて、給与受取・支払い・貯蓄を分けて管理する
SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

目次

口座開設におすすめの銀行とは?|目的別に選ぶのがポイント

銀行口座を開設するとき、最も大切なのは「何のために使うか」を明確にすることです。給与受取や日常の支払いに使うメインバンクと、貯蓄や目的別の管理に使うサブバンクでは、選ぶべき銀行が変わってきます。

メインバンクには、ATMや店舗が多く、振込や引き落としがスムーズにできる銀行が向いています。一方、サブバンクには金利が高く、手数料が安いネット銀行を選ぶと、効率よく貯蓄を増やせます。

銀行を選ぶときは、金利の高さ、ATM手数料の安さ、振込手数料の安さ、ATMの利用しやすさ、口座開設の簡単さの5つのポイントを確認しましょう。

これらを比較することで、自分の生活スタイルに合った銀行が見つかります。

銀行口座はすべて預金保険制度により1,000万円まで保護されているため、安心して利用できます。複数の銀行に口座を持つことで、万が一の場合にも資産を守れます。

金融庁:預金保険制度

目的に合わせて銀行を使い分けることが、賢いお金の管理につながります。まずは自分がどんな目的で口座を使いたいのか、整理してみましょう。

銀行の種類を知ろう|都市銀行・地方銀行・ネット銀行の違い

銀行にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。都市銀行、地方銀行、ネット銀行の違いを理解することで、自分に合った銀行を選びやすくなります。

都市銀行(メガバンク)の特徴

都市銀行は、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行などの大手銀行を指します。全国に支店やATMがあり、どこでも利用しやすいのが最大のメリットです。

給与振込や公共料金の引き落とし、住宅ローンなど、さまざまなサービスを一つの銀行で完結できます。窓口での相談もしやすく、対面でのサポートを重視する人に向いています。

ただし、普通預金の金利は0.001%程度と低く、ATM手数料や振込手数料が高めに設定されている点には注意が必要です。

メインバンクとしての利便性を重視するなら、都市銀行は有力な選択肢になります。

地方銀行の特徴

地方銀行は、各地域に根ざした銀行で、地元での利便性が高いのが特徴です。地域密着型のサービスを提供しており、地元企業との取引や住宅ローンの相談がしやすくなっています。

ATMは地域内に多く設置されているため、日常生活での利用には困りません。また、地域によっては独自のサービスやキャンペーンを実施していることもあります。

ただし、転勤や引っ越しで地域を離れると、ATMが見つけにくくなる可能性があります。

地元で長く暮らす予定がある人には、地方銀行も選択肢の一つです。

ネット銀行の特徴

ネット銀行は、実店舗を持たず、インターネットやアプリで取引を完結できる銀行です。楽天銀行、住信SBIネット銀行、PayPay銀行などが代表的です。

最大のメリットは、普通預金の金利が0.1%〜0.2%程度と高く、ATM手数料や振込手数料の無料回数が多い点です。

24時間いつでもスマホで取引でき、口座開設もスマホで完結します。

一方、実店舗がないため、対面での相談ができません。また、給与振込や公共料金の引き落としに対応していない場合もあるため、メインバンクとして使う際は事前に確認が必要です。

貯蓄用のサブバンクとして、ネット銀行は非常に優れた選択肢になります。金利の高さと手数料の安さを活かして、効率的に資産を増やせます。

ゆうちょ銀行・その他の銀行

ゆうちょ銀行は、全国に約24,000の郵便局があり、地方でも利用しやすいのが特徴です。ATMの設置数が多く、どこでも現金を引き出せる安心感があります。

ただし、振込手数料が他の銀行より高めで、ネットバンキングの機能も限定的です。地方在住で、近くに他の銀行がない場合には便利な選択肢になります。

銀行口座を選ぶときの5つのポイント

銀行口座を選ぶときは、以下の5つのポイントを確認することで、自分に合った銀行を見つけられます。それぞれの項目を詳しく見ていきましょう。

金利の高さ|効率よく貯蓄したい人向け

普通預金の金利は、銀行によって大きく異なります。都市銀行の金利は0.001%程度ですが、ネット銀行では0.1%〜0.2%、条件を満たせば0.3%以上になることもあります。

金利の違いによる利息の差

100万円を1年間預けた場合

金利0.001%:利息10円

金利0.2%:利息2,000円

この差は長期間になるほど大きくなるため、貯蓄用の口座では金利の高さが重要です。

ネット銀行の中には、証券口座との連携や給与振込の設定で金利が優遇される銀行もあります。貯蓄を増やしたい人は、金利の高い銀行を選びましょう。

ATM手数料の安さ|頻繁に出金する人向け

ATM手数料は、月に数回の利用でも年間で数千円になることがあります。都市銀行では、自行ATM以外の利用や時間外利用で110円〜220円の手数料がかかります。

ネット銀行では、月に数回〜無制限でATM手数料が無料になるサービスがあります。コンビニATMも無料で使えるため、時間や場所を気にせず現金を引き出せます。

頻繁に現金を引き出す人は、ATM手数料の無料回数が多い銀行を選ぶことで、年間数千円の節約につながります。

振込手数料の安さ|送金が多い人向け

振込手数料も、銀行によって大きく異なります。都市銀行では、他行宛の振込で220円〜660円かかりますが、ネット銀行では月に数回無料になることが多いです。

家賃や習い事の月謝など、定期的に振込をする人は、振込手数料の無料回数が多い銀行を選ぶと、年間で数千円〜1万円以上の節約になります。

また、同じ銀行同士の振込は無料になることが多いため、よく送金する相手が使っている銀行を確認しておくと便利です。

ATMの利用しやすさ|店舗数と場所をチェック

ATMの利用しやすさは、日常生活での利便性に直結します。自宅や職場の近くにATMがあるか、コンビニATMが使えるかを確認しましょう。

都市銀行や地方銀行は、自行のATMが多く設置されていますが、地域によっては見つけにくいこともあります。ネット銀行は、コンビニATMと提携しているため、全国どこでも利用できます。

また、ATMの利用可能時間も重要です。24時間利用できるコンビニATMは、急に現金が必要になったときにも対応できます。

口座開設の簡単さ|スマホで完結できるか

最近では、多くの銀行がスマホで口座開設を完結できるようになっています。本人確認書類をスマホで撮影して送信するだけで、最短即日〜数日で口座が開設できます。

都市銀行や地方銀行でも、オンライン申込に対応している銀行が増えていますが、郵送での手続きが必要な場合もあります。ネット銀行は、ほぼすべてスマホで完結できます。

口座開設の手間を減らしたい人は、スマホで完結できる銀行を選びましょう。

目的別おすすめの銀行|あなたに合った銀行はどれ?

銀行は目的に応じて使い分けることで、それぞれのメリットを最大限に活かせます。ここでは、メインバンク、貯蓄用サブバンク、手数料節約、初心者向けの4つの目的別におすすめの銀行を紹介します。

メインバンクにおすすめの銀行3選

メインバンクは、給与受取や公共料金の引き落とし、日常的な支払いに使う口座です。利便性とサービスの充実度を重視して選びましょう。

1.三菱UFJ銀行:全国に支店とATMが多く、どこでも利用しやすい。住宅ローンやクレジットカードなど、総合的な金融サービスを一つの銀行で完結できます。
2.三井住友銀行:給与振込や公共料金の引き落としがスムーズで、窓口でのサポートも充実。SMBCダイレクトを使えば、ネットバンキングも便利に使えます。
3.みずほ銀行:全国に支店があり、対面での相談がしやすい。みずほマイレージクラブに加入すると、ATM手数料や振込手数料の優遇が受けられます。

メインバンクは、長く付き合うことになるため、自宅や職場の近くに支店やATMがあるかを確認しましょう。

貯蓄用サブバンクにおすすめの銀行3選

貯蓄用のサブバンクは、金利の高さと手数料の安さを重視して選びます。ネット銀行が有力な選択肢になります。

1.楽天銀行:普通預金の金利が最大0.1%で、楽天証券と連携すると0.2%にアップ。楽天ポイントも貯まるため、楽天経済圏を利用している人に最適です。
2.住信SBIネット銀行:SBI証券と連携すると金利が0.25%になり、ATM手数料や振込手数料の無料回数も多い。定額自動入金サービスで、メインバンクから自動的に資金を移せます。
3.PayPay銀行:普通預金の金利が0.03%で、PayPayとの連携が便利。スマホアプリの使いやすさも魅力です。

貯蓄用の口座は、金利の高さが最も重要です。ネット銀行を活用することで、効率的に資産を増やせます。

手数料を節約したい人におすすめの銀行3選

ATM手数料や振込手数料を節約したい人には、無料回数が多い銀行がおすすめです。

1.住信SBIネット銀行:ATM手数料が月5回〜20回無料、振込手数料が月1回〜20回無料(スマートプログラムのランクによる)。
2.楽天銀行:ATM手数料が月最大7回無料、振込手数料が月最大3回無料(ハッピープログラムのステージによる)。
3.イオン銀行:イオン銀行ATMが24時間365日手数料無料。イオンでの買い物が多い人に便利です。

手数料は小さな金額ですが、積み重なると年間で数千円〜1万円以上になります。無料回数の多い銀行を選んで、無駄な出費を減らしましょう。

初めて口座を作る人におすすめの銀行2選

初めて銀行口座を作る人には、口座開設が簡単で、使いやすい銀行がおすすめです。

1.楽天銀行:スマホで口座開設が完結し、アプリの操作も分かりやすい。楽天ポイントが貯まるため、楽天市場を利用している人にも便利です。
2.ゆうちょ銀行:全国に郵便局があり、どこでも利用できる安心感がある。窓口でのサポートも受けやすく、初心者でも安心です。

初めての口座開設では、使いやすさとサポート体制を重視しましょう。

メインバンクとサブバンクの使い分け方|複数口座を上手に管理

銀行口座は、メインバンクとサブバンクを使い分けることで、お金の管理がしやすくなります。それぞれの役割を理解して、効率的に活用しましょう。

メインバンクの役割|給与受取と支払い用

メインバンクは、給与の受取や公共料金の引き落とし、クレジットカードの支払いなど、日常的なお金の出入りを管理する口座です。利便性とサービスの充実度を重視して選びます。

メインバンクには、全国にATMや支店が多い都市銀行や、地元で利用しやすい地方銀行が向いています。給与振込や引き落としがスムーズにできることが最優先です。

また、住宅ローンやクレジットカードなど、他の金融サービスを同じ銀行で利用すると、手続きが簡単になることもあります。

サブバンクの役割|貯蓄と目的別管理用

サブバンクは、貯蓄や目的別の資金管理に使う口座です。金利の高さと手数料の安さを重視して、ネット銀行を選ぶのがおすすめです。

例えば、旅行資金、結婚資金、教育資金など、目的ごとに口座を分けることで、お金の使い道が明確になります。また、普段使わないお金を別の口座に移すことで、無駄遣いを防げます。

サブバンクは、メインバンクと連携して使うことで、効率的にお金を管理できます。自動送金機能を使えば、手間をかけずに貯蓄を続けられます。

自動送金機能で先取り貯蓄を実現

自動送金機能は、メインバンクからサブバンクに毎月自動的にお金を移す仕組みです。給与が振り込まれたら、自動的に一定額を貯蓄用の口座に移すことで、無理なく貯蓄を続けられます。

住信SBIネット銀行の「定額自動入金サービス」や、楽天銀行の「自動入出金サービス」を使えば、手数料無料で自動送金ができます。

先取り貯蓄は、貯蓄を習慣化する最も効果的な方法です。毎月の貯蓄額を決めて、自動送金を設定しましょう。

複数口座を持つときの注意点

複数の口座を持つと、管理が煩雑になることがあります。口座の数は2〜3個に絞り、それぞれの役割を明確にしておきましょう。

また、長期間使わない口座は休眠口座になる可能性があります。年に1回は残高を確認し、必要に応じて入出金を行いましょう。

家計管理アプリを使うと、複数の口座をまとめて管理できます。マネーフォワードやZaimなどのアプリは、銀行口座と連携して、自動的に収支を記録してくれます。

銀行口座と証券口座の違い|投資を始めたい人は要チェック

銀行口座と証券口座は、どちらもお金を管理する口座ですが、役割が大きく異なります。投資を始めたい人は、この違いを理解しておくことが重要です。

銀行口座でできること・できないこと

銀行口座は、現金の預け入れ・引き出し、振込、公共料金の引き落としなど、日常的なお金の管理に使います。普通預金や定期預金で資金を預けることができ、預金保険制度により1,000万円まで保護されます。

ただし、銀行口座では株式や投資信託などの金融商品を購入することはできません。資産を増やすためには、預金の金利に頼ることになりますが、現在の金利は非常に低いため、大きな利益は期待できません。

銀行口座は、安全性と利便性を重視した資金管理の手段です。

証券口座でできること・できないこと

証券口座は、株式、投資信託、債券、ETFなどの金融商品を売買するための口座です。NISA口座を開設すれば、投資で得た利益が非課税になります。

金融庁:NISA特設ウェブサイト

証券口座では、銀行口座のように現金を自由に引き出すことはできません。投資した資金は、金融商品を売却して現金化してから、銀行口座に振り込む必要があります。

また、投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性があります。銀行預金のように元本が保証されているわけではないため、リスクを理解した上で利用する必要があります。

投資を始めるなら証券口座が必要

投資を始めたい人は、銀行口座とは別に証券口座を開設する必要があります。証券口座は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券などのネット証券で簡単に開設できます。

NISA口座を活用すれば、年間最大360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)の投資が非課税になります。長期的な資産形成を考えている人には、NISAを活用した投資がおすすめです。

銀行口座は日常的な資金管理に、証券口座は長期的な資産形成に使うことで、効率的にお金を増やせます。それぞれの役割を理解して、上手に使い分けましょう。

なお、証券口座の開設や投資判断については、各証券会社の公式サイトで詳細をご確認ください。

口座開設の方法と必要なもの|スマホで簡単にできる

銀行口座の開設は、スマホで簡単に手続きができます。ここでは、口座開設に必要な書類と具体的な手順を解説します。

口座開設に必要な書類

口座開設には、以下の書類が必要です。事前に準備しておくと、手続きがスムーズに進みます。

  • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)
  • マイナンバーが分かる書類(マイナンバーカード、通知カードなど)
  • メールアドレス
  • スマートフォン(本人確認書類の撮影や本人確認に使用)

銀行によっては、印鑑が必要な場合もありますが、多くのネット銀行では印鑑不要で口座を開設できます。

スマホでの口座開設手順(4ステップ)

スマホでの口座開設は、以下の4ステップで完了します。

1.銀行の公式サイトまたはアプリから申込:希望する銀行の公式サイトまたはアプリにアクセスし、「口座開設」ボタンをタップします。
2.必要事項の入力:氏名、住所、生年月日、職業などの情報を入力します。
3.本人確認書類の提出:運転免許証やマイナンバーカードをスマホで撮影し、アップロードします。eKYC(オンライン本人確認)に対応している銀行では、自分の顔をスマホで撮影することで、即座に本人確認が完了します。
4.審査・口座開設完了:審査が完了すると、メールで通知が届きます。キャッシュカードは後日郵送されますが、ネット銀行ではすぐにネットバンキングを利用できる場合もあります。

スマホでの口座開設は、最短即日〜数日で完了します。

口座開設にかかる時間と日数

口座開設にかかる時間は、銀行によって異なります。ネット銀行では、eKYCを使えば最短即日で口座が開設できます。都市銀行や地方銀行では、郵送での手続きが必要な場合、1週間〜2週間程度かかることもあります。

キャッシュカードの到着には、さらに数日〜1週間程度かかります。急いで口座を開設したい人は、eKYCに対応している銀行を選びましょう。

口座開設でよくある失敗と対処法

口座開設でよくある失敗には、本人確認書類の不備や入力ミスがあります。本人確認書類は、有効期限内のものを使用し、写真が鮮明に撮れているか確認しましょう。

また、住所や氏名の入力ミスがあると、審査に時間がかかることがあります。入力内容を確認してから送信しましょう。

銀行口座を選ぶときに気をつけたいこと

銀行口座を選ぶときは、安全性やリスクについても理解しておくことが大切です。ここでは、預金保険制度、休眠口座、セキュリティ対策について解説します。

預金保険制度で守られる範囲(1,000万円まで)

預金保険制度は、銀行が破綻した場合でも、預金者の預金を保護する仕組みです。一つの銀行につき、元本1,000万円とその利息までが保護されます。

金融庁:預金保険制度

1,000万円を超える預金がある場合は、複数の銀行に分散して預けることで、リスクを軽減できます。また、決済用預金(利息がつかない普通預金)は、全額が保護されます。

預金保険制度により、銀行預金は安全に守られています。ただし、保護される範囲を理解して、適切に資産を管理しましょう。

休眠口座にならないための管理方法

休眠口座とは、10年以上取引がない口座のことです。休眠口座になると、預金が「休眠預金等活用法」に基づいて公益活動に活用されることがあります。

休眠口座を防ぐためには、年に1回は入出金を行い、口座を使い続けることが大切です。使わない口座は、早めに解約することも検討しましょう。

また、銀行から送られる通知を確認し、住所変更があった場合は速やかに届け出ることも重要です。

セキュリティ対策と不正利用への備え

ネットバンキングを利用する際は、セキュリティ対策が重要です。パスワードは定期的に変更し、二段階認証を設定することで、不正アクセスを防げます。

また、フィッシング詐欺に注意しましょう。銀行を装ったメールやSMSが届いても、リンクをクリックせず、公式サイトから直接ログインするようにしてください。

万が一、不正利用が発生した場合は、すぐに銀行に連絡しましょう。多くの銀行では、不正利用による被害を補償する制度があります。

よくある質問(Q&A)

よくある質問
銀行口座はいくつ持つのがおすすめ?

銀行口座は、2〜3個持つのがおすすめです。メインバンク1つ、貯蓄用サブバンク1〜2個に分けることで、お金の管理がしやすくなります。

学生や未成年でも口座開設できる?

学生や未成年でも、銀行口座を開設できます。ただし、15歳未満の場合は、親権者の同意が必要です。また、一部の銀行では、18歳未満の口座開設に制限がある場合もあります。

外国人でも銀行口座は作れる?

外国人でも、在留カードや特別永住者証明書があれば、銀行口座を開設できます。ただし、銀行によっては、在留期間や在留資格に条件がある場合もあるため、事前に確認しましょう。

口座維持費はかかる?

ほとんどの銀行では、口座維持費はかかりません。ただし、一部の銀行では、一定期間取引がない場合や残高が一定額未満の場合に、口座管理手数料が発生することがあります。

銀行を乗り換えるときはどうすればいい?

銀行を乗り換えるときは、まず新しい銀行で口座を開設します。次に、給与振込や公共料金の引き落としを新しい口座に変更し、古い口座の残高を移します。すべての手続きが完了したら、古い口座を解約しましょう。

ネット銀行は安全?

ネット銀行も、都市銀行と同様に金融庁の監督下にあり、預金保険制度の対象です。セキュリティ対策もしっかりしているため、安心して利用できます。

キャンペーンはいつ実施される?

銀行のキャンペーンは、新年度や夏・冬のボーナス時期に実施されることが多いです。口座開設や取引に応じて、現金やポイントがもらえることがあるため、公式サイトをチェックしましょう。

家族の口座も一緒に管理できる?

家族の口座を一緒に管理するには、家計管理アプリを使うのが便利です。マネーフォワードやZaimなどのアプリは、複数の口座をまとめて管理できます。ただし、セキュリティには十分注意しましょう。

まとめ

銀行口座を選ぶときは、目的に応じて使い分けることが大切です。メインバンクには利便性の高い都市銀行や地方銀行を、貯蓄用サブバンクには金利の高いネット銀行を選ぶことで、効率的にお金を管理できます。

金利の高さ、ATM手数料の安さ、振込手数料の安さ、ATMの利用しやすさ、口座開設の簡単さの5つのポイントを確認して、自分に合った銀行を見つけましょう。また、自動送金機能を活用することで、無理なく貯蓄を続けられます。

銀行口座と証券口座の違いを理解し、投資を始めたい人は証券口座の開設も検討してみてください。預金保険制度により1,000万円までは保護されているため、安心して利用できます。

この記事を参考に、自分に合った銀行口座を選んで、賢くお金を管理していきましょう。詳しくは各銀行の公式サイトでご確認ください。

SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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