会社設立のミチシルベ

米国株に投資したいけれど、日本時間でいつ取引できるのか分からず困っていませんか。

米国株式市場の取引時間は、サマータイム期間中は日本時間の夜22時30分から翌朝5時まで、標準時間では夜23時30分から翌朝6時までです。

この記事では、米国株の取引時間を日本時間で詳しく解説し、日本の会社員でも無理なく取引できる方法をご紹介します。

時間外取引やサマータイムの切替日、為替取引との関係まで、実践的な情報をまとめました。

この記事を読めば、自分のライフスタイルに合った取引時間を見つけられるでしょう。

米国株式市場の取引時間は？｜日本時間で何時から何時まで

米国株式市場の取引時間を正確に理解することは、投資の第一歩です。ニューヨーク証券取引所（NYSE）とナスダック（NASDAQ）は、現地時間で月曜日から金曜日の午前9時30分から午後4時まで取引が行われています。

この時間を日本時間に換算すると、サマータイムと標準時間で異なります。日本の会社員にとっては、深夜から早朝にかけての時間帯となるため、取引スタイルの工夫が必要です。

立会時間（通常の取引時間）

米国株式市場の立会時間は、現地時間で午前9時30分から午後4時までの6時間30分です。日本時間では、サマータイム期間中は夜22時30分から翌朝5時まで、標準時間では夜23時30分から翌朝6時までとなります。

この時間帯は取引量が最も多く、流動性が高いため、希望する価格で売買しやすいメリットがあります。ただし、日本の会社員にとっては就寝時間と重なるため、リアルタイムでの取引は難しい場合が多いでしょう。

多くの証券会社では、立会時間外でも注文を受け付けており、翌営業日の取引開始時に執行される仕組みになっています。

ニューヨーク証券取引所:Trading Hours

サマータイムと標準時間の違い

米国では毎年3月の第2日曜日から11月の第1日曜日までサマータイム（夏時間）が適用されます。この期間中は、日本との時差が13時間となり、取引時間が1時間早まります。

サマータイムへの切り替えは3月第2日曜日の午前2時、標準時間への切り替えは11月第1日曜日の午前2時に行われます。切り替え日前後は取引時間を間違えないよう、証券会社のお知らせを確認しましょう。

NYSEとナスダックの取引時間は同じ？

ニューヨーク証券取引所（NYSE）とナスダック（NASDAQ）の立会時間は同じです。どちらも現地時間で午前9時30分から午後4時まで取引が行われています。

NYSEは伝統的な取引所で、主に大型株が上場しています。一方、ナスダックはハイテク企業が多く上場する電子取引所です。取引時間は同じですが、上場企業の特徴や取引の仕組みには違いがあります。

投資家にとっては、どちらの市場に上場している銘柄でも、同じ時間帯に取引できるため、複数の銘柄を効率的に売買できます。ただし、取引量や流動性は銘柄によって異なるため、注文方法の選択には注意が必要です。

NASDAQ:Market Hours

時間外取引とは？｜プレマーケット・アフターマーケット

時間外取引は、通常の立会時間外に株式を売買できる仕組みです。米国株式市場では、立会時間の前後にプレマーケットとアフターマーケットという時間外取引の時間帯が設けられています。

この仕組みを活用すれば、重要な企業決算や経済指標の発表直後に取引できるため、投資機会が広がります。ただし、流動性が低く価格変動が大きくなりやすいため、リスクを理解した上で利用することが大切です。

プレマーケットの取引時間

プレマーケットは、通常の立会時間が始まる前の取引時間です。現地時間で午前4時から午前9時30分まで、日本時間ではサマータイム期間中は夕方17時から夜22時30分まで、標準時間では夕方18時から夜23時30分までとなります。

この時間帯は、前日の米国市場終了後に発表された企業決算や経済ニュースに反応した取引が行われます。日本の投資家にとっては、帰宅後の時間帯に取引できるため、比較的利用しやすい時間帯です。

アフターマーケットの取引時間

アフターマーケットは、通常の立会時間終了後の取引時間です。現地時間で午後4時から午後8時まで、日本時間ではサマータイム期間中は翌朝5時から9時まで、標準時間では翌朝6時から10時までとなります。

この時間帯は、立会時間終了後に発表される企業決算や重要なニュースに反応した取引が活発に行われます。特に決算発表シーズンには、取引量が増える傾向があります。

日本の投資家にとっては早朝の時間帯となるため、出勤前に取引することも可能です。ただし、プレマーケットと同様に流動性が低く、価格変動が大きくなりやすい点には注意しましょう。

時間外取引で気をつけたいこと

時間外取引を利用する際は、いくつかの重要な注意点があります。以下のポイントを理解した上で、慎重に取引を行いましょう。

時間外取引は、立会時間中に取引できない投資家にとって便利な仕組みですが、リスクも伴います。特に初心者の方は、まず立会時間での取引に慣れてから、時間外取引の利用を検討することをおすすめします。

米国株式市場の休場日｜2025年カレンダー

米国株式市場は、年間に数回の休場日があります。これらの休場日は主に米国の祝日に設定されており、日本の祝日とは異なるため、取引計画を立てる際には注意が必要です。

休場日を事前に把握しておくことで、取引機会の損失を防ぎ、資金計画を適切に立てることができます。

2025年の休場日一覧

これらの休場日は、ニューヨーク証券取引所とナスダックの両方で適用されます。休場日の前後は取引量が変動しやすいため、ポジション管理には注意が必要です。

ニューヨーク証券取引所:Holiday Calendar

短縮取引日とは

短縮取引日は、通常よりも早く市場が閉まる日のことです。米国株式市場では、主要な祝日の前日に短縮取引が行われることがあります。

2025年の短縮取引日は、感謝祭の翌日である11月28日（金）です。この日は現地時間で午後1時に取引が終了し、日本時間ではサマータイム期間中は翌朝2時、標準時間では翌朝3時に閉場します。

日本の祝日との違い

米国株式市場の休場日は、日本の祝日とは異なります。日本がゴールデンウィークやお盆休みの期間でも、米国市場は通常通り取引が行われています。

逆に、米国の祝日である感謝祭やクリスマスには、日本は通常の営業日であっても米国市場は休場となります。この違いを理解しておかないと、取引機会を逃したり、予期しない価格変動に対応できなかったりする可能性があります。

特に長期休暇前後は、両国の休場日の違いを確認し、ポジションの調整や資金管理を適切に行うことが大切です。

日本の会社員はいつ取引できる？｜時間帯別の取引戦略

日本の会社員にとって、米国株の取引時間は深夜から早朝にかけてとなるため、リアルタイムでの取引は難しいと感じる方も多いでしょう。しかし、取引時間帯の特徴を理解し、自分のライフスタイルに合った戦略を立てることで、無理なく米国株投資を続けられます。

ここでは、朝型と夜型の2つの取引スタイルと、指値注文を活用した時間管理の方法をご紹介します。

出勤前に取引する方法（朝型戦略）

朝型の取引戦略は、米国市場のアフターマーケット時間帯を活用する方法です。日本時間の早朝5時から9時（サマータイム期間中）、または6時から10時（標準時間）に取引が可能です。

この時間帯は、前日の立会時間終了後に発表された企業決算や重要ニュースに反応した取引が行われています。出勤前の30分から1時間を使って、前日の市場動向を確認し、必要に応じて注文を出すことができます。

帰宅後に取引する方法（夜型戦略）

夜型の取引戦略は、米国市場のプレマーケット時間帯を活用する方法です。日本時間の夕方17時から夜22時30分（サマータイム期間中）、または夕方18時から夜23時30分（標準時間）に取引が可能です。

この時間帯は、帰宅後のリラックスした時間に取引できるため、日本の会社員にとって最も利用しやすい時間帯と言えます。前日の米国市場終了後に発表されたニュースや、日本時間の日中に発表された経済指標などを確認しながら、落ち着いて取引判断ができます。

夜型戦略のメリットは、時間的な余裕を持って取引できる点です。ただし、プレマーケットも流動性が低いため、成行注文ではなく指値注文を使うことをおすすめします。

指値注文を活用した時間管理

深夜に起きて取引するのが難しい場合は、指値注文を活用した時間管理が効果的です。指値注文を使えば、希望する価格を指定して注文を出しておき、その価格に達したときに自動的に約定させることができます。

指値注文を活用すれば、深夜に起きる必要がなく、自分のペースで米国株投資を続けられます。ただし、指値注文は指定した価格に達しないと約定しないため、相場の急変時には注文が成立しない可能性もあります。定期的に注文状況を確認し、必要に応じて価格を調整しましょう。

注文方法と受付時間の違い｜成行・指値・逆指値

米国株取引では、注文方法によって執行される価格やタイミングが異なります。成行注文、指値注文、逆指値注文の3つの基本的な注文方法を理解し、時間帯や相場状況に応じて使い分けることが重要です。

それぞれの注文方法の特徴を把握し、自分の投資スタイルに合った方法を選びましょう。

成行注文とは

成行注文は、価格を指定せずに、その時点で最も有利な価格で即座に売買する注文方法です。確実に約定させたい場合に適していますが、想定外の価格で約定するリスクもあります。

立会時間中の流動性が高い時間帯であれば、成行注文でも比較的安定した価格で約定します。しかし、時間外取引や流動性の低い銘柄では、予想以上に不利な価格で約定する可能性があるため注意が必要です。

成行注文は、急いで売買したい場合や、価格よりも約定を優先したい場合に有効です。ただし、価格変動が激しい相場では、思わぬ損失を被ることもあるため、慎重に判断しましょう。

指値注文とは

指値注文は、売買したい価格を指定して注文する方法です。買い注文の場合は指定した価格以下、売り注文の場合は指定した価格以上で約定します。

ただし、指値注文は指定した価格に達しないと約定しないため、相場が急変した場合には取引機会を逃す可能性もあります。相場の動きを見ながら、適切な価格設定を行うことが大切です。

逆指値注文とは

逆指値注文は、指定した価格に達したときに注文が発動される方法です。主に損切りや利益確定のために使われます。

買い注文の場合は指定した価格以上になったときに発動し、売り注文の場合は指定した価格以下になったときに発動します。例えば、保有株が一定の価格まで下がったら自動的に売却する設定をしておけば、損失を限定できます。

逆指値注文は、リスク管理に非常に有効です。特に深夜の取引時間中に相場を見られない場合は、事前に逆指値注文を設定しておくことで、大きな損失を防げます。

時間帯別のおすすめ注文方法

時間帯によって流動性や価格変動の特徴が異なるため、それぞれに適した注文方法を選ぶことが重要です。特に初心者の方は、指値注文を基本として、慣れてきたら成行注文や逆指値注文も活用していくとよいでしょう。

サマータイム切替時の注意点｜間違えないためのチェックリスト

サマータイムの切り替え時期は、取引時間が1時間変わるため、注意が必要です。切り替え日を把握し、適切な対応をしておくことで、取引機会の損失や誤発注を防げます。

ここでは、サマータイム切り替え時の具体的な注意点と、対応方法をご紹介します。

サマータイムの切替日はいつ？

米国のサマータイムは、毎年3月の第2日曜日午前2時に開始され、11月の第1日曜日午前2時に終了します。2025年は、3月9日にサマータイムが始まり、11月2日に標準時間に戻ります。

サマータイムが始まると、日本との時差が14時間から13時間に縮まり、取引開始時刻が1時間早まります。逆に、標準時間に戻ると、時差が13時間から14時間に広がり、取引開始時刻が1時間遅くなります。

切り替え日の前後は、取引時間を間違えやすいため、証券会社からのお知らせやカレンダーで確認しておきましょう。

切替時にやるべきこと

サマータイムの切り替え時期には、以下のチェックリストを参考に、事前準備を行いましょう。

特に、指値注文や逆指値注文を長期間設定している場合は、切り替え後も有効期限内であるかを確認することが重要です。また、取引ツールのアラート機能を使っている場合は、新しい取引時間に合わせて再設定しましょう。

アラート設定で取引時間を忘れない方法

取引時間を忘れないためには、スマートフォンのアラート機能や証券会社のアプリを活用するのが効果的です。取引開始の30分前や取引終了の1時間前など、自分のライフスタイルに合わせてアラートを設定しましょう。

多くの証券会社アプリには、取引時間のリマインダー機能や、重要なニュースの通知機能が搭載されています。これらの機能を活用すれば、取引機会を逃さず、効率的に投資を続けられます。

また、Googleカレンダーなどのスケジュールアプリに、サマータイムと標準時間の取引時間を登録しておくのもおすすめです。定期的なリマインダーを設定することで、取引時間を常に意識できます。

為替取引時間との関係｜円転のタイミング

米国株投資では、株式の売買だけでなく、為替取引のタイミングも重要です。米ドルと日本円の為替レートは24時間変動しており、円転（米ドルから日本円への両替）のタイミングによって、最終的な利益が大きく変わることがあります。

為替市場の取引時間を理解し、株式取引と為替取引を効果的に組み合わせることで、為替リスクを軽減できます。

為替市場の取引時間

為替市場は、世界中の主要都市で順次取引が行われており、実質的に24時間取引が可能です。主要な取引時間帯は、東京市場（日本時間9時～17時）、ロンドン市場（日本時間16時～翌朝1時）、ニューヨーク市場（日本時間21時～翌朝6時）です。

特に、ロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間帯（日本時間21時～翌朝1時）は、取引量が最も多く、為替レートの変動も活発になります。この時間帯は、米国株の立会時間とも重なるため、株式と為替の両方を考慮した取引が可能です。

米国株と為替のベストなタイミング

米国株を売却して利益を確定する際は、株価だけでなく為替レートも考慮することが重要です。株価が上昇していても、円高が進行していれば、円換算での利益が減少してしまいます。

理想的なタイミングは、株価が高く、かつ円安が進んでいるときです。ただし、両方の条件が揃うのを待っていると、取引機会を逃す可能性もあります。そのため、自分の投資目標やリスク許容度に応じて、柔軟に判断することが大切です。

長期投資を前提とする場合は、為替レートの短期的な変動に一喜一憂せず、ドルのまま保有し続けるのも一つの戦略です。将来的に円安が進む可能性もあるため、焦って円転する必要はありません。

為替手数料を抑えるコツ

為替取引には手数料がかかるため、頻繁に円転を繰り返すと、手数料負担が大きくなります。以下のコツを参考に、為替手数料を抑えましょう。

為替手数料は、証券会社によって大きく異なります。例えば、1ドルあたり25銭の手数料がかかる証券会社と、1銭の手数料がかかる証券会社では、10万ドルを円転する場合に約2万4千円の差が生じます。長期的に見ると、この差は無視できない金額になるため、事前に比較しておきましょう。

米国株取引におすすめの証券会社3社

米国株取引を始めるには、取引時間や時間外取引への対応、手数料などを考慮して証券会社を選ぶことが重要です。ここでは、米国株取引に強みを持つ3社をご紹介します。

それぞれの特徴を比較し、自分の投資スタイルに合った証券会社を選びましょう。

SBI証券｜時間外取引に対応

SBI証券は、国内最大級のネット証券で、米国株の取扱銘柄数が約5,000銘柄と豊富です。プレマーケットとアフターマーケットの両方に対応しており、日本時間の夕方から翌朝まで幅広い時間帯で取引できます。

SBI証券の特徴は、取引ツールの充実度です。「HYPER SBI 2」や「SBI証券 米国株アプリ」など、PC・スマホの両方で使いやすいツールが揃っています。また、Vポイント、Pontaポイント、dポイントなど、複数のポイントサービスに対応しているため、ポイント投資も可能です。

SBI証券:米国株式取引

楽天証券｜24時間注文受付

楽天証券は、24時間いつでも注文を受け付けており、自分の都合の良い時間に注文を出せます。米国株の取扱銘柄数は約4,500銘柄で、主要な銘柄はほぼカバーしています。

取引手数料は原則無料で、為替手数料は1ドルあたり25銭です。楽天ポイントを使った投資も可能で、楽天経済圏を活用している方には特におすすめです。

楽天証券の強みは、取引ツール「MARKET SPEED Ⅱ」の使いやすさです。リアルタイムの株価情報やチャート分析機能が充実しており、初心者から上級者まで幅広く対応しています。また、楽天銀行との連携により、入出金がスムーズに行えます。

楽天証券:米国株式取引

マネックス証券｜米国株取引に強み

マネックス証券は、米国株取引に特化したサービスを提供しており、取扱銘柄数は約5,000銘柄です。時間外取引にも対応しており、プレマーケットとアフターマーケットの両方で取引できます。

取引手数料は約定金額に応じて55円～1,070円（税込）で、為替手数料は1ドルあたり25銭です。米国株の情報提供が充実しており、企業レポートやアナリストの分析記事を無料で閲覧できます。

マネックス証券の特徴は、米国株専用のアプリ「マネックス証券 米国株アプリ」の使いやすさです。リアルタイムの株価情報やニュース、チャート分析機能が一つのアプリにまとまっており、外出先でも快適に取引できます。また、米国株の配当金を自動的に再投資する「配当金再投資プログラム」も利用可能です。

マネックス証券:米国株取引

よくある質問（Q&A）

まとめ

米国株式市場の取引時間は、日本時間でサマータイム期間中は夜22時30分から翌朝5時まで、標準時間では夜23時30分から翌朝6時までです。日本の会社員にとっては深夜から早朝の時間帯となりますが、時間外取引や指値注文を活用すれば、無理なく取引を続けられます。

プレマーケットとアフターマーケットを利用すれば、日本時間の夕方から翌朝まで幅広い時間帯で取引可能です。ただし、時間外取引は流動性が低く価格変動が大きいため、指値注文を使ってリスクを管理しましょう。

サマータイムの切り替え時期や米国市場の休場日にも注意が必要です。事前にカレンダーで確認し、アラート設定を活用することで、取引機会を逃さず効率的に投資を続けられます。

為替取引のタイミングも重要です。株価だけでなく為替レートも考慮し、円転のタイミングを適切に判断することで、最終的な利益を最大化できます。

SBI証券、楽天証券、マネックス証券など、米国株取引に強みを持つ証券会社を選び、自分のライフスタイルに合った取引方法を見つけましょう。なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。