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「NISAで米国株に投資したいけど、買えるのかな?」と疑問に思っていませんか。
結論から言うと、NISAの成長投資枠を使えば米国株を購入できます。
ただし、配当金に米国で10%課税されることや、損益通算ができないなど、日本株とは違う注意点があるんです。
この記事では、NISAで米国株を買う方法や税金の仕組み、証券会社の選び方まで詳しく解説します。
米国株投資を始める前に知っておきたいポイントをすべてまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
目次
NISAで米国株を買うことは可能です。2024年から始まった新NISA制度では、成長投資枠を使って米国株に投資できるようになっています。
成長投資枠の年間投資可能金額は240万円で、非課税保有限度額は最大1,200万円です。つみたて投資枠とは別に利用できるため、投資信託の積立と並行して米国株投資を進めることもできます。
米国株は1株から購入できるため、数千円から数万円程度の少額でも投資を始められます。日本株のように100株単位で購入する必要がないため、成長投資枠を無駄なく使い切りやすいのが特徴です。
NISAを利用すれば、値上がり益・配当金に税金はかかりません。通常の課税口座で米国株を売却すると20.315%の税金がかかりますが、NISA口座なら売却益が全額非課税になります。
これは長期的な資産形成において大きなメリットと言えるでしょう。
ただし、配当金の米国現地における税金(米国企業の場合10%)は非課税になりません。また、外国税額控除を受けることができません。この点は後ほど詳しく解説しますので、しっかり理解しておきましょう。
成長投資枠で購入できる米国株は、証券会社が取り扱う銘柄のうち、整理・監理銘柄に指定されていないものが対象です。Apple、Microsoft、Amazonなど、世界的に有名な米国企業の株式に投資できます。
NISAで米国株を買う前に知っておきたい基礎知識
米国株投資を始める前に、基本的な知識を身につけておくことが大切です。ここでは、米国株の特徴や代表的な株価指数、口座開設の必要性について解説します。
米国株とは、アメリカの証券取引所に上場している企業の株式のことです。ニューヨーク証券取引所(NYSE)やナスダック(NASDAQ)などで取引されています。
日本株との最も大きな違いは、1株から購入できる点です。日本株は100株単位での取引が基本ですが、米国株は1株単位で売買できます。例えば、株価が100ドル(約1万4,000円)の銘柄なら、1万4,000円程度から投資を始められるんです。
また、米国株の多くは年4回の配当を出しています。日本企業の多くが年1~2回の配当であるのに対し、米国企業は四半期ごとに配当を支払うのが一般的です。配当金を定期的に受け取りたい方にとって、米国株は魅力的な選択肢と言えるでしょう。
取引時間も異なります。米国株は日本時間の夜間(夏時間:22時30分~翌5時、冬時間:23時30分~翌6時)に取引されるため、日中働いている方でもリアルタイムで取引できます。
米国株式市場には、代表的な3つの株価指数があります。それぞれの特徴を理解しておくと、米国市場全体の動きを把握しやすくなります。
NYダウ(ダウ工業株30種平均)は、米国を代表する30銘柄で構成される株価指数です。Apple、Microsoft、Boeing、Coca-Colaなど、世界的に有名な企業が含まれています。米国経済の動向を示す指標として、最も広く知られている指数です。
S&P500は、米国の主要500社で構成される株価指数で、米国株式市場全体の約80%をカバーしています。NYダウよりも幅広い業種・企業を含むため、米国経済の実態をより正確に反映していると言われています。多くの投資信託やETFがS&P500をベンチマークとして採用しています。
NASDAQ総合指数は、ナスダック市場に上場する全銘柄を対象とした指数です。特にApple、Amazon、Google(Alphabet)、Metaなどのテクノロジー企業の割合が高く、ハイテク株の動向を知る上で重要な指標となっています。
これらの指数は米国株投資の参考になるだけでなく、投資信託やETFを選ぶ際の基準にもなります。初心者の方は、まずこれらの指数に連動する投資信託から始めるのも良い選択肢です。
米国株を取引するには、証券会社で外国証券口座を開設する必要があります。通常の国内株式取引用の口座とは別に、外国株式専用の口座を開設する手続きが必要なんです。
外国証券口座の開設は、NISA口座と同時に申し込むこともできますし、NISA口座開設後に追加で申し込むこともできます。多くの証券会社では、オンラインで簡単に手続きが完了します。
開設にあたって特別な条件はありませんが、外国為替取引に関する確認事項や、米国の税務に関する書類(W-8BENフォーム)の提出が必要になる場合があります。証券会社のガイドに従って手続きを進めれば、初心者の方でも問題なく開設できるでしょう。
外国証券口座を開設すると、米国株だけでなく、中国株やアセアン株など、他の国の株式も取引できるようになります。投資の選択肢が大きく広がるため、グローバルな視点で資産形成を考えている方にはおすすめです。
NISAで米国株を買う5つのメリット
NISAで米国株に投資すると、さまざまなメリットを享受できます。ここでは、特に重要な5つのメリットを詳しく解説します。
新NISA成長投資枠で米国株に投資する際は、譲渡益や配当金にかかる税金が非課税となるため、税負担の軽減も大きな効果があります。通常の課税口座で米国株を売却すると、利益に対して20.315%の税金がかかります。
例えば、100万円で購入した米国株が150万円に値上がりして売却した場合、利益は50万円です。課税口座なら約10万円の税金を支払う必要がありますが、NISA口座なら50万円全額を受け取れます。この差は長期投資になるほど大きくなります。
NISA口座では非課税保有期間が無期限になったため、じっくり長期保有して大きな利益を狙うことができます。米国株は長期的に成長を続けてきた実績があるため、この非課税メリットを最大限活かせる投資対象と言えるでしょう。
米国株では1株単位で売買が行えるため、少額からでも投資しやすい。日本株のように100株単位で購入する必要がないため、投資のハードルが低いのが特徴です。
人気の米国株の中には、1株数千円から購入できる銘柄も多数あります。複数の銘柄に分散投資したい場合でも、少額から始められるため資金面での負担が少なくなります。
また、NISA成長投資枠の年間240万円という上限を無駄なく使い切りやすいのもメリットです。たとえば既に200万円投資をしていた場合、さらに株価が5,000円の銘柄に投資をしようとすると、投資額は50万円程度となり年間投資枠の範囲を超えてしまいます。しかし米国株なら1株単位で調整できるため、投資枠を効率的に活用できます。
米国株式市場には、世界経済をリードする成長企業が数多く上場しています。Apple、Microsoft、Amazon、Google(Alphabet)、Teslaなど、誰もが知る革新的な企業に投資できるのは米国株の大きな魅力です。
米国市場は長期的に右肩上がりの成長を続けてきた実績があります。S&P500指数は過去数十年にわたって上昇を続けており、長期投資に適した市場と言えます。人口増加や技術革新、企業の株主還元意識の高さなどが、この成長を支えています。
また、米国企業は株主還元に積極的で、増配を続ける企業も多数あります。中には60年以上連続で増配している企業もあり、配当金を通じた資産形成にも適しています。成長性と配当の両方を狙えるのが、米国株投資の魅力なんです。
米国株の多くは年4回の配当を支払っており、定期的なインカムゲインを得られます。配当金は保有株数に応じて支払われるため、保有株数が増えるほど受け取れる金額も増えていきます。
NISA口座で保有する米国株の配当金も、日本国内では非課税です。通常の課税口座なら配当金に20.315%の税金がかかりますが、NISA口座ならこの税金がかかりません。ただし、米国での10%の源泉徴収は行われる点に注意が必要です(詳しくは後述します)。
配当金は再投資することで複利効果を得られます。受け取った配当金で追加の株式を購入すれば、保有株数が増え、次回の配当金も増加します。この好循環を長期間続けることで、資産を大きく成長させることができるでしょう。
米国株は1株から購入できるため、NISA成長投資枠の年間240万円という上限を無駄なく使い切ることができます。日本株の場合、株価によっては100株で240万円を大きく超えてしまい、投資枠を使い切れないことがあります。
例えば、残りの投資枠が30万円の場合、日本株では適切な銘柄が見つからないこともあります。しかし米国株なら、株価に応じて購入株数を調整できるため、投資枠をほぼ使い切ることが可能です。
また、複数の銘柄に分散投資する際も、米国株なら細かく金額を調整できます。「A社に50万円、B社に30万円、C社に20万円」といった具合に、自分の投資戦略に合わせて柔軟にポートフォリオを組めるのは大きなメリットです。
NISAで米国株を買うときに気をつけたい4つのこと
NISAで米国株に投資する際には、いくつか注意すべき点があります。メリットだけでなくデメリットも理解した上で、投資判断を行いましょう。
米国株の配当は、米国と日本の二重課税になることは先に述べたとおりですが、米国株式で得た配当所得は、現地で10%が源泉徴収された後、差し引かれた金額に対して日本で20.315%が課税されます。NISA口座の場合、日本での税金は非課税になりますが、NISA口座で保有している株式の配当金については、二重課税となりませんので、外国税額控除の適用を受けることができません。
具体的な例で見てみましょう。米国株から100ドルの配当金が支払われる場合、まず米国で10ドル(10%)が源泉徴収され、90ドルが証券口座に入金されます。通常の課税口座なら、この90ドルに対してさらに日本で約18ドル(20.315%)が課税されますが、NISA口座ならこの日本での課税はありません。
つまり、NISA口座で米国株を保有すると、配当金の約90%を受け取れることになります。課税口座の場合は約72%しか受け取れないため、NISA口座の方が有利ですが、配当金の10%は米国で課税されることを理解しておきましょう。
この米国での10%課税は、米国と日本の租税条約に基づくもので、避けることはできません。高配当株に投資する場合は、この10%の課税を考慮して投資戦略を立てることが大切です。
NISAで損益通算や繰越控除ができない理由は、「利益に課税されないから」です。NISA口座では利益が出ても非課税となりますから、損失については、他の利益と損益通算したいところですが、こちらは損益通算されることはなく、損失もなかったものとして扱われます。
通常の課税口座では、株式投資で損失が出た場合、他の株式投資の利益と相殺できます(損益通算)。また、損失を3年間繰り越して、翌年以降の利益から差し引くこともできます(繰越控除)。しかし、非課税口座で取得した上場株式等を売却したことにより生じた損失はないものとみなされます。したがって、その上場株式等を売却したことにより生じた損失について、特定口座や一般口座で保有する上場株式等の配当等やその上場株式等を売却したことにより生じた譲渡益との損益通算や、繰越控除をすることはできません。
具体例で説明しましょう。NISA口座で50万円の損失、課税口座で50万円の利益が出た場合、通常なら相殺して税金をゼロにできますが、NISA口座の損失は「なかったもの」として扱われるため、課税口座の50万円の利益に対して約10万円の税金を支払う必要があります。
この制約があるため、NISA口座では「できるだけ損失を出さない投資」が重要になります。短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的に成長が見込める銘柄を選ぶことが大切です。米国株の中でも、安定した業績を持つ大型株や、分散投資ができるETFを選ぶと良いでしょう。
米国株はドル建てで取引されるため、為替変動の影響を受けます。株価が上昇しても、円高になると円換算での利益が減少する可能性があるんです。逆に、株価が横ばいでも円安になれば、円換算での資産価値は増加します。
例えば、1ドル=140円のときに100ドル(14,000円)で購入した株が、150ドルに値上がりしたとします。このとき1ドル=150円なら22,500円(+8,500円の利益)ですが、1ドル=130円なら19,500円(+5,500円の利益)となり、為替の影響で利益が3,000円も減ってしまいます。
為替リスクを完全に避けることはできませんが、長期投資を前提とすれば、為替の変動は平準化される傾向があります。一時的な円高・円安に振り回されず、長期的な視点で投資を続けることが大切です。
また、為替手数料も考慮する必要があります。日本円を米ドルに換える際、証券会社によって異なりますが、1ドルあたり数銭から数十銭の手数料がかかります。頻繁に売買すると手数料負担が大きくなるため、長期保有を基本とする戦略が有効です。
通常の課税口座で米国株を保有している場合、配当金の二重課税を解消するために「外国税額控除」という制度を利用できます。外国税額控除を受けると、米国で源泉徴収された10%の金額を、還付金として受け取れます。確定申告をすることで、米国で支払った税金の一部または全額を取り戻せるんです。
しかし、NISA口座で保有している銘柄の配当金については、日本の税金が非課税ですので、外国税額控除の適用外です。NISA口座では日本での課税がそもそもないため、外国税額控除を受ける余地がないということです。
この点を考慮すると、高配当株に投資する場合は、NISA口座と課税口座のどちらで保有するか、慎重に判断する必要があります。配当利回りが非常に高い銘柄の場合、外国税額控除を受けられる課税口座の方が有利になるケースもあるでしょう。
ただし、多くの場合はNISA口座の非課税メリットの方が大きいため、基本的にはNISA口座での保有がおすすめです。特に、値上がり益を重視する成長株への投資では、NISA口座の売却益非課税のメリットを最大限活かせます。
NISAで米国株を買う方法
ここでは、実際にNISAで米国株を購入するまでの具体的な手順を解説します。初めての方でも、順を追って進めれば問題なく購入できます。
まず、証券会社でNISA口座を開設する必要があります。NISA口座は1人1口座しか開設できないため、どの証券会社で開設するかは慎重に選びましょう。米国株を取引したい場合は、米国株の取扱銘柄数が多く、手数料が安い証券会社を選ぶのがおすすめです。
NISA口座の開設には、マイナンバーカードまたはマイナンバー通知カードと本人確認書類が必要です。多くの証券会社では、オンラインで申し込みが完結します。スマートフォンで本人確認書類を撮影して送信すれば、最短で翌営業日に口座開設が完了する証券会社もあります。
NISA口座の開設には税務署の審査が必要なため、通常2~3週間程度かかります。ただし、審査が完了する前でも、仮開設状態で取引を始められる証券会社もあります。年末など申し込みが集中する時期は、さらに時間がかかる可能性があるため、早めに手続きを始めましょう。
NISA口座の開設と同時に、または開設後に、外国証券口座の開設手続きを行います。外国証券口座は、米国株や中国株など、外国株式を取引するための専用口座です。
外国証券口座の開設は、証券会社のウェブサイトから簡単に申し込めます。外国為替取引に関する確認事項や、投資経験に関する質問に答えるだけで、多くの場合は即日または翌営業日に開設が完了します。
一部の証券会社では、米国の税務に関する書類(W-8BENフォーム)の提出が必要になります。これは、米国での過度な課税を避けるために必要な書類で、証券会社が用意したフォーマットに従って記入すれば問題ありません。難しそうに見えますが、氏名や住所などの基本情報を入力するだけなので、初心者の方でも対応できます。
米国株を購入する際は、注文画面で口座区分を「NISA(成長投資枠)」に設定する必要があります。口座区分を「特定口座」や「一般口座」のままにすると、課税口座での取引になってしまい、非課税のメリットを受けられません。
多くの証券会社では、注文画面に口座区分を選択するプルダウンメニューがあります。ここで「NISA」または「成長投資枠」を選択するだけで、NISA口座での取引になります。初めて注文する際は、必ず口座区分を確認する習慣をつけましょう。
なお、つみたて投資枠では米国株の個別銘柄は購入できません。米国株ETFや投資信託は一部購入できますが、AppleやMicrosoftなどの個別株を買いたい場合は、必ず成長投資枠を使用します。
成長投資枠の残高は、証券会社のマイページで確認できます。年間240万円の上限を超えないよう、定期的に残高をチェックしながら投資を進めましょう。
口座の準備が整ったら、いよいよ米国株を購入します。証券会社の米国株取引画面で、購入したい銘柄を検索しましょう。企業名や銘柄コード(ティッカーシンボル)で検索できます。例えば、Appleなら「AAPL」、Microsoftなら「MSFT」といった具合です。
注文方法は、「成行注文」と「指値注文」の2種類があります。成行注文は、現在の市場価格で即座に購入する方法です。指値注文は、指定した価格になったら購入する方法で、希望する価格で買いたい場合に便利です。初めての方は、シンプルな成行注文から始めるのがおすすめです。
購入株数を入力する際は、成長投資枠の残高を確認しながら決めましょう。米国株は1株から購入できるため、少額から始めて徐々に買い増していくこともできます。また、複数の銘柄に分散投資することで、リスクを抑えることができます。
注文を確定する前に、口座区分が「NISA(成長投資枠)」になっているか、もう一度確認しましょう。注文内容を確認して問題がなければ、注文を確定します。米国株は日本時間の夜間に取引されるため、注文のタイミングによっては翌営業日の約定になることもあります。
NISAで米国株投資におすすめの証券会社3社
米国株投資を始めるなら、取扱銘柄数が多く、手数料が安い証券会社を選ぶことが大切です。ここでは、NISA口座での米国株投資に適した証券会社を3社紹介します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は、国内最大級のネット証券で、米国株の取扱銘柄数が約5,000銘柄と業界トップクラスです。口座数は約1,500万口座を誇り、多くの投資家に選ばれています。
SBI証券の特徴
NISA口座での米国株取引は売買手数料が原則無料
複数のポイントサービスに対応(Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイント)
取引ツールが充実(PC向け「HYPER SBI 2」、スマホ向け「SBI証券 米国株アプリ」)
通常の課税口座でも手数料無料のため、コストを抑えて投資できます。また、為替手数料も業界最安水準で、1ドルあたり片道0銭から取引できます(住信SBIネット銀行経由の場合)。
SBI証券の特徴は、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイントなど、複数のポイントサービスに対応している点です。投資信託の保有や取引に応じてポイントが貯まり、そのポイントで投資もできます。自分が普段使っているポイントを選べるのは便利ですね。
取引ツールも充実しており、PC向けの「HYPER SBI 2」やスマートフォン向けの「SBI証券 米国株アプリ」など、初心者から上級者まで使いやすいツールが揃っています。米国株の情報も豊富で、銘柄分析やスクリーニング機能も利用できます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券は、楽天グループのネット証券で、約1,200万口座を持つ人気の証券会社です。米国株の取扱銘柄数は約4,500銘柄で、主要な米国企業の株式をほぼ網羅しています。
楽天証券の特徴
NISA口座での米国株取引は売買手数料が無料
楽天ポイントで米国株を購入できる(1ポイント=1円)
「米株積立」サービスで自動積立投資が可能
また、楽天ポイントで米国株を購入できる点が大きな特徴です。楽天市場でのお買い物や楽天カードの利用で貯まったポイントを、1ポイント=1円として米国株投資に使えます。自己資金を使わずにポイントで投資を始められるのは魅力的ですね。
楽天証券では、「米株積立」というサービスも提供しています。毎月または毎週、決まった株数や金額で自動的に米国株を購入できるため、ドルコスト平均法による分散投資が簡単に実践できます。積立は1株(約3,000円)から設定できるため、少額から始めたい方にもおすすめです。
取引ツールの「MARKET SPEED Ⅱ」は、リアルタイムの株価情報やチャート分析機能が充実しており、本格的な投資にも対応できます。スマートフォンアプリ「iSPEED」も使いやすく、外出先でも手軽に取引できます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券は、米国株取引に強みを持つネット証券です。取扱銘柄数は約5,000銘柄で、SBI証券と並ぶトップクラスの品揃えです。口座数は約270万口座で、米国株投資家から高い評価を得ています。
マネックス証券の特徴
NISA口座での米国株取引は売買手数料が無料
「銘柄スカウター米国株」で企業分析が可能
注文方法が豊富(逆指値注文、トレーリングストップ注文など)
また、米国株の情報提供が非常に充実しており、「銘柄スカウター米国株」という無料ツールで、企業の業績分析や財務情報を詳しく調べられます。投資判断に必要な情報がすべて揃っているため、初心者から上級者まで満足できるでしょう。
マネックス証券では、米国株の注文方法が豊富です。成行注文や指値注文はもちろん、逆指値注文やトレーリングストップ注文など、リスク管理に役立つ注文方法も利用できます。また、米国株の貸株サービスも提供しており、保有株を貸し出すことで金利収入を得ることもできます。
初心者が選びやすい米国株の銘柄とは?
米国株投資を始めたばかりの方にとって、どの銘柄を選べばよいか迷うことも多いでしょう。ここでは、初心者でも選びやすい米国株の種類を紹介します。
初心者の方には、個別株よりも米国ETFから始めることをおすすめします。ETFは複数の銘柄に分散投資できるため、個別株に比べてリスクが低く、安定した運用が期待できます。
代表的な米国ETFとして、S&P500指数に連動する「VOO」や「SPY」、全米株式市場に投資する「VTI」などがあります。これらのETFは、米国の主要企業500社や、米国市場全体に分散投資できるため、1つのETFで幅広い分散効果を得られます。
米国ETFの多くは、1株数万円から購入できます。例えば、VOOは1株あたり約400ドル(約5万6,000円)、VTIは1株あたり約250ドル(約3万5,000円)程度です。少額から始められる上に、分散投資のメリットも享受できるため、初心者にとって理想的な投資対象と言えるでしょう。
また、米国ETFの多くは四半期ごとに配当金を支払っています。配当利回りは2~4%程度の銘柄が多く、定期的なインカムゲインを得ながら資産形成を進められます。
個別株に投資したい場合は、世界的に有名な企業から選ぶのがおすすめです。Apple、Microsoft、Amazon、Google(Alphabet)、Coca-Colaなど、誰もが知る企業なら、ビジネスモデルも理解しやすく、投資判断がしやすいでしょう。
これらの企業は、長年にわたって安定した業績を上げており、財務基盤も強固です。短期的な株価変動はありますが、長期的には成長を続けてきた実績があります。初めて個別株に投資する方にとって、安心感のある選択肢と言えます。
ただし、個別株への投資は、ETFに比べてリスクが高くなります。1つの企業の業績が悪化すると、株価が大きく下落する可能性があるためです。個別株に投資する場合は、複数の銘柄に分散投資することで、リスクを抑えることが大切です。
また、自分が普段使っている商品やサービスを提供している企業に投資するのも良い方法です。iPhoneを使っているならApple、Windowsを使っているならMicrosoft、Amazonで買い物をしているならAmazonといった具合に、身近な企業から選ぶと、企業の強みや弱みを実感しやすくなります。
配当金を重視する方には、長期間にわたって安定した配当を支払っている企業がおすすめです。米国には「配当貴族」や「配当王」と呼ばれる、25年以上または50年以上連続で増配している企業が数多く存在します。
代表的な高配当株として、Johnson & Johnson(医薬品・ヘルスケア)、Coca-Cola(飲料)、Procter & Gamble(日用品)などがあります。これらの企業は、景気の変動に左右されにくい安定したビジネスを展開しており、長期的に配当を支払い続けてきた実績があります。
配当利回りは、一般的に2~4%程度の銘柄が多いですが、中には5%を超える高配当株もあります。
ただし、配当利回りが高すぎる銘柄は、業績悪化により株価が下落している可能性もあるため、注意が必要です。配当利回りだけでなく、企業の業績や財務状況も確認しましょう。
配当金を受け取る際は、米国で10%の源泉徴収が行われる点を忘れないようにしましょう。NISA口座なら日本での課税はありませんが、米国での10%課税は避けられません。それでも、安定した配当収入を得られるメリットは大きいと言えるでしょう。
NISAで米国株投資をするときのよくある失敗例と対策
NISA口座で米国株投資を行う際、初心者が陥りやすい失敗例があります。ここでは、代表的な失敗例とその対策を紹介します。
米国株を取引する際は、日本円を米ドルに換える必要があります。この際、証券会社によって異なりますが、1ドルあたり数銭から数十銭の為替手数料がかかります。頻繁に売買を繰り返すと、為替手数料が積み重なって利益を圧迫してしまうんです。
例えば、1ドルあたり25銭の為替手数料がかかる証券会社で、10万円分(約700ドル)の米国株を購入する場合、往復で約350円の為替手数料がかかります。これを月に何度も繰り返すと、年間で数千円から数万円の手数料負担になります。
対策としては、長期保有を基本とすることです。短期的な値動きに反応して頻繁に売買するのではなく、じっくり長期で保有することで、為替手数料の影響を最小限に抑えられます。また、住信SBIネット銀行経由でドルを調達するなど、為替手数料が安い方法を利用するのも有効です。
配当金目当てで高配当株ばかりを購入すると、米国での10%課税の影響が大きくなります。NISA口座でも米国での課税は避けられないため、配当利回りが高い銘柄ほど、実質的な手取り額が減少してしまいます。
例えば、配当利回り5%の銘柄に100万円投資した場合、年間5万円の配当金が支払われますが、米国で10%(5,000円)が源泉徴収されます。実際の手取りは4万5,000円となり、実質的な配当利回りは4.5%です。
対策としては、配当金だけでなく値上がり益も重視することです。成長性の高い企業に投資して値上がり益を狙えば、NISA口座の売却益非課税のメリットを最大限活かせます。配当金と値上がり益のバランスを考えて、ポートフォリオを組むことが大切です。
NISA成長投資枠の年間240万円を早い時期に使い切ってしまうと、その年はもう追加投資ができなくなります。年の前半で投資枠を使い果たし、後半に魅力的な投資機会が訪れても、投資できないという状況に陥ることがあります。
また、一度購入した銘柄を売却しても、その年の投資枠は復活しません。新NISAでは売却した分の投資枠が翌年以降に復活しますが、売却した年には再利用できないため、注意が必要です。
対策としては、年間を通じて計画的に投資することです。毎月一定額を投資する積立投資なら、投資枠を均等に使えます。また、投資枠に余裕を持たせておくことで、突然の投資機会にも対応できます。年末に向けて投資枠の残高を確認しながら、調整していくと良いでしょう。
NISA口座は、短期売買には向いていません。損益通算ができないため、短期売買で損失が出ると、税制上のメリットを全く受けられなくなります。また、為替手数料の負担も大きくなるため、短期売買を繰り返すと利益が出にくくなります。
例えば、1ヶ月で10%の利益を狙って頻繁に売買を繰り返した場合、うまくいけば大きな利益を得られますが、失敗すると損失が積み重なります。NISA口座では損失を他の利益と相殺できないため、損失がそのまま確定してしまいます。
対策としては、長期投資を基本とすることです。米国株は長期的に成長を続けてきた実績があるため、じっくり保有することで、値上がり益と配当金の両方を享受できます。短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で投資を続けることが、NISA口座での成功の鍵と言えるでしょう。
よくある質問(Q&A)
NISAで米国株投資を始める際に、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。
つみたて投資枠では、米国株の個別銘柄を直接購入することはできません。つみたて投資枠で購入できるのは、金融庁が定めた基準を満たす投資信託とETFに限定されています。ただし、米国株に投資する投資信託(例:S&P500インデックスファンド)は購入できます。個別の米国株を購入したい場合は、成長投資枠を利用する必要があります。
米国株の配当金は、企業によって支払いタイミングが異なりますが、多くの企業が年4回(四半期ごと)配当を支払っています。配当金は、権利確定日に株式を保有していれば受け取る権利が得られ、通常は権利確定日から数週間後に証券口座に入金されます。配当金の支払いスケジュールは、各企業の公式サイトや証券会社の銘柄情報ページで確認できます。
NISA口座で米国株を購入した場合、売却益や配当金は日本国内では非課税のため、原則として確定申告は不要です。米国での10%の源泉徴収は自動的に行われるため、特別な手続きは必要ありません。ただし、NISA口座以外の課税口座でも米国株を保有している場合や、外国税額控除を受けたい場合は、確定申告が必要になることがあります。
為替リスクを完全に避けることはできませんが、長期投資を行うことで為替変動の影響を平準化できます。また、ドルコスト平均法(定期的に一定額を投資する方法)を活用すれば、為替レートの高い時も安い時も平均的に購入できるため、為替リスクを分散できます。さらに、米国株だけでなく、日本株や他の地域の株式にも分散投資することで、為替リスクを抑えることができます。
基本的には、長期的に大きな利益が期待できる銘柄をNISA口座で保有し、短期売買や損失が出る可能性のある銘柄は課税口座で保有するのがおすすめです。NISA口座では損益通算ができないため、損失が出ると税制上のメリットがありません。一方、課税口座なら損益通算や繰越控除ができるため、リスクの高い投資に向いています。自分の投資スタイルやリスク許容度に応じて、使い分けると良いでしょう。
米国株は1株から購入できます。日本株のように100株単位で購入する必要がないため、少額から投資を始められます。例えば、株価が100ドル(約1万4,000円)の銘柄なら、1万4,000円程度から投資できます。複数の銘柄に分散投資したい場合でも、1株ずつ購入すれば少ない資金で実現できるため、初心者の方にも始めやすい投資対象と言えるでしょう。
NISAの成長投資枠を使えば、米国株に投資できます。年間240万円まで投資でき、売却益は非課税になるため、長期的な資産形成に適しています。
ただし、配当金には米国で10%の課税があり、外国税額控除も使えません。また、損益通算や繰越控除ができないため、できるだけ損失を出さない長期投資が基本となります。
証券会社を選ぶ際は、取扱銘柄数が多く、手数料が安いところを選びましょう。SBI証券、楽天証券、マネックス証券は、いずれも米国株投資に適した証券会社です。
初心者の方は、米国ETFや有名企業の個別株から始めると良いでしょう。長期的な視点で投資を続けることで、米国株の成長性を活かした資産形成が可能になります。
なお、投資には元本割れのリスクがあり、為替変動により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくは各証券会社にご確認ください。
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