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日経CFDに興味があるけれど、仕組みがよく分からない。
どうやって始めればいいのか、どんなリスクがあるのか不安に感じていませんか。
日経CFDは、日経平均株価に連動した金融商品で、少額資金から日本経済全体に投資できる魅力的な取引方法です。
レバレッジを活用することで効率的な資産運用が可能ですが、同時にリスク管理も重要になります。
この記事では、日経CFDの基本的な仕組みから具体的な取引方法、おすすめの証券会社まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。
目次
日経CFD(日経225CFD)とは?
日経CFDは、日経平均株価(日経225)の値動きに連動して取引する金融商品です。CFDとは「Contract For Difference」の略で、日本語では「差金決済取引」と呼ばれます。実際に株式を保有するのではなく、価格の変動による差額だけをやり取りする仕組みなんです。
例えば、日経平均株価が30,000円のときに買いポジションを持ち、32,000円に上昇したタイミングで決済すれば、2,000円分の利益を得られます。反対に、価格が下がれば損失が発生します。このように、実際の株式を購入せずに、価格差だけで利益を狙えるのが日経CFDの特徴です。
差金決済取引とは、金融商品の現物を受け渡すことなく、売買によって生じた差額のみを決済する取引方法です。CFD(Contract for Difference)とは、差金決済取引の一種で、実際に資産を保有せずにその価格変動だけで利益を得る目的の金融商品として定義されています。
通常の株式投資では、株を購入して保有し、売却時に現物を引き渡します。しかしCFDでは、買値と売値の差額だけを受け渡すため、現物の保管や受け渡しの手間がかかりません。この仕組みにより、少ない資金で大きな取引ができる「レバレッジ」を活用できるようになっています。
差金決済のメリット
取引の柔軟性が高い
買いからだけでなく売りからも取引可能
相場が上昇しても下落しても利益を狙える
価格変動によるリスクは常に存在するため、適切なリスク管理が必要です。
日経225(日経平均株価)とは、「日本経済新聞社が、東京証券取引所プライムに上場する約2,000銘柄のうちから、市場流動性(売買の活発さや安定度)の高い225銘柄を選定し、その株価をもとに算出する指数」です。つまり、日本を代表する企業225社の株価を平均した指標なんですね。
日経平均株価は、日本経済の動向を示すバロメーターとして広く認知されています。トヨタ自動車、ソニーグループ、ファーストリテイリングなど、誰もが知る大企業が含まれており、これらの企業の業績や株価が日経平均に影響を与えます。
日経平均株価は、構成銘柄の平均株価で算出されるため、特に株価の高い「値がさ株」の影響を受けやすい特徴があります。例えば、キーエンス、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、東京エレクトロンといった高株価の銘柄が日経平均に与える影響は大きいとされています。
日経CFDでは、日経平均株価の値動きに連動した取引ができます。「日経225先物」を参照原資産としたCFDである「日本225」に投資することで、日本の株式市場全体に投資するのと同じような効果を得られます。個別の銘柄を選ぶ必要がなく、日本経済全体の動きに投資できるのが魅力です。
取引の方法は、買いポジション(ロング)と売りポジション(ショート)の2種類があります。日経平均が上昇すると予想する場合は買いポジションを持ち、下落すると予想する場合は売りポジションを持ちます。現物株式と違い、売りから入れるため、下落相場でも利益を狙えるのが大きな特徴です。
CFDの「日本225」の取引単位はCFD価格の10倍です。たとえばCFD価格が30,000円の場合、30万円が1取引単位となります。レバレッジを活用すれば、この取引単位の10分の1程度の証拠金で取引を始められます。
日経CFD取引の5つのメリット
日経CFD取引には、現物株式投資にはない多くのメリットがあります。少額資金で始められることや、取引時間の長さ、下落相場でも利益を狙える柔軟性など、投資家にとって魅力的な特徴が揃っています。ここでは、日経CFDの主な5つのメリットを詳しく見ていきましょう。
日経CFD最大の魅力は、レバレッジを活用できることです。株価指数CFDは取引金額の10%に相当する日本円(レバレッジ10倍)という設定が一般的で、30万円分の取引をする場合、必要な証拠金は3万円程度で済みます。
レバレッジとは、少ない資金で大きな金額を動かせる仕組みのことです。例えば、10万円の証拠金で100万円分の取引ができるため、資金効率が非常に高くなります。現物株式では100万円の資金が必要な取引を、日経CFDなら10万円から始められるわけです。
レバレッジは利益を拡大させる一方で、損失も拡大させます。相場が予想と反対に動いた場合、損失も10倍になる可能性があることを理解しておく必要があります。初心者の方は、まずは低いレバレッジから始めることをおすすめします。
日本225は平日の8:30~翌7:00までとほぼ1日中取引ができます。取引時間が長いため、日中忙しい方でも、帰宅後の時間やスキマ時間を使うなど、ライフスタイルに合わせた取引が可能です。これは現物株式にはない大きなメリットと言えます。
通常の株式市場は平日の9時から15時(昼休みを除く)しか取引できません。会社員の方など、日中は仕事で取引できない人にとっては、大きな制約となります。しかし日経CFDなら、夜間や早朝でも取引できるため、自分の都合に合わせて投資活動ができます。
米雇用統計をはじめとした海外の主要経済統計の公表が多く行われる午後9時30分~午後11時(日本時間)もしっかりカバーしているので、海外市場がダイナミックな動きをするときにも日経225の取引をすることができます。
日経CFDは、売りポジション(ショート)から取引を始められます。CFDは売りからの投資も可能で、市場が下落する局面でも利益を狙うことができます。すなわち、日経平均株価が下落(あるいは暴落)している局面でも利益チャンスがあるのが日本N225(日経平均株価参照CFD銘柄)のメリットです。
現物株式では、基本的に買いから入るため、株価が上昇しないと利益を得られません。しかしCFDなら、相場が下落すると予想した場合、先に売りポジションを持ち、実際に下落したら買い戻すことで利益を得られます。上昇相場でも下落相場でもチャンスがあるわけです。
この特徴は、保有している現物株のヘッジ(リスク回避)にも活用できます。例えば、現物株を保有しながら日経CFDで売りポジションを持てば、株価下落時の損失を軽減できる可能性があります。ただし、両方のポジションで損失が出る可能性もあるため、慎重な判断が必要です。
日経CFDは、取引手数料が無料の証券会社が多く、コストを抑えやすいのが特徴です。CFDの日本225では取引手数料がかからない代わりに「スプレッド」と呼ばれるコストを負担するケースが一般的です。ただし、CFDの日本225のスプレッドは数円程度で済むケースが多く、日経225先物の手数料を大きく下回ることが多いとされています。
スプレッドとは、買値と売値の差額のことで、実質的な取引コストとなります。日経225は他社が5.0~7.0円で配信しているところ、狭いときは最小2.0円のスプレッドを提供している証券会社もあり、非常に低コストで取引できる環境が整っています。
日経225先物取引と比較すると、コスト面での優位性が明確です。先物取引では1単位あたり200~300円程度の手数料がかかるのに対し、CFDはスプレッドのみで済むため、頻繁に取引する方ほどコストメリットを実感できるでしょう。
日経CFDは、日経平均株価という指数に投資するため、個別銘柄を選ぶ必要がありません。225社の優良企業に分散投資しているのと同じ効果が得られるため、特定企業の倒産リスクや業績悪化リスクを大幅に軽減できます。
株式投資初心者にとって、どの銘柄を選べばいいか判断するのは難しいものです。企業の財務状況や業界動向を分析する知識や時間も必要になります。しかし日経CFDなら、日本経済全体の動きを予測するだけで投資判断ができるため、銘柄選びの手間が省けます。
日経平均は日本経済の代表的な指標として、ニュースや経済情報で頻繁に取り上げられます。情報収集がしやすく、経済全体の流れを把握しやすいのも、初心者にとって大きなメリットと言えるでしょう。ただし、値がさ株の影響を受けやすい点には注意が必要です。
日経CFD取引で気をつけたい4つのこと
日経CFD取引には多くのメリットがある一方で、理解しておくべきリスクやデメリットも存在します。特にレバレッジを活用する取引では、損失が拡大する可能性があるため、事前にリスクを十分に認識しておくことが重要です。ここでは、日経CFD取引で特に注意すべき4つのポイントを解説します。
レバレッジは利益を拡大させる一方で、損失も同じように拡大させます。レバレッジは利益を倍増させる可能性がある一方で、損失も大きくなる可能性があるため、注意が必要です。10倍のレバレッジをかけている場合、相場が1%逆方向に動くだけで、証拠金に対して10%の損失が発生します。
例えば、30万円分の日経CFDを3万円の証拠金で取引している場合、日経平均が3,000円(10%)下落すると、3万円の損失が発生し、証拠金がゼロになってしまいます。さらに相場が急変した場合、証拠金を超える損失が発生する可能性もあります。
大きく稼ぎたいからといってハイレバレッジをかけるのは危険。特にCFD取引に慣れるまではレバレッジ2倍までに抑えた取引を心がけましょう。まずは低いレバレッジで取引に慣れ、リスク管理の感覚を身につけることをおすすめします。
ロスカットとは、損失が一定水準に達した際に、それ以上の損失拡大を防ぐために自動的にポジションを決済する仕組みです。ロスカットとは、損失の拡大を防ぐために、所定の水準の損失が発生した時点で、強制的に損失を限定させる取引のことを指します。
証拠金維持率が100%を割り込んだ時点で、全保有建玉を自動的にロスカット(強制決済)する仕組みが一般的です。証拠金維持率とは、必要証拠金に対する有効証拠金(証拠金残高+評価損益)の割合のことです。この維持率が100%を下回ると、強制的に決済されてしまいます。
ロスカットは投資家を守るための仕組みですが、相場の急変時には想定以上の損失が発生する可能性もあります。高すぎるレバレッジではほんの少し思惑と反対方向に値段が動くだけで、注文の強制決済(ロスカット)が行われます。ロスカットを避けるには、証拠金に余裕を持たせることや、適切な損切りラインを設定することが重要です。
日経平均株価は、株価の高い「値がさ株」の動きに大きく影響されます。市場全体が上昇している中でも、こうした値がさ株のいくつかが大きく値下がりすれば、日経平均株価も下落する可能性があります。これは日経平均の算出方法に起因する特徴です。
例えば、ファーストリテイリング(ユニクロ)やソフトバンクグループなど、株価が数万円に達する銘柄は、日経平均への影響力が非常に大きくなります。これらの企業が決算発表などで大きく株価を動かすと、日経平均全体も連動して動く傾向があります。
そのため、日経CFDで取引する際は、市場全体の動きだけでなく、主要な値がさ株の動向にも注意を払う必要があります。特定の銘柄の影響で、予想外の値動きが起こる可能性があることを理解しておきましょう。
日経CFD取引で利益が出た場合、確定申告が必要になるケースがあります。雑所得が年間(1月1日から12月31日まで)20万円を超えた場合には、確定申告を要します。CFD取引の利益は「先物取引に係る雑所得等」として、申告分離課税の対象となります。
税率は一律20.315%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)です。他の先物取引やFX取引との損益通算が可能で、損失が出た場合は翌年以降3年間繰り越すこともできます。ただし、これには確定申告が必要です。
給与所得が2,000万円以下の会社員で、雑所得が年間20万円以下であれば確定申告は不要です。しかし、医療費控除などで確定申告をする場合は、20万円以下でも申告が必要になります。税金の取扱いについては、管轄の税務署や税理士に相談することをおすすめします。
日経CFDと他の投資商品を比較
日経平均株価に投資する方法は、CFDだけではありません。ETF(上場投資信託)、日経平均先物、投資信託など、複数の選択肢があります。それぞれの商品には特徴があり、投資目的や資金量、リスク許容度によって適した商品が異なります。ここでは、日経CFDと他の投資商品を比較し、それぞれの違いを明確にしていきます。
ETFは、日経平均株価に連動するように設計された投資信託で、株式市場で売買できる金融商品です。代表的なものに「日経225連動型上場投資信託」などがあります。ETFは現物を保有する形になるため、レバレッジはかけられず、1倍の投資となります。
日経CFDとETFの最大の違いは、レバレッジの有無です。CFDは最大10倍のレバレッジをかけられるため、少額資金で大きな取引ができます。一方、ETFはレバレッジがない分、リスクも限定的です。また、ETFは配当金相当額を受け取れますが、CFDでは配当相当額の調整が行われます。
取引時間も異なります。ETFは株式市場の取引時間(9時~15時)に限られますが、CFDはほぼ24時間取引可能です。また、ETFは購入時に現物を保有するため、長期保有に適していますが、CFDは短期から中期の取引に向いています。NISAの成長投資枠でETFを購入すれば、利益が非課税になる点も大きなメリットです。
日経平均先物は、将来の特定日に日経平均株価を一定の価格で売買することを約束する取引です。日経225先物は株価指数先物取引であり、未来の価格を事前に約束して売買する取引です。そのため、日経225先物には、明確な決済期限(限月)が設けられており、価格が変動し損失が発生しているタイミングでも、期限が到来すれば決済しなければなりません。
一方、CFDの日本225には、決済期限がなく長期保有することも可能です。市場の動向を見ながら決済タイミングを判断できるため、より柔軟な取引戦略が立てられます。決済期限がないことは、CFDの大きなメリットと言えるでしょう。
レバレッジについても違いがあります。日経225先物取引の最大レバレッジは20倍程度、日本225は10倍となっています。先物の方がレバレッジは高いですが、その分リスクも大きくなります。また、取引単位も先物の方が大きく、ラージで約100万円、ミニでも約10万円程度の資金が必要です。CFDはより少額から始められるため、初心者にも取り組みやすい商品と言えます。
投資信託は、運用会社が投資家から集めた資金をまとめて運用する金融商品です。日経平均に連動するインデックスファンドなら、日経CFDと同様に日経平均株価の値動きに投資できます。ただし、投資信託は基本的に買いのみで、売りから入ることはできません。
投資信託の最大の特徴は、つみたて投資枠を含むNISA制度を活用できることです。年間120万円(つみたて投資枠)または240万円(成長投資枠)まで非課税で投資でき、長期的な資産形成に適しています。一方、日経CFDはNISAの対象外で、利益には20.315%の税金がかかります。
取引のタイミングも大きく異なります。投資信託は1日1回の基準価額で取引されるため、リアルタイムでの売買はできません。CFDはリアルタイムで価格が変動し、いつでも売買できるため、短期的な値動きを捉えた取引が可能です。長期的な資産形成なら投資信託、短期から中期の積極的な取引ならCFDが適していると言えるでしょう。
日経CFDの取引方法
日経CFDの取引を始めるには、いくつかのステップを踏む必要があります。口座開設から実際の取引、決済まで、初心者の方でも分かりやすいように順を追って解説します。証券会社によって細かい手順は異なりますが、基本的な流れは共通しています。ここでは、実際に取引を始めるまでの5つのステップを詳しく見ていきましょう。
日経CFD取引を始めるには、まずCFD取引に対応した証券会社で口座を開設する必要があります。主要なネット証券の多くがCFD取引サービスを提供しており、GMOクリック証券、外為どっとコム、OANDA証券、IG証券などが代表的です。
口座開設の手順は、各証券会社の公式サイトから申し込みフォームに必要事項を入力し、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)を提出します。最近では、スマートフォンで本人確認書類を撮影して送信するだけで完了する「オンライン本人確認」が主流になっており、最短で即日から翌営業日に口座開設が完了します。
口座開設時には、投資経験や金融資産、投資目的などを申告する必要があります。CFD取引はレバレッジを使う取引のため、リスクを理解していることを確認されます。口座開設が完了すると、ログインIDとパスワードが発行され、取引を始められるようになります。
口座開設が完了したら、次は取引に必要な資金を入金します。入金方法は、銀行振込やインターネットバンキングを利用した即時入金(クイック入金)などがあります。クイック入金なら、手数料無料で24時間いつでも入金でき、即座に取引口座に反映されるため便利です。
入金額は、自分の取引計画に合わせて決めましょう。日経CFDは少額から始められますが、証拠金維持率に余裕を持たせるため、最低でも10万円程度の資金を用意することをおすすめします。レバレッジ10倍で取引する場合でも、証拠金ギリギリではなく、余裕を持った資金管理が重要です。
入金した資金は、取引口座の「証拠金」として管理されます。この証拠金から必要証拠金が差し引かれ、残りが取引余力となります。証拠金維持率を常に確認し、ロスカットされないよう適切な資金管理を心がけましょう。
資金の入金が完了したら、取引ツールにログインして日経CFDの銘柄を選びます。証券会社によって銘柄名は異なり、「日本225」「日経225」「Japan225」などと表示されています。取引画面では、現在の価格、スプレッド、必要証拠金などが表示されます。
取引ツールには、パソコン版のウェブブラウザツールや専用アプリ、スマートフォンアプリなどがあります。初心者の方は、まずスマートフォンアプリで操作に慣れるのがおすすめです。チャート機能やテクニカル指標も充実しており、相場分析をしながら取引できます。
銘柄を選んだら、現在の価格や過去のチャートを確認しましょう。日経平均の値動きの傾向を把握し、上昇トレンドか下降トレンドかを判断します。経済ニュースや市場の動向も参考にしながら、取引のタイミングを見極めることが大切です。
取引する銘柄が決まったら、注文方法を選んで発注します。主な注文方法には、「成行注文」と「指値注文」があります。成行注文は、現在の市場価格ですぐに約定する注文方法で、確実に取引したい場合に使います。指値注文は、希望する価格を指定して注文する方法で、その価格に達したときに約定します。
また、損切りラインを設定する「逆指値注文」も重要です。例えば、買いポジションを持った後、「○○円まで下がったら自動的に決済する」という注文を入れておけば、損失を限定できます。初心者の方は特に、逆指値注文を活用してリスク管理を徹底することをおすすめします。
注文時には、取引数量(ロット数)も指定します。1ロットあたりの取引金額と必要証拠金を確認し、自分の資金に見合った数量で取引しましょう。最初は最小単位(0.1ロットなど)から始めて、取引に慣れてから徐々に数量を増やすのが安全です。
ポジションを保有した後は、適切なタイミングで決済して利益または損失を確定させます。決済は、保有しているポジションと反対の注文を出すことで行います。買いポジションなら売り注文、売りポジションなら買い注文を出すことで、ポジションが決済されます。
決済のタイミングは、事前に決めた利益目標や損切りラインに達したときが基本です。感情に流されず、計画通りに決済することが重要です。利益が出ているときは欲張らず、損失が出ているときは早めに損切りする勇気も必要です。
決済が完了すると、損益が確定し、証拠金残高に反映されます。取引履歴や損益レポートは取引ツールで確認できるため、定期的に振り返って自分の取引を分析しましょう。成功した取引と失敗した取引のパターンを把握することで、次の取引に活かせます。
日経CFDにおすすめの証券会社4社
日経CFD取引を始めるには、信頼できる証券会社を選ぶことが重要です。スプレッドの狭さ、取引ツールの使いやすさ、サポート体制など、様々な要素を比較する必要があります。ここでは、日経CFD取引におすすめの証券会社4社を、それぞれの特徴とともに紹介します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約540,000口座 ※2025年3月末時点 |
| 取引手数料 | 【1約定ごとプラン】 ~5万円:50円 ~10万円:90円 ~20万円:100円 ~50万円:260円 ~100万円:460円 ~150万円:550円 ~3,000万円:880円 3,000万円超:930円【1日定額プラン】 ~100万円:0円 ~200万円:1,238円 ~300万円:1,691円 300万円超:以降100万円ごとに295円加算 |
| NISA対応 | 〇(日本株・ETF・REITの売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 38銘柄(2025年4月24日時点) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 投資信託(112銘柄) |
| 投資信託 | 約120本(すべて購入時手数料無料) |
| 外国株 | 米国:4,300銘柄 |
| 取引ツール(PC) | スーパーはっちゅう君 / はっちゅう君 |
| スマホアプリ | GMOクリック 株 |
| 提携銀行口座 | GMOあおぞらネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | なし |
| 口座開設スピード | 最短2営業日後(オンライン申込) |
GMOクリック証券は、日経CFD取引において業界最狭水準のスプレッドを提供しています。日経225は他社が5.0~7.0円で配信しているところ、狭いときは最小2.0円のスプレッドを提供しています。取引コストを抑えたい方に最適な証券会社と言えるでしょう。
GMOクリック証券の特徴
限月乗り換えコストが顧客負担なし
限月の乗り換えは自動で行われポジション建て直し不要
株価指数のポジション保有時のランニングコスト0円
取引ツールも充実しており、パソコン版の「はっちゅう君CFD」やスマートフォンアプリ「GMOクリックCFD」が利用できます。チャート分析機能も豊富で、初心者から上級者まで幅広く対応しています。CFD取引高で国内トップクラスの実績を持つ、信頼性の高い証券会社です。
OANDA証券は、世界的に有名なFX・CFD業者で、高機能な取引ツールが魅力です。特に、プロトレーダーにも愛用されている「MT4(MetaTrader4)」や「MT5」が利用でき、高度なテクニカル分析が可能です。独自のインジケーターやEA(自動売買プログラム)も使用できるため、上級者にも人気があります。
OANDA証券の特徴
豊富なチャート機能とテクニカル指標
複数時間足の同時表示が可能
経済指標カレンダーやマーケットニュースが充実
スプレッドは変動制ですが、比較的狭い水準で提供されています。取引時間は原則24時間対応で、夜間や早朝でも安定した取引環境が整っています。サポート体制も充実しており、電話やメールでの問い合わせに迅速に対応してくれます。
外為どっとコムは、FX取引で20年以上の実績を持つ老舗の証券会社です。CFDサービス「CFDネクスト」では、日経CFDをはじめとする株価指数や商品CFDを取引できます。外為どっとコムのスプレッドは他社と比べても低水準です。ただし固定ではないという点だけご留意を。
外為どっとコムの特徴
CFD取引の基礎から応用まで学べる教育コンテンツが豊富
セミナーやウェビナーを定期的に開催
シンプルで使いやすい取引ツール
スマートフォンアプリ「外貨ネクストネオ(GFX)」は、直感的な操作が可能で、外出先でも快適に取引できます。チャート機能も充実しており、トレンドラインや各種インジケーターを簡単に表示できます。また、マーケット情報やニュース配信も充実しているため、情報収集と取引を一つのアプリで完結できます。
IG証券は、イギリスに本社を置く世界的な金融サービスプロバイダーで、日本でも金融庁の認可を受けて営業しています。IG証券のCFD口座は、約1万7000の豊富な取り扱い銘柄数が最大の特徴です。一般的なCFD口座だと、多くても数十銘柄の取り扱い数なので、IG証券で取引できるCFD銘柄の数は突出しています。
IG証券の特徴
世界中の株価指数、個別株、商品、債券を1つの口座で取引可能
「ノックアウト・オプション」でリスクを限定した取引が可能
プロフェッショナルな取引環境
取引ツールは、ウェブブラウザ版とスマートフォンアプリの両方が用意されています。チャート分析機能が非常に充実しており、プロフェッショナルな取引環境を求める方にも満足できる内容です。スプレッドは時間帯によって変動しますが、主要市場の取引時間帯では比較的狭い水準で提供されています。
日経CFD取引を始める前に知っておきたいこと
日経CFD取引を始める前に、初心者が見落としがちな重要なポイントがいくつかあります。取引の基本を理解しただけでは不十分で、実践的な知識や習慣を身につけることが、長期的な成功につながります。ここでは、取引を始める前に必ず押さえておきたい4つのポイントを解説します。
多くの証券会社では、実際のお金を使わずに取引を体験できる「デモトレード」を提供しています。デモトレードは、本番と同じ取引環境で仮想資金を使って取引できるため、リスクなしで取引の感覚をつかめます。初心者の方は、必ずデモトレードで練習してから本番の取引を始めましょう。
デモトレードで確認すべきこと
注文方法の使い方
チャートの見方
損切りラインの設定方法
自分の取引ルールを守れるかどうか
デモトレードと本番取引では、心理的なプレッシャーが大きく異なります。実際のお金がかかっている本番では、損失への恐怖や利益への欲望が判断を鈍らせることがあります。デモトレードで勝てるようになったら、まずは最小単位で本番取引を始め、徐々に慣れていくことをおすすめします。
損切りとは、損失が拡大する前にポジションを決済して、損失を確定させることです。損切りラインを事前に決めておくことは、CFD取引で最も重要なリスク管理の一つと言えます。多くの初心者が損失を抱えたまま「いつか回復するだろう」と期待してしまい、結果的に大きな損失を被ってしまいます。
損切りラインは、自分のリスク許容度に応じて設定します。一般的には、1回の取引で証拠金の2~5%程度の損失に抑えるのが目安です。例えば、証拠金が10万円なら、1回の取引での損失は2,000円~5,000円以内に収めるようにします。この範囲内で損切りラインを設定し、必ず守るようにしましょう。
損切りラインは、逆指値注文を使って自動化することをおすすめします。手動で損切りしようとすると、「もう少し待てば回復するかも」という心理が働いて、なかなか実行できないことが多いです。注文を出す時点で逆指値注文も同時に設定しておけば、感情に左右されず確実に損切りできます。
日経CFDの価格は、国内外の経済指標や重要なイベントに大きく影響されます。特に、日銀の金融政策決定会合、GDP発表、雇用統計、米国FOMCなどの重要イベントでは、相場が大きく変動することがあります。これらのイベントを事前に把握しておくことで、リスクを回避したり、チャンスを活かしたりできます。
経済指標カレンダーの活用方法
毎週月曜日にその週の重要イベントをチェック
重要度が星の数で表示されるサイトを利用
重要イベント前後は相場のボラティリティが大きくなることを認識
重要イベントの前後は、相場のボラティリティ(変動幅)が大きくなります。スプレッドも拡大しやすく、思わぬ損失が発生する可能性もあります。初心者の方は、重要イベントの前にポジションを決済しておくか、取引を控えるのが安全です。慣れてきたら、イベント後の値動きを見て取引するなど、戦略的に活用できるようになります。
日経CFDは短期から中期の積極的な取引に適していますが、長期的な資産形成にはNISAやiDeCoの活用も検討しましょう。NISAでは日経平均に連動する投資信託やETFを非課税で購入でき、iDeCoでは老後資金を税制優遇を受けながら積み立てられます。
日経CFDで得た利益は課税対象となりますが、NISAやiDeCoの利益は非課税です。税制面でのメリットを最大限に活用するため、まずはNISAやiDeCoの非課税枠を使い切ってから、余剰資金で日経CFDに取り組むのが賢明な選択と言えるでしょう。
日経CFD取引を始めるにあたって、多くの方が同じような疑問を持っています。ここでは、特によくある質問とその回答をまとめました。取引を始める前に、これらの疑問を解消しておきましょう。
日経CFDは、証券会社によって異なりますが、一般的には数万円から始められます。日経平均が30,000円の場合、1ロット(取引単位の10倍)で30万円分の取引になりますが、レバレッジ10倍なら必要証拠金は3万円程度です。ただし、証拠金ギリギリで取引するとすぐにロスカットされるリスクがあるため、余裕を持って10万円程度の資金を用意することをおすすめします。
日経CFDとFXは、どちらも差金決済取引ですが、取引対象が異なります。FXも、CFDと同様に差金決済取引の一種ですが、取引対象が異なる国の通貨に限定されます。日経CFDは日経平均株価という株価指数を取引し、FXは通貨ペア(ドル円など)を取引します。また、レバレッジもFXは最大25倍、日経CFDは最大10倍と異なります。取引時間や値動きの特性も違うため、自分の投資スタイルに合った商品を選びましょう。
日経CFDの利益は「先物取引に係る雑所得等」として、申告分離課税の対象となります。税率は一律20.315%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)です。他の「先物取引に係る雑所得等」の損益との通算が可能です。また損益を通算してもなお引ききれない損失は、一定の要件の下に、翌年以降3年間繰り越すことができます。年間の利益が20万円を超える場合は確定申告が必要です。
ロスカットを避けるには、証拠金に十分な余裕を持たせることが最も重要です。ロスカットを防ぐには、有効証拠金にゆとりを持たせる方法があります。余剰金のゆとりにより、わずかなCFD価格の変動によるロスカットを防ぐことができます。具体的には、レバレッジを2~3倍程度に抑え、証拠金維持率を200%以上に保つことを心がけましょう。また、適切な損切りラインを設定し、大きな損失が出る前に自分で決済することも大切です。
日経CFDは、仕組みを理解し適切なリスク管理ができれば、初心者でも取り組める投資方法です。個別株と違って銘柄選びが不要で、日本経済全体の動きに投資できるため、ある意味では初心者向きとも言えます。ただし、レバレッジを使う取引のため、リスクも大きくなります。まずはデモトレードで練習し、少額から始めて徐々に慣れていくことが重要です。
日経CFDは、日経平均株価に連動した差金決済取引で、少額資金から日本経済全体に投資できる魅力的な金融商品です。レバレッジ10倍を活用すれば、数万円の証拠金で数十万円分の取引ができ、資金効率の良い投資が可能になります。
ほぼ24時間取引できる利便性や、売りからも入れる柔軟性、手数料の安さなど、多くのメリットがあります。一方で、レバレッジによる損失拡大のリスクや、ロスカットで強制決済される可能性、値がさ株の影響を受けやすい点など、注意すべきデメリットも存在します。
日経CFD取引を始めるには、信頼できる証券会社を選び、デモトレードで十分に練習することが大切です。損切りラインを事前に決め、経済指標カレンダーをチェックする習慣をつけるなど、リスク管理を徹底しましょう。NISAやiDeCoとの使い分けも考え、バランスの取れた資産運用を目指すことをおすすめします。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。日経CFDはレバレッジを使う取引のため、損失が証拠金を上回る可能性もあります。ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、慎重にご検討ください。不明な点は、証券会社や専門家にご相談されることをおすすめします。
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