マネックス証券のdポイント活用術|貯め方と使い方を完全解説

マネックス証券のdポイント活用術|貯め方と使い方を完全解説

マネックス証券でdポイントを使って投資を始めたいけれど、具体的にどうすればいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。

dポイントを使った投資信託の購入や、投資信託の保有でdポイントが貯まる仕組みは、初心者でも気軽に資産形成を始められる魅力的なサービスです。

この記事では、マネックス証券のdポイント投資の基本から、dアカウント連携の方法、実際の購入手順、効率的なポイントの貯め方まで、初心者にも分かりやすく解説します。

期間限定ポイントの活用法や、dカード積立との組み合わせ戦略も詳しく紹介しているので、dポイントを最大限に活用したい方は必見です。

マネックス証券のdポイント投資を活用して、賢く資産形成を始めましょう。

この記事の要約
  • マネックス証券ではdポイントで投資信託が購入でき、期間限定ポイントも利用可能
  • 投資信託の保有で最大0.26%のdポイントが貯まり、dカード積立と併用すると効率的
  • dアカウント連携は3ステップで完了し、既存口座でも新規口座でも簡単に設定できる
SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

目次

マネックス証券のdポイント投資とは?|基本の仕組み

マネックス証券のdポイント投資は、貯まったdポイントを使って投資信託を購入できるサービスです。NTTドコモのdポイントをマネックス証券の口座と連携させることで、現金を使わずに投資を始められます。

投資信託の保有でdポイントが貯まる仕組みもあり、ポイントを使って投資しながら、さらにポイントを貯めることができる好循環を生み出せます。

dポイントで投資信託が買える

マネックス証券では、1ポイント=1円として投資信託の購入にdポイントを利用できます。最低1ポイントから利用可能なので、少額から投資を始めたい初心者にも最適です。

対象となる投資信託は約1,800本あり、人気のインデックスファンドやバランスファンドなど幅広い商品から選べます。現金とポイントを組み合わせて購入することもできるため、ポイントだけでは足りない場合も柔軟に対応できます。

購入した投資信託は通常の投資信託と同じように運用され、売却して現金化することも可能です。ポイントで購入した投資信託でも、値上がり益や分配金を得られるため、本格的な資産形成にも活用できます。

投資信託の保有でdポイントが貯まる

マネックス証券では、投資信託を保有しているだけで毎月dポイントが貯まります。ポイント付与率は投資信託の種類によって異なり、最大で年率0.26%のdポイントが還元されます。

例えば、100万円分の投資信託を保有している場合、年間で最大2,600ポイントが貯まる計算です。

保有している投資信託の月間平均残高に応じて、毎月自動的にポイントが付与されるため、特別な手続きは必要ありません。

貯まったdポイントは再び投資信託の購入に使えるため、ポイントを再投資することで複利効果も期待できます。長期保有を前提とした投資スタイルの方にとって、特にメリットの大きい仕組みです。

期間限定ポイントも使える

マネックス証券のdポイント投資では、通常ポイントだけでなく期間限定ポイントも利用できます。期間限定ポイントは有効期限が短く、使い道に困ることも多いですが、投資信託の購入に充てることで有効活用できます。

期間限定ポイントを使って投資信託を購入した場合も、通常ポイントで購入した場合と同じように運用されます。売却すれば現金化できるため、期限切れで失効させるよりも賢い選択です。

期間限定ポイントには有効期限があるため、購入のタイミングには注意が必要です。相場が大きく下落しているタイミングで無理に購入すると、元本割れのリスクが高まる可能性があります。

期間限定ポイントの有効期限と市場環境を考慮しながら、計画的に活用しましょう。

マネックス証券:dポイント投資

dアカウント連携の方法|3ステップで完了

マネックス証券でdポイント投資を始めるには、dアカウントとマネックス証券口座の連携が必要です。連携手続きは簡単で、既存の口座がある場合でも、これから口座を開設する場合でも、わずか数分で完了します。

連携後は、マネックスポイントの扱いにも変更があるため、事前に確認しておくと安心です。

すでにマネックス証券の口座がある場合

既にマネックス証券の口座を持っている方は、以下の3ステップでdアカウント連携が完了します。

1.マネックス証券のログイン後、「dアカウント連携」ページにアクセスします。マイページのメニューから「ポイント・特典」を選択し、「dアカウント連携」をクリックしてください。
2.dアカウントのIDとパスワードを入力してログインします。dアカウントを持っていない場合は、この画面で新規作成も可能です。ドコモ回線契約者の方は、ネットワーク暗証番号での認証も選択できます。
3.連携内容を確認して「同意する」をクリックすれば完了です。連携が完了すると、マネックス証券の口座でdポイントが利用できるようになります。

連携手続きは即座に反映されるため、手続き完了後すぐにdポイントを使った投資信託の購入が可能です。連携状況はマイページの「dアカウント連携」ページでいつでも確認できます。

これから口座開設する場合

これからマネックス証券の口座を開設する方は、口座開設と同時にdアカウント連携を設定できます。口座開設の申込フォームに「dアカウント連携」の項目があるため、そこで連携を選択するだけです。

1.マネックス証券の口座開設ページにアクセスし、必要事項を入力します。本人確認書類の提出は、スマホで撮影してアップロードする方法が最も簡単です。
2.口座開設申込フォームの「dアカウント連携」欄で「連携する」を選択します。dアカウントのIDとパスワードを入力し、連携を承認してください。
3.口座開設審査が完了し、口座が開設されると同時にdアカウント連携も完了します。口座開設には最短2営業日かかるため、連携が有効になるまで少し時間がかかります。

口座開設と同時に連携設定をしておけば、口座開設後すぐにdポイント投資を始められます。後から連携する手間が省けるため、これから口座を開設する方は同時設定がおすすめです。

マネックス証券:口座開設ガイド

連携後のマネックスポイントの扱い

dアカウント連携を行うと、それまで貯まっていたマネックスポイントの扱いが変わります。連携後は、投資信託の保有で貯まるポイントがマネックスポイントからdポイントに切り替わります。

既に保有しているマネックスポイントは失効せず、そのまま利用できます。マネックスポイントは株式手数料の支払いや暗号資産への交換に使えるため、連携後も有効活用できます。

ただし、連携後に新たに貯まるポイントはdポイントになるため、今後の投資信託購入にはdポイントを使用することになります。

連携を解除した場合は、再びマネックスポイントが貯まる仕組みに戻ります。ただし、連携解除後もdポイントは失効しないため、dポイントとマネックスポイントを併用して管理することになります。

dポイントで投資信託を買う方法|実際の手順

dポイントを使った投資信託の購入は、PCサイトとスマホアプリの両方から行えます。購入手順は通常の投資信託購入とほぼ同じですが、ポイント利用の設定が追加されるだけです。

初めて購入する方でも迷わないよう、具体的な手順を解説します。

PCサイトでの買い方

PCサイトからdポイントを使って投資信託を購入する手順は以下の通りです。

1.マネックス証券にログインし、「投信・積立」メニューから「投資信託を探す」を選択します。検索機能やランキングから、購入したい投資信託を探してください。
2.購入したい投資信託の詳細ページで「買付」ボタンをクリックします。購入金額を入力する画面が表示されます。
3.購入金額を入力し、「dポイントを利用する」にチェックを入れます。利用するポイント数を指定するか、「すべて利用する」を選択できます。現金とポイントを組み合わせる場合は、ポイント数を調整してください。
4.注文内容を確認し、「注文する」ボタンをクリックすれば購入完了です。購入後は、マイページの「保有残高」から購入した投資信託を確認できます。

購入手続きは数分で完了します。購入した投資信託は、翌営業日以降に口座に反映されます。

スマホアプリでの買い方

マネックス証券のスマホアプリからもdポイントを使った投資信託の購入が可能です。外出先でも手軽に購入できるため、スマホアプリの利用がおすすめです。

1.マネックス証券アプリを起動し、ログインします。ホーム画面の「投資信託」メニューをタップしてください。
2.購入したい投資信託を検索し、詳細ページで「買付」をタップします。購入金額の入力画面が表示されます。
3.購入金額を入力し、「dポイントを利用する」をオンにして、利用するポイント数を指定します。全ポイントを使う場合は「すべて利用」を選択できます。
4.注文内容を確認し、「注文する」をタップすれば購入完了です。購入履歴はアプリの「取引履歴」から確認できます。

スマホアプリでは、指紋認証や顔認証でログインできるため、PCよりも素早く購入手続きを完了できます。

マネックス証券:投資信託購入ガイド

注意点と制約事項

dポイントを使った投資信託の購入には、いくつかの制約があります。

つみたて投資(積立設定)ではdポイントを利用できません。ポイントを使えるのは、都度購入(スポット購入)のみです。

積立投資でポイントを活用したい場合は、dカード積立を検討してください。

また、口数指定での購入にもdポイントは利用できません。金額指定での購入のみがポイント利用の対象となります。口数指定で購入したい場合は、現金での購入が必要です。

NISA口座での投資信託購入にもdポイントを利用できますが、非課税枠を使い切る前にポイントを使うべきか、現金投資を優先すべきかは慎重に判断してください。ポイント投資は現金を使わない手軽さが魅力ですが、長期的な資産形成を考えると、現金での投資も並行して行うことが重要です。

dポイントの貯め方|最大0.26%還元の仕組み

マネックス証券では、投資信託を保有しているだけで毎月dポイントが貯まります。ポイント付与率は投資信託の種類によって異なり、効率的にポイントを貯めるには、付与率の高い銘柄を選ぶことが重要です。

ドコモ回線契約者には特典もあるため、該当する方は要チェックです。

投資信託の保有でポイントが貯まる

マネックス証券では、投資信託の月間平均残高に応じて、毎月dポイントが付与されます。ポイント付与率は投資信託ごとに設定されており、年率0.03%~0.26%の範囲で変動します。

例えば、年率0.1%の投資信託を100万円保有している場合、年間で1,000ポイントが貯まります。毎月約83ポイントずつ付与される計算です。ポイントは毎月月末時点の保有残高に基づいて計算され、翌月中旬頃に付与されます。

ポイント付与の対象となるのは、マネックス証券で購入した投資信託のみです。他社から移管した投資信託や、特定の投資信託(ETFやREITなど)はポイント付与の対象外となる場合があります。

マネックス証券:ポイントプログラム

ポイント付与率が高い銘柄

効率的にdポイントを貯めるには、ポイント付与率が高い投資信託を選ぶことが重要です。一般的に、アクティブファンド(運用会社が銘柄を選定するファンド)は付与率が高く、インデックスファンド(指数に連動するファンド)は付与率が低い傾向があります。

以下の表は、代表的な投資信託のポイント付与率の例です。

投資信託の種類 ポイント付与率(年率) 100万円保有時の年間ポイント
アクティブファンド(高コスト) 0.26% 2,600ポイント
バランスファンド 0.08% 800ポイント
インデックスファンド(低コスト) 0.03% 300ポイント

ポイント付与率が高い投資信託は、信託報酬(運用コスト)も高い傾向があります。ポイント還元率だけでなく、信託報酬や運用実績も総合的に判断して選ぶことが重要です。

長期的には、低コストのインデックスファンドの方が、ポイント還元を考慮してもリターンが高くなる可能性があります。

ポイント反映のタイミング

投資信託の保有で貯まるdポイントは、毎月月末時点の保有残高に基づいて計算されます。ポイントの付与は、翌月の中旬頃に行われます。例えば、1月末時点の保有残高に対するポイントは、2月中旬頃に付与される仕組みです。

ポイント付与のタイミングは、マネックス証券のマイページやdポイントクラブで確認できます。付与されたポイントは、すぐに投資信託の購入や、その他のdポイント加盟店での利用が可能です。

ドコモ回線契約者の特典

ドコモの回線契約者(ahamo含む)は、投資信託の保有ポイントに加えて、特別な特典を受けられる場合があります。具体的には、dカードGOLDを保有している場合、マネックス証券での投資信託保有残高に応じて、追加のdポイントが付与されることがあります。

ドコモ回線契約者向けの特典は、キャンペーンとして期間限定で実施されることが多いため、マネックス証券やdポイントクラブの公式サイトで最新情報を確認してください。ドコモ経済圏を活用している方にとって、マネックス証券のdポイント投資は特にメリットが大きいサービスです。

dカード積立との組み合わせ|ポイント二重取り戦略

マネックス証券では、dカードを使った投資信託の積立サービスがあり、dポイント投資と組み合わせることで効率的にポイントを貯められます。dカード積立で貯めたポイントを再投資に回すことで、複利効果も期待できます。

dカード積立の還元率

マネックス証券のdカード積立では、毎月の積立額に応じてdポイントが貯まります。還元率はカードの種類によって異なります。

カードの種類 還元率 月5万円積立時の年間ポイント
dカードGOLD 1.1% 6,600ポイント
dカード 0.5% 3,000ポイント

dカードGOLDを利用すると、月5万円の積立で年間6,600ポイントが貯まります。これは投資信託の保有ポイントとは別に付与されるため、積立と保有の両方でポイントを貯められます。

dカードGOLDの年会費は11,000円ですが、積立ポイントだけでも十分に元が取れる計算です。

マネックス証券:dカード積立

ポイント投資と併用するメリット

dカード積立とdポイント投資を併用すると、以下のようなメリットがあります。

まず、dカード積立で貯まったポイントを、再び投資信託の購入に充てることで、実質的な投資元本を増やせます。例えば、月5万円をdカードGOLDで積立すると、年間6,600ポイントが貯まります。このポイントを再投資すれば、現金を追加せずに投資額を増やせます。

次に、投資信託の保有で貯まるポイントも合わせると、ポイントの二重取りが可能です。dカード積立で購入した投資信託は、保有ポイントの対象にもなるため、積立ポイントと保有ポイントの両方が貯まります。

さらに、期間限定ポイントをスポット購入に使い、通常ポイントはdカード積立で貯めるという使い分けもできます。期間限定ポイントを有効活用しながら、長期的な積立投資も並行して行えるため、効率的な資産形成が可能です。

おすすめの活用パターン

dカード積立とdポイント投資を最大限に活用するには、以下のパターンがおすすめです。

パターン1:dカードGOLDで月5万円積立 + 貯まったポイントで追加購入
月5万円をdカードGOLDで積立すると、年間6,600ポイントが貯まります。このポイントを年1回スポット購入に充てることで、実質的な投資額を年間60万円+6,600円に増やせます。
パターン2:dカードで月3万円積立 + 期間限定ポイントで追加購入
dカードで月3万円を積立し、年間1,800ポイントを獲得。さらに、ドコモの買い物などで貯まった期間限定ポイントを、有効期限前にスポット購入に充てます。期間限定ポイントを無駄にせず、投資額も増やせます。
パターン3:NISA枠をdカード積立で埋め、特定口座はポイント投資
NISA口座のつみたて投資枠(年間120万円)をdカード積立で埋め、特定口座では貯まったdポイントでスポット購入します。非課税枠を最大限活用しながら、ポイントも有効活用できます。

マネックス証券のdポイント投資で気をつけたいこと

dポイント投資は手軽に始められる魅力的なサービスですが、いくつか注意すべき点があります。ポイントで購入しても投資信託は元本保証ではなく、制約事項や税金の扱いも理解しておく必要があります。

ポイント投資でも元本割れのリスクがある

dポイントを使って投資信託を購入した場合でも、通常の現金購入と同じように元本割れのリスクがあります。「ポイントだから損しても大丈夫」と安易に考えず、投資先の選定は慎重に行いましょう。

投資信託は株式や債券などに投資するため、市場環境によって価格が変動します。購入時よりも基準価額が下がれば、ポイントで購入した投資信託でも損失が発生します。特に、短期間で売却する場合は、元本割れのリスクが高まります。

ポイント投資を始める際は、長期保有を前提とし、分散投資を心がけることが重要です。一つの投資信託に集中せず、複数の銘柄に分散することで、リスクを軽減できます。

つみたて投資・口数指定では使えない

dポイントは、つみたて投資(積立設定)や口数指定での購入には利用できません。ポイントを使えるのは、金額指定でのスポット購入のみです。

積立投資でポイントを活用したい場合は、dカード積立を利用してください。dカード積立では、積立額に応じてdポイントが貯まるため、間接的にポイントを投資に活用できます。

ポイントの有効期限に注意

dポイントには有効期限があり、特に期間限定ポイントは有効期限が短いため注意が必要です。通常ポイントの有効期限は、ポイント獲得月から48か月後の月末ですが、期間限定ポイントは数週間から数か月の場合があります。

期間限定ポイントの有効期限が迫っている場合、無理に投資信託を購入するのではなく、市場環境も考慮して判断してください。相場が大きく下落しているタイミングで購入すると、元本割れのリスクが高まります。

有効期限が迫っている場合は、dポイント加盟店での買い物や、他のサービスへの利用も検討してください。投資はあくまで長期的な資産形成の手段であり、期限切れを避けるために焦って購入するものではありません。

税金・確定申告が必要な場合がある

dポイントで購入した投資信託でも、売却して利益が出た場合は課税対象となります。投資信託の売却益は譲渡所得として、20.315%の税率で課税されます。

特定口座(源泉徴収あり)で取引している場合は、マネックス証券が自動的に税金を源泉徴収するため、確定申告は不要です。ただし、特定口座(源泉徴収なし)や一般口座で取引している場合は、自分で確定申告を行う必要があります。

NISA口座で購入した投資信託は、売却益が非課税となるため、税金の心配はありません。ポイント投資をNISA口座で行えば、税金面でのメリットも享受できます。

ただし、NISA口座の非課税枠は年間120万円(つみたて投資枠)と240万円(成長投資枠)に限られているため、枠の使い方は計画的に検討してください。

国税庁:株式等の譲渡所得

他社のポイント投資サービスと比較|どちらを選ぶべき?

ポイント投資サービスは、マネックス証券以外にも楽天証券やSBI証券などで提供されています。各社のサービス内容を比較し、自分に合った証券会社を選ぶことが重要です。

楽天証券(楽天ポイント投資)との違い

楽天証券では、楽天ポイントを使って投資信託や国内株式を購入できます。マネックス証券のdポイント投資と比較すると、以下のような違いがあります。

項目 マネックス証券(dポイント) 楽天証券(楽天ポイント)
対象商品 投資信託のみ 投資信託・国内株式・米国株式
期間限定ポイント 利用可能 利用可能
ポイント還元率(保有) 最大0.26% 最大0.2%
カード積立還元率 dカードGOLD 1.1% 楽天カード 0.5%~1.0%

楽天証券は投資信託だけでなく、国内株式や米国株式もポイントで購入できる点が大きな違いです。株式投資にもポイントを活用したい方は、楽天証券の方が選択肢が広がります。

一方、マネックス証券はdカードGOLDの積立還元率が1.1%と高く、ドコモ経済圏を活用している方にとってメリットが大きいです。

楽天経済圏を利用している方は楽天証券、ドコモ経済圏を利用している方はマネックス証券が適しています。

SBI証券(Vポイント・Pontaポイント投資)との違い

SBI証券では、Vポイント(旧Tポイント)、Pontaポイント、dポイント、JALマイルなど、複数のポイントで投資信託を購入できます。マネックス証券との比較は以下の通りです。

項目 マネックス証券(dポイント) SBI証券(Vポイント等)
対象ポイント dポイントのみ Vポイント・Pontaポイント・dポイント・JALマイル
対象商品 投資信託のみ 投資信託・国内株式
ポイント還元率(保有) 最大0.26% 最大0.25%
カード積立還元率 dカードGOLD 1.1% 三井住友カード 0.5%~5.0%

SBI証券は複数のポイントに対応しているため、複数のポイント経済圏を利用している方に便利です。また、国内株式もポイントで購入できるため、個別株投資にも興味がある方はSBI証券が適しています。

一方、マネックス証券はdポイントに特化しており、ドコモユーザーにとって使いやすいサービス設計です。

マネックス証券を選ぶべき人

マネックス証券のdポイント投資は、以下のような方に特におすすめです。

マネックス証券がおすすめな人

ドコモの回線契約者やdカードユーザー

期間限定ポイントを有効活用したい方

dカードGOLDで積立投資をしたい方

米国株投資にも興味がある方

逆に、楽天経済圏を利用している方や、株式投資にもポイントを使いたい方は、楽天証券やSBI証券の方が適している場合があります。自分の利用しているポイント経済圏や投資スタイルに合わせて、証券会社を選んでください。

初心者におすすめの投資信託の選び方

dポイントで投資信託を購入する際、何を選べばいいか分からない初心者の方も多いでしょう。投資信託選びの基本を押さえることで、失敗を避けて効率的に資産形成ができます。

低コストのインデックスファンドを選ぶ

投資信託を選ぶ際の最も重要なポイントは、信託報酬(運用コスト)の低さです。信託報酬が低いインデックスファンドは、長期的に見てリターンが高くなる傾向があります。

インデックスファンドは、日経平均株価やS&P500などの株価指数に連動するように運用される投資信託です。アクティブファンドと比べて信託報酬が低く、年率0.1%~0.2%程度のファンドが多く存在します。

代表的な低コストインデックスファンドには、以下のようなものがあります。

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):全世界の株式に分散投資できる人気ファンド。信託報酬は年率0.05775%程度。
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):米国の代表的な500社に投資するファンド。信託報酬は年率0.09372%程度。
  • ニッセイ日経225インデックスファンド:日経平均株価に連動するファンド。信託報酬は年率0.143%程度。

これらのファンドは、マネックス証券でもdポイントを使って購入できます。初心者の方は、まず低コストのインデックスファンドから始めることをおすすめします。

金融庁:投資の基本

分散投資を意識する

投資信託を選ぶ際は、分散投資を意識することが重要です。一つの国や地域、一つの資産クラスに集中投資すると、リスクが高まります。

全世界株式ファンドや、バランスファンド(株式と債券を組み合わせたファンド)を選ぶことで、自動的に分散投資ができます。

全世界株式ファンドは、先進国から新興国まで幅広い国の株式に投資するため、特定の国の経済が悪化しても影響を受けにくいです。

また、年齢やリスク許容度に応じて、株式と債券の比率を調整することも大切です。若い方や、リスクを取れる方は株式中心のファンド、リスクを抑えたい方は債券を含むバランスファンドが適しています。

ポイント付与率が高い銘柄も検討

マネックス証券では、投資信託の保有でdポイントが貯まるため、ポイント付与率が高い銘柄を選ぶことも一つの戦略です。

ポイント付与率だけで選ぶのではなく、信託報酬や運用実績も総合的に判断してください。ポイント付与率が高い銘柄は、信託報酬も高い傾向があります。

例えば、年率0.26%のポイントが貯まる銘柄でも、信託報酬が年率1.5%であれば、実質的なコストは年率1.24%です。一方、ポイント付与率が0.03%でも、信託報酬が0.1%であれば、実質的なコストは年率0.07%となり、長期的には後者の方が有利です。

ポイント付与率は、あくまで投資信託選びの一つの要素として考え、信託報酬や運用方針、リスクなどを総合的に判断して選ぶことが重要です。

よくある質問(Q&A)

よくある質問
期間限定ポイントも投資に使えますか?

はい、マネックス証券では期間限定ポイントも投資信託の購入に利用できます。有効期限が迫っているポイントを有効活用できるため、失効を防げます。

マネックスポイントとdポイントはどう違いますか?

マネックスポイントはマネックス証券独自のポイントで、株式手数料の支払いや暗号資産への交換に使えます。dポイントはNTTドコモのポイントで、投資信託の購入やdポイント加盟店での買い物に使えます。dアカウント連携後は、投資信託の保有で貯まるポイントがマネックスポイントからdポイントに切り替わります。既に保有しているマネックスポイントは失効せず、そのまま利用できます。

dアカウント連携を解除するとどうなりますか?

dアカウント連携を解除すると、投資信託の保有で貯まるポイントが再びマネックスポイントになります。既に貯まっているdポイントは失効しませんが、新たにdポイントは貯まらなくなります。連携解除後も、dポイントは投資信託の購入に利用できますが、保有ポイントはマネックスポイントとして付与されます。

ポイントで買った投資信託は売却できますか?

はい、dポイントで購入した投資信託は、通常の投資信託と同じように売却して現金化できます。売却益が出た場合は課税対象となりますが、特定口座(源泉徴収あり)で取引していれば、自動的に税金が源泉徴収されるため、確定申告は不要です。

NISA口座でもdポイント投資はできますか?

はい、NISA口座でもdポイントを使って投資信託を購入できます。NISA口座で購入した投資信託は、売却益が非課税となるため、税金面でのメリットがあります。ただし、NISA口座の非課税枠は年間120万円(つみたて投資枠)と240万円(成長投資枠)に限られているため、枠の使い方は計画的に検討してください。

ポイント投資で得た利益に税金はかかりますか?

はい、dポイントで購入した投資信託でも、売却して利益が出た場合は課税対象となります。投資信託の売却益は譲渡所得として、20.315%の税率で課税されます。特定口座(源泉徴収あり)で取引している場合は、自動的に税金が源泉徴収されるため、確定申告は不要です。NISA口座で購入した投資信託は、売却益が非課税となります。

口座開設キャンペーンはありますか?

マネックス証券では、定期的に口座開設キャンペーンを実施しています。キャンペーン内容は時期によって異なりますが、新規口座開設で数千ポイントのdポイントがもらえることがあります。最新のキャンペーン情報は、マネックス証券の公式サイトで確認してください。

まとめ

マネックス証券のdポイント投資は、貯まったdポイントを使って投資信託を購入できる便利なサービスです。期間限定ポイントも利用できるため、ポイントを無駄にすることなく資産形成を始められます。

投資信託の保有で最大0.26%のdポイントが貯まり、dカード積立と組み合わせることで、さらに効率的にポイントを貯められます。dカードGOLDを利用すれば、積立還元率1.1%という業界トップクラスの還元を受けられるため、ドコモ経済圏を活用している方には特におすすめです。

dアカウント連携は3ステップで簡単に完了し、既存の口座でも新規口座でもすぐに始められます。投資信託の購入手順もシンプルで、PCサイトとスマホアプリの両方から手軽に取引できます。

初心者の方は、低コストのインデックスファンドから始めることをおすすめします。信託報酬が低く、全世界や米国の株式に分散投資できるファンドを選ぶことで、長期的に安定したリターンを期待できます。

マネックス証券のdポイント投資を活用して、賢く資産形成を始めましょう。なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

この記事のキーワード

キーワードがありません。

この記事と同じキーワードの記事

まだ記事がありません。

キーワードから探す

資料請求

資料請求

カンタン1分登録で、気になる資料を無料でお取り寄せ

お問い合わせ

そんなお悩みをお持ちの方は、まずはお問い合わせください!