つみたてNISAから新NISAへの切り替え|手続きと注意点を解説

楽天証券で投資を始めたものの、毎回の入金手続きが面倒だと感じていませんか。
株式や投資信託を購入するたびに楽天銀行から楽天証券に資金を移動させるのは、思った以上に手間がかかりますよね。
そんな悩みを解決してくれるのが「自動スイープ」機能です。
自動スイープを設定すれば、楽天証券での買い注文時に必要な資金が楽天銀行から自動的に入金され、使わない資金は毎営業日夜間に楽天銀行へ自動出金されます。
この記事では、楽天証券の自動スイープの仕組みから設定方法、活用のコツまで詳しく解説します。
目次
楽天証券の自動スイープとは
楽天証券の自動スイープは、楽天銀行と楽天証券の口座間で資金が自動的に移動する仕組みです。正式名称は「自動入出金(スイープ)」といい、マネーブリッジという口座連携サービスの一部として提供されています。
この機能を使えば、証券口座への入金や銀行口座への出金を自分で操作する必要がなくなります。楽天証券で株式や投資信託を購入する際、資金が足りなければ楽天銀行から自動的に入金され、取引後の余剰資金は毎営業日夜間に楽天銀行へ自動的に出金されます。
自動スイープには「自動入金」と「自動出金」の2つの機能があります。
自動入金は、楽天証券で買い注文を出したときに証券口座の残高が不足している場合、その差額を楽天銀行から自動的に入金する機能です。
例えば、証券口座に3万円あり、5万円の株式を購入したい場合、不足分の2万円が楽天銀行から自動的に入金されます。
自動出金は、楽天証券の口座にある資金を毎営業日の夜間(21時以降)に楽天銀行へ自動的に出金する機能です。
売却代金は受渡後に自動出金の対象となり、証券口座に設定した金額を超える部分が楽天銀行に移動します。
この仕組みにより、楽天証券と楽天銀行の口座を1つの財布のように使うことができ、資金管理がシンプルになります。
自動スイープを利用するには、マネーブリッジの設定が必須です。マネーブリッジは楽天証券と楽天銀行の口座連携サービスで、2011年4月から提供されています。
マネーブリッジに申し込むと、自動スイープの設定が可能になります。新規にマネーブリッジを申し込んだ場合、申込完了時点で自動スイープの設定も同時に完了します。
毎営業日17時までにマネーブリッジを登録すれば、原則当日中(19時以降)に自動スイープの手続きが完了します。
ただし、2017年2月17日以前にマネーブリッジを登録している方は、別途自動スイープの設定が必要です。すでにマネーブリッジを利用している方は、設定状況を確認しておきましょう。
自動入金と自動出金は、資金が移動するタイミングと目的が異なります。
自動入金は、買い注文時にリアルタイムで実行されます。楽天証券で株式や投資信託の買い注文を出した瞬間に、不足分が楽天銀行から即座に入金されるため、取引機会を逃すことがありません。
一方、自動出金は毎営業日の夜間(21時以降)に一括で処理されます。その日の取引で証券口座に残った資金のうち、設定金額を超える部分が楽天銀行へ自動的に移動します。
出金された資金は楽天銀行の普通預金口座に入り、優遇金利の対象となります。
この2つの機能により、証券口座には必要最小限の資金だけを残し、余剰資金は金利の高い銀行口座で運用できる効率的な資金管理が実現します。
自動スイープのメリット3つ
自動スイープを活用すると、投資の利便性が大きく向上します。ここでは、自動スイープの主なメリットを3つ紹介します。
自動スイープの最大のメリットは、証券口座への入金手続きが不要になることです。
通常、証券会社で株式や投資信託を購入する際は、事前に銀行から証券口座に資金を移動させる必要があります。しかし、自動スイープを設定しておけば、買い注文時に自動的に必要な資金が入金されます。
特に投資信託の積立設定をしている方にとって、この機能は非常に便利です。毎月の積立日に自動的に楽天銀行から必要額が入金されるため、積立のたびに入金操作をする必要がありません。
証券口座の残高を気にせず、楽天銀行と楽天証券の合計残高の範囲内で取引できるようになります。
また、入出金時の手数料は完全無料です。何度資金を移動させても手数料がかからないため、コストを気にせず取引に集中できます。
自動スイープを設定すると、投資に使わない資金を楽天銀行の優遇金利で運用できます。マネーブリッジを設定している場合、楽天銀行の普通預金金利は大幅に優遇されます。
2024年9月以降、マネーブリッジ利用者の普通預金金利は、300万円以下の部分が年0.28%(税引後0.223%)、300万円を超える部分が年0.22%(税引後0.175%)となっています。
これは一般的な銀行の普通預金金利と比べて大幅に高い水準です。
自動出金機能により、証券口座の余剰資金は毎営業日夜間に楽天銀行へ自動的に移動します。出金された資金には優遇金利が適用されるため、投資していない待機資金も効率的に運用できます。
金利は年2回(3月31日と9月30日)に普通預金口座に組み入れられます。
自動スイープを利用すると、楽天銀行のハッピープログラムを通じて楽天ポイントを貯めることができます。ハッピープログラムは楽天銀行のお客様優遇プログラムで、取引実績に応じてポイントが付与されます。
楽天証券での取引も楽天銀行のハッピープログラムの対象となり、投資信託の購入や株式の取引などで楽天ポイントが貯まります。貯まったポイントは楽天市場でのお買い物はもちろん、楽天証券での投資にも利用できます。
また、会員ステージが上がるごとにATM手数料が最大月7回、他行振込手数料が最大月3回まで無料になるなど、銀行サービスの優遇も受けられます。楽天経済圏を活用している方にとって、自動スイープは資産運用とポイント獲得を両立できる魅力的な機能です。
自動スイープで気をつけたい3つのこと
自動スイープは便利な機能ですが、利用する際にはいくつか注意すべき点があります。デメリットや注意点を理解しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
自動スイープで最も気をつけたいのが、楽天銀行の残高不足です。
自動入金は楽天銀行の利用可能額から資金を移動させるため、楽天銀行の残高が不足していると、証券口座への入金ができず買付注文が失敗してしまいます。
特に注意が必要なのは、楽天銀行から公共料金やクレジットカード料金などが自動引き落としされている場合です。引き落とし日と投資信託の積立日が重なると、残高不足で積立が失敗する可能性があります。
この問題を防ぐには、自動スイープの設定画面で「楽天銀行に残す金額」を設定しておくことが有効です。例えば、毎月の平均引き落とし額を考慮して5万円を残す設定にしておけば、その金額は自動入金の対象外となり、引き落とし用の資金を確保できます。
自動スイープはすべての金融商品で利用できるわけではありません。対象外の商品を取引する際は、事前に「らくらく入金」などで手動入金する必要があります。
自動スイープの対象商品は、国内株式(現物・信用取引)、投資信託(通常・積立)、米国株式(円貨決済)、円建て債券、楽ラップ、IPO/PO、金・プラチナ・銀などです。
一方、国内株式の立会外分売、即日徴収規制銘柄、外国株式(米国株式を除く)、楽天FXや先物オプションなどのデリバティブ取引は対象外となっています。
対象外商品を取引する場合は、楽天証券のウェブサイトやアプリから「らくらく入金」機能を使って手動で入金しましょう。らくらく入金も手数料無料で、原則24時間リアルタイムで入金が反映されます。
信用取引を利用している方は、自動スイープの設定により信用取引の余力(新規建余力)が意図せず増える可能性があります。これは、楽天銀行の利用可能額も証券口座の預り金に加えて余力計算に含まれるためです。
信用取引では、保証金の範囲内でレバレッジをかけた取引ができます。自動スイープを設定すると、楽天銀行の残高も含めて余力が計算されるため、実際の証券口座残高以上の取引が可能になります。
信用取引で自動スイープを利用する場合は、設定画面で「信用取引でのご利用について」にチェックを入れる必要があります。信用取引のリスクを十分に理解したうえで、慎重に利用しましょう。また、「楽天証券に残す金額」を設定することで、信用取引に使える資金を制限することも可能です。
自動スイープの設定方法
自動スイープの設定は、楽天証券のウェブサイトから簡単に行えます。ここでは、PCから設定する方法を4つのステップで解説します。
スマートフォンのウェブサイトからでも、基本的な流れは同じです。
まず、楽天証券のウェブサイトにログインします。ログイン後、画面右上にある「マネーブリッジ」のボタンをクリックしてください。
マネーブリッジの申込がまだの方は、先にマネーブリッジの登録を完了させる必要があります。「申込」ボタンをクリックし、画面の指示に従って登録手続きを進めてください。
途中で楽天銀行の画面に移動しますが、そのまま手続きを続けます。
マネーブリッジのページが表示されたら、自動入出金(スイープ)の項目を探します。「設定する」ボタンが表示されている場合は、それをクリックして設定画面に進みます。
すでに設定済みの方は「変更する」または「解除する」ボタンが表示されています。設定内容を変更したい場合は「変更する」を、自動スイープを停止したい場合は「解除する」を選択してください。
自動スイープの設定画面では、楽天銀行と楽天証券それぞれの口座に残しておきたい金額を任意で設定できます。
この設定は必須ではありませんが、残高不足を防ぐために設定しておくことをおすすめします。
「楽天銀行に残す金額」を設定すると、その金額は自動入金の対象外となります。例えば、楽天銀行の残高が10万円で「5万円を残す」と設定した場合、自動入金に使えるのは5万円までとなります。
毎月の公共料金やクレジットカードの引き落とし額を考慮して設定しましょう。
「楽天証券に残す金額」を設定すると、その金額を超える部分だけが自動出金されます。例えば「3万円を残す」と設定した場合、証券口座の残高が5万円あれば、2万円だけが楽天銀行に自動出金されます。
投資信託の積立資金を確保したい場合などに便利です。
口座に残す金額の設定が終わったら、画面下部の「暗証番号」入力欄に楽天証券の取引暗証番号(4桁)を入力します。
信用取引の口座を開設している方は、「信用取引でのご利用について」のチェックボックスにチェックを入れる必要があります。信用取引で自動スイープを利用しない場合は、チェックを外しておきましょう。
すべての入力が完了したら、「設定変更」ボタンをクリックします。これで自動スイープの設定は完了です。
設定完了後、すぐに自動スイープ機能が利用できるようになります。設定内容は後からいつでも変更できるので、最初は少額から試してみるのもよいでしょう。
自動スイープの対象商品と対象外商品
自動スイープは便利な機能ですが、すべての金融商品で利用できるわけではありません。取引する商品によって、自動スイープが使えるかどうかが異なります。
ここでは、対象商品と対象外商品を明確に整理します。
自動スイープの対象商品は、楽天証券で取り扱う主要な投資商品の多くをカバーしています。
国内株式では、現物取引と信用取引の両方で自動スイープが利用できます。
買い注文や訂正注文の際に、楽天銀行から自動的に資金が入金されます。また、単元未満株取引サービス「かぶミニ®」でも自動スイープが使えるため、少額から株式投資を始めたい方にも便利です。
投資信託は、通常の買い注文だけでなく積立設定でも自動スイープが利用できます。ただし、積立の引き落とし口座として「証券口座」を選択している場合に限ります。
「楽天銀行」を直接引き落とし口座に指定している場合は、自動スイープの対象外となります。
米国株式は、円貨決済の場合に自動スイープが利用できます。2021年4月から対応が開始され、米国株式の買付時にも楽天銀行から自動入金されるようになりました。
米国株式の積立設定でも自動スイープが使えるため、ドルコスト平均法での投資がスムーズに行えます。
その他、円建て債券、楽ラップ(ロボアドバイザーサービス)、IPO/PO(新規公開株・公募増資)、金・プラチナ・銀の積立も自動スイープの対象です。
| 商品カテゴリ | 自動スイープ対応 | 備考 |
| 国内株式(現物) | ◯ | かぶミニ®も対応 |
| 国内株式(信用) | ◯ | 新規建・返済注文 |
| 投資信託 | ◯ | 通常・積立とも対応 |
| 米国株式(円貨決済) | ◯ | 積立も対応 |
| 円建て債券 | ◯ | |
| 楽ラップ | ◯ | |
| IPO/PO | ◯ | |
| 金・プラチナ・銀 | ◯ | 積立のみ |
一方、自動スイープの対象外となる商品もあります。これらの商品を取引する際は、事前に「らくらく入金」などで手動入金する必要があります。
国内株式の立会外分売は、自動スイープの対象外です。立会外分売は通常の市場取引とは異なる仕組みで行われるため、事前に証券口座に資金を入金しておく必要があります。
また、即日徴収規制銘柄や公募増資(一部)も対象外となっています。
外国株式は、米国株式の円貨決済以外は自動スイープの対象外です。中国株式、アセアン株式など、米国以外の外国株式を取引する場合は、手動で入金する必要があります。
また、米国株式でも外貨決済(ドル建て)を選択した場合は対象外です。
デリバティブ商品は基本的に自動スイープの対象外です。楽天FX(外国為替証拠金取引)、先物・オプション取引、CFD取引などを利用する場合は、それぞれの専用口座に事前に資金を入金しておきましょう。
| 商品カテゴリ | 自動スイープ対応 | 備考 |
| 立会外分売 | × | 手動入金が必要 |
| 即日徴収規制銘柄 | × | 手動入金が必要 |
| 外国株式(米国除く) | × | 中国・アセアン株など |
| 米国株式(外貨決済) | × | 円貨決済は対応 |
| 楽天FX | × | FX専用口座へ入金 |
| 先物・オプション | × | 専用口座へ入金 |
| CFD取引 | × | 専用口座へ入金 |
謎の少額入金の理由
自動スイープを利用していると、楽天銀行に数百円などの少額が入金されていることがあります。「なぜこんな中途半端な金額が入金されるの?」と疑問に思った経験はありませんか。
実はこれには明確な理由があります。
少額入金の最も多い理由は、株式の約定代金が予想よりも低くなった場合の差額返金です。
株式の買い注文を出すとき、自動スイープは予想受渡代金に基づいて楽天銀行から資金を入金します。しかし、実際の約定価格が予想より低くなると、入金額が多すぎることになります。
例えば、株価1,000円の株を100株買う注文を出したとします。予想受渡代金は10万円(手数料込み)として楽天銀行から10万円が自動入金されます。
しかし、実際には株価999円で約定し、受渡代金が9万9,900円(手数料込み)になった場合、差額の100円が余剰資金となります。この余剰資金は自動出金の対象となり、夜間に楽天銀行へ戻されます。
特に成行注文や指値注文で、予想より有利な価格で約定した場合にこのパターンが発生します。また、米国株式の円貨決済では、為替レートの変動により予想受渡代金と実際の代金に差が生じることがあり、その差額が少額入金として処理されます。
もう1つのパターンは、株式や投資信託の売却代金の一部が、同日中の他の買付に使われた場合です。
例えば、A社の株式を売却して5万円の売却代金を得たとします。その後、同じ日にB社の株式を4万5,000円で購入した場合、購入代金は売却代金から充当されます。
この場合、自動出金されるのは売却代金5万円から購入代金4万5,000円を引いた5,000円だけです。
また、売却代金は受渡日が到来するまで自動出金の対象になりません。国内株式の場合、約定日から2営業日後が受渡日となります。
受渡日前に売却代金を使って新たな買付を行った場合、実際に楽天銀行に自動出金される金額は、売却代金から買付代金を差し引いた残額となります。
このように、自動スイープは資金の動きを最適化するため、少額の入出金が頻繁に発生することがあります。入出金履歴を確認すれば、それぞれの取引との関連が分かるので、気になる場合はマイページの入出金履歴をチェックしてみましょう。
自動スイープの活用方法
自動スイープの設定が完了したら、次は効果的な活用方法を知っておきましょう。ここでは、自動スイープを使った資金管理の最適化のコツを紹介します。
自動スイープを効果的に活用するには、楽天銀行と楽天証券それぞれに残す金額を適切に設定することが重要です。
この設定により、残高不足によるトラブルを防ぎながら、資金効率を最大化できます。
楽天銀行に残す金額は、毎月の固定支出を基準に決めましょう。公共料金、クレジットカード料金、家賃などの自動引き落とし額の合計に、余裕を持たせて1〜2万円を加えた金額を設定するのがおすすめです。
例えば、毎月の引き落とし合計が3万円なら、5万円程度を残す設定にしておけば安心です。
設定金額は後からいつでも変更できるので、最初は多めに設定しておき、実際の資金の動きを見ながら調整していくのが賢い方法です。
自動スイープは、楽天経済圏全体での資金効率化にも役立ちます。楽天カード、楽天市場、楽天ペイなどと組み合わせることで、ポイント獲得と資産運用を同時に最適化できます。
楽天カードの引き落とし口座を楽天銀行に設定すると、SPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象となり、楽天市場でのお買い物時のポイント還元率がアップします。
自動スイープにより、投資に使わない資金は自動的に楽天銀行に戻ってくるため、カード引き落とし用の資金も確保しやすくなります。
また、楽天ペイの支払い方法として「楽天銀行口座払い」を選択すると、楽天ポイントが貯まります。自動スイープで楽天銀行の残高が常に一定額以上に保たれるため、楽天ペイでの決済もスムーズに行えます。
楽天証券での投資信託の積立を楽天カードのクレジット決済にすることで、積立額に応じて楽天ポイントが貯まります。貯まったポイントは楽天証券のポイント投資で再投資できるため、ポイントも含めた資産形成が可能になります。
自動スイープの入出金履歴は、楽天証券のマイページから確認できます。定期的に履歴を確認することで、資金の動きを把握し、設定金額が適切かどうかを判断できます。
PCサイトの場合、楽天証券にログイン後、「マイメニュー」から「入出金・振替」→「入出金履歴」の順にクリックします。
入出金履歴の画面で、備考欄に「自動入金(スイープ)」または「自動出金(スイープ)」と記載されている項目が、自動スイープによる入出金です。
スマートフォンアプリの場合も、同様に入出金履歴から確認できます。日付、金額、内容が一覧で表示されるため、どの取引でいくら入出金されたかが一目で分かります。
月に1回程度、履歴を確認する習慣をつけておくと、予期しない入出金に気づきやすくなります。また、確定申告や家計簿作成の際にも、正確な入出金履歴が役立ちます。
マネーブリッジの申込完了後、すぐに自動スイープが利用できます。新規にマネーブリッジを申し込んだ場合、申込手続きが完了した時点で自動スイープの設定も同時に完了します。
営業日の17時までに申込手続きが完了した場合、原則当日中(19時以降)に設定が完了します。17時以降や土日祝日の申込は、翌営業日の19時以降に完了します。設定完了後は、楽天証券のマイページのメッセージボックスに通知が届きます。
はい、配当金も自動出金の対象です。株式の配当金は証券口座に入金されますが、自動スイープを設定していれば、毎営業日夜間の自動出金処理で楽天銀行に移動します。
ただし、配当金の受取方法を「株式数比例配分方式」に設定している場合に限ります。他の受取方法(銀行振込など)を選択している場合は、配当金が直接銀行口座に振り込まれるため、自動スイープの対象外となります。
はい、NISA口座(つみたて投資枠・成長投資枠)での取引でも自動スイープが利用できます。NISA口座で株式や投資信託を購入する際、証券口座の残高が不足していれば、楽天銀行から自動的に入金されます。
NISA口座での積立設定でも自動スイープが使えるため、毎月の積立日に自動的に必要額が入金されます。NISA口座と特定口座・一般口座を併用している場合でも、すべての口座で自動スイープが有効です。
自動スイープの解除は、楽天証券のマネーブリッジ設定画面から行えます。ログイン後、「マネーブリッジ」のページに進み、自動入出金(スイープ)の項目で「変更する」をクリックします。
設定画面で「設定しない(解除する)」を選択し、取引暗証番号を入力して「設定変更」ボタンをクリックすれば、解除が完了します。解除後は、楽天証券と楽天銀行間の資金移動は手動で行う必要があります。
楽天証券または楽天銀行のシステムメンテナンス中は、自動スイープ機能が一時的に利用できなくなります。メンテナンス中に買い注文を出した場合、楽天銀行からの自動入金は行われないため、証券口座の残高のみで取引することになります。
メンテナンスが終了すれば、自動的に機能が復旧します。メンテナンス時間は楽天証券・楽天銀行の公式サイトで事前に告知されるため、重要な取引を予定している場合は確認しておきましょう。
自動スイープは個人口座向けのサービスです。楽天証券の法人口座では、マネーブリッジおよび自動スイープ機能は利用できません。
法人で楽天証券を利用する場合は、「らくらく入金」などの手動入金方法を利用する必要があります。法人口座での資金管理については、楽天証券のカスタマーサポートに問い合わせることをおすすめします。
楽天証券の自動スイープは、楽天銀行と楽天証券の口座間で資金が自動的に移動する便利な機能です。買い注文時に必要な資金が楽天銀行から自動入金され、余剰資金は毎営業日夜間に楽天銀行へ自動出金されます。
自動スイープを活用することで、入金の手間が省け、楽天銀行の優遇金利で待機資金を運用でき、楽天ポイントも貯まります。設定はマネーブリッジ登録後、4つのステップで簡単に完了します。
楽天銀行と楽天証券に残す金額を適切に設定することで、残高不足を防ぎながら資金効率を最大化できます。
自動スイープの履歴は楽天証券のマイページから確認でき、定期的にチェックすることで資金の動きを把握できます。楽天経済圏を活用している方にとって、自動スイープは資産運用とポイント獲得を両立できる魅力的な機能です。
楽天カードや楽天ペイと組み合わせることで、さらに効率的な資金管理が可能になります。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。自動スイープは資金移動の仕組みであり、投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しい設定方法や注意事項については、楽天証券・楽天銀行の公式サイトでご確認ください。
この記事のキーワード
キーワードがありません。
この記事を見た方はこんな記事も見ています
この記事と同じキーワードの記事
まだ記事がありません。
キーワードから探す
カンタン1分登録で、気になる資料を無料でお取り寄せ
そんなお悩みをお持ちの方は、まずはお問い合わせください!