楽天証券のつみたてNISAおすすめ銘柄10選|始め方完全ガイド

楽天証券のつみたてNISAおすすめ銘柄10選|始め方完全ガイド

楽天証券でつみたてNISAを始めたいけれど、どの銘柄を選べばいいか迷っていませんか。

2024年から始まった新NISA制度では、つみたて投資枠の年間投資上限が120万円に拡大され、非課税保有期間も無期限になりました。

楽天証券は楽天ポイントが貯まる・使える、クレカ積立で還元を受けられるなど、楽天経済圏のユーザーにとって大きなメリットがあります。

この記事では、楽天証券のつみたてNISAで選ぶべきおすすめ銘柄10選を投資スタイル別に紹介し、口座開設から積立設定までの手順を詳しく解説します。

初心者でも失敗しない銘柄選びのポイントや、楽天ポイントを最大限活用する方法もわかります。

この記事の要約
  • 楽天証券のつみたてNISAは楽天ポイントが貯まり、クレカ積立で最大1.0%還元
  • 初心者には全世界株式型、リターン重視なら米国株式型がおすすめ
  • 口座開設は最短翌営業日、100円から積立可能で初心者でも始めやすい
SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

目次

楽天証券のつみたてNISAとは?|特徴とメリット

楽天証券のつみたてNISAは、新NISA制度のつみたて投資枠を活用して、長期的な資産形成を目指すサービスです。楽天グループならではのポイント還元や使いやすいアプリが特徴で、投資初心者から経験者まで幅広く利用されています。

新NISAのつみたて投資枠の基本

2024年から始まった新NISA制度では、つみたて投資枠と成長投資枠の2つの枠が用意されています。つみたて投資枠は年間120万円まで投資でき、非課税保有期間は無期限です。

金融庁:NISA特設ウェブサイト

つみたて投資枠で購入できるのは、金融庁が定めた基準を満たす投資信託のみです。信託報酬が低く、長期・積立・分散投資に適した商品に限定されているため、初心者でも安心して選べます。

楽天証券では約200本のつみたてNISA対象商品を取り扱っており、全世界株式や米国株式、バランス型など幅広い選択肢があります。

非課税保有限度額は1,800万円(うち成長投資枠1,200万円)で、売却すれば翌年以降に非課税枠が復活する仕組みです。これにより、ライフステージの変化に合わせて柔軟に資産を見直すことができます。

楽天証券を選ぶ3つのメリット

楽天証券でつみたてNISAを始める最大のメリットは、楽天ポイントの活用と高い還元率です。楽天カードでのクレジット決済なら最大1.0%のポイント還元を受けられ、貯まったポイントは投資信託の購入にも使えます。

楽天証券の3つのメリット

1. 楽天カードクレジット決済で最大1.0%還元

2. 楽天ポイントで投資信託を購入可能

3. 使いやすいアプリ「iSPEED」で簡単管理

1つ目のメリットは、楽天カードクレジット決済による月5万円までの積立で、最大500ポイント(1.0%還元)が貯まることです。さらに楽天キャッシュを併用すれば月15万円まで積立でき、年間最大18万円の投資が可能になります。

2つ目は、楽天ポイントで投資信託を購入できる点です。楽天市場や楽天カードで貯めたポイントを1ポイント=1円として投資に回せるため、現金を使わずに資産形成を始められます。

楽天経済圏を活用している方にとって、ポイント投資は非常に相性の良い仕組みです。

3つ目は、取引ツールやアプリの使いやすさです。スマホアプリ「iSPEED」は直感的な操作性で、投資初心者でも迷わず積立設定ができます。投資信託の検索機能も充実しており、信託報酬や純資産額で絞り込んで比較できます。

楽天証券でつみたてNISAを始める前に知っておきたいこと

つみたてNISAは長期投資に適した制度ですが、投資である以上リスクも伴います。楽天証券を選ぶ前に、制度のリスクや注意点、他社との違いをしっかり理解しておくことが大切です。

つみたてNISAのリスクと注意点

つみたてNISAで購入する投資信託は元本保証ではなく、価格変動により損失が発生する可能性があります。特に短期的には株式市場の変動により、投資元本を下回ることもあります。

金融庁:投資の基本

ただし、長期・積立・分散投資を実践することで、リスクを抑えながら資産を増やせる可能性が高まります。金融庁のデータによると、20年間の積立投資では元本割れのリスクが大幅に低下することが示されています。

  • つみたてNISAは年間120万円の投資枠を翌年に繰り越せません
  • 一度売却した商品の非課税枠は翌年まで復活しません
  • 頻繁な売買には向いておらず、長期保有を前提とした制度です

楽天証券のデメリット

楽天証券にもいくつかのデメリットがあります。1つ目は、楽天カードのクレジット決済による還元率が以前より低下している点です。

かつては一律1.0%でしたが、現在は楽天プレミアムカードなど上位カードでないと1.0%還元を受けられません。通常の楽天カードでは0.5%還元となります。

2つ目は、IPO(新規公開株)の取扱数がSBI証券に比べて少ない点です。2024年実績で楽天証券は56銘柄、SBI証券は78銘柄と差があります。IPO投資も積極的に行いたい方には物足りないかもしれません。

3つ目は、楽天経済圏を利用していない方にとってはポイント還元のメリットが薄い点です。楽天市場や楽天カードを使っていない場合、他社の方が有利なケースもあります。

楽天証券とSBI証券どちらを選ぶ?

楽天証券とSBI証券は、どちらも国内トップクラスのネット証券です。楽天証券は楽天経済圏のユーザーに、SBI証券は取扱商品数や提携ポイントの多様性で優位性があります。

楽天証券が向いているのは、楽天カードや楽天市場を日常的に利用している方です。ポイント投資やクレカ積立の恩恵を最大限受けられます。

一方、SBI証券は投資信託の取扱本数が約2,600本と楽天証券の約2,550本より多く、Vポイント・Pontaポイント・dポイントなど複数のポイントから選べます。

どちらも優れた証券会社なので、自分のライフスタイルやポイント利用状況に合わせて選ぶのがおすすめです。両方の口座を開設して、用途に応じて使い分けることも可能です。

楽天証券のつみたてNISAおすすめ銘柄10選

楽天証券で購入できるつみたてNISA対象商品の中から、投資スタイル別におすすめの10銘柄を厳選しました。信託報酬の低さ、純資産額の大きさ、投資対象の分散性を重視して選定しています。

全世界株式型3選|初心者に最適

全世界株式型は、1本で世界中の株式に分散投資できるため、初心者に最もおすすめです。地域や国を選ぶ必要がなく、世界経済全体の成長を取り込めます。

楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド

楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドは、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスに連動する投資信託です。信託報酬は0.0561%と業界最低水準で、日本を含む先進国と新興国約50カ国の株式に投資します。

純資産額は1兆円を超え、安定した運用が期待できます。楽天証券が運用する自社ブランドのファンドで、楽天ポイントでの購入にも対応しています。世界経済全体に投資したい初心者に最適な1本です。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、三菱UFJアセットマネジメントが運用する人気ファンドです。信託報酬は0.05775%で、楽天・オールカントリーとほぼ同水準です。

純資産額は3兆円を超え、国内最大級の投資信託の1つです。eMAXIS Slimシリーズは「業界最低水準の運用コストを目指す」というコンセプトで、信託報酬の引き下げ実績があります。

SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド

SBI・V・全世界株式インデックス・ファンドは、米国バンガード社のETFを通じて全世界株式に投資するファンドです。信託報酬は0.1338%と上記2本よりやや高めですが、それでも低コストです。

バンガード社のETFを活用することで、世界約9,000銘柄に分散投資できます。SBI証券での人気が高いファンドですが、楽天証券でも購入可能です。

米国株式型3選|高リターンを狙う

米国株式型は、世界最大の経済大国である米国市場に集中投資するファンドです。過去のリターン実績が高く、積極的に資産を増やしたい方に向いています。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、つみたてNISAで最も人気の高いファンドの1つです。信託報酬は0.09372%と非常に低く、米国を代表する500社に投資します。

S&P500指数は、アップル、マイクロソフト、アマゾンなど米国の主要企業で構成され、長期的に安定した成長を続けてきました。純資産額は5兆円を超え、圧倒的な人気を誇ります。米国経済の成長を取り込みたい方におすすめです。

楽天・全米株式インデックス・ファンド

楽天・全米株式インデックス・ファンドは、米国株式市場全体に投資するファンドです。信託報酬は0.162%で、S&P500よりも投資対象が広く、約4,000銘柄に分散投資します。

バンガード社の「VTI」というETFを通じて運用されており、大型株から小型株まで幅広くカバーします。S&P500よりも分散性を重視したい方に適しています。

SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは、信託報酬0.0938%とeMAXIS Slimとほぼ同水準の低コストファンドです。バンガード社のETF「VOO」を通じてS&P500に投資します。

SBI証券の自社ブランドファンドですが、楽天証券でも購入できます。eMAXIS Slimと比較して選ぶのも良いでしょう。

バランス型2選|安定運用したい人向け

バランス型は、株式と債券を組み合わせてリスクを抑えたファンドです。価格変動を抑えながら安定的に運用したい方に向いています。

楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)

楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)は、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REITの8資産に均等に投資するファンドです。信託報酬は0.2079%です。

8つの資産に分散することで、リスクを抑えながら安定したリターンを目指します。株式だけでなく債券やREITも含まれるため、価格変動が比較的穏やかです。

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は、楽天・インデックス・バランス・ファンドと同じ8資産均等型のバランスファンドです。信託報酬は0.143%と楽天よりも低コストです。

純資産額は2,000億円を超え、バランス型ファンドの中では最大級です。株式と債券のバランスを自動で保ってくれるため、リバランスの手間がかかりません。

その他注目の2銘柄

上記以外にも、特定のニーズに応える注目のファンドがあります。

ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)

ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)は、国内株式、先進国株式、国内債券、先進国債券の4資産に均等投資するファンドです。信託報酬は0.154%です。

8資産均等型よりもシンプルな構成で、新興国やREITを含まないため、よりリスクを抑えた運用ができます。安定性を最重視する方におすすめです。

楽天・プラスシリーズ

楽天・プラスシリーズは、楽天証券が提供する独自のファンドシリーズです。楽天・S&P500インデックス・ファンドなど、主要指数に連動するファンドが揃っています。

楽天ポイントとの親和性が高く、楽天経済圏のユーザーにとって使いやすい設計になっています。信託報酬も競争力のある水準に設定されています。

失敗しない銘柄選びの4つのポイント

つみたてNISAで長期的に資産を増やすには、適切な銘柄選びが重要です。以下の4つのポイントを押さえれば、初心者でも失敗しにくい銘柄を選べます。

投資対象の地域と資産タイプで選ぶ

投資信託は、投資対象の地域(全世界・米国・日本など)と資産タイプ(株式・債券・REITなど)によって特性が異なります。初心者には全世界株式型が最も無難です。

全世界株式型は、1本で世界中の株式に分散投資できるため、地域選択のリスクを避けられます。米国株式型は高リターンを狙えますが、米国経済に依存するリスクがあります。

バランス型は株式と債券を組み合わせ、リスクを抑えた運用ができます。

自分のリスク許容度や投資目的に合わせて、適切な投資対象を選びましょう。迷ったら全世界株式型から始めるのがおすすめです。

信託報酬の低さをチェック

信託報酬は、投資信託を保有している間ずっと発生するコストです。年率0.1%の差でも、20年間では大きな差になります。できるだけ信託報酬の低いファンドを選びましょう。

つみたてNISA対象のインデックスファンドなら、信託報酬0.2%以下が目安です。全世界株式型や米国株式型なら0.1%以下のファンドも多くあります。同じ指数に連動するファンドなら、信託報酬が低い方を選ぶのが基本です。

楽天証券の検索機能を使えば、信託報酬で並べ替えて比較できます。コストを抑えることが、長期投資の成功につながります。

純資産額の大きさを確認

純資産額は、そのファンドに集まっている資金の総額です。純資産額が大きいファンドほど、安定した運用が期待でき、繰上償還(運用終了)のリスクも低くなります。

目安として、純資産額100億円以上のファンドを選ぶのが安心です。人気のあるファンドは純資産額が1,000億円を超えるものも多く、長期的に安定した運用が見込めます。

純資産額が少ないファンドは、運用効率が悪くなったり、繰上償還のリスクがあったりします。特に新しいファンドを選ぶ際は注意が必要です。

自分のリスク許容度に合わせる

リスク許容度は、投資で損失が出た場合にどの程度耐えられるかを示す指標です。年齢、収入、資産状況、投資経験によって異なります。

若い世代や投資期間が長い方は、リスクを取って株式100%のファンドを選んでも良いでしょう。一方、50代以降や安定運用を重視する方は、バランス型で債券を組み入れるのが適しています。

自分のリスク許容度を正しく把握し、無理のない投資を心がけましょう。暴落時にパニック売りしないためにも、自分に合ったリスクレベルの選択が重要です。

年代別・目的別のおすすめポートフォリオ

年齢や投資目的によって、最適なポートフォリオは異なります。ここでは年代別・目的別の具体的な組み合わせ例を紹介します。

20代・30代|積極的に資産を増やしたい

20代・30代の投資戦略
投資期間が長く取れるため、株式100%の積極的なポートフォリオがおすすめです。短期的な価格変動は気にせず、長期的な成長を狙いましょう。

おすすめの組み合わせは、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)100%、またはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)100%です。1本に集中することで管理もシンプルになります。

より積極的にリターンを狙いたい方は、米国株式型を選ぶと良いでしょう。

40代|バランス重視で安定運用

40代の投資戦略
老後資金の準備を本格化する時期です。リターンを狙いつつも、リスクを抑えたバランス型の組み合わせが適しています。

おすすめは、全世界株式型70%+バランス型30%の組み合わせです。例えば、楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド70%+eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)30%とすることで、成長性と安定性を両立できます。

50代以上|守りながら増やす

50代以上の投資戦略
老後が近づいているため、リスクを抑えた運用が基本です。債券の比率を高め、価格変動を抑えたポートフォリオを組みましょう。

おすすめは、バランス型50%+全世界株式型50%、または債券型を含めた組み合わせです。eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)50%+楽天・オールカントリー50%なら、リスクを抑えつつ一定の成長も期待できます。

初心者|1〜2銘柄でシンプルに始める

投資初心者は、まず1〜2銘柄でシンプルに始めるのがおすすめです。複数のファンドを組み合わせると管理が複雑になり、挫折しやすくなります。

最もシンプルなのは、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)1本だけで始める方法です。これだけで世界中の株式に分散投資でき、リバランスの必要もありません。慣れてきたら他のファンドを追加することもできます。

楽天証券でつみたてNISAを始める手順|口座開設から積立設定まで

楽天証券でつみたてNISAを始めるには、証券口座とNISA口座の開設が必要です。ここでは口座開設から積立設定までの具体的な手順を解説します。

口座開設の手順(最短翌営業日)

楽天証券の口座開設は、オンラインで完結します。最短翌営業日で取引を始められます

楽天証券:口座開設ガイド

1. メールアドレス登録と本人確認
  • 楽天証券公式サイトから「口座開設」をクリック
  • メールアドレスを登録
  • 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)をスマホで撮影してアップロード
2. 基本情報の入力
  • 氏名・住所・職業などを入力
  • マイナンバーを登録
3. 審査完了を待つ
  • 審査完了後、ログイン情報がメールで届く

楽天銀行の口座を持っている場合は、マネーブリッジを設定すると入出金が便利になります。また、楽天カードを持っている方は、クレジット決済の設定も同時に行いましょう。

NISA口座の申し込み方法

証券口座開設後、NISA口座の申し込みを行います。NISA口座は1人1口座しか開設できないため、他の金融機関でNISA口座を持っている場合は変更手続きが必要です。

楽天証券のマイページから「NISA口座開設」を選択し、必要事項を入力します。税務署での審査があるため、開設まで1〜2週間かかります。審査完了後、NISA口座での取引が可能になります。

すでに他社でNISA口座を持っている場合は、金融機関変更の手続きが必要です。変更には時間がかかるため、年初に手続きするのがおすすめです。

銘柄の選び方と購入方法

NISA口座が開設できたら、投資信託を選びます。楽天証券のサイトまたはアプリで「投資信託」メニューから検索します。

検索画面で「つみたてNISA対象」にチェックを入れると、対象商品のみが表示されます。信託報酬や純資産額で並べ替えて比較し、自分に合ったファンドを選びましょう。

購入したいファンドが決まったら、「積立設定」ボタンをクリックします。積立金額、積立日、引落方法(楽天カード・楽天キャッシュ・銀行引落など)を設定します。設定が完了すれば、自動的に毎月積立が実行されます。

積立設定の方法(クレカ積立・楽天キャッシュ)

楽天証券では、楽天カードクレジット決済と楽天キャッシュの2つの方法で積立ができます。両方を併用すれば、月15万円まで積立可能です。

楽天カードクレジット決済は、月5万円まで設定でき、カードの種類に応じて0.5%〜1.0%のポイント還元があります。設定方法は、積立設定画面で「楽天カードクレジット決済」を選択し、カード情報を登録するだけです。

楽天キャッシュは、月10万円まで設定でき、0.5%のポイント還元があります。事前に楽天キャッシュにチャージしておく必要があります。楽天カードからのチャージでもポイントが貯まるため、合計で1.0%の還元を受けられます。

楽天ポイントとクレカ積立を最大限活用する方法

楽天証券の最大の強みは、楽天ポイントとクレカ積立の活用です。これらを最大限に活用することで、資産形成を加速できます。

楽天カードクレジット決済の還元率と設定方法

楽天カードでのクレジット決済は、月5万円まで設定でき、カードの種類に応じてポイント還元を受けられます。通常の楽天カードは0.5%、楽天ゴールドカードは0.75%、楽天プレミアムカードは1.0%の還元率です。

楽天証券:クレジットカード決済

設定方法は簡単です。楽天証券のマイページから「積立設定」を選び、引落方法で「楽天カードクレジット決済」を選択します。カード情報を登録すれば、翌月から自動的にクレジット決済で積立が実行されます。

注意点として、クレジット決済の締め日と引落日を確認しておきましょう。また、カードの利用限度額にも注意が必要です。

楽天キャッシュとの併用で月15万円積立

楽天キャッシュを併用すれば、月15万円(クレカ5万円+キャッシュ10万円)まで積立できます。楽天キャッシュは楽天の電子マネーで、楽天カードからチャージすることでポイントが貯まります。

楽天キャッシュへのチャージで0.5%、投資信託購入で0.5%のポイント還元があるため、合計1.0%の還元を受けられます。これにより、年間最大18万円分のポイントを獲得できる計算になります。

設定方法は、まず楽天キャッシュに楽天カードからチャージします。次に、積立設定で「楽天キャッシュ」を選択し、積立金額を設定します。これで毎月自動的に楽天キャッシュから積立が実行されます。

楽天ポイント投資の始め方

楽天ポイント投資は、楽天市場や楽天カードで貯めたポイントを投資信託の購入に使える機能です。現金を使わずに投資を始められるため、初心者にもおすすめです。

設定方法は、楽天証券のマイページから「ポイント設定」を選び、「ポイント投資」をオンにします。積立設定時に「ポイント利用」を選択すれば、保有ポイントから自動的に充当されます。

ポイント投資のメリットは、SPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象になる点です。月30,000円以上のポイント投資を行うと、楽天市場でのポイント還元率が+0.5倍になります。楽天経済圏のユーザーにとって非常にお得な仕組みです。

つみたてNISAでよくある失敗と対策

つみたてNISAは長期投資が前提ですが、初心者がやりがちな失敗パターンがあります。事前に知っておくことで、失敗を避けられます。

暴落時にパニック売りしてしまう

株式市場は短期的に大きく変動することがあります。特にコロナショックやリーマンショックのような暴落時には、含み損が膨らみ、不安になってしまいます。

対策は、暴落は一時的なものと理解し、長期的な視点を持つことです。過去のデータを見ると、株式市場は暴落後に回復し、長期的には右肩上がりの成長を続けてきました。暴落時こそ安く買えるチャンスと考え、積立を継続しましょう。

複数銘柄を買いすぎて管理が大変

初心者にありがちなのが、複数のファンドを少しずつ買ってしまい、管理が複雑になることです。5本も10本も保有すると、リバランスや見直しが大変になります。

対策は、最初は1〜2本に絞ることです。全世界株式型1本だけでも十分に分散投資できます。慣れてきたら、必要に応じて追加すれば良いでしょう。シンプルなポートフォリオの方が長続きします。

積立額が多すぎて続かない

投資を始めたばかりの頃は、意気込んで高額の積立設定をしてしまいがちです。しかし、生活費を圧迫するような無理な積立は続きません。

対策は、無理のない金額から始めることです。月1万円や5,000円からでも十分です。収入が増えたり、生活に余裕ができたりしたら、積立額を増やせば良いでしょう。継続することが最も重要です。

高コストな銘柄を選んでしまう

つみたてNISA対象商品の中には、信託報酬が高いアクティブファンドも含まれています。コストが高いと、長期的なリターンが削られてしまいます。

対策は、信託報酬0.2%以下のインデックスファンドを選ぶことです。同じ指数に連動するファンドなら、信託報酬が低い方を選びましょう。コストを抑えることが、長期投資の成功の鍵です。

よくある質問(Q&A)

よくある質問(Q&A)
楽天証券のつみたてNISAは100円から始められる?

はい、楽天証券のつみたてNISAは100円から積立を始められます。少額から投資を始めたい初心者にも最適です。

途中で積立を停止・再開できる?

はい、いつでも積立を停止・再開できます。マイページから積立設定を変更するだけで、手続きは完了します。急な出費で積立を止めたい場合も安心です。

銘柄の変更(スイッチング)はできる?

つみたてNISAでは、保有している銘柄を別の銘柄に変更する「スイッチング」はできません。ただし、現在の銘柄を売却して、新しい銘柄を購入することは可能です。売却した分の非課税枠は翌年以降に復活します。

楽天証券から他社へNISA口座を移すことはできる?

はい、NISA口座は年単位で金融機関を変更できます。ただし、変更手続きには時間がかかるため、年初に手続きするのがおすすめです。変更前の年に購入した商品は、元の金融機関で非課税保有が継続されます。

つみたてNISAは確定申告が必要?

いいえ、つみたてNISAで得た利益は非課税のため、確定申告は不要です。税金の手続きを気にせず、投資に専念できます。

元本割れした場合どうすればいい?

元本割れは投資では避けられないリスクです。短期的な価格変動に一喜一憂せず、長期的な視点で保有を続けることが大切です。暴落時こそ安く買えるチャンスと考え、積立を継続しましょう。

楽天経済圏を使っていなくてもお得?

楽天カードや楽天市場を使っていない場合、ポイント還元のメリットは薄れます。ただし、楽天証券自体は取扱商品数が多く、使いやすいツールが揃っているため、楽天経済圏を使っていなくても十分に利用価値があります。

成長投資枠との併用はできる?

はい、つみたて投資枠と成長投資枠は併用できます。つみたて投資枠で投資信託を積立しながら、成長投資枠で個別株やETFを購入することも可能です。年間投資枠はつみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円です。

まとめ

楽天証券のつみたてNISAは、楽天ポイントが貯まる・使える、クレカ積立で還元を受けられるなど、楽天経済圏のユーザーにとって大きなメリットがあります。初心者には全世界株式型、リターン重視なら米国株式型、安定運用ならバランス型がおすすめです。

銘柄選びでは、信託報酬の低さ、純資産額の大きさ、自分のリスク許容度を考慮しましょう。まずは1〜2本のファンドでシンプルに始め、慣れてきたら必要に応じて追加するのが良いでしょう。

楽天カードクレジット決済と楽天キャッシュを併用すれば、月15万円まで積立でき、ポイント還元も最大化できます。楽天ポイント投資を活用すれば、現金を使わずに資産形成を始められます。

つみたてNISAは長期投資が前提です。暴落時にパニック売りせず、積立を継続することが成功の鍵です。無理のない金額から始め、自分のペースで資産形成を進めましょう。

なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくは楽天証券公式サイトでご確認ください。

SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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