SBI証券のクレカ積立におすすめのカード|選び方とお得な使い方

SBI証券のクレカ積立におすすめのカード|選び方とお得な使い方

SBI証券で投資信託の積立を始めたいけれど、どのクレジットカードを選べばいいか迷っていませんか。

クレカ積立は毎月自動で投資信託を購入でき、積立額に応じてポイントも貯まるお得なサービスです。

しかし、対応カードは7種類以上あり、ポイント還元率も0.5%から最大3.0%まで幅があるため、カード選びで迷う方も多いでしょう。

この記事では、SBI証券のクレカ積立で使えるすべてのカードを比較し、あなたに最適なカードの選び方を解説します。

年会費と還元額の損益分岐点や、ポイント投資との組み合わせ方まで、実践的な情報をお届けします。

この記事の要約
  • SBI証券のクレカ積立は月100円~10万円まで設定でき、新NISAにも対応している
  • 三井住友カードなら還元率0.5%~3.0%でVポイントが貯まり、ポイント投資も可能
  • 年会費と還元額のバランスを考えると、月3万円以下ならNL、月5万円以上ならゴールドがおすすめ

目次

SBI証券のクレカ積立とは?|仕組みとメリット

SBI証券のクレカ積立は、クレジットカードで投資信託の積立額を決済できるサービスです。

毎月決まった日に自動で投資信託を購入でき、積立額に応じてクレジットカードのポイントが貯まります。

証券口座への入金の手間がなく、投資初心者でも気軽に資産形成を始められるのが特徴です。

クレカ積立の仕組み

クレカ積立では、毎月100円から10万円までの範囲で積立額を設定できます。

2024年4月から上限が月5万円から10万円に引き上げられ、新NISAのつみたて投資枠(年間120万円)をクレカ積立だけでフル活用できるようになりました。

毎月10日までにカードを登録し積立設定を完了すると、翌月3日~9日の指定した日に投資信託の買付が行われます。

11日以降に設定した場合は翌々月からの買付となるため、早めの設定がおすすめです。

決済方法はクレジットカードの後払いとなり、通常の買い物と同じように翌月または翌々月にカード利用代金として引き落とされます。

ポイント還元で実質的にお得になる

クレカ積立の最大のメリットは、積立額に応じてポイントが貯まることです。

三井住友カードを使えば、積立額に応じて最大3.0%のVポイントが貯まります。

例えば、月5万円を還元率1.0%のカードで積み立てると、年間6,000ポイント(6,000円相当)が貯まります。

貯まったポイントは、対象のコンビニや飲食店での支払いに使えるほか、SBI証券で投資信託の購入にも利用できます。

ポイントを再投資することで、複利効果を得ながら資産を増やせるのです。

現金で積立をする場合と比べて、ポイント分だけ実質的な利回りが向上します。

長期的に積立を続けるほど、このポイント還元の効果は大きくなります。

新NISAでも使える

クレカ積立は、特定口座・一般口座だけでなく、NISA(成長投資枠)とNISA(つみたて投資枠)でも利用できます。

新NISAの非課税メリットとクレカ積立のポイント還元を組み合わせることで、より効率的な資産形成が可能です。

つみたて投資枠の年間上限120万円(月10万円)をクレカ積立だけで埋められるため、新NISAを最大限活用したい方にとって便利なサービスといえます。

ただし、iDeCoや法人口座ではクレカ積立を利用できない点には注意が必要です。

三井住友カード:三井住友カードつみたて投資(SBI証券でのクレカ積立)

SBI証券で使える7種類のクレジットカード比較

SBI証券のクレカ積立に利用できるカードは、三井住友カード(Oliveフレキシブルペイ含む)、東急カード、タカシマヤカード、アプラスカード、UCSカード、大丸松坂屋カード、オリコカードの7種類です。

それぞれポイント還元率や貯まるポイントの種類が異なるため、自分に合ったカードを選ぶことが重要です。

以下の表で、各カードの基本情報を比較してみましょう。

三井住友カード(Vポイント)

三井住友カードは、SBI証券のクレカ積立で最もポイント還元率が高いカードです。

カードの種類によって還元率が異なり、一般カードで0.5%、ゴールドカードで1.0%、プラチナプリファードで最大3.0%となっています。

カード名 年会費 クレカ積立還元率 貯まるポイント
三井住友カード(NL) 永年無料 0.5% Vポイント
三井住友カード ゴールド(NL) 5,500円(条件達成で無料) 1.0% Vポイント
三井住友カード プラチナプリファード 33,000円 1.0~3.0% Vポイント

プラチナプリファードの還元率は、前年度のカード利用額に応じて変動します。年間300万円未満で1.0%、300万円以上で2.0%、500万円以上で3.0%となります。

三井住友カードで貯まるVポイントは、旧Tポイントと統合された共通ポイントで、コンビニや飲食店など幅広い加盟店で利用できます。

SBI証券での投資信託購入にも使えるため、ポイント投資で複利効果を得ることも可能です。

東急カード(TOKYU POINT)

東急カードは、クレカ積立で0.25~3.00%のTOKYU POINTが貯まります。

ただし、高還元率を実現するには東急グループのサービス利用状況や保有資産額などの条件を満たす必要があります。

東急線沿線にお住まいの方や、東急ストア・東急百貨店を頻繁に利用する方であれば、クレカ積立以外でもポイントを効率的に貯められます。

ただし、三井住友カード以外のカードを使う場合は、後述する「仲介口座」の開設が必要です。

タカシマヤカード

タカシマヤカードのクレカ積立でのポイント還元率は0.1~0.3%です。

他のカードと比べると還元率は低めですが、高島屋での買い物で高還元率(最大10%)を受けられるメリットがあります。

高島屋を頻繁に利用する方であれば、クレカ積立と普段の買い物を組み合わせることで、効率的にポイントを貯められるでしょう。

アプラスカード

アプラスカードは、クレカ積立で0.5~1.0%のアプラスポイントが貯まります。

SBI新生銀行の金融商品仲介口座を通じて利用でき、ラグジュアリーカードやアプラスゴールドカードなどが対象です。

アプラスポイントは、Amazonギフト券やJALマイルなどに交換できます。

ただし、三井住友カードと比べると還元率は低めです。

UCSカード

UCSカードのクレカ積立でのポイント還元率は0.5%です。

ドン・キホーテやアピタ、ピアゴなどで高還元率を受けられるため、これらの店舗を頻繁に利用する方に向いています。

UCSカードで貯まるUポイントは、商品券への交換やカタログギフトとの交換が可能です。

大丸松坂屋カード

大丸松坂屋カード(JFRカード)のクレカ積立では、一般カードで0.25%、ゴールドカードで0.5%のQIRAポイントが貯まります。

大丸や松坂屋での買い物では、QIRAポイントに加えて大丸松坂屋ポイントもダブルで貯まります。

大丸・松坂屋のファンの方であれば、クレカ積立と普段の買い物を組み合わせてポイントを効率的に貯められます。

オリコカード

オリコカードは、家族カードやリボ払い専用カードを除くすべてのカードでクレカ積立が可能で、ポイント付与率は0.5%で統一されています。

エディオンカードやCostco Global Cardなどの提携カードでも利用できます。

貯まったオリコポイントは、Amazonギフト券やPayPayポイント、Pontaポイントなどに交換でき、使い道に困りません。

提携カードを使えば、クレカ積立のポイントに加えて提携先のポイントも貯められる点が魅力です。

おすすめのクレジットカード5選|タイプ別に紹介

SBI証券のクレカ積立で使えるカードの中から、特におすすめの5枚をタイプ別に紹介します。

投資額や年会費の負担、ポイントの使いやすさなどを考慮して、自分に合ったカードを選びましょう。

三井住友カード(NL)|年会費無料で始めやすい

三井住友カード(NL)は、年会費永年無料でクレカ積立を始められるカードです。

ポイント還元率は0.5%で、カード番号が券面に印字されていないナンバーレスカードのため、セキュリティ面でも安心です。

三井住友カード(NL)のポイント

月5万円を積み立てた場合、年間3,000ポイント(3,000円相当)が貯まる

年会費がかからないため、積立額が少ない方や投資初心者におすすめ

対象のコンビニや飲食店でスマホのタッチ決済を利用すると、最大7%のポイント還元

三井住友カード(NL)は即時発行に対応しており、最短10秒でカード番号が発行されます。

ただし、クレカ積立の登録には一定の時間がかかるため、余裕を持って申し込むことをおすすめします。

三井住友カード ゴールド(NL)|還元率1.0%で使いやすい

三井住友カード ゴールド(NL)は、クレカ積立のポイント還元率が1.0%のカードです。

年会費は5,500円(税込)ですが、年間100万円以上の利用で翌年度以降の年会費が永年無料になります。

三井住友カード ゴールド(NL)のポイント

月5万円を積み立てた場合、年間6,000ポイント(6,000円相当)が貯まる

年会費5,500円を考慮しても、年間500円相当のプラスになる

国内主要空港のラウンジ無料利用や、最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯

月3万円以上を積み立てる予定がある方や、年間100万円以上カードを利用する方には、三井住友カード ゴールド(NL)が使いやすい選択肢といえます。

三井住友カード プラチナプリファード|還元率最大3.0%

三井住友カード プラチナプリファードは、クレカ積立で最大3.0%のポイント還元を受けられるカードです。

年会費は33,000円(税込)と高額ですが、前年度のカード利用額が500万円以上の場合、クレカ積立のポイント還元率が3.0%になります。

三井住友カード プラチナプリファードのポイント

月10万円を還元率3.0%で積み立てた場合、年間36,000ポイント(36,000円相当)が貯まる

年会費33,000円を差し引いても、年間3,000円相当のプラスになる

継続特典があり、年間100万円の利用ごとに10,000ポイント(最大40,000ポイント)が付与

プラチナプリファードは、月10万円の上限までクレカ積立を行い、かつ年間500万円以上カードを利用する方に向いています。

ただし、カード利用額のハードルが高いため、誰にでもおすすめできるカードではありません。

Oliveフレキシブルペイ|三井住友カードの新サービス

Oliveフレキシブルペイは、三井住友銀行のモバイル総合金融サービス「Olive」のクレジット機能付きカードです。

1つのアプリで銀行口座とSBI証券口座の管理ができ、クレカ積立のポイント還元率も三井住友カードと同じです。

一般ランクで0.5%、ゴールドで1.0%、プラチナプリファードで最大3.0%の還元率となっており、三井住友カードと同等の条件でクレカ積立を利用できます。

Oliveならではの特典として、Vポイントアッププログラムがあります。SBI証券での取引状況に応じて、対象のコンビニ・飲食店でのポイント還元率が最大+2%アップします。

三井住友銀行の口座を持っている方や、これから開設する予定がある方におすすめです。

東急カード|東急沿線の方におすすめ

東急カードは、東急線沿線にお住まいの方や、東急ストア・東急百貨店を頻繁に利用する方におすすめのカードです。

クレカ積立では0.25~3.00%のTOKYU POINTが貯まります。

高還元率を実現するには、東急グループのサービス利用状況や保有資産額などの条件を満たす必要があります。

具体的には、月5万円以上の積立と東急グループのサービス利用で、還元率が段階的にアップします。

東急カードを使う場合は、SBI証券の東急カード仲介口座を開設する必要があります。仲介口座でも、取扱商品や手数料はSBI証券の通常口座と同じです。

東急線沿線にお住まいで、普段から東急グループのサービスを利用している方であれば、検討する価値があるでしょう。

カードの選び方|4つのポイント

SBI証券のクレカ積立で使うカードを選ぶ際は、以下の4つのポイントを考慮しましょう。

自分の投資スタイルや生活パターンに合ったカードを選ぶことで、より効率的にポイントを貯められます。

ポイント還元率で選ぶ

クレカ積立で最も重要なのは、ポイント還元率です。

還元率が高いほど、積立額に対して多くのポイントを獲得できます。

三井住友カードであれば、一般カードで0.5%、ゴールドで1.0%、プラチナプリファードで最大3.0%の還元率です。

月5万円を積み立てた場合
還元率0.5%なら年間3,000ポイント、還元率1.0%なら年間6,000ポイント、還元率3.0%なら年間18,000ポイントが貯まります。

長期的に積立を続けるほど、この差は大きくなります。

ただし、高還元率のカードほど年会費が高額になる傾向があります。還元率だけでなく、年会費とのバランスも考慮することが重要です。

年会費と還元額のバランスで選ぶ

年会費がかかるカードを選ぶ場合は、年会費と年間の還元額を比較しましょう。

年間の還元額が年会費を上回れば、お得にクレカ積立を利用できます。

例えば、三井住友カード ゴールド(NL)の年会費は5,500円で、還元率は1.0%です。

月5万円を積み立てた場合、年間6,000ポイントが貯まるため、年会費を差し引いても500円相当のプラスになります。

一方、プラチナプリファードの年会費は33,000円で、還元率3.0%を実現するには年間500万円以上のカード利用が必要です。

月10万円を還元率3.0%で積み立てた場合、年間36,000ポイントが貯まり、年会費を差し引いて3,000円相当のプラスになります。

積立額が少ない方は年会費無料のカード、月3万円以上積み立てる方はゴールドカード、月10万円の上限まで積み立てる方はプラチナカードを検討するとよいでしょう。

普段の生活で使いやすいかで選ぶ

クレカ積立で貯まったポイントを有効活用するには、普段の生活で使いやすいポイントが貯まるカードを選ぶことが重要です。

三井住友カードで貯まるVポイントは、コンビニや飲食店など幅広い加盟店で利用できます。

東急カードのTOKYU POINTは東急グループでの利用に特化しており、タカシマヤカードのポイントは高島屋での利用に適しています。

自分がよく利用する店舗やサービスに合わせてカードを選ぶことで、ポイントを無駄なく活用できます。

また、ポイントを投資信託の購入に使える「ポイント投資」に対応しているかも確認しましょう。SBI証券では、Vポイントを使って投資信託を購入できるため、ポイントを再投資して複利効果を得ることが可能です。

カード審査の通りやすさで選ぶ

クレジットカードの審査基準は、カードの種類によって異なります。

一般的に、年会費無料の一般カードは審査基準が比較的緩やかで、ゴールドカードやプラチナカードは審査が厳しくなる傾向があります。

三井住友カード(NL)やOliveフレキシブルペイの一般ランクは、年会費無料で審査基準も比較的緩やかです。

初めてクレジットカードを作る方や、審査に不安がある方は、まず一般カードから始めるとよいでしょう。

ゴールドカードやプラチナカードは、一定の年収や勤続年数が求められることがあります。

審査に通らなかった場合は、一般カードで実績を積んでから上位カードへの切り替えを検討するのも一つの方法です。

年会費と還元額の損益分岐点を計算|どのカードがお得?

年会費がかかるカードを選ぶ際は、年会費と年間の還元額を比較して損益分岐点を確認しましょう。

積立額によって、どのカードが最もお得になるかが変わります。

以下では、積立額別に損益分岐点を計算します。

月1万円積立の場合

月1万円(年間12万円)を積み立てた場合の年間還元額は、以下のとおりです。

カード名 年会費 還元率 年間還元額 実質損益
三井住友カード(NL) 0円 0.5% 600円 +600円
三井住友カード ゴールド(NL) 5,500円 1.0% 1,200円 -4,300円
三井住友カード プラチナプリファード 33,000円 1.0% 1,200円 -31,800円

月1万円の積立では、年会費無料の三井住友カード(NL)が最もお得です。ゴールドカードやプラチナカードは、年会費が還元額を大きく上回るため、積立額が少ない場合は選ぶメリットがありません。

月3万円積立の場合

月3万円(年間36万円)を積み立てた場合の年間還元額は、以下のとおりです。

カード名 年会費 還元率 年間還元額 実質損益
三井住友カード(NL) 0円 0.5% 1,800円 +1,800円
三井住友カード ゴールド(NL) 5,500円 1.0% 3,600円 -1,900円
三井住友カード プラチナプリファード 33,000円 1.0% 3,600円 -29,400円

月3万円の積立では、ゴールドカードの年会費5,500円に対して還元額が3,600円となり、年会費の方が高くなります。ただし、年間100万円以上カードを利用すれば翌年度以降の年会費が無料になるため、普段の買い物でもカードを利用する方であれば、ゴールドカードを選ぶメリットがあります。

月5万円積立の場合

月5万円(年間60万円)を積み立てた場合の年間還元額は、以下のとおりです。

カード名 年会費 還元率 年間還元額 実質損益
三井住友カード(NL) 0円 0.5% 3,000円 +3,000円
三井住友カード ゴールド(NL) 5,500円 1.0% 6,000円 +500円
三井住友カード プラチナプリファード 33,000円 1.0% 6,000円 -27,000円

月5万円の積立では、ゴールドカードの還元額が年会費を上回り、実質500円相当のプラスになります。年間100万円以上カードを利用すれば翌年度以降の年会費が無料になるため、月5万円以上積み立てる方はゴールドカードを検討する価値があります。

月10万円積立の場合(上限)

月10万円(年間120万円)を積み立てた場合の年間還元額は、以下のとおりです。

カード名 年会費 還元率 年間還元額 実質損益
三井住友カード(NL) 0円 0.5% 6,000円 +6,000円
三井住友カード ゴールド(NL) 5,500円 1.0% 12,000円 +6,500円
三井住友カード プラチナプリファード(還元率3.0%) 33,000円 3.0% 36,000円 +3,000円

月10万円の積立では、ゴールドカードの実質損益が最も大きくなります。

プラチナプリファードで還元率3.0%を実現するには、年間500万円以上のカード利用が必要です。

クレカ積立だけで年間120万円、残り380万円を普段の買い物で使う必要があるため、ハードルは高いといえます。

ただし、プラチナプリファードには継続特典(年間100万円の利用ごとに10,000ポイント、最大40,000ポイント)があるため、年間500万円以上カードを利用する方であれば、トータルで見てお得になる可能性があります。

クレカ積立の始め方|設定手順を解説

SBI証券でクレカ積立を始めるには、証券口座の開設とクレジットカードの登録が必要です。

以下の手順に従って、設定を進めましょう。

初心者でも迷わず設定できるよう、詳しく解説します。

SBI証券の口座を開設する

まず、SBI証券の口座を開設します。

三井住友カードやOliveフレキシブルペイを使う場合は、SBI証券の公式サイトから直接口座を開設できます。

それ以外のカード(東急カード、タカシマヤカード、アプラスカードなど)を使う場合は、各カード会社の仲介口座を開設する必要があります。

口座開設の手順は以下のとおりです。

1.SBI証券の公式サイトまたは各カード会社の仲介口座申込ページにアクセス
2.メールアドレスを登録し、認証コードを受け取る
3.氏名、住所、生年月日などの基本情報を入力
4.本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)をアップロード
5.口座開設完了の通知を受け取る(最短翌営業日)

マイナンバーカードを使ったオンライン本人確認を利用すれば、最短翌営業日に口座開設が完了します。

口座開設完了後、ログイン情報が郵送またはメールで届きます。

クレジットカードを登録する

SBI証券の口座開設が完了したら、クレジットカードを登録します。

三井住友カードの場合の登録手順は以下のとおりです。

1.SBI証券にログインし、「取引」→「投資信託」→「投信(積立買付)」→「クレジットカード」の順にクリック
2.規約を確認し、SBI証券の取引パスワードを入力
3.「同意して本人確認へ」ボタンをクリック
4.VpassID・パスワードでログインし、カード会員認証を行う
5.カード登録完了の画面が表示される

カード登録には、SBI証券とクレジットカードの名義・生年月日が一致している必要があります。家族カードは本人名義ではないため、クレカ積立には利用できません。

三井住友カード(NL)やゴールド(NL)の即時発行を利用した場合、15時までに発行された方は当日20時以降、15時以降に発行された方は翌日7時以降にSBI証券サイトでカードを登録できます。

積立設定をする

クレジットカードの登録が完了したら、積立設定を行います。

以下の手順で設定しましょう。

1.SBI証券にログインし、「取引」→「投資信託」→「投信(積立買付)」をクリック
2.「銘柄検索・取扱一覧」から積立したい投資信託を選択
3.「積立買付」または「NISA(成長投資枠)」「NISA(つみたて投資枠)」を選択
4.決済方法で「クレジットカード」を選択
5.毎月の積立金額を入力(100円~10万円の範囲)
6.買付日を選択(3日~9日の間で選択可能)
7.内容を確認し、設定を完了

毎月10日までに積立設定を完了すると、翌月の指定日に買付が行われます。11日以降に設定した場合は翌々月からの買付となるため、早めの設定をおすすめします。

一度設定すれば、毎月自動で投資信託の買付が行われます。

積立額の変更や一時停止も、同じ画面から簡単に行えます。

SBI証券:クレカ積立

仲介口座とは?|三井住友以外のカードを使う場合

三井住友カード・Olive以外のクレジットカードでクレカ積立を行う場合は、「仲介口座」の開設が必要です。

仲介口座の仕組みと通常口座との違いを理解しておきましょう。

仲介口座の仕組み

仲介口座とは、金融商品取引業者(ここではSBI証券)と顧客の間に立って、金融商品取引の勧誘や仲介を行うための口座のことです。

東急カード、タカシマヤカード、アプラスカード、UCSカード、大丸松坂屋カード、オリコカードは、自社で金融商品を販売できないため、SBI証券と業務提携してプラットフォームを借りる形で顧客にサービスを提供しています。

例えば、東急カードでクレカ積立をする場合は、東急カードの仲介口座を開設します。

タカシマヤカードの場合は高島屋ファイナンシャル・パートナーズ、アプラスカードの場合はSBI新生銀行の仲介口座を開設する必要があります。

仲介口座の開設は、各カード会社の公式サイトまたはSBI証券の「よくある質問」ページから手続きできます。

すでにSBI証券の通常口座を持っている方も、仲介口座への変更手続きを行うことで、三井住友カード以外のカードを使えるようになります。

通常口座との違い

仲介口座でも、サイトのデザインや購入できる銘柄、手数料などはSBI証券の通常口座と同じです。

取引環境や商品ラインナップに違いはないため、仲介口座だからといって不利になることはありません。

ただし、貯まるポイントの種類が異なります。

三井住友カードの通常口座ではVポイントが貯まりますが、東急カードの仲介口座ではTOKYU POINT、タカシマヤカードの仲介口座ではタカシマヤポイントが貯まります。

また、一部のカード(アプラスカード、大丸松坂屋カード、オリコカード)では、投信マイレージ(投資信託の保有額に応じたポイント付与)の対象外となります。クレカ積立のポイントは貯まりますが、保有ポイントは付与されない点に注意が必要です。

仲介口座を使うべき人

仲介口座を使うべき人は、以下のような方です。

  • 東急線沿線にお住まいで、東急グループのサービスを頻繁に利用する方(東急カード)
  • 高島屋や大丸・松坂屋での買い物が多い方(タカシマヤカード、大丸松坂屋カード)
  • ドン・キホーテやアピタ、ピアゴをよく利用する方(UCSカード)
  • オリコの提携カード(Costco Global Card、エディオンカードなど)を持っている方

普段から特定のポイントを貯めている方や、特定の店舗を頻繁に利用する方であれば、仲介口座を活用してクレカ積立と普段の買い物を組み合わせることで、効率的にポイントを貯められます。

ただし、ポイント還元率は三井住友カードの方が高い傾向があります。

特定のポイントにこだわりがない方や、ポイント還元率を最優先する方は、三井住友カードの通常口座を選ぶ方がお得になるでしょう。

ポイント投資で複利効果を得る方法

クレカ積立で貯まったポイントは、SBI証券で投資信託の購入に使えます。

ポイントを再投資することで、複利効果を得ながら資産を増やせるのです。

ここでは、ポイント投資の仕組みと設定方法を解説します。

Vポイント投資の仕組み

SBI証券では、クレジットカードでのお買い物などで貯まっているVポイントを、1ポイント=1円分として投資信託や国内株式の購入資金に充てることができます。

クレカ積立で貯まったVポイントを、さらに投資信託の購入に使うことで、ポイント分の資産も運用できます。

例えば、月5万円を還元率1.0%で積み立てた場合、毎月500ポイントが貯まります。

この500ポイントを投資信託の購入に使えば、ポイント分の資産も運用に回せるのです。

長期的に積立を続けることで、ポイント投資による複利効果が大きくなります。

Vポイント投資を利用するには、SBI証券でVポイントをメインポイントに設定する必要があります。SBI証券では、Vポイント以外にもTポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイルから選択できますが、ポイント投資に対応しているのはVポイントのみです。

ポイント投資の設定方法

ポイント投資を始めるには、以下の手順で設定します。

1.SBI証券にログインし、「お客さま情報設定・変更」→「ポイント・外部ID連携」→「ポイントサービス詳細はこちら」をクリック
2.「SBI証券ポイントサービス」の申込画面で、Vポイントを選択
3.Vpassアプリで本人確認を行う
4.ポイント投資の利用を開始

ポイント投資の設定が完了したら、投資信託の購入画面でポイントを使用できるようになります。

投資信託の購入時に「ポイントを使用する」を選択し、使用するポイント数を入力すれば、ポイントで投資信託を購入できます。

ポイント投資は、新NISA口座でも利用できます。クレカ積立と現金積立を併用し、貯まったポイントで追加購入することで、年間投資枠を最大限活用できるでしょう。

長期運用でのポイント累計効果

ポイント投資を長期的に続けることで、複利効果により資産が大きく増える可能性があります。

例えば、月5万円を還元率1.0%で20年間積み立てた場合を考えてみましょう。

毎月500ポイント(500円相当)が貯まり、年間6,000ポイント、20年間で合計120,000ポイントが貯まります。

このポイントをすべて投資信託の購入に使い、年率5%で運用できたと仮定すると、20年後には約20万円に増える計算です。

ポイント投資は少額から始められるため、投資初心者でも気軽に試せます。

クレカ積立で自動的に貯まったポイントを再投資することで、無理なく資産を増やせるのです。

ただし、投資信託の運用成績は保証されていません。ポイント投資も元本割れのリスクがあることを理解した上で、自分のリスク許容度に合わせて利用しましょう。

カード変更・停止・更新時の注意点

クレカ積立を利用していると、カードを変更したい、一時的に積立を停止したい、カードの有効期限が切れたなどの状況が発生することがあります。

ここでは、それぞれの場面での注意点と手続き方法を解説します。

カードを変更したいとき

登録したカードを変更する場合は、いったん解除をして、新しいカードを登録し直す必要があります。

カード変更の手順は以下のとおりです。

  • SBI証券にログイン後、「取引」→「投資信託」→「投信(積立買付)」→「クレジットカード」を選択
  • 「クレジットカード管理」で「解除する」をクリック
  • 解除完了後、新しいカードを登録
  • 積立設定を再度行う

カードを解除しても、積立設定自体は残ります。

新しいカードを登録した後、積立設定画面で決済方法を「クレジットカード」に変更すれば、引き続きクレカ積立を利用できます。

ただし、カード変更のタイミングによっては、翌月の買付ができない場合があります。毎月10日までに新しいカードの登録と積立設定を完了させることをおすすめします。

積立を一時停止したいとき

急な出費や相場の状況を見て、一時的に積立を停止したい場合もあるでしょう。

積立の一時停止は、以下の手順で行えます。

  • SBI証券にログイン後、「取引」→「投資信託」→「投信(積立買付)」を選択
  • 「設定銘柄一覧」から該当銘柄を選択
  • 「休止」または「削除」をクリック

「休止」を選択すれば、設定内容を保持したまま積立を一時停止できます。

再開したいときは、同じ画面から「再開」をクリックするだけです。

「削除」を選択すると、積立設定自体が削除されるため、再開時に改めて設定が必要になります。

積立の停止や変更には締切日があります。毎月10日までに手続きを完了しないと、翌月分の買付が実行されてしまうため、注意が必要です。

カード更新時の手続き

カードの切替えや再発行によってカード情報(会員番号・有効期限)が変更となった場合、必ずSBI証券お客さまサイトにて再度カード登録の手続きをお願いいたします。

クレジットカードには有効期限があり、期限が切れると新しいカードが郵送されます。

カード番号が変わらない場合でも、有効期限が更新されているため、SBI証券での再登録が必要です。

再登録を忘れると、積立が自動的に停止されてしまうため、新しいカードが届いたらすぐに手続きを行いましょう。

カード更新時の再登録手順は、通常のカード登録と同じです。

旧カードを解除してから、新しいカード情報で登録し直します。

積立設定は引き継がれるため、決済方法を「クレジットカード」に変更するだけで、引き続きクレカ積立を利用できます。

よくある質問(Q&A)

よくある質問
クレジットカードの審査に落ちたらどうすればいい?

クレジットカードの審査に落ちた場合は、以下の対策を検討しましょう。まず、年会費無料の一般カードから申し込むことをおすすめします。ゴールドカードやプラチナカードは審査基準が厳しいため、一般カードで実績を積んでから上位カードへの切り替えを検討するとよいでしょう。

また、審査に落ちた直後に別のカードに申し込むと、審査に通りにくくなる可能性があります。6ヶ月程度の期間を空けてから、再度申し込むことをおすすめします。その間に、他のクレジットカードやローンの支払いを遅延なく行い、信用情報を改善しておきましょう。

家族カードでも積立できる?

クレカ積立は、本人名義のクレジットカードでの積立にしか対応していません。本人名義でない家族カードではクレカ積立ができません。

これは、投資を行う人とクレカの名義が異なる場合、資産の贈与となってしまうためです。配偶者や家族の分も積立をしたい場合は、それぞれの名義でSBI証券の口座とクレジットカードを作成する必要があります。

ポイント還元率が変更されることはある?

ポイント還元率は変更される可能性があります。実際に、2024年11月から三井住友カードのクレカ積立のポイント付与率が改定されました。カードの種類や年間利用額によって還元率が変動する仕組みに変更されています。

ポイント還元率の変更は、カード会社の経営判断により行われます。最新の情報は、SBI証券や各カード会社の公式サイトで確認しましょう。

楽天証券やマネックス証券と比べてどう?

SBI証券のクレカ積立は、楽天証券やマネックス証券と比べて以下の特徴があります。

SBI証券は対応カードの種類が多く、三井住友カード、東急カード、タカシマヤカード、アプラスカード、UCSカード、大丸松坂屋カード、オリコカードから選択できます。一方、楽天証券は楽天カードのみ、マネックス証券はマネックスカードのみに対応しています。

ポイント還元率は、SBI証券の三井住友カード プラチナプリファードが最大3.0%と最も高くなっています。楽天証券の楽天カードは0.5~1.0%、マネックス証券のマネックスカードは1.1%です。

ただし、普段から楽天経済圏を利用している方は楽天証券、マネックスグループのサービスを利用している方はマネックス証券を選ぶメリットがあります。自分のライフスタイルに合わせて選びましょう。

複数のカードを使い分けることはできる?

SBI証券のクレカ積立では、1つの証券口座に登録できるクレジットカードは1枚のみです。複数のカードを同時に使い分けることはできません。

ただし、カードを変更することは可能です。例えば、最初は三井住友カード(NL)で積立を始め、後からゴールドカードに切り替えることができます。カード変更の手順は、「カード変更・停止・更新時の注意点」のセクションで解説しています。

積立額の上限はいくら?

SBI証券のクレカ積立の上限は、毎月10万円です。2024年4月から上限が月5万円から10万円に引き上げられました。最低積立額は100円で、1円単位で設定できます。

新NISAのつみたて投資枠の年間上限120万円(月10万円)をクレカ積立だけでフル活用できるため、効率的にポイントを貯めながら資産形成ができます。

まとめ

SBI証券のクレカ積立は、毎月自動で投資信託を購入でき、積立額に応じてポイントも貯まるお得なサービスです。

三井住友カードなら還元率0.5%~3.0%でVポイントが貯まり、貯まったポイントは投資信託の購入にも使えます。

カード選びでは、積立額と年会費のバランスが重要です。

月3万円以下なら年会費無料の三井住友カード(NL)、月5万円以上なら還元率1.0%のゴールドカード、月10万円の上限まで積み立てる方はプラチナプリファードを検討するとよいでしょう。

三井住友カード以外にも、東急カードやタカシマヤカードなど7種類のカードが対応しています。

普段から特定のポイントを貯めている方や、特定の店舗を頻繁に利用する方は、仲介口座を活用してクレカ積立と普段の買い物を組み合わせることで、効率的にポイントを貯められます。

クレカ積立は新NISAにも対応しており、非課税メリットとポイント還元を組み合わせることで、より効率的な資産形成が可能です。

貯まったポイントを投資信託の購入に使えば、複利効果を得ながら資産を増やせるでしょう。

なお、投資には元本割れのリスクがあります。ポイント還元率は変更される可能性もあるため、最新情報は各カード会社・SBI証券の公式サイトでご確認ください。ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、慎重にご検討ください。

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